JP2012056614A - フローリングセットの梱包方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】床面に表れる化粧柄の見た目をより自然にすることのできるフローリングセットの梱包方法を提供する。
【解決手段】明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄28が形成され、化粧柄28が互いに異なる複数の印刷化粧シート14を用意し、印刷化粧シート14を木質基板12にそれぞれ貼着し、木質基板12をそれぞれ所定寸法に切断した後、実加工して、化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な枚数以上形成し、フローリング材10をそれぞれ単位枚数だけ取り出し、梱包して、フローリングセット32を構成することにより上記課題を解決できる。
【選択図】図4
【解決手段】明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄28が形成され、化粧柄28が互いに異なる複数の印刷化粧シート14を用意し、印刷化粧シート14を木質基板12にそれぞれ貼着し、木質基板12をそれぞれ所定寸法に切断した後、実加工して、化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な枚数以上形成し、フローリング材10をそれぞれ単位枚数だけ取り出し、梱包して、フローリングセット32を構成することにより上記課題を解決できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、住宅等の建築物における床材として用いられる、表面に化粧シートが取り付けられたフローリングセットの梱包方法に関する。
従来から、図9(a)に示すように、例えば、3尺×6尺サイズで厚さが11.7mmの合板やMDF等からなる木質基板1の表面に、化粧柄が連続して印刷されてロール状に巻回された化粧シート2を貼り付け、然る後、これを幅方向に三等分割し、木口端面に実(さね)加工することによって構成された、長さ6尺×幅1尺×厚さ12mmであって幅方向に3枚ワンセットの化粧柄を有するフローリング材4が最も一般的に知られており(例えば、特許文献1)、このフローリング材4を単位枚数分(通常は6枚のフローリング材=1坪単位)梱包してフローリングセット5が構成される。
フローリング材4の化粧シート2の化粧柄は、予め規定された寸法でデザインされた木目や幾何学模様等に、色の濃度(あるいは明度、または彩度)を変化させたグラデーションを加えたものであり、当該化粧柄をロール状に巻回されたシートにグラビア輪転印刷技術等で繰り返し連続して印刷することによって化粧シート2が構成されている。例えば、市場一般に流通しているシート印刷柄は、印刷設備の合理性等の理由で600〜1500mm単位長さで連続的に印刷されている。
しかしながら、上述のように、フローリングセット5を6枚(=単位枚数)のフローリング材4で構成する場合、1つの化粧柄は上述のように3等分割切断されていることから、図9(b)に示すように、1つのフローリングセット5には、同一の化粧柄が描かれたフローリング材4が2セット含まれることになる。
このようなフローリングセット5を内装工事現場で複数セット用いてそのまま床面施工すると、同一の化粧柄が描かれたフローリング材4が頻繁に繰り返して現れることから、床面の化粧柄全体が不自然な印象を与えることになる問題が生じていた。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて開発されたものであり、本発明の主たる課題は、施工現場で梱包を解いてフローリング材を順番に床面に配設したとき、化粧シートに印刷された同一の化粧柄が床面に表れる頻度を下げるとともに、同じ化粧柄同士を適度に離間させて配置することにより、床面に表れる化粧柄全体の見た目をより自然にすることのできるフローリングセットの梱包方法を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、
「明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄28が形成され、前記化粧柄28が互いに異なる複数の印刷化粧シート14を用意し、
前記印刷化粧シート14を木質基板12にそれぞれ貼着し、
