JPH06105228A - 映像生成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はカメラで撮影された外部映像を背景
に、動きを伴う文字や作成画像を前景として合成する映
像生成装置に関するものであり、時間軸に沿って動きの
異なる複数の文字や画像を扱うことが可能な映像生成装
置を提供する。 【構成】 第１、第２のセル記憶手段103,104で記憶さ
れた描画データと描画データ相対位置データから構成さ
れるセルデータはセル出力手段105から出力される。第
１及び第２のセルデータの各々の配置情報データをセル
の配置情報作成手段107で作成し、配置情報記憶手段108
で記憶する。セルの配置情報出力手段109で、各セルデ
ータの配置情報データ159を出力する。フレームデータ
作成手段116は第１のセル、第２のセルを各々の配置情
報データ159に応答してセルの位置を変換し、描画デー
タとその位置データから構成されるフレームデータ162
を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテロッパ、スーパーイン
ポーザなどのように外部映像信号にコンピュータで作成
した文字や作成画像を送出する映像生成装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、映像生成装置はカメラで撮影され
た外部映像を背景に、動きを伴う文字や作成画像を前景
として合成する装置として普及している。

【０００３】以下図面を参照しながら、上記した従来の
映像生成装置の一例について説明する。図５は従来の映
像生成装置のブロック図を示すものである。図５におい
て、５０１は描画データ作成手段、５０２は描画手段、
５０３は合成手段、５０４は映像再生手段、５０５は表
示手段である。

【０００４】以上のように構成された映像生成装置につ
いて、以下その動作について説明する。描画データ作成
手段５０１で文字データや画像データとその位置情報か
ら構成される描画データを作成し描画データ５１１を出
力する。出力された描画データ５１１は描画手段５０２
によって画像データメモリに記憶される。映像再生手段
５０４はカメラで撮影された映像信号５１３を出力す
る。映像信号５１３と画像データメモリから出力される
描画データ５１２とを合成手段５０３によって合成し、
合成映像信号５１４を出力する。合成映像信号５１４を
表示手段５０５でテレビジョンに表示する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、同一時間に描画手段で扱える描画
データが１つであるため動きの異なる複数の描画データ
の設定が不可能である。また、作成画像が画面の一部に
のみ表示されるような映像を作成することが不可能であ
るという問題点を有していた。

【０００６】本発明は上記問題点に鑑み、動きの異なる
複数の描画データを容易に扱え、また、作成画像が画面
の一部にのみ表示されるような映像を作成することがで
きる映像生成装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達す
るため、複数の文字、図形データもしくは画像データか
ら構成される描画データを作成する描画データ作成手段
と、描画データの相対位置である相対位置データを作成
する描画データ相対位置作成手段と、描画データとその
相対位置データから構成されるセルデータを記憶するＮ
個のセル記憶手段と、セルデータの配置情報データをセ
ルデータ毎に作成するセルの配置情報作成手段と、その
前記配置情報データを記憶するセルの配置情報記憶手段
と、セル出力手段から出力される複数のセルデータの各
々の相対位置データをセルの配置情報データに応答して
相対位置データを位置データに変換し、複数の描画デー
タと位置データから構成されるフレームデータを出力す
るフレームデータ作成手段とを備えた構成である。

【０００８】

【作用】本発明は上記した構成によってＮ個のセルデー
タを記憶し、そのセルデータの位置をフレームデータ作
成手段で変換することによって、動きの異なる複数の描
画データを容易に作成できることとなる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例の映像生成装置につい
て、図面を参照しながら説明する。図１は本発明の第１
の実施例における映像生成装置のブロック図を示すもの
である。

【００１０】図１において、１０１は描画データを作成
する描画データ作成手段、１０２は描画データの相対位
置データを作成する描画データ相対位置作成手段、１０
３、１０４はセルデータを記憶する第Ｎ（Ｎは１、２）
のセル記憶手段、１０５はセル出力手段、１０６は映像
クロック信号を発生する映像クロック信号発生手段、１
０７はセルデータの配置情報データを作成するセルの配
置情報作成手段、１０８はセルの配置情報記憶手段、１
０９は映像クロック信号と同期して配置情報データを出
力するセルの配置情報出力手段、１１０は表示位置デー
タを作成する表示位置情報作成手段、１１１は表示位置
情報記憶手段、１１２は映像クロック信号と同期して表
示位置データを出力する表示位置情報出力手段、１１３
はクリップの幾何情報を作成する幾何情報作成手段、１
１４はクリップの幾何情報記憶手段、１１５は映像クロ
ック信号と同期してクリップの幾何情報データを出力す
るクリップの幾何情報出力手段、１１６はフレームデー
タを出力するフレームデータ作成手段、１１７は映像信
号とフレームデータとを合成する合成手段、１１８は映
像クロック信号と同期して映像信号を再生する映像再生
手段、１１９は合成された映像を表示する表示手段であ
る。

