JPH07265645A - 加湿機能付き除湿器および除湿器の湿度制御装置 - Google Patents

加湿機能付き除湿器および除湿器の湿度制御装置

Info

Publication number
JPH07265645A
JPH07265645A JP6129489A JP12948994A JPH07265645A JP H07265645 A JPH07265645 A JP H07265645A JP 6129489 A JP6129489 A JP 6129489A JP 12948994 A JP12948994 A JP 12948994A JP H07265645 A JPH07265645 A JP H07265645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
peltier element
storage chamber
energization
radiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6129489A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Ando
幸広 安藤
Kenichi Kaneko
健一 金子
Tomio Oguma
富雄 小熊
Mikio Yoshihara
幹夫 吉原
Yasuhiro Aso
康弘 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP6129489A priority Critical patent/JPH07265645A/ja
Publication of JPH07265645A publication Critical patent/JPH07265645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】ペルチェ素子2に定常通電して除湿を行い、ペ
ルチェ素子2に反転通電して加湿を行う加湿機能付き除
湿器を提供する。 【構成】繊維を束ねた通水部材37の一方の端部は冷却
体20に保持され、通水部材37の他方の端部はタンク
38の水に浸漬されている。ペルチェ素子2に定常通電
することにより冷却体21を冷却して結露を生成し、収
納室10を除湿する。結露水はタンク38に溜められ
る。極性を逆にしてペルチェ素子2に反転通電すること
により、冷却体21を放熱して通水部材37から水分を
蒸発させ、収納室10を加湿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペルチェ素子の電子冷却
作用により結露または結氷を生成して空気中の水蒸気を
減少することにより除湿する方式の除湿器、及び、除湿
器の湿度制御装置に関する。この装置は、例えばレンズ
やカメラや顕微鏡等の光学機器、半導体等の電子部品、
菓子、海苔、青果物等の食品、化粧品、靴、書籍、衣類
といった被収納物を保管する際の制御に適する。
【0002】
【従来の技術】収納室が高温多湿の場合には、収納室に
保管した被収納物にカビが発生し易い。そこで近年、ペ
ルチェ素子の電子冷却作用による結露機能または結氷機
能を、除湿のために利用した除湿器が知られている(特
開昭64−84033号公報、特開平3−169319
号公報等)。また除湿器として、ペルチェ素子に通電し
て冷却板を冷却して結氷を生成し、その後ペルチェ素子
への通電方向を反転して冷却板を放熱させ、結氷を融解
させるものが知られている(特開平2−187125号
公報)。このものでは結氷を融解させるので、冷却板に
付着した過剰の結氷を回避でき、冷却板の冷却効果を得
るのに有利である。
【0003】更に物品保管庫として、収納室の温度を検
出する温度センサを設け、温度センサの検出温度が高温
域のときにはペルチェ素子に通電して収納室を冷却し、
温度センサの検出温度が低温域のときには通電方向を反
転してペルチェ素子に通電して収納室を保温加熱する様
にしたものが知られている(特開平1−302088号
公報)。このものは収納室の室温の安定化を図るもので
あり、収納室の湿度を問題にするものでもない。更に、
収納室の湿度を積極的に制御するものでもなく、また、
乾燥したときにおける加湿機能を有するものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した収納室の空気
を除湿する除湿器によれば、被収納物にカビが生成する
ことが抑制される。しかし収納室の乾燥し過ぎは被収納
物において割れや剥離が発生する要因となる。例えばカ
メラ等の精密機器では、乾燥しすぎは樹脂の割れや接着
剤の剥離を招来する。
【0005】特に冬季等の様に収納室が低温の場合にお
いて収納室の湿度が適湿域となる様に制御していると
き、暖房を入れる等して使用環境が高温となり、これに
伴い収納室の温度が高くなると、収納室の湿度が低下つ
まり乾燥する傾向にある。その理由は以下の様である。
即ち、一定体積に含まれている水蒸気量をeとし、その
空気の飽和水蒸気量をEとすると、湿度は{(e/E)
×100}%を意味する。飽和水蒸気量Eは温度によっ
て変動し、高温ほど大きくなり、低温ほど小さくなる。
従って収納室における絶対水蒸気量が同じであっても温
度が高くなると、収納室の湿度は低下し、乾燥する。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
である。本発明は収納室の乾燥を防止し、被収納物を適
湿域で収納し得る様にすることを共通課題とする。請求
項1の課題は、通水部材の一方の端部を冷却体に保持
し、通水部材の他方の端部を保水手段に保持することに
より、保水手段で保水されている水分を通水部材で吸収
する手段を採用し、これによりペルチェ素子に反転通電
する際に放熱する冷却体で通水部材に含まれている水分
を積極的に蒸発させ、加湿に利用する加湿機能付き除湿
器を提供することにある。
【0007】請求項2の課題は、外面が難透水性を備え
ると共に内部が通水性を備えた通水部材を採用すること
により、請求項1の課題に加えて、通水部材による通水
性を確保するとともに、通水部材における余分な場所か
らの水分の蒸発を抑え、除湿処理を妨げないようにした
加湿機能付き除湿器を提供することにある。請求項3の
課題は、ペルチェ素子に反転通電する際に冷却される放
熱体において、水分を保持するのに有利であり、これに
より放熱体に保持した水分を加湿に利用するのに有利な
加湿機能付き除湿器を提供することにある。
【0008】請求項4の課題は、ペルチェ素子に反転通
電する際に冷却される放熱体において生成した結露等の
水分を積極的に保持する手段を採用し、これにより放熱
体に保持されている水分と風とを積極的に接触させるこ
とができ、以て放熱体で生成した結露等の水分により加
湿を効果的に行い得る加湿機能付き除湿器を提供するこ
とにある。
【0009】請求項5の課題は、収納室の温度が基準温
度域よりも低温のときには加熱モード処理を実行するこ
とにより、冬季等の様に収納室が低温の場合においても
収納室が過冷されることを抑制し、これにより暖房を入
れる等して使用環境温度が低温から高温となった場合で
あっても、収納室の湿度の低下つまり乾燥を未然に防止
するのに有利な除湿器の湿度制御装置を提供することに
ある。
【0010】請求項6の課題は、断熱性をもつ膜を採用
することにより、ペルチェ素子に反転通電する際に冷却
される放熱体の冷却能が収納室に伝達されることを抑制
し、これにより冬季等における収納室の過冷を抑え、以
て冬季等において収納室の湿度を適湿に維持するのに有
利な除湿器の湿度制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の加湿機能付き
除湿器は、定常通電および定常通電に対して極性を反転
させる反転通電可能なペルチェ素子と、定常通電のとき
