JPH07264545A - 動画再生装置 - Google Patents

動画再生装置

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Publication number
JPH07264545A
JPH07264545A JP6047294A JP4729494A JPH07264545A JP H07264545 A JPH07264545 A JP H07264545A JP 6047294 A JP6047294 A JP 6047294A JP 4729494 A JP4729494 A JP 4729494A JP H07264545 A JPH07264545 A JP H07264545A
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JP
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Application number
JP6047294A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Masuda
明 増田
Koichiro Endo
幸一郎 遠藤
Masayuki Kozuka
雅之 小塚
Magiru Garii
ガリー・マギル
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP6047294A priority Critical patent/JPH07264545A/ja
Publication of JPH07264545A publication Critical patent/JPH07264545A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は動画の内容に対応してフキダシを表
示し、動画と相俟ってダイナミックな表現を実現する動
画再生装置を提供することを目的とする。 【構成】 記憶手段1は、動画データと、動画データに
重ねて表示すべき第1図形データと、その動画上の位置
を示す第1図形データ座標と、第1図形データを表示す
べき静止画を示す表示情報と、第1図形データの枠であ
って、区分された領域に対応する複数の第2図形データ
とを記憶する。第2図形データ生成手段5は、記憶手段
1の表示情報が示す再生すべき静止画に対応する第1図
形データ座標と、各領域を参照して、その第1図形デー
タ座標が含まれる領域に対応する第2図形データを選択
する。図形合成手段4は、選択された第2図形データ
と、第1図形データとを合成し、静止画に上書きする。
出力手段6は上書きされた静止画を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画を再生する際に、
動画中に現れる人物が話す文章を動画中に表示する動画
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラオケなどにおいて動画中に
文章を表示する場合、文字のみが表示されていた。以
下、従来の動画再生装置について説明する。図16は従
来の動画再生装置の構成図である。図16において、記
憶手段201は、複数の連続した静止画(以下、コマと
略す)からなる動画データと、動画と同時に再生すべき
音楽等の音声データと、動画中に表示されるべき文章
(セリフ)を表す第1図形データと、コマの中に表示す
べき第1図形データの位置を示す第1図形データ座標
と、第1図形データの表示を開始すべきコマ及び終了す
べきコマを示す第1図形データ表示情報と、セリフのフ
キダシ枠を表す第2図形データとを記憶する。
【0003】記憶手段201の記憶内容の一例を図17
に示す。図17(a)は動画データのうちの8コマ分
と、およびそれに対応する音声データを示す。音声デー
タは、有声部分と無声部分とがある。(b)は第1図形
データ表示情報を示す。番号1の第1図形データは、2
コマ目から4コマ目まで表示されることを、番号2の第
1図形データは、6コマ目から7コマ目まで表示される
ことを示している。(c)は第1図形データを、その番
号と第1図形データ表示座標とともに示している。
【0004】時間計測手段202は、動画が再生され始
めてからの動画再生時間をコマ数単位で計測する。再生
手段203は、記憶手段201から1コマの動画データ
すなわち静止画データと、その静止画データと同時に再
生すべき音声データと第1図形データ表示情報をすべて
取り出し、時間計測手段202が計測する動画再生時間
がすべての第1図形データ表示情報の開始時間と終了時
間の間でなければ、記憶手段201から取り出した静止
画データを第2動画データとし、いずれかの第1図形デ
ータ表示情報の開始時間と終了時間の間であれば、記憶
手段201から取り出された静止画データと表示される
第1図形データの番号を図形合成手段204に送る。
【0005】図形合成手段204は、再生手段203か
らの第1図形データの番号に対応する第1図形データ
と、第2図形データを記憶手段から取り出し、第2図形
データで第1図形データを囲い、さらに記憶手段201
から第1図形データ座標を取り出し、動画データの前記
第1図形データ座標で示される位置にフキダシ(第2図
形データで囲った第1図形データ)を上書きした第2動
画データを生成する。
【0006】出力手段205は、再生手段203又は図
形合成手段204からの第2動画データおよび音声デー
タを出力する。図17(d)に再生例を示す。1、5、
8コマは、再生手段203により、2、3、4、6、7
コマは第2図形データで囲われた第1図形データを上書
きした結果を示している。以上のように構成された動画
再生装置について、図18に示す従来の動画再生の処理
の流れ図を用いてその動作を説明する。
【0007】まず、再生手段203が記憶手段201か
ら静止画データとその静止画データと同時に再生する音
声データと第1図形データ表示情報をすべて取り出す
(ステップ210)。次に現在の動画再生時間を時間計
測手段202から取り出し、すべての第1図形データ表
示情報について、その開始時間と終了時間の間に現在の
動画再生時間が入るかどうかを調べる(ステップ21
1)。
【0008】もし間に入らなければ(ステップ211:
NO)、静止画データをそのまま第2動画データとし、再
