JPH0726177A - 紫外線遮蔽塗料及び紫外線遮蔽性透明体 - Google Patents
紫外線遮蔽塗料及び紫外線遮蔽性透明体Info
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- JPH0726177A JPH0726177A JP17655493A JP17655493A JPH0726177A JP H0726177 A JPH0726177 A JP H0726177A JP 17655493 A JP17655493 A JP 17655493A JP 17655493 A JP17655493 A JP 17655493A JP H0726177 A JPH0726177 A JP H0726177A
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- ultraviolet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】形成される紫外線遮蔽塗膜の表面硬度が高く、
且つ現場施工可能な紫外線遮蔽塗料、及びこの塗料を塗
布して紫外線遮蔽塗膜を形成した紫外線遮蔽性透明体を
提供する。 【構成】ケイ素アルコキシドを主成分とする常温硬化型
無機系塗料に、有機系紫外線吸収剤を混合分散して本発
明紫外線遮蔽塗料を構成する。前記紫外線遮蔽塗料によ
る紫外線遮蔽塗膜２を、透明基材１の片面又は両面に形
成する。
且つ現場施工可能な紫外線遮蔽塗料、及びこの塗料を塗
布して紫外線遮蔽塗膜を形成した紫外線遮蔽性透明体を
提供する。 【構成】ケイ素アルコキシドを主成分とする常温硬化型
無機系塗料に、有機系紫外線吸収剤を混合分散して本発
明紫外線遮蔽塗料を構成する。前記紫外線遮蔽塗料によ
る紫外線遮蔽塗膜２を、透明基材１の片面又は両面に形
成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、常温硬化型で現場施工
が可能な透明な紫外線遮蔽塗料及びその塗料による紫外
線遮蔽塗膜が形成された紫外線遮蔽性透明体に関するも
のである。
が可能な透明な紫外線遮蔽塗料及びその塗料による紫外
線遮蔽塗膜が形成された紫外線遮蔽性透明体に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ガラス、合成樹脂等の透光性材
料からなる窓ガラス、ショーウインド、照明シェード等
の表面には、紫外線を遮断して紫外線による悪影響を防
止し、しかも可視光線の透過率を損なうことのない透明
な紫外線遮蔽塗膜が形成されている。
料からなる窓ガラス、ショーウインド、照明シェード等
の表面には、紫外線を遮断して紫外線による悪影響を防
止し、しかも可視光線の透過率を損なうことのない透明
な紫外線遮蔽塗膜が形成されている。
【０００３】この透明な紫外線遮蔽塗膜を形成するには
一般に紫外線遮蔽塗料が使用されているが、従来の紫外
線遮蔽塗料としては、アクリル系樹脂等の合成樹脂を主
成分とする有機系塗料や金属アルコキシド等を主成分と
する無機系塗料に、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ
ール系、サリチレート系、置換アクリロニトリル系等の
有機系紫外線吸収剤が溶解又は分散されたものが一般に
使用されている。
一般に紫外線遮蔽塗料が使用されているが、従来の紫外
線遮蔽塗料としては、アクリル系樹脂等の合成樹脂を主
成分とする有機系塗料や金属アルコキシド等を主成分と
する無機系塗料に、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ
ール系、サリチレート系、置換アクリロニトリル系等の
有機系紫外線吸収剤が溶解又は分散されたものが一般に
使用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の有機系塗料を使用したものにあっては、該塗料
によって形成される塗膜の表面硬度は鉛筆硬度で４Ｈが
上限であり、そのために被塗物の洗浄時にその塗膜表面
が傷ついたり、剥離する等の問題が発生しやすかった。
また無機系塗料を使用した従来のものにあっては、塗膜
の表面硬度を９Ｈ程度に高くすることができるものの、
塗膜を形成するために１７０℃〜２２０℃程度の温度で
焼き付け硬化させる必要があるため、有機系の紫外線吸
収剤が焼き付け工程時に分解したり、塗膜面上にブリー
ドが生じたり変色したりする問題があった。またかかる
焼き付け工程の必要から、窓ガラスやショーウインド等
への現場施工も不可能であった。
き従来の有機系塗料を使用したものにあっては、該塗料
によって形成される塗膜の表面硬度は鉛筆硬度で４Ｈが
上限であり、そのために被塗物の洗浄時にその塗膜表面
が傷ついたり、剥離する等の問題が発生しやすかった。
また無機系塗料を使用した従来のものにあっては、塗膜
