JPH07263097A - ジョイントコネクタ - Google Patents

ジョイントコネクタ

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JPH07263097A
JPH07263097A JP7446194A JP7446194A JPH07263097A JP H07263097 A JPH07263097 A JP H07263097A JP 7446194 A JP7446194 A JP 7446194A JP 7446194 A JP7446194 A JP 7446194A JP H07263097 A JPH07263097 A JP H07263097A
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JP7446194A
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Shoichi Sugata
正一 菅田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストを低減し、ジョイントターミナル
間を確実に絶縁する。 【構成】 除去用栓体4を露出孔23に打ち込んで連結
部32を除去すると、ターミナル連結体3が分断されて
所定の導通パターンのターミナル片31を備えた複数の
ジョイントターミナル3aを得る。ターミナル連結体3
は単一種類でよいから、製造、管理等のコストが安価で
済む。露出孔23には絶縁性の除去用栓体4が嵌装され
たままになるため、分断したターミナル片31,31間
の導通を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のワイヤ
ーハーネスにおいてコネクタに装着した複数のターミナ
ルのうちの所定のもの同士を導通させるために用いられ
るジョイントコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジョイントコネクタとしては、互いに導
通可能な複数のターミナル片を有する複数のジョイント
ターミナルをコネクタ本体に設け、このコネクタ本体に
相手側コネクタを嵌合させてその複数の相手側ターミナ
ルをターミナル片に接続させたときに、各ジョイントタ
ーミナル毎にそのターミナル片に接続した相手側ターミ
ナル同士のみが導通するようになっている。複数の相手
側ターミナルのうちのいずれを導通させるかはそのワイ
ヤーハーネスによって異なり、導通すべきターミナルの
数と位置の組み合わせは多種に亘る。したがって、この
多種に亘る導通パターンに対応するために、導通し合う
ターミナル片の配列パターンの組み合わせが異なってい
る複数種類のジョイントコネクタが準備される。
【0003】このようなジョイントコネクタとして、従
来は、ターミナル片の配列パターンが異なる複数種のジ
ョイントターミナルの中から適宜に選択したものを組み
合わせてコネクタ本体に組み付けた構成になるものが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のジョイント
コネクタにおいては、ターミナル片の配列パターンによ
って形状や大きさの異なる複数種類のジョイントターミ
ナルを用意しなければならない。このため、ジョイント
ターミナルの品質管理や保管のために要するコストが高
くつくばかりでなく、ジョイントターミナルの成型のた
めの金型が複数種類必要であってその金型の設備や管理
に要するコストも高くつくという欠点があった。さら
に、ジョイントターミナルをコネクタ本体に組み付ける
に際しては、組付けパターンが多様であることから、組
付用の治具や設備に要するコストが高くつくという欠点
もあった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、製造コストの低減が可能なジョイントコネクタ
を提供することを目的とするものである。請求項2の発
明は、上記目的に加え、連結部の除去を確実に行えるよ
うにすることを目的とする。請求項3の発明は、上記目
的に加え、露出孔からの水の浸入を防ぐことができるよ
うにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明は、互いに電気的に導通
可能な複数のターミナル片を有する複数のジョイントタ
ーミナルをコネクタ本体に備えてなり、相手側コネクタ
の複数の相手側ターミナルとこれに対応するターミナル
片とを接続させたときに各ジョイントターミナル毎にそ
のターミナル片に接続した相手側ターミナル同士のみを
