JP2008256257A - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】野菜などの食品からの水分の蒸発を防止して食品の鮮度を保ち、また、蒸発した水分の冷却器への流入によって生じる着霜による冷却器の性能低下を防止して、除霜運転のためのヒータを不要にして省エネを図る。
【解決手段】冷蔵庫1は、冷蔵室100から流出した空気(戻り空気)は切替室400の背面を通って下降し、野菜室300を経由して、または経由しないで、野菜室300の背面の戻り風路を通って冷却器11へ戻る。野菜室300の流入出口には、水分を吸脱着するデシカントロータ19が設けられ、その上流にヒータ24が設けられている。デシカントロータ19は、脱着側を通過して野菜室300に流入する空気を加湿し、脱着側を通過して野菜室300から流出する空気を除湿する。
【選択図】図3

Description

この発明は冷蔵庫、特に、湿度調整機能を具備する冷蔵庫に関するものである。
家庭用の冷蔵庫(以下、「冷蔵庫」と称す)において、庫内を高湿環境に保って食品を保存することは鮮度保持に効果的である。例えば、ケーキやお惣菜などの保存を高湿環境で行えば、食品からの水分の蒸発量を抑えることができるから、おいしさや鮮度を長期間に渡って保つことができる。そして、同時に、包装(ラップ等)したり、密閉容器(タッパー等)に密閉したりする手間が省け、消耗品を節約することができる。
また、野菜の保存においても、高湿環境では野菜中の水分の蒸散作用を抑えることができるため、野菜のみずみずしさを長く保つことができる。
そこで、冷蔵庫の野菜室を密閉して対流を最小限に抑えると共に、多孔質で親水性のある透湿板を設置して、透湿板からの水分放射によって野菜室をさらに高湿化する発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、多孔質シリカからなる調質部材(低湿度の雰囲気において放湿し、高湿度の雰囲気において吸湿する)を野菜室内に設置して結露を防ぎ、高湿度状態を維持する発明が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、野菜ケースの内部に設けられた解凍室に超音波加湿装置を備え、冷蔵庫運転時の除霜時に熱交換冷却器から発生する除霜水を回収して、該除霜水を超音波加湿装置によって微細な水滴として放出し、野菜ケース内の加湿を行う発明が開示されている(例えば特許文献3参照)。
特開2003−28555号公報(第5頁、図9) 特開2000−274924号公報(第3頁、図1) 特開平6−257933号公報(第3頁、図1)
しかしながら、前記特許文献1に開示された発明は、水分が冷却器へ移動し、食品を保存する庫内の水分量が低下してしまう(除湿されるに同じ)という問題があった。また、輻射冷却においても、冷却器にて水分が奪われ湿度は低下する(除湿される)という問題があった。
また、前記特許文献2に開示された発明は、多孔質シリカでは放湿温度が高いため、野菜ケース内が0〜10℃の低温に冷却されていると水分が放出されにくい。また、積極的に加湿を行う場合、シリカゲルから水分を放出させる場合は周囲空気の温度を上昇させ、シリカゲルに流通させることにより加湿を行うことができるが、周囲空気の温度上昇が冷蔵庫内部の温度上昇を招くため、この方法を利用した加湿は採用することが難しいという問題があった。
さらに、前記特許文献3に開示された発明は、除霜水を利用する方式であるため、除霜水を溜めるための水溜めタンク等を設けなければならない。また、冷凍庫内の冷気には食品などの匂いが移っており、除霜水にも匂いが移っているという問題があった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、冷蔵庫内部の温度上昇を抑えながら庫内空気の湿度を調整することができる、簡素な構成の冷蔵庫を得るものである。
この発明に係る冷蔵庫は、筐体と、それぞれ該筐体内に配置された、冷蔵室と、野菜室と、空気を冷却する冷却器と、空気を循環させる空気循環手段と、を有する冷蔵庫であって、
相対湿度差により水分を吸脱着させることができる水分調整手段が設置され、
前記冷蔵室から前記野菜室へ流れる空気によって前記水分調整手段の水分が脱着され、
前記野菜室から前記冷却器へ流れる空気によって前記水分調整手段に水分が吸着されることを特徴とする。
この発明の冷蔵庫は、野菜室で野菜等から発した水分が水分調整手段に吸着され、該吸着された水分が脱着され、水分調整手段から野菜室内に戻されるため、野菜室の温度上昇を抑えながら野菜室の空気の湿度を調整することができる。
[実施の形態1]
図1〜図5は本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫を説明するものであって、図1は前方から見た斜視図、図2は図1に示すA−A線における断面図および冷媒配管の模式図、図3は図1おけるB−B線における断面図、図4は図1おけるB−B線における断面図(図3に同じ)、図5はデシカントロータの拡大図である。