の表面硬度を９Ｈ程度に高くすることができるものの、
塗膜を形成するために１７０℃〜２２０℃程度の温度で
焼き付け硬化させる必要があるため、有機系の紫外線吸
収剤が焼き付け工程時に分解したり、塗膜面上にブリー
ドが生じたり変色したりする問題があった。またかかる
焼き付け工程の必要から、窓ガラスやショーウインド等
への現場施工も不可能であった。
【０００５】本発明は、従来の紫外線遮蔽塗料が有する
上記の如き問題を解決し、形成される紫外線遮蔽塗膜の
表面硬度が高く、且つ現場施工可能な紫外線遮蔽塗料、
及びこの塗料を塗布して紫外線遮蔽塗膜を形成した紫外
線遮蔽性透明体を提供せんとするものである。
上記の如き問題を解決し、形成される紫外線遮蔽塗膜の
表面硬度が高く、且つ現場施工可能な紫外線遮蔽塗料、
及びこの塗料を塗布して紫外線遮蔽塗膜を形成した紫外
線遮蔽性透明体を提供せんとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち、こ
の発明に係る紫外線遮蔽塗料は、ケイ素アルコキシドを
主成分とする常温硬化型無機系塗料に、有機系紫外線吸
収剤が混合分散されてなることを特徴とし、またこの発
明に係る紫外線遮蔽性透明体は、前記紫外線遮蔽塗料に
よる紫外線遮蔽塗膜が、透明基材の片面又は両面に形成
されてなることを特徴としている。
に、本発明は次のような構成としている。すなわち、こ
の発明に係る紫外線遮蔽塗料は、ケイ素アルコキシドを
主成分とする常温硬化型無機系塗料に、有機系紫外線吸
収剤が混合分散されてなることを特徴とし、またこの発
明に係る紫外線遮蔽性透明体は、前記紫外線遮蔽塗料に
よる紫外線遮蔽塗膜が、透明基材の片面又は両面に形成
されてなることを特徴としている。
【０００７】本発明紫外線遮蔽塗料は、ケイ素アルコキ
シドを主成分とする無機系塗料を使用することにより、
形成される塗膜の透明性、耐候性及び表面硬度を高め、
しかも該塗料を常温硬化型とすることにより、焼き付け
工程を不要とし、よって硬化時において紫外線吸収剤の
熱分解や塗膜面上のブリード及び変色を防止すると共に
現場施工を可能にするものである。
シドを主成分とする無機系塗料を使用することにより、
形成される塗膜の透明性、耐候性及び表面硬度を高め、
しかも該塗料を常温硬化型とすることにより、焼き付け
工程を不要とし、よって硬化時において紫外線吸収剤の
熱分解や塗膜面上のブリード及び変色を防止すると共に
現場施工を可能にするものである。
【０００８】本発明において使用される上記ケイ素アル
コキシドは、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン等、一般式Ｓｉ（ＯＲ）4 で示される金属アルコキ
シド（式中のＲはＣＨ3 、Ｃ2 Ｈ5 、Ｃ3 Ｈ7 等のアル
キル基）である。ケイ素アルコキシドを使用する理由
は、透明性に優れた塗膜が得られると共に、その有する
シロキサン結合（Ｓｉ−Ｏ）により、形成された塗膜は
優れた耐候性を示し、また鉛筆硬度９Ｈ程度の高い表面
硬度を有し、さらに優れた耐汚染性、はっ水性等を有す
るためである。
コキシドは、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン等、一般式Ｓｉ（ＯＲ）4 で示される金属アルコキ
シド（式中のＲはＣＨ3 、Ｃ2 Ｈ5 、Ｃ3 Ｈ7 等のアル
キル基）である。ケイ素アルコキシドを使用する理由
は、透明性に優れた塗膜が得られると共に、その有する
シロキサン結合（Ｓｉ−Ｏ）により、形成された塗膜は
優れた耐候性を示し、また鉛筆硬度９Ｈ程度の高い表面
硬度を有し、さらに優れた耐汚染性、はっ水性等を有す
るためである。
【０００９】またケイ素アルコキシドを主成分とする常
温硬化型無機系塗料は、上記ケイ素アルコキシドに硬化
剤を添加して常温硬化型となされた塗料であって、該硬
化剤としては特に限定されるものではないが、一般には
水が使用され、水等を添加することによりケイ素アルコ
キシドが加水分解や縮合されて常温硬化される。また必
要に応じて硬化を促進させるために塩酸、燐酸、硫酸、
蟻酸、酢酸等の酸性触媒を添加したり、メチルフェニル
ポリシロキサンの如きレベリング剤やシリコーン消泡剤
の如き消泡剤が添加されてもよい。
温硬化型無機系塗料は、上記ケイ素アルコキシドに硬化
剤を添加して常温硬化型となされた塗料であって、該硬
化剤としては特に限定されるものではないが、一般には
水が使用され、水等を添加することによりケイ素アルコ
キシドが加水分解や縮合されて常温硬化される。また必
要に応じて硬化を促進させるために塩酸、燐酸、硫酸、
蟻酸、酢酸等の酸性触媒を添加したり、メチルフェニル
ポリシロキサンの如きレベリング剤やシリコーン消泡剤
の如き消泡剤が添加されてもよい。
【００１０】前記常温硬化型無機系塗料に混合分散され
る有機系紫外線吸収剤としては、特に限定されるもので
はなく、一般に公知のベンゾフェノン系、ベンゾトリア
