JPH07261099A - 立体視内視鏡 - Google Patents

立体視内視鏡

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JPH07261099A
JPH07261099A JP6047189A JP4718994A JPH07261099A JP H07261099 A JPH07261099 A JP H07261099A JP 6047189 A JP6047189 A JP 6047189A JP 4718994 A JP4718994 A JP 4718994A JP H07261099 A JPH07261099 A JP H07261099A
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信一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右光路の共通部品を多くして左右の光学系
間のばらつきを少なくでき、かつ大きな視差を実現でき
る立体視内視鏡を提供すること。 【構成】 細長の挿入部11の先端側には光軸Oa,O
b間距離dを隔てて2つの対物光学系21a,21bが
配置され、これらの対物光学系21a,21bによる左
右の像は共通のリレー光学系22により伝送され、最終
的に右左に離間した像10a,10bを結び、これらの
像10a,10bは共通の撮像素子23により撮像さ
れ、CCU4等を経てカラーモニタ6に表示され、術者
はシャッタメガネ27を掛けて観察することにより立体
視できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体を立体視できる立
体視内視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、特に外科分野において、患者の負
担軽減を目的として、開腹せずに腹部に小さい穴を開
け、そこから内視鏡を挿入して観察、処置をする、いわ
ゆる内視鏡的手術が注目されている。この分野において
は従来から両眼で患部を直視し、立体視観察して手術を
行っていたため、内視鏡手術においても立体視の要望が
強い。立体視できると作業がしやすくなり、手術時間が
短縮され、より患者の負担軽減につながる。
【0003】従来の立体視可能な内視鏡光学系として、
図34に示す特願平4−309078号で提案された第
1の従来例がある。これは全く同じ2つの光学系を平行
に配置したものである。対物光学系201、201′で
結像した像は伝送光学系202、202′(この場合は
リレーレンズ系)によって所定の距離だけ伝送され、C
CD等の撮像素子203、203′によって撮像され
る。
【0004】撮像された左右一対の像は電気信号に変換
され、図示しないTVモニタに表示される。この時、表
示される左右像を高速で切り換えると同時にこれと同期
したシャッタメガネを用いることにより、右眼用画像は
右眼で、左眼用画像は左眼で観察することになり立体視
することができる。
【0005】また、別タイプの立体視内視鏡として、図
35に示す特願平5−28278号で提案された第2の
従来例がある。これは、対物光学系214と伝送光学系
であるリレーレンズ系215が軸対称な1本の光学系に
より構成されている。リレーレンズ系215の後端には
プリズム216が配置されており、これにより瞳を空間
的に2つに分割することにより視差のある左右一対の像
を撮像素子217、217′に結び、撮像している。図
34及び図35の左側の図はそれぞれの入射瞳を示す。
【0006】立体視を行うためには互いに視差のある左
右一対の像を得る必要がある。そのためには光学系の右
画像用の入射瞳と、左画像用の入射瞳は空間的に離れて
位置していなくてはならない。また、立体視の際の立体
感の大きさは視差の大きさに比例し、視差の大きさは左
右の入射瞳の中心間隔に比例する。
【0007】上記2つの従来例において、2つの同じ光
学系を並べた第1のタイプの場合は、対物光学系20
1、201′から撮像手段203、203′までを別々
に構成し、左右の入射瞳207、207′を別々に離れ
て位置させることにより互いに視差のある画像を得てい
る。左右の入射瞳207、207′の中心間隔dは左右
の対物光学系207、207′の光軸間隔Dに一致す
る。
【0008】上記従来例のうち瞳を分割する第2のタイ
プの場合は、対物光学系214と伝送光学系215を軸
対称な1本の光学系で構成し、この部分では瞳は1つで
あるが、瞳分割手段(上記例の場合は瞳分割プリズム)
216によってこの1つの瞳を空間的に2つに分割して
それぞれ画像を生成することで互いに視差のある画像を
得ている。左右の入射瞳218、218′の中心間隔d
は対物レンズの入射瞳219の大きさの1/2である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】2つの同じ光学系を並
べたタイプの場合は、左右別々の部品から構成されてい
るため部品点数が多く、組立性が悪い。また、各部品の
誤差からくる左右像の倍率差、ピント位置のズレが多
く、正常な立体視ができなくなるため細かい調整が必要
である。
【0010】瞳を分割するタイプの場合は、左右光路共
通の部品が多く、部品点数を少なく、左右像のズレ等も
少なくできる利点がある反面、同じ太さで比較した場合
上記第1のタイプより視差の大きさが小さくなってしま
い十分な立体感が得にくい、すなわち左右の入射瞳の中
心間隔を大きくしにくいという問題がある。この点を図
36、図37を用いて説明する。
【0011】図36(a)は第1の従来例の先端側の対
物光学系を拡大して示し、図36(b)はその入射瞳を
示す。また、図37(a)は第2の従来例の先端側の対
物光学系を拡大して示し、図37(b)はその入射瞳を
示す。
【0012】2つの同じ光学系を並べたタイプ、つまり
第1の従来例の場合、内視鏡先端部220の対物レンズ
枠221の内径Фに対し、左右の対物光学系の光軸間隔
はほぼФ/2である。したがって、左右の入射瞳20
7、207′の中心間隔もほぼФ/2である。
【0013】一方、瞳を分割するタイプの場合、内視鏡
先端部220の対物レンズ枠221の内径Фに対し、対
物光学系の入射瞳219の直径はФより小さい。これ
は、内視鏡のNAがリレーレンズ系の外径で制限されて
いること、対物光学系の画角がリレーレンズ系の画角よ
りも大きいことによって、対物光学系の入射瞳がリレー
レンズ系の瞳より小さくなるからである。
【0014】したがって、左右の入射瞳の中心間隔dは
Ф/2より小さくなり、通常Ф/6〜Ф/10程度であ
る。したがって、このタイプの場合、上記タイプに比べ
て視差の大きさは約1/3程度となり、特に先端部が細
い場合には十分な立体感が得られない。
【0015】本発明は、上記の事情に鑑み、上記瞳を分
割するタイプのように左右光路共通の部品をなるべく多
くして製造誤差等による左右の像のばらつきを少なくで
き、かつ上記2つの同じ光学系を並べたタイプと同程度
の大きな視差による立体感のある画像が得られる立体視
内視鏡を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】
(1)本発明の立体視内視鏡は、異なる位置に形成され
る複数の入射瞳を有し、これら複数の入射瞳を通った複
数の互いに視差のある像を結像させる対物光学系と、前
記複数の互いに視差のある像を伝送する共通の像伝送光
学系を有することを特徴とする。
【0017】この構成にすることにより、対物光学系が
複数の独立した入射瞳を持っているので、対物光学系の
入射瞳の径の大きさに関係なく視差を大きくし得る。ま
た、複数の伝送系で別々に複数の像と瞳を伝送するので
はなく、共通の像伝送光学系で伝送するので、部品点数
を少なくできる。また、個々の像伝送光学系に製造誤差
が存在しても、共通の像伝送光学系で伝送するので、伝
送される複数の像間のばらつきを少なくできる。
【0018】上記(1)の構成を実現するためには、以
下の(a)、(b)2つの方式があり、視差のある複数
の像を空間的に離れた位置に結像させる対物光学系と、
該対物光学系の複数の入射瞳、および、前記複数の像を
伝送する1本の像伝送光学系よりなり、この像伝送光学
系の伝送された像は最終的に1つ又は複数の撮像手段に
よって撮像される構成であり、具体的には次のようにな
る。
【0019】(a)対物光学系と像伝送光学系と撮像素
子とを有する立体視内視鏡において、対物光学系は並列
に配置された複数の光学系よりなり、互いに視差のある
複数の画像を結像し、像伝送光学系は1本の光軸に沿っ
て配置された光学系よりなり、前記対物光学系で結像し
た複数の画像を伝送することを特徴とする。
【0020】この構成の場合には(1)の作用をなすと
共に、像伝送光学系で伝送された像も空間的に分離され
ているので、撮像する撮像手段或は肉眼観察する接眼光
学系を介して立体視することが可能になる。撮像手段は
1つまたは複数の撮像素子を用いることができ、前記像
伝送光学系で伝送され、空間的に分離された複数の画像
を撮像することで立体視可能となる。
【0021】上記(1)の構成を実現する他方は、視差
のある複数の像を空間的にほぼ一致した(重なりあっ
た)位置に結像させる対物光学系と、該対物光学系の複
数の入射瞳に対応する射出瞳および、前記複数の像を伝
送する1本の像伝送光学系よりなり、像伝送光学系で伝
送された像は最終的に1つ又は複数の撮像手段によって
撮像される構成であり、具体的には次のようになる。
【0022】(b)対物光学系と像伝送光学系と撮像素
子とを有する立体視内視鏡において、対物光学系は互い
に視差のある画像を取り込むための並列に配置された複
数の前群光学系と、像伝送光学系と同じ光軸となるよう
に配置され、前記複数の前群光学系からの光束をほぼ重
なりあった位置に結像する後群光学系とからなり、像伝
送光学系は前記後群光学系によって結像した互いに視差
のあるほぼ重なりあった複数の画像と前記対物光学系の
射出瞳とを伝送することを特徴とする。
【0023】この構成の場合には(1)の作用をなすと
共に、視差のある像をほぼ重なりあった位置に結ぶよう
にして伝送するので、リレー光学系を細径化できる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を具体的に説明
する。以下、第1実施例から第9実施例は上記課題を解
決するための手段及び作用における(1)を実現する構
成であり、より具体的には(a)の機能を備えた実施例
である。つまり、内視鏡先端部に配置された複数の対物
光学系で互いに視差のある像を分離した位置に結像し、
互いに分離した像を共通となる1本の像伝送光学系で伝
送するものである。
【0025】図1及び図2は本発明の第1実施例に係
り、図1は第1実施例を備えた立体視内視鏡装置の全体
構成を示し、図2は第1実施例の立体視内視鏡における
撮像光学系の構成を示す。
【0026】図1に示すように立体視内視鏡装置1は、
立体視するための撮像光学系を内蔵した第1実施例の立
体視内視鏡2と、この立体視内視鏡2に設けられた照明
光を伝送する照明光伝送手段に照明光を供給する光源装
置3と、この立体視内視鏡2に内蔵された撮像手段に対
する信号処理を行うカメラコントロールユニット4(以
下、CCUと略記する)と、このCCU4からの信号を
映像信号に変換するスキャンコンバータ5と、このスキ
ャンコンバータ5から出力される映像信号を表示するカ
ラーモニタ6と、このカラーモニタ6に表示される画像
を立体的に視認するためのシャッタ機能を有するシャッ
タメガネ27とから構成される。
【0027】上記立体視内視鏡2は体腔内等に挿入され
る細長の挿入部11と、この挿入部11の後端に太径に
形成され、術者により把持される把持部12とを有す
る。この挿入部11は円管形状でステンレス等の金属等
からなる硬質の外套管で形成されている。つまり、この
立体視内視鏡2は硬性の挿入部11を有する硬性内視鏡
である。
【0028】この立体視内視鏡2は通常の内視鏡と同様
に光源装置3から供給される照明光を伝送する照明光伝
送手段と、この伝送した照明光を照明窓から出射して対
象物側を照明する照明光学系とを有する共に、この照明
光学系で照明された対象物を立体視できるように視差の
ある2つの像を得る観察光学系を有する。なお、本明細
書ではこの観察光学系として光電変換する機能を備えた
撮像素子に視差のある2つの像を結ぶ作用を行う実施例
で主に説明しているので、撮像光学系ともいう。
【0029】上記把持部12にはライトガイド口金13
が設けてあり、このライトガイド口金13に一端が着脱
自在で接続されるライトガイドケーブル14の他端のラ
イトガイドコネクタ15は光源装置3に着脱自在で接続
される。
【0030】光源装置3内には白色光の照明光を発生す
るランプ16と、この白色光を集光するレンズ17とが
配置され、このレンズ17で集光された照明光はライト
ガイドコネクタ15の端面に照射され、この端面に照射
された照明光はライトガイドケーブル14内のライトガ
イドにより伝送され、ライトガイド口金13から立体視
内視鏡2内のライトガイド18側に伝送した照明光を供
給する。
【0031】照明光伝送手段としてのライトガイド18
は把持部12内で屈曲され、挿入部11内を挿通されて
いる。このライトガイド18は供給された照明光を伝送
し、挿入部11の先端部19に固定された先端面からさ
らに照明窓に取りつ付けた照明レンズ20を経て前方に
照明光を出射する。
【0032】この照明光で照明された物体(図1におい
て矢印で示す)29は先端部19内における照明窓に隣