電気的に導通させるようにしたジョイントコネクタにお
いて、コネクタ本体には、その外面に開口する露出孔が
形成されていると共に、複数のターミナル片を並列に一
体化してなるターミナル連結体がそのターミナル片間の
連結部を露出孔内に露出させて設けられ、所定の露出孔
内には、電気的に絶縁性の材料からなる除去用栓体が打
ち込まれてその露出孔内に嵌入した状態に保持され、そ
の除去用栓体の打込みにより連結部を除去して所定のタ
ーミナル片間を電気的な導通不能に分断することにより
複数のジョイントターミナルが構成されているところに
特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、除去用栓体の内部には、剛性の高い材料からなる補
強体が埋設されている構成とした。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、除去用栓体の外周には、露出孔の内周
に水密状態に密着するシール部が設けられている構成と
した。
【0009】
【作用】本願発明のジョイントコネクタは、コネクタ本
体にターミナル連結体を設けた状態ではそのターミナル
片のすべてが互いに導通可能となっているため、露出孔
に除去用線体を打ち込むことにより所定の連結部を除去
してしてその両側のターミナル片間を電気的な導通不能
に分断することによりターミナル連結体を分割して複数
のジョイントターミナルを得る。各ジョイントターミナ
ルのターミナル片の配列パターンは除去する連結部の選
択の仕方を変えることによって任意に設定することがで
きる。また、露出孔内には電気的な絶縁性材料からなる
除去用栓体が嵌入されたままの状態に保持されるため、
露出孔内に連結部の除去片が残ったり露出孔内に異物が
侵入することはない。
【0010】請求項2の発明においては、露出構内に除
去用栓体を打ち込むときに、その補強体の剛性によって
連結部が破断される。
【0011】請求項3の発明においては、露出孔の内周
と露出孔内に嵌装されている除去用栓体の外周との間
は、除去用栓体のシール部によって水の浸入が阻止され
る。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、コネクタ本体にターミ
ナル連結体を設けた後にそのターミナル連結体を分断し
て複数のジョイントターミナルを構成するようになって
いるため、コネクタ本体に組み付けるターミナル連結体
はターミナル片の配列パターンが一定な単一種類のもの
でよい。したがって、ターミナル連結体の品質管理や保
管のために要するコスト、及び、ターミナル連結体成型
用の金型の設備や管理に要するコストを低く抑えること
が可能であり、さらに、ターミナル連結体のコネクタ本
体への組付けは単一のパターンで行われるから、組付用
の治具や設備に要するコストの低減と組付作業の効率向
上を図ることが可能であって、製造コストを低減するこ
とができる効果がある。また、露出孔内には除去用栓体
を嵌入したままにすることにより露出孔内に連結部の除
去片が残ったり露出孔内に異物が侵入するのを防止する
ようにしたため、分断したターミナル片の間が残留した
除去片や異物を介して導通するという恐れがない。しか
も、除去用栓体は電気的な絶縁性材料からなっているた
め、分断したターミナル片の間が除去用栓体を介して導
通するという恐れがない。したがって、分断されたター
ミナル片の間を電気的に絶縁された状態に確実に隔絶す
ることができる効果がある。
【0013】請求項2の発明によれば、上記効果に加
え、除去用栓体が軟質の材料からなっていたり剛性が劣
る材料からなっている場合でも、補強体によって連結部
を確実に破断して除去することができる効果がある。
【0014】請求項3の発明によれば、上記効果に加
え、コネクタ本体の外部から露出構内への浸水が阻止さ
れているため、露出孔内への浸水に起因して分断したタ
ーミナル片が導通してしまうのを防止することができる
効果がある。
【0015】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した実施例1を図1
乃至図6を参照して説明する。本実施例のジョイントコ
ネクタ1は、電気的に絶縁性の合成樹脂材料からなるコ
ネクタ本体2と電気的導通性を有する金属材料からなる
ターミナル連結体3とをインサート成形によって一体化
すると共に、ターミナル連結体3を複数のジョイントタ
ーミナル3aに分断するための除去用栓体4とから構成
されている。
【0016】コネクタ本体2は、前面側に開口して図示
しない相手側コネクタが嵌入されるフード部21を有す
ると共に、このフード部21の開口側とは反対側の後面