図1において、冷蔵庫1は、最上部に配置された冷蔵室100と、冷蔵室100の下方には並行に配置された切替室400および製氷室500と、切替室400および製氷室500の下に配置された野菜室300と、野菜室300の下(最下部に同じ)に配置された冷凍室200と、から構成されている。
切替室400は冷凍温度帯(約−12〜−22℃)から冷蔵温度帯(約0〜5℃)に切替ができる。全容量450Lクラスの冷蔵庫において、各室の容量は冷蔵室が240L、冷凍室が80L、野菜室が90L程度である。
図2において、冷蔵室100と製氷室500との間および冷蔵室100と切替室400との間は、断熱材が充填された仕切り2で区切られている。製氷室500と野菜室300との間および切替室400と野菜室300との間は、仕切り3で区切られている。同様に、野菜室300と冷凍室200との間は、仕切り4で区切られている。
冷蔵庫の断熱箱体は鋼板の外箱5(筐体に同じ)と、合成樹脂製の内箱6と、これら両者間に充填された断熱材7等と、で形成されている。
冷蔵庫1の冷凍サイクルは、冷媒を圧縮する圧縮機8と、冷媒が凝縮する凝縮器9と、冷媒を減圧する絞り装置10と、冷媒が蒸発する冷却器11とを有し、圧縮機8と凝縮器9と絞り装置10と冷却器11とが、この順序で直列に接続されている。そして、冷却器11は、野菜室300の背面に配置されている。
図2(図1に示すA−A線における断面図)において、野菜室300の背面には断熱材によって形成された仕切り12が配置され、仕切り12と冷却器11との間には、冷凍風路用の仕切り13が配置され、仕切り12と仕切り13とに挟まれて冷凍室200への流入風路が形成されている。また、冷却器11の上側にはファン14が配置される。
したがって、ファン14によって送られて空気のうちの下方に向かう空気は、仕切り12と仕切り13の間の風路を通って冷凍室200に入った後、冷凍室200の背後に形成された戻り風路を経由して冷却器11に流れる。
また、野菜室300の背面に配置された断熱仕切り12は、製氷室500および切替室400の背面まで伸びており、断熱仕切り12の上端縁と仕切り2との隙間が、切替室400および製氷室500への流入風路を形成している。
また、冷蔵室100の背面には冷蔵風路用の仕切り15が設けられ、仕切り15に形成された貫通孔が冷蔵流入風路を形成している。そして、各部屋への風路には風を制御するために、冷蔵風路開閉弁16、冷凍風路開閉弁17、切替風路開閉弁18、製氷風路開閉弁(図示しない)が設置されている。
したがって、ファン14によって送られた空気のうちの上方に向かう空気は、冷蔵風路開閉弁16、冷凍風路開閉弁17、切替風路開閉弁18、あるいは製氷風路開閉弁(図示しない)の開閉または開度調整によって、冷蔵室100、切替室400あるいは製氷室500に、適時適量が選択的に流れ込む。
図3および図4(図1に示すB−B線における断面図)において、冷蔵室100から流出した空気(戻り空気)は切替室400の背面を通って下降し、野菜室300を経由して(図3参照)、または経由しないで(図4参照)、野菜室300の背面の戻り風路を通って冷却器11へ戻る。そして、野菜室300の流入出口には、水分を吸脱着するデシカントロータ19が設けられて、デシカントロータ19前の風路にヒータ24が設けられている。
図5において、デシカントロータ19は、回転軸23の側面に対向して第一デシカント板20および第二デシカント板21が設置され、これらと90°の位相差をもって回転軸23の側面に対向して切替板22a、22b(以下、まとめて「切替板22」と称す)が設置されている。回転軸23は野菜室300の流入出口の高さ方向の中央に、軸心を水平にして配置されている。
そして、第一デシカント板20および第二デシカント板21(両者によって平面が形成される)は、野菜室300の流入出口の略全面積を覆うことができ、このとき、切替板22aまたは切替板22bは、野菜室300の背面の戻り風路を塞ぐことができるものである(図3参照)。
また、切替板22aおよび切替板22b(両者によって平面が形成される)は、野菜室300の流入出口の略全面積を覆うことができ、このとき、第一デシカント板20または第二デシカント板21は、野菜室300の背面の戻り風路を塞ぐことができるものである(図4参照)。
さらに、回転軸23の回転角度に応じて、野菜室300に流入する風量(野菜室300背面の戻り風路を直接通過する風量に同じ)が調整自在であるから、第一デシカント板20および第二デシカント板21を通過する風量もまた調整自在である。
なお、デシカントロータ19を構成する第一デシカント板20および第二デシカント板21は、高さ10mm、幅90mm、奥行き10mmであって、平方インチあたり50個程度のセルを持つハニカム構造であって、相対湿度30〜40%で水分を吸脱着し、1.5〜2.5ナノメートルの穴径の細孔が多数設けられたケイ素材料を基材に担持するものである。
次に加湿動作について説明する。表1〜表3はデシカントロータ19がない状態の温度、相対湿度などの平均値を示す。表1の測定条件は外気温30℃、扉を閉めた状態で圧縮機8とファン14が運転している際の、庫内空気(以下、「空気」と称す)の温度の平均値であり、冷蔵室100や野菜室300内に水分を放出するものが入っていない場合を表している。
