JPH0726489Y2 - 折版屋根 - Google Patents

折版屋根

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JPH0726489Y2
JPH0726489Y2 JP6633192U JP6633192U JPH0726489Y2 JP H0726489 Y2 JPH0726489 Y2 JP H0726489Y2 JP 6633192 U JP6633192 U JP 6633192U JP 6633192 U JP6633192 U JP 6633192U JP H0726489 Y2 JPH0726489 Y2 JP H0726489Y2
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JP
Japan
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plate
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tight
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重治 河野
秀幸 竹田
哲矢 樋口
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株式会社淀川製鋼所
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は折版屋根に係り、とくに
その折版屋根体(以下、折版という)の荷重に対する強
度アップ対策を講じたものである。
【0002】
【従来の技術】金属板を屈曲形成した折版を葺いてなる
折版屋根において、図8や図9に示すように波形のタイ
トフレーム2を使用することは周知である。例えば、折
版4を一枚だけ葺く場合は、図8に示すように、梁や母
屋などの下地材1の上に波形のタイトフレーム2を一本
だけ溶接やボルトなどで固定し、そのタイトフレーム2
の上に折版4をのせ、タイトフレーム2の山部と折版4
の山部とを固定ボルト9および固定ナット11で締め付
け固定していた。
【0003】また、折版3・4を上下二重に葺く二重葺
断熱屋根では、図9に示すように、先ず、前述した場合
と同様に一本の波形のタイトフレーム2を下地材1の上
に溶接やボルトなどで固定し、そのタイトフレーム2の
上に下側の折版3をのせ、タイトフレーム2の山部に予
め取付けている固定ボルト9を下側の折版3の山部に貫
通させ、合成樹脂製の筒状ナット16の下端面のねじ孔
16aを螺合させて締め付ける。次いで、筒状ナット1
6の上端面のねじ孔16bに固定ボルト12を螺合し、
上側の折版4を下側の折版3の上に断熱材5を介して重
ね、前記固定ボルト12に上側の折版4の山部を貫通さ
せてパッキン材を介在させたのち固定ナット13で締め
付け固定していた。以下、図9に示す上記合成樹脂製の
筒状ナット16と上下の固定ボルト12・9を一組にし
てこれ全体を断熱ボルト18と称する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】折版屋根の上に看板や
太陽熱温水器などの重量物を取り付けたり、折版屋根の
軒先部に積雪荷重がかかったりすることがある。こうし
た場合、折版を一枚だけ葺く屋根では、下地材1の上に
固定するタイトフレーム2が一本であると、太陽熱温水
器などの大荷重が集中的にかかる場所でそのタイトフレ
ーム2が座屈してしまうことに気付いた。
【0005】また、二重の折版屋根においても、太陽熱
温水器などの重量物を取り付けた場所とか、軒先部にお
いて積雪荷重が集中的にかかる場所では、断熱ボルト1
8およびタイトフレーム2が座屈してしまう。すなわ
ち、屋根上の重量物や軒先部分の積雪の荷重により断熱
ボルト18が先に傾き、これに伴ってタイトフレーム2
に斜め方向の荷重がかかり、このタイトフレーム2が変
形するのである。
【0006】こうした問題はタイトフレーム2の板厚を
厚くするか、板幅を広くしたりしてそのタイトフレーム
2自体の強度アップを図ることにより解決することがで
きるが、しかし、これではタイトフレーム2の種類が増
えることになり、在庫管理が煩雑となり、また生産する
上においても不利となる。また、タイトフレーム2の板
厚を厚くしたり、板幅を広くすると、それだけタイトフ
レーム2一本の重量が大となるため、そのタイトフレー
ム2を下地材1に対し溶接やボルトで固定する作業が困
難になる。
【0007】本考案の目的は、こうした問題を解決する
ために、タイトフレーム構造を改良することにより折版
