JPH0726200U - グラデーションを有する化粧シート - Google Patents

グラデーションを有する化粧シート

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JPH0726200U
JPH0726200U JP007684U JP768494U JPH0726200U JP H0726200 U JPH0726200 U JP H0726200U JP 007684 U JP007684 U JP 007684U JP 768494 U JP768494 U JP 768494U JP H0726200 U JPH0726200 U JP H0726200U
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JP
Japan
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decorative sheet
decorative
pattern
small pieces
sheet
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JP007684U
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English (en)
Inventor
義晴 堀江
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材表面に模様を印刷した化粧シートを基板
に貼り、これを多数の小片に分断して化粧板小片を形成
し、この小片を適宜に継ぎ合わせて継合わせ模様の化粧
板を形成するための化粧シートであって、当該化粧シー
トの上記模様層の上または下に、色相、濃度もしくは彩
度の少なくとも1つが段階的もしくは無段階的に変化し
ている印刷層を有する化粧シート。 【効果】 各種異なる組成の印刷インキや印刷版を用意
して色合の異なる各種化粧板を準備したり、異なる色合
どうしの小片を選んで組み合わせて出荷するとか使用時
に選ぶなどの面倒な手法は不要になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はグラデーションを有する化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
種々の基材シートに印刷などして模様を設けたもの、あるいは天然の木をスラ イスして得られる突板シートなどのように模様を有する薄板、シートを、合板そ の他の基板にラミネートして化粧板とした後、得られた化粧板を裁断して同じ寸 法の多数の化粧板小片を作り、この化粧板小片を他の物体に貼る表面仕上げ法が ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
色合の異なる多数の化粧板小片を準備し、これをランダムに貼ると、変化に富 んだ施工を行うことができる。 しかし、天然木の突板は、天然木をスライスしたものであるから、これを化粧 板にすると木目模様の色合いのほぼ同じ化粧板になり易い。また、印刷手段によ り基材シートに木目模様を形成しても、元来が各化粧板相互の色相、濃度、彩度 を同一になるようにしているので、これらを分断して化粧板小片にし、これを継 ぎ合わせて化粧板に形成しても、色合いの同じ継合わせ模様の化粧板になり、変 化に乏しい欠点があった。
【0004】 その対策として色合の異なる各種化粧板を準備することも考えられるが、各種 異なる組成の印刷インキや印刷版を用意する必要があり、また多種類の化粧板を 準備し得たとしても、化粧板小片とした後に異なる色合どうしのものを選んで組 み合わせて出荷するか、あるいは使用時に選ぶ必要があるなどの面倒があり、生 産効率の極めて悪いものとなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記問題点を解消する手段を提供するものであって、基材表面に1 種類の模様を印刷した化粧シートを基板に貼って化粧板を形成し、この化粧板を 多数の小片に切断して化粧板小片を形成し、この化粧板小片を適宜に継ぎ合わせ た継合わせ模様の化粧板を形成するための化粧シートであって、当該化粧シート の上記模様層の上または下に、色相、濃度もしくは彩度の少なくとも1つが上記 模様の一定方向に段階的もしくは無段階的に変化している印刷層を有することを 特徴とする化粧シートである。
【0006】
【作用】
本考案の化粧シートは、1種類の模様を印刷した1枚の化粧シート内で色合の 変化を持たせてあるので、基板に貼りつけて化粧板とした後、適当な間隔、長さ に切断することにより得られる化粧板小片は色合が各々異なっている。
【0007】
【実施例】
第1図は、本考案の木目模様を印刷した化粧シートを説明する平面図である。 そして、この化粧シートを貼って得られる化粧板の平面図も第1図と同じになる ので、この図は結局、この化粧シートを貼って作製した化粧板を説明する平面図 でもある。
