JPH07265570A - 縫製加工用案内治具及び縫製加工品の製造方法 - Google Patents

縫製加工用案内治具及び縫製加工品の製造方法

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JPH07265570A
JPH07265570A JP8796694A JP8796694A JPH07265570A JP H07265570 A JPH07265570 A JP H07265570A JP 8796694 A JP8796694 A JP 8796694A JP 8796694 A JP8796694 A JP 8796694A JP H07265570 A JPH07265570 A JP H07265570A
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sewn
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cloth
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Masao Itayama
正夫 板山
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2209/00Use of special materials
    • D05D2209/14Brushes

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被縫着生地の端縁側のほつれに係わらず端縁
側に安価、能率的にテープ生地を縫着できる案内治具及
びこれを用いた製造方法を提供する 【構成】 被縫製生地の端縁側をテープ生地により挟
み、ミシン縫着して縫製加工品を製造する際の案内治具
Aで、略ラッパ形状の縫製加工用テープ生地案内部11
及び被縫製生地案内部12を備え、前者はテープ生地を
導入口L1 から導出口L2 に順次通過させ、テープ生地
に断面形状が略U字状の挟持部を連続形成しつつ縫着処
理部に連続供給するもので、後者は被縫製生地の縫着端
縁側を挟持部に順次挿入できる様に補助する搬送補助部
材21及び縫着端縁側の上下側、下方側の少なくとも一
方より縫着端縁側に向かって突出配置した1以上の突出
片221b等を有し、被縫製生地の搬送の途中に同生地
のほつれを突出片221b等により適宜、引っ掛けなが
ら搬送方向と逆の方向に順次整列させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫製加工用案内治具及
び縫製加工品の製造方法に関し、更に詳しく言えば、被
縫製生地の端縁側にある程度の大きさのほつれが生じて
いても、同端縁側に、縫製加工用テープ生地を安価、且
つ、能率的にミシン縫着できる案内治具及びこれを用い
た縫製加工品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、寝具、敷物、肌着、紳士服、
婦人服等の繊維製品(繊維加工品)等においては最終製
品になってから、生地(被縫製生地)の端縁側(生地の
端縁部及び生地の端縁部の周囲の表裏面)より「ほつ
れ」が生じるのを防止したり、同端縁側の装飾等を図る
ため、図1に示す様に、同端縁側41を所定の縫製加工
用テープ生地(以下、「テープ生地」という)5で挟み
込みながら、同テープ生地5を同端縁側41にミシン縫
着すること多い。そして、かかるミシン縫着の効率化等
を図るために、例えば、図2及び3に示す様な縫製加工
用案内治具(以下、「案内治具」という。)Fが、従来
より用いられている。
【0003】同図で例示する案内治具Fは、縫製加工用
テープ生地案内部(以下、「テープ生地案内部」とい
う。)1と、その先端側に付設される被縫製生地案内部
2と、を備えている。このうち、テープ生地案内部1
は、両端開放の略管状の経路Lを有する略ラッパ形状の
ものであり、同経路Lの後方側の導入口L1 より所定の
テープ生地5を挿入し、更に同経路L中を通過させた
後、同経路Lの前方側の導出口L2 より所定のミシンの
縫着処理部(ミシン針、押さえ、針板等により構成さ
れ、ミシン縫着を行う部分)8に連続供給するものであ
る。その際に、このテープ生地5の中央寄りの部分は、
上記経路Lの断面(経路Lの横手方向の縦断面であ
る。)の略逆U字形状に従って折り曲げられながら同経
路Lを通過した後に、上記導出口L2 より同経路Lの方
向(図2の矢印Xの方向)と略直交する方向(矢印Yの
方向)に繰り出される。このとき、上記テープ生地5
は、導出口L2 の先端部を支点にして折り返され、略U
字状に変形するため、図1に示す様に、同テープ生地5
の中央寄りに断面形状が略U字状の挟持部51が形成さ
れる。
【0004】一方、被縫製生地案内部2は、上記導出口
2 寄りの部分に、略板状の搬送補助板(部材)21を
備えている。そして、所定の被縫製生地4の縫着端縁側
(これからミシン縫着される端縁側)41を上記導出口
2 の方向に向け、且つ、同生地4を上記搬送補助板4
1に沿わせながら、上記挟持部51の形成されたテープ