生手段203は出力手段205上に動画と音声を再生す
る(ステップ215)。図17(d)の左から1、5、
8コマ目はこの例である。もし、開始時間と終了時間の
間に現在の動画再生時間が入る第1図形データ表示情報
があれば(ステップ211:YES)、再生手段203
は、その第1図形データ表示情報が示す第1図形データ
の番号と静止画データを図形合成手段204に送り、音
声データを出力手段205に送る。図17の例では2コ
マから4コマまでの再生時は1番の第1図形データがこ
れにあたり、6コマから7コマまでの再生時は2番の第
1図形データがこれにあたる。図形合成手段204は再
生手段203から第1図形データの番号が送られると、
相当する第1図形データと第2図形データと第1図形デ
ータ座標を記憶手段201から取り出し、第2図形デー
タで第1図形データを囲い(ステップ212)、再生手
段203から送られた静止画データの第1図形データ座
標で示される位置(ステップ213)に第2図形データ
で囲った第1図形データを上書きした新たな静止画デー
タを作成し第2動画データとし(ステップ214)、出
力手段205上に動画と音声を再生する(ステップ21
5)。 再生手段203は次の静止画データに対して同
様の処理を続ける。 図17(d)の左から2、3、
4、6、7コマ目はこの例である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、セリフ(第1図形データ)を表示する位
置にかかわらずフキダシ(第2図形データ)は同じ形状
しか取ることができなかったので、例えば動画中の人物
の大きさや動きに対応してフキダシの位置、大きさを変
えて表示したり、音声データの再生状況に応じてフキダ
シを表示することができなかった。つまり、動画とフキ
ダシを組み合わせた表現パターンが画一的であるため、
動画のダイナミックな表現特性を生かしきれず、表現が
制限されていたという問題があった。
【0010】上記課題に鑑み、本発明は動画の内容に対
応してフキダシを表示し、動画とあいまってダイナミッ
クな表現を実現する動画再生装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明における動画再生装置は、連続した
静止画からなる動画データを記憶する第1の記憶手段
と、動画データに重ねて表示すべき第1図形データと、
それを表示すべき動画上の位置を示す第1図形データ座
標と、第1図形データを表示すべき静止画がどれである
かを示す表示情報とを記憶する第2の記憶手段と、第1
図形データと共に静止画上に重ねて表示すべき枠を表す
図形データであって、予め定められた複数の領域に区分
された静止画のそれぞれの領域に対応し、互いに形状が
異なる複数の第2図形データを記憶する第3の記憶手段
と、前記表示情報が示す再生すべき静止画に対応する第
1図形データ座標と、第3の記憶手段の各領域を参照し
て、その第1図形データ座標が含まれる領域に対応する
第2図形データを選択する第2図形データ選択手段と、
選択された第2図形データと、第1図形データとを合成
し、静止画に上書きする合成手段と、上書きされた静止
画を表示する出力手段とを備えている。
【0012】また、請求項2の発明における動画再生装
置は、連続した静止画からなる動画データを記憶する第
1の記憶手段と、動画データに重ねて表示すべき第1図
形データと、それを表示すべき動画上の位置を示す第1
図形データ座標と、第1図形データを表示すべき静止画
がどれであるかを示す表示情報とを記憶する第2の記憶
手段と、第1図形データと共に静止画上に重ねて表示す
べき枠を表す図形データであって、静止画上において互
いに異なる位置に配置されるべき複数の第2図形データ
候補を記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段の各
第2図形データ候補のそれぞれと再生すべき静止画に対
応する第1図形データ座標との距離に基づいて、すべて
の第2図形データ候補の評価値を求める評価手段と、評
価手段による評価値が最良の第2図形データ候補を第2
図形データとして選択する第2図形データ選択手段と、
選択された第2図形データと、第1図形データとを合成
し、静止画に上書きする合成手段と、上書きされた静止
画を表示する出力手段とを備えることを特徴とする動画
再生装置。
【0013】請求項3の発明における動画再生装置で
は、請求項2の前記評価手段は、前記距離に第2図形デ
ータ候補の位置を調整するためのオフセット値を加算し
て評価値を算出し、前記第2図形データ選択手段は、評
価値が最小となる第2図形データ候補を第2図形データ
として選択することを特徴とする。
【0014】請求項4の発明における動画再生装置は、
請求項2に対して前記評価手段の代わりに、第3の記憶
手段の各第2図形データ候補のそれぞれについて、再生
すべき静止画と重なる部分において、静止画上で使用さ
れている色数に基づいて評価値を算出する色数評価手段
を備えている。
【0015】また、請求項5の発明における動画再生装
置は、連続した静止画からなる動画データと、それに対
応する音声データとを記憶する第1の記憶手段と、動画
データに重ねて表示すべき第1図形データと、それを表
示すべき動画上の位置を示す第1図形データ座標と、第
1図形データを表示すべき静止画がどれであるかを示す
表示情報とを記憶する第2の記憶手段と、第1図形デー
タと共に静止画上に重ねて表示すべき枠を表す第2図形
データ候補を記憶する第3の記憶手段と、再生すべき静
止画データに対応する音声データについて、その音声レ
ベルを検出する音声レベル検出手段と、音声レベルが所
定の値を越えているとき、第2図形データと、第1図形
データとを合成し、静止画に上書きする合成手段と、上
書きされた静止画及び音声データを表示及び出力する出
力手段とを備えている。
【0016】また、請求項6の発明における動画再生装
置は、連続した静止画からなる動画データを記憶する第
1の記憶手段と、動画データに重ねて表示すべき第1図
形データと、それを表示すべき動画上の位置を示す座標
と、第1図形データを表示すべき静止画がどれであるか
を示す表示情報と、静止画における所定の部分領域とを
記憶する第2の記憶手段と、第1図形データと共に静止
画上に重ねて表示すべき枠を表す第2図形データ候補を
記憶する第3の記憶手段と、再生すべき静止画データと