【0008】 第1図に示す化粧シート1は全体に木目模様2を施し、かつ、図面に向かって 左側が色の濃度が濃く、図の向かって右側に向かうほど色の濃度が薄くなってい る。第1図では便宜上、木目を線画で描き、更にグラデーション(濃度の傾斜) を有する網点を重ねて以上のような状態を便宜的に示す。 また、第1図の左右にある部分3,3’は通常、化粧板表面の化粧シートの左 右に印刷の余白があることを示す。
【0009】 第2図は、上記の化粧板の模様の色の濃度がどのように変化しているかを示す グラフで、第2図(a)は、第1図に示したように向かって左側から右に向かっ て色の濃度が直線的に低くなることを示し、グラフ中のA、Bは第1図中のA、 Bに相当し、以下のグラフにおいても同様である。
【0010】 第2図(b)は、第1図に示したものとは逆の濃度勾配を持っており、第2図 (c)は中央の色の濃度が高く、両側が低い例を、第2図(d)は逆に中央が低 く、両側が高い例を、それぞれ示している。 第2図(a)〜第2図(d)では色の濃度の変化を直線的としたが、曲線的で あってもよい。あるいは、直線的もしくは曲線的のような無段階的なものではな く、第2図(e)に示す階段状のように段階的であってもよい。
【0011】 以上の説明では、色の濃度について説明したが、色の濃度以外に、色の明度、 色の彩度を変化させることもできる。そして、色の濃度、明度もしくは彩度のう ちの任意の2つを同時に変えてもよいし、3つのすべてを変えてもよい。 以上の色の濃度変化以外に、色の明度、色の彩度を変化させることもできる。 そして、色の濃度、明度もしくは彩度のうちの任意の2つを同時に変えてもよい し、3つのすべてを変えてもよい。
【0012】 このように、色相、濃度もしくは彩度の少なくとも1つが段階的もしくは無段 階的に変化している模様を有する化粧板、特にそのような化粧板を作るために用 いる化粧シートの構成を次に説明すると、大別して、模様層の上または下に、 色相、濃度もしくは彩度の少なくとも1つが段階的または無段階的に変化してい る別の層を有する化粧シート、模様層自体の色相、濃度もしくは彩度の少なく とも1つが段階的または無段階的に変化している化粧シートの2つがある。
【0013】 の別の層を設ける方法では、その別の層は例えば化粧シートの基材上に模様 の下地を作る着色層として設けた構成、すなわち、基材/着色層/模様の構成で ある場合、あるいは化粧シートの基材上に模様を設けた上に設けた構成、即ち基 材/模様/着色層の構成である場合がある。いずれの場合も着色層は、必ずしも 模様と直接に接している必要はなく、他の層を介していてもよい。
【0014】 模様の上に着色層を設ける場合は、模様が透視できるよう着色層は透明性を帯 びていることが必要である。 いずれの場合も着色層はグラデーションを有する印刷版を使用して印刷するな どの方法で設ければよい。
【0015】 の化粧シートでは、模様自体を形成するときに模様自体にグラデーションを 内在させておく。すなわち、木目模様を印刷する印刷版の製作に際し、グラデー ションを有するマスクをかぶせるなどの写真的手法によったり、あるいはグラビ ア印刷版を機械で彫刻する方法であれば、彫刻深度を電気的に変化させるなどの 方法によって行うことができる。
【0016】 しかし、の方法では印刷版にグラデーションが内在されているので通常の化 粧シートに用い得ない欠点がある。そこで、本考案ではの別の層を設ける方法 で構成する。
【0017】 本考案の化粧シートの基材、模様、着色層および、その他の構成については、 一般的な化粧シートと同じ構成を採ることができる。 すなわち、基材としては、薄葉紙、晒クラフト紙、チタン紙、リンター紙、 板紙、石膏ボード紙などの紙、ポリエチレンフイルム、ポリピロピレンフイル ム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、ポリビニルアルコ ールフイルム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリカーボネートフイル ム、ナイロンフイルム、ポリスチレンフイルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体 フイルム、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体フイルム、アイオノマ−などの プラスチックフイルム、もしくは、鉄、アルミニウム、銅などの金属箔もしく はシートなどが使用でき、適宜に複合して用いてもよい。
【0018】 例えば、化粧シートが壁材向けである場合は、ビニル壁紙のように難燃紙に塩 化ビニル樹脂層を積層したものが基材となる。 模様は通常のインキ組成物を用い、基材の性質に合わせた適宜な印刷法により 行う。インキのバインダーは基材の素材に合わせて選択されるが、例えば、ニト ロセルロース樹脂、MMAなどのアクリル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合 体樹脂、酢酸セルロース樹脂、酢酪酸セルロース樹脂などである。