に突出するターミナル保持部22を有している。このタ
ーミナル保持部22には、複数の方形をなす露出孔23
が、コネクタ本体2の後面からフード部21の奥端面に
達するように前後方向に貫通して形成されている。露出
孔23のコネクタ本体2の後面への開口部にはその開口
縁を全周に亘って広げることにより係止部24が形成さ
れていると共に、フード部21の奥端面への開口部には
その上面内壁を切欠することにより抜止部25が形成さ
れている。なお、本実施例における露出孔23の配列に
ついては、5個の露出孔23が横一列に並列されると共
に、これらのうちの左右最両端位置の露出孔23の真上
に1個ずつの露出孔23が位置するようになっている。
【0017】また、ターミナル連結体3は、電気的導電
性を有する金属板をプレスして所定形状に打ち抜くと共
にその打ち抜いたものを曲げることによって成形したも
のであって、図示しない相手側コネクタのターミナルと
嵌合して導通可能に接続される複数本のターミナル片3
1を備えている。ターミナル片31は本実施例では10
本設けられており、そのうちの一列に並列する6本の細
長いターミナル片31はその基端部31a,31a同士
において連結部32により一体に連結され、この6本の
ターミナル片31のうちの両端のターミナル片31から
は支持部33が上方に一体に延出して、その各支持部3
3に、基端部31a,31a同士において連結部32に
より一体に連結してなる2本のターミナル片31,31
が一体に形成されている。また、各ターミナル片31の
基端部31aは下側にほぼ直角に曲げられており、下段
側の5つの連結部32及び上段側の2つずつの連結部3
2は、夫々、露出孔23と対応するように位置してい
る。
【0018】このターミナル連結体3と前記コネクタ本
体2とはインサート成形によって一体化されており、タ
ーミナル連結体3の各ターミナル片31の先端側の部分
はコネクタ本体2のフード部21の内部に互いに平行に
突出していると共に、ターミナル片31の基端部31a
はターミナル保持部22の内部に埋設されている。ター
ミナル片31,31間の連結部32は、露出孔23の内
部において左右に横切るように位置していて、板面を露
出孔23の貫通方向(前後方向)と直角に向けた状態で
コネクタ本体2の後面側に露出した状態となっている。
【0019】除去用栓体4は、電気的絶縁性を有する硬
質の合成樹脂材料からなり、露出孔23内に嵌装される
ようになっている。この除去用栓体4の後端部には、除
去用栓体4が露出孔23に嵌入された状態において係止
部24に嵌合される係止鍔41が形成されている。除去
用栓体4の前端部には片持ち状に突出する弾性係止片4
2が形成されており、この弾性係止片42の先端外面に
は、除去用栓体4が露出孔23内に嵌入された状態にお
いてその抜止部25に係合される係止爪43が突成され
ている。
【0020】上記のようにコネクタ本体2に一体化され
ているターミナル連結体3は、その連結部32を除去用
栓体4によって適宜に除去することにより複数のジョイ
ントターミナル3aに分割されている。以下、ターミナ
ル連結体3を分割する工程について説明する。ターミナ
ル連結体3を分割する際には、本実施例のジョイントコ
ネクタ1を適当な治具を用いて固定し、相手側コネクタ
のターミナルの導通パターンに対応して選択した所定の
露出孔23だけに除去用栓体4を嵌装する。このとき、
除去用栓体4は露出孔23内に打ち込むように嵌入さ
れ、後端の係止鍔41を係止部24に当接させると共に
弾性係止片42の係止爪43を抜止部25に係合させる
位置に達する。この位置における除去用栓体4は、係止
鍔41と係止部24との係合及び係止爪43と抜止部2
5との係合により、露出孔23内において進退不能に保
持された状態となる。このようにして打ち込まれた除去
用栓体4により、露出孔23内の連結部32は打ち抜か
れてターミナル連結体3から除去される。除去された連
結部32は、除去屑となり、除去用栓体4の前面で押さ
れることにより露出孔23内からフード部21内へ押し
出されて、さらに、フード部21からコネクタ本体2の
外部へ排出される。
【0021】上述のようにして連結部32を除去した状
態では、この除去部分の両側のターミナル片31,31
の間が電気的に導通不能となり、この導通不能となった
箇所(図4に符号Sで示す)を境にしてターミナル連結
体3が2つのジョイントターミナル3a,3aに分断さ
れるのである。このようにしてターミナル連結体3を分
割することによって構成された複数のジョイントターミ
ナル3aのターミナル片31の配列パターンは相手側コ