に冷却され反転通電のときに放熱する冷却体と、定常通
電のときに放熱し反転通電のときに冷却される放熱体
と、加湿用の水を保持する保水手段と、一方の端部が冷
却体に保持され他方の端部が保水手段に保持されかつ水
分が通過可能な通水部材と、ペルチェ素子、冷却体、放
熱体、保水手段、通水部材を保持する筐体とを具備する
ことを特徴とするものである。ペルチェ素子は、定常通
電可能および定常通電に対して極性を反転させた反転通
電可能な素子である。定常通電とは、冷却体で冷却し、
放熱体で放熱する様に通電する形態を意味する。反転通
電とは、その逆であり、冷却体で放熱し、放熱体で冷却
する様に通電する形態を意味する。
【0012】請求項2の加湿機能付き除湿器は、請求項
1において、通水部材は、毛細管現象を呈する通水体
と、通水体を被覆した難透水性をもつ被覆層とで形成さ
れ、通水体の一部は冷却体に接触していることを特徴と
するものである。通水体は、長繊維をそろえた繊維集束
体やスポンジや網体等の多孔質体で形成できる。被覆層
は樹脂膜や金属膜で形成できる。難透水性とは非透水性
を含む意味である。
【0013】請求項3の加湿機能付き除湿器は、定常通
電可能および定常通電に対して極性を反転させる反転通
電可能なペルチェ素子と、定常通電のときに冷却され反
転通電のときに放熱する冷却体と、定常通電のときに放
熱し反転通電のときに冷却される放熱体と、加湿用の水
を保持する保水手段と、ペルチェ素子、冷却体、放熱
体、保水手段を保持する筐体とを具備し、放熱体は、ペ
ルチェ素子への反転通電時に放熱体で形成された結露ま
たは結氷で生成された水を保持する水分保持面を備えて
いることを特徴とするものである。
【0014】請求項4の加湿機能付き除湿器は、請求項
3において、放熱体の水分保持面は水平状であり、水分
保持面を通過する風を生成する送風手段が筐体に設けら
れていることを特徴とするものである。送風手段は吸引
方式でも圧送方式でも良い。放熱体の水平状の水分保持
面は、送風手段の送風通路を直接形成することが好まし
い。
【0015】請求項5の除湿器の湿度制御装置は、定常
通電可能および定常通電に対して極性を反転させる反転
通電可能なペルチェ素子と、収納室に対面して配置され
定常通電のときに冷却されて結露または結氷を生成して
収納室を除湿すると共に、反転通電のときに放熱する冷
却体と、定常通電のときに放熱し反転通電のときに冷却
される放熱体と、収納室の温度を検出する温度センサ
と、収納室の温度が基準温度域よりも高温のときには、
ペルチェ素子を定常通電すると共にペルチェ素子への給
電量を制御して収納室の湿度を適湿域に制御する除湿制
御手段と、収納室の温度が基準温度域よりも低温のとき
には、ペルチェ素子を反転通電して冷却体を放熱して冷
却体で収納室を加熱する加熱モード処理を実行する加湿
制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0016】請求項6の除湿器の湿度制御装置は、放熱
体は収納室に対向する対向面をもち、対向面の少なくと
も一部に、断熱性をもつ膜が積層されていることを特徴
とするものである。膜は樹脂やゴム等の有機高分子系で
形成できる。膜はシートでも積層膜状でも良い。膜は単
層でも複数層でも良い。本発明について更に説明を加え
る。保水手段は、貯水性を備えたタンク、スポンジ、繊
維集合体等の吸水部材を採用できる。湿度センサは、収
納室の湿度を検出するものであり、相対湿度を検出する
形態のものが好ましいが、絶対湿度を検出し相対湿度に
補正する形態のものでも良い。各制御手段は、マイコン
を利用してソフト的に構成でき、またワイヤードロジッ
ク回路を利用しても構成できる。
【0017】
【作用】除湿の際にはペルチェ素子が定常通電され、放
熱体が放熱し、冷却体が冷却して冷却体に結露または結
氷が生成し、これにより冷却体に対面する空気の水蒸気
量が減少して空気が除湿される。請求項1では、加湿の
際にはペルチェ素子が反転通電され、放熱体が冷却され
て冷却体が放熱する。通水部材の一方の端部は冷却体に
保持されているので、その端部は、冷却体の放熱で加熱
される。よってその端部に含まれている水分の蒸発が促
進され、空気は加湿される。通水部材の一方の端部にお
いて、蒸発で不足する水分は、通水部材を介して保水手
段から補給される。
【0018】請求項2では、ペルチェ素子が反転通電さ
れたときに放熱する冷却体に通水部材の通水体が接触し
ているので、通水体からの水の蒸発は促進される。更に
通水部材の被覆層は難透水性をもつので、通水部材の他
所からの水の蒸発は抑えられる。請求項3では、ペルチ
ェ素子が反転通電されたときには、定常通電の場合とは
逆に、放熱体が冷却される。このとき放熱体の冷却で放
熱体に結露または結氷が生成することもある。これによ
る水分は放熱体の水分保持面に保持され、他所への流下
が抑えられる。そのため、水分は放熱体の水分保持面に
残留保持される。従って加湿に利用しすい。
【0019】請求項4では、送風手段による風は水分保
持面を通過するので、水分保持面に残留保持されている
水分と風とが効果的に接触する。これにより加湿に利用
し易い。請求項5では、収納室の温度が基準温度域より
も低温のときには、ペルチェ素子を反転通電して冷却体
を放熱して冷却体で収納室を加熱する加熱モード処理が
実行されるので、収納室は加熱され、これにより収納室
の過冷は抑制される。
【0020】ペルチェ素子が反転通電されたときには、
定常通電の場合とは逆に、冷却体が放熱し収納室を加熱
するとともに放熱体が冷却される。この様に冷却体の放
熱により収納室の空気をせっかく加熱して収納室の過冷
を抑えていても、反転通電時には放熱体の冷却により収
納室の空気が冷えるので、収納室の加熱効率が低下する
傾向にある。この点請求項6では、放熱体のうち収納室
に対向する対向面には、断熱性をもつ膜が積層されてい
るので、放熱体による冷却性は低下する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例1を図面を参照して説
明する。 (実施例の構成)図1は可搬式の除湿部1の縦断面を示
し、図2は除湿部1の横断面を示し、図3は使用状態を
示し、図4は除湿部1の主要部の概念的な斜視図を示
す。除湿部1は食器棚、本棚、靴箱、押入れ、カメラ保
管庫等の各種保管庫の収納室10に着脱可能に配置され
る。除湿部1は持ち運び可能な筐体1xを備えている。
筐体1x内は第1仕切板1kにより放熱室1mと冷却室
1nに仕切られ、両者間の熱伝導性が遮られている。除
湿部1の筐体1x内には、ペルチェ素子2が装備されて
いる。ペルチェ素子2は熱電素子や電子冷却素子とも呼
ばれ、給電により電子冷却及び電子加熱作用を行うペル
チェ効果を奏するものであり、従ってペルチェ素子2
は、熱を帯びる電子加熱部と吸熱される電子冷却部とを
もつ。ペルチェ素子2の電子加熱部側には放熱体20が
設けられている。ペルチェ素子2の電子冷却部側には冷
却体21が設けられている。冷却体21は筐体1xの吸
込口1yに対面している。放熱体20及び冷却体21
は、共に熱伝導性を確保すべくアルミ系合金で形成され
ている。ペルチェ素子2に定常通電すれば、電子加熱部
が発熱して放熱体20が放熱し、電子冷却部が吸熱して
冷却体21が冷却される。またペルチェ素子2に給電す
る電流の向きを反転して逆にすれば、即ち反転通電すれ
ば、発熱と吸熱とが逆になり、放熱体20が冷却され、
冷却体21が放熱する。
【0022】図1に示す様に、放熱体20は、横方向に
のびる横通路20rを形成する断面『コ』の字をなす横
樋型のコ字体20sを縦方向に列設して構成されてい
る。よって放熱体20の放熱面積は大面積とされてい
る。コ字体20sの底面は、水平状をなす水分保持面2
0kとされている。図2に示す様に、冷却体21は、縦
通路21rを形成する断面『コ』の字形状の縦樋型のコ
字体21sを横方向に列設して構成されている。冷却体