冷却器11を出た空気の温度は−25℃、相対湿度100%であり、冷蔵室100に入った空気は庫外からの熱で温められ乾球温度4.3℃、相対湿度17.9%になる。冷蔵室100から野菜室300へ流れる風路は、冷却器11が近いため空気は冷やされて乾球温度0.5℃、相対湿度22.2%になる。そして、野菜室300に入ると庫外からの熱やヒータの熱を受けて乾球温度9.2℃、相対湿度17.3%になる。
Figure 2008256257
表2および表3に野菜室300に野菜相当の水分を放出した場合の値を示す。野菜室入口では水分がない場合と同様で乾球温度0.6℃、相対湿度21.8%であるものの、野菜室300内では水分が放出されるため乾球温度9.7℃、相対湿度は37.4%に上がる。
デシカントロータ19がない場合、水分を多く含んだ空気が野菜室300から冷却器11に戻る。このため、冷却器11に霜が付着することによって冷却性能が悪化すると共に、霜を取るためのヒータの通電時間が延びることによって消費電力量が増える。また、霜取り用のヒータが長時間稼働する(ONされている)ことによって庫内温度も上昇しやすくなり、食品の品質を落とす恐れがある。
Figure 2008256257
Figure 2008256257
デシカントロータ19を野菜室300の出入り口に設置し(図3参照)、冷蔵室100から野菜室300へ入る部分で脱着(流入する空気を加湿するに同じ)、野菜室300から冷却器11へ戻る部分で吸着させる(流出する空気を除湿させるに同じ)ことによって、野菜室300内を保湿すると共に、冷却器11への着霜を低減させることができる。
デシカントロータ19を通って、野菜室300の天井から流入する風路構成とすることによって、野菜室300内全体を効果的に加湿することができる。
野菜室300の入口の空気は、乾球温度0.6℃、相対湿度21.8%で相対湿度が低いため、デシカントロータ19を通る際に水分を脱着させて、理想的な状態では乾球温度−3℃、相対湿度60%に加湿されて野菜室300に入る。
野菜室300が冷え過ぎる場合は、デシカントロータ19前の風路に設置されたヒータ24に通電し、空気の温度を上げて相対湿度を下げてからデシカントロータ19に通すことによって脱着しやすくなり、効率が向上する。
あるいは、デシカントロータ19を90°回転させて図4の位置にすれば、野菜室300の出入り口は切替板22で遮断される。そうすると、冷蔵室100を出た空気は野菜室300に入らずにデシカントロータ19を通って冷却器11へと戻るため、ヒータ24が無くても野菜室の温度調整が可能である(すなわち、ヒータ24を撤去してもよい)。
野菜室300から相対湿度の高い空気がデシカントロータ19を通って冷却器11に戻るとき、空気中の水分がデシカントロータ19に吸着されて空気は除湿される。
デシカントロータ19が無い状態において野菜室300は乾球温度9.7℃、相対湿度は37.4%であったものが、デシカントロータ19で加湿された空気が野菜室300に流入することによって、野菜室内が除々に加湿されて乾球温度5℃、相対湿度60%になるとすると、野菜室300からデシカントロータ19を通った空気は乾球温度8℃、相対湿度30%に除湿される。
デシカントロータ19は吸脱着を始めてから時間が経つと飽和して吸脱着性能が落ちるため、性能が落ちる前に回転軸23を中心として180°回転させる。たとえば、吸着側に配置されて水分を多く含んだ第一デシカント板20を脱着側に移動し、脱着側に配置されて水分を放出した第二デシカント板21を吸着側に移動して、吸脱着性能を持続する。
図23〜図26は、デシカントロータの水分の吸脱着特性を示す特性図である。なお、図23〜図25におけるデシカントロータ19は、1.5〜2.5ナノメートルの穴径の細孔が多数設けられたケイ素材料で構成され、相対湿度30〜40%で水分を吸脱着する第一デシカント板20および第二デシカント板21を具備するものである。また、ケイ素材料(g’)に対する水分量(g)である脱着量比(g/g’)で表している。
図23〜図26は、野菜室300の入口を模擬して乾球温度0℃、相対湿度15、25%の空気がデシカントロータ19を通る条件における、相対湿度が15%のときは飽和吸着量0.25g/g’、時定数1200秒で0.16g/g’、相対湿度が25%のとき飽和脱着量0.26g/g’、時定数1300秒で0.16g/g’である。
図26は、野菜室300の出口を模擬して乾球温度5℃、相対湿度60%の空気がデシカントロータ19を通る条件における、飽和吸着量は0.45g/g’、時定数600秒で0.27g/g’である。
吸着速度よりも脱着速度の方が遅いため脱着側の性能でデシカントロータ19の仕様を決めると、時定数が約20分なのでデシカントロータ19の反転間隔も20分とし、野菜から放出される水分1.2g/hを吸脱着するのに必要なケイ素材料は、
1.2(g/h)/0.16(g/g’)/3(回転/h)=2.5(g’)
とする。ケイ素材料は、第一デシカント板20および第二デシカント板21の両方に必要であるから、デシカントロータ19としては合計5.0g’の担持量(ケイ素材料の量)となる。