その次の静止画データにおける前記部分領域の差分を求
める差分検出手段と、前記差分に基づいて再生すべき静
止画データとその次の静止画データとの変化量を求める
変化量検出手段と、前記変化量が所定の閾値を越えてい
るとき、第2図形データと、第1図形データとを合成
し、静止画に上書きする合成手段と、上書きされた静止
画を表示する出力手段とを備えている。
【0017】また、請求項7の発明における動画再生装
置は、請求項1ないし6の何れかに対して、前記第1図
形データは、動画中に表示すべきセリフであり、前記第
2図形データは、第1図形データを囲うフキダシである
ように構成されている。
【0018】
【作用】上記の手段により、請求項1の発明における動
画再生装置では、第1の記憶手段は、連続した静止画か
らなる動画データを記憶する。第2の記憶手段は、動画
データに重ねて表示すべき第1図形データと、それを表
示すべき動画上の位置を示す第1図形データ座標と、第
1図形データを表示すべき静止画がどれであるかを示す
表示情報とを記憶する。第3の記憶手段は、第1図形デ
ータと共に静止画上に重ねて表示すべき枠を表す図形デ
ータであって、予め定められた複数の領域に区分された
静止画のそれぞれの領域に対応する複数の第2図形デー
タを記憶する。
【0019】第2図形データ選択手段は、第2の記憶手
段の表示情報が示す再生すべき静止画に対応する第1図
形データ座標と、第3の記憶手段の各領域を参照して、
その第1図形データ座標が含まれる領域に対応する第2
図形データを選択する。合成手段は、選択された第2図
形データと、第1図形データとを合成し、静止画に上書
きする。出力手段は上書きされた静止画を表示する。
【0020】また、請求項2の発明における動画再生装
置では、第1の記憶手段は、連続した静止画からなる動
画データを記憶する。第2の記憶手段は、動画データに
重ねて表示すべき第1図形データと、それを表示すべき
動画上の位置を示す第1図形データ座標と、第1図形デ
ータを表示すべき静止画がどれであるかを示す表示情報
とを記憶する。第3の記憶手段は、第1図形データと共
に静止画上に重ねて表示すべき枠を表す図形データであ
って、静止画上において互いに異なる位置に配置される
べき複数の第2図形データ候補を記憶する。評価手段
は、第3の記憶手段の各第2図形データ候補のそれぞれ
と再生すべき静止画に対応する第1図形データ座標との
距離に基づいて、すべての第2図形データの評価値を求
める。第2図形データ選択手段は、評価手段による評価
値が最良の第2図形データを選択する。合成手段は、選
択された第2図形データと、第1図形データとを合成
し、静止画に上書きする。出力手段は、上書きされた静
止画を表示する。
【0021】請求項3の発明における動画再生装置で
は、請求項2に対して評価手段は、前記距離に第2図形
データ候補の位置を調整するためのオフセット値を加算
して評価値を算出し、前記第2図形データ選択手段は、
評価値が最小となる第2図形データ候補を第2図形デー
タとして選択する。また、請求項4の発明における動画
再生装置では、請求項2のける評価手段の代わりに、色
数評価手段が、第3の記憶手段の各第2図形データ候補
のそれぞれについて、再生すべき静止画と重なる部分に
おいて、静止画上で使用されている色数に基づいて評価
値を算出する構成となっている。
【0022】また、請求項5の発明における動画再生装
置では、第1の記憶手段は、連続した静止画からなる動
画データと、それに対応する音声データとを記憶する。
第2の記憶手段は、動画データに重ねて表示すべき第1
図形データと、それを表示すべき動画上の位置を示す第
1図形データ座標と、第1図形データを表示すべき静止
画がどれであるかを示す表示情報とを記憶する。第3の
記憶手段は、第1図形データと共に静止画上に重ねて表
示すべき枠を表す第2図形データ候補を記憶する。音声
レベル検出手段は、再生すべき静止画データに対応する
音声データについて、その音声レベルを検出する。合成
手段は、音声レベルが所定の値を越えているとき、第2
図形データと、第1図形データとを合成し、静止画に上
書きする。出力手段は、上書きされた静止画及び音声デ
ータを表示及び出力する。
【0023】また、請求項6の発明における動画再生装
置では、第1の記憶手段は、連続した静止画からなる動
画データを記憶する。第2の記憶手段は、動画データに
重ねて表示すべき第1図形データと、それを表示すべき
動画上の位置を示す座標と、第1図形データを表示すべ
き静止画がどれであるかを示す表示情報と、静止画にお
ける所定の部分領域とを記憶する。第3の記憶手段は、
第1図形データと共に静止画上に重ねて表示すべき枠を
表す第2図形データ候補を記憶する。差分検出手段は、
再生すべき静止画データとその次の静止画データにおけ
る前記部分領域の差分を求める。変化量検出手段は、前
記差分に基づいて再生すべき静止画データとその次の静
止画データとの変化量を求める。合成手段は、前記変化
量が所定の閾値を越えているとき、第2図形データと、
第1図形データとを合成し、静止画に上書きする。出力
手段は、上書きされた静止画を表示する。
【0024】また、請求項7の発明における動画再生装
置では、請求項1ないし6何れかの動画再生装置に対し
て、前記第1図形データが、動画中に表示すべきセリフ
であり、前記第2図形データが、第1図形データを囲う
フキダシであるようになっている。
【0025】
【実施例】
(第1実施例)図1は本実施例の動画再生装置の構成を
示す図である。この動画再生装置は、動画中にセリフを
フキダシ枠で囲ったフキダシを挿入する装置である。同
図において、1は記憶手段で、動画データと、音声デー
タと、それらとともに表示すべきセリフに関する情報
と、複数の第2図形データを記憶する。
【0026】ここで、動画データは複数の連続する静止
画(以下、コマともいう)からなっている。音声データ
は動画データと同時に再生すべき音声や音楽を示す。セ
リフに関する情報には、第1図形データ、第1図形デー
タ座標、第1図形データ表示情報、判定領域と称する情
報を含む。第1図形データは動画中に表示すべき文章
(以下、セリフともいう)を表す。第1図形データ座標
は動画におけるセリフの表示位置を示す。第1図形デー
タ表示情報はセリフを動画に合成すべき開始時間と終了
時間を、セリフを表示すべきコマが何コマ目から何コマ
目であるか示すコマ数で表す。判定領域は第1図形デー