屋根の荷重に対する強度アップを図る点にある。本考案
の他の目的は、タイトフレームの取付施工性、在庫管理
性、および生産性の向上を図る点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の折版屋根では、
図示例のように、所定の梁、母屋などの下地材1の上
に、複数本の波形のタイトフレーム2を相隣る状態でか
つ該下地材1の長手方向に沿って配列して固定するとと
もに、前記相隣るタイトフレーム2・2の山部2a・2
aどうしを、両山部2a・2aの上に交差状に載置する
断面凸状形の連結金具10で一体的に結合する。そのう
えで折版4は少なくとも連結金具10の上に重ね合わ
せ、この重合部を固定ボルト12で締結固定したもので
ある。ここで、折版3・4は上下二重に、あるいはその
一枚だけ葺くことは任意であるが、上下二重に葺く場合
は下側の折版3をタイトフレーム2と連結金具10との
重合面間に挟み固定し、上側の折版4を連結金具10の
上に重合固定する。折版4を一枚だけ葺く場合はこれを
連結金具10の上に固定することになる。つまり、折版
4は少なくとも連結金具10の上に重合固定するのであ
る。
【0009】
【作用】上記のように断面凸状形の連結金具10の上に
取り付けられた折版4に対し大きい荷重が加えられて
も、その荷重は連結金具10を介して下地材1上のタイ
トフレーム2・2にそれぞれ均等に分布して作用するた
め、一本のタイトフレーム2が既存のものと同様の板
厚、板幅寸法のものであっても、それらタイトフレーム
2が座屈変形するのを防止できる。断面凸状形の連結金
具10は折版4にかかる荷重により傾いたり、倒れたり
することなく、タイトフレーム2・2の山部2a・2a
上に安定よく支持固定される。
【0010】
【考案の効果】本考案によれば、ひとつの下地材1上に
タイトフレーム2を2本以上使用し、しかもタイトフレ
ーム2・2の山部2a・2aどうしを断面凸状形の連結
金具10で一体的に結合したものであるから、その一本
一本が既存のタイトフレーム2であっても折版4にかか
る大きい荷重に対する強度アップを図ることができる。
しかも既存のタイトフレーム2の使用を可能にするため
在庫管理および生産上有利となるばかりか、従来通り軽
量なタイトフレーム2を使用できることにより下地材1
への溶接やボルトによる固定作業も容易に行える。
【0011】
【実施例】本考案を二重折版屋根に適用した場合の実施
例について、図1ないし図4に基づき説明する。図1お
よび図2において、1は型鋼などからなる梁または母屋
などの下地材、2は下地材1の上に溶接またはボルトな
どで固定した波形の帯状金属板からなるタイトフレー
ム、3はタイトフレーム2の上に重合固定された波形の
鋼板などからなる下側の折版、4は同じく波形の鋼板な
どからなる上側の折版で、下側の折版3の上にグラスウ
ールなどの断熱材5を介在させたうえで葺いている。6
は化粧用の金属タイルで、折版屋根の見映を良くするた
めに上側の折版4の上方全面または部分的に張り付けて
ある。
【0012】図3に示すように、下地材1の上に固定さ
れる上記タイトフレーム2は既存のタイトフレームの板
幅、板厚寸法と同じのものを2本平行に配設することに
より、重量物たる金属タイル6やこれの支持部材7の大
きい荷重にも十分に耐えるものとしてある。タイトフレ
ーム2の山部2aには予め剣先型の固定ボルト9を上向
きに取付けてあり、タイトフレーム2の上に重ねられる
下側の折版3はこれの山部3aを固定ボルト9に貫通さ
せて取り付けられる。
【0013】下側の折版3の山部3aから突出する2本
の固定ボルト9の先端には、断面凸状形の連結金具10
が取り付けられる。その連結金具10は金属板を断面ハ
ット形に成形してなり、ウエブ10a、フランジ10b
・10bおよび外向きのリップ10c・10cを有し、
そのリップ10c・10cに設けた孔を前記固定ボルト
9に通すとともに固定ナット11で締めつける。これに
より連結金具10はタイトフレーム2・2の山部2a・
2aどうしを一体的に結合するとともに、下側の折版3
の山部3aの上に起立姿勢に安定よく支持固定される。
【0014】この連結金具10のウエブ10aには予め
2本の剣先型の固定ボルト12を上向きに取付けてあ
り、上側の折版4がこれの山部4aをその固定ボルト1
2に貫通させて取付けられる。なお、連結金具10とし
ては上下の折版3・4間の空隙寸法、すなわち断熱材5
の厚み寸法に応じた種々の高さ寸法のものを用意してお
き、それに合ったものを任意に選択して用いることによ
り、前記折版3・4間の空隙寸法が異なる場合にも同一
高さのタイトフレーム2を共通して使用できる。