生地5の供給源(導出口L2 側)に向かって移動する。
更に、上記縫着端縁側41を上記挟持部51内に順次挿
入した後に、上記縫着処理部8において、被縫製生地4
及び上記テープ生地5のミシン縫着が連続的に行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な被縫着生地4は、所定の長尺状の原料布を最終製品
(寝具、敷物等の最終製品)若しくは最終製品の一部を
なす布地片(例えば、ワイシャツの「前身ごろ」、「後
身ごろ」、「ヨーク」等の布地片)の大きさ、形状に裁
断して作製されることが多い。そして、この様な裁断加
工の際に、被縫着生地4の端縁部41等に、「ほつれ」
(図3の4hが該当)等の不具合を生じさせることが多
い。また、上記原料布を裁断した後に、縫製加工(ミシ
ン縫着)を行う場所まで移動させる際(例えば、荷上
げ、荷下ろしの際等)に、同様な「ほつれ」を生じさせ
たり、上記裁断時に生じた「ほつれ」を肥大化させるこ
とも多い。そして、この様な「ほつれ」がある程度の大
きさになれば、そのまま上記縫着加工を行うことが困難
若しくは不可能になったり、縫着されたテープの端縁
(側)より「ほつれた糸」がはみ出して、最終製品の見
栄え、品質等を著しく損なうことにもなりかねない。
【0006】この対応策として、(a) 上記縫製(ミシン
縫着)工程の前に、上記「ほつれ」の部分を切り落とす
ことが広く行われているが、この切り落とし作業のため
に、工程及び人員を増加させる必要があり、縫製加工品
の製造コストを高くしているのが実情である。また、
(b) 所謂、オーバーロックミシン(「縁縫いミシン」と
も言う。)を用いて、上記「ほつれ」の縫合と、縁がが
り(縁ががり工程を省略することもある。)と、を行っ
たり、(c) 所謂、メス付きミシンを用いて、上記「ほつ
れ」の切断除去を行った後等に、上記テープ生地のミシ
ン縫着を行う方策も採られている。しかしながら、かか
るミシン(一般に高価なものが多い。)を購入すること
が必要となるため、上記(a) と同様に最終製品の製造コ
スト高に結びつき易い。また、繊維産業が大多数の小規
模・中小企業に支えられている現状に鑑みれば、これら
の企業の多くが所有している設備(ごく一般的な縫製加
工業者が所有するミシン等)により、上記ミシン縫着が
可能であることが好ましい。
【0007】更に、(d) 上記原料布を細め糸(綿番30
番以下程度)により構成すれば、裁断加工の際に大きな
「ほつれ」が生ずるのある程度防止できるが、この方策
は、原料布が比較的高価になるため、最終製品の販売価
格との相対的な関係より採用できなかったり、最終製品
における品質上の要求(例えば、太めの糸でしか出せな
い「風合い」「地合い」「味」等の要求)を満足させる
ために採用できない場合もある。以上の様に、被縫着生
地の端部側の状態(ほつれの有無、ほつれの大きさ等)
等を問わず、安価、且つ、能率的に、テープ生地をミシ
ン縫着できる案内治具若しくはこの様なミシン縫着を可
能とする縫製加工品の製造方法は、未だ提案されていな
いのが実情である。
【0008】本発明は、上記観点に鑑みてなされたもの
であり、従来より用いられている案内治具に簡単な改良
を加えるだけで、被縫着生地の縫着端縁側に生じたほつ
れがある程度大きなものであっても、同端縁側に安価、
且つ、能率的にテープ生地をミシン縫着できる案内治具
及びこれを用いた縫製加工品の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本第1発明の案内治具
は、所定の縫製加工用ミシン(以下、「ミシン」とい
う。)の縫着処理部の前段を通過する被縫製生地の端縁
側を、長尺状のテープ生地により連続的に挟み込み、更
に、該ミシンの縫着処理部で、該被縫製生地に該テープ
生地を連続的にミシン縫着して縫製加工品を製造する際
に、上記縫着処理部の前段に配置される案内治具であっ
て、該縫製加工用案内治具は、内部に略管状の経路を有
する略ラッパ形状のテープ生地案内部と、該テープ生地
案内部に付設される被縫製生地案内部と、を備え、上記
テープ生地案内部は、上記テープ生地をその長手方向に
沿って上記経路の後方側の導入口から前方側の導出口に
向かい順次通過させると共に、同テープ生地にその横手
方向に沿った縦断面の少なくとも一部に略U字形状の挟
持部を連続形成しながら、同テープ生地を該導出口より
上記縫着処理部に向かって連続供給するものであり、上
記被縫製生地案内部は、上記被縫製生地の上記ミシン縫
着がなされる縫着端縁側を上記導出口より連続供給され
るテープ生地の上記挟持部に順次挿入できる様に、該被
縫製生地の該導出口側への搬送を補助する搬送補助部材
と、該搬送される被縫製生地の縫着端縁側の上方側及び
下方側の少なくとも一方より同縫着端縁側に向かって突
出配置した1以上の突出片と、を有するものであり、上
記被縫製生地の上記導出口側への搬送の途中に、該被縫
製生地の上記縫着端縁側よりはみ出した同被縫製生地の
ほつれを、上記突出片の少なくとも先端部により適宜、
引っ掛けながら同被縫製生地の搬送方向と逆の方向に順
