JPH032747Y2 - - Google Patents

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JPH032747Y2
JPH032747Y2 JP14680985U JP14680985U JPH032747Y2 JP H032747 Y2 JPH032747 Y2 JP H032747Y2 JP 14680985 U JP14680985 U JP 14680985U JP 14680985 U JP14680985 U JP 14680985U JP H032747 Y2 JPH032747 Y2 JP H032747Y2
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piston
liquid
movable wall
throttle hole
cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はシヨツクアブソーバに関し、特に減衰
力を可変としたシヨツクアブソーバの構造に関す
る。
〔従来の技術〕
シヨツクアブソーバは液体を封入したシリンダ
内に絞り孔を形成したピストンを設け、ピストン
ロツドを振動体に連結して振動減衰をなすもので
ある。
ところで、この種のシヨツクアブソーバを車両
サスペンシヨンに使用する場合、車両振動は広い
周波数域を有するとともにその振幅は一般に周波
数の増大とともに小さくなるから、かかる用途に
使用するシヨツクアブソーバは低周波大振幅域に
おいて良好な振動減衰作用を発揮するとともに、
高周波小振幅域においては上記振動減衰作用より
は振動吸収作用をなして、あらゆる周波数の振動
伝達を阻止し得ることが望ましい。
本考案はかかる要請に鑑み、簡単な構造で広い
周波数の振動の伝達を有効に阻止できるシヨツク
アブソーバを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の構成を添付図によつて説明すると、シ
リンダ1内に設けたピストン2は筒状ケース体で
あり、ピストン2の両端壁には、ピストン2によ
り区画されたシリンダ1の両液室A,Bに通じか
つ密封液を抵抗なく流通せしめる液流通孔21
1,221が設けてある。
上記ピストン2内には可動壁24が設けてあ
り、該可動壁24は外周がケース内周壁と小間隙
2bで対向してピストン2内を移動できる。さら
に上記ピストン2の周壁には絞り孔212が設け
てあり、これは上記液流通孔211、およびピス
トン2とシリンダ1間の間隙2aを介して上記両
液室A,Bを連通せしめている。なお、上記可動
壁24はピストン2内に設けたばね部材23によ
り上記絞り孔212の形成位置外に保持されてい
る。上記液流通孔221には逆止弁25が設けて
ある。
〔作用、効果〕
振動入力によりピストン2が大きく図の右方に
移動すると、液室Bに高い内圧が発生して逆止弁
25が開き、液流通孔221より密封液が流入す
る。可動壁24は密封液の動圧を受けて図中鎖線
の如く絞り孔形成位置に移動して、絞り孔212
の開口面積を減少せしめる。これにより、絞り孔
212を流通する密封液は大きな流通抵抗を受
け、振動を減衰せしめる。
この状態で、振動入力によりピストン2が左方
へ移動した場合、可動壁24には今度は液流通孔
211より流入する密封液の動圧が作用し、可動
壁24は原位置方向へ戻り移動する。しかしなが
ら、この戻り移動時には上記逆止弁25により液
流通孔221は閉鎖され、可動壁24と逆止弁2
5間にある密封液は小間隙2bを介してのみ流出
できるから、上記戻り移動は時間を要するものと
なり、短時間のピストン2の左方移動時にはやは
り開口面積の小さい絞り孔212により振動減衰
が生じる。
小振幅の振動入力時には、ピストン2の移動量
は小さく、ピストン2の右方移動時に可動壁24
にはほとんど密封液の動圧が作用しない。したが
つて、可動壁24は、図示の如く、ばね部材23
により絞り孔形成位置外に保持され、大きな開口
面積を有する絞り孔212ではほとんど振動減衰
は生じず、振動の吸収がなされる。
以上の如く、本考案のシヨツクアブソーバは簡
単な構造で広い周波数の振動伝達を有効に防止す
ることができる。特に本考案においては、可動壁
を移動せしめるのにシリンダ外より駆動力を付与
する必要がないから、この点で構造簡単かつ安価
なものとする。
〔実施例〕
図において、粘性液体を封入したシリンダ1内
には、これに沿つて摺動可能にピストン2が設け
てあり、ピストン2に固定されたピストンロツド
3の先端はシリンダ1外へ突出している。ピスト
ン2は、一端開放の円筒状本体21とその開口に
覆着したカバー板22より構成されるケース体で
あり、本体21の端面およびカバー板22には複
数の液流通孔211,221が設けてある。これ
ら液流通孔211,221は密封液を抵抗なく流
通せしめる大きさとしてある。上記シリンダ1内
には上記ピストン2に区画されて液室A,Bが形
成されている。
上記ピストン2の本体21は後半部の外径が段
付きに小さくしてあり、シリンダ内周との間に液
流通間隙2aを形成している。そして、上記段付
き部に接する後半部の周壁には絞り孔212が設
けてある。しかして、上記両液室A,Bは、液流
通孔211、絞り孔212、および上記間隙2a