21は、冷却能力を維持して結露を効果的になし得る様
に放熱体20よりも小面積とされている。加湿手段とし
て機能する通水部材37は、帯状の第1通水部材37a
と帯状の第2通水部材37bとを備えている。通水部材
37の幅は図1においてLで示されている。
【0023】図5に示す様に通水部材37は、後述する
保水タンク38の貯水室38cの水を吸い上げる毛細管
現象を呈する様に長繊維37yを揃えた繊維集束体から
なる通水体37wと、通水体37wの外面を樹脂で被覆
した被覆層37xとを備えている。被覆層37xにより
通水体37wからの水蒸発性が防止され、通水部材37
はその厚み方向に難透水構造あるいは非透水構造とさ
れ、また、長さ方向に透水可能な透水性構造とされてい
る。通水部材37で受けられた結露水は、通水部材37
にそって移行して保水タンク38に到達できる。通水部
材37の被覆層37xは比較的硬質の樹脂であるため、
除湿部1の移動時等においても通水部材37の形状保持
性は確保され、ひいては結露水の案内性も確保される。
通水部材37はカビ発生を抑制する様に防菌処理されて
いる。図1に示す様に、通水部材37の一方の第1通水
部材37aの端部は冷却体21の一方の取付面に留具2
1cを宛てがい、螺子21dにより固着されて保持され
ている。他方の第2通水部材37bの端部も同様に冷却
体21の他方の取付面に留具21c及び螺子21dによ
り固着されて保持されている。従って第1通水部材37
aの通水体37wの先端の繊維集束体、第2通水部材3
7bの通水体37wの先端の繊維集束体は冷却体21に
直接密着しており、熱伝導性が確保されている。
【0024】保水タンク38は冷却体21の下方に配置
されており、脱着可能とされている。保水タンク38
は、ペルチェ素子2で結露した結露水や別途供給される
水を保持する保水手段を構成する。保水タンク38の天
井壁の凹部38jの底部には、開口面積が小さな差込口
38iが形成されている。従って保水タンク38は差込
口38iの結露水通過部分以外は実質的に密閉構造であ
り、保水タンク38からの水蒸発が抑制されている。保
水タンク38の貯水室38cには水が貯溜され、通水部
材37の他方の端部37eは保水タンク38の差込口3
8iから差し込まれ、貯水室38cの水に浸漬されてい
る。
【0025】図1に示す様に収納室10の湿度を検出す
る湿度センサ4、収納室10の温度を検出する温度セン
サ4Mはそれぞれ除湿部1に保持されている。湿度セン
サ4は相対湿度を検出するものである。図2に示す様に
除湿部1にはファン3が配置されている。ファン3は収
納室10の気体を移送する送風手段を構成する。ファン
3はシロッコファンである。ファン3の送風筒3kは筐
体1xの吹出口1wに対面している。
【0026】図3に示す様に収納室10の外方には本体
部9が配置されている。本体部9と除湿部1との間に
は、可撓性をもつ連結管90が配置されている。本体部
9には制御手段7が内蔵されている。連結管90には、
ペルチェ素子2と制御手段7とをつなぐ給電線や信号
線、ファン3と制御手段7とをつなぐ給電線や信号線、
各センサからの信号線が収容されている。
【0027】図6は制御手段7のブロック図を示す。制
御手段7は上記した湿度制御手段を構成するものであ
り、入力処理回路71、マイコン72、出力処理回路7
3、記憶手段としてのメモリ74を備えている。図6に
示す様に湿度センサ4の検出信号、温度センサ4Mの検
出信号は制御手段7に入力される。切替手段としての切
替スイッチ78は、基準温度T1よりも低温のときには
除湿機能を大幅に低下させる低温モード処理を実行する
かしないかを使用者が切り替えるスイッチである。切替
スイッチ78がオンされると、基準温度T1よりも低温
領域では低温モード処理が実行されることになり、切替
スイッチ78がオフされると、基準温度T1よりも低温
領域であっても低温モード処理が実行されない。指定手
段としての指定器79は基準温度T1、後述するしきい
値T2、しきい値T3を使用者が変更するものである。
被収納物の種類に応じてあるいは使用者の所望に応じて
指定器79により基準温度T1が種々変更される。なお
切替スイッチ78及び指定器79は、本体部9の操作パ
ネルに装備されている。
【0028】制御手段7からの制御信号は給電手段とし
てのペルチェ素子給電回路29に入力される。ペルチェ
素子給電回路29はペルチェ素子2へ給電する電圧Vを
制御し、これによりペルチェ素子2は除湿能力の大きな
強モード、除湿能力の中程度の中モード、除湿能力が小
さな弱モード、除湿能力が極めて小さな微弱モードとい
った各モードに制御される。制御手段7からの制御信号
はファン駆動回路39に入力される。ファン駆動回路3
9はファン3のファンモータの回転数Nを制御し、これ
によりファン3は送風量の大きな強モード、送風量の小
さな中モード、送風量が小さな弱モード、送風量が極め
て小さな微弱モードといった各モードに制御される。
【0029】(使用方法、作用、効果) さて使用方法について作用及び効果と共に説明する。
この例では収納室10は適湿域を30%〜60%とす
る。先ず図3に示す様に除湿部1を保管庫の収納室10
に収納する。本体部9を収納室10の外方に配置してお
く。低温モード処理の実行の有無の基準となる基準温度
域としての基準温度T1は、本例では10°Cとして予
め設定されているが、使用者は被収納物の種類に応じて
指定器79により基準温度T1を変更可能である。指定
器79で指定された基準温度T1は制御手段7のメモリ
74に格納される。
【0030】収納室10の温度はペルチェ素子2による
冷却及び放熱の影響をのぞけば、基本的には外気の温度
に依存する。収納室10の温度は温度センサ4Mで検出
される。収納室10の湿度は湿度センサ4で検出され
る。 通常モード処理 温度センサ4Mで検出している収納室10の検出温度T
が基準温度T1よりも高温域であるときには、通常モー
ド処理で除湿される。
【0031】以下、通常モード処理について説明する。
湿度センサ4で検出される収納室10の検出湿度Hが高
く、しきい値Ha(適宜選択でき例えば60%とする
が、これに限定されるものではない)を越えているとき
には、収納室10が高湿域である。そのため制御手段7
によりペルチェ素子2が作動され冷却体21が冷却さ
れ、冷却体21の冷却面21fに結露が生成し、除湿さ
れる。
【0032】このときファン3の作動により風が生成さ
れる。即ち、収納室10の空気は吸込口1yから筐体1
x内に矢印S1方向に移行し、冷却体21付近を通り、
通風口19を矢印S2方向に移行して仕切板1kの裏側
の放熱体20側に回り、放熱体20の横通路20rを横
方向に通過して吹出口1wに至る。そして風は吹出口1
wから矢印S4方向に吹き出される。この様にペルチェ
素子2の結露生成による除湿作用と送風作用により、収
納室10の水蒸気量が次第に減少する。これにより収納
室10は適湿域となる様に除湿処理される。従って収納
室10に保管した被収納物におけるカビ等の発生は回避
される。
【0033】前記した様に、一定体積における水蒸気量
をeとし、その温度における飽和水蒸気量をEとする
と、相対湿度は(e/E)×100%の意味である。こ
こで温度が高いほど飽和水蒸気量Eは大きくなる。従っ
て高温域と低温域とで絶対水蒸気量が同じであっても、
高温域の方が相対湿度は低くなる。この点本実施例では
吹出口1wから吹き出される風は、放熱体20の放熱作
用により加熱されるので、吹出口1wから吹き出される
風は加熱され、風の湿度を下げるのに一層有利である効
果が得られる。
【0034】また本実施例では湿度センサ4で検出した
収納室10の検出湿度Hが目標湿度よりも大きくかつ検
出湿度Hと目標湿度との差が大きいときには、収納室1
0の高湿度が高いために、ペルチェ素子2の印加電圧V
を大きくなる様に制御手段7はペルチェ素子給電回路2
9を制御する。また、湿度センサ4で検出した収納室1