タ座標がコマ上のどの領域にあたるかを判定するための
領域である。第2図形データはセリフを囲うフキダシ枠
を表し、判定領域の各領域に対応して形状の異なる複数
個が記憶されている。
【0027】図2に記憶手段1の記憶内容の一例を示
す。図2(a)は上から動画データのうちの8コマ分
と、それに対応する音声データである。(b)は第1図
形データ表示情報を示す。番号1の第1図形データは2
コマ目から4コマ目まで表示されることを、番号2の第
1図形データは6コマ目から7コマ目まで表示されるこ
とを示している。(c)は第1図形データと、その番号
と、それに対応する第1図形データ座標を示している。
(d)は第1図形データ座標を区分するための判定領域
を示し、この実施例では(1)(2)の2つの領域を示す。
(e)は領域に対応して表示すべき第2図形データ(フ
キダシ枠)を示す。
【0028】2は時間計測手段で、動画が再生され始め
てからの動画再生時間として、表示すべきコマが何コマ
目であるかを示すコマ数を計測して出力する。3は再生
手段で、時間計測手段2が出力するコマ数に対応する1
コマの動画データすなわち静止画データと、そのコマと
ともに再生すべき音声データと、すべての第1図形デー
タ表示情報とを記憶手段1から取り出し、コマとともに
表示すべき第1図形データ(セリフ)が存在しない場合
には静止画データ及び音声データを再生して再生結果を
出力手段6に表示及び出力させ、存在する場合には静止
画データと表示すべき第1図形データの番号とを図形合
成手段4に送り、音声データを出力手段6に出力させ
る。具体的には、再生手段3は、時間計測手段2が出力
するコマ数がどの第1図形データ表示情報の開始時間と
終了時間の間に入っていなければ、記憶手段1から取り
出した静止画データを再生し、いずれかの第1図形デー
タ表示情報の開始時間と終了時間の間に入っていれば、
記憶手段1から取り出された静止画データと表示すべき
セリフの番号を図形合成手段4に送るとともに、音声デ
ータを出力手段6に送る。
【0029】4は図形合成手段で、再生手段3からセリ
フの番号を受けると、対応するセリフと第1図形データ
座標を記憶手段1から取り出して第2図形データ生成手
段5に送る。この後、第2図形データ生成手段5からフ
キダシ枠が指定されると、そのフキダシ枠でセリフを囲
い、再生手段3から送られた静止画データ上の第1図形
データ座標で示される位置にフキダシを合成したあらた
な静止画データを作成し、作成した静止画データを出力
手段に表示させる。
【0030】5は第2図形データ生成手段で、図形合成
手段4からの第1図形データ座標が記憶手段1に記憶さ
れた判定領域のどの領域内にあるかを判定し、判定結果
の領域に対応する第2図形データ(フキダシ)を選択
し、選択した第2図形データを図形合成手段4に指定す
る。例えば、図2(d)に示す判定領域において、第1
図形データ座標が(1)の領域内にあるときは対応する
図2(e)の(1)のフキダシ枠を選択し、図2(d)の
(2)の領域内にあるときは第1図形データは図2
(e)の(2)のフキダシ枠を選択する。
【0031】6は出力手段で、再生手段3、図形合成手
段4によって再生された動画データおよび音声データを
表示及び出力する。以上のように構成された動画再生装
置について、図3に示す動画再生の処理フローチャート
を用いてその動作を説明する。まず、再生手段3によっ
て時間計測手段2が出力するコマ数に対応する静止画デ
ータと、音声データと、第1図形データ表示情報とが記
憶手段1から取り出される(ステップ30)。再生手段
3は、すべての第1図形データ表示情報について、時間
計測手段2が出力するコマ数が開始時間と終了時間の間
に現在の動画再生時間が入るかどうかを調べる(ステッ
プ31)。
【0032】まず、コマ数が1である場合、図2(b)
に示すように再生すべきセリフが存在しないので(ステ
ップ31:NO)、再生手段3によって動画データ及び音
声データとが再生され出力手段6により表示及び再生さ
れる(ステップ36)。次に、コマ数が2である場合、
図2(b)に示すように再生すべき番号1のセリフが存
在するので(ステップ31:YES)、再生手段3によって
そのセリフの番号と静止画データとが図形合成手段4に
送られる(ステップ32)。さらに、セリフの番号はさ
らに図形合成手段4から第2図形データ生成手段5に送
られ、図2(c)に示すように番号1の第1図形データ
座標が図2(d)の領域(1)内にあることから、図2
(e)のフキダシ枠(1)が選択される(ステップ3
3)。
【0033】選択されたフキダシ枠(1)は図形合成手段
4により番号1のセリフを囲うように合成され(ステッ
プ34)、さらに1コマ目の静止画データに上書きされ
る(ステップ35)。フキダシ付きのセリフが上書きさ
れた2コマ目の静止画データは出力手段により表示され
ると同時に音声データも出力される(ステップ36)。
【0034】以後、時間計測手段2が出力するコマ数の
順に、上記と同様の処理が繰り返される。このように、
セリフの座標に応じたフキダシ枠が第2図形データ生成
手段5によって選択されるので、動画の内容に応じてセ
リフの座標を設定しておくことにより適切なフキダシ枠
を合成できることになる。尚、上記の例では、判定領域
として図2(d)に示すように2つの領域を用いたが、
もっと多数の領域を設けることにより、セリフの位置を
より柔軟かつ高い精度で決定することができる。その場
合、多数の領域に区分された判定領域と、その領域のそ
れぞれに対応するフキダシ枠とが記憶手段1に記憶され
ている構成となる。
【0035】(第2実施例)図4は本発明の第2の実施
例における動画再生装置の構成を示す図である。同図に
おいて時間計測手段2、再生手段3、出力手段6は、第
1の実施例における同じ符号の構成要素と同じものであ
るので説明を省略する。7は、記憶手段で、動画データ
と、音声データと、それらとともに表示すべきセリフに
関する情報とを記憶する。ここで、動画データ及び音声
データは第1の実施例と同じである。セリフに関する情
報には、第1図形データ、第1図形データ配置座標、第
1図形データ表示情報と称する情報を含む。第1の実施
例とは、第1図形データ座標と判定領域とを含まない点
と、新たに第1図形データ配置座標を含む点とが異な
る。ここで第1図形データ配置座標は、第1図形データ
(セリフ)の話し手の位置を示す座標であり、例えば、