【0015】そして、上側の折版4の山部4aより突出
する上記固定ボルト12は金属タイル6を上側の折版4
の更に上に張り付けるのに利用される。すなわち、上側
の折版4を葺いたのち、金属タイル6の支持部材7がそ
の上側の折版4の山部4aから突出する固定ボルト12
の先端に通され、固定ナット13を締めつけることによ
り上側の折版4の上に固定される。その支持部材7は、
金属タイル6を取付金具8を介して支持する断面H形鋼
からなる縦材7aと、縦材7aに直交状に溶接した断面
逆T形鋼からなる横材7bとからなり、その横材7bが
連結金具10の上に折版4を介して固定ボルト12およ
ひ固定ナット13で取り付けられる。
【0016】このようにひとつの下地材1上においてタ
イトフレーム2を2本使用するとともに、このタイトフ
レーム2・2の山部2a・2aどうしを断面凸状形の連
結金具10で一体的に結合しておくと、折版4にかかる
金属タイル6やこれの支持部材7の大きい荷重は連結金
具10を介してタイトフレーム2・2のそれぞれに分布
して作用する。したがって、これによれば図9に示すご
とき従来の一本のタイトフレーム2上の断熱ボルト18
よりも、屋根上の重量物の荷重に対する強度を著しく上
げることができた。また上側の折版4を葺くとき、ある
いは折版4を葺いた後に、図9に示すごとき断熱ボルト
18にあっては折版4にかかる大きい荷重により倒れや
すくて安定しにくいが、断面凸状形の連結金具10を使
うことにより安定度を増し、折版4を確実強固に取り付
けることができた。
【0017】図5に示すように一重屋根の場合は、連結
金具10を相隣るタイトフレーム2・2の山部2a・2
aの直交状に直接連結固定し、この連結金具10の上に
折版4を取り付けることになる。屋根上に取付けられる
重量物としては、上記金属タイル6のほかに、看板や太
陽熱温水器などの重量物を取り付ける場合にも同様に適
用できる。
【0018】また折版屋根上にそれら重量物を取り付け
る場合に限られず、図6に示すように大きい積雪荷重が
かかりやすい軒先部分においても、上記二重折版屋根の
場合と同様に下地材1の上にタイトフレーム2を二本並
列固定し、この山部2a・2aどうしを下側の折版3を
介して連結金具10で一体的に結合し、そのうえで上側
の折版4をその連結金具10の上に固定ボルト12およ
び固定ナット13で締結固定しておくと、積雪荷重にも
十分耐え得るものが得られる。
【0019】断面凸状形の連結金具10としては、図1
に示すごとくウエブ10aとフランジ10bとを直角に
曲げた形のほかに、図7の(A)に示すごとくウエブ1
0aとフランジ10bとを鈍角に曲げた形のもの、ある
いは同図の(B)に示すごとくリップ10c・10cど
うしを別体の平たい金属板10dで一体に繋いだ形のも
のを使用することもできる。なお、下地材1の上に並列
固定されるタイトフレーム2は3本以上用いることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二重折版屋根の要部の縦断側面図である。
【図2】二重折版屋根の要部の縦断正面図である。
【図3】下側の折版および連結金具を分離状態で示す斜
視図である。
【図4】上側の折版および金属タイル取付金具を分離状
態で示す斜視図である。
【図5】一重折版屋根の要部の縦断正面図である。
【図6】軒先部分の縦断側面図である。
【図7】連結金具の変形実施例を示す斜視図である。
【図8】従来例の一重折版屋根の斜視図である。
【図9】他の従来例の二重折版屋根の縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1 下地材 2 タイトフレーム 3 下側の折版 4 上側の折版 10 連結金具 12 固定ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の梁、母屋などの下地材1の上に、
    波形のタイトフレーム2を複数本、相隣る状態でかつ該
    下地材1の長手方向に沿って配列して固定しており、前
    記相隣るタイトフレーム2・2の山部2a・2aどうし
    を、両山部2a・2aの上に交差状に載置する断面凸状
    形の連結金具10で一体的に結合しており、 折版4が少なくとも連結金具10の上に重ね合わされ、
    この重合部が固定ボルト12で締結固定されていること
    を特徴とする折版屋根。
JP6633192U 1992-08-27 1992-08-27 折版屋根 Expired - Fee Related JPH0726489Y2 (ja)

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