次整列させることを特徴とする。
【0010】また、本第2発明に示す様に、上記搬送さ
れる被縫製生地の縫着端縁側の上方側及び下方側の少な
くとも一方から突出配置される2以上の突出片を束状に
して、1以上の突出片束を構成してもよい。本発明は、
突出片を束状にして、本発明の目的をより確実に達成せ
んとするものである。更に、本第3発明に示す様に、上
記突出片束を上記被縫製生地の搬送方向に沿って2以上
並べた突出片束列を、2列以上配置してもよい。本発明
は、突出片束を縦横に並べる(例えば、ブラシ状に配置
する。)ことにより、本発明の目的をより一層、確実に
達成せんとするものである。
【0011】また、本第4発明に示す様に、上記各発明
において、上記各突出片の先端部及び上記縫着端縁側の
間隔を、上記開口部のより近くに配置される突出片ほど
小さくすることもできる。本発明では、上記第1発明に
おける「ほつれの引っ掛け」を、上記開口部の遠くに配
置された突出片から、同開口部の近くに配置された突出
片に向かって段階的に行うことができる。
【0012】更に、本第5発明に示す様に、上記第2及
び3発明等の各突出片束を構成する突出片の先端部及び
上記縫着端縁側の間隔を、上記開口部のより近くに配置
される突出片ほど小さくすることもできる。本発明も上
記第4発明と同様に段階的に、上記「ほつれの引っ掛
け」を行うものであるが、本発明は突出片束を単位にし
て、各突出片及び上記縫着端縁側の間隔の調節うもので
ある。
【0013】本第6発明の縫製加工品の製造方法は、上
記第1発明と同様の案内治具をミシンの縫着処理部の前
段に配置し、これを用いて同様のミシン縫着を行い縫製
加工品を製造する方法である。尚、上記各発明において
使用するミシンの種類は、特に問わず、例えば、本縫ミ
シン(例えば、準高速一本針本縫ミシン、高速一本針本
縫ミシン、超高速一本針本縫ミシン、一本針本縫送りミ
シン、一本針本縫差動送りミシン、一本針本縫メス付き
ミシン、一本針本縫総合送りミシン)のみならず、特殊
ミシン(へり縫いミシン、縁かがり安全縫ミシン、平型
二重環縫ミシン、送出腕型二重環縫ミシン、一本針単環
縫ミシン、一本針本縫千鳥縫ミシン、一本針本縫ししゅ
う縫ミシン、二本針本縫針送ミシン、かんぬき止めミシ
ン、偏平縫ミシン、すくい縫ミシン、高周波ミシン等)
等であってもよい。
【0014】
【作用】本第1発明の案内治具は、所定のミシンの縫着
処理部の前段に配置されるものであり、内部に略管状の
経路を有する略ラッパ形状のテープ生地案内部と、これ
に付設される被縫製生地案内部と、を備えている。
【0015】このうち、テープ生地案内部は、テープ生
地を上記経路の導入口から導出口に向かい順次通過させ
るものである。そして、この経路を通過したテープ生地
は、断面形状が略U字状となる挟持部を連続形成した状
態で、上記導出口より上記縫着処理部に向かって連続供
給されることになる。この結果、上記テープ生地は、上
記縫着処理部の前段を通過する被縫製生地の縫着端縁側
を連続的に挟み込める状態になる。
【0016】一方、上記被縫製生地案内部は、被縫製生
地の縫着端縁側をテープ生地の挟持部に順次挿入できる
様に、被縫製生地の上記導出口側への搬送を補助する搬
送補助部材を備えている。これは、上記テープ生地によ
る上記縫着端縁側の挟み込みの容易化を図るものであ
る。
【0017】これ加え、本発明では、この様な被縫製生
地案内部に、上記縫着端縁側の上方側及び下方側の少な
くとも一方より同縫着端縁側に向かい突出した1以上の
突出片が配置されている。そして、上記被縫製生地の端
縁側よりある程度の大きさの「ほつれ」が生じていて
も、同生地がテープ生地の供給源(導出口側)に搬送さ
れる途中で、この「ほつれ」部分を上記突出片の先端部
を中心とした部分により適宜、引っ掛けながら被縫製生
地の搬送方向と逆の方向に順次整列させることができ
る。この結果、上記「ほつれ」は、上記被縫製生地を上
記補助部材に沿ってテープ生地の供給源まで搬送するだ
けで、被縫製生地の端縁に沿って規則正しく整列し、上
記テープ生地の挟持部でそのまま挟み込める状態にな
る。この為、上記「ほつれ」を切り落としたり、縫合等
しなくても、被縫製生地の端縁側にテープ生地を容易に
ミシン縫着することができる。
【0018】更に、本発明では、従来の案内治具に、所
定の「突出片」を付加するという簡単な改良を加えるだ
けで、十二分な効果が得られるため、縫製加工品の製造
コストに与える影響が小さいと共に、大多数の縫製加工
業者が所有する設備を用いて縫製加工を行うことができ
る。また、本発明の案内治具を用いれば、原料布より被
縫製生地を裁断した段階で、ある程度の大きさの「ほつ
れ」が存在しても構わないため、「ほつれ」の生じ易い
安価な原料布(例えば、太めの糸により構成されるも
の)を用いて製造コストの低廉化を図ることが容易にな
る。更に、原料布を選択する自由度(太い糸で織られた
もの、細い糸で織られたもの等)が高くなるため、最終
製品における品質上の要求(「風合い」「地合い」
「味」等の要求)に応えた縫製加工品の製造が容易にな
る。
【0019】本第2発明では、2以上の突出片を束ねた