ゾール系、サリチレート系、置換アクリロニトリル系等
のものが使用される。上記の如き有機系紫外線吸収剤を
使用する理由は、無機系紫外線吸収剤と異なり前記無機
系塗料に容易に混合分散され、しかも紫外線吸収効果に
優れ且つ形成される塗膜の透明性を損なうことがないた
めである。なおベンゾフェノン系としては、２，４−ジ
ヒドロキシベンゾフェニン、２−ヒドロキシ−４−メト
キシベンゾフェニン等が一般に使用され、ベンゾトリア
ゾール系としては２（２’−ヒドロキシ−５’メチルフ
ェニン）ベンゾトリアゾール等が、サリチレート系とし
ては、サリチル酸フェニル、サリチル酸ｐオクチルフェ
ニル等が、置換アクリロニトリル系としては、２−エチ
ル−ヘキシル−２−シアノ−３，３’−ジフェニルアク
リレート等が一般に使用される。
る有機系紫外線吸収剤としては、特に限定されるもので
はなく、一般に公知のベンゾフェノン系、ベンゾトリア
ゾール系、サリチレート系、置換アクリロニトリル系等
のものが使用される。上記の如き有機系紫外線吸収剤を
使用する理由は、無機系紫外線吸収剤と異なり前記無機
系塗料に容易に混合分散され、しかも紫外線吸収効果に
優れ且つ形成される塗膜の透明性を損なうことがないた
めである。なおベンゾフェノン系としては、２，４−ジ
ヒドロキシベンゾフェニン、２−ヒドロキシ−４−メト
キシベンゾフェニン等が一般に使用され、ベンゾトリア
ゾール系としては２（２’−ヒドロキシ−５’メチルフ
ェニン）ベンゾトリアゾール等が、サリチレート系とし
ては、サリチル酸フェニル、サリチル酸ｐオクチルフェ
ニル等が、置換アクリロニトリル系としては、２−エチ
ル−ヘキシル−２−シアノ−３，３’−ジフェニルアク
リレート等が一般に使用される。
【００１１】上記有機系紫外線吸収剤の配合割合につい
ては、特に限定されるものではなく、使用目的に応じて
適宜決定されればよいが、一般には前記無機系塗料に対
して２〜６重量％とされる。その理由は２重量％以下で
は顕著な紫外線吸収効果が得られにくく、また６重量％
以上にしても紫外線吸収剤を増量した割りには紫外線吸
収効果が向上しないことによる。
ては、特に限定されるものではなく、使用目的に応じて
適宜決定されればよいが、一般には前記無機系塗料に対
して２〜６重量％とされる。その理由は２重量％以下で
は顕著な紫外線吸収効果が得られにくく、また６重量％
以上にしても紫外線吸収剤を増量した割りには紫外線吸
収効果が向上しないことによる。
【００１２】次に本発明紫外線遮蔽性透明体について説
明すると、この透明体は、前記本発明紫外線遮蔽塗料が
透明基材に塗布されて紫外線遮蔽塗膜が形成されたもの
であって、図１の如く透明基材１の片面にのみに前記紫
外線遮蔽塗膜２が形成されていてもよいし、図２の如く
紫外線遮蔽塗膜２が透明基材１の両面に塗布されていて
もよい。該透明基材１としては一般には透明ガラスや透
明合成樹脂からなる成形体、板体、シート、フイルム等
が使用されるが、透明体であればその材質及び形状は特
に限定されるものではない。
明すると、この透明体は、前記本発明紫外線遮蔽塗料が
透明基材に塗布されて紫外線遮蔽塗膜が形成されたもの
であって、図１の如く透明基材１の片面にのみに前記紫
外線遮蔽塗膜２が形成されていてもよいし、図２の如く
紫外線遮蔽塗膜２が透明基材１の両面に塗布されていて
もよい。該透明基材１としては一般には透明ガラスや透
明合成樹脂からなる成形体、板体、シート、フイルム等
が使用されるが、透明体であればその材質及び形状は特
に限定されるものではない。
【００１３】本発明紫外線遮蔽塗料による紫外線遮蔽塗
膜を前記透明基材に形成するには、一般の塗料の如く本
発明紫外線遮蔽塗料を、透明基材例えば、窓ガラス、シ
ョーウインド、照明シェード等の表面に、刷毛塗り、ロ
ーラー塗り、スプレー塗り等の適宜方法により塗布して
常温で放置すればよく、かように塗布するだけで所定時
間後に硬化して透明な紫外線遮蔽の塗膜を形成すること
ができる。
膜を前記透明基材に形成するには、一般の塗料の如く本
発明紫外線遮蔽塗料を、透明基材例えば、窓ガラス、シ
ョーウインド、照明シェード等の表面に、刷毛塗り、ロ
ーラー塗り、スプレー塗り等の適宜方法により塗布して
常温で放置すればよく、かように塗布するだけで所定時
間後に硬化して透明な紫外線遮蔽の塗膜を形成すること
ができる。
【００１４】
【作用】本発明紫外線遮蔽塗料は、ケイ素アルコキシド
を主成分とする常温硬化型無機系塗料に、有機系紫外線
吸収剤が混合分散されてなるので、有機系紫外線吸収剤
により優れた紫外線吸収効果を有し、また形成される塗
膜はケイ素アルコキシドにより透明性、耐候性及び表面
硬度が高く、しかも常温硬化型で焼き付け工程が不要な
ので、硬化時において紫外線吸収剤の熱分解や塗膜面上
のブリード及び変色が防止されると共に現場施工が可能
である。
を主成分とする常温硬化型無機系塗料に、有機系紫外線
吸収剤が混合分散されてなるので、有機系紫外線吸収剤