接して配置した2つの観察窓にそれぞれ取り付けた対物
光学系21a、21bによって結像位置にそれぞれ光学
像(図2の符号7a,7b)を結ぶ。2つの対物光学系
21a、21bは同じ構成であり、出来るだけ特性が揃
った光学レンズを用いて構成することが望ましい。
【0033】図1に示すように2つの対物光学系21
a、21bは各光軸Oa,Obが挿入部11の中心軸と
平行で、この中心軸の両側に並列に配置され、両光軸O
a,Ob間の距離(間隔)はdだけ離間している。ま
た、両光軸Oa,Obは中心軸を通る直径方向に離間し
て配置され、従って中心軸に関して対称的な位置に配置
されている。このように互いの光軸が間隔d離れて並行
に配置された同じ構成の対物光学系21a、21bによ
って視差の大きな2つの光学像を結ぶことができるよう
にしている。
【0034】2つの対物光学系21a、21bは図2に
示すように分離した位置に像7a,7bを結び、これら
2つの像7a,7bは共通のリレー光学系22、つまり
1本の像伝送光学系或は像伝送手段により後方側に伝送
される。
【0035】このリレー光学系22により等倍で後方側
に伝送され、最終的には把持部12内に配置した撮像素
子23の光電変換面(撮像面)に、2つの対物光学系2
1a、21bによる2つの像7a,7bと同じ像10
a,10bを分離して結ぶようにしている。例えば、図
1において、2つの対物光学系21a,21bにおける
離間する方向を左右方向とすると、撮像素子23の撮像
面には左右方向に2つの像10a,10bが分離して結
像されるようになっている。
【0036】図1に示すように撮像素子23は例えば正
方形状の撮像面を有し、この撮像面の縦或は横方向は2
つの対物光学系21a、21bの離間して配置される左
右方向と一致し、且つ撮像面の中心はリレー光学系22
の光軸上に一致するように配置される。
【0037】なお、挿入部11内を挿通されるライトガ
イド18はリレー光学系22の外側を(例えばリング状
にして)挿通しても良いし、図1に示すようにリレー光
学系22の左右方向とは直交する上下方向の一部を軸方
向に切り欠いて形成した切り欠き溝に収納するようにし
ても良い(図1では1つの切り欠き溝を示しているが、
切り欠き溝を上下方向に2つ形成しても良い)。このよ
うに切り欠き溝を形成することは製造コストを上げるこ
とになるが、原理的にはリレー光学系22における像伝
送に殆ど寄与しない部分を削除することになるので、像
伝送の機能を低下することなく、照明光の伝送を行うこ
とが可能になり、挿入部11を細径化できることにな
る。
【0038】また、リレー光学系22の有効断面積を大
きくできるので、このリレー光学系22の前端に、この
リレー光学系22の光軸から左右方向(水平方向)に偏
心して対向配置される2つの対物光学系21a、21b
の偏心量(光軸間距離d)、つまり視差を大きくでき、
立体視の機能を向上できることにもなる。さらに、2つ
の像の重なり(クロストーク)を減らす機能もある。
【0039】上記把持部12は撮像素子23が内蔵され
た出力部24と、その前方側の入力部25とで着脱自在
で分離できるようにしている。入力部25は2つの対物
光学系21a、21bとリレー光学系22からなる撮像
光学系(観察光学系)を有する。
【0040】上記出力部24を分離できる構造にするこ
とにより、撮像素子23が故障した場合の修理が容易に
なると共に、感度の高い撮像素子とか画素数の多い撮像
素子等に取り替えて性能を向上するとか、接眼アダプタ
を接続して肉眼で立体視することも可能にできるフレキ
シビリティのある構造にしている(接続部の構造として
は後述する図15に示す構造を採用できる)。
【0041】撮像素子23は出力部24の後端から延出
されて信号ケーブル26によってCCU4と接続され、
撮像素子23で光電変換された撮像信号に対する信号処
理が行われる。このCCU4で信号処理された画像信号
はさらにスキャンコンバータ5に入力され映像信号に変
換された後、カラーモニタ6に出力され、このカラーモ
ニタ6には2つの対物光学系21a、21bで結像され
た光学像に対応する2つの画像が交互に表示され、シャ
ッタメガネ27によりカラーモニタ6の画像を観察する
ことによって術者は立体的に視認することができる。
【0042】図2は第1実施例の立体視内視鏡2におけ
る撮像光学系、つまり2つの対物光学系21a,21b
とリレー光学系22の構成を示す。
【0043】先端部19に配置された複数(この実施例
では2つ)の独立した対物光学系21a,21bで互い
に視差のある像7a,7bを結像し、これら互いに分離
している像7a,7bを1本の像伝送光学系としてのリ
レー光学系22で伝送するものである。
【0044】図2に示すように、物体側から順に対物光
学系21a,21bと、リレー光学系22を構成する例
えば3つのリレーレンズ系22a,22b,22cと、
光学像に対する光電変換機能を有する撮像素子23が配
置される。互いの光軸間隔がd(例えばd=4mm)だ
け離れて並行に配置された同じ構成の対物光学系21
a,21bによって視差のある2つの像7a,7bが空
間的に離れた位置(この場合には左右方向に離れた位
置)に結像される。
【0045】像7a,7bは互いに光軸Oが一致するよ
うに直列配置された同じ構成のリレーレンズ系22a,
22b,22cによって等倍リレーされる。つまり、リ
レー光学系22の光軸Oの左右両側に(この光軸Oから
左右に偏心して配置された対物光学系21a,21bに
よって)結像された像7a,7bはリレーレンズ系22
aによりその光軸Oの後方側の位置で、この光軸Oの右
左両側に像8a,8bをそれぞれ結び、これらの像8
a,8bはリレーレンズ系22bによりその光軸Oの後
方側の位置で、この光軸Oの左右両側に像9a,9bを
それぞれ結び、これらの像9a,9bはリレーレンズ系
22cによりその光軸Oの後方側の位置で、この光軸O
の右左両側に像10a,10bをそれぞれ結ぶ。
【0046】この位置には撮像素子23の撮像面が配置
されており、像10a,10bを光電変換して出力す
る。この撮像面における2つの像10a,10bは重な
らないようにするマスキング手段が設けてある(後述す
る図4に示すように例えば対物光学系21a,21bの
結像面に視野絞り30を設けて視野を制限するものでも
良い。これに限定されるものでなく、例えばリレー光学
系22における結像位置に視野絞りを設けても良い)。
【0047】リレーレンズ系22a,22b,22cの
光軸Oは対物光学系21a,21bの光軸Oa,Obに
対して各々右、左に同じ量だけ偏心している。偏心量は
所望の視差の大きさ、すなわち立体感の大きさに合わせ
て選択することができ、本実施例では各々d/2(例え
ばd/2=2mm)である。
【0048】本実施例の場合、リレー回数は3回である
が、挿入部11の長さや径、光学系の明るさ等の仕様に
より,1回から十数回まで多様に設定できる。なお、図
2において、符号28a,28bは左右の対物光学系2
1a,21bの入射瞳の位置を示し、各入射瞳28a,
28bを通って入射された光で左右の像7a,7bが形
成される。各入射瞳28a,28bはリレー光学系22
を構成するリレーレンズ系22a,22b,22cによ
り伝送される。
【0049】リレーレンズ系22a,22b,22cを
伝送中、2つの瞳は左右にずれていても良いが、リレー
レンズ系22a,22b,22cを小型にするためには
重なり合わせた方がよい。そのためには2つの対物光学
系21a,21bはそれぞれテレセントリック光学系、
すなわち射出瞳が無限遠方に形成されるようになってい
ることが望ましい。
【0050】なお、視差の大きさ、すなわち左右の入射
瞳28a,28bの中心間隔は対物光学系21a,21
bの光軸Oa,Obの間隔dにより決まり、その光学系
の明るさとは独立である。この実施例によれば、リレー
光学系22を共通にしたことにより、共通にしない場合
(第1の従来例)よりもレンズ調整の手間を極力省くこ
とができ、良好な立体観察を行うことができる。
【0051】また、図1から判断できるように2つの対
物光学系21a,21bを離間して配置して視差のある
像を得ることができるので、共通の対物光学系を用いた
場合(第2の従来例)よりも視差を大きくでき、従って
より立体感が得られる機能を大きくできる。(第1の従
来例のように2つの光学系を並べた場合と同様な立体感
が得られる)。
【0052】従って、この実施例によれば共通の光学部
品を少なくでき、且つ調整箇所も少なくでき、低コスト
化できると共に、従来例における2つの光学系を並べた
ものと同様に立体感のある像を得ることができることに
なる。
【0053】また、視差のある2つの像7a,7bを軸
対称な1本の共通に使用されるリレーレンズ系22a,
22b,22cによって伝送しているので、伝送中にお
ける2つの像の質(倍率、MTF、像位置、色収差、色
づき等)にズレが発生することを少なくできる。
【0054】つまり、仮に製造誤差によりリレーレンズ
系22a等は個々に特性がばらついても、この実施例で
は左右の像を共通のリレーレンズ系22a等で像伝送を
行うので、個々のばらつきの影響を殆ど受けないように
できる。従って、この実施例で得られる左右の像は、ズ
レの少ない質のよい画像となる。
【0055】また、この立体視内視鏡の観察の下で手術
を行う場合には、画質が良く、十分な立体感が得られる
ので、直接患部等を観察している状態に近い観察状態の
画像を実現できるので、手術し易い環境を提供できる。
【0056】また、この実施例では対物光学系21a,
21bにより空間的に分離した位置に左右の像7a,7
bを結び、これら像7a,7bを共通のリレー光学系2
2により空間的に分離した位置に像を結ぶようにしてい
るので、新たに像を空間的に分離する像分離手段を用い
ることなく撮像素子等で立体視できる。
【0057】また、本実施例ではリレーレンズ系22c
による最終像10a,10bを1つの撮像素子23によ
り撮像している。そのため出力部24はたいへん簡素化
された構造になり、軽量な立体視内視鏡を実現できる。
【0058】なお、撮像素子23としては、各種の固体
撮像素子(CCD,PCD,CMD,AMI,SITの
名称で一般に知られているもの)とか、撮像管(サチコ
ン、ビジコン、HARP管の名称で一般に知られている
もの)でも良い。また、イメージインテンシファイヤ等
を利用して感度を向上するようにしても良い。
【0059】また、撮像素子23は単板式でカラー撮像
を行うものでも良いし、2板あるいは3板カメラとして
構成することでカラー化してもよい。また、図2に示す
ようにリレーレンズ系22cによる最終像10a,10
bを共通の撮像素子23により撮像して、低コスト化及
び軽量化できるようにしている。
【0060】また、術者の好みあるいは術式に最適な立
体感を得るには視差の大きさを可変とするように2つの
対物光学系21a,21bの互いの光軸間距離を可変と
すればよい。
【0061】この場合、先端部19の小型化のためには
2つの対物光学系21a,21bをリレーレンズ系22
a,22b,22cの光軸Oに対して垂直な左右方向に
互いに反対側に移動可能とするのがよい。ただしこの場
合は、対物光学系21a,21bの移動によりリレーレ
ンズ系22cによる最終像10a,10bも移動する
為、撮像素子23を固定した場合にはその撮像範囲内で
の移動に制限される。
【0062】なお、撮像素子23はその撮像面が正方形
であると説明したが、対物光学系21a,21bが離間
して配置される左右方向に長い長方形状のものを用いて
も良い。この場合には視差のある像を得る撮像範囲を実
質的に拡大できる。
【0063】なお、図1では白色光の照明のもとで、モ
ザイクフィルタ等の色分離フィルタを配置した撮像素子
23を用いてカラー撮像を行う同時式の照明及び撮像方
式を採用しているが、これに限定されるものでなく赤、
緑、青等の波長域の照明光を順次対象物側に出射する面
順次照明のもとで、色分離フィルタを有しない撮像素子
23で撮像して3原色等の色成分画像を得ることにより
カラー撮像を行う面順次撮像方式でも良い。
【0064】なお、第1実施例において、入力部25に
出力部24を接続する代わりに後述する図12(d)に
示す接眼アダプタ45′を装着して肉眼で立体視できる
ようにしても良い。この場合には、対物光学系21a,
21bによる左右の像7a,7bが左右の接眼レンズで
それぞれ観察できるようにリレー光学系22によるリレ
ー回数を偶数回に設定することが望ましい(図12
(d)ではリレー回数は4回である)。
【0065】なお、第1実施例のレンズデータは表1の
通りである。表1及び他の表において、r1,r2,…,は各
面の曲率半径、d1,d2,…,は面間隔、n1,n2,…,は各レ
ンズの屈折率、ν1,ν2,…,は各レンズのアッベ数を表
す。
