JPH07261933A - ペン入力液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体ＣＰＵにおける、ペン入力位置座標から
表示データ生成する処理を不用とし、本体ＣＰＵの負荷
を軽減したぺン入力液晶表示装置提供すること。 【構成】 液晶表示パネルと、ペン入力されたペン位置
を検出するセンサーと、センサーからのペン位置検出信
号に基づいてペンが指示するペン位置の座標を演算する
ペン入力コントローラと、ペン入力コントローラからの
ペンが指示するペン位置の座標データが入力されるプロ
セッサと、表示用メモリと、液晶表示パネルと、表示用
メモリから表示データを読み出し、その内容を液晶表示
パネルに表示する液晶表示コントローラとを具備するペ
ン入力液晶表示装置において、前記ペン入力コントロー
ラが、ペンが指示するペン位置の座標データからペンが
指示するペン位置の表示データを生成する手段と、前記
生成されたペンが指示するペン位置の表示データを直接
表示用メモリに書き込む手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ペン入力パーソナルコ
ンピュータ、ＰＤＡ（Ｐａｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｔａｌ
Ａｓｓｉｓｔａｎｔ）等のペン入力液晶表示装置に係わ
り、特に、ＣＰＵにおける表示データ生成処理を不用と
したペン入力液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５は、従来のペン入力パーソナルコン
ピュータ、ＰＤＡ等のペン入力液晶表示装置の概略シス
テム構成を示す図である。

【０００３】図５において、１はペン入力コントロー
ラ、２は表示コントローラ、３はマルチプレクス、４は
表示用メモリ（ＲＡＭ）、５はペン入力センサー、６は
液晶表示パネル、７は本体プロセッサ（ＣＰＵ）、８は
ペン、９はシステムメモリ、１０はシステムバスであ
る。

【０００４】ペン入力センサー５は、例えば、電磁誘導
方式のタブレット、感圧方式のタブレット、静電誘導方
式のタブレット等が用いられ、液晶表示パネル６に密着
して設けられる。

【０００５】次に、図５に示す従来のペン入力液晶表示
装置におけるペン８を使用するペン入力時の信号および
データの流れについて説明する。

【０００６】ペン８を使用してペン入力を行うと、ペン
８が指示する位置をペン入力センサー５が検出し、その
位置検出信号をペン入力コントローラ１に出力する。

【０００７】ペン入力コントローラ１は、ペン入力セン
サー５からの位置検出信号に基づいて座標演算処理を行
い、ペン８が指示する位置の位置座標データを、システ
ムバス１０を経由して本体ＣＰＵ７に入力する。

【０００８】本体ＣＰＵ７は、ペン入力コントローラ１
から送信されてくるペン８が指示する位置の位置座標デ
ータから、液晶表示パネル６にペン８が指示する位置を
表示するための表示データを生成する。

【０００９】そして、本体ＣＰＵ７は、その表示データ
をシステムバス１０、マルチプレクサ３を経由して表示
用メモリ（ＲＡＭ）４に書き込む。

【００１０】また、表示コントローラ２は、常時、シス
テムバス１０、マルチプレクサ３を経由して表示用メモ
リ（ＲＡＭ）４を読みだし、液晶表示パネル６にペン８
が指示するペン位置を表示する。

【００１１】前記従来のペン入力液晶表示装置は、特開
平４−４５４８１号公報（タブレット機能付きディスプ
レイ装置）に記載されている。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のペン入力液晶表示装置においては、ペン８を使用し
てペン入力を行う時に、本体ＣＰＵ７において、ペン８
が指示するペン位置を表示するための表示データを生成
するようになっている。

【００１３】そのため、例えば、１文字入力後、本体Ｃ
ＰＵ７でペン入力された文字の認識処理を実行している
間ペン入力が行えない、あるいは、続けてペン入力を行
うようにすると、本体ＣＰＵ７に煩雑に割り込みが発生
し、本体ＣＰＵにおいてペン入力した文字の認識処理に
時間がかかる等の問題点があった。