前記木質基板12をそれぞれ所定寸法に切断した後、実加工を施して、前記化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な枚数以上形成し、
前記フローリング材10を単位枚数ずつ順に取り出して梱包することを特徴とするフローリングセット32の梱包方法」である。
「明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄28が形成され、前記化粧柄28が互いに異なる複数の印刷化粧シート14を用意し、
前記印刷化粧シート14を木質基板12にそれぞれ貼着し、
前記木質基板12をそれぞれ所定寸法に切断した後、実加工を施して、前記化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な枚数以上形成し、
前記フローリング材10を単位枚数ずつ順に取り出して梱包することを特徴とするフローリングセット32の梱包方法」である。
この発明によれば、明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄28が互いに異なる、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な枚数以上のフローリング材10を形成し、当該フローリング材10を単位枚数ずつ順に取り出して梱包しているので、床面の施工現場でこの梱包を解いて当該フローリング材10を順に床面に配設したとき、原則として、同じ化粧柄28のフローリング材10が少なくとも同一梱包中からは繰り返して配設されることがない。
これにより、同じ化粧柄が床面に表れる頻度が下がるとともに、同じ化粧柄を有するフローリング材10同士が適度に離れて配置されるので、床面に表れる化粧柄全体の見た目をより自然にすることができる。
請求項2に記載した発明は、「化粧柄28が互いに異なるフローリング材10」の数を請求項1の「フローリングセット32の梱包方法」よりもさらに多く設定したものであって、「明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄28が形成され、前記化粧柄28が互いに異なる複数の印刷化粧シート14を用意し、
前記印刷化粧シート14を木質基板12にそれぞれ貼着し、
前記木質基板12をそれぞれ所定寸法に切断した後、実加工を施して、前記化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な枚数よりも多く形成し、
前記フローリング材10を単位枚数ずつ順に取り出して梱包することを特徴とするフローリングセット32の梱包方法」である。
前記印刷化粧シート14を木質基板12にそれぞれ貼着し、
前記木質基板12をそれぞれ所定寸法に切断した後、実加工を施して、前記化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な枚数よりも多く形成し、
前記フローリング材10を単位枚数ずつ順に取り出して梱包することを特徴とするフローリングセット32の梱包方法」である。
請求項1における「フローリングセットの梱包方法」において、仮に、1つのフローリングセット5にまとめられるフローリング材10の数と、フローリング材10の種類とを同じ数に設定した場合、図5に示すように、万一、1種類のフローリング材10(D)に不良が見つかり、当該不良フローリング材10(D)を取り除いた後、次のフローリング材10を順に前に詰めていくと、1つのフローリングセット32に対して同じ化粧柄28Aのフローリング材10(A)が2枚重複して収納されることになり、当該フローリングセット32を用いて床面を施工した場合、化粧柄全体の見た目がやや不自然になる可能性がある。
しかし、請求項2に記載した「フローリングセットの梱包方法」によれば、化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な枚数よりも多く形成しているので、万一、いずれかのフローリング材10に不良が見つかり、当該不良フローリング材10を取り除いた後、次のフローリング材10を順に前に詰めていったとしても、1つのフローリングセット32中に同じ化粧柄28のフローリング材10が収納されるおそれを極小化することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載の「フローリングセットの梱包方法」に関し、「前記化粧柄28が互いに異なる複数の前記印刷化粧シート14に表された前記グラデーションは、前記各印刷化粧シート14を並べたとき、当該グラデーションの変化が連続するように設定されている」ことを特徴とする。