【0066】 表1 第1実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.300 r3 = 2.4658 d3 = 0.563 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = 0.7855 d4 = 0.453 r5 = ∞ d5 = 0.400 n3 =1.8061 ν3 =40.9 r6 = ∞(瞳) d6 = 3.340 n4 =1.8061 ν4 =40.9 r7 = -2.7844 d7 = 0.300 r8 = -4.5712 d8 = 0.400 n5 =1.62004 ν5 =36.3 r9 = 13.1850 d9 = 0.730 n6 =1.788 ν6 =47.4 r10= -3.7741 d10= 0.300 r11= 6.2003 d11= 1.949 n7 =1.60311 ν7 =60.7 r12= -1.6595 d12= 0.409 n8 =1.84666 ν8 =23.8 r13= -2.4812 d13= 0.306 r14= -2.3688 d14= 0.400 n9 =1.78472 ν9 =25.7 r15=-82.9824 d15= 0.400 n10=1.6968 ν10=55.5 r16= -7.6931 d16= 7.500 r17= 17.7721 d17=38.862 n11=1.51633 ν11=64.1 r18= -8.3001 d18= 6.881 n12=1.85026 ν12=32.3 r19=-24.9616 d19= 0.941 r20= 36.2005 d20= 1.000 n13=1.8061 ν13=40.9 r21= ∞ d21=10.265 n14=1.51633 ν14=64.1 r22= ∞ d22= 1.000 n15=1.8061 ν15=40.9 r23=-36.2005 d23= 0.914 r24= 24.9616 d24= 6.881 n16=1.85026 ν16=32.3 r25= 8.3001 d25=38.862 n17=1.51633 ν17=64.1 r26=-17.7721 d26=10.000 r27= 17.7721 d27=38.862 n18=1.51633 ν18=64.1 r28= -8.3001 d28= 6.881 n19=1.85026 ν19=32.3 r29=-24.9616 d29= 0.914 r30= 36.2005 d30= 1.000 n20=1.8061 ν20=40.9 r31= ∞ d31=10.265 n21=1.51633 ν21=64.1 r32= ∞ d32= 1.000 n22=1.8061 ν22=40.9 r33=-36.2005 d33= 0.914 r34= 24.9616 d34= 6.881 n23=1.85026 ν23=32.3 r35= 8.3001 d35=38.862 n24=1.51633 ν24=64.1 r36=-17.7721 d36=10.000 r37= 17.7721 d37=38.862 n25=1.51633 ν25=64.1 r38= -8.3001 d38= 6.881 n26=1.85026 ν26=32.3 r39=-24.9616 d39= 0.914 r40= 36.2005 d40= 1.000 n27=1.8061 ν27=40.9 r41= ∞ d41=10.265 n28=1.51633 ν28=64.1 r42= ∞ d42= 1.000 n29=1.8061 ν29=40.9 r43=-36.2005 d43= 0.914 r44= 24.9616 d44= 6.881 n30=1.85026 ν30=32.3 r45= 8.3001 d45=38.862 n31=1.51633 ν31=64.1 r46=-17.7721 d46= 5.000 r47= ∞ (像位置)
【0067】以下、第2から第9実施例は上記第1実施
例を変形させたものであり、第1実施例と同様に互いに
視差のある像は対物光学系21a,21bによって空間
的に離れた位置に結像する。
【0068】図3は本発明の第2実施例の立体視内視鏡
における撮像光学系のリレーレンズ系22cの最終像1
0a,10b付近の構造を示す。最終像10a,10b
は2つの撮像素子23a,23bによってそれぞれ撮像
している。2つの撮像素子23a,23bにはそれぞれ
信号線(図示略)が接続され、図1のCCU4と内部構
成が一部異なるCCUに接続される。その他は第1実施
例の立体視内視鏡2と同様の構成である。
【0069】なお、2つの撮像素子23a,23bに対
する信号処理を行うCCUとしては、例えば2つの撮像
素子23a,23bに対して同じ駆動信号を同時に印加
して、同時に読み出し、2つのフレームメモリにそれぞ
れ記憶するようにしても良いし、2つの撮像素子23
a,23bに対して同じ駆動信号を交互に印加して、交
互に読み出し、読み出した画像信号を2つのフレームメ
モリに交互に記憶するようにしても良い。
【0070】そして2つのフレームメモリに同時に或は
交互に記憶された画像信号はスキャンコンバータにより
交互に読み出され、カラーモニタ6に交互に表示され、
術者はシャッタメガネ27をかけてカラーモニタ6に表
示される像を観察することにより立体的に視認できる。
この第2実施例を備えた立体視内視鏡装置は図1の立体
視内視鏡装置1と殆ど同じ構成で実現できる。この第2
実施例の場合には撮像素子23a,23bのピント合わ
せをそれぞれ単独にできる利点があり、精密な調整を行
えば、共通の撮像素子23にした場合よりも質の高い画
像にできる。
【0071】また、第1実施例と同様に視差を可変にで
きるが、この実施例の場合には左右の撮像素子23a,
23bを対物光学系21a,21bの移動に合わせて連
動して移動させることにより、共通の撮像素子23の場
合における撮像範囲に制約されない利点がある。
【0072】つまり、第1実施例では共通の撮像素子2
3であるので、その撮像範囲内で左右の像10a,10
bの移動範囲が制約されるが、この実施例によれば最終
像10a,10bが固定された場合の撮像範囲より逸脱
する(外れる)場合には、対物光学系21a,21bの
移動に連動して2つの撮像素子23a,23bを左右に
移動させることにより、最終像10a,10bを各撮像
素子23a,23bの撮像範囲内に維持できる。従っ
て、より立体感のある像が得られる立体視内視鏡を実現
できることも可能になるメリットがある。その他は第1
実施例と同様の効果を有する。なお、第2実施例のレン
ズデータは第1実施例と同じである。
【0073】図4及び図5は本発明の第3実施例に係
り、図4は第3実施例における撮像光学系を示し、図5
は撮像素子23a,23bの配置の様子を拡大して示
す。この実施例では第2実施例と同様に2つの撮像素子
23a,23bを用いると共に、2つの撮像素子23
a,23bの受光面をリレー光学系22の光軸Oと垂直
ではなく、垂直方向から傾斜させて配置した。
【0074】つまり、リレーレンズ系22a,22b,
22cで発生した図5に示す像面湾曲収差10cに合わ
せて2つの撮像素子23a,23bの受光面を傾斜させ
て配置することにより、湾曲収差による像の劣化を抑制
或は軽減するものである。
【0075】リレーレンズ系22a,22b,22cの
ペッツバールは正のため、対物光学系21a,21bに
よる像面がフラットでも、リレーレンズ系22a,22
b,22cによる伝送に際して、対物側に凹面を向けた
曲面上に曲がってしまう。
【0076】このため、撮像面或は受光面をリレーレン
ズ系22a,22b,22cの光軸に垂直に配置したま
までは、片ボケが生じ易く、撮像面の全面にピントが合
った状態にすることは困難になる。
【0077】このため、第3実施例では図5に示すよう
に、受光面を湾曲した像面の接面に合わせて傾斜させて
配置した。図5では受光面はリレーレンズ系22cの光
軸に垂直な面に対して、25.332゜傾斜させてい
る。この第3実施例によれば、第2実施例の効果を有す
る他に、さらに湾曲収差の少ない画像が得られる。尚、
第3実施例のレンズデータは表2の通りである。
【0078】 表2 第3実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.300 r3 = 3.8772 d3 = 1.527 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = 0.7999 d4 = 0.449 r5 = ∞ d5 = 0.400 n3 =1.8061 ν3 =40.9 r6 = ∞(瞳) d6 = 2.774 n4 =1.8061 ν4 =40.9 r7 = -2.6393 d7 = 0.300 r8 = -4.4440 d8 = 0.400 n5 =1.62004 ν5 =36.3 r9 = 13.0243 d9 = 0.643 n6 =1.788 ν6 =47.4 r10= -3.4953 d10= 0.300 r11= 6.6459 d11= 1.858 n7 =1.60311 ν7 =60.7 r12= -1.6646 d12= 0.416 n8 =1.84666 ν8 =23.8 r13= -2.4857 d13= 0.300 r14= -2.4171 d14= 0.400 n9 =1.78472 ν9 =25.7 r15= -5.1842 d15= 0.400 n10=1.6968 ν10=55.5 r16= -5.8028 d16= 7.500 r17= 17.0269 d17=39.876 n11=1.51633 ν11=64.1 r18= -9.1442 d18= 6.480 n12=1.85026 ν12=32.3 r19=-25.2664 d19= 0.300 r20= 38.6357 d20= 1.000 n13=1.8061 ν13=40.9 r21= ∞ d21=10.000 n14=1.51633 ν14=64.1 r22= ∞ d22= 1.000 n15=1.8061 ν15=40.9 r23=-38.6357 d23= 0.300 r24= 25.2664 d24= 6.480 n16=1.85026 ν16=32.3 r25= 9.1442 d25=39.876 n17=1.51633 ν17=64.1 r26=-17.0269 d26=10.000 r27= 17.0269 d27=39.876 n18=1.51633 ν18=64.1 r28= -9.1442 d28= 6.480 n19=1.85026 ν19=32.3 r29=-25.2664 d29= 0.300 r30= 38.6357 d30= 1.000 n20=1.8061 ν20=40.9 r31= ∞ d31=10.000 n21=1.51633 ν21=64.1 r32= ∞ d32= 1.000 n22=1.8061 ν22=40.9 r33=-38.6357 d33= 0.300 r34= 25.2664 d34= 6.480 n23=1.85026 ν23=32.3 r35= 9.1442 d35=39.876 n24=1.51633 ν24=64.1 r36=-17.0269 d36=10.000 r37= 17.0269 d37=39.876 n25=1.51633 ν25=64.1 r38= -9.1442 d38= 6.480 n26=1.85026 ν26=32.3 r39=-25.2664 d39= 0.300 r40= 38.6357 d40= 1.000 n27=1.8061 ν27=40.9 r41= ∞ d41=10.000 n28=1.51633 ν28=64.1 r42= ∞ d42= 1.000 n29=1.8061 ν29=40.9 r43=-38.6357 d43= 0.300 r44= 25.2664 d44= 6.480 n30=1.85026 ν30=32.3 r45= 9.1442 d45=39.876 n31=1.51633 ν31=64.1 r46=-17.0269 d46= 5.001 r47= ∞(像位置)
【0079】なお、リレーレンズ系22a,22b,2
2cのペッツバール和は正値であるので、対物光学系2
1a,21bのペッツバール和を負値にすることでリレ
ーレンズ系22cを経た最終像10a,10bの像面湾
曲収差を抑えるようにしても良い。
【0080】図6はこの様子を示す変形例である。図6
(a)は対物光学系及びリレー光学系による結像される
像及び像伝送による最終像をそれぞれ示し、図6(b)
は図6(a)の対物光学系及びリレー光学系を用いた場
合による最終像を示す。
【0081】図6(a)に示すように対物光学系21
a,21bのペッツバール和を負値にして後方側に凹と
なる像7a,7bが形成されるようにする(各像面のロ
ーカル曲率半径をRとする)と共に、フラットな像面の
像をリレーレンズ系22a,22b,22cで伝送した
場合における最終像10a,10bの像面のローカル曲
率半径R′の場合に対し、図6(b)に示すように撮像
素子23a,23bの受光面をローカル曲率1/R″=
1/R−1/R′の曲面の接面に配置することにより、
この変形例は第3実施例よりさらに像面湾曲収差の影響
を抑制している。なお、この場合に、1/R−1/R′
=0或は1/R−1/R′の絶対値が小さくなるように
しても良い。
【0082】図7は本発明の第4実施例における撮像光
学系を示す。リレーレンズ系最終像10a,10bをア
ダプタ光学系を構成するアダプタレンズ系32a,32
bによってさらに1回リレーして像36a,36bを結
び、これらの像36a,36bをそれぞれ撮像素子33
a,33bで撮像している。
【0083】アダプタレンズ系32a,32bはミラー
部34a,34bと、レンズ部35a,35bとから構
成されており、ミラー部34a,34bでは光束を外側
へ並行に移動(本実施例では例えば移動量Lは6mm)
させ、レンズ部35a,35bでは任意の倍率でリレー
レンズ系最終像10a,10bを再結像する作用を持
つ。
【0084】レンズ部35a,35bの光軸はリレーレ
ンズ系22cの光軸に対して、ミラー部34a,34b
による並行移動分を除いて、d/2(2mm)だけ偏心
している。
【0085】本実施例では、ミラー部34a,34bで