0の検出湿度Hが目標湿度よりも大きくかつその差が小
さなときには、収納室10の高湿の度合が小さいため
に、ペルチェ素子2の印加電圧Vを小さくする様に制御
手段7はペルチェ素子給電回路29を制御する。
【0035】即ち、収納室10が高湿度の度合いが高い
ときには、ペルチェ素子2の印加電圧Vを大きくし、収
納室10の高湿度の度合いがあまり高くないときには、
ペルチェ素子2の印加電圧Vを小さくする。従って『強
モード』で作動するペルチェ素子2を単にオンオフする
場合の制御形態に比較して、除湿処理における湿度の上
下変動幅が小さくなり、安定した湿度制御が可能となる
効果が得られる。更に強モードでペルチェ素子2をオン
オフさせる繰返しがないので、ペルチェ素子2における
熱衝撃の回避や低減に有利であり、ペルチェ素子2の耐
久性の向上、長寿命化に有利である効果も得られる。
【0036】また実施例では冷却体21の縦通路21r
の壁面は垂直である。そのため、冷却体21の冷却面2
1fで生成した結露は、重力により冷却体21の縦通路
21rの壁面にそって短時間のうちに流下し、通水部材
37に受け止められる。このとき通水部材37は幅Lを
もつ幅広な帯状のため、結露水の他所への落下を抑え
得、結露水の受け止め性は良好である。受け止められた
結露水は、通水部材37の外面を構成する樹脂製で難透
水性を備えた被覆層37xにそって比較的短時間のうち
に案内されて保水タンク38の凹部38jに到達し、更
に貯水室38cに溜まる。この様に結露水によって保水
タンク38に自動給水されるので、保水タンク38への
給水作業を低減または回避するのに有利である効果が得
られる。
【0037】更に前述した様に結露水は、冷却体21の
縦通路21rの壁面にそって短時間のうちに流下し、冷
却体21には溜まらないので、除湿処理の際に加湿に使
用されることは実質的にはない。図2から理解できる様
に保水タンク38は差込口38i以外は実質的に密閉構
造であり、保水タンク38の差込口38iは、通水部材
37の先端37eが進入できる程度の開口面積の小さな
ものであり、しかも差込口38iは結露水通過部分を残
して通水部材37で実質的に塞がれているため、保水タ
ンク38の貯水室38cに溜まった水の蒸発を抑制する
のに有利である効果も得られる。
【0038】低温モード処理 収納室10の温度が基準温度T1(例えば10°C)よ
りも低温の場合には、高湿であってもカビが生成しない
か、生成しにくいものである。そこで使用者が切替スイ
ッチ78で低温モード処理の実行を選択しているときに
は、収納室10の温度が基準温度T1よりも低温であれ
ば、上記した通常モード処理は実行されず、低温モード
処理が実行される。低温モード処理では、ペルチェ素子
2は『強モード』とされず、『微弱モード』とされ、ペ
ルチェ素子3の電圧は微小となり、除湿能力は大幅に低
下するか或いは無くなる。同様に低温モード処理ではフ
ァン3の回転数も微小となり、送風が微弱となる。これ
によりカビが生成しない温度領域における電力消費の節
約を図り得る効果が得られる。
【0039】加湿処理 収納室10が乾燥しており、湿度センサ4で検出される
収納室10の検出湿度Hが低く、しきい値Hb(例えば
30%)未満のときには、制御手段7により加湿処理さ
れる。即ち、制御手段7によりペルチェ素子2の通電方
向が逆となる様にペルチェ素子2に反転通電される。従
って上記した除湿処理の場合と逆に冷却体21が放熱す
る。そのため通水部材38の通水体37wのうち冷却体
21に固着されている通水体37wに含有されている水
分は、蒸発が促進される。従って通水部材37の通水体
37wの毛細管現象により、保水タンク38の貯水室3
8c内の水は通水部材38の通水体37wを介して吸い
上げられ、冷却体21に到達する。これにより放熱状態
の冷却体21により蒸発が促進される。
【0040】この際にもファン3の作動により風が生成
され、蒸発した水分子はその風にのって吹出口1wから
矢印S4方向に吹き出され、これにより収納室10の加
湿処理が実行される。この様に反転通電して加湿処理す
る際には放熱体20が冷却されるので、放熱体20で結
露することもある。このときファン3で生成した風は放
熱体20の横通路20rを通過するので、放熱体20で
生成した結露水に風が接触する。よって結露水から蒸発
した水分子は風にのって収納室10へ移行し、収納室1
0の加湿の促進に用いられる。殊に放熱体20の横通路
20rは横方向にのびるので、放熱体20で生成した結
露水の流下は抑えられ、放熱体20の略水平方向にのび
る水分保持面20kに結露水が溜まる構造とされてい
る。よって放熱体20で生成した結露水を収納室10の
加湿に有効に利用できる効果が得られる。
【0041】前述した相対湿度の求め方に基づけば、高
温域と低温域とで絶対水蒸気量が同じであっても、低温
域の方が高湿域よりも相対湿度は高くなる。この点本実
施例では吹出口1wから吹き出される風は、放熱体20
の冷却作用により冷やされているので、吹出口1wから
吹き出される風の温度を下げ、これにより風の湿度を上
げるのに有利であり、収納室10の加湿に適する効果も
得られる。
【0042】図1において放熱体20の下部に位置する
コ字体20t付近は構造上、通風しにくいことがある。
この場合コ字体20tで生成した結露水が蒸発しにくい
こともある。この点本実施例では図1に示す様に放熱体
20の下部のコ字体20tは保水タンク38に向かうに
つれて下降傾斜しているので、下部のコ字体20tで生
成した結露水は、案内孔38y、38x、案内部38w
を介して保水タンク38の凹部38jに向けて流下し、
保水タンク38に移行できるので、結露水を有効利用で
きる効果も期待できる
【0043】また収納室10が乾燥しており、湿度セン
サ4で検出した収納室10の検出湿度Hが目標湿度より
も小さくかつ検出湿度Hと目標湿度との差が大きいとき
には、収納室10の乾燥度が高いため、反転通電してい
るペルチェ素子2の印加電圧Vを大きくなる様に制御手
段7はペルチェ素子給電回路29を制御し、かつ、その
差が小さなときには、収納室10の乾燥度が小さいた
め、反転通電しているペルチェ素子2の印加電圧Vを小
さくする様に制御手段7はペルチェ素子給電回路29を
制御する。
【0044】即ち、収納室10の乾燥度が高いときに
は、反転通電しているペルチェ素子2の印加電圧Vを大
きくし、収納室10の乾燥度が小さいときには、反転通
電しているペルチェ素子2の印加電圧Vを小さくする様
に制御手段7はペルチェ素子給電回路29を制御する。
従って『強モード』で作動するペルチェ素子2を単にオ
ンオフする場合に制御形態に比較して、加湿処理におけ
る湿度の上下変動幅が小さくなり、安定した湿度制御が
可能となる効果が得られる。更に強モードでペルチェ素
子2をオンオフさせる繰返しがなく、従ってペルチェ素
子2における熱衝撃の回避や低減に有利であり、ペルチ
ェ素子2の耐久性の向上、長寿命化に有利である効果も
得られる。
【0045】(制御形態)図7は制御手段7のマイコン
72が実行するメインルーチンのフローチャートであ
る。図7に示す様に電源投入と共にルーチンがスタート
する。ステップS1でレジスタやフラグ等が初期設定さ
れ、ステップS2で1ルーチンの所要時間を規定する内
部タイマがスタートし、ステップS3で収納室10の湿
度H、収納室10の温度Tの信号の検出処理が実行され
る。この場合所定時間内に複数回検出し、その平均値で
把握できる。ステップS4で収納室10の温度Tと基準
温度T1(適宜選択でき、例えば10°Cとするが、こ
れに限定されるものではない)とを比較し、収納室10
の検出温度Tが基準温度T1よりも高温であれば、通常
モード処理を実行する。即ちステップS5に進み、収納
室10の湿度Hがしきい値Ha(例えば60%)つまり
目標湿度上限値を越えるか判定する。越えていれば、収
納室10は高温高湿のためカビが発生するおそれがあ