【００１４】本発明は、かかる従来の問題点を解消する
ためになされたものであって、本発明の目的は、ペン入
力液晶表示装置において、本体ＣＰＵにおけるペン入力
位置座標から表示データ生成する処理を不用とし、本体
ＣＰＵの負荷を軽減できる技術を提供することにある。

【００１５】本発明の前記目的並びにその他の目的及び
新規な構成は、本明細書の記載及び添付図面によって明
らかにする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。

【００１７】（１）液晶表示パネルと、ペン入力された
ペン位置を検出し、ペンが指示するペン位置検出信号を
出力するセンサーと、センサーからのペン位置検出信号
に基づいてペンが指示するペン位置の座標を演算し、ペ
ンが指示するペン位置の座標データを出力するペン入力
コントローラと、ペン入力コントローラからのペンが指
示するペン位置の座標データが入力されるプロセッサ
と、表示用メモリと、液晶表示パネルに密着して設けら
れる液晶表示パネルと、表示用メモリから表示データを
読み出し、その内容を液晶表示パネルに表示する表示コ
ントローラとを具備するペン入力液晶表示装置におい
て、前記ペン入力コントローラが、ペンが指示するペン
位置の座標データからペンが指示するペン位置の表示デ
ータを生成する手段と、前記生成されたペンが指示する
ペン位置の表示データを直接表示用メモリに書き込む手
段とを有することを特徴とする。

【００１８】

【作用】前記第１項の手段によれば、ペン入力液晶表示
装置において、センサーからのペンが指示するペン位置
検出信号に基づいて、ペンが指示するペン位置の座標を
演算するペン入力コントローラが、ペンが指示するペン
位置の座標データからペンが指示するペン位置の表示デ
ータを生成し、ペンが指示するペン位置の表示データを
直接表示用メモリに書き込むようにしたので、本体ＣＰ
Ｕにおけるペン入力位置座標から表示データ生成する処
理が不用になり、これにより、本体ＣＰＵの負荷を軽減
することが可能である。

【００１９】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。

【００２０】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。

【００２１】図１は、本発明の一実施例であるペン入力
液晶表示装置の概略システム構成を示すブロック図であ
る。

【００２２】図１に示すように、本実施例のペン入力液
晶表示装置のシステム構成は、従来のペン入力液晶表示
装置と同じである。

【００２３】また、本実施例のペン入力液晶表示装置に
おいても、ペン入力センサー５として、例えば、電磁誘
導方式のタブレット、感圧方式のタブレット、静電誘導
方式のタブレット等が用いられ、液晶表示パネル６に密
着して設けられる。

【００２４】また、液晶表示パネル６は、６４０×４８
０画素で構成される。

【００２５】次に、本実施例のペン入力液晶表示装置に
おけるペン８を使用するペン入力時の信号およびデータ
の流れについて説明する。

【００２６】ペン８を使用してペン入力を行うと、ペン
８が指示する位置をペン入力センサー５が検出し、ペン
８が指示する位置の位置検出信号をペン入力コントロー
ラ１に出力する。

【００２７】ペン入力コントローラ１は、ペン入力セン
サー５からの位置検出信号に基づいて座標演算処理を行
い、ペン８が指示する位置の位置座標データを、システ
ムバス１０を経由して本体ＣＰＵ７に入力する。

【００２８】また、本実施例では、ペン入力コントロー
ラ１は、演算したペン８が指示する位置の位置座標デー
タから、ペン８が指示する位置を表示するための表示デ
ータを生成し、マルチプレクサ３を経由して直接表示用
メモリ４に書き込みを行う。

【００２９】また、表示コントローラ２は、常時、シス
テムバス１０、マルチプレクサ３を経由して表示用メモ
リ（ＲＡＭ）４を読みだし、液晶表示パネル６にペン８
が指示するペン位置を表示する。