の並行移動距離とレンズ部35a,35bでの倍率を適
当に設定することによって、任意のサイズの撮像素子3
3a,33bに対して最適な像36a,36bを得るこ
とができる。
【0086】また、第1、2実施例に比べて大きなサイ
ズの撮像素子33a,33bを使うことが可能になるの
で、サイズに応じて画素数の大きいものが使用でき、解
像度が高い良好な立体観察像を得ることができる。その
他は第2実施例と同様の効果を有する。この実施例のレ
ンズデータは表3の通りである。
【0087】 表3 第4実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.300 r3 = 2.6660 d3 = 1.000 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = 0.6568 d4 = 0.465 r5 = ∞ d5 = 0.400 n3 =1.883 ν3 =40.8 r6 = ∞(瞳) d6 = 2.938 n4 =1.883 ν4 =40.8 r7 = -2.9259 d7 = 0.300 r8 =-10.3818 d8 = 0.400 n5 =1.62004 ν5 =36.3 r9 = 15.1216 d9 = 0.562 n6 =1.788 ν6 =47.4 r10= -4.9186 d10= 0.300 r11= 6.1372 d11= 1.797 n7 =1.618 ν7 =63.4 r12= -1.8144 d12= 1.075 n8 =1.84666 ν8 =23.8 r13= -2.6860 d13= 0.300 r14= -2.2723 d14= 0.615 n9 =1.78472 ν9 =25.7 r15=-14.0716 d15= 0.437 n10=1.6968 ν10=55.5 r16= -4.9749 d16= 7.500 r17= 18.4320 d17=37.230 n11=1.51633 ν11=64.1 r18= -8.3411 d18= 6.671 n12=1.85026 ν12=32.3 r19=-24.0584 d19= 0.300 r20= 36.1875 d20= 1.000 n13=1.8061 ν13=40.9 r21= ∞ d21=10.000 n14=1.51633 ν14=64.1 r22= ∞ d22= 1.000 n15=1.8061 ν15=40.9 r23=-36.1875 d23= 0.300 r24= 24.0584 d24= 6.671 n16=1.85026 ν16=32.3 r25= 8.3411 d25=37.230 n17=1.51633 ν17=64.1 r26=-18.4320 d26=10.000 r27= 18.4320 d27=37.230 n18=1.51633 ν18=64.1 r28= -8.3411 d28= 6.671 n19=1.85026 ν19=32.3 r29=-24.0584 d29= 0.300 r30= 36.1875 d30= 1.000 n20=1.8061 ν20=40.9 r31= ∞ d31=10.000 n21=1.51633 ν21=64.1 r32= ∞ d32= 1.000 n22=1.8061 ν22=40.9 r33=-36.1875 d33= 0.300 r34= 24.0584 d34= 6.671 n23=1.85026 ν23=32.3 r35= 8.3411 d35=37.230 n24=1.51633 ν24=64.1 r36=-18.4320 d36=10.000 r37= 18.4320 d37=37.230 n25=1.51633 ν25=64.1 r38= -8.3411 d38= 6.671 n26=1.85026 ν26=32.3 r39=-24.0584 d39= 0.300 r40= 36.1875 d40= 1.000 n27=1.8061 ν27=40.9 r41= ∞ d41=10.000 n28=1.51633 ν28=64.1 r42= ∞ d42= 1.000 n29=1.8061 ν29=40.9 r43=-36.1875 d43= 0.300 r44= 24.0584 d44= 6.671 n30=1.85026 ν30=32.3 r45= 8.3411 d45=37.230 n31=1.51633 ν31=64.1 r46=-18.4320 d46= 5.000 r47= ∞ d47= 6.000(反射面) r48= ∞ d48= 9.000(反射面) r49=-15.7631 d49= 4.949 n32=1.816 ν32=46.6 r50= -8.9021 d50= 2.525 r51= 9.9691 d51= 4.480 n33=1.72916 ν33=54.7 r52=-16.7003 d52= 2.578 n34=1.7552 ν34=27.5 r53= 4.2972 d53= 3.722 r54= 52.6411 d54= 1.000 n35=1.5927 ν35=35.3 r55=117.6536 d55= 7.067 n36=1.618 ν36=63.4 r56=-77.9950 d56= 1.037 r57= 8.7799 d57= 7.000 n37=1.72916 ν37=54.7 r58= 13.9542 d58=49.995 r59= ∞(像位置)
【0088】図8は本発明の第5実施例における撮像光
学系を示す。この実施例は第4実施例を改良したもので
ある。リレーレンズ系最終像10a,10bを1本のレ
ンズ系で構成される共通のアダプタ光学系32によって
さらに1回リレーして像36a,36bをそれぞれ結
び、撮像素子33a,33bで撮像している。アダプタ
光学系32はリレーレンズ系22a,22b,22cと
同じ光軸となるように配置されたレンズ系から構成され
ており、任意の倍率でリレーレンズ系最終像10a,1
0bを再び結像し、その結像位置に撮像素子33a,3
3bを配置している。
【0089】本実施例ではアダプタ光学系32内にミラ
ー部を持たない分、簡素な構成にでき、しかも第4実施
例の作用効果を有する。つまり、アダプタ光学系32の
倍率を任意に設定することで、任意のサイズの撮像素子
33a,33bに対して最適な像36a,36bを得る
ことができる。
【0090】また、本実施例では第3実施例と同じくリ
レーレンズ系22a,22b,22cとアダプタ光学系
32により発生した像面湾曲収差に合わせて、撮像素子
33a,33bの受光面を傾斜させ、像の劣化を抑制し
ている。図8では受光面はリレーレンズ系22cの光軸
に垂直な面に対して、11.902゜傾斜して配置され
ている。この実施例のレンズデータは表4の通りであ
る。
【0091】 表4 第5実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.300 r3 = 2.8586 d3 = 1.000 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = 0.7279 d4 = 0.466 r5 = ∞ d5 = 0.400 n3 =1.883 ν3 =40.8 r6 = ∞(瞳) d6 = 2.216 n4 =1.883 ν4 =40.8 r7 = -2.9043 d7 = 0.300 r8 = -5.6042 d8 = 0.400 n5 =1.62004 ν5 =36.3 r9 = 5.6154 d9 = 0.888 n6 =1.788 ν6 =47.4 r10= -3.6606 d10= 0.300 r11= 7.1344 d11= 1.764 n7 =1.618 ν7 =63.4 r12= -1.7751 d12= 0.597 n8 =1.84666 ν8 =23.8 r13= -2.5646 d13= 0.302 r14= -2.1629 d14= 0.400 n9 =1.78472 ν9 =25.7 r15= -4.7832 d15= 0.400 n10=1.6968 ν10=55.5 r16= -3.9862 d16= 7.500 r17= 18.1763 d17= 37.730 n11=1.51633 ν11=64.1 r18= -8.5520 d18= 6.670 n12=1.85026 ν12=32.2 r19=-23.4978 d19= 0.300 r20= 39.1240 d20= 1.000 n13=1.8061 ν13=40.9 r21= ∞ d21= 10.000 n14=1.51633 ν14=64.1 r22= ∞ d22= 1.000 n15=1.8061 ν15=40.9 r23=-39.1240 d23= 0.300 r24= 23.4978 d24= 6.670 n16=1.85026 ν16=32.2 r25= 8.5520 d25= 37.730 n17=1.51633 ν17=64.1 r26=-18.1763 d26= 10.000 r27= 18.1763 d27= 37.730 n18=1.51633 ν18=64.1 r28= -8.5520 d28= 6.670 n19=1.85026 ν19=32.2 r29=-23.4978 d29= 0.300 r30= 39.1240 d30= 1.000 n20=1.8061 ν20=40.9 r31= ∞ d31= 10.000 n21=1.51633 ν21=64.1 r32= ∞ d32= 1.000 n22=1.8061 ν22=40.9 r33=-39.1240 d33= 0.300 r34= 23.4978 d34= 6.670 n23=1.85026 ν23=32.2 r35= 8.5520 d35= 37.730 n24=1.51633 ν24=64.1 r36=-18.1763 d36= 10.000 r37= 18.1763 d37= 37.730 n25=1.51633 ν25=64.1 r38= -8.5520 d38= 6.670 n26=1.85026 ν26=32.2 r39=-23.4978 d39= 0.300 r40= 39.1240 d40= 1.000 n27=1.8061 ν27=40.9 r41= ∞ d41= 10.000 n28=1.51633 ν28=64.1 r42= ∞ d42= 1.000 n29=1.8061 ν29=40.9 r43=-39.1240 d43= 0.300 r44= 23.4978 d44= 6.670 n30=1.85026 ν30=32.2 r45= 8.5520 d45= 37.730 n31=1.51633 ν31=64.1 r46=-18.1763 d46= 15.000 r47=-15.9408 d47= 7.000 n32=1.816 ν32=46.6 r48=-10.5614 d48= 1.898 r49= 20.0434 d49= 1.000 n33=1.72916 ν33=54.7 r50= 11.2226 d50= 1.852 n34=1.7552 ν34=27.5 r51= 8.3607 d51= 6.099 r52=-24.1926 d52= 3.535 n35=1.5927 ν35=35.3 r53= 9.6335 d53= 9.958 n36=1.618 ν36=63.4 r54=-27.0337 d54= 0.300 r55= 22.5105 d55= 7.000 n37=1.72916 ν37=54.7 r56=317.0029 d56=102.172 r57= ∞(像位置)
【0092】図9は本発明の第6実施例における撮像光
学系を示す。リレーレンズ系最終像10a,10bをア
ダプタ光学系32を形成するアダプタレンズ系32a,
32bによってさらに1回リレーし、撮像素子33a,
33bで撮像している。アダプタ光学系32は2つの傾
いた同じ構成のアダプタレンズ系32a,32bで構成
され、一方のレンズ系32bと撮像素子33bはリレー
レンズ系22cの光軸からd/2(=2mm)だけ並行
に偏心した後、レンズ系32bの光軸がリレーレンズ系
22cの最終像10bと交わった点を中心に10.07
6゜傾斜している。2点鎖線で図すレンズ系32aもリ
レーレンズ系22cの光軸の反対側に同様に傾斜して配
置されている。
【0093】本実施例でも第5実施例と同じく、ミラー
部を持たず、アダプタ光学系の倍率を任意に設定するこ
とで、任意のサイズの撮像素子に対して最適な像36
a,36bを得ることができる。つまり第5実施例とほ
ぼ同様の効果を有する。この実施例のレンズデータは表
5の通りである。