グラデーションの変化の幅(例えば、最低明度と最高明度との間の明度差)を定めたとき、これを1種類の化粧柄28で表現しようとすると、図5(a)に示すように、化粧柄28中における変化の幅が大きくなり、このような化粧柄28が表されたフローリング材10を床面に配置したときの違和感が大きくなる。加えて、フローリング材10における明度、色相、あるいは彩度(以下、「明度等」という。)のバリエーションも少なくなることから、同じ明度等の化粧柄28が表されたフローリング材10が隣り合った状態で床面に配置されることによって不自然になるおそれがある。
これに対し、本発明によれば、互いに異なる複数種類の化粧柄28A、28Bのグラデーションが連続するように設定されているので、1つの化粧柄28A、28B中での明度等の幅は小さくなり(化粧柄28を2種類にすれば、図5(b)に示すように、1つの化粧柄28における明度等の幅は1/2になり、図5(c)に示すように、3種類にすれば明度等の幅は1/3になる。)、フローリング材10を床面に配置したときの違和感が小さくなるとともに、フローリング材10における明度等のバリエーションが増えることによって同じ明度等の化粧柄28が表されたフローリング材10が隣り合った状態で床面に配置される可能性がより低くなる。
本発明のフローリングセットの梱包方法によれば、1つのフローリングセットに対して同一の化粧柄のフローリング材が重複して収納されるおそれを極小化できるので、施工現場で張り合わせた時に、同一の化粧柄が床面に表れる頻度を下げるとともに同じ化粧柄同士を適度に離間させて配置することにより、床面に表れる化粧柄全体の見た目をより自然にすることができた。
以下、本発明の実施態様について図面を用いて説明する。なお、本明細書では、各符号に関し、各構成要素を上位概念で示す場合には、アルファベットの枝番をつけずアラビア数字のみで示し、各構成要素を区別する必要がある場合(すなわち下位概念で示す場合)にはアルファベットの枝番をアラビア数字に付して区別する。
最初に、フローリング材10について図1を用いて説明すると、フローリング材10は、大略、木質基板12と、印刷化粧シート14と、クリア樹脂層16とで構成されている。
木質基板12は、合板、LVL、MDF、集成材、パーティクルボード、ストランドボード、単板等の木質材料からなる短冊状の板材であり、その幅方向一方端面および長手方向一方端面には、矩形状断面を有する雄実部20が突設されており、また、幅方向他方端面および長手方向他方端面には、別のフローリング材10に形成された雄実部20が嵌め込まれる雌実部22が凹設されている。なお、雄実部20および雌実部22の形状は、これに限られるものではなく、図2(a)に示すように、雄実部20の下面側に切除幅の大きい嵌合空間部24を形成し、雌実部22の下部に当該嵌合空間部24に係合する幅広の突出部26を形成してもよいし、図2(b)に示すように、木質基板12における幅方向一方端面の上半部側に雄実部20を形成し、幅方向他方端面にはその下半部側に雄実部20を突設するようにしてもよい。いわゆる、本実加工、あいじゃくり実加工、やとい実加工等の実加工形状は上記実施例に限られるものではないが、本発明の効果は、施工時の雄実あるいは雌実が予め決められている(すなわち、フローリング材10同士が互いに隣接する)本実加工やあいじゃくり実加工等において特に有効である。
印刷化粧シート14は、図3に示すように、化粧柄28としてケヤキの木目模様がその表面に連続して印刷された、例えば秤量25g/m2程度の薄葉紙であり(もちろん、印刷化粧シート14の材質はこれに限られるものではなく、晒クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙等の紙、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ナイロンフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム等のプラスチックフィルム、あるいは、鉄、アルミニウム、銅等の金属箔を用いることができる。)、木質基板12の表面に例えば樹脂系接着剤を用いて貼着されている。また、印刷化粧シート14の表面に印刷される化粧柄28としては、上述したケヤキに代表される木目模様に限られることはなく、他品種の樹木の木目模様であってもよいし、幾何学模様等であってもよい。