デシカントロータ19のサイズは風が全体を通るように野菜室300の入口風路と同じ幅、高さとし、圧力損失が大きくならないようハニカム構造のセル密度とデシカント板の奥行きを決める。
デシカントロータ19を天井背面に設けることで天井風路から加湿された空気が部屋中を均一に潤すことができ、20mm×90mm×10mmサイズのデシカントロータ19であれば野菜収納の庫内容積を狭めずに済む。
基材に吸脱着材を担持していない場合と担持した場合との水分蒸発量を表4に示す。野菜室300に500ミリリットルの水を入れたケースを2個設置し、合計1リットルの水から蒸発した水分量を水分蒸発量としている。吸脱着材なしのとき1.51g/hだったのに対し、吸脱着材ありでは0.86g/hに蒸発量が抑えられる。
Figure 2008256257
デシカントロータ19を通過する風量は、冷蔵庫内の温度状況に依存し、冷凍室200の温度が冷え過ぎた場合は庫内ファン14は停止し、冷蔵室100が冷え過ぎた場合は冷蔵風路開閉弁16が閉まって冷蔵室100への送風を止めるため、デシカントロータ19にも風が通らなくなる。
通風が止まると吸脱着もしづらくなるため、デシカントロータ19は20分間隔の反転制御の他に、冷蔵風路開閉弁16が閉まったときや庫内ファン14が停止した場合にはタイマーを止める制御をすることにより、吸脱着を確実に行うことができる。
以上のように、冷蔵室100から流出して野菜室300に流入する相対湿度の低い空気を、デシカントロータ19の脱着側(たとえば、第一デシカント板20)に通して加湿し、野菜室300から流出して冷却器11に戻る相対湿度の高い空気を、デシカントロータ19の吸着側(たとえば、第一デシカント板21)に通して除湿することで、野菜室300を保湿することができると共に、冷却器11の着霜を低減することができる。
[実施の形態2]
図6および図7は本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫を説明するものであって、図6は前方から見た斜視図、図7の(a)は図6に示すB−B線における断面図、図7の(b)はデシカントロータの拡大図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図7の(a)において、冷蔵庫1bは、野菜室300の流入出口に円筒形状のデシカントロータ25を備えている。
図7の(b)において、デシカントロータ25は、円筒の中心軸に回転軸23を備え、円筒の上側を第二デシカント板21、下側を第一デシカント板20とし、20分で180°の一定速度で回転させる。デシカントロータ19(実施の形態1)のように基材形状が直方体の場合は回転するときに周囲の空間を横切るため、大きな基材を使用することができないが、円筒形状で回転軸23を中心に回転させると余分なスペースが不要になる。したがって、不要になった分だけ円筒のサイズを大きくすることができるから、吸脱着量を増やすことができる。また、円筒形状であれば一定速度で回転すればよいため制御が容易である。
[実施の形態3]
図8および図9は本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫を説明するものであって、図8は前方から見た斜視図、図9の(a)および図9の(b)は図8に示すB−B線における断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図9の(a)および(b)において、冷蔵庫1cはデシカントロータ19と風路切替手段26とを備えている。
すなわち、直方体形のデシカントロータ19を野菜室300背面に水平に設置し、左の野菜室300側に脱着側流路(図中、回転軸を挟んだ左側)を、冷却器11側に吸着側流路(図中、回転軸を挟んだ右側)を形成し、冷蔵室100から流出してくる空気を、脱着側流路または吸着側流路のどちらに送るかを切替可能な風路切替手段26を、デシカントロータ19の上流側に設けている。
冷蔵室100から流出した空気は乾球温度0.6℃、相対湿度21.8%であったものが、デシカントロータ19に入って乾球温度−3℃、相対湿度60%に加湿されて野菜室300に入る。野菜室300の最適温度は5〜8℃程度であるため、風が入り続けると冷え過ぎる可能性があるものの、風路切替手段26が野菜室300に入る風を調整することができるから、野菜にとっての最適環境を作り易くなる。
なお、冷蔵庫1(実施の形態1)のようにデシカントロータ19に風路切替の機能も付加する場合は、風路切替手段26を別途使用せずに済むものの、デシカントロータ19に位置決めを確実に行うためにストッパー機構や位置決め制御が必要となり複雑になる。すなわち、冷蔵庫1cは、風路切替手段26を別途設けることによりデシカントロータ19の構成を簡単で安価なものに出来る。
風路切替手段26は、回転軸28と、回転軸28に設置された遮蔽板27と、から構成されている。遮蔽板27が吸着側流路を塞ぐ(図8において、回転軸28の右側に水平になっている)ときは、冷蔵室100からの戻り空気は、脱着側流路を通ってデシカントロータ19によって加湿されて野菜室300に入り、さらに、野菜室300から吸着側流路を通ってデシカントロータ19によって除湿されて冷却器11に戻る(図9の(a)参照)。