る。そこでステップS6に進み除湿処理を実行する。越
えていなければ、ステップS7に進み、収納室10の湿
度Hがしきい値Hb(例えば30%)つまり目標湿度下
限値未満か判定する。未満であれば、収納室10は高温
でかつ乾燥し過ぎているので、乾燥に起因する不具合、
例えば被収納物の樹脂割れや接着剤の剥離等の発生のお
それがある。そこでステップS8に進み加湿処理を実行
する。ステップS7での判定の結果、収納室10の湿度
Hがしきい値Hb(例えば30%)未満でなければ、収
納室10は適湿域である。よってステップS9に進み、
ペルチェ素子2を『微弱モード』にして除湿能力を大幅
に低下させるか或いは無しにし、かつ、ファン3を『微
弱モード』にし送風量を微弱にする。
【0046】ステップS4での判定の結果、収納室10
の温度Tが基準温度T1よりも低温のときには、ステッ
プS10に進み切替スイッチ78がオンかオフか判定す
る。切替スイッチ78がオフであれば、低温モード処理
を実行せず、通常モード処理つまりステップS5に進
む。従ってステップS10は低温モード処理判定手段を
構成する。ステップS10において切替スイッチ78が
オンであれば、ステップS11に進み低温モード処理が
実行される。そしてステップS12においてその他の処
理が実行され、ステップS13で内部タイマの終了を待
ってステップS2に戻る。これにより1ルーチンの所要
時間が規定され、マイコン72の作動の円滑化が図られ
る。
【0047】図7において、ステップS4は収納室10
の温度が基準温度T1よりも高温か低温かを判定する収
納室温度判定手段を構成する。図8はマイコン72が実
行する除湿処理のサブルーチンである。ステップS60
2ではファン3がオンされているか判定し、NOであれ
ばステップS604でファン3をオンする。ステップS
606では湿度センサ4で検出されている収納室10の
検出湿度Hがしきい値H1(例えば75%)を越えてい
るか判定する。湿度センサ4で検出した収納室10の検
出湿度Hがしきい値H1を越えておれば、収納室10は
かなり高湿である。そこでステップS608に進みペル
チェ素子2を『強モード』にする指令信号をペルチェ素
子給電回路29に出力し、ファン3を『強モード』にす
る指令信号をファン駆動回路39に出力し、メインルー
チンにリターンする。これによりペルチェ素子2の結露
生成力つまり除湿能力が高まり、ファン3の送風量が高
まる。
【0048】またステップS606での判定の結果、N
Oつまり収納室10の検出湿度Hがしきい値H1(例え
ば75%)を越えていなければ、ステップS610に進
み、収納室10の検出湿度Hがしきい値H2(例えば7
0%)を越えているか判定する。YESつまり越えてい
れば、収納室10の高湿度は中程度のため、ステップS
612に進み、ペルチェ素子2を『中モード』にする指
令信号をペルチェ素子給電回路29に出力し、ファン3
を『中モード』にする指令信号をファン駆動回路39に
出力し、メインルーチンにリターンする。これによりペ
ルチェ素子2の結露生成力つまり除湿能力が中程度とな
り、ファン3の送風量が中程度となる。
【0049】またステップS610での判定の結果、N
Oであれば、ステップS614に進み、収納室10の検
出湿度Hがしきい値H3(例えば62%)を越えている
か判定する。YESつまり越えていれば、ペルチェ素子
2を『弱1モード』にする指令信号をペルチェ素子給電
回路29に出力し、ファン3を『弱1モード』にする指
令信号をファン駆動回路39に出力し、メインルーチン
にリターンする。これによりペルチェ素子2の結露生成
力つまり除湿能力が弱程度となる。
【0050】ステップS614での判定の結果、NOで
あれば、ステップS618に進み、ペルチェ素子2を
『弱2モード』にする指令信号をペルチェ素子給電回路
29に出力し、ファン3を『弱2モード』にする指令信
号をファン駆動回路39に出力し、メインルーチンにリ
ターンする。『弱2モード』は『弱1モード』よりも除
湿能力、送風量は微弱なものである。これによりペルチ
ェ素子2の結露生成力つまり除湿能力が微弱となる。
【0051】なおステップS608、S612、S61
6、S618は、収納室10の検出湿度Hに応じてペル
チェ素子2の印加電圧を増減させることにより除湿する
ので、除湿処理におけるペルチェ素子給電量増減手段を
構成する。図9はマイコン72が実行する加湿処理のサ
ブルーチンである。ステップS800、S802ではペ
ルチェ素子2の極性を反転して通電方向を逆にする。ス
テップS804でファン3がオンされているか判定し、
NOであればステップS806でファン3をオンする。
ステップS808では収納室10の検出湿度Hがしきい
値H7(例えば20%)未満か判定する。YESつまり
未満であれば、収納室10はかなり乾燥している。そこ
でステップS810に進みペルチェ素子2を『強モー
ド』にする指令信号をペルチェ素子給電回路29に出力
し、ファン3を『強モード』にする指令信号をファン駆
動回路39に出力し、メインルーチンにリターンする。
これによりペルチェ素子2の加湿力が高まると共に、フ
ァン3の送風量が高まる。
【0052】またステップS808での判定の結果、N
Oつまり収納室10の検出湿度Hがしきい値H7未満で
なければ、ステップS812に進み、収納室10の検出
湿度Hがしきい値H6(例えば24%)未満か判定す
る。YESつまり未満であれば、収納室10の乾燥度は
中程度のため、ステップS814に進み、ペルチェ素子
2を『中モード』にする指令信号をペルチェ素子給電回
路29に出力し、ファン3を『中モード』にする指令信
号をファン駆動回路39に出力し、メインルーチンにリ
ターンする。これによりペルチェ素子2による加湿力が
中程度となり、ファン3の送風量が中程度となる。
【0053】またステップS812での判定の結果、N
Oであれば、ステップS816に進み、収納室10の検
出湿度Hがしきい値H5(例えば28%)未満か判定す
る。YESつまり未満であれば、ペルチェ素子2を『弱
1モード』にする指令信号をペルチェ素子給電回路29
に出力し、ファン3を『弱1モード』にする指令信号を
ファン駆動回路39に出力し、メインルーチンにリター
ンする。これによりペルチェ素子2による加湿力が弱程
度となる。
【0054】ステップS816での判定の結果、NOで
あれば、ステップS820に進み、ペルチェ素子2を
『弱2モード』にする指令信号をペルチェ素子給電回路
29に出力し、ファン3を『弱2モード』にする指令信
号をファン駆動回路39に出力し、メインルーチンにリ
ターンする。これによりペルチェ素子2の加湿力つまり
除湿能力が微弱となる。なお『弱2モード』は『弱1モ
ード』よりも加湿力、送風量は微弱なものである。
【0055】なおステップS810、S814、S81
8、S820は、収納室10の検出湿度Hに応じてペル
チェ素子2の印加電圧を増減させ加湿するので、加湿処
理におけるペルチェ素子給電量増減手段を構成する。図
10はマイコン72が実行する低温モード処理のサブル
ーチンのフローチャートである。図10に示すフローチ
ャートでは、まずステップS100、S101でファン
3のオンが実行される。ステップS102で収納室10
の湿度Hがしきい値Hb未満か判定する。YESつまり
未満であれば、収納室10の低温であっても乾燥しすぎ
のため、樹脂割れや接着剤剥離等の不具合を招来するお
それがある。そこで収納室10の加湿処理を実行すべ
く、図9のステップS800にジャンプし、以下前述同
様に加湿処理が実行される。
【0056】ステップS102の判定の結果、乾燥しす
ぎでなければ、ステップS104に進み、収納室10の
温度Tがしきい値T2(適宜選択でき例えば5°Cとす
るが、これに限定されるものではない)を越えるか判定
する。YESつまり越えれば、ステップS106に進
み、ペルチェ素子2の電圧をV(0.8)に設定し、フ
ァン3の回転数をN(0.8)に設定する。換言する