突出片束を1以上配置するため、複数の突出片の作用に
より、上記「突出片によるほつれの整列作用(以下、
「突出片の作用」という。)をより確実に行うことがで
きる。特に、上記被縫製生地が予定の搬送経路(テー
プ生地の供給源に向かう経路である。)より、少々ずれ
て搬送された場合、前工程の裁断が正確に行われず、
端縁部が被縫製生地の長手側・横手側に向かい、真っ直
ぐに揃っていない場合、裁断は正確であるが、真っ直
ぐでない端縁部を有する被縫製生地を用いる必要がある
場合(例えば、下着の首回りの部分等)、「ほつれ」
の量が多い場合等に、「ほつれ」が被縫製生地表面よ
り大きく跳ね上がっている場合等、縫製加工の条件が悪
い場合にも的確に対応できる。
【0020】更に、本第3発明では、本第2発明に示す
様な突出片束を上記被縫製生地の搬送方向に沿って2以
上並べた突出片束列を、2列以上配置する。これによ
り、突出片を密集した状態(例えば、ブラシ状等)で配
置でき、上記「突出片の作用」を、より一層確実に発揮
できる。従って、縫製加工の条件が特に悪い場合に有効
である。
【0021】また、本第4発明では、上記第1〜3発明
において、上記各突出片の先端部及び上記縫着端縁側の
間隔を、上記開口部のより近くに配置される突出片ほど
小さくする。この結果、上記「突出片の作用」を、テー
プ生地の供給源より遠い突出片から、近い突出片に向か
って段階的に行う施すことができる。本発明も、縫製加
工の条件が悪い場合に有効である。更に、本第5発明で
は、上記第2及び3発明等の各突出片束を構成する突出
片の先端部及び上記縫着端縁側の間隔を、上記開口部の
より近くに配置される突出片ほど小さくする。本発明
は、突出片束を単位にして、突出片の先端部及び上記縫
着端縁側の間隔を調節するものであるが、上記第4発明
と略同様の作用を有するものである。
【0022】本第6発明の縫製加工品の製造方法は、上
記第1発明と同様の案内治具をミシンの縫着処理部の前
段に配置し、これを用いて同様のミシン縫着を行い縫製
加工品を製造する方法である。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。本実施例では、図4に示す様な案内治具Aを用いて
縫製加工を行った。この案内治具Aは、テープ生地案内
部1と、その先端側に付設される被縫製生地案内部2
と、を備えている。
【0024】上記テープ生地案内部1は、略ラッパ状の
外形を有するテープ生地案内部本体(以下、「本体」と
いう。)11と、該本体11の後方側に配置されるテー
プ生地導入方向調整部材(以下、「調整部材」とい
う。)12と、該本体の前方側に配置された1対のテー
プ生地折り返し部材(以下、「折り返し部材」とい
う。)131、132と、を備えている。
【0025】このうち、上記本体11は、平面形状が略
台形で、長手方向に沿った両端縁寄りに凹部111a、
112aを備えると共に、該凹部111a、112aに
挟まれた部分に凸部113aを備え、断面形状が略W字
状となる第1船型部材11aと、これと略同様の外形形
状を有しつつ、やや長めの第2船型部材11bと、から
なる。そして、これらの長手方向に沿った両端縁部同士
を溶接固定して作製したものである。但し、所定の成形
用金型等を用いて、一体成形したものであっても、3つ
以上の部材により構成されるものであってもよい。
【0026】そして、これらの両船型部材11a、11
bの間には、後方側に形成される導入口L1 から、前方
側に形成される導出口L2 に向かい連通する両端開放の
経路Lが形成されている。この経路Lの横手方向に向か
う断面(以下、単に「断面」という。)は、上記両船型
部材11a、11bの断面形状に従って、略中央寄りの
略逆U字状に湾曲した主要部Mと、両端側で同主要部M
と逆方向にノの字状(若しくは、逆ノの字状)に湾曲し
た付加部Nと、により構成されている。尚、この断面
は、上記主要部Mのみにより構成されていてもよいし
(変形例1)、同主要部Mの一端側にのみ上記付加部M
が配置されていてもよい(変形例2)。また、この断面
では、上記経路Lの先方側に向かって、主要部M、付加
部Nにおける上記各湾曲状態が徐々に大きくなってい
る。但し、上記経路L全体を通じて、略一定の湾曲状態
となっていてもよい。
【0027】上記調整部材12は、所定の棒状体を、所
定の間隔をおいて、U字状及び逆U字状の順で、折り曲
げて形成した略波形状を有するものである。また、上記
折り返し部材131、132は、所定の棒状体を略コの
字状に折り曲げて形成したもので、上記導出口L2 にお
ける主要部M及び付加部Mの境界線に沿って配置されて
いる。尚、上記調整部材12及び折り返し部材131、
132の形状等は特に問わず、また、これらの各部材を
上記本体11に必ずしも配置する必要はない。
【0028】一方、上記被縫製生地案内部2は、図4及
び5に示す様に、上記搬送補助板(部材)21と、ほつ
れ整列部材(以下、「整列部材」という。)22と、を
備えている。このうち、上記搬送補助板(以下、「補助
板」という。)21は、長手方向に向かう一方の端縁側
を構成する傾斜面部211と、その他の部分を構成する