一方、野菜室300の温度が下がり過ぎたときは、風路切替手段26の遮蔽板27を回転軸28の上に垂直にして冷蔵室100の戻り空気を吸着側流路へ通し、冷却器11に直接戻す。そうすると、野菜室300へ入る空気の流れは止められるため、冷え過ぎを防ぐことができ、温度調整が可能となる(図9の(b)参照)。
[実施の形態4]
図10は本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫を説明するものであって、図10は前方から見た斜視図、図11の(a)は図10に示すA−A線における断面図、図11の(b)はデシカントロータの拡大断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図11の(a)において、冷蔵庫1dには、デシカントロータ19が野菜室300の背面の断熱仕切り12を貫通して設置されている。
すなわち、デシカントロータ19の吸着側(たとえば、第一デシカント板20)はファン14から冷凍室200へ向かう風路内に設けられ、脱着側(たとえば、第二デシカント板21)は野菜室300入口の風路に設けられている。
冷蔵室100や野菜室300の内部に水分を放出するものがなく乾いた状態のとき、野菜室300の温湿度は表1のように乾球温度9.2℃、相対湿度17.3%、絶対湿度1.24×10−3kg/kgDAであり、野菜室300の出口にデシカントロータ19を備えても相対湿度が低く吸着が十分に行われない可能性がある。
一方、冷凍室200は乾球温度−17.1℃、相対湿度55.2%、絶対湿度4.82×10−4kg/kgDA、水分の移動量は14.1g/hで、温度が低い分相対湿度が高く吸着はしやすい。冷凍室200は絶対湿度が野菜室300よりも低いが風量が多いので水分の移動量では冷凍室のほうが安定した吸着量が得られる。野菜室300は冷蔵風路開閉弁16があるためデシカントロータ19に送風されない時間帯が多いが、冷凍室200は他の部屋よりも冷やすのに時間がかかるためファンからの送風時間も長く、吸着もしやすい。
デシカントロータ19を冷凍風路の上流側へ設置すると、デシカントロータ19に入る風は乾球温度−25℃、相対湿度100%近くであり、デシカントロータ19に水分を吸着させて出てくる空気は−24.3℃、相対湿度30%程度になる。冷凍室200に入る空気が除湿されているため、冷凍食品に霜が付くことも防ぐことができる。
[実施の形態5]
図12および図13は本発明の実施の形態5に係る冷蔵庫を説明するものであって、図12は前方から見た斜視図、図13の(a)は図12に示すA−A線における断面図、図13の(b)はデシカントロータの拡大断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図13の(a)において、冷蔵庫1eには、デシカントロータ19が野菜室300と冷凍室200との間の仕切り4内に設けられている。
すなわち、デシカントロータ19の回転軸23を野菜室300と冷凍室200との間の仕切り4内に設け、デシカントロータ19を仕切り4を貫通して設置している。このため、デシカントロータ19の野菜室300側にある半分(たとえば、第二デシカント板21)を脱着側とし、冷凍室200側にある半分(たとえば、第一デシカント板20)を吸着側とし、冷蔵室100出口とデシカントロータ19の脱着側(野菜室300内)とをつなぐ風路と、吸着側20(冷凍室200内)とデシカントロータ19の冷却器11とをつなぐ風路と、を備えている。
そうすると、冷凍室200の空気は乾球温度−17.1℃、相対湿度55.2%で、デシカントロータ19を通って除湿された空気は乾球温度−16.6℃、相対湿度30%となる。冷凍室200出口で吸着するすることによって、冷凍室200で食物から水分が放出される場合であっても、冷却器11に入る前に空気が除湿されるから、冷却器11の着霜を低減することができる。
[実施の形態6]
図14および図15は本発明の実施の形態6に係る冷蔵庫を説明するものであって、図14は前方から見た斜視図、図15の(a)は図14に示すC−C線における断面図、図15の(b)は図14に示すD−D線における断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図14〜図15において、冷蔵庫1fは、一番下の部屋が野菜室300、野菜室300の上段の部屋が冷凍室200になっている。
図15の(a)および(b)において、冷蔵庫1fにおけるデシカントロータ19は、回転軸23が野菜室300と冷凍室200の間の仕切り4内に設けられ、デシカントロータ19は仕切り4を貫通して設置されている。すなわち、デシカントロータ19の野菜室300側の半分(たとえば、第二デシカント板21)を脱着側とし、冷凍室200側の半分(たとえば、第一デシカント板20)を吸着側とし、冷蔵室100出口とデシカントロータ19の脱着側とを結ぶ風路と、デシカントロータ19の吸着側と冷却器11とをつなぐ風路と、を備えている。