と、ペルチェ素子2を『微弱1モード』にする指令信号
をペルチェ素子給電回路29に出力し、ファン3を『微
弱1モード』にする指令信号をファン駆動回路39に出
力し、メインルーチンにリターンする。
【0057】ステップS104の判定の結果、NOつま
り収納室10の検出温度Tがしきい値T1(例えば5°
C)よりも低温であれば、ステップS108に進む。ス
テップS108では収納室10の検出温度Tがしきい値
T3(例えば0°C)を越えているか判定する。YES
つまり検出温度Tがしきい値T3よりも高温であれば、
ステップS110に進み、ペルチェ素子2の電圧をV
(0.5)に設定し、ファン3の回転数をN(0.5)
に設定する。換言すると、ペルチェ素子2を、より微弱
の『微弱2モード』にする指令信号をペルチェ素子給電
回路29に出力し、ファン3を、より微弱の『微弱2モ
ード』にする指令信号をファン駆動回路39に出力し、
メインルーチンにリターンする。
【0058】ステップS108での判定の結果、NOで
あり、つまり検出温度Tがしきい値T3よりも低温であ
れば、カビ生成のおそれは実質的にはない。そこでステ
ップS112に進み、ペルチェ素子2の電圧をV(0.
3)に設定し、ファン3の回転数をN(0.3)に設定
する。換言すると、ペルチェ素子2を、より一層微弱と
する『微弱3モード』にする指令信号をペルチェ素子給
電回路29に出力し、ファン3を、より一層微弱とする
『微弱3モード』にする指令信号をファン駆動回路39
に出力し、メインルーチンにリターンする。
【0059】なおペルチェ素子2の除湿能力は、『微弱
1モード』>『微弱2モード』>『微弱3モード』の関
係にある。ファン3の送風量は、『微弱1モード』>
『微弱2モード』>『微弱3モード』の関係にある。従
って、しきい値T3以下の低温ではペルチェ素子2によ
る除湿能力は実質的にはないか極めて小さいものであ
る。
【0060】なおステップS106、S110、S11
2は、低温モード処理において、収納室10の検出湿度
Hに応じてペルチェ素子2の印加電圧を増減させるの
で、低温モード処理におけるペルチェ素子給電量増減手
段を構成する。さて図11は上記した制御を実行する際
における収納室10の温度と収納室10の湿度との関係
を概念的に示すグラフである。除湿処理が実行される領
域は、基本的には、特性線V1よりも上方の領域であ
る。加湿処理が実行される領域は、基本的には、特性線
V2よりも下方の領域である。図11から理解できる様
に基準温度T1よりも高温では通常モード処理が実行さ
れ、湿度が基本的には60%〜30%の範囲に抑えられ
る。しかし基準温度T1よりも低温では低温モード処理
が実行されるので、図11に示すハッチング領域αでは
除湿能力が大幅に低減されており、低温域では60%を
越える湿度となり得る。これによりカビが生成しないか
或いはしにくい温度領域における電力節約を図り得る。
【0061】なお上記した例では除湿があまり必要とさ
れないときにはペルチェ素子2を『微弱モード』として
いるが、これに限らず『オフモード』にしても良い。し
きい値T1、T2、T3、Ha、Hb、H1〜H7等は
上記した値に限定されるものではなく、必要に応じて適
宜変更できるものである。 (実施例2)上記した例では可搬式の除湿部1と本体部
9とを備えた除湿器に適用しているが、これに限定され
るものではなく、例えば図12に示す様に、被収納物を
収納する収納室10をもつ保管庫に装備されている除湿
器に適用しても良い。
【0062】図12に示す例では、収納室10をもつ筐
体1xにペルチェ素子2、冷却体21、筐体1xの背面
板も兼用する板状の放熱体20を一体的に組み込んだ形
態である。放熱体20は筐体1xに螺子1kpにより固
着されている。冷却体21と放熱体20とでペルチェ素
子2が挟持されている。なお32は、ペルチェ素子2の
冷却体21で生成した結露水を案内する導水通路35を
区画する樹脂製のカバー部材である。カバー部材32は
ペルチェ素子2等を収容する冷却室31xを区画する。
冷却室31xと収納室10は貫通孔30を介して連通し
ている。カバー部材32は放熱体20の内面20roに
螺子20kpを介して被着されている。導水通路35に
は、カビ抑制のため防菌処理されかつ毛細管現象を呈す
る通水部材37が保持されている。放熱体20の下部に
は保水手段380が保持されている。保水手段380は
保水量を確保すべく比較的大容量とされている。通水部
材37や保水手段380は、スポンジや布やゼオライト
等の多孔質体で構成できる。通水部材37の一方の端部
つまり上端部は冷却体21の下端部において螺子21h
により固着されている。この例においてもペルチェ素子
2が定常通電されると、冷却体21が冷却されるので、
冷却面21fに結露水が生成して収納室10が除湿され
る。その結露水は導水通路35あるいは通水部材37を
介して保水手段380に到達し、保水手段380で保持
される。かかる定常通電の際には放熱体20が放熱す
る。
【0063】またペルチェ素子2への反転通電により冷
却体21が放熱すると、通水部材37の上端部に含まれ
ている水分が蒸発して収納室10に飛散し、収納室10
の加湿処理が実行される。加湿用の水は保水手段380
から補給される。この例においても、前記した実施例と
同様に、制御手段7は図7〜図10に示す制御が実行さ
れる。なお、1a、1b、1cは筐体1xの壁体、10
eは棚、11はドア、13はシール部材、42は透孔1
tを介して外気の湿度を検出する外気湿度センサ、7h
はスイッチ、Kは結露、Fは外気である。この例でも図
6に示す制御手段7のブロック図が採用されているが、
ファン3、ファン駆動回路39は装備されていない。
【0064】(実施例3)図13は更に異なる実施例を
示す。図13に示す例は図12に示す例と基本的には同
様の構造である。この例では放熱体20の下端部のコ字
形片20wに保水手段380が保持されている。保水手
段380の水分は、開口20fを介して外気Fに蒸発可
能である。この例でも図6に示す制御手段7のブロック
図が採用されているが、ファン3、ファン駆動回路39
は装備されていない。
【0065】この例では、収納室10の温度が基準温度
T6(適宜選択できるが例えば10°Cとするが、これ
に限定されるものではない)よりも低温のときには、ペ
ルチェ素子2を反転通電して冷却体21を放熱して冷却
体21で収納室10を加熱する加熱モード処理を実行す
る。よって収納室10は保温加熱され、これにより冬季
等における収納室10の過冷は抑制される。なお基準温
度T6はメモリ74に格納されているが、変更した場合
には被収納物の種類等に応じて使用者が指定器79によ
り所望の値に変更できる。
【0066】ところでペルチェ素子2が反転通電された
ときには、定常通電の場合とは逆に、冷却体21が放熱
して収納室10を加熱するとともに、放熱体20が冷却
される。この様に冷却体21の放熱により収納室10の
空気をせっかく加熱して収納室10の過冷を抑えていて
も、放熱体20の冷却により収納室10の空気が冷える
ので、収納室10を加熱する効率が低下する傾向にあ
る。
【0067】この点本実施例では放熱体20は板状のた
め、放熱体20の外面20caと内面20coとをも
つ。そのためペルチェ素子2の反転通電時には放熱体2
0の外面20caが外気Fを冷やすとともに、放熱体2
0の内面20coが収納室10の空気を冷やすことにな
る。換言すると、放熱体20による冷却能は基本的には
2分割されるので、放熱体20が収納室10を冷やす程
度は少なくなる。更に放熱体20の内面20coにはカ
バー部材32が被着されており、このカバー部材32は
樹脂製で断熱性をもつものである。特にこの例では放熱
体20の内面20coの全体の1/4〜3/4程度はカ
バー部材32で覆われている。よって反転通電時におい
て冷却状態の放熱体20が収納室10の空気を冷やす程
度は一層少なくなり、収納室10の過冷防止に一層有利