ネクタのターミナルの導通パターンと一致し、本実施例
のジョイントコネクタ1のターミナル片31と相手側コ
ネクタのターミナルとを接続すると、その相手側コネク
タのターミナルは、同一のジョイントターミナル3aに
接続されたもの同士のみが互いに導通し合うようにな
る。
【0022】本実施例のジョイントコネクタ1は、除去
する連結部32を変えると、構成される複数のジョイン
トターミナル3aのターミナル片31の配列パターンも
変化する。したがって、相手側コネクタの導通パターン
に応じて除去する連結部32を適宜に設定することによ
り、導通パターンが異なる各種の相手側コネクタに対応
することが可能である。
【0023】上述のように、本実施例のジョイントコネ
クタ1は、コネクタ本体2にターミナル連結体3を一体
化させた後にそのターミナル連結体3を分断して複数の
ジョイントターミナル3aを構成するようになっている
ため、コネクタ本体2に組み付けるターミナル連結体3
はターミナル片31の配列パターンが一定な単一種類の
ものでよい。したがって、ターミナル連結体3の品質管
理や保管のために要するコスト、及び、ターミナル連結
体3の成型用プレス型の設備や管理に要するコストを低
く抑えることができる。
【0024】また、本実施例においては、コネクタ本体
2とターミナル連結体3とがインサート成形によって一
体化されるようになっていてコネクタ本体2の成形とコ
ネクタ本体2へのターミナル連結体3の組付とが単一の
工程によって行われる。したがって、コネクタ本体を単
体で成形してその後にターミナル連結体を組み付ける場
合に比べ、ターミナル連結体の組付工程の分だけ製造工
程数が少なくて済むため製造効率の向上が可能となって
いると共に、ターミナル連結体の組付用の設備が不要で
あるため製造コストの低減が可能となっている。
【0025】さらに、本実施例のジョイントコネクタに
おいては、露出孔23内に打ち込んだ除去用栓体4がそ
の露出孔23内に嵌装されたままの状態に保持されるの
であるが、これにより、露出孔23内に連結部32の除
去屑が残ったり露出孔23内に異物が侵入するのが防止
され、分断したターミナル片31,31の間が残留した
除去屑や侵入した異物を介すことによって導通してしま
うという恐れはない。また、分断したターミナル片31
の露出孔23内に臨む破断面には除去用栓体4の外面が
接触することとなるが、除去用栓体4は電気的な絶縁性
材料からなっているため分断されたターミナル片31,
31同士が除去用栓体4を介して導通するという恐れが
ない。したがって、隣り合うジョイントターミナル3
a,3a同士の間は確実に電気的に絶縁された状態に保
たれる。
【0026】<実施例2>次に、本発明を具体化した実
施例2を図7及び図8を参照して説明する。本実施例に
おいては、上記実施例1の除去用栓体4とは異なる除去
用栓体5が用いられている。その他の構成については、
実施例1と同じであるため説明及び図示は省略する。本
実施例の除去用栓体5は、電気的絶縁性を有する合成樹
脂材料からなり、実施例1の除去用栓体4と同じく後端
部に係止鍔51が形成されていると共に前端側に係止爪
53を有する弾性係止片52が形成されている。この除
去用栓体5には、例えば金属のような剛性の高い材料か
らなる補強体54がインサート成形により軸心に沿って
一体に埋設されている。補強体54は、円形断面をなし
ていて前後方向に細長く、後端の外周からは鍔部55が
上方へ突出している。補強体54の前端面は除去用栓体
5の前端面に面一状態で露出していると共に、鍔部55
の後面も除去用栓体5の後端面に面一状態で露出してい
る。
【0027】かかる除去用栓体5を露出孔(図示せず)
内に打ち込むと、除去用栓体5と補強体54の前端面が
連結部(図示せず)に当接してこれを打ち抜いて除去す
る。このとき、補強体54の剛性は高いため、除去用栓
体5の後端面に作用する押圧力はそのまま連結部に伝わ
ってこれを確実に破断させる。よって、除去用栓体5が
連結部の強度に負けて変形を来すということがなく、連
結部を確実に除去することができる。
【0028】また、補強体54が除去用栓体5の外部に
露出するのはその前端面と後端面だけであるため、除去
用栓体5が露出孔内に嵌装された状態においては、露出
孔内に臨むターミナル片の破断面に接触するのは補強体
54ではなくて除去用栓体5の外周である。したがっ
て、補強体54が電気的導電性を有する材料からなる場
合でも、分断されたターミナル片同士が補強体54を介
して電気的に導通するという恐れはない。
【0029】<実施例3>次に、本発明を具体化した実
施例3を図9乃至図13を参照して説明する。本実施例
