JP2700533B2 - 化粧板の製造法 - Google Patents

化粧板の製造法

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JP2700533B2 JP25021794A JP25021794A JP2700533B2 JP 2700533 B2 JP2700533 B2 JP 2700533B2 JP 25021794 A JP25021794 A JP 25021794A JP 25021794 A JP25021794 A JP 25021794A JP 2700533 B2 JP2700533 B2 JP 2700533B2
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義晴 堀江
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は木目模様を有する化粧板
の製造法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】種々の基材シートに印刷などして模様を
設けたもの、あるいは天然の木をスライスして得られる
突板シートなどのように模様を有する薄板、シートを、
合板その他の基板にラミネートして化粧板とした後、得
られた化粧板を裁断して同じ寸法の多数の化粧板小片を
作り、この化粧板小片を他の物体に貼る表面仕上げ法が
ある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】色合の異なる多数の化
粧板小片を準備し、これをランダムに貼ると、変化に富
んだ施工を行うことができる。しかし、天然木の突板
は、天然木をスライスしたものであるから、これを化粧
板にすると木目模様の色合いのほぼ同じ化粧板になり易
い。また、印刷手段により基材シートに木目模様を形成
しても、元来が各化粧板相互の色相、濃度、彩度を同一
になるようにしているので、これらを分断して化粧板小
片にし、これを継ぎ合わせて化粧板に形成しても、色合
いの同じ継合わせ模様の化粧板になり、変化に乏しい欠
点があった。 【0004】その対策として色合の異なる各種化粧板を
準備することも考えられるが、各種異なる組成の印刷イ
ンキや印刷版を用意する必要があり、また多種類の化粧
板を準備し得たとしても、化粧板小片とした後に異なる
色合どうしのものを選んで組み合わせて出荷するか、あ
るいは使用時に選ぶ必要があるなどの面倒があり、生産
効率の極めて悪いものとなる。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解消する手段を提供するものであって、基材表面に1種
類の木目模様を印刷し、その模様層の上または下に色
相、濃度もしくは彩度の少なくとも1つが段階的或いは
無段階的に変化している別の印刷層を形成して、模様の
色相、濃度もしくは彩度の少なくとも1つが段階的に或
いは無段階的に変化している化粧シートを作成し、この
化粧シートを基板に貼って化粧板とし、この化粧板を木
目の流れ方向を長手とする同じ大きさの長方形の小片に
分断して多数の化粧板小片を形成し、この化粧板小片を
合板などの基盤に適宜並べて貼着したことを特徴とする
化粧板の製造法である。 【0006】 【作用】本発明の化粧板製造法は、まず1種類の木目模
様を印刷した1枚の化粧シート内で色合の変化を持たせ
た化粧シートを作成し、この化粧シートを基板に貼って
化粧板とした後、これを適当な間隔、長さに切断して化
粧板小片に形成したものを合板などの基盤に貼着して製
造するから、化粧板小片の色合が各々異なっている化粧
板になる。 【0007】 【実施例】図1は、本発明における木目模様を印刷した
化粧シートを説明する平面図である。そして、この化粧
シートを貼って得られる化粧板の平面図も図1と同じに
なるので、この図は結局、この化粧シートを貼って作製
した化粧板を説明する平面図でもある。 【0008】図1に示す化粧シート1は、全体に木目模
様2を施し、かつ、図面に向かって左側が色の濃度が濃
く、図の向かって右側に向かうほど色の濃度が薄くなっ
ている。図1では便宜上、木目を線画で描き、更にグラ
デーション(濃度の傾斜)を有する網点を重ねて、以上
のような状態を便宜的に示している。また、図1の左右
にある部分3,3’は通常、化粧板表面の化粧シートの
左右に印刷の余白があることを示している。 【0009】図2は、上記の化粧板の模様の色の濃度が
どのように変化しているかを示すグラフで、図2(a)
は、図1に示したように向かって左側から右に向かって
色の濃度が直線的に低くなることを示し、グラフ中の
A、Bは図1中のA、Bに相当し、以下のグラフにおい