【0094】 表5 第6実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.300 r3 = 2.5311 d3 = 1.000 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = 0.6002 d4 = 0.483 r5 = ∞ d5 = 0.492 n3 =1.883 ν3 =40.8 r6 = ∞(瞳) d6 = 2.925 n4 =1.883 ν4 =40.8 r7 = -2.9244 d7 = 0.300 r8 =-20.1110 d8 = 0.500 n5 =1.62004 ν5 =36.3 r9 = 10.9637 d9 = 0.607 n6 =1.788 ν6 =47.4 r10= -6.2777 d10= 0.300 r11= 6.1192 d11= 1.860 n7 =1.618 ν7 =63.4 r12= -1.8981 d12= 0.810 n8 =1.84666 ν8 =23.8 r13= -2.7109 d13= 0.302 r14= -2.2811 d14= 0.400 n9 =1.78472 ν9 =25.7 r15=-13.8892 d15= 1.289 n10=1.6968 ν10=55.5 r16= -5.4300 d16= 7.500 r17= 18.4228 d17= 37.662 n11=1.51633 ν11=64.1 r18= -8.3677 d18= 6.665 n12=1.85026 ν12=32.3 r19=-24.4094 d19= 0.300 r20= 35.7941 d20= 1.000 n13=1.8061 ν13=40.9 r21= ∞ d21= 10.000 n14=1.51633 ν14=64.1 r22= ∞ d22= 1.000 n15=1.8061 ν15=40.9 r23=-35.7941 d23= 0.300 r24= 24.4094 d24= 6.665 n16=1.85026 ν16=32.3 r25= 8.3677 d25= 37.662 n17=1.51633 ν17=64.1 r26=-18.4228 d26= 10.000 r27= 18.4228 d27= 37.662 n18=1.51633 ν18=64.1 r28= -8.3677 d28= 6.665 n19=1.85026 ν19=32.3 r29=-24.4094 d29= 0.300 r30= 35.7941 d30= 1.000 n20=1.8061 ν20=40.9 r31= ∞ d31= 10.000 n21=1.51633 ν21=64.1 r32= ∞ d32= 1.000 n22=1.8061 ν22=40.9 r33=-35.7941 d33= 0.300 r34= 24.4094 d34= 6.665 n23=1.85026 ν23=32.3 r35= 8.3677 d35= 37.662 n24=1.51633 ν24=64.1 r36=-18.4228 d36= 10.000 r37= 18.4228 d37= 37.662 n25=1.51633 ν25=64.1 r38= -8.3677 d38= 6.665 n26=1.85026 ν26=32.3 r39=-24.4094 d39= 0.300 r40= 35.7941 d40= 1.000 n27=1.8061 ν27=40.9 r41= ∞ d41= 10.000 n28=1.51633 ν28=64.1 r42= ∞ d42= 1.000 n29=1.8061 ν29=40.9 r43=-35.7941 d43= 0.300 r44= 24.4094 d44= 6.665 n30=1.85026 ν30=32.3 r45= 8.3677 d45= 37.662 n31=1.51633 ν31=64.1 r46=-18.4228 d46= 5.000 r47= ∞ d47= 11.000 r48=-10.3813 d48= 5.655 n32=1.816 ν32=46.6 r49= -8.8890 d49= 0.483 r50= 7.4696 d50= 3.769 n33=1.72916 ν33=54.7 r51=181.6429 d51= 2.093 n34=1.7552 ν34=27.5 r52= 4.4460 d52= 3.047 r53=-30.7603 d53= 1.001 n35=1.5927 ν35=35.3 r54= 41.5845 d54= 1.706 n36=1.618 ν36=63.4 r55=-17.8259 d55= 0.342 r57= 12.6259 d57= 39.986 r58= ∞(像位置)
【0095】図10は本発明の第7実施例における撮像
光学系の主要部を示す。リレーレンズ系最終像10a,
10bをアダプタ光学系32によってさらに1回リレー
し、同じ位置に結像し、この結像位置に共通の撮像素子
33を配置した構成にしている。
【0096】アダプタ光学系32は、リレーレンズ系最
終像10a,10bをそれぞれレンズ37a,37b、
プリズム37c,37dからなる光軸間隔を広げる手段
を経てシャッタ手段37e側に導き、一方が遮光状態の
時に、他方を透過状態にするようにして対向するレンズ
37f,37g側に導く。このシャッタ手段37eの一
方の側に対向配置したレンズ37fを経た光束はプリズ
ム37h,ハーフプリズム37i,レンズ37jを経
て、撮像素子33が配置された位置に像36aを結ぶ。
【0097】また、シャッタ手段37eの他方の側に対
向配置したレンズ37gを経た光束は光学素子37k,
ハーフプリズム37i,レンズ37jを経て、撮像素子
33が配置された位置に像36bを結ぶ。
【0098】この実施例ではリレーされた像36a,3
6bは同じ位置に結像され、これを1つの撮像素子33
で撮像している。そして、アダプタ光学系32の途中に
シャッタ手段37eを配置して、撮像素子33に2つの
像が同時に結像しないように交互に光束を遮断する構成
にしている。本実施例の場合、1つの撮像素子33で済
み、低コスト化できるという利点がある。その他は第4
実施例と同様の効果を有する。
【0099】図11は本発明の第8実施例における対物
光学系の構成を示す。図11(a)は平面図で対物光学
系を示し、図11(b)は側面図で対物光学系を示して
いる。この実施例は斜め前方を視野とする斜視対物光学
系39a,39bで対物光学系を構成したものである。
【0100】本実施例の場合、視野方向変換手段として
反射プリズム40a,40bを用いて、斜め前側から入
射される光束を反射してリレー光学系22(図10では
リレーレンズ系22aの一部のみを示す)の光軸Oに平
行な方向に変換している。この実施例では視野方向は挿
入部の長手方向(リレー光学系22の光軸方向)に対し
て45゜である。反射プリズム40a,40bは2つ別
体でも1つで一体にしたものでも良い。
【0101】リレー光学系22の後方側の構成は第1な
いし第6実施例のいずれの構成を用いても良い。この実
施例は視野方向が異なることを除くと、第1ないし第7
実施例と同様な効果を有する。この第8実施例のほか
に、視野方向は反射プリズム40a,40bの角度を変
えることで種々変えることができる。また、対物光学系
部分を交換可能に構成すれば、この対物光学系のみの交
換で種々の視野方向、視野角、視差が得られるようにで
きる。
【0102】図12は本発明の第9実施例及びその第1
の変形例におけるユニット構成を示す図である。図12
(a)に示す第9実施例の立体視内視鏡41では対物光
学系ユニット42、リレー光学系ユニット43、アダプ
タ光学系ユニット44、撮像素子ユニット45から構成
されている。
【0103】対物光学系ユニット42は光学的特性の揃
った対物光学系21a,21bを内蔵し、リレー光学系
ユニット43は同じ構成のリレーレンズ系22a,22
b,22c,22dを内蔵し、アダプタ光学系ユニット
44は共通となるアダプタ光学系32を内蔵し、撮像素
子ユニット45は特性の揃った撮像素子33a,33b
を内蔵している。
【0104】図12(a)を側方から見た場合には図1
2(b)のようになる。対物光学系ユニット42にはラ
イトガイド18の先端側部分と照明レンズ20を内蔵
し、リレー光学系ユニット43はライトガイド18の中
間部分を内蔵し、アダプタ光学系ユニット44はライト
ガイド18の後端側部分を内蔵し且つライトガイド口金
13が設けてある。
【0105】また、この実施例ではリレー光学系ユニッ
ト43内のリレーレンズ系22a,22b,22c,2
2dは例えば(対物光学系21a,21bが配置された
左右方向に垂直な方向となる例えば下部側が長手方向に
切り欠かれて、ライトガイド18を収納するスペースを
確保し、挿入部を細径化している。また、アダプタ光学
系ユニット44内のアダプタ光学系32もライトガイド
口金13側を切り欠いている。
【0106】この実施例では対物光学系ユニット42、
リレー光学系ユニット43の先端に対物光学系ユニット
42を接続し、リレー光学系ユニット43の後端にアダ
プタ光学系ユニット44の先端を接続し、このアダプタ
光学系ユニット44の後端に撮像素子ユニット45を接
続して立体視内視鏡41が構成される。
【0107】従って、各ユニットの光学的特性とか撮像
特性が異なるものを組み合わせることにより、異なる特
性の立体視内視鏡41を簡単に実現できる。このため、
ユーザに対し、異なる特性の立体視内視鏡41を提供で
き、ユーザは使用目的に適したものを選択できる。
【0108】この実施例の場合には図1で示した入力部
25と出力部24の境界はリレー光学系ユニット43の
後端とアダプタ光学系ユニット44の先端との接続部が
該当する。
【0109】なお、図12(a)及び図12(b)では
アダプタ光学系ユニット44部分以降で太径になってい
るが、図12(c)に示すようにリレー光学系ユニット
43の後端側を太径にしてこの後端付近にライトガイド
18の後端側部分を内蔵し、且つライトガイド口金13
を設ける構造にしても良い。
【0110】この第1の変形例の場合にはアダプタ光学
系ユニット44にはライトガイド18を内蔵しなくて済
むのでその構造が簡単になる。また、この変形例の構造
の場合にはアダプタ光学系ユニット44を使用せずに直
接、撮像素子ユニット45をリレー光学系ユニット43
に取り付ける構成にしても良く、この場合には第2実施
例の構成になり、さらに撮像素子ユニット45として、
共通となる1つの撮像素子を内蔵した場合には第1実施
例の構成になる。
【0111】この第1の変形例は第9実施例よりもさら
に組み合わせの自由度が大きくなり、さらに特性の異な
る立体視内視鏡41を簡単に実現できる。また、図12
(d)に示すようにリレー光学系ユニット43の後端に
接眼アダプタ45′を接続することにより、肉眼で立体
視できる立体視内視鏡を構成することもできる。
【0112】図12(d)に示す接眼アダプタ45′
は、リレー光学系ユニット43による最終像をそれぞれ
プリズムと、術者の両眼の間隔に対応する接眼窓に取り
付けた接眼レンズ45″a,45″bを介して拡大観察
できる構造にしており、対物光学系21a,21bによ
る左右の像を左右の接眼レンズ45″a,45″bを介
してそれぞれ立体視できるようにしている。
【0113】なお、この場合最終像は倒立像になってい
るため接眼アダプタ45′はこれを正立化する手段とし
てレンズ45′a、45′bを設け、接眼レンズ45″
a,45″bの前に正立像を形成している。レンズ4
5′a、45′bを設ける代わりに光軸間隔を広げるた
めの2つのプリズムをホログラム等の像を反転させるプ
リズムとしても良い。
【0114】なお、肉眼観察するための接眼アダプタを
図12(a)のリレー光学系ユニット43に接続できる
構造にしても良いし、以下に説明する図13に示す変形
例に対しても接続できる構造にしても良い。
【0115】図13は第9実施例の第2ないし第4の変
形例を示す。図13(a)に示す第2の変形例は、図1
2(a)において、アダプタ光学系32と撮像素子33
a,33bとを一つのユニットとしてのアダプタ光学系
・撮像ユニット46で構成している。
【0116】図13(b)に示す第3の変形例は、図1
3(a)において、更に対物光学系21a,21bとリ
レー光学系22とを一つのユニットとしての対物光学系
・リレー光学系ユニット47で構成している。図13
(c)に示す第4の変形例は、図12(a)において、
リレー光学系22とアダプタ光学系32を一つのユニッ
トとしてのリレー光学系・アダプタ光学系ユニット48
で構成している。
【0117】図14は第9実施例及びその変形例に使用
される各種ユニットのより具体的な構成を示す。図14
(a)は視野角70゜の対物光学系ユニット42を示
し、図14(b)は視野角40゜の対物光学系ユニット
42を示し、これらを付け替えてリレー光学系ユニット
43に接続することで所望の視野角が得られる。
【0118】対物光学系ユニット42の外套筒の後端に
は雄ネジが形成してあり、この雄ネジは、リレー光学系
ユニット43の外套筒先端の雌ネジに螺合により着脱自
在で接続できる。また、対物光学系ユニット42の外套
筒の後端には凸部が設けてあり、リレー光学系ユニット
43の外套筒の先端側内周面を切り欠いた段差面に当接
させることにより長手方向の位置決めを行うことができ
る。なお、両外套筒は同じ外径であり、接続した場合に
おける挿入部に段差が発生しない。
【0119】また、周方向の位置決めを行う手段として
対物光学系ユニット42の外套筒の後端付近に位置決め
用マーク及びネジ孔が設けてあり、このマークをリレー
光学系ユニット43の外套筒の先端の位置決め用マーク
に合わせると両ネジ孔が連通する状態に設定でき、図示
しないネジで固定することができる。
【0120】なお、リレー光学系ユニット43の外套筒
の後端側には対物光学系ユニット42の外装筒の後端側
と同様な接続手段或は接続機構が設けてあり、アダプタ
光学系ユニット44の外套筒の先端に着脱自在で接続す
ることができる。
【0121】図14(c)は視野方向45゜の斜視の対
物光学系ユニット42を示す。図14(c)において、
反射プリズム40を替えることにより種々の視野方句の
斜視の対物光学系ユニット42を構成できる。なお、図
14(d)は図14(c)の後端側からみた様子を示
し、左右に1対の対物光学系39a,39bが配置され
ている。
【0122】図14(e)は視差を減らした対物光学系
ユニット42であり、2つの対物光学系21a,21b
の光軸を近づけて、光軸間の距離d′はd′<dであ