【0019】 また、印刷の方式はいずれでもよいが、グラビア印刷、オフセット印刷、オフ セットグラビア印刷、シルクスクリーン印刷などが通常使用される。通常のイン キ組成物としては、ベヒクルに顔料もしくは染料の着色剤、可塑剤、安定剤、そ の他の添加剤、希釈剤を混練してなるものを用い、ベヒクルとしては例えば、エ チルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、セルロースアセテートプロピオ ネート、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリαメチル スチレンなどのスチレン樹脂およびスチレン共重合体樹脂、ポリメタクリル酸メ チル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル などのアクリルまたはメタクリル樹脂の単独もしくは共重合体樹脂、ロジン、ロ ジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジンなどのロジン エステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、塩化 ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、セラック 、アラビアゴム、アカロイド、マスチックなどのうち1種ないしは2種以上を選 択して使用する。着色層に関しても、上記の模様と同様に設けることができる。
【0020】 化粧シートには、通常、保護層を最上層に設けることが多い。保護層に関して は、模様を設けるためのインキ組成物と同様なものに、ワックスやシリコーンな どの離型剤を添加しておき、保護層を表面を離型性にするとよい。あるいは保護 層として、透明なポリ塩化ビニル樹脂シートなどの透明な樹脂シートを貼りつけ てもよい。
【0021】 (応用例1) 厚み0.1mm、巾920mmの茶色に着色した透明ポリ塩化ビニル樹脂フイルム にオーク(樫の木)の板の木目模様を、印刷版を2版使用して重ね刷りし、引き 続いて第2図(a)で示すような巾方向にグラデーションを持つグラデーション 版を使用し、茶色のインキを使用して左右に濃度差を設けて化粧シートとした。
【0022】 厚み3mm、巾1000mmの塩化ビニル板の表面に上記で得られた化粧シートの 印刷面側を重ね、加熱加圧して熱融着した後、木目の流れ方向とは直角の方向を 巾方向とし、巾が100mm、長さが916mmの化粧板小片を作製した。得られた 化粧板小片を合板下地の上に任意に並べて貼りつけたところ、グラデーション版 を使用した印刷に起因した色濃度の変化がランダムに表われ、天然の突板を施工 したのと同様な外観が得られた。
【0023】
【考案の効果】
本考案によれば、各種異なる組成の印刷インキや印刷版を用意して色合の異な る各種化粧板を準備し、これらを化粧板小片とした後に異なる色合どうしのもの を選んで組み合わせて出荷するとか使用時に選ぶなどの面倒な手法によることな く、基材表面に1種類の模様を印刷した化粧シートを基板に貼って化粧板を形成 し、この化粧板を多数の小片に切断するだけで色合の異なる多数の化粧板小片が 準備できるから、これをランダムに貼ると変化に富んだ施工を行うことができ、 自然な色変化が楽しめるものである。 しかも、模様版とグラデーション版とを別体にしうるからグラデーションを有 しない模様の形成には上記模様版を用いれば足り、新たに模様版を製作する必要 がない利便がある。 そして本考案は、床材、壁材などの、種々の化粧シートに応用でき、住宅・非 住宅を問わず、建材、家具、弱電、住機など各種の分野に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の木目模様を印刷した化粧シートを説明
する平面図である。
【図2】本考案の化粧シートのグラデーションを示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 化粧シート 2 木目模様 3 余白

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に1種類の模様を印刷した化粧
    シートを基板に貼り、これを多数の小片に分断して化粧
    板小片を形成し、この化粧板小片を適宜に継ぎ合わせて
    継合わせ模様の化粧板を形成するための化粧シートであ
    って、当該化粧シートの上記模様層の上または下に、色
    相、濃度もしくは彩度の少なくとも1つが段階的もしく
    は無段階的に変化している印刷層を有することを特徴と
    する化粧シート。
JP007684U 1994-06-07 1994-06-07 グラデーションを有する化粧シート Pending JPH0726200U (ja)

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