水平面部212と、からなる。但し、この補助板全体を
水平面部212のみにより構成しても、傾斜面部211
のみにより構成してもよいし、ロール状の部材等の板状
体以外のものにより構成することもできる。
【0029】そして、この補助板21は、上記本体11
の先端側に、上記水平面部212が上記経路Lの延長上
に位置する様な状態で取着(補助板21が上記第1船型
部材1aの先端側に溶接固定)されている。但し、この
補助板21の装着位置は、本実施例に述べたものに限ら
ない。また、この様な補助板21を敢えて配置せずに、
縫製装置の一部(例えば、ミシンの縫着処理部の前段の
被縫製生地送りテーブル)を搬送補助部材21として用
いることもできる。
【0030】また、上記整列部材22は、図5に示す様
に、一対の整列処理部221、222と、これらを両端
側で固定する固定用部材223と、を備えている。この
うち、上記整列処理部221、222は、市販の歯ブラ
シの先端側の部分(ブラシ状の部分)を用いて作製した
ものである。具体的には、この先端側の部分は、樹脂製
(ポリエチレン製、ポリプロピレン製等)の基板221
a、222aと、その表面に穿設された27の毛穴(横
手方向に7列、長手方向に3行)に、それぞれ埋め込ま
れた約30本の合成繊維糸(ナイロン製)の束(突出片
束)221b、222bと、により構成されている。
【0031】但し、上記整列処理部221、222を構
成する突出片束の数、配置方法、突出片の太さ・材質等
は特に問わない。また、同整列処理部221、222を
上記のブラシ状の突出片束(歯ブラシ等)以外のものに
より構成することもできる。例えば、1の突出片束の
みにより構成しても、2以上の突出片束を1列だけ並
べ構成しても、散点状に配置して構成してもよい。ま
た、突出片束の代わりに、1若しくは複数の突出片を
配置して構成しても、この様な突出片を1列若しくは
2列以上に並べたり、散点状に配置してもよい。尚、整
列処理部221等を構成する突出片の数が少ない場合に
は、各突出片をある程度、剛性を有する材質(針金、
針、剛性樹脂糸等)とすることが、本発明の目的を確実
に達成するためには好ましい。
【0032】また、上記固定用部材223は、所定の板
状体を略コの字状に折り曲げて形成したものである。そ
して、この固定用部材223のコの字状の内部側であっ
て、且つ、同部材223の両端側の部分223a、22
3bに、上記基板221a、222aの裏面(上記合成
繊維糸の埋め込まれていない面)が接着固定されてい
る。尚、整列処理部221等に、本実施例の様なブラシ
状物(歯ブラシ)を用いない場合に、上記両端側の部分
223a、223bに、直接、突出片(突出片束、突出
片束列)を配置することもできる。
【0033】そして、この整列部材22は、図4及び5
に示す様に、上記本体11の先端寄りの部分に固定(上
記第2船型部材1bの先端側に溶接固定)されている。
その際、上方側の整列処理部221の各合成繊維糸は、
上記補助板21の上面側に向かって突出した状態になっ
ている。但し、上記基板221aの長手方向に向かう3
列の合成繊維糸束を構成する各繊維の先端部は、上記導
出口L2 に近い例に配置された繊維ほど、上記補助板2
1の上面に接近している。
【0034】同様に、下方側の整列処理部222の各合
成繊維糸も、上記補助板21の下面側に向かって突出し
た状態になっている。但し、同処理部222を構成する
3列の合成繊維糸束のうちの前方側(上記導出口L2
ら遠い側)の2例は、上記補助板21よりも前方に配置
されている。尚、各繊維の先端部が、後方側の列程、上
記補助板21の下面側(及びその延長面側)に接近して
いる点は、上記上方側の整列処理部221と同様であ
る。
【0035】尚、上記整列処理部221、222の配置
場所、各繊維の先端部の位置等は、本実施例に示すもの
に限らない。例えば、図6に示す様に、上方側の整列処
理部221も下方側の整列処理部222と同様に、前方
側の合成繊維糸束が上記補助板21の外側に飛び出した
状態(前方にある状態)で配置されていてもよい。この
場合には、同図に示す様に、上方側の整列処理部221
及び下方側の整列処理部222の各合成繊維糸の先端側
同士がかみ合った状態にすることにより、本発明の目的
をより一層確実に達成できるが、両者が必ずしもかみ合
っている必要はない。
【0036】また、図7に示す様に、上記固定用部材2
23の両端側の部分223a等のうちの一方にのみ、上
記整列処理部221(突出片、突出片束、突出片束列)
を配置してもよい。この場合には、同図に示す様に、合
成繊維糸束の少なくとも一部が上記補助板(部材)21
の上方に配置されていることが、本発明の目的をより一
層確実に達成する上で好ましいが、合成繊維糸束の全て
が上記補助板21の外側に飛びたし状態でも本発明の目
的を十分に達成できる。
【0037】更に、両整列処理部221、222とも、
合成繊維糸束の全てが上記補助板21よりも前方にあっ
てもよいし、上記実施例で述べた場合において、下方側
の整列処理部222の全ての合成繊維糸束が上記補助板
21の下に収まっていてもよいし、両処理部221、2