図5(b)に示すようにセリフの話者の口元の座標を示
している。また、図2に示した記憶内容の例のうち
(a)〜(c)は記憶手段7についても同じである。
【0036】8は、図形合成手段で、再生手段3からセ
リフの番号を受けると、それを第2図形データ生成手段
5及び第1図形データ配置領域算出手段12に送るとと
もに、対応するセリフと第1図形データ座標を記憶手段
7から取り出す。この後、第2図形データ生成手段9に
より生成されるフキダシ枠でセリフを囲ったフキダシを
合成し、第1図形データ配置領域算出手段12によって
求められる静止画データ上の第1図形データ配置領域に
フキダシを合成(上書き)し、合成した静止画データを
出力手段6に表示させる。
【0037】9は、第2図形データ生成手段で、図形合
成手段8からのセリフの番号が送られると、セリフに対
応するフキダシ枠を生成する。ここで、フキダシ枠は、
静止画上の位置を表す情報までは含まず、単にフキダシ
枠のみを表す図形情報である。図5(a)に第2図形デ
ータ生成手段9によって生成されたフキダシ枠と、第1
図形データ(セリフ)とが、図形合成手段8によって合
成されたフキダシの一例を示す。
【0038】10は、第1図形データ配置領域候補生成
手段で、フキダシを静止画上に合成すべき位置の候補と
なる第1図形データ配置領域候補(以下、候補と略す)
を生成する。この候補の説明図を図5(c)に示す。同
図(c)では、説明の便宜上静止画上にフキダシを重ね
た状態を示している。この場合、第1図形データ配置領
域候補生成手段10は候補1〜9の中心座標を生成し、
配置領域候補として出力する。
【0039】11は、領域評価値算出手段で、図形合成
手段8からのセリフの番号が送られてくると、候補のそ
れぞれについて、その中心座標と第1図形データ配置座
標とに基づいて領域評価値を求める。具体的には、領域
評価値は、以下の式で求められる。領域評価値=|中心
座標−第1図形データ配置座標|+オフセット値ここで
オフセット値は、第1図形データ配置座標にフキダシが
上書きされるのを避けてその横にフキダシを位置付ける
ための変数で、フキダシの位置を調整するために用いら
れる。例えば、オフセット値は、話者の顔の横にフキダ
シを位置付けるために、話者の口元から顔の横までの距
離に相当する値が設定される。
【0040】オフセット値の具体例を図5(b)に示
す。同図(b)のようにオフセット値は、静止画上のx
方向の座標100を境界線にして、中心座標が境界線の
左(中心座標<100)であれば+100に、境界線の
右(100<中心座標)であれば−100に設定されて
いて、「×」印が示す第1図形データ配置座標(話者の
口元)の横にフキダシを位置付けるのに適切な値となっ
ている。このように、領域評価値は、候補から第1図形
データ配置座標までの距離にオフセット値を加算して求
められる。
【0041】第1図形データ配置領域算出手段12は、
第1図形データ配置領域候補生成手段10で生成される
全ての候補の領域評価値を領域評価値算出手段11によ
って求めて、領域評価値が最小の候補を第1図形データ
配置領域として選ぶ。以上のように構成された本発明の
第2の実施例における動画再生装置について、図6に示
す動画再生の処理フローチャートを用いてその動作を説
明する。
【0042】まず、再生手段3によって時間計測手段2
が出力するコマ数に対応する静止画データと、音声デー
タと、第1図形データ表示情報とが記憶手段7から取り
出される(ステップ60)。再生手段3は、すべての第
1図形データ表示情報について、時間計測手段2が出力
するコマ数が開始時間と終了時間の間に現在の動画再生
時間が入るかどうかを調べる(ステップ61)。
【0043】今、図5(b)に示したコマの再生時間
に、同図(a)のフキダシが入っているとする(ステッ
プ61:YES)。そのセリフの番号と静止画データは、再
生手段3によって図形合成手段8に送られる(ステップ
32)。さらに、セリフの番号はさらに図形合成手段8
から第1図形データ配置領域算出手段12に送られる。
第1図形データ配置領域算出手段12は、第1図形デー
タ配置領域候補生成手段10に候補を生成させる(ステ
ップ63)。この場合、図5(c)に示した9つの候補
が生成される。これらの候補が生成されると、第1図形
データ配置領域算出手段12は、候補の1つを選び(ス
テップ64、65)、領域評価値算出手段11によって
その候補についての領域評価値を求めさせ(ステップ6
6)、既に求められた領域評価値と比較して小さけれ
ば、仮の第1図形データ配置領域とする(ステップ6
7)。この後、第1図形データ配置領域算出手段12
は、上記の処理をすべての候補について繰り返して(ス
テップ64〜67)、最小となる領域評価値を第1図形
データ配置領域と決定する。その結果、本実施例では図
5(c)の5の領域候補が第1図形データ配置領域と決
定される。
【0044】さらに、第1図形データ配置領域が示す静
止画上の位置に、図5(a)に示したフキダシが図形合
成手段8により合成され(ステップ68)、合成された
画像と対応する音声データが同時に表示、出力される
(ステップ69)。以後、時間計測手段2が出力するコ
マ数の順に、上記と同様の処理が繰り返される。このよ
うに、フキダシを表示すべき複数の候補の全てについ
て、フキダシの表示位置の適正さを表す領域評価値が最
良になるものを決定することにより、セリフの話し手の
位置(第1図形データ配置座標)に応じてフキダシを適
切な位置に合成できることになる。
【0045】(第3実施例)図7は本発明の第3の実施
例における動画再生装置の構成を示す図である。同図に
おいて、時間計測手段2、再生手段3、出力手段6、記
憶手段7、図形合成手段8、第2図形データ生成手段
9、第1図形データ配置領域候補生成手段10は第2の
実施例における同じ符号の構成要素と同じなので説明を
省略し、異なる点のみ説明する。
【0046】同図において、13は領域評価値算出手段
で、図形合成手段8からセリフの番号が送られてくる
と、候補のそれぞれについて、候補が示す領域にフキダ
シを配置した場合にその領域内の静止画が何色使われて
いるかを調べて、その色数を領域評価値とする。例え
ば、図8(b)に示すように候補1では4色(太陽、太
陽の境界、光線、背景)使われているので、領域評価値
は4になる。また、候補2では3色(雲、雲の境界、背