【００１１】以上のように構成された映像生成装置につ
いて、以下図１、図２、図３を用いてその動作を説明す
る。

【００１２】図２は本実施例のセルを示すものである。
図２において、２０１は図形データ、２０２は第１のセ
ル、２０３は文字データ、２０４は第２のセルである。

【００１３】図３は本実施例のフレームデータ作成手段
を示すものである。図３において、３０１は第１のセ
ル、３０２は第２のセル、３０３は表示領域である。

【００１４】以上のように構成された映像生成装置につ
いて、以下その動作を説明する。図２の図形データ２０
１及び文字データ２０３である描画データの作成は描画
データ作成手段１０１で行なう。各描画データの相対位
置座標の作成は描画データ相対位置作成手段１０２で行
なう。描画データ１５１と描画データ相対位置データ１
５２から構成されるセルデータ１５３の記憶は第１のセ
ル記憶手段１０３で、また、描画データ１５４と描画デ
ータ相対位置データ１５５から構成されるセルデータ１
５６の記憶は第２のセル記憶手段１０４で行なう。

【００１５】図２の第１のセル２０２はセルデータ１５
３を、図２の第２のセル２０４はセルデータ１５６を示
す。映像クロック信号発生手段１０６は時間情報である
映像クロック信号１５７を出力する。セル出力手段１０
５から映像クロック信号１５７に応答してセルデータ１
５８が出力される。第１のセルデータ及び第２のセルデ
ータの各々の配置情報データをセルの配置情報作成手段
１０７で作成し、配置情報記憶手段１０８で記憶する。
セルの配置情報出力手段１０９で、各セルデータの配置
情報データ１５９を出力する。

【００１６】フレームデータ作成手段１１６は図２の第
１のセル２０１、第２のセル２０４を各々の配置情報デ
ータ１５９に応答して図３の第１のセル３０１、図３の
第２のセル３０２のようにセルの位置を変換する。そし
て、表示領域３０３内の描画データとその位置データか
ら構成されるフレームデータ１６２を出力する。映像再
生手段１１８は映像クロック信号１５７と同期して映像
信号１６３を再生する。合成手段１１９でフレームデー
タ１６２と映像信号１６３を合成して合成映像信号１６
４を出力する。出力された合成映像信号１６４は表示手
段１１９で表示される。

【００１７】以上のように本実施例によれば、セルを複
数設定することにより動きの異なる描画データを扱うこ
とが可能である。また、セル毎に配置情報データを作成
できるため、文字図形データ、画像データを１つのセル
として作成すれば、これらのデータの違いを区別するこ
となく描画データの動きをセル単位で扱うことができ
る。

【００１８】なお、本実施例のセル出力手段１０５にお
いて、複数のセルの描画データを補間規則に従って補間
し、新しいセルを作成しても良い。新しいセルを補間に
より作成するので、効率よくセルを作成することができ
る。

【００１９】以下本発明の第２の実施例について図面を
参照しながら説明する。図４は本発明の第２の実施例を
示す映像生成装置のフレームデータ作成手段を示す画面
図である。

【００２０】図４において、４０１は第１のセル、４０
２は第２のセル、４０３は第１のセルの可視領域を示す
クリップ、４０４は第２のセルの可視領域を示すクリッ
プ、４０５は表示領域である。

【００２１】以上のように構成された第２の実施例の映
像生成装置について、以下その動作を説明する。図１に
おいて、表示位置情報作成手段１１０は図４の表示領域
４０５の表示位置データを作成し、表示位置情報記憶手
段１１１で記憶する。表示位置情報出力手段１１２は映
像クロック信号１５７と同期して表示位置情報１６０を
出力する。さらに、クリップの幾何情報作成手段１１３
において、図４のクリップ４０３の位置や大きさ、形状
からなるクリップの幾何情報と図４のクリップ４０４の
クリップの幾何情報を作成し、クリップの幾何情報記憶
手段１１４で記憶する。

【００２２】クリップの幾何情報出力手段１１５は映像
クロック信号と同期してクリップの幾何情報１６１を出
力する。フレームデータ作成手段１１６はクリップの幾
何情報１６１に応答して、各セルの可視領域を決定す
る。図４の第１のセル４０１は、クリップ４０３により
図２の第１のセル２０２の可視領域を決定したセルであ
り、図４の第２のセル４０２は、クリップ４０４により
図２の第２のセル２０４の可視領域を決定したセルを示
す。また、図４の表示領域４０５の位置情報である表示
位置情報１６０に応答してセルの表示位置を決定する。