である。
【0068】更にこの例では、放熱体20のうち収納室
10に対向する対向面である内面20roには、断熱性
をもつ樹脂膜200が積層されているので、放熱体20
と収納室10の空気との断熱性が確保される。よって、
ペルチェ素子2の反転通電時において放熱体20が収納
室10を冷やす度合いは低下する。よって冬季等におい
て収納室10の過冷防止に有利である。
【0069】また更にこの例においては図13に示す様
に樹脂膜200により放熱体20と筐体1xとの境界域
におけるシール性が向上するので、収納室10の除湿処
理の際に、高湿あるいは乾燥した外気が収納室10に侵
入することを抑制できる効果も期待できる。樹脂膜20
0はペルチェ素子2と放熱体20との境界域には配置さ
れていないので、ペルチェ素子2と放熱体20との境界
域における伝熱性確保にも有利である。
【0070】この例において、マイコン72が実行する
メインルーチンを図14に示す。図14に示すフローチ
ャートでは、ステップS902で初期設定し、ステップ
S904で内部タイマをスタートし、ステップS906
で収納室10の温度T、湿度Hを入力する。ステップS
908で収納室10の温度Tが基準温度T6未満か判定
し、未満であれば収納室10は冷え過ぎているのでステ
ップS910に進み、加熱モード処理を実行する。収納
室10の温度が基準温度T6を越えていれば、通常の除
湿処理を実行する。即ちステップS912で収納室10
の湿度Hがしきい値H1α(例えば80%)よりも高い
か判定し、高ければステップS914に進みペルチェ素
子2を『強モード』にし、ペルチェ素子2の除湿能力を
大きく確保する。低ければステップS916に進み、収
納室10の湿度Hがしきい値H2α(例えば68%)よ
りも高いか判定し、高ければステップS918に進みペ
ルチェ素子2を『中モード』にし、ペルチェ素子2の除
湿能力を中程度に確保する。ステップS916において
NO、つまり低ければステップS920に進み、収納室
10の湿度Hがしきい値H3α(適宜選択でき例えば6
2%とするが、これに限定されるものではない)よりも
高いか判定し、高ければステップS922に進みペルチ
ェ素子2を『弱モード』にし、ペルチェ素子2の除湿能
力を弱にする。ステップS920においてNO、つまり
低ければステップS924に進みペルチェ素子2を『微
弱モード』にする。更にステップS926でその他の処
理を実行した後にステップS930で内部タイマの終了
を待ってステップS904に戻る。これにより1ルーチ
ンの所要時間が規定される。なおステップS908は収
納室10の温度に応じて加熱モード処理を実行するかし
ないかを判定する基準温度域判定手段を構成する。
【0071】図15はマイコン72が実行する加熱モー
ド処理のフローチャートを示す。図15においてステッ
プS950でペルチェ素子2の極性が反転しているか判
定し、NOであればステップS952に進み極性を反転
する。ステップS954で収納室10の温度Tがしきい
値T8(−3°C)未満か判定し、未満であれば、収納
室10は過冷状態である。そのためステップS956に
進みペルチェ素子2を『強モード』にし、冷却体21の
放熱量を大きくする。NOであれば、ステップS958
に進み、収納室10の温度Tがしきい値T7(2°C)
未満か判定し、未満であれば、ステップS960に進み
ペルチェ素子2を『中モード』にし、冷却盤21の放熱
量を中程度に確保する。NOであれば、ステップS96
2に進み、収納室10の温度Tがしきい値T6(8°
C)未満か判定し、未満であれば、ステップS964に
進みペルチェ素子2を『弱モード』にし、冷却盤21の
放熱量を弱程度に確保する。NOであれば、ステップS
966に進み、ペルチェ素子2を『微弱モード』にし、
ペルチェ素子2の放熱量を抑える。その後メインルーチ
ンにリターンする。
【0072】図15においてステップS950、952
はペルチェ素子2への通電の極性を逆にする極性反転手
段を構成する。ステップS956、S960、S96
4、S966は収納室10の温度に応じてペルチェ素子
2への給電量を制御するので、加熱モード処理における
給電量増減手段を構成する。上記したしきい値T6、T
7、T8、H1α、H2α、H3α等は上記した値に限
定されるものではなく、必要に応じて適宜変更できるも
のである。
【0073】
【発明の効果】請求項1の加湿機能付き除湿器によれ
ば、ペルチェ素子への定常通電に伴い除湿処理できる。
更に通水部材の一方の端部を冷却体に保持し、通水部材
の他方の端部を保水手段に保持することにより、保水手
段で保水されている水分を通水部材で吸収する。よっ
て、ペルチェ素子に反転通電する際に放熱する冷却体で
通水部材に含まれている水分を積極的に蒸発させ得、加
湿に利用することができる。従って空気の加湿処理にも
効果的に利用できる。保管庫に適用すれば、乾燥し過ぎ
に起因する被収納物の割れや剥離を回避するのに有利で
ある。
【0074】請求項2の加湿機能付き除湿器によれば、
通水部材による通水性を確保するとともに、通水部材に
おける余分な場所からの水分の蒸発を抑えることができ
る。これによりペルチェ素子を定常通電して除湿する際
において、通水部材からの加湿を抑え得、除湿処理を効
果的になし得る。勿論、結露等の水を保水手段に効果的
に移送できる。
【0075】請求項3の加湿機能付き除湿器によれば、
ペルチェ素子に反転通電する際に冷却される放熱体にお
いて水分を保持するのに有利である。従ってペルチェ素
子を反転通電して加湿処理する際において、加湿を良好
に効果的になし得る。請求項4の加湿機能付き除湿器に
よれば、ペルチェ素子に反転通電する際に冷却される放
熱体において水分を放熱体に保持するのに有利であり、
しかも保持されている水分と風とを積極的に接触させ、
これにより加湿を効果的に行い得る。
【0076】請求項5の除湿器の湿度制御装置によれ
ば、加熱モード処理の実行により収納室の過冷を抑制で
きる。よって冬季等の様に収納室が低温の場合において
暖房を入れる等して使用環境温度が高温となった場合で
あっても、収納室の湿度の低下を未然に防止するのに有
利である。これにより収納室の湿度を適湿にするのに有
利である。
【0077】請求項6の除湿器の湿度制御装置によれ
ば、断熱性をもつ膜が配置されているので、ペルチェ素
子に反転通電する際に冷却される放熱体により収納室が
冷却されることが抑制され、収納室の過冷を抑制するの
に有利である。これにより使用環境温度の変動に起因す
る乾燥に対処でき、収納室の湿度を適湿にするのに有利
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】除湿部の縦断面図である。
【図2】除湿部の横断面図である。
【図3】使用状態の説明図である。
【図4】除湿部の要部の概念的な斜視図である。
【図5】通水部材の要部の横断面図である。
【図6】制御手段のブロック図である。
【図7】制御手段のマイコンが実行するメインルーチン
のフローチャートである。
【図8】制御手段のマイコンが実行する除湿処理のサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図9】制御手段のマイコンが実行する加湿処理のサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図10】制御手段のマイコンが実行する低温モード処
理のサブルーチンのフローチャートである。
【図11】収納室の温度と収納室の湿度との関係を模式
的に示すグラフである。
【図12】実施例2に係る除湿器付き保管庫の縦断面図
である。
【図13】実施例3に係る除湿器付き保管庫の縦断面図
である。
【図14】実施例3に係る除湿器付き保管庫における制
御手段のマイコンが実行するメインルーチンのフローチ
ャートである。
【図15】実施例3に係る除湿器付き保管庫における制
御手段のマイコンが実行する加熱モード処理のサブルー