22のいずれか一方の合成繊維糸束の全てが上記補助板
2より前方側に配置されていてもよい。
【0038】また、上記各繊維の先端部と、上記補助板
21との間隔(以下、「間隔」という。)が、上記整列
処理部221、222全体を通じて一定であってもよい
し、上記整列処理部221及び222のいずれか一方を
構成する各繊維のみが上記の様に実施例に示す様な間隔
を有してもよい。尚、この間隔は、被縫着生地を構成す
る糸の太さ等に応じ、同糸を突出片(ブラシ)の先端で
的確に引っ掛けることができる程度にすることが好まし
い。
【0039】但し、本実施例の様に、前方側と後方側に
配置される糸で間隔が異なる場合には、テープ生地の供
給源に近い後方側において、この様な間隔になっていれ
ばよい。そして、この場合には、前方側の間隔の大きな
突出片が専ら「浮き上がったほつれ糸」や、「太めのほ
つれ糸」等を引っ掛け、後方側の間隔の小さな突出片が
「残りのほつれ糸」を引っ掛けて、仕上げを行うことに
なる。また、上記被縫製生地案内部2の上記テープ生地
案内部1等(必ずしもテープ生地案内部1に取着する必
要はない。)への取着方法、整列処理部222の固定用
部材223への取着方法等は、特に問わないが、「ボル
トとナット」等を用い脱着可能な状態で取着すれば、被
縫製生地の厚み、これに生じている「ほつれ」の大きさ
等に応じて、整列処理部222(整列部材22)のみを
交換(例えば、上記間隔が最適なものに交換)すれば足
りる(案内治具A全体を交換する必要がない。)。
【0040】一方、被縫着生地が太めの糸と細めの糸の
組合せにより構成され、且つ、太めの糸によるほつれの
みを規制すれば足りるときは、最低限、この太めの糸を
引っ掛けられる程度の間隔にすれば足りる様に、最終製
品における仕様上の要請に併せてこの間隔を適宜、変更
することもできる。更に、上記の様な固定用部材223
を用いずに、突出片束(合成繊維糸束)を配置すること
もできる。
【0041】次に、以上の様に構成される案内治具Aの
使用方法を述べる。先ず、この案内治具Aを、図3に示
す様に、被縫製生地4の移動方向(テープ生地4の供給
源へ向かう方向)及び上記経路Lが略直交し、且つ、上
記第2船型部材1bが縫着処理部6の側を向く様にし
て、同処理部6の前段側に配置する。但し、同図では、
上記整列部材22の図示が省略されている。
【0042】次いで、所定の長尺状バイアステープ5
を、このテープ生地案内部1に装着する。即ち、同テー
プ生地5の最先端部分から、上記調整部材12を通過さ
せ(図3に示す様に、同部材12のU字状の部分内に挿
入しながら通過させる。)、更に、上記導入口L1 から
上記経路L内に挿入する。次いで、同最先端部分が同経
路Lを通過した後に、上記導出口L2 の先端部及び上記
折り返し部材131、132を支点にして、上記経路L
の方向(矢印Xの方向)と略直交する上記被縫製生地4
の移動方向に方向(矢印Yの方向)に折り返えしつつ、
同導出口L2 より取り出す。更に、同最先端部分を、上
記縫着処理部6側へと、若干、移動させて装着を完了す
る。
【0043】この装着に際し、上記経路中を移動する上
記テープ生地(最先端部分)5は、その中央寄りの部分
を同経路Lの主要部Mの断面形状に応じて略逆U字状に
変形させると共に、その両端側の部分を同経路Lの付加
部の断面形状に応じて略ノの字状(若しくは、逆ノの字
状)に変形させる。しかし、上記導出口L2 より繰り出
される際に、上記の様に折り返されるため、図1に示す
様に、上記中央寄りの部分が略U字状に変形し、挟持部
51を形成すると共に、両端側の部分(以下、「耳部」
という。)52a、52bが、この挟持部51内に折り
込まれる。
【0044】但し、上記経路の断面形状を代えることに
より、図9の様に耳部を形成しなかったり(上記「変形
例1」の場合)、図10の様に一方の端部側のみに耳部
52aを形成する(上記「変形例2」の場合)こともで
きる。また、本実施例では、テープ生地を導出口L2
り繰り出す際に、「テープ生地の折り返し」を行ってい
るが、折り返さない状態で繰り出すこともできる(本実
施例の様な本体11を用いる場合には、第1船型部材1
aが縫着処理部の側を向く様に、案内治具Aを配置する
必要がある。)。尚、上記テープ生地の種類、材質等
は、特に問わず、例えば、所定の伸縮性のテープ生地や
非伸縮性のテープ生地を用いることができる。
【0045】一方、本実施例において、縫製加工を行っ
た被縫着生地(用途;敷物用、平面形状;縦=2000
mm、横=2000〜3000mm)4は、所定の糸
(縦糸;綿番30番双糸、横糸;毛番6〜10番)を織
って作製した長尺状の原料布を、所定のプレス裁断機に
より裁断て作製されたものである。この被縫製生地4に
は、図8に示す様に、端縁部41等において連続的なほ
つれが生じている(ほつれた糸の最大長さ;約50〜1
00mm。尚、1m程度の長さのほつれを生ずることも
ある)。そして、この被縫製生地4の縫着端縁側41を
上記導出口L2 の方向に向けつつ、上記搬送補助板21
に沿って、上記テープ生地5の供給源に向かって搬送す
る。
【0046】この搬送の途中で、図8に示す様に、上記