【００３０】ここで、表示データを生成する１つの手法
を説明する。

【００３１】液晶表示パネル６とペン入力センサー５と
は同じ大きさであり、液晶表示パネル６は、表示用メモ
リ４の６４０×４８０画素に対応すると考えて良いか
ら、図２に示すように、ペン８がペン入力センサー５の
点Ａを指示したとすると、その点Ａの位置座標（ｘ，
ｙ）から、その位置Ａに対応する表示用メモリ４の対応
アドレスは、（ｙ×６４０＋ｘ）で求めることができ
る。

【００３２】したがって、ペン入力コントローラ１は、
マルチプレクサ３を経由して、表示用メモリ４の前記ア
ドレスに対応する画素にペン８が指示する位置を表示す
るための表示データを直接書き込むことが可能となる。

【００３３】この場合に、ペン８が指示する位置を表示
するための表示データは、単色の液晶表示パネルであれ
ば１ビットで良く、また、カラー液晶表示パネルであれ
ば、１ビットの表示用データを、表示用メモリ４の画素
を構成するビット数に表示用メモリにおいて変換すれば
良い。

【００３４】前記したペン入力コントローラ１から、表
示用メモリ４への書き込みは、液晶表示パネル６の表示
に影響がないように、表示コントローラ２が、表示用メ
モリ４から表示データの読み出しを行わない期間、例え
ば、帰線期間等に行われる。

【００３５】したがって、本実施例によれば、本体ＣＰ
Ｕ７は、ペン入力コントローラ１からのペン８が指示す
る位置座標データから、液晶表示パネル６にペン８が指
示する位置を表示するための表示データを生成する必要
がなくなる。

【００３６】これにより、本実施例においては、本体Ｃ
ＰＵ７は、文字認識等の処理に専念することが可能とな
り、認識スピードを向上させることが可能となる。

【００３７】図３は、本実施例のペン入力液晶表示装置
のより具体的な回路構成を示す図である。

【００３８】図３において、１１はアドレス切換回路、
１２はゲート回路、１３はセレクタ、１４は座標演算回
路である。

【００３９】座標演算回路１４は、ペン入力センサー５
からのペン８が指示する位置検出信号に基づいて、ペン
８が指示する位置の位置座標データを演算するととも
に、ペン８が指示する位置を表示するための表示データ
を生成する。

【００４０】また、図３において、図１に示すマルチプ
レクサ３は、アドレス切換回路１１、ゲート回路１２、
オア回路２１，２２，２３、インバータ４１，４２から
構成される。

【００４１】アドレス切換回路１１は、アンド回路３
１，３２，３３から構成され、ペン入力コントローラ１
からの座標アドレス、本体ＣＰＵ７からのリード・ライ
トアドレス、液晶表示コントローラ２からの表示用デー
タアドレスを切り換える。

【００４２】また、データバスの途中に設けられるゲー
ト回路１２は、オア回路２１からの出力信号によりオフ
になり、それにより、座標演算回路１４からの座標表示
データがデータバスに出力できなくなる。

【００４３】また、セレクタ１３は、本体ＣＰＵ７から
のリード・ライトアクセスが発生したときに、リード信
号あるいはライト信号を選択する。

【００４４】図３において、ペン入力コントローラ１か
らの座標書込処理においては、ペン入力コントローラ１
からの座標書込信号が出力され、オア回路２３を経由し
てライト信号が表示用メモリ４に入力される。

【００４５】さらに、アドレス切換回路１１のアンド回
路３１が活性化され、アンド回路３２，３３がオフにさ
れるので、座標演算回路１４からの座標アドレスが選択
されて、表示用メモリ４に入力される。

【００４６】また、液晶表示コントローラ２からの表示
データ読出処理においては、液晶表示コントローラ２か
らの表示データ読出信号が出力され、オア回路２２を経
由してリード信号が表示用メモリ４に入力される。

【００４７】この場合に、セレクタ１３は、液晶表示コ
ントローラ２からの表示データ読出信号により動作が停
止される。

【００４８】さらに、アドレス切換回路１１のアンド回
路３３が活性化され、アンド回路３１，３２がオフにさ
れるので、液晶表示コントローラ２からの表示用データ
アドレスが選択されて、表示用メモリ４に入力される。