る。この構造にした場合には、立体感を得る機能は低下
するが、中心軸側に配置したことにより他の内蔵物等を
挿通するスペースを確保できるので、例えばライトガイ
ドの断面積を大きくすることができ、照明光量を増大で
き、明るい画像が得られる。
【0123】なお、対物光学系21a,21bの光軸間
距離及び視野角に応じて、必要に応じ、撮像素子ユニッ
トとかアダプタ光学系ユニットを交換することにより同
値に合わせた最適な立体視内視鏡を提供することができ
る。
【0124】図15(a)はリレー光学系ユニット43
を示す。このリレー光学系43の後端はアダプタ光学系
ユニット44の先端に着脱自在で接続できる。また、こ
のアダプタ光学系ユニット44の後端は撮像ユニット4
5に着脱自在で接続できる。また、リレー光学系ユニッ
トとして例えば図15(b)に示すようにリレー回数を
2回にしたリレー光学系ユニット43を用いても良い。
さらに、体腔内に挿入される挿入長等に応じてリレー回
数の異なるリレー光学系ユニットを用いることもでき
る。
【0125】図15(c)は対物光学系とリレー光学系
とを一体化した対物光学系・リレー光学系ユニット47
の構成を示す。また、図15(d)は図15(c)の変
形例で、リレー光学系のリレー回数を2回にしたユニッ
トを示す。リレー光学系のリレー回数はこの他にも種々
のものが用意でき、必要に応じて挿入部の長さの違うも
のを選択できる。
【0126】以下、第10実施例から第18実施例は上
記課題を解決するための手段及び作用における(b)の
構成の実施例であり、内視鏡先端部に配置された対物光
学系の複数の前群光学系で互いに視差のある像を取り込
み、1つの後群光学系で複数の像をほぼ一致した位置に
結像する。そして、これらほぼ重なりあった像を共通の
後群光学系と、この後群光学系と光軸が一致する共通の
像伝送光学系で伝送するものである。
【0127】図16は本発明の第10実施例における撮
像光学系を示す。物体側から順に、物体側開口部が2つ
に分離された対物光学系51、リレーレンズ系52a,
52b,52c、アダプタ光学系50、撮像素子53
a,53bが配置されている。対物光学系51は互いの
光軸間隔がd(=4mm)だけ離れて並行に配置された
同じ構成の前群光学系(単に前群と略記)54a,54
bと1つの同じ光軸となるように配置された後群光学系
(単に後群と略記)55によって構成されており、視差
のある2つの像56a,56bが空間的にほぼ一致した
位置に結像される。
【0128】像56a,56bはリレー光学系を構成
し、互いに同じ光軸となるように直列に配置された同じ
構成の(例えば3つの)リレーレンズ系52a,52
b,52cによって等倍リレーされる。
【0129】つまり、像56a,56bはリレーレンズ
系52aにより、このリレーレンズ系52aの後方の殆
ど同じ位置に像57a,57bを等しい大きさで結び、
これらの像57a,57bはリレーレンズ系52bによ
り、このリレーレンズ系52bの後方の殆ど同じ位置に
像58a,58bを等しい大きさで結び、これらの像5
8a,58bはリレーレンズ系52cにより、このリレ
ーレンズ系52cの後方の殆ど同じ位置に像59a,5
9bを等しい大きさで結ぶ。
【0130】対物光学系51の後群55とリレーレンズ
系52a,52b,52cの光軸とは同じ軸上にあり、
この光軸と前群54a,54bの光軸とは左右に各々偏
心している。
【0131】偏心量は所望の大きさ、すなわち立体感の
大きさに合わせて選択することができ、本実施例では各
々d/2(=2mm)である。また、前群54a,54
bと後群55との間はアフォーカル光束でなくてもよい
が、小型化のためにはこの部分をアフォーカル光束と
し、対物光学系によって結像した像をほぼ重ねた方がよ
い。
【0132】また、通常リレー系の画角に対して、内視
鏡で必要とされる画角は大きい。また、前述のように前
群54a,54bは、アフォーカルに近い方が良いとい
う条件からまた、非共通の部分が少ない方が良いという
条件から前群54a,54bは物体側から凹群と凸群の
2群構成とするのが良い。
【0133】また、リレー光学系で伝送する視差のある
複数の像をほぼ重ねたほうが、リレー光学系を細径化で
きるため、対物光学系51の射出瞳はほぼ無限遠にする
のが良い。このため、対物光学系51の後群55の前側
焦点位置が瞳位置となるため、物体から前群54a,5
4bへ入る光束が、うまく後群55に伝わるためには、
前群54a,54bの射出瞳と一致していることが好ま
しい。具体的には前群54a,54bの最終面が、後群
55の前側焦点位置よりも像側に配置するのが好まし
い。
【0134】本実施例の場合リレー回数は3回である
が、内視鏡挿入部の長さや径、光学系の明るさ等の仕様
により通常1回から十数回まで多様に選択設定できる。
視差の大きさ、すなわち左右の入射瞳の中心間隔は対物
光学系51の前群54a,54bの光軸間隔dにより決
まり、光学系の明るさとは独立である。
【0135】この実施例によれば、上記第1実施例など
と同じく、視差のある2つの像56a,56bは軸対称
な1本のリレー光学系によって伝送しているので、伝送
中2つの像の質(倍率、MTF、像位置、色収差、色づ
き等)に誤差を発生することが少ない。
【0136】また、上記第1実施例などよりも対物光学
系51に左右で非共通の部品が少なくなっている。従っ
て、レンズ調整の手間を極力省くことができ、良好な立
体観察像を得ることができる。
【0137】さらにこの実施例では、空間的にほぼ重な
り合った位置の像をリレー光学系で伝送する構成である
ので、前群54a,54bそれぞれを例えば左右方向が
短軸で、縦(垂直)方向が長軸となる長円形のレンズ系
で構成し、瞳も長円形とすることにより、視差や明るさ
等を劣化させることなく対物光学系及びリレー光学系を
細径化することが可能になる。この場合には、挿入部を
その先端から後端側まで細径化でき、挿入使用できる適
用範囲を拡大できる。また、腹部等に挿入部を挿入する
ための孔を小さいもので良くなるので、患者に与える苦
痛を軽減できる。なお、他の実施例においても、長円形
のレンズ系で対物光学系を構成するようにしても良い。
【0138】本実施例ではリレーレンズ系52cの最終
像59a,59bがほぼ同じ位置にあるためこれを何ら
かの手段で分離する必要がある。これを行うのが瞳分割
結像手段である。
【0139】これはリレー光学系で伝送された瞳を結像
する手段と、この瞳の部分光束を結像して複数の視差の
ある像を空間的に分離して結像させる手段が必要であ
る。具体的には、これを行うのがアダプタ光学系50で
あり、リレーレンズ系52cと同じ光軸となるように配
置された瞳結像レンズ系61、ミラー部62a,62
b、結像レンズ系63a,63bから構成されている。
【0140】瞳結像レンズ系61はリレーレンズ系52
a,52b,52cによって伝送された対物光学系51
の2つの瞳を空間的に離れた位置に結像させる。ミラー
部62a,62bでは2つの瞳の光束を外側に並行移動
(本実施例では移動量6mm)させ、結像レンズ系63
a,63bはそれぞれ撮像素子53a,53bに像64
a,64bを結像する作用を持つ。
【0141】結像レンズ系63a,63bの光軸はリレ
ーレンズ系22cの光軸に対して、ミラー部62a,6
2bによる並行移動分を除いて、d/2(=2mm)だ
け偏心している。なお、ミラー部62a,62b及び結
像レンズ系63a,63bはそれぞれ片側のみ図示して
ある。
【0142】また、最終的に左右の瞳が重なり合わない
ように瞳位置及びその共役位置のうち任意の瞳面(本実
施例では瞳結像レンズ射出瞳面)に明るさ絞り79を設
けて光束を制限するのがよい。
【0143】本実施例では、ミラー部62a,62bで
の並行移動距離とアダプタ光学系50の倍率を適当に設
定することによって、任意の大きさの撮像素子53a,
53bに対して最適な像64a,64bを得ることがで
きる。
【0144】ミラー部62a,62bの並行移動の方向
は図16のように紙面内でも、また紙面に垂直な方向で
も任意の方向でもよい。また、結像レンズ系63a,6
3bの焦点距離を変更することでも倍率を変更できる。
【0145】また、術者の好みあるいは術式に最適な立
体感を得るには視差の大きさを可変とするように2つの
前群54a,54bの互いの光軸間距離dを可変とすれ
ばよい。この場合、先端部の小型化のためには2つの前
群54a,54bをリレー光学系の光軸に対して垂直に
互いに反対方向に移動可能とするのがよい。
【0146】ただしこの場合は、前群54a,54bの
移動により対物光学系の射出瞳が移動するため、リレー
レンズ系52a,52b,52c以降の光学系で光束が
けられないように各レンズの有効径を大きめにしておく
等の注意が必要がある。その他は第1実施例と同様の作
用及び効果を有する。この実施例のレンズデータは表6
の通りである。
【0147】 表6 第10実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.500 r3 =-15.1509 d3 = 0.500 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = 1.8541 d4 = 0.400 r5 = ∞ d5 = 1.471 n3 =1.8061 ν3 =40.9 r6 = ∞(瞳) d6 = 8.000 n4 =1.8061 ν4 =40.9 r7 = -6.3400 d7 = 0.300 r8 = 29.8778 d8 = 6.980 n5 =1.60311 ν5 =60.7 r9 =-76.5455 d9 = 2.000 r10= 11.8863 d10= 12.000 n6 =1.60311 ν6 =60.7 r11=-14.2286 d11= 1.000 n7 =1.84666 ν7 =23.8 r12= 6.6719 d12= 1.327 r13= 16.2399 d13= 1.000 n8 =1.84666 ν8 =23.8 r14= 6.8781 d14= 2.641 n9 =1.60311 ν9 =60.7 r15=-16.3999 d15= 0.300 r16= 9.6243 d16= 2.045 n10=1.72916 ν10=54.7 r17= 42.1473 d17= 12.000 r18= 20.3224 d18= 28.648 n11=1.51633 ν11=64.1 r19= -9.1270 d19= 1.000 n12=1.85026 ν12=32.3 r20=-17.5105 d20= 0.300 r21= 37.3211 d21= 2.038 n13=1.8061 ν13=40.9 r22= ∞ d22= 25.393 n14=1.51633 ν14=64.1 r23= ∞ d23= 2.038 n15=1.8061 ν15=40.9 r24=-37.3211 d24= 0.300 r25= 17.5105 d25= 1.000 n16=1.85026 ν16=32.3 r26= 9.1270 d26= 28.648 n17=1.51633 ν17=64.1 r27=-20.3224 d27= 14.000 r28= 20.3224 d28= 28.648 n18=1.51633 ν18=64.1 r29= -9.1270 d29= 1.000 n19=1.85026 ν19=32.3 r30=-17.5105 d30= 0.300 r31= 37.3211 d31= 2.038 n20=1.8061 ν20=40.9 r32= ∞ d32= 25.393 n21=1.51633 ν21=64.1 r33= ∞ d33= 2.038 n22=1.8061 ν22=40.9 r34=-37.3211 d34= 0.300 r35= 17.5105 d35= 1.000 n23=1.85026 ν23=32.3 r36= 9.1270 d36= 28.648 n24=1.51633 ν24=64.1 r37=-20.3224 d37= 14.000 r38= 20.3224 d38= 28.648 n25=1.51633 ν25=64.1 r39= -9.1270 d39= 1.000 n26=1.85026 ν26=32.3 r40=-17.5105 d40= 0.300 r41= 37.3211 d41= 2.038 n27=1.8061 ν27=40.9 r42= ∞ d42= 25.393 n28=1.51633 ν28=64.1 r43= ∞ d43= 2.038 n29=1.8061 ν29=40.9 r44=-37.3211 d44= 0.300 r45= 17.5105 d45= 1.000 n30=1.85026 ν30=32.3 r46= 9.1270 d46= 28.648 n31=1.51633 ν31=64.1 r47=-20.3224 d47= 17.000 r48=-14.8821 d48= 2.846 n32=1.72916 ν32=54.7 r49= -8.8016 d49= 0.300 r50= 15.1352 d50= 4.084 n33=1.618 ν33=63.4 r51= -7.3338 d51= 1.000 n34=1.5927 ν34=35.3 r52= 9.5056 d52= 4.000 r53=-16.8952 d53= 2.000 n35=1.7552 ν35=27.5 r54=-13.2379 d54= 2.000 n36=1.72916 ν36=54.7 r55=-23.2387 d55= 0.300 r56= 22.9913 d56= 2.000 n37=1.816 ν37=46.6 r57= 89.7162 d57= 15.000 r58= ∞ d58= 6.000 (反射面) r59= ∞ d59= 4.000 (反射面) r60= 22.5828 d60= 1.000 n38=1.78472 ν38=25.7 r61= 6.1627 d61= 3.276 n39=1.55963 ν39=61.2 r62= 9.4965 d62= 1.747 r63= 13.6433 d63= 3.041 n40=1.60311 ν40=60.7 r64=-11.6980 d64= 29.780 r65= ∞(像位置)