により優れた紫外線吸収効果を有し、また形成される塗
膜はケイ素アルコキシドにより透明性、耐候性及び表面
硬度が高く、しかも常温硬化型で焼き付け工程が不要な
ので、硬化時において紫外線吸収剤の熱分解や塗膜面上
のブリード及び変色が防止されると共に現場施工が可能
である。
【００１５】
【実施例】以下に本発明の実施例に基づき具体的に説明
する。
する。
【００１６】まず実施例として、ケイ素アルコキシドを
主成分とする常温硬化型無機系塗料（川鉄テクノリサー
チ株式会社製）１００重量部（ケイ素アルコキシドと硬
化剤の配合比は重量比で１０対１）に対して、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤（ハリマ化成社製ハリソープ２０
４４）３重量部を混合分散させてなる本発明紫外線遮蔽
塗料を作製し、該塗料を透明ガラス板に塗布して厚み１
０μｍの紫外線遮蔽塗膜を形成した。
主成分とする常温硬化型無機系塗料（川鉄テクノリサー
チ株式会社製）１００重量部（ケイ素アルコキシドと硬
化剤の配合比は重量比で１０対１）に対して、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤（ハリマ化成社製ハリソープ２０
４４）３重量部を混合分散させてなる本発明紫外線遮蔽
塗料を作製し、該塗料を透明ガラス板に塗布して厚み１
０μｍの紫外線遮蔽塗膜を形成した。
【００１７】次に比較例１として、ベンゾフェノン系紫
外線吸収剤を添加しないで実施例に使用した常温硬化型
無機系塗料のみを透明ガラス板に塗布して厚み１０μｍ
の塗膜を形成した。
外線吸収剤を添加しないで実施例に使用した常温硬化型
無機系塗料のみを透明ガラス板に塗布して厚み１０μｍ
の塗膜を形成した。
【００１８】また比較例２として、アクリルポリオール
（ハリマ化成社製）１００重量部（アクリルポリオール
とイソシアネート系硬化剤の配合比は重量比で１０対
１）に対して、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤（ハリマ
化成社製ハリソープ２０４４）３重量部を混合分散させ
てなる従来の紫外線遮蔽塗料を作製し、該塗料を実施例
と同様に透明ガラス板に塗布して厚み１０μｍの紫外線
遮蔽塗膜を形成した。
（ハリマ化成社製）１００重量部（アクリルポリオール
とイソシアネート系硬化剤の配合比は重量比で１０対
１）に対して、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤（ハリマ
化成社製ハリソープ２０４４）３重量部を混合分散させ
てなる従来の紫外線遮蔽塗料を作製し、該塗料を実施例
と同様に透明ガラス板に塗布して厚み１０μｍの紫外線
遮蔽塗膜を形成した。
【００１９】上記試料について、表面硬度、全可視光線
透過率、紫外領域透過率をそれぞれ調べ、その測定値を
表１に示した。なお表１では参考例として上記試料に使
用した未塗装の透明ガラスのみの測定値も示した。
透過率、紫外領域透過率をそれぞれ調べ、その測定値を
表１に示した。なお表１では参考例として上記試料に使
用した未塗装の透明ガラスのみの測定値も示した。
【００２０】なお測定方法は次の通りである。 表面硬度 ；鉛筆硬度試験により測定。 全可視光線透過率；日本電色工業社製濁度計ＮＤＨによ
り測定し、濁度測定時の平行透過率を％で表す。 紫外領域透過率 ；島津製作所社製分光光度計ＵＶ−１
２００により測定。
り測定し、濁度測定時の平行透過率を％で表す。 紫外領域透過率 ；島津製作所社製分光光度計ＵＶ−１
２００により測定。
【００２１】
【表１】
【００２２】以上表１の示す通り、比較例に較べ実施例
は透明性を損なうことなく、優れた表面硬度、紫外領域
吸収性能を併せ持つことが確認できる。
は透明性を損なうことなく、優れた表面硬度、紫外領域
吸収性能を併せ持つことが確認できる。
【００２３】
【発明の効果】以上詳述したように本発明紫外線遮蔽塗
料は、ケイ素アルコキシドを主成分とする常温硬化型無
機系塗料に有機系紫外線吸収剤が混合分散されてなるの
で、有機系紫外線吸収剤により優れた紫外線吸収効果を
有し、また形成される塗膜はケイ素アルコキシドによ
り、透明性、耐候性及び表面硬度が高く、しかも常温硬
化型で焼き付け工程が不要なので、硬化時において紫外
線吸収剤の熱分解や塗膜面上のブリード及び変色が防止
されると共に現場施工が可能である等の優れた特長を有
するものである。
料は、ケイ素アルコキシドを主成分とする常温硬化型無
機系塗料に有機系紫外線吸収剤が混合分散されてなるの
で、有機系紫外線吸収剤により優れた紫外線吸収効果を
有し、また形成される塗膜はケイ素アルコキシドによ
り、透明性、耐候性及び表面硬度が高く、しかも常温硬
化型で焼き付け工程が不要なので、硬化時において紫外
線吸収剤の熱分解や塗膜面上のブリード及び変色が防止
されると共に現場施工が可能である等の優れた特長を有