【００２３】以上のように本実施例によれば、セルの可
視領域であるクリップをセル毎に設定することが可能
で、作成画像が画面の一部にのみ表示されるような映像
を容易に作成することができる。また、表示領域を自由
に設定することができるため、表示したい描画データを
表示領域の位置を変更するだけで容易に決定することが
できる。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明はＮ個のセルデータ
を記憶するＮ個のセル記憶手段と、各セルデータの配置
情報データを作成するセルの配置情報作成手段を設ける
ことにより、動きの異なる描画データを扱うことが可能
である。また、セル毎に配置情報データを作成できるた
め、文字図形データ、画像データを１つのセルとして作
成すれば、これらのデータの違いを区別することなく描
画データの動きをセル単位で扱うことができる。

【００２５】また、表示位置情報作成手段と、クリップ
の幾何情報作成手段を設けることにより、セルの可視領
域であるクリップをセル毎に設定することが可能で、作
成画像が画面の一部にのみ表示されるような映像を容易
に作成することができる。また、表示領域を自由に設定
することができるため、表示したい描画データを表示領
域の位置を変更するだけで容易に決定することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における映像生成装置の
ブロック図

【図２】本発明の第１の実施例における映像生成装置の
セルを示す図

【図３】第１の実施例における映像生成装置のフレーム
データ作成手段を示す図

【図４】第２の実施例における映像生成装置のフレーム
データ作成手段を示す図

【図５】従来の映像生成装置のブロック図

【符号の説明】

１０１ 描画データ作成手段 １０２ 描画データ相対位置作成手段 １０３ 第１のセル記憶手段 １０４ 第２のセル記憶手段 １０５ セル出力手段 １０６ クロック信号発生手段 １０７ セルの配置情報作成手段 １０８ セルの配置情報記憶手段 １０９ セルの配置情報出力手段 １１０ 表示位置情報作成手段 １１１ 表示位置情報記憶手段 １１２ 表示位置情報出力手段 １１３ クリップの幾何情報作成手段 １１４ クリップの幾何情報記憶手段 １１５ クリップの幾何情報出力手段 １１６ フレームデータ作成手段 １１７ 合成手段 １１８ 映像再生手段 １１９ 表示手段 ２０１ 図形データ ２０２ 第１のセル ２０３ 文字データ ２０４ 第２のセル ３０１ 第１のセル ３０２ 第２のセル ３０３ 表示領域 ４０１ 第１のセル ４０２ 第２のセル ４０３ 第１のセルのクリップ ４０４ 第２のセルのクリップ ４０５ 表示領域

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の文字、図形データもしくは画像デー
   タから構成される描画データを作成する描画データ作成
   手段と、前記描画データの相対位置である相対位置デー
   タを作成する描画データ相対位置作成手段と、前記描画
   データ作成手段から出力される前記描画データと前記描
   画データ相対位置作成手段から出力される前記相対位置
   データから構成されるセルデータを記憶するＮ個のセル
   記憶手段と、時間情報である映像クロック信号を出力す
   る映像クロック信号発生手段と、前記映像クロック信号
   と同期して前記セルデータを出力するセル出力手段と、
   前記セルデータの配置情報データを前記セルデータ毎に
   作成するセルの配置情報作成手段と、前記配置情報デー
   タを記憶するセルの配置情報記憶手段と、前記映像クロ
   ック信号と同期して前記配置情報データを出力するセル
   の配置情報出力手段と、前記セル出力手段から出力され
   る複数の前記セルデータの各々の前記相対位置データを
   前記セルの配置情報データに応答して前記相対位置デー
   タを位置データに変換し、複数の前記描画データと前記
   位置データから構成されるフレームデータを作成するフ
   レームデータ作成手段と、前記映像クロック信号と同期
   して映像信号を再生する映像再生手段と、前記映像信号
   と前記フレームデータとを合成し、合成映像信号を出力
   する合成手段と、前記合成映像信号を表示する表示手段
   とを備えたことを特徴とする映像生成装置。
2. 【請求項２】前記描画データの可視領域を示すクリップ
   の位置や形状、大きさなどの情報である幾何情報を前記
   セルデータ毎に作成する幾何情報作成手段と、前記クリ
   ップの幾何情報データを記憶するクリップの幾何情報記
   憶手段と、前記映像クロック信号と同期して前記クリッ
   プの幾何情報データを出力するクリップの幾何情報出力
   手段と、前記セルデータの表示位置である表示位置デー
   タを作成する表示位置情報作成手段と、前記表示位置デ
   ータを記憶する表示位置情報記憶手段と、前記映像クロ
   ック信号と同期して前記表示位置データを出力する表示
   位置情報出力手段とをさらに備えた請求項１記載の映像
   生成装置。