「ほつれ」4hは、上記突出片(ブラシ)221b等に
より適宜、引っ掛けられながら、被縫製生地5の端縁に
沿って(同生地5の搬送方向と逆方向に沿って)規則正
しく整列する。そして、このままの状態(ほつれの切り
落とし、縫合等をしない状態)で、上記縫着端縁側41
を上記テープ生地5の挟持部51内に挿入することがで
きる。更に、この被縫製生地4の連続搬送、上記テープ
生地5の供給及び上記縫着端縁側41の上記挟持部51
内への挿入を連続的に行いながら、後段側の縫着処理部
6において、被縫製生地4及び上記テープ生地5のミシ
ン縫着を連続的に行って、効率良く縫製加工品を製造す
ることができる。
【0047】この様に、本案内治具Aを用いれば、被縫
製生地4の端縁側にある程度の大きさの「ほつれ」4h
が生じても、縫製加工工程に他の工程(切り落とし、縫
合等)を追加しなくても(従来からのミシン縫着の1工
程に過ぎないテープ生地の供給源への搬送工程を行うだ
けで)、容易にテープ生地のミシン縫着を行うことがで
きる。また、本案内治具は、従来のものに簡単な改良を
加えたものであるため、縫製加工品の製造コストに与え
る影響が小さいと共に、大多数の縫製加工業者が所有す
る設備を用いて、安価、且つ、能率的に縫製加工を行う
ことができる。更に、本案内治具を用いれば、安価な原
料布を用いて製造コストの低廉化を図ったり、原料布の
選択の幅が拡大する。
【0048】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
本実施例では、被縫製生地の縫着端縁側に直接テープ生
地を縫着する場合について述べたが、縫製加工品に弾性
・伸縮性を付与するために、これらの間にゴム状テープ
地等の弾性部材を挿入する場合(実開昭62−1503
3号公報、実開平4−121867号公報等参照)であ
っても、本発明の案内治具、製造方法を適用することが
できる。また、本案内治具は、被縫製生地のサイズ、こ
れを構成する糸の太さ、性状(双糸か、単糸か等)、材
質、同生地の組織(織り方)等を問わずに用いることが
できる(但し、必要に応じて、上記ブラシ等の太さ・長
さ等を変更する。)。更に、上記の様に「連続したほつ
れ」でなくても(所定の間隔をもってほつれが生じてい
る場合)、本案内治具Aを用いることができる。
【0049】また、本実施例では、寝具用のを被縫製生
地のミシン縫着について述べたが、寝具以外の一般布帛
縫製品(敷物、肌着、ブラウス等)、既成服縫製品(紳
士服、婦人子供服、オーバ類等)、被服縫製品(作業
服、学生服、制服等)、これらの類に含まれない各種縫
製品(水着、ファンデーション、手袋、和装品等)等の
作製にも利用できる。更に、被縫製生地は、この様な布
地である必要はなく、例えば、布団、クッション、コー
ト、ジャッケット、でんち等の中身として用いられる綿
地等の縫着、縁止め、縁かがりにも本発明を利用するこ
とができる。更に、テープ生地案内部が、ラッパ状でな
い場合でも、本発明を応用することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の案内治具を用いれば、被縫製生
地にある程度の大きさのほつれが生じていても、その端
縁側に安価、且つ、能率的にテープ生地を縫着すること
がてきる。また、本発明の製造方法によれば、高品質な
縫製加工品を安価、且つ、能率的に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び従来例において、被縫着生地の端縁
部をテープ生地により挟み込んだ状態を説明するための
一部縦断面図である。
【図2】従来例に係わる案内治具の斜視図である。
【図3】実施例(但し、整列部材を省略)及び従来例に
係わる案内治具の使用状態を説明するための斜視図であ
る。
【図4】実施例に係わる案内治具の斜視図である。
【図5】実施例に係わる案内治具の一部斜視図である。
【図6】実施例の変形例に係わる案内治具の一部斜視図
である。
【図7】実施例の変形例に係わる案内治具の一部斜視図
である。
【図8】実施例に係わる案内治具の使用状態を説明する
ための斜視図である。
【図9】実施例の変形態様1において、被縫着生地の端
縁部をテープ生地により挟み込んだ状態を説明するため
の一部縦断面図である。
【図10】実施例の変形態様2において、被縫着生地の
端縁部をテープ生地により挟み込んだ状態を説明するた
めの一部縦断面図である。
【符号の説明】
1;テープ生地案内部、11;テープ生地案内部本体、
11a;第1船型部材、11b;第2船型部材、12;
テープ生地導入方向調整部材、131、132;テープ
生地折り返し部材、L;経路、L1 ;導入口、L2 ;導
出口、M;主要部、N;付加部、2;被縫製生地案内
部、21;搬送補助板(部材)、22;ほつれ整列部
材、221、222;整列処理部、221a、222
a;基板、221b、222b;合成繊維糸の束(突出
片束)、223;固定用部材、4;被縫製生地、41;
(縫着)端縁側、4h;ほつれ、5;テープ生地(長尺
状バイアステープ)、51;挟持部、52a、52b;