【0148】以下、第11から第17実施例は上記第1
0実施例を変形した構成であり、互いに視差のある像は
対物光学系によって空間的にほぼ一致した位置に結像す
る。また、これらはすべて対物光学系51を、従来の瞳
を分割するタイプの立体視内視鏡の対物レンズと交換可
能に構成できる。
【0149】図17は本発明の第11実施例における撮
像光学系を示し、リレーレンズ系最終像59a,59b
をアダプタ光学系50によってさらに1回リレーして像
64a,64bを結び、撮像素子53a,53bで撮像
している。
【0150】アダプタ光学系50は、リレーレンズ系5
2cと同じ光軸となるように配置された瞳結像レンズ系
61、結像レンズ系63a,63bから構成されてい
る。結像レンズ系63a,63bの光軸はリレーレンズ
系22cの光軸に対して、1.25d(=5mm)だけ
偏心している。
【0151】なお、結像レンズ系は片側のみ図示してあ
る。 本実施例ではアダプタ光学系50内にミラー部を
持たない分、第10実施例より簡素であり、第10実施
例と同じくアダプタ光学系50の倍率を任意に設定する
ことで、任意の撮像素子に対して最適な像64a,64
bを得ることができる。瞳結像レンズ系61によって分
割される2つの瞳間の距離は、この瞳結像レンズ系61
の焦点距離を調整することで変えることができる。その
他は第10実施例と同様の作用及び効果を有する。この
実施例のレンズデータは表7の通りである。
【0152】 表7 第11実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.500 r3 =-27.1944 d3 = 0.500 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = 1.6149 d4 = 0.400 r5 = ∞ d5 = 0.648 n3 =1.8061 ν3 =40.9 r6 = ∞(瞳) d6 = 8.000 n4 =1.8061 ν4 =40.9 r7 = -5.9410 d7 = 0.300 r8 = 34.5218 d8 = 1.405 n5 =1.60311 ν5 =60.7 r9 =-44.4283 d9 = 1.636 r10= 10.5798 d10= 11.910 n6 =1.60311 ν6 =60.7 r11= -9.6402 d11= 1.000 n7 =1.84666 ν7 =23.8 r12= 5.5533 d12= 1.354 r13= 16.9402 d13= 1.000 n8 =1.84666 ν8 =23.8 r14= 5.6237 d14= 2.775 n9 =1.60311 ν9 =60.7 r15=-11.8857 d15= 0.300 r16= 9.6717 d16= 2.054 n10=1.72916 ν10=54.7 r17= 67.8305 d17= 12.000 r18= 19.4101 d18= 30.497 n11=1.51633 ν11=64.1 r19= -9.3708 d19= 1.000 n12=1.85026 ν12=32.3 r20=-18.4223 d20= 0.300 r21= 37.3503 d21= 1.000 n13=1.8061 ν13=40.9 r22= ∞ d22= 29.679 n14=1.51633 ν14=64.1 r23= ∞ d23= 1.000 n15=1.8061 ν15=40.9 r24=-37.3603 d24= 0.300 r25= 18.4223 d25= 1.000 n16=1.85026 ν16=32.3 r26= 9.3708 d26= 30.497 n17=1.51633 ν17=64.1 r27=-19.4101 d27= 14.000 r28= 19.4101 d28= 30.497 n18=1.51633 ν18=64.1 r29= -9.3708 d29= 1.000 n19=1.85026 ν19=32.3 r30=-18.4223 d30= 0.300 r31= 37.3503 d31= 1.000 n20=1.8061 ν20=40.9 r32= ∞ d32= 29.679 n21=1.51633 ν21=64.1 r33= ∞ d33= 1.000 n22=1.8061 ν22=40.9 r34=-37.3503 d34= 0.300 r35= 18.4223 d35= 1.000 n23=1.85026 ν23=32.3 r36= 9.3708 d36= 30.497 n24=1.51633 ν24=64.1 r37=-19.4101 d37= 14.000 r38= 19.4101 d38= 30.497 n25=1.51633 ν25=64.1 r39= -9.3708 d39= 1.000 n26=1.85026 ν26=32.3 r40=-18.4223 d40= 0.300 r41= 37.3503 d41= 1.000 n27=1.8061 ν27=40.9 r42= ∞ d42= 29.679 n28=1.51633 ν28=64.1 r43= ∞ d43= 1.000 n29=1.8061 ν29=40.9 r44=-37.3503 d44= 0.300 r45= 18.4223 d45= 1.000 n30=1.85026 ν30=32.3 r46= 9.3708 d46= 30.497 n31=1.51633 ν31=64.1 r47=-19.4101 d47= 19.000 r48=-14.3213 d48= 7.000 n32=1.72916 ν32=54.7 r49=-11.0960 d49= 0.300 r50= 33.1140 d50= 1.047 n33=1.618 ν33=63.4 r51= 9.1082 d51= 7.000 n34=1.5927 ν34=35.3 r52= 67.5887 d52= 3.277 r53= -9.9528 d53= 7.000 n35=1.7552 ν35=27.5 r54= 41.3894 d54= 10.000 n36=1.72916 ν36=54.7 r55=-19.8178 d55= 3.000 r56=-63.2683 d56= 7.000 n37=1.816 ν37=46.6 r57=-41.6536 d57= 6.621 r58= 20.1426 d58= 2.426 n38=1.51633 ν38=64.1 r59=-122.3553 d59= 5.000 n39=1.78472 ν39=25.7 r60= 32.7733 d60= 2.000 r61= 21.5258 d61= 5.000 n40=1.5725 ν40=57.8 r62=563.4090 d62= 36.001 r63= ∞(像位置)
【0153】図18は本発明の第12実施例における撮
像光学系を示し、対物光学系51の前群54a,54b
が物体側に凹面を持つ1つのメニスカスレンズ65a,
65bから構成されている。本実施例の場合、前記第1
1実施例に比べてさらに左右光路非共通の部分が減って
いるため、2つの像の質の間に誤差が少ない。この実施
例のレンズデータは表8の通りである。
【0154】 表8 第12実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.500 r3 = -5.6176 d3 = 8.000 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = ∞(瞳) d4 = 8.000 n3 =1.883 ν3 =40.8 r5 =-10.6525 d5 = 1.727 r6 =225.1706 d6 = 1.024 n4 =1.60311 ν4 =60.7 r7 =794.5057 d7 = 0.803 r8 = 7.7627 d8 = 3.448 n5 =1.6968 ν5 =55.5 r9 = 7.0551 d9 = 1.200 n6 =1.84666 ν6 =23.8 r10= 6.6689 d10= 1.754 r11= 21.0094 d11= 1.000 n7 =1.84666 ν7 =23.8 r12= 5.2971 d12= 3.637 n8 =1.60311 ν8 =60.7 r13=-17.1652 d13= 0.300 r14= 9.0345 d14= 2.401 n9 =1.72916 ν9 =54.7 r15= 40.5646 d15= 12.000 r16= 19.9468 d16= 30.262 n10=1.51633 ν10=64.1 r17= -9.0769 d17= 1.018 n11=1.85026 ν11=32.3 r18=-18.5715 d18= 0.300 r19= 34.7626 d19= 3.093 n12=1.8061 ν12=40.9 r20= ∞ d20= 19.606 n13=1.51633 ν13=64.1 r21= ∞ d21= 3.093 n14=1.8061 ν14=40.9 r22=-34.7626 d22= 0.300 r23= 18.5715 d23= 1.018 n15=1.85026 ν15=32.3 r24= 9.0769 d24= 30.262 n16=1.51633 ν16=64.1 r25=-19.9468 d25= 14.000 r26= 19.9468 d26= 30.262 n17=1.51633 ν17=64.1 r27= -9.0769 d27= 1.018 n18=1.85026 ν18=32.3 r28=-18.5715 d28= 0.300 r29= 34.7626 d29= 3.093 n19=1.8061 ν19=40.9 r30= ∞ d30= 19.606 n20=1.51633 ν20=64.1 r31= ∞ d31= 3.093 n21=1.8061 ν21=40.9 r32=-34.7626 d32= 0.300 r33= 18.5715 d33= 1.018 n22=1.85026 ν22=32.3 r34= 9.0769 d34= 30.262 n23=1.51633 ν23=64.1 r35=-19.9468 d35= 14.000 r36= 19.9468 d36= 30.262 n24=1.51633 ν24=64.1 r37= -9.0769 d37= 1.018 n25=1.85026 ν25=32.3 r38=-18.5715 d38= 0.300 r39= 34.7626 d39= 3.093 n26=1.8061 ν26=40.9 r40= ∞ d40= 19.606 n27=1.51633 ν27=64.1 r41= ∞ d41= 3.093 n28=1.8061 ν28=40.9 r42=-34.7626 d42= 0.300 r43= 18.5715 d43= 1.018 n29=1.85026 ν29=32.3 r44= 9.0769 d44= 30.262 n30=1.51633 ν30=64.1 r45=-19.9468 d45= 19.000 r46=-11.8408 d46= 5.820 n31=1.72916 ν31=54.7 r47= -9.1946 d47= 0.300 r48= 24.0775 d48= 10.000 n32=1.618 ν32=63.4 r49=-26.2109 d49= 7.000 n33=1.5927 ν33=35.3 r50= 63.4749 d50= 3.000 r51= -8.3204 d51= 5.376 n34=1.7552 ν34=27.5 r52=-38.8722 d52= 10.000 n35=1.72916 ν35=54.7 r53=-19.1304 d53= 3.000 r54=-83.1506 d54= 7.000 n36=1.816 ν36=46.6 r55=-41.8244 d55= 8.346 r56=-26.1283 d56= 4.325 n37=1.51633 ν37=64.1 r57= -7.8805 d57= 4.552 n38=1.78472 ν38=25.7 r58=-14.4880 d58= 0.300 r59= 31.7804 d59= 5.000 n39=1.5725 ν39=57.8 r60=6326.3883 d60= 36.032 r61= ∞(像位置)
【0155】さらには、図19に示すようにメニスカス
レンズ65a,65bを1体で成形加工したレンズ65
とすることにより、対物光学系51から瞳結像レンズ系
61までの間で左右誤差を実用上問題にならないレベル
まで下げることができ、レンズ調整の手間が省け好まし
い。その他は第11実施例と同様の作用及び効果を有す
る。
【0156】なお、図19において、図19(a)は平
面断面図、図19(b)は図19(a)の側面方向から
見た側面図、図19(c)及び図19(d)は図19
(a)の正面方向及び背面側からそれぞれ見た正面図及
び背面図である。