また、化粧柄28には、図中左側から右側に向かって明度が暗くなるようなグラデーションが施されている。なお、本実施例では、明度でグラデーションを構成しているが、これに代えて、色相あるいは彩度を変化させることによってグラデーションを構成してもよい。また、明度、色相、および彩度の内、任意の2つあるいは全てを変化させてグラデーションを構成してもよい。
さらに、グラデーション変化の方向も、本実施例のように図中左側から右側に向かって変化させるだけでなく、化粧柄28の中央部が最も暗く(あるいは明るく)、左右側に向かって明るく(あるいは暗く)なるように変化させてもよいし、変化の度合いも、均一に変化させるだけでなく、ある位置から急激に明るく(あるいは暗く)なるように変化させてもよい。もちろん、グラデーションを無段階に変化させてもよいし、段階的に変化させてもよい。
クリア樹脂層16(図1)は、フローリング材10表面の耐傷性、耐摩耗性、耐水性、耐汚染性等の表面保護性能を向上させるため、当該表面にアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、アミノ樹脂系、ポリエステル樹脂系等の透明合成樹脂塗料を塗布して形成されている。このクリア樹脂層16は、床面に配設される前段階の個々のフローリング材10表面に塗布してもよいし、クリア樹脂層16形成前に複数のフローリング材10を床面に配設し、全てのフローリング材10を配設し終わってから、床面全体に上記クリア樹脂層16を形成してもよい。
また、化粧柄28の表面に予めクリア樹脂層16が一体に形成された印刷化粧シート14を使用してもよい。印刷化粧シート14の表面に予めクリア樹脂層16を設ける場合は、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、オレフィン系樹脂等の透明樹脂シートを接着剤で積層一体化してもよいし、加熱一体化してもよい(もちろん、塗装により設けてもよい)。
次に、このフローリング材10を製造するとともに、単位枚数のフローリング材10をまとめてフローリングセット32を構成する「フローリングセットの梱包方法」について説明する。
最初に、図4に示すように、明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有し、予め規定した寸法の化粧柄28(本実施例では、フローリング材10の長さが化粧柄28の長さの1.5倍に設定されている。)を複数種類用意し(本実施例では、2種類の化粧柄28A、28Bを用意した場合について説明する。)、これら複数種類の化粧柄28A、28Bを、それぞれロールされた長尺のシートに対して繰り返し連続的に印刷してロールされた印刷化粧シート14A、14Bを形成する。もちろん、各化粧柄28A、28Bを独立して印刷した印刷化粧シート14A、14Bを使用することもできる。本実施例において、印刷化粧シート14の幅は、3尺に設定されている。
なお、本実施例における印刷化粧シート14A、14Bのグラデーションは、図中左側から右側に向かって明度が暗くなるように設定されているが、明度の変化は、印刷化粧シート14Aの右側に印刷化粧シート14Bを隣接させたとき、印刷化粧シート14Aから印刷化粧シート14Bにかけて、明度の変化が連続するように設定するのが好適である(これは3種類以上の化粧柄28を使用する場合も同じである。また、色相や彩度を変化させる場合も同じ。)。
なぜならば、施工後に最適となるようなグラデーションの明度の幅(最低明度と最高明度との間の明度差)を定めたとき、これを1種類の化粧柄28で表現しようとすると、図5(a)に示すように、化粧柄28中での明度の幅が大きくなり、このような化粧柄28が表されたフローリング材10を床面に配置したときの違和感が大きくなる。加えて、明度のバリエーションも少なくなることから、同じ明度の化粧柄28が表されたフローリング材10が隣り合った状態で床面に配置されることによって不自然になるおそれがあるからである。
これに対し、互いに異なる複数種類の化粧柄28A、28Bのグラデーションが連続するように設定すれば、1つの化粧柄28A、28B中での明度の幅は小さくなり(化粧柄28を2種類にすれば、図5(b)に示すように、1つの化粧柄28における明度の幅は1/2になり、図5(c)に示すように、3種類にすれば明度の幅は1/3になる。)、フローリング材10を床面に配置したときの違和感が小さくなるとともに、明度のバリエーションが増えることによって同じ明度の化粧柄28が表されたフローリング材10が隣り合った状態で床面に配置される可能性がより低くなるので好適である。