そして、野菜室300が冷凍室200の下段にあるため、デシカントロータ19を野菜室300の天井面(冷凍室200の床面に同じ)に設置することができるから、デシカントロータ19から加湿されて出てくる空気を野菜室300の全体に行き渡らせることができる。
[実施の形態7]
図16〜図18は本発明の実施の形態7に係る冷蔵庫を説明するものであって、図16は前方から見た斜視図、図17の(a)は図16に示すA−A線における断面図、図17の(b)は図16に示すB−B線における断面図、図18はデシカントロータを示す平面視の断面図(図17に示すE−E線における断面図)である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図16および図17において、冷蔵庫1gは、冷蔵室100への流入風路にデシカントローラ29の脱着側(たとえば、第二デシカント板21)が配置され(図17の(a)参照)、冷蔵室100からの流出風路にデシカントローラ29の吸着側(たとえば、第一デシカント板20)が配置されるものである(図17の(b)参照)。
すなわち、冷蔵庫1gは、直方体形のデシカントロータ29が冷蔵室100の背面に水平に設置され、ファン14から冷蔵室100に流入する際に通る方を脱着側とし、冷蔵室100を出ていくときに通る方を吸着側とし、脱着側と吸着側との中間に回転軸23が配置されている。
したがって、脱着側において冷蔵室100に入る風を加湿することにより、冷蔵室100内の食品を乾燥から防ぎ、同時に、吸着側において冷蔵室100から出る風を除湿することにより、冷却器11の着霜を低減することができる。
外気が30℃、相対湿度70%において、冷蔵室100に水分を放出する食べ物などが無く扉も閉めている場合には、冷蔵室100の乾球温度は4.3℃、相対湿度17.9%であるものの、冷蔵扉の開閉を何度か繰り返すと外気から水分が庫内に入り、冷蔵室100の乾球温度は4.9℃、相対湿度47.7%となる。また、冷蔵室100に水分を放出するような食物を置いた場合も同様に湿度が高くなる。
したがって、デシカントロータ29がない場合は、冷蔵室100に入った水分は冷却器11に着霜し、冷蔵室100の内部は再び乾燥してしまう。
一方、デシカントロータ29が設置されている冷蔵庫1gでは、デシカントロータ29が冷蔵室100から流出する空気に含まれる水分を吸着側(たとえば、第一デシカント板20)において吸着した後、吸着した水分を脱着側において冷蔵室100に流入する空気中に放出する(たとえば、水分を吸着している第一デシカント板20を回転して脱着側に移動する)。
すなわち、冷蔵庫1gは、冷蔵室100へ入る空気で脱着して再び冷蔵室100へ水分を放出するため、冷蔵室100内は水分を維持することができ、同時に、冷却器11への着霜も低減することができる。なお、冷蔵室100に水分を放出するような食物を置いた場合も同様の効果が得られる。
よって、冷蔵室用デシカントロータ29と野菜室用デシカントロータ19を併用することで、冷蔵室100と野菜室300の両方で湿度調整が可能となる。
[実施の形態8]
図19および図20は本発明の実施の形態8に係る冷蔵庫を説明するものであって、図19は前方から見た斜視図、図20の(a)は図19に示すA−A線における断面図、図20の(b)は冷却部を拡大して示す部分断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図19および図20において、冷蔵庫1hは、野菜室300から冷却器11に入るまで間の風路に冷却部30を備えている。冷却部30は、熱伝導率の良い銅によって形成されたベース31と、ベース31に一体的に形成あるいは伝熱可能に設置されたフィン32(銅製)から構成され、ベース31が断熱壁12に設置されている。
このため、ベース31は冷却器11の吸熱によって冷やされ、同時に冷やされたフィン32は風路に晒されるから、その温度は0℃より高く、湿り空気の露点温度以下になる。そうすると、冷却部30(正確には、フィン32の間)を通る空気の水分が、冷却部30に結露水として付着し、ドレインホース33を伝って庫外へ排出される。
また、冷却器11の温度は0℃以下であるため、通常、空気に含まれた水分は霜として付着するものの、冷却部30において結露水として回収されるため、着霜量が減少し、また、結露に伴う潜熱分は省エネルギーとなる。
[実施の形態9]
図21および図22は本発明の実施の形態9に係る冷蔵庫を説明するものであって、図21は前方から見た斜視図、図22は図21に示すB−B線における断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図22において、冷蔵庫1iの野菜室300の流入出口にはデシカントロータ19が設置され、野菜室300から冷却器11に入るまで間の風路に冷却部30を備えている。
したがって、野菜室300や冷蔵室100から冷却器11に向かう空気中の水分は、デシカントロータ19と冷却部30で回収される。
すなわち、デシカントロータ19は野菜室300内で発生した水分を再度野菜室300へと戻すことによって、冷却器11に行く水分を減らし着霜を低減させる。しかし、扉を開けたり水分の多い食物を入れるなどして大量の水分が庫内に入ってきた場合にはデシカントロータ19で吸着しきれなかった水分を冷却部30で回収しドレインホース33にて庫外に排出する。