チンのフローチャートである。
【符号の説明】
図中、1は除湿部、1xは筐体、10は収納室、2はペ
ルチェ素子、20は放熱体、20kは水分保持面、21
は冷却体、29はペルチェ素子給電回路、3はファン
(送風手段)、4は湿度センサ、4Mは温度センサ、7
は制御手段、37は通水部材、38は保水タンク(保水
手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 幹夫 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 麻生 康弘 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定常通電可能および定常通電に対して極性
    を反転させる反転通電可能なペルチェ素子と、 定常通電のときに冷却され反転通電のときに放熱する冷
    却体と、 定常通電のときに放熱し反転通電のときに冷却される放
    熱体と、 加湿用の水を保持する保水手段と、 一方の端部が該冷却体に保持され他方の端部が該保水手
    段に保持されかつ水分が通過可能な通水部材と、 該ペルチェ素子、該冷却体、該放熱体、該通水部材を保
    持する筐体とを具備することを特徴とする加湿機能付き
    除湿器。
  2. 【請求項2】通水部材は、毛細管現象を呈する通水体
    と、該通水体を被覆した難透水性をもつ被覆層とで形成
    され、該通水体の一部は冷却体に接触していることを特
    徴とする請求項1に記載の加湿機能付き除湿器。
  3. 【請求項3】定常通電可能および定常通電に対して極性
    を反転させた反転通電可能なペルチェ素子と、 定常通電のときに冷却され反転通電のときに放熱する冷
    却体と、 定常通電のときに放熱し反転通電のときに冷却される放
    熱体と、 加湿用の水を保持する保水手段と、 該ペルチェ素子、該冷却体、該放熱体、該保水手段を保
    持する筐体とを具備し、 該放熱体は、ペルチェ素子への反転通電時に該放熱体で
    形成された結露または結氷で生成された水を保持する水
    分保持面を備えていることを特徴とする加湿機能付き除
    湿器。
  4. 【請求項4】放熱体の水分保持面は水平状であり、該水
    分保持面を通過する風を生成する送風手段が筐体に設け
    られていることを特徴とする請求項3に記載の加湿機能
    付き除湿器。
  5. 【請求項5】定常通電可能および定常通電に対して極性
    を反転させる反転通電可能なペルチェ素子と、 収納室に対面して配置され定常通電のときに冷却されて
    結露または結氷を生成して収納室を除湿すると共に、反
    転通電のときに放熱する冷却体と、 定常通電のときに放熱し反転通電のときに冷却される放
    熱体と、 該収納室の温度を検出する温度センサと、 該収納室の温度が基準温度域よりも高温のときには、該
    ペルチェ素子を定常通電すると共に該ペルチェ素子への
    給電量を制御して該収納室の湿度を適湿域に制御する除
    湿制御手段と、 該収納室の温度が基準温度域よりも低温のときには、該
    ペルチェ素子を反転通電して該冷却体を放熱して該冷却
    体で該収納室を加熱する加熱モード処理を実行する加湿
    制御手段とを備えていることを特徴とする除湿器の湿度
    制御装置。
  6. 【請求項6】放熱体は収納室に対向する対向面をもち、
    該対向面の少なくとも一部に、断熱性をもつ膜が積層さ
    れていることを特徴とする請求項5の除湿器の湿度制御
    装置。
JP6129489A 1994-03-31 1994-03-31 加湿機能付き除湿器および除湿器の湿度制御装置 Pending JPH07265645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6129489A JPH07265645A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 加湿機能付き除湿器および除湿器の湿度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6129489A JPH07265645A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 加湿機能付き除湿器および除湿器の湿度制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07265645A true JPH07265645A (ja) 1995-10-17

Family

ID=15010749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6129489A Pending JPH07265645A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 加湿機能付き除湿器および除湿器の湿度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07265645A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278537A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像モニター用加湿装置
JP2011052876A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Sharp Corp 加湿装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278537A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像モニター用加湿装置
JP2011052876A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Sharp Corp 加湿装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3747362A (en) Space cooling system
CA1102231A (en) Device for extracting moisture from a space
JPH01131830A (ja) 除湿器
JP2008256257A (ja) 冷蔵庫
JPH07253273A (ja) 乾燥装置
JPH07265645A (ja) 加湿機能付き除湿器および除湿器の湿度制御装置
JP4171773B2 (ja) 水産物の乾燥方法および乾燥装置
JPH0136010B2 (ja)
WO2020196213A1 (ja) 除湿機
KR102095000B1 (ko) 제습기
JPH07265646A (ja) 除湿機の湿度制御装置
JPH07265138A (ja) 保管装置
JP6251884B2 (ja) 除湿装置
JPH0718943Y2 (ja) 除湿冷却装置
KR20110112531A (ko) 기화 제습식 공조기
JP2009024927A (ja) 空調装置およびエレベータ用の空調装置
KR100424627B1 (ko) 저온 저습 쌀통
JP2008309427A (ja) 冷蔵庫
JP2866823B2 (ja) 食品貯蔵庫
AU748879B2 (en) Cooling method and cooling apparatus
JP2006349303A (ja) 調湿装置
JPH07236812A (ja) 適湿保管庫
JPH0636406Y2 (ja) 温度調節装置
KR950007294Y1 (ko) 냉장고의 냉기 제습장치
JP2000028257A (ja) 冷蔵庫