続けて、印刷化粧シート14とは別に、印刷化粧シート14の幅とほぼ同じ寸法か、やや狭い幅を有する木質基板12を用意する(独立印刷した印刷化粧シート14を使用する場合には、当該印刷化粧シート14の大きさに応じた木質基板12を使用してもよい。)。本実施例において、木質基板12は、3尺×6尺の大判サイズに設定されている。
次に、図示しないが、ロール状に巻回された印刷化粧シート14を引き出しながら当該印刷化粧シート14の裏面に樹脂系接着剤をナイフコーターやロールコーター等の接着剤塗布設備で塗布し、これら印刷化粧シート14を木質基板12に貼着した後、一定時間圧締養生を行って、木質基板12上に印刷化粧シート14を積層一体化する。
然る後、木質基板12を所定の寸法で幅方向に切断(本実施例では、幅方向に三等分割されている。したがって、分割後のサイズは、1尺×6尺サイズとなる。)し、図示しないが、続いて、切り出した木質基板12の側面に雄実部20および雌実部22を形成することにより、1尺×6尺サイズのフローリング材10が完成する。
このとき、各化粧柄28A、28Bには、上述したように、左右方向(=幅方向)にグラデーションが施されていることから、2種類の化粧柄28を幅方向に三等分割して形成された6種類のフローリング材10(A)〜(F)の化粧柄28は、それぞれ明度が異なるものとなる(色相あるいは彩度を変化させてグラデーションを構成した場合には、当然、色相あるいは彩度が異なることになる。)。
なお、この状態(個々のフローリング材10がバラバラの状態)でフローリング材10の表面にクリア樹脂層16を形成してもよい。もちろん、全てのフローリング材10を床面に配設し終わった後、床面全体にクリア樹脂層16を形成してもよい。
然る後、これら6種類のフローリング材10を、フローリングセット32を構成する単位枚数(本実施例では6枚)ずつ順に取り出して積み重ねた後、梱包することにより、フローリングセット32が完成する。
各フローリング材10を積み重ねる順番はどのようなものであってもよいが、図示するように、明度の暗いものから明るいもの(あるいは明るいものから暗いもの)の順に積み重ねるのが好適である。
この実施例によれば、明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成する数と同数形成し、当該フローリング材を単位枚数ずつ順に取り出して梱包しているので、床面の施工現場でこの梱包を解いて当該フローリング材10を順に床面に配設したとき、原則として、同じ化粧柄28のフローリング材10が少なくとも該梱包中からは繰り返して配設されることがない。
これにより、同じ化粧柄が床面に表れる頻度が下がるとともに、同じ化粧柄を有するフローリング材10同士が適度に離れて配置されるので、床面に表れる化粧柄全体の見た目をより自然にすることができる。
ところで、上記実施例にように、化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を1つのフローリングセット32を構成する数と同数形成した場合、図6に示すように、万一、1種類のフローリング材10(D)に不良が見つかり、当該不良フローリング材10(D)を取り除いた後、次のフローリング材10を順に前に詰めていくと、1つのフローリングセット32に対して同じ化粧柄のフローリング材10(A)が2枚重複して収納されることになり、当該フローリングセット32を用いて床面を施工した場合、化粧柄全体の見た目がやや不自然になる可能性がある(もちろん、不良が見つかったフローリング材10(D)と同じ化粧柄28のフローリング材10(D)を当該フローリングセット32に入れられれば問題ないのであるが、連続して多数のフローリング材10が製造され、次々に梱包されてフローリングセット32が製造されていく工程中に、同じ化粧柄28のフローリング材10に取り替えることには無理がある。また、床面施工時に施工現場で同じ化粧柄28のフローリング材10に取り替えることも、作業効率を著しく低下させる点で現実的ではない。)。
そこで、上記実施例では、化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を1つのフローリングセット32を構成する数と同数形成していたが、これに代えて、図7に示すように、1つのフローリングセット32を構成するのに必要な数よりもフローリング材10の数を多く形成してもよい。