景)使われているので、領域評価値は3になる。同様に
候補3、4、5、6、7、8、9では領域評価値は1、
1、3、2、3、3、1になる。
【0047】以上のように構成された本発明の第3の実
施例における動画再生装置について、図9に示す動画再
生の処理フローチャートを用いてその動作を説明する。
同図においてステップ96以外は、図6に示したフロー
チャートと同じであるので、主に異なる点を説明する。
図5(c)に示した9つの候補がに対して、第1図形デ
ータ配置領域算出手段12は、候補の1つ選び(ステッ
プ94、95)、領域評価値算出手段13によってその
候補についての色数で表される領域評価値を求めさせ
(ステップ96)、既に求められた領域評価値と比較し
て小さければ、仮の第1図形データ配置領域とする(ス
テップ97)。この後、第1図形データ配置領域算出手
段12は、上記の処理をすべての候補について繰り返し
て(ステップ94〜97)、最小となる領域評価値を第
1図形データ配置領域と決定する。その結果、本実施例
では図8(b)の4の領域候補が第1図形データ配置領
域と決定される。
【0048】さらに、この第1図形データ配置領域が示
す静止画上の位置に、図8(a)に示したフキダシが図
形合成手段8により合成され(ステップ98)、合成さ
れた画像と対応する音声データが同時に表示、出力され
る(ステップ99)。以後、時間計測手段2が出力する
コマ数の順に、上記と同様の処理が繰り返される。この
ように、フキダシを表示すべき複数の候補の全てについ
て、フキダシが上書きされる静止画の色数によって領域
評価値を計算することによって、静止画上における情報
量がより少ない位置にフキダシをに合成できることにな
る。
【0049】(第4実施例)図10は本発明の第4の実
施例における動画再生例の構成を示す図である。同図に
おいて、記憶手段1、時間計測手段2、図形合成手段
4、第2図形データ生成手段5、出力手段6は、それぞ
れ第1の実施例における同じ付号の構成要素と同じであ
るので異なる点のみ説明する。異なる点は、音声レベル
検出手段15が新たに追加され、再生手段3の代わりに
再生手段14を備えている点である。
【0050】同図において、15は音声レベル検出手段
で、再生手段14から音声データが送られると、その音
声レベルを検出する。14は再生手段で、時間計測手段
2が出力するコマ数に対応する1コマの動画データすな
わち静止画データと、そのコマとともに再生すべき音声
データと、すべての第1図形データ表示情報とを記憶手
段1から取り出し、コマとともに表示すべき第1図形デ
ータ(セリフ)が存在しない場合には静止画データ及び
音声データを再生して再生結果を出力手段6に表示及び
出力させる。第1図形データが存在する場合には音声デ
ータを音声レベル検出手段15に送り、音声データを送
った後、音声レベル検出手段15の検出レベルが所定の
閾値を越えていなければ、記憶手段1から取り出した音
声データを静止画データ及び音声データを再生して再生
結果を出力手段6に表示及び出力させる。逆に検出レベ
ルが所定の閾値を越えていれば、記憶手段1から取り出
した静止画データを図形合成手段4に送る。
【0051】以上のように構成された本発明の第4の実
施例における動画再生装置について、図12に示す動画
再生の処理フローチャートを用いてその動作を説明す
る。再生手段14によってを記憶手段1から静止画デー
タとその静止画データと同時に再生すべき音声データが
取り出され(ステップ120、121)、音声データ
は、さらに音声レベル検出手段15に送られ、音声レベ
ルが検出される。検出結果を受けて、再生手段14は、
所定の閾値を越えているか否かを判定し、越えていれば
(ステップ122:YES)、セリフの番号と静止画データ
とが図形合成手段4に送られる(ステップ123)。以
後、第1の実施例と同様にしてフキダシ付きの静止画及
び音声が表示及び出力される(ステップ123〜12
7)。図11(a)に示す動画データ及び音声データの
場合、同図(b)の「上」は音声レベルが閾値を越えて
いることを示すので、それに対応する2、3、4、6、
7コマにはフキダシが合成されることになる。
【0052】また、音声レベルが所定の閾値を越えてい
なければ(ステップ122:NO)、再生手段14は、静
止画データと音声データを再生し、出力手段6に表示及
び出力させる(ステップ127)。図11(a)に示す
動画データ及び音声データの場合、同図(b)の「下」
は音声レベルが閾値を越えていないことを示すので、そ
れに対応する1、5、8コマにはフキダシが合成されな
いことになる。
【0053】このように本実施例の動画再生装置によれ
ば、フキダシの合成を音声データのレベルに応じてフキ
ダシを表示することができるので、音声データと相俟っ
て適切なタイミングでフキダシを表示することができ
る。 (第5実施例)図13は本発明の第5の実施例の動画再
生装置の構成を示す図である。同図において、時間計測
手段2、図形合成手段4、第2図形データ生成手段5、
出力手段6は、それぞれ第1の実施例における同じ付号
の構成要素と同じであるので異なる点のみ説明する。異
なる点は、差分画像生成手段17、画像変化量算出手段
18が新たに追加され、記憶手段1、再生手段3の代わ
りに記憶手段16、再生手段19を備えている点であ
る。
【0054】記憶手段16は、第1の実施例の記憶手段
1の記憶内容に加えて、セリフに関連する静止画上の部
分領域を示す部分領域情報を記憶している。部分領域の
一例を図14(a)に示す。この例では、動画中に現れ
る人物の口のまわりにある矩形内部を部分領域としてい
る。差分画像生成手段17は、画像変化量算出手段18
の指示に従って、2枚の静止画データの差分画像を生成
する。
【0055】画像変化量算出手段18は、再生手段19
の指示に従って、2枚の静止画データの差分画像を差分
画像生成手段17に生成させ、記憶手段16から部分領
域情報を取り出し、差分画像において部分領域情報によ
って示される部分領域の画素値を累計して、2枚の静止
画データの画像変化量とする。19は再生手段で、時間
計測手段2が出力するコマ数に対応する1コマの静止画
データと、そのコマとともに再生すべき音声データと、
その次の静止画データと、すべての第1図形データ表示
情報とを記憶手段16から取り出し、コマとともに表示
すべき第1図形データ(セリフ)が存在しない場合には
