JPH06138861A - 表示制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画面反転処理を簡易に実行可能にすると共
に，画面反転時にアイコン及びグラフィックデータの視
覚性を維持して，画面反転時における操作性を向上させ
る。 【構成】 画像データをビットマップで表示する表示装
置１０７と，画像データを反転するビデオ制御部１０３
と，ビデオ制御部１０３と連動してアイコン或いはグラ
フィックデータを反転する反転制御部１０４と，表示装
置１０７に表示する画像の反転及び非反転状態とは無関
係に常に同一状態でアイコン或いはグラフィックデータ
を表示するＣＰＵ１０２とを具備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，パーソナルコンピュー
タやワードプロセッサ等の表示制御装置に関し，より詳
細には，表示画面の白黒反転に係わらずにアイコン或い
はグラフィックデータを常に同一状態で表示制御する表
示制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来，ワードプロセッサやパーソナルコ
ンピュータ等に用いられている表示装置（ディスプレ
イ）は，ＶＲＡＭ（ビデオメモリ）を利用したビットマ
ップディスプレイが数多く採用されている。例えば，Ｃ
ＲＴディスプレイではＶＲＡＭのデータが１の場合に画
面上で白く表示され，文字パターンをＶＲＡＭにセット
すると黒地に白く文字が表示される。ところで，ユーザ
の好みにより，逆に白地に黒い文字のほうが見やすいと
して表示方式を選択的に変更するケースがあり，この場
合，ＶＲＡＭに書き込むデータを反転すれば可能である
が，処理が非常に煩雑となる。従って，この煩雑性を解
消するためにハードウェア的にビデオ信号そのものをイ
ンバータ回路を用いて反転処理していた。その結果，ソ
フトウェアにより単純にポートに対し反転信号を送出す
るのみで反転処理が実行されていた。

【０００３】ここで，従来例による表示画面の出力例を
図３及び図４に示す。図３は，ノーマルモード時におけ
る表示画面を示す説明図であり，白地に黒のテキスト３
０１と黒と白によるアイコン（絵文字）３０２が表示さ
れている。また，図４は，従来における反転モード時の
表示画面を示す説明図であり，図３に示したテキスト３
０１及びアイコン３０２の全てが白黒反転する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，上記に
示されるような従来の表示装置にあっては，ビデオ信号
そのものを反転処理することにより，全ての画像パター
ンが反転することになる。この場合，全画面の反転を実
行するとテキストに対しては問題とならないが，アイコ
ンを反転すると視覚的に凹凸の判断が不明確になるケー
スが多かった。特に陰影が付加されているアイコン３０
２を反転すると，視覚的に混乱（影は黒いという先入観
が作用）し，視覚的に，且つ，直観的に判断し易いとい
うアイコン本来の目的が失われることにより，誤認識を
招き，操作性の低下を招来させるという問題点があっ
た。また，このことはグラフィックのイメージデータに
ついても同様な問題点が存在する。

【０００５】本発明は，上記に鑑みてなされたものであ
って，画面反転処理を簡易に実行可能にすると共に，画
面反転時にアイコン及びグラフィックデータの視覚性を
維持して，画面反転時における操作性を向上させること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は，上記の目的を
達成するために，画像データをビットマップで表示する
表示手段と，画像データを反転する画像反転手段と，前
記画像反転手段と連動してアイコン或いはグラフィック
データを反転するデータ反転手段と，前記表示手段に表
示する画像の反転及び非反転状態とは無関係に常に同一
状態でアイコン或いはグラフィックデータを表示する制
御手段とを具備する表示制御装置を提供するものであ
る。

【０００７】

【作用】本発明による表示制御装置は，アイコン或いは
グラフィックデータの表示画面を反転する場合，制御手
段により，データ反転手段の出力を反転状態にし，テキ
ストデータをそのままの状態にし，アイコンデータを反
転して画像反転手段から表示手段に出力させると共に，
データ反転手段の出力を反転信号にして表示手段に送信
する。これにより，テキストは反転した状態で表示さ
れ，アイコン或いはグラフィックデータは反転した状態
で展開されるが，画像反転手段によって再び反転処理さ
れるため非反転状態で表示が実行される。従って，アイ
コン或いはグラフィックデータは反転及び非反転状態と
は無関係に常に同一状態で表示手段に表示される。

【０００８】

【実施例】以下，本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図１は，本発明による表示制御装置の概略
構成を示すブロック図である。図において，１０１はデ
ィスプレイに表示する文字，図形，画像の情報を記憶し
ているビデオＲＡＭ（以下，ＶＲＡＭという），１０２
は表示制御を実行するＣＰＵ，１０３はビデオ制御部，
１０４は反転制御部，１０５及び１０６は排他的論理和
（ＥＸＯＲ）回路，１０７はＣＲＴディスプレイ或いは
ＬＣＤディスプレイ等のビットマップディスプレイで構
成される表示装置，１０８はディスプレイ画面上のメニ
ューを視覚的に表現した絵文字となるアイコンデータ，
１０９はテキストデータとなる文字フォントデータであ
る。

【０００９】上記ＣＰＵ１０２の入力側には排他的論理
和回路１０６を介して入力されるアイコンデータ１０８
及び文字フォントデータ１０９を接続し，その出力側は
ビデオ制御部１０３及び反転制御部１０４に各々接続さ
れている。ＶＲＡＭ１０１とビデオ制御部１０３は相互
に入出力可能に接続されており，また，排他的論理和回
路１０５にはビデオ制御部１０３及び反転制御部１０４
の出力側を接続し，その出力側は表示装置１０７に接続
されている。