デシカントロータ19と冷却部30の両方を備えることによって、野菜室300内の保湿と余分な水分の排出ができる。デシカントロータ19で水分を保持できる分だけ冷却部30を通る水分が減るため、冷却部30の形状を小さく抑えることができる。
[その他の実施の形態]
実施の形態1〜9は、野菜室の他に冷蔵室等を具備する冷蔵庫であるが、本発明はこれに限定するものではなく、野菜室のみを具備する野菜専用の冷蔵庫であってもよい。また、野菜室に収納されるものは、文字通り野菜に限定されるものではなく、所定の湿度において保管されることが要求されるものであれば何れであってもよい(穀類や食品に限定しない)。さらに、冷蔵庫の大きさ等についても限定するものではなく、たとえば、冷蔵倉庫や冷蔵コンテナ(車両や船舶に搭載される)であってもよい。
本発明は以上のように簡素な構成であって、冷蔵庫内部の温度上昇を抑えながら庫内空気の湿度を調整することができるから、家庭用または事業用の各種冷蔵庫として広く利用することができる。
発明の実施の形態1に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図1に示すA−A線における断面図。 図1おけるB−B線における断面図。 図1おけるB−B線における断面図。 図1に示す冷蔵庫におけるデシカントロータの拡大図。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図6に示すB−B線における断面図およびデシカントロータの拡大図。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図8に示すB−B線における断面図。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図10に示すA−A線における断面図とデシカントロータの拡大断面図。 本発明の実施の形態5に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図12に示すA−A線における断面図とデシカントロータの拡大断面図。 本発明の実施の形態6に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図14に示すC−C線およびD−D線における断面図。 実施の形態7に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図16に示すA−A線およびB−B線における断面図。 図16に示す冷蔵庫におけるデシカントロータを示す平面視の断面図。 本発明の実施の形態8に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図19に示すA−A線における断面図および冷却部の拡大断面図。 本発明の実施の形態9に係る冷蔵庫を説明する前方から見た斜視図。 図21に示すB−B線における断面図。 デシカントロータの水分の吸脱着特性を示す特性図。 デシカントロータの水分の吸脱着特性を示す特性図。 デシカントロータの水分の吸脱着特性を示す特性図。 デシカントロータの平衡吸着線図。
符号の説明
1:冷蔵庫(実施の形態1)、1b:冷蔵庫(実施の形態2)、1c:冷蔵庫(実施の形態3)、1d:冷蔵庫(実施の形態4)、1e:冷蔵庫(実施の形態5)、1f:冷蔵庫(実施の形態6)、1g冷蔵庫(実施の形態7)、1h:冷蔵庫(実施の形態8)、1i:冷蔵庫(実施の形態9)、2:仕切り(冷蔵室/製氷室および冷蔵室/切替室)、3:仕切り(製氷室/野菜室および切替室/野菜室)、4:仕切り(野菜室/冷凍室)、5:外箱、6:内箱、7:断熱材、8:圧縮機、9:凝縮器、10:絞り装置、11:冷却器、12:野菜室背面の断熱仕切り、13:冷凍風路用仕切り、14:庫内ファン、15:冷蔵風路用仕切り、16:冷蔵風路開閉弁、17:冷凍風路開閉弁、18:切替風路開閉弁、19:デシカントロータ、20:第一デシカント板(吸着側)、21:第二デシカント板(脱着側)、22:切替板、23:回転軸、24:ヒータ、25:円筒形のデシカントロータ、26:風路切替手段、27:遮蔽板、28:遮蔽板の回転軸、29:冷蔵室用デシカントロータ、30:冷却部、31:ベース、32:フィン、33:ドレインホース、100:冷蔵室、200:冷凍室、300:野菜室、400:切替室、500:製氷室。

Claims (18)

  1. 筐体と、それぞれ該筐体内に配置された、冷蔵室と、野菜室と、空気を冷却する冷却器と、空気を循環させる空気循環手段と、を有する冷蔵庫であって、
    相対湿度差により水分を吸脱着させることができる水分調整手段が設置され、
    前記冷蔵室から前記野菜室へ流れる空気によって前記水分調整手段の水分が脱着され、
    前記野菜室から前記冷却器へ流れる空気によって前記水分調整手段に水分が吸着されることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 筐体と、それぞれ該筐体内に配置された、冷蔵室と、野菜室と、冷凍室と、空気を冷却する冷却器と、空気を循環させる空気循環手段と、を有する冷蔵庫であって、