静止画データ及び音声データを再生して再生結果を出力
手段6に表示及び出力させる。第1図形データが存在す
る場合には取り出した2枚の静止画データを画像変化量
算出手段18に送り、2枚の静止画データの画像変化量
を求めさせる。求めさせた画像変化量が所定の閾値を越
えていなければ、記憶手段16から取り出した音声デー
タを静止画データ及び音声データを再生して再生結果を
出力手段6に表示及び出力させる。逆に検出レベルが所
定の閾値を越えていれば、記憶手段16から取り出した
静止画データを図形合成手段4に送る。
【0056】以上のように構成された本発明の第5の実
施例における動画再生装置について、図15に示す動画
再生の処理フローチャートを用いてその動作を説明す
る。再生手段14によってを記憶手段1から2枚の静止
画データと、1枚目の静止画データと同時に再生すべき
音声データとが取り出され(ステップ150、15
1)、2枚の静止画データは、さらに画像変化量算出手
段18に送られる。画像変化量算出手段18は、差分画
像生成手段17に2枚の静止画の矩形領域における差分
画像を求めさせ、画像の変化量を算出する(ステップ1
52)。さらに、再生手段14は、画像の変化量が所定
の閾値を越えているか否かを判定し、越えていれば(ス
テップ153:YES)、セリフの番号と静止画データとが
図形合成手段4に送られる(ステップ154)。以後、
第1の実施例と同様にしてフキダシ付きの静止画及び音
声が表示及び出力される(ステップ155〜157)。
図14(a)に示す動画データ及び音声データの場合、
同図(b)の「上」は部分領域の変化量が閾値を越えて
いることを示すので、それに対応する2、3、4、6、
7コマにはフキダシが合成されることになる。
【0057】また、画像の変化量が所定の閾値を越えて
いなければ(ステップ153:NO)、再生手段14は、
静止画データと音声データを再生し、出力手段6に表示
及び出力させる(ステップ157)。図14(a)に示
す動画データ及び音声データの場合、同図(b)の
「下」は部分領域の変化量が閾値を越えていないことを
示すので、それに対応する1、5、8コマにはフキダシ
が合成されない結果となる。
【0058】このように本実施例の動画再生装置によれ
ば、部分領域の画像の変化量に応じてフキダシを表示す
ることができるので、画像の動きと相俟って適切なタイ
ミングでフキダシを表示することができる。なお、上記
第1から第5の実施例において、記憶手段1、7、16
は何れも動画データを記憶するに足る記憶容量を有して
いればよく、具体的には、CD(コンパクトディス
ク)、LD(レーザーディスク)、VTRテープ、ハー
ドディスクなどの何れでもよい。
【0059】また、上記第1から第5の実施例では、第
1図形データはセリフを表す図形データとしているが、
画像であっても、文字以外を表す図形であってもよい。
例えば、話者の回想シーンを表す画像データを順次表示
すれば、回想シーンを効果的に表現することができる。
また、話者の思考内容を表す図形又は画像データを順次
表示すれば、話者の思考過程を効果的に表現することが
できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の動画
再生装置によれば、動画の内容に応じてフキダシを表示
し、動画とあいまってダイナミックに表現できるという
効果がある。具体的には、請求項1の発明に係る動画再
生装置によれば、第1図形データの座標に応じて第2図
形データ選択手段が第2図形データを選択するので、第
1図形データ(セリフ等)を表示する位置に合わせて、
異なる第2図形データ(フキダシ)を表示することがで
きるという効果がある。
【0061】また、請求項2の発明に係る動画再生装置
によれば、第2図形データを表示すべき複数の候補の全
てについて、フキダシの表示位置の適正さを表す領域評
価値を求めて、それが最良になる第2図形データを選定
することにより、第1図形データと関連する話し手の位
置(第1図形データ配置座標)に応じてフキダシを適切
な位置に合成できるという効果がある。
【0062】請求項3の発明に係る動画再生装置によれ
ば、請求項2の発明に対してさらに、第2図形データの
表示位置をオフセット値によって調整することができる
という効果がある。請求項4の発明に係る動画再生装置
によれば、第2図形データを表示すべき複数の候補の全
てについて、フキダシが重なる静止画上の色数を表す領
域評価値を求めて、それが最良になる第2図形データを
選定することにより、動画を損なわない位置にフキダシ
を合成できるという効果がある。
【0063】また、請求項5の発明に係る動画再生装置
によれば、音声データの再生状況にタイミングを合わせ
てフキダシを表示することができるという効果がある。
請求項6の発明に係る動画再生装置によれば、動画の動
きにタイミングを合わせてフキダシを表示することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における動画再生装置の
構成を示す図である。
【図2】同実施例における動画再生例を示す図である。
【図3】同実施例における動画再生の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例における動画再生装置の
構成を示す図である。
【図5】同実施例の第1図形データ座標を求める例の説
明図である。
【図6】同実施例における動画再生の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施例における動画再生装置の
構成を示す図である。
【図8】同実施例の第1図形データ座標を求める例を示
す説明図である。
【図9】同実施例における動画再生の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施例における動画再生装置
の構成を示す図である。
【図11】同実施例の動画再生例の図である。
【図12】同実施例における動画再生の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図13】本発明の第5の実施例における動画再生装置
の構成を示す図である。
【図14】同実施例の動画再生例の図である。
【図15】同実施例における動画再生の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図16】従来の動画再生装置の構成例を示す図であ