ても同様である。 【0010】図2(b)は、図1に示したものとは逆の
濃度勾配を持っており、図2(c)は中央の色の濃度が
高く、両側が低い例を、図2(d)は逆に中央が低く、
両側が高い例を、それぞれ示している。図2(a)〜図
2(d)では色の濃度の変化を直線的としたが、曲線的
であってもよい。あるいは、直線的もしくは曲線的のよ
うな無段階的なものではなく、図2(e)に示す階段状
のように段階的であってもよい。 【0011】以上の説明では、色の濃度変化について説
明したが、色の濃度変化以外に、色の明度、色の彩度を
変化させることもできる。そして、色の濃度、明度もし
くは彩度のうちの任意の2つを同時に変えてもよいし、
その3つすべてを変えてもよい。 【0012】このように、色相、濃度もしくは彩度の少
なくとも1つが段階的もしくは無段階的に変化している
模様を有する化粧シートを製造するには、木目模様層の
上または下に、色相、濃度もしくは彩度の少なくとも1
つが段階的または無段階的に変化している別の層を設け
る。 【0013】その別の層は例えば化粧シートの基材上に
模様の下地を作る着色層として設けた構成、すなわち、
基材/着色層/模様の構成である場合、あるいは化粧シ
ートの基材上に模様を設けた上に設けた構成、即ち基材
/模様/着色層の構成である場合がある。いずれの場合
も着色層は、必ずしも模様と直接に接している必要はな
く、他の層を介していてもよい。 【0014】模様の上に着色層を設ける場合は、模様が
透視できるよう着色層は透明性を帯びていることが必要
である。いずれの場合も着色層はグラデーションを有す
る印刷版を使用して印刷するなどの方法で設ければよ
い。 【0015】本発明に用いる化粧シートの基材、模様、
着色層および、その他の構成については、一般的な化粧
シートと同じ構成を採ることができる。すなわち、基材
としては、薄葉紙、晒クラフト紙、チタン紙、リンタ
ー紙、板紙、石膏ボード紙などの紙、ポリエチレンフ
イルム、ポリピロピレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイ
ルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、ポリビニルアルコ
ールフイルム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、
ポリカーボネートフイルム、ナイロンフイルム、ポリス
チレンフイルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フイル
ム、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体フイルム、ア
イオノマ−などのプラスチックフイルム、もしくは、
鉄、アルミニウム、銅などの金属箔もしくはシートなど
が使用でき、適宜に複合して用いてもよい。例えば、ビ
ニル壁紙のように難燃紙に塩化ビニル樹脂層を積層した
ものを基材に用いることもできる。 【0016】模様は通常のインキ組成物を用い、基材の
性質に合わせた適宜な印刷法により行う。インキのバイ
ンダーは基材の素材に合わせて選択されるが、例えば、
ニトロセルロース樹脂、MMAなどのアクリル樹脂、塩
化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸セルロース樹
脂、酢酪酸セルロース樹脂などである。 【0017】また、印刷の方式はいずれでもよいが、グ
ラビア印刷、オフセット印刷、オフセットグラビア印
刷、シルクスクリーン印刷などが通常使用される。通常
のインキ組成物としては、ベヒクルに顔料もしくは染料
の着色剤、可塑剤、安定剤、その他の添加剤、希釈剤を
混練してなるものを用い、ベヒクルとしては例えば、エ
チルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、セルロ
ースアセテートプロピオネート、酢酸セルロースなどの
セルロース誘導体、ポリスチレン、ポリαメチルスチレ
ンなどのスチレン樹脂およびスチレン共重合体樹脂、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリ
ルまたはメタクリル樹脂の単独もしくは共重合体樹脂、
ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノ
ール樹脂、重合ロジンなどのロジンエステル樹脂、ポリ
酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、
塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ブチラール樹脂、セラック、アラビアゴム、アカロ