    相対湿度差により水分を吸脱着させることができる水分調整手段が設置され、
    前記冷蔵室から前記野菜室へ流れる空気によって前記水分調整手段の水分が脱着され、
    前記冷凍室から前記冷却器へ流れる空気によって前記水分調整手段に水分が吸着されることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 筐体と、それぞれ該筐体内に配置された、冷蔵室と、野菜室と、冷凍室と、空気を冷却する冷却器と、空気を循環させる空気循環手段と、を有する冷蔵庫であって、
    相対湿度差により水分を吸脱着させることができる水分調整手段が設置され、
    前記冷蔵室から前記野菜室へ流れる空気によって前記水分調整手段の水分が脱着され、
    前記冷却器から前記冷凍室へ流れる空気によって前記水分調整手段に水分が吸着されることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 前記野菜室と前記冷凍室とを仕切る断熱仕切りを貫通して前記水分調整手段が配置されることを特徴とする請求項2または3記載の冷蔵庫。
  5. 前記野菜室の背面に断熱壁が配置され、該断熱壁を貫通して水分調整手段が配置されることを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  6. 前記野菜室の背面上部に空気の流入口と水分調整手段とが配置され、
    前記野菜室の背面上部から前面側に向けて天井風路が形成され、
    前記流入口から流入して空気が、前記水分調整手段の脱着部と前記天井風路とを通り前記野菜室に広がることを特徴とする請求項1〜5記載の冷蔵庫。
  7. 筐体と、それぞれ該筐体内に配置された、冷蔵室と、野菜室と、空気を冷却する冷却器と、空気を循環させる空気循環手段と、を有する冷蔵庫であって、
    相対湿度差により水分を吸脱着させることができる水分調整手段が設置され、
    前記冷却器から冷蔵室へ流れる空気によって前記水分調整手段の水分が脱着され、
    前記冷蔵室から前記冷却器へ流れる空気によって前記水分調整手段に水分が吸着されることを特徴とする冷蔵庫。
  8. 前記水分調整手段は、相対湿度30%〜40%における平衡吸着量が、相対湿度30%未満または相対湿度40%超えにおける平衡吸着量より大きいことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の冷蔵庫。
  9. 前記水分調整手段は、回転軸と、該回転軸を挟んで対向して設置された一対の水分調整板と、該回転軸を挟んで対向して設置された一対の切替板と、から形成されることを特徴とする請求項8記載の冷蔵庫。
  10. 前記水分調整手段は、略20分ごとに前記回転軸を回転中心にして180°回転し、前記一対の水分調整板の一方の水分調整板が吸着および脱着を繰り返し、これに並行して前記一対の水分調整板の他方の水分調整板が脱着および吸着を繰り返すことを特徴とする請求項9記載の冷蔵庫。
  11. 前記野菜室の背面寄りに前記冷却器へ直接戻る風路が形成され、
    前記一対の水分調整板が前記野菜室の流入口および流出口を覆う際、前記一対の切替板のうちの一方の切替板が前記風路を遮断し、
    且つ、前記一対の切替板が前記野菜室の流入口および流出口を遮断する際、前記一対の水分調整板のうちの一方の水分調整板が前記風路内に配置されることを特徴とする請求項10記載の冷蔵庫。
  12. 水分調整手段は円筒形状で円筒中心に回転軸を備え、一方の半円筒部が吸着側になるとき他方の半円筒部が脱着側になるデシカントロータであることを特徴とする請求項8記載の冷蔵庫。
  13. 吸着側と脱着側とが所定時間ごとに入れ替わるように、前記水分調整手段が一定の速度で回転することを特徴とする請求項12記載の冷蔵庫。
  14. 前記水分調整手段を通過する風流れが停止している間は、前記回転軸の回転を停止し、該停止している時間を除いた時間が所定時間になるごとに、吸着側と脱着側とが入れ替わることを特徴とする請求項10または13記載の冷蔵庫。
  15. 前記野菜室に入る風路と前記冷却器へ直接戻る風路とを切り替える風路切替手段を備え、
    前記野菜室の温度によって前記風路切替手段を切替えることを特徴とする請求項14記載の冷蔵庫。
  16. 前記野菜室より風上側に空気を加熱するための加熱手段が設けられることを特徴とする請求項8記載の冷蔵庫。
  17. 筐体と、それぞれ該筐体内に配置された、冷蔵室と、野菜室と、空気を冷却する冷却器と、空気を循環させる空気循環手段と、を有する冷蔵庫であって、
    前記冷蔵室あるいは前記野菜室から前記冷却器に入るまでの風路に冷却部が設けられ、
    前記冷却部の温度が、0℃より高く、且つ前記風路を通る空気の露点温度以下であることを特徴とする冷蔵庫。
  18. 前記冷却部がフィン、あるいはヒートパイプを備えたことを特徴とする請求項17記載の冷蔵庫。
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