る。
【図17】従来の動画再生例の図である。
【図18】従来の動画再生の処理の流れを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 記憶手段 2 時間計測手段 3 再生手段 4 図形合成手段 5 第2図形データ生成手段 6 出力手段 7 記憶手段 8 図形合成手段 9 第2図形データ生成手段 10 第1図形データ配置領域候補生成手段 11 領域評価値算出手段 12 第1図形データ配置領域算出手段 13 領域評価値算出手段 14 再生手段 15 音声レベル検出手段 16 記憶手段 17 差分画像生成手段 18 画像変化量算出手段 19 再生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガリー・マギル イギリス国エジンバラ・アンダーソンプレ ース2番地オフィスワークステーションズ リミテッド内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続した静止画からなる動画データを記憶
    する第1の記憶手段と、 動画データに重ねて表示すべき第1図形データと、それ
    を表示すべき動画上の位置を示す第1図形データ座標
    と、第1図形データを表示すべき静止画がどれであるか
    を示す表示情報とを記憶する第2の記憶手段と、 第1図形データと共に静止画上に重ねて表示すべき枠を
    表す図形データであって、予め定められた複数の領域に
    区分された静止画のそれぞれの領域に対応し、互いに形
    状が異なる複数の第2図形データを記憶する第3の記憶
    手段と、 前記表示情報が示す再生すべき静止画に対応する第1図
    形データ座標と、第3の記憶手段の各領域を参照して、
    その第1図形データ座標が含まれる領域に対応する第2
    図形データを選択する第2図形データ選択手段と、 選択された第2図形データと、第1図形データとを合成
    し、静止画に上書きする合成手段と、 上書きされた静止画を表示する出力手段とを備えること
    を特徴とする動画再生装置。
  2. 【請求項2】連続した静止画からなる動画データを記憶
    する第1の記憶手段と、 動画データに重ねて表示すべき第1図形データと、それ
    を表示すべき動画上の位置を示す第1図形データ座標
    と、第1図形データを表示すべき静止画がどれであるか
    を示す表示情報とを記憶する第2の記憶手段と、 第1図形データと共に静止画上に重ねて表示すべき枠を
    表す図形データであって、静止画上において互いに異な
    る位置に配置されるべき複数の第2図形データ候補を記
    憶する第3の記憶手段と、 第3の記憶手段の各第2図形データ候補のそれぞれと再
    生すべき静止画に対応する第1図形データ座標との距離
    に基づいて、すべての第2図形データ候補の評価値を求
    める評価手段と、 評価手段による評価値が最良の第2図形データ候補を第
    2図形データとして選択する第2図形データ選択手段
    と、 選択された第2図形データと、第1図形データとを合成
    し、静止画に上書きする合成手段と、 上書きされた静止画を表示する出力手段とを備えること
    を特徴とする動画再生装置。
  3. 【請求項3】 前記評価手段は、前記距離に第2図形デ
    ータ候補の位置を調整するためのオフセット値を加算し
    て評価値を算出し、 前記第2図形データ選択手段は、評価値が最小となる第
    2図形データ候補を第2図形データとして選択すること
    を特徴とする請求項2記載の動画再生装置。
  4. 【請求項4】 前記評価手段の代わりに、 第3の記憶手段の各第2図形データ候補のそれぞれにつ
    いて、再生すべき静止画と重なる部分において、静止画
    上で使用されている色数に基づいて評価値を算出する色
    数評価手段を備えることを特徴とする請求項2記載の動
    画再生装置。
  5. 【請求項5】連続した静止画からなる動画データと、そ
    れに対応する音声データとを記憶する第1の記憶手段
    と、 動画データに重ねて表示すべき第1図形データと、それ
    を表示すべき動画上の位置を示す第1図形データ座標
    と、第1図形データを表示すべき静止画がどれであるか
    を示す表示情報とを記憶する第2の記憶手段と、 第1図形データと共に静止画上に重ねて表示すべき枠を
    表す第2図形データ候補を記憶する第3の記憶手段と、 再生すべき静止画データに対応する音声データについ
    て、その音声レベルを検出する音声レベル検出手段と、 音声レベルが所定の値を越えているとき、第2図形デー
    タと、第1図形データとを合成し、静止画に上書きする
    合成手段と、 上書きされた静止画及び音声データを表示及び出力する
    出力手段とを備えることを特徴とする動画再生装置。
  6. 【請求項6】連続した静止画からなる動画データを記憶
    する第1の記憶手段と、 動画データに重ねて表示すべき第1図形データと、それ
    を表示すべき動画上の位置を示す座標と、第1図形デー
    タを表示すべき静止画がどれであるかを示す表示情報
    と、静止画における所定の部分領域とを記憶する第2の
    記憶手段と、 第1図形データと共に静止画上に重ねて表示すべき枠を
    表す第2図形データ候補を記憶する第3の記憶手段と、 再生すべき静止画データとその次の静止画データにおけ
    る前記部分領域の差分を求める差分検出手段と、 前記差分に基づいて再生すべき静止画データとその次の
    静止画データとの変化量を求める変化量検出手段と、 前記変化量が所定の閾値を越えているとき、第2図形デ
    ータと、第1図形データとを合成し、静止画に上書きす
    る合成手段と、 上書きされた静止画を表示する出力手段とを備えること
    を特徴とする動画再生装置。
  7. 【請求項7】 前記第1図形データは、動画中に表示す
    べきセリフであり、 前記第2図形データは、第1図形データを囲うフキダシ
    であることを特徴とする請求項1ないし6記載の動画再
    生装置。
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