この実施例では、3種類の化粧柄28A、28B、28Cを用意し(もちろん、4種類以上の化粧柄を用意してもよい。)、上記実施例と同様、各化粧柄28A、28B、28Cを連続して印刷したロール状の印刷化粧シート14A、14B、14Cを形成し、これらを木質基板12に樹脂系接着剤等を用いて貼着した後、当該木質基板12をそれぞれ所定の寸法に切断して9種類のフローリング材10(A)〜(I)を形成し、実加工を行う(図示せず)。
然る後、これら9種類のフローリング材10(A)〜(I)を、フローリングセット32を構成する単位枚数(本実施例では6枚)ずつ順に取り出して積み重ねた後、梱包することにより、フローリングセット32が完成する。
この実施例によれば、互いに異なる化粧柄28を有するフローリング材10を、1つのフローリングセット32を構成する数よりも多く形成しているので、図8に示すように、いずれかのフローリング材10に不良が見つかり、当該不良フローリング材10(図8(a)では、(D)のフローリング材10が不良であり、図8(b)では、(D)および(E)のフローリング材10が不良である場合を示している。)を取り除いた後、次のフローリング材10を順に前に詰めていったとしても、上述のように化粧柄28が互いに異なるフローリング材10を1つのフローリングセット32を構成する数よりも多く形成していることから、1つのフローリングセット32中に同じ化粧柄28のフローリング材10が収納されるのを回避し、同一の化粧柄28が床面に表れる頻度を下げるとともに、同一の化粧柄28同士を適度に離間させて配置することにより、床面に表れる化粧柄28全体の見た目をより自然にすることができる。
なお、本実施例では、3尺×6尺サイズの大判の木質基板12を用いて1尺×6尺サイズのフローリング材10を形成したが、木質基板12およびフローリング材10のサイズはこれに限定されるものではない。すなわち、木質基板12は、3尺×6尺サイズが一般的であるが、いわゆる3尺×10尺サイズや2尺×8尺サイズ等、設備に適合したサイズの木質基板12を使用すればよく、フローリング材10については、1尺×6尺サイズのみならず、5寸×6尺サイズ、5寸×3尺サイズ、450mm角サイズ等から選択されてもよい。
10…フローリング材
12…木質基板
14…印刷化粧シート
16…クリア樹脂層
20…雄実部
22…雌実部
24…嵌合空間部
26…突出部
28…化粧柄
32…フローリングセット
12…木質基板
14…印刷化粧シート
16…クリア樹脂層
20…雄実部
22…雌実部
24…嵌合空間部
26…突出部
28…化粧柄
32…フローリングセット
Claims (3)
- 明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄が形成され、前記化粧柄が互いに異なる複数の印刷化粧シートを用意し、
前記印刷化粧シートを木質基板にそれぞれ貼着し、
前記木質基板をそれぞれ所定寸法に切断した後、実加工を施して、前記化粧柄が互いに異なるフローリング材を、1つのフローリングセットを構成するのに必要な枚数以上形成し、
前記フローリング材を単位枚数ずつ順に取り出して梱包することを特徴とするフローリングセットの梱包方法。 - 明度、色相、および彩度の少なくとも1つを変化させたグラデーションを有する化粧柄が形成され、前記化粧柄が互いに異なる複数の印刷化粧シートを用意し、
前記印刷化粧シートを木質基板にそれぞれ貼着し、
前記木質基板をそれぞれ所定寸法に切断した後、実加工を施して、前記化粧柄が互いに異なるフローリング材を、1つのフローリングセットを構成するのに必要な枚数よりも多く形成し、
前記フローリング材を単位枚数ずつ順に取り出して梱包することを特徴とするフローリングセットの梱包方法。 - 前記化粧柄が互いに異なる複数の前記印刷化粧シートに表された前記グラデーションは、前記各印刷化粧シートを並べたとき、当該グラデーションの変化が連続するように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフローリングセットの梱包方法。
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JP2020023836A (ja) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | 東リ株式会社 | 床材の施工構造および床材セット |
JP6998280B2 (ja) | 2018-08-08 | 2022-01-18 | 東リ株式会社 | 床材の施工構造および床材セット |
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