するものである。
【図１】本発明紫外線遮蔽性透明体の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図２】本発明紫外線遮蔽性透明体の他の実施例を示す
断面図である。
断面図である。
１ 透明基材 ２ 紫外線遮蔽塗膜
Claims (2)
- 【請求項１】 ケイ素アルコキシドを主成分とする常温
硬化型無機系塗料に、有機系紫外線吸収剤が混合分散さ
れてなる紫外線遮蔽塗料。 - 【請求項２】 請求項１記載の紫外線遮蔽塗料による紫
外線遮蔽塗膜が、透明基材の片面又は両面に形成されて
なる紫外線遮蔽性透明体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17655493A JPH0726177A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 紫外線遮蔽塗料及び紫外線遮蔽性透明体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17655493A JPH0726177A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 紫外線遮蔽塗料及び紫外線遮蔽性透明体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726177A true JPH0726177A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=16015618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17655493A Pending JPH0726177A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 紫外線遮蔽塗料及び紫外線遮蔽性透明体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0726177A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09249822A (ja) * | 1996-01-12 | 1997-09-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 無機コーティング剤及び塗装品 |
| JP2001262065A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-26 | Ishihara Chem Co Ltd | 着色透明被膜形成組成物、その塗装方法及び剥離方法 |
| WO2008102822A1 (ja) | 2007-02-20 | 2008-08-28 | Fujifilm Corporation | 紫外線吸収剤を含む高分子材料 |
| WO2008123504A1 (ja) | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fujifilm Corporation | 紫外線吸収剤組成物 |
| WO2009022736A1 (ja) | 2007-08-16 | 2009-02-19 | Fujifilm Corporation | ヘテロ環化合物、紫外線吸収剤及びこれを含む組成物 |
| WO2009123142A1 (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
| WO2009123141A1 (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
| WO2009136624A1 (ja) | 2008-05-09 | 2009-11-12 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
| JP2018080106A (ja) * | 2013-07-11 | 2018-05-24 | セントラル硝子株式会社 | 紫外線遮蔽被膜付き板ガラスとその製造方法 |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP17655493A patent/JPH0726177A/ja active Pending
Cited By (10)
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| JP4662601B2 (ja) * | 2000-03-15 | 2011-03-30 | 石原薬品株式会社 | 着色透明被膜形成組成物、その塗装方法及び剥離方法 |
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