【００１０】次に，以上のように構成された表示制御装
置の動作について説明する。本発明は，表示装置１０７
の表示画面（ディスプレイ）の反転及び非反転モードに
かかわらず，常にアイコン（絵文字）が同一状態で表示
されるように制御するものであり，以下更に詳述する。

【００１１】図１において，ＶＲＡＭ１０１に表示デー
タを展開するとき，文字フォントデータ（テキストデー
タ）１０９は反転及び非反転モードに関係なく，そのま
まの状態で書き込まれる。また，アイコンデータ１０８
は排他的論理和回路１０６を介してＶＲＡＭ１０１に書
き込まれる。

【００１２】また，ビデオ制御部１０３から表示装置１
０７に対してビデオ信号を出力する場合にあっては，排
他的論理和回路１０５を介して表示装置１０７にビデオ
信号を出力する。従って，反転制御部１０４の出力は，
０の場合はそのまま（非反転モード）の状態となり，出
力が１の場合（反転モード）は反転された信号が出力さ
れる。

【００１３】以上の基本的な動作に基づき，テキストデ
ータとアイコンデータを非反転モード及び反転モードで
表示する手順に分けて各々説明する。 （１）テキストデータとアイコンデータを非反転モード
で表示する場合 非反転モードのため反転制御部１０４の出力を０に
し，テキストデータの場合，文字フォントデータ１０９
をそのままＶＲＡＭ１０１に書き込む。一方，アイコン
データ１０８を排他的論理和回路１０６を介してＶＲＡ
Ｍ１０１に書き込む。 ビデオ制御部１０３はＶＲＡＭ１０１からのデータ
を読み込んで，排他的論理和回路１０５を介して表示装
置１０７に対してビデオ信号を出力する。 上記及びの処理が実行されると，テキストデー
タ及びアイコンデータ共に反転しない状態で表示装置１
０７に表示される。

【００１４】（２）テキストデータとアイコンデータを
反転モードで表示する場合 反転モードのため反転制御部１０４の出力を１に
し，テキストデータの場合，文字フォントデータ１０９
はそのままの状態でＶＲＡＭ１０１に書き込まれる。一
方，アイコンデータ１０８は排他的論理和回路１０６に
よって処理されて反転されたデータがＶＲＡＭ１０１に
書き込まれる。 ビデオ制御部１０３はＶＲＡＭ１０１からデータを
読み込み，排他的論理和回路１０５を介して表示装置１
０７にビデオ信号を出力する。このとき，反転制御部１
０４の出力は１のため反転したビデオ信号が表示装置１
０７に送信される。 上記及びの処理が実行されると，テキストデー
タは反転した状態で表示される。一方，アイコンデータ
１０８はＶＲＡＭ１０１には反転した状態で展開される
が，ビデオ制御部１０３によって再び反転処理されるた
め非反転状態で表示が実行される。従って，アイコン及
びグラフィックデータは反転されずに常に同一状態とな
るので，本来の絵文字及びグラフィックが画面上にて得
られる。

【００１５】図２は，本発明による反転モード時の表示
画面を示す説明図であり，上記（２）で説明した反転モ
ードの処理を，図３に示したノーマルモード時の画面か
ら切替えて出力したものである。図示の如く，テキスト
データと地肌画面は反転されるが，アイコンの部分は反
転されずにそのままの状態で出力される。従って，本実
施例によれば，画面反転処理を実行してもアイコンデー
タ１０８が反転しないため，反転による視覚的な誤認識
を効果的に排除することができる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように，本発明による表示
制御装置によれば，画像データをビットマップで表示す
る表示手段と，表示データを反転する画像反転手段と，
前記画像反転手段と連動してアイコン或いはグラフィッ
クデータを反転するデータ反転手段と，前記表示手段に
表示する画像の反転及び非反転状態とは無関係に常に同
一状態でアイコン或いはグラフィックデータを表示する
制御手段とを具備したため，画面反転処理が簡易に実行
可能になると共に，画面反転時にアイコン及びグラフィ
ックデータの視覚性がそのまま維持されるので，画面反
転時における誤認識を排除でき，その操作性が著しく向
上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による表示制御装置の概略構成を示すブ
ロック図である。

【図２】本発明による反転モード時の表示画面を示す説
明図である。

【図３】ノーマルモード時の表示画面を示す説明図であ
る。

【図４】従来における反転モード時の表示画面を示す説
明図である。

【符号の説明】

１０１ ＶＲＡＭ １０２ ＣＰＵ １０３ ビデオ制御部 １０４ 反転制御
部 １０７ 表示装置 １０８ アイコン
データ １０９ 文字フォントデータ ３０１ テキスト ３０２ アイコン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像データをビットマップで表示する表
   示手段と，画像データを反転する画像反転手段と，前記
   画像反転手段と連動してアイコン或いはグラフィックデ
   ータを反転するデータ反転手段と，前記表示手段に表示
   する画像の反転及び非反転状態とは無関係に常に同一状
   態でアイコン或いはグラフィックデータを表示する制御
   手段とを具備することを特徴とする表示制御装置。