のジョイントコネクタ6も、電気的に絶縁性の合成樹脂
材料からなるコネクタ本体7と電気的導通性を有する金
属材料からなるターミナル連結体8とをインサート成形
によって一体化すると共に、ターミナル連結体8を複数
のジョイントターミナル8aに分断するための除去用栓
体9とから構成されている。
【0030】コネクタ本体7は、前面側にフード部71
を有すると共に後面にターミナル保持部72を有し、タ
ーミナル保持部72には、複数の円形をなす露出孔73
がコネクタ本体7の後面からフード部71の奥端面に貫
通して形成されている。露出孔73の後側の開口部には
大径の係止部74が形成されていると共に係止部74か
ら前方へ向かって狭まるテーパ面75が形成されてい
る。また、フード部71側の開口部には、その上面内壁
を切欠することにより抜止部76が形成されていると共
に、開口面から奥側へ一定の範囲に亘って左右両壁面を
切欠することより拡幅部77が形成されている。なお、
本実施例における露出孔73の配列については、3個の
露出孔73が横一列に並列されると共に、その左右両端
位置の露出孔73の真上に1個ずつの露出孔73が位置
するようになっている。
【0031】また、ターミナル連結体8は、電気的導電
性を有する金属板をプレスして曲げ成形したものであ
り、その基本的構成は上記実施例1のターミナル連結体
3と同じであって、ターミナル片81の下向きに屈曲し
た基端部81a,81a同士が連結部82により一体に
連結されていると共に下段のターミナル片81と上段の
ターミナル片81とが支持部83によって一体に連結さ
れている。なお、本実施例では、ターミナル片81の本
数が上下段共に4本ずつとなっている。
【0032】ターミナル連結体8とコネクタ本体7とは
インサート成形によって一体化され、ターミナル片81
の先端側の部分がフード部71内に突出していると共
に、ターミナル片81の基端部81aがターミナル保持
部82の内部に埋設されている。ターミナル片81,8
1間の連結部82は、露出孔73内の拡幅部77の奥端
面と面一となる位置において左右に横切り、板面を露出
孔73の貫通方向(前後方向)と直角に向けた状態でコ
ネクタ本体7の後面側に露出した状態となっている。
【0033】除去用栓体9は、電気的絶縁性を有してい
て僅かな弾性変形が可能な合成樹脂材料からなってい
る。本実施例の除去用栓体9には、上記実施例の除去用
栓体と同じく後端部に係止鍔91が形成されていると共
に前端側に係止爪93を有する弾性係止片92が形成さ
れているのに加えて、係止鍔91と弾性係止片92との
間にシール部94が全周に亘って形成されている。この
除去用栓体9には、例えば金属のような剛性の高い材料
からなる補強体95がインサート成形により一体に埋設
されている。補強体95は、長円形断面をなしていて前
後方向に細長く、後端に鍔部96を有し、その前端面と
後端面は除去用栓体9の前端面の後端面に面一状態で露
出している。
【0034】かかる除去用栓体9を露出孔73内に打ち
込むと、除去用栓体9と補強体95の前端面が連結部8
2に当接してこれを打ち抜いて除去し、もって、ターミ
ナル連結体8が2つのジョイントターミナル8a,8a
に分断される。このとき、補強体95の剛性は高いた
め、除去用栓体9の後端面に作用する押圧力はそのまま
連結部82に伝わってこれを確実に破断させる。よっ
て、除去用栓体9が連結部82の強度に負けて変形を来
すということがなく、連結部82を確実に除去すること
ができる。
【0035】除去した連結部82の除去屑は、除去用栓
体9の前面で押されて露出孔73内の拡幅部77を通っ
てフード部71内へ排出されるが、このとき、拡幅部7
7は幅が広くなっているため、除去屑が露出孔73内で
引っ掛かりを生じることなく円滑に排出される。
【0036】また、打ち込まれた除去用栓体9は露出孔
73内に嵌装された状態に保持されるが、この状態にお
いては、除去用栓体9の外周のシール部94が弾性変形
を生じて露出孔73の内壁面の全周に沿って密着してお
り、その密着位置は、連結部82の除去により露出孔7
3内に露出しているターミナル片81の破断面よりも後
方となっている。これにより、コネクタ本体7の外部か
ら露出孔73内に浸入した水はシール部94においてそ
れよりも前方への浸入が阻止されることとなる。したが
って、コネクタ本体7の外部からの水の浸入により、露
出孔73内やフード部71内において分断したターミナ
ル片81,81間が導通してしまうことを防止すること
ができる。
【0037】なお、本実施例では、露出孔73にテーパ
面75を設けているため、除去用栓体9を打ち込むとき