【００４９】また、本体ＣＰＵ７から表示用メモリ４へ
のリード・ライトアクセス処理においては、オア回路２
２あるいはオア回路２３を経由して、セレクタ１３にお
いて選択されたリード信号あるいはライト信号が表示用
メモリ４に入力される。

【００５０】さらに、ペン入力コントローラ１からの座
標書込信号および液晶表示コントローラ２からの表示デ
ータ読出信号が出力されていないので、アドレス切換回
路１１のアンド回路３２が活性化され、アンド回路３
１，３３がオフにされるので、本体ＣＰＵ７からのリー
ド・ライトアドレスが選択されて、表示用メモリ４に入
力される。

【００５１】また、液晶表示コントローラ２からの表示
データ読出信号、本体ＣＰＵ７からリード信号およびラ
イト信号が、オア回路２１に入力されているので、液晶
表示コントローラ２からの表示データ読出処理、あるい
は、本体ＣＰＵ７から表示用メモリ４へのリード・ライ
トアクセス処理が行われると、ゲート回路１２がオフに
なり、座標演算回路１４は座標表示データの出力を停止
する。

【００５２】図４は、前記した場合を含む、図３に示す
ペン入力液晶表示装置のタイミングチャートを示す図で
ある。

【００５３】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ること
は言うまでもない。

【００５４】

【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。

【００５５】（１）ペン入力液晶表示装置において、セ
ンサーからのペンが指示するペン位置検出信号に基づい
て、ペンが指示するペン位置の座標を演算するペン入力
コントローラが、ペンが指示するペン位置の座標データ
からペンが指示するペン位置の表示データを生成し、ペ
ンが指示するペン位置の表示データを直接表示用メモリ
に書き込むようにしたので、本体ＣＰＵにおけるペン入
力位置座標から表示データ生成する処理が不用になる。

【００５６】これにより、本体ＣＰＵの負荷を軽減する
ことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例であるペン入力液晶表示装
置の概略システム構成を示すブロック図である。

【図２】 本実施例のペン入力センサーと、表示用メモ
リとの対応関係を示す図である。

【図３】 本実施例のペン入力液晶表示装置のより具体
的な回路構成を示す図である。

【図４】 図３に示すペン入力液晶表示装置のタイミン
グチャートを示す図である。

【図５】 従来のペン入力液晶表示装置の概略システム
構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１…ペン入力コントローラ，２…表示コントローラ、３
…マルチプレクス、４…表示用メモリ（ＲＡＭ）、５…
ペン入力センサー、６…液晶表示パネル、７…本体プロ
セッサ（ＣＰＵ）、８…ペン、９…システムメモリ、１
０…システムバス、１１…アドレス切換回路、１２…ゲ
ート回路、１３…セレクタ、１４…座標演算回路、２
１，２２，２３，２４…オア回路、３１，３２，３３…
アンド回路、４１，４２…インバータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶表示パネルと、ペン入力されたペン
   位置を検出し、ペンが指示するペン位置検出信号を出力
   するセンサーと、センサーからのペン位置検出信号に基
   づいてペンが指示するペン位置の座標を演算し、ペンが
   指示するペン位置の座標データを出力するペン入力コン
   トローラと、ペン入力コントローラからのペンが指示す
   るペン位置の座標データが入力されるプロセッサと、表
   示用メモリと、液晶表示パネルに密着して設けられる液
   晶表示パネルと、表示用メモリから表示データを読み出
   し、その内容を液晶表示パネルに表示する表示コントロ
   ーラとを具備するペン入力液晶表示装置において、 前記ペン入力コントローラが、ペンが指示するペン位置
   の座標データからペンが指示するペン位置の表示データ
   を生成する手段と、前記生成されたペンが指示するペン
   位置の表示データを直接表示用メモリに書き込む手段と
   を有することを特徴とするペン入力液晶表示装置。