により互いに連通している。
上記ピストン2内には可動壁24が設けてあ
る。該可動壁24は外周部がピストン2の内周壁
に沿つて前後に延び、かつその外周面は上記内周
壁と一定の小間隙2bを形成して対向している。
上記可動壁24は、これと本体21の端壁間に設
けたコイルバネ23により一定圧でカバー板22
に押し付けられている。
上記カバー板22の内側面にはこれに沿つて弾
性板よりなる逆止弁25が設けてあり、該逆止弁
25は液流通孔221を覆うとともに板中心でカ
バー板22にリベツト結合されている。
かかる構造のシヨツクアブソーバを例えば車両
のサスペンシヨンシートに使用する場合には、ピ
ストンロツド3の先端31はシートクツシヨン支
持板に連結され、シリンダの基端11はフロアに
連結される。
大振幅振動が上記シヨツクアブソーバに入力し
てピストンが図の右方へ移動すると、液室Bには
高い内圧が発生し、逆止弁25がピストン内方へ
変形して液流通孔221より密封液が流入する。
可動壁24は流入する上記密封液の動圧を受け、
コイルばね23のばね力に抗してつり合い位置ま
で大きく左方に移動する(図中鎖線)。しかして、
可動壁24の外周面により絞り孔212の一部あ
るいは全部が覆われてその開口面積が減少し、以
後これを流通する密封液により大きな減衰力が発
生する。
この状態で振動入力によりピストン2が左方へ
移動した場合には、液室Aに大きな内圧が発生
し、今度は液流通孔211を通つて密封液が流入
してその動圧が可動壁24に作用する。可動壁2
4は動圧の作用により戻り方向(図の右方)へ移
動するが、この時上記逆止弁25が閉じることに
より可動壁24とカバー板22間に存在する液体
は小間隙2bを経て液室A側に流出する。したが
つて、、上記戻り移動はある程度の時間を要し、
振動入力による比較的短時間のピストン2の左方
移動では、絞り孔212は開口面積が小さい状態
を持続して大きな減衰力を発生する。
小振幅振動入力時にはピストン2の移動量は小
さく、液室Bに発生する内圧は小さいから逆止弁
25は常に閉じた状態となる。しかして、コイル
バネ23により右方へ付勢されている可動壁24
は、間隙2bを通つて密封液が液室A側に流出す
ることにより、次第に絞り孔212より離れて図
示の原位置に戻る。これにより、上記絞り孔21
2の開口面積は大きくなり、密封液の流通によつ
て減衰を生じることなく良く振動を吸収する。
かくして、本考案のシヨツクアブソーバによれ
ば、簡単な構成で広範囲の振動伝達を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図はシヨツクアブソーバの全体断面図である。 1……シリンダ、2……ピストン、21……本
体、211……液流通孔、212……絞り孔、2
2……カバー板、221……液流通孔、23……
バネ部材、24……可動壁、25……逆止弁、3
……ピストンロツド、A,B……液室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 液を封入したシリンダ内に絞り孔を有するピス
    トンを設けたシヨツクアブソーバにおいて、上記
    ピストンを筒状ケース体となすとともに、ピスト
    ンの両端壁には、ピストンにより区画されたシリ
    ンダの両液室に通じかつ密封液を抵抗なく流通せ
    しめる液流通孔を設け、上記ピストン内にはケー
    ス内周壁と小間隙で外周が対向してピストン内を
    移動する可動壁を設け、一方上記ピストンの周壁
    には上記液流通孔の一方およびピストンとシリン
    ダ間の間隙を介して上記両液室を連通せしめる絞
    り孔を設け、上記可動壁はピストン内に設けたば
    ね部材により上記絞り孔形成位置外に保持せしめ
    られるとともに、ピストンが大きく移動する時に
    は上記液流通孔より流入する密封液の動圧を受け
    て上記絞り孔形成位置に移動してその開口面積を
    減少せしめ、かつ上記液流通孔の他方には、絞り
    孔形成位置に移動した上記可動壁の戻り移動時に
    密封液の流通を阻止する逆止弁を設けたことを特
    徴とするシヨツクアブソーバ。
JP14680985U 1985-09-25 1985-09-25 Expired JPH032747Y2 (ja)

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JP14680985U JPH032747Y2 (ja) 1985-09-25 1985-09-25

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JP14680985U JPH032747Y2 (ja) 1985-09-25 1985-09-25

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Publication Number Publication Date
JPS6254340U JPS6254340U (ja) 1987-04-04
JPH032747Y2 true JPH032747Y2 (ja) 1991-01-24

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