【0157】図20は本発明の第13実施例における撮
像光学系を示し、リレーレンズ系最終像59a,59b
をアダプタ光学系50によってさらに1回リレーする。
アダプタ光学系50はリレーレンズ系52cと同じ光軸
であるため、リレーされた像64a,64bはほぼ同じ
位置に結像され、これを共通となる1つの撮像素子53
で撮像している。
【0158】アダプタ光学系50の瞳結像レンズ系61
と結像レンズ系63との間にはシャッタ66があり、撮
像素子53に2つの像が同時に結像しないように交互に
光束を遮断する。本実施例の場合、1つの撮像素子53
で済むという利点がある。その他は第12実施例と同様
の効果を有する。この実施例のレンズデータは表9の通
りである。
【0159】 表9 第13実施例のレンズデータ r1 = ∞ d1 = 0.400 n1 =1.7682 ν1 =71.8 r2 = ∞ d2 = 0.500 r3 = 14.7408 d3 = 0.500 n2 =1.883 ν2 =40.8 r4 = 1.5441 d4 = 0.400 r5 = ∞ d5 = 0.572 n3 =1.8061 ν3 =40.9 r6 = ∞(瞳) d6 = 7.966 n4 =1.8061 ν4 =40.9 r7 = -5.9996 d7 = 0.300 r8 = 38.8172 d8 = 1.360 n5 =1.60311 ν5 =60.7 r9 =-54.0250 d9 = 1.040 r10= 10.8354 d10= 11.720 n6 =1.60311 ν6 =60.7 r11=-36.1554 d11= 1.000 n7 =1.84666 ν7 =23.8 r12= 5.7085 d12= 1.444 r13= 17.6383 d13= 1.000 n8 =1.84666 ν8 =23.8 r14= 5.3388 d14= 3.339 n9 =1.60311 ν9 =60.7 r15=-10.4808 d15= 0.300 r16= 10.4139 d16= 2.316 n10=1.72916 ν10=54.7 r17=1299.7086 d17= 12.000 r18= 20.9531 d18= 28.137 n11=1.51633 ν11=64.1 r19= -9.0377 d19= 1.029 n12=1.85026 ν12=32.3 r20=-17.1424 d20= 0.300 r21= 37.8341 d21= 1.462 n13=1.8061 ν13=40.9 r22= ∞ d22= 26.759 n14=1.51633 ν14=64.1 r23= ∞ d23= 1.462 n15=1.8061 ν15=40.9 r24=-37.8341 d24= 0.300 r25= 17.1424 d25= 1.029 n16=1.85026 ν16=32.3 r26= 9.0377 d26= 28.137 n17=1.51633 ν17=64.1 r27=-20.9531 d27= 14.000 r28= 20.9531 d28= 28.137 n18=1.51633 ν18=64.1 r29= -9.0377 d29= 1.029 n19=1.85026 ν19=32.3 r30=-17.1424 d30= 0.300 r31= 37.8341 d31= 1.462 n20=1.8061 ν20=40.9 r32= ∞ d32= 26.759 n21=1.51633 ν21=64.1 r33= ∞ d33= 1.462 n22=1.8061 ν22=40.9 r34=-37.8341 d34= 0.300 r35= 17.1424 d35= 1.029 n23=1.85026 ν23=32.3 r36= 9.0377 d36= 28.137 n24=1.51633 ν24=64.1 r37=-20.9531 d37= 14.000 r38= 20.9531 d38= 28.137 n25=1.51633 ν25=64.1 r39= -9.0377 d39= 1.029 n26=1.85026 ν26=32.3 r40=-17.1424 d40= 0.300 r41= 37.8341 d41= 1.462 n27=1.8061 ν27=40.9 r42= ∞ d42= 26.759 n28=1.51633 ν28=64.1 r43= ∞ d43= 1.462 n29=1.8061 ν29=40.9 r44=-37.8341 d44= 0.300 r45= 17.1424 d45= 1.029 n30=1.85026 ν30=32.3 r46= 9.0377 d46= 28.137 n31=1.51633 ν31=64.1 r47=-20.9531 d47= 19.000 r48=-13.4332 d48= 7.000 n32=1.72916 ν32=54.7 r49=-11.0047 d49= 0.300 r50= 17.1878 d50= 5.837 n33=1.618 ν33=63.4 r51= 57.8341 d51= 7.000 n34=1.5927 ν34=35.3 r52= 38.7072 d52= 4.174 r53= -8.1955 d53= 6.919 n35=1.7552 ν35=27.5 r54= 42.2429 d54= 10.000 n36=1.72916 ν36=54.7 r55=-19.4465 d55= 0.300 r56=944.8567 d56= 4.699 n37=1.816 ν37=46.6 r57=-50.3836 d57= 18.931 r58=136.6914 d58= 5.000 n38=1.51633 ν38=64.1 r59=-21.5686 d59= 5.000 n39=1.78472 ν39=25.7 r60=-47.7722 d60= 3.000 r61= 24.4617 d61= 5.000 n40=1.5725 ν40=57.8 r62=207.2457 d62= 24.000 r63= ∞(像位置)
【0160】図21は本発明の第14実施例における撮
像光学系の主要部を示す図で、第13実施例と同じくア
ダプタ光学系50はリレーレンズ系52cと同じ光軸で
あるため、リレーされた像64a,64bはほぼ同じ位
置に結像され、これを1つの撮像素子53で撮像してい
る。
【0161】共通に使用されるこの撮像素子53の受光
面の直前にはレンチキュラーレンズ67が配置されてお
り、撮像素子53の1列又は1行おきに、左右の画像を
結像させることでこれにより2つの像を分離して撮像し
ている。本実施例の場合にも1つの撮像素子53で済む
という利点がある。その他は第13実施例と同様の効果
を有する。なお、この実施例のレンズデータは第13実
施例と同じである。
【0162】図22は本発明の第15実施例における対
物光学系の一部を示す図で、対物光学系に斜視対物光学
系70を用いた場合の実施例である。本実施例の場合、
視野方向は内視鏡長手方向(リレーレンズ光軸方向)に
対して30゜である。前群54a,54bを形成する反
射プリズム68a,68bおよび69a,69bはそれ
ぞれ2つ別体でも1つで一体になっていてもよい。
【0163】図23は本発明の第15実施例の変形例に
おける対物光学系の一部を示す図で、第15実施例と同
じく斜視対物光学系70を形成している。この変形例の
場合、視野方向は内視鏡長手方向(リレーレンズ光軸方
向)対して70゜である。反射プリズム68a,68b
および69a,69bはそれぞれ2つ別体でも1つで一
体になっていてもよい。
【0164】以上第15実施例及びその変形例の他に視
野方向は反射プリズム68a,68b、69a,69b
の角度を変えることで種々変えることができる。従っ
て、前群部分を交換可能に構成すれば、この前群のみの
交換で種々の視野方向あるいは視野角が得られるように
できる。もちろん、対物光学系全体を交換可能に構成し
ても同様の効果は得られる。その他は第10実施例と同
様の効果を有する。
【0165】図24は本発明の第16実施例における撮
像光学系を示す図で、第15実施例と同じく斜視対物光
学系70を用いた場合の実施例である。本実施例の場
合、視野方向は内視鏡長手方向(リレーレンズ光軸方
向)に対して45゜である。反射プリズム71は1つで
左右一体になっている。
【0166】つまり、図示された第10実施例ないし第
15実施例まででは、2つに分離された前群54a,5
4bの光学系が採用されていたが、この実施例では共通
の光学素子としての反射プリズム71を用いて2つに分
離された前群54a,54bと同じ機能をする前群54
を形成している。
【0167】また、この前群54を形成する対となる負
のパワー要素としての負レンズ系72a,72bと正の
パワー要素としての正レンズ系73a,73bとは左右
それぞれ左右に偏心して配置された構成にされており、
かつ図示のごとく回転可能となっている。したがって、
対物光学系の2つの入射瞳の配列方向、すなわち視差の
方向(図24中のdの方向)が変化でき、物体を多方向
から立体視観察するのにたいへん有効である。
【0168】本実施例の場合、前群54の回転に伴い、
瞳結像レンズ系61の射出瞳もその回転に伴って回転す
る。図24に示す実施例ではアダプタ光学系50として
は第11実施例と同じ構成を採用した場合の例を示して
おり、結像レンズ系63a,63bおよび撮像素子53
a,53bが前記回転に同期して光束がけられないよう
に回転する。
【0169】本実施例の場合においても、反射プリズム
71の角度を変えることで視野方向が変化でき、負レン
ズと正レンズの焦点距離の組み合わせを変えることで視
野角が変化でき、左右の負レンズと正レンズの光軸間隔
を変えることで視差の大きさを変えることができる。
【0170】本実施例を他のアダプタ光学系の場合にも
適用できるが、上記のように前群54の回転に伴い、瞳
結像レンズ系61の射出瞳もその回転にともなって回転
するため、左右別光軸を持つ部分、例えば図16の第1
0実施例の場合にはミラー部62a,62b、結像レン
ズ系63a,63b、撮像素子53a,53b等をこれ
と同期して回転する必要がある。その他は第10実施例
と同様の効果を有する。
【0171】図25は本発明の第17実施例を示す図
で、負レンズ系72a,72bと正レンズ系73a,7
3bを含む前群54が反射プリズム71の物体側に配置
されている場合の実施例である。
【0172】本実施例の場合、第16実施例に比べて前
群54部分での回転部が1箇所(この場合、反射プリズ
ム71の物体側)に集中できるため、構成が簡単であ
る。また、図25では第13実施例と同じ構成のアダプ
タ光学系50を用いた場合の例を示しており、シャッタ
66の開口部が前記回転に同期して光束がけられないよ
うに回転する。このとき、他の部品、結像レンズ63や
撮像素子53等もシャッタ66と共に回転してもよい。
【0173】図26は本発明の第18実施例のユニット
構成を示す図である。図26(a)では前群54a,5
4bを内蔵した前群ユニット81と、後群55とリレー
レンズ系52a,52b,52cと瞳結像レンズ系61
を内蔵した後群・リレーレンズ系・瞳結像レンズ系ユニ
ット82と、結像レンズ系63a,63bを内蔵した結
像レンズ系ユニット83と、撮像素子53a,53bを
内蔵した撮像素子ユニット84から構成されている。な
お、図1に示した入力部25と出力部24の境界は後群
・リレーレンズ系・瞳結像レンズ系ユニット82と、結
像レンズ系ユニット83との接続部が該当する。
【0174】図26(b)は、図26(a)において、
結像レンズ系63a,63bと撮像素子53a,53b
とを一つのユニットにした結像レンズ系・撮像素子ユニ
ット85を用いた構成にしている。
【0175】図26(c)は、図26(a)において、
前群ユニット81における前群54a,54bと後群・
リレーレンズ系・瞳結像レンズ系ユニット82における
後群55とを合わせて対物光学系ユニット86と、リレ
ーレンズ系52a,52b,52cと瞳結像レンズ系6
1を内蔵したリレーレンズ系・瞳結像レンズ系ユニット
87と、図26(b)と同様に結像レンズ系・撮像素子
ユニット85とを用いた構成にしている。
【0176】図26(d)では対物光学系(つまり前群
54a,54bと後群55)とリレーレンズ系52a,
52b,52cと瞳結像レンズ系61とを一つのユニッ
トとた対物光学系・リレーレンズ系・瞳結像レンズ系ユ
ニット88と、結像レンズ系・撮像素子ユニット85を
用いて構成している。
【0177】図26(e)では対物光学系とリレーレン
ズ系52a,52b,52cとを一つのユニットとした
対物光学系・リレーレンズ系ユニット89と、瞳結像レ
ンズ系61と結像レンズ系63a,63bと撮像素子5
3a,53bとを一つのユニットとした瞳結像レンズ系
・結像レンズ系・撮像素子ユニット90とを用いて構成
している。
【0178】図26(f)では前群ユニット81と、後
群55とリレーレンズ系52a,52b,52cとを一
つのユニットとした後群・リレーレンズ系ユニット91
と、瞳結像レンズ系・結像レンズ系・撮像素子ユニット
90とを用いて構成している。
【0179】図26(g)では、リレーレンズ系52
a,52b,52cを一つのユニットにしたリレーレン
ズ系ユニット92と、対物光学系ユニット86と、瞳結
像レンズ系・結像レンズ系・撮像素子ユニット90とを
用いて構成している。なお、図26(b)ないし(g)
では各ユニット内のレンズ系の符号を省略して示してい
る。図26(a)ないし(g)に対しても、図12
(d)で示した接眼アダプタ45′を接続できる構造に
しても良い。
【0180】図27は前群