耳部、8;縫着処理部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の縫製加工用ミシンの縫着処理部の
    前段を通過する被縫製生地の端縁側を、長尺状の縫製加
    工用テープ生地により連続的に挟み込み、更に、該縫製
    加工用ミシンの縫着処理部で、該被縫製生地に該縫製加
    工用テープ生地を連続的にミシン縫着して縫製加工品を
    製造する際に、上記縫着処理部の前段に配置される縫製
    加工用案内治具であって、 該縫製加工用案内治具は、内部に略管状の経路を有する
    略ラッパ形状の縫製加工用テープ生地案内部と、該縫製
    加工用テープ生地案内部に付設される被縫製生地案内部
    と、を備え、 上記縫製加工用テープ生地案内部は、上記縫製加工用テ
    ープ生地をその長手方向に沿って上記経路の後方側の導
    入口から前方側の導出口に向かい順次通過させると共
    に、同縫製加工用テープ生地にその横手方向に沿った縦
    断面の少なくとも一部に略U字形状の挟持部を連続形成
    しながら、同縫製加工用テープ生地を該導出口より上記
    縫着処理部に向かって連続供給するものであり、 上記被縫製生地案内部は、上記被縫製生地の上記ミシン
    縫着がなされる縫着端縁側を上記導出口より連続供給さ
    れる縫製加工用テープ生地の上記挟持部に順次挿入でき
    る様に、該被縫製生地の該導出口側への搬送を補助する
    搬送補助部材と、該搬送される被縫製生地の縫着端縁側
    の上方側及び下方側の少なくとも一方より同縫着端縁側
    に向かって突出配置した1以上の突出片と、を有するも
    のであり、 上記被縫製生地の上記導出口側への搬送の途中に、該被
    縫製生地の上記縫着端縁側よりはみ出した同被縫製生地
    のほつれを、上記突出片の少なくとも先端部により適
    宜、引っ掛けながら同被縫製生地の搬送方向と逆の方向
    に順次整列させることを特徴とする縫製加工用案内治
    具。
  2. 【請求項2】 上記搬送される被縫製生地の縫着端縁側
    の上方側及び下方側の少なくとも一方から突出配置され
    る2以上の突出片が束状となり、1以上の突出片束を構
    成している請求項1記載の縫製加工用案内治具。
  3. 【請求項3】 上記突出片束を上記被縫製生地の搬送方
    向に沿って2以上並べた突出片束列を、2列以上配置し
    た請求項2記載の縫製加工用案内治具。
  4. 【請求項4】 上記各突出片の先端部及び上記搬送され
    る被縫製生地の縫着端縁側の間隔を、上記開口部のより
    近くに配置される突出片ほど小さくした請求項1乃至3
    記載の縫製加工用案内治具。
  5. 【請求項5】 各突出片束を構成する突出片の先端部及
    び上記搬送される被縫製生地の縫着端縁側の間隔を、上
    記開口部のより近くに配置される突出片ほど小さくした
    請求項2及び3記載の縫製加工用案内治具。
  6. 【請求項6】 所定の縫製加工用ミシンの縫着処理部の
    前段に、内部に略管状の経路を有する略ラッパ形状の縫
    製加工用テープ生地案内部と、該縫製加工用テープ生地
    案内部に付設される被縫製生地案内部と、を備えた縫製
    加工用案内治具を配置し、この縫製加工用案内治具を用
    いて、上記縫着処理部の前段を通過する被縫製生地の端
    縁側を、長尺状の縫製加工用テープ生地により連続的に
    挟み込み、更に、該縫製加工用ミシンの縫着処理部で、
    該被縫製生地に該縫製加工用テープ生地を連続的にミシ
    ン縫着して縫製加工品を製造する方法であって、 上記縫製加工用テープ生地案内部を、上記縫製加工用テ
    ープ生地をその長手方向に沿って上記経路の後方側の導
    入口から前方側の導出口に向かい順次通過させると共
    に、同縫製加工用テープ生地にその横手方向に沿った縦
    断面の少なくとも一部に略U字形状の挟持部を連続形成
    しながら、同縫製加工用テープ生地を該導出口より上記
    縫着処理部に向かって連続供給するものとし、 上記被縫製生地案内部を、上記被縫製生地の上記ミシン
    縫着がなされる縫着端縁側を上記導出口より連続供給さ
    れる縫製加工用テープ生地の上記挟持部に順次挿入でき
    る様に、該被縫製生地の該導出口側への搬送を補助する
    搬送補助部材と、該搬送される被縫製生地の縫着端縁側
    の上方側及び下方側の少なくとも一方より同縫着端縁側
    に向かって突出配置した1以上の突出片と、を有するも
    のとし、 上記被縫製生地の上記導出口側への搬送の途中に、該被
    縫製生地の上記縫着端縁側よりはみ出した同被縫製生地
    のほつれを、上記突出片の少なくとも先端部によりによ
    り適宜、引っ掛けながら同被縫製生地の搬送方向と逆の
    方向に順次整列させることを特徴とする縫製加工品の製
    造方法。
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