にその位置や向きがずれていたとしても、テーパ面95
に案内されて確実に露出孔73内に嵌入されるようにな
っている。
【0038】また、本実施例のように防水を図る場合に
は、除去用栓体9が嵌装されていない他の露出孔73内
に防水用の栓体を嵌装しておくことが望ましい。このよ
うにすることにより、他の露出孔73を通ってフード部
71内に浸入した水のために絶縁すべきターミナル片8
1,81同士が導通してしまうのを防止することができ
る。
【0039】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明に含まれる。
【0040】(1)上記実施例3においては、シール部
94が除去用栓体9に一体に設けられているが、シール
部は除去用栓体とは別体に成形して除去用栓体に嵌装す
るようにしてもよい。
【0041】(2)上記実施例ではターミナル片が2段
に分かれて並列する場合について説明したが、本発明は
ターミナル片が1列に並列する場合や3段以上に分かれ
て並列する場合にも適用することができる。
【0042】(3)上記実施例ではコネクタ本体に1つ
のターミナル連結体が設けている場合について説明した
が、本発明によれば、コネクタ本体が2以上のターミナ
ル連結体を有し、それらのターミナル連結体を分割する
ことによって3以上のジョイントターミナルを構成する
ようにしてもよい。
【0043】(4)上記実施例では、ターミナル連結体
をコネクタ本体に備える手段としてインサート成形によ
り一体化させるという方法が採られているが、本発明に
よれば、コネクタ本体を単体で成形してその成形済みの
コネクタ本体にターミナル連結体を組み付ける構成とし
てもよい。この場合でも、ターミナル連結体のコネクタ
本体への組付けは単一のパターンで行われるから、従来
に比べて組付用の治具や設備に要するコストの低減と組
付作業の効率向上を図り、製造コストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のターミナル連結体の斜視図
【図2】実施例1のターミナル連結体の背面図
【図3】実施例1のジョイントコネクタの背面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】図3のB−B断面図
【図6】実施例1の除去用栓体の斜視図
【図7】実施例2の除去用栓体の斜視図
【図8】実施例2の除去用栓体の断面図
【図9】実施例3のジョイントコネクタの背面図
【図10】実施例3のジョイントコネクタの正面図
【図11】図9のC−C断面図
【図12】図9のD−D断面図
【図13】実施例3の除去用栓体の斜視図
【符号の説明】
1…ジョイントコネクタ 2…コネクタ本体 3…ターミナル連結体 3a…ジョイントターミナル 4…除去用栓体 23…露出孔 31…ターミナル片 32…連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに電気的に導通可能な複数のターミ
    ナル片を有する複数のジョイントターミナルをコネクタ
    本体に備えてなり、相手側コネクタの複数の相手側ター
    ミナルとこれに対応する前記ターミナル片とを接続させ
    たときに各ジョイントターミナル毎にそのターミナル片
    に接続した相手側ターミナル同士のみを電気的に導通さ
    せるようにしたジョイントコネクタにおいて、 前記コネクタ本体には、その外面に開口する露出孔が形
    成されていると共に、複数のターミナル片を並列に一体
    化してなるターミナル連結体がその前記ターミナル片間
    の連結部を前記露出孔内に露出させて設けられ、所定の
    前記露出孔内には、電気的に絶縁性の材料からなる除去
    用栓体が打ち込まれてその露出孔内に嵌入した状態に保
    持され、その除去用栓体の打込みにより前記連結部を除
    去して所定の前記ターミナル片間を電気的な導通不能に
    分断することにより前記複数のジョイントターミナルが
    構成されていることを特徴とするジョイントコネクタ。
  2. 【請求項2】 除去用栓体の内部には、剛性の高い材料
    からなる補強体が埋設されていることを特徴とする請求
    項1に記載のジョイントコネクタ。
  3. 【請求項3】 除去用栓体の外周には、露出孔の内周に
    水密状態に密着するシール部が設けられていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のジョイントコネ
    クタ。
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