イド、マスチックなどのうち1種ないしは2種以上を選
択して使用する。着色層に関しても、上記の模様と同様
に設けることができる。 【0018】化粧シートには、通常、保護層を最上層に
設けることが多い。保護層に関しては、模様を設けるた
めのインキ組成物と同様なものに、ワックスやシリコー
ンなどの離型剤を添加しておき、保護層を表面を離型性
にするとよい。あるいは保護層として、透明なポリ塩化
ビニル樹脂シートなどの透明な樹脂シートを貼りつけて
もよい。 【0019】このようにして、色相、濃度もしくは彩度
の少なくとも1つが段階的もしくは無段階的に変化して
いる模様を有する化粧シートができれば、この化粧シー
トを基板例えば塩化ビニール板に貼って化粧板とし、こ
の化粧板を同じ寸法の小片に分断して多数の化粧板小片
を形成し、この化粧板小片を合板などの基盤に適宜並べ
て貼着すれば、グラデーションを有する化粧板が得られ
る。 【0020】(応用例1)厚み0.1mm、巾920mmの
茶色に着色した透明ポリ塩化ビニル樹脂フイルムにオー
ク(樫の木)の板の木目模様を、印刷版を2版使用して
重ね刷りし、引き続いて第2図(a)で示すような巾方
向にグラデーションを持つグラデーション版を使用し、
茶色のインキを使用して左右に濃度差を設けて化粧シー
トとした。 【0021】厚み3mm、巾1000mmの塩化ビニル板の
表面に上記で得られた化粧シートの印刷面側を重ね、加
熱加圧して熱融着した後、木目の流れ方向とは直角の方
向を巾方向とし、巾が100mm、長さが916mmの化粧
板小片を作製した。得られた化粧板小片を合板下地の上
に任意に並べて貼りつけたところ、グラデーション版を
使用した印刷に起因した色濃度の変化がランダムに表わ
れ、天然の突板を施工したのと同様な外観が得られた。 【0022】 【発明の効果】本発明は、基材表面に1種類の木目模様
を印刷し、その模様層の上または下に色相、濃度もしく
は彩度の少なくとも1つが段階的或いは無段階的に変化
している別の印刷層を形成するので、それにより得られ
た化粧シートを基板に貼って化粧板を形成し、この化粧
板を多数の小片に切断するだけで色合の異なる多数の化
粧板小片が準備できるから、これをランダムに貼ると変
化に富んだ化粧板が得られ、自然な色変化を楽しむこと
ができる。従って、従来のように各種異なる組成の印刷
インキや印刷版を用意して色合の異なる各種化粧板を準
備し、これらを化粧板小片とした後に、異なる色合どう
しのものを選んで組み合わせて出荷するとか使用時に選
ぶなどの面倒な手法は不要となるなどの顕著な効果を奏
するものである。しかも、本発明の実施に際しては模様
版とグラデーション版とを別体に形成するから、その模
様版だけを用いれば、新たに模様版を製作することなく
グラデーションを有しない模様の一般化粧板をうる利便
もある。また、色相、濃度もしくは彩度の少なくとも1
つが段階的或いは無段階的に変化しているグラデーショ
ン版を作成するだけで、一般化粧板向け化粧シートの模
様版を用いて本発明を実施しうる利便がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に用いる木目模様を印刷した化粧シート
を説明する平面図である。 【図2】本発明に用いる化粧シートのグラデーションを
示すグラフである。 【符号の説明】 1 化粧シート 2 木目模様 3 余白

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.基材表面に1種類の木目模様を印刷し、その模様層
    の上または下に色相、濃度もしくは彩度の少なくとも1
    つが段階的或いは無段階的に変化している別の印刷層を
    形成して、模様の色相、濃度もしくは彩度の少なくとも
    1つが段階的に或いは無段階的に変化している化粧シー
    トを作成し、この化粧シートを基板に貼って化粧板と
    し、この化粧板を木目の流れ方向を長手とする同じ大き
    さの長方形の小片に分断して多数の化粧板小片を形成
    し、この化粧板小片を合板などの基盤に適宜並べて貼着
    したことを特徴とする化粧板の製造法。
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JP5756317B2 (ja) * 2011-03-31 2015-07-29 ニチハ株式会社 建築板及びその製造方法
AU2018409699B2 (en) * 2018-02-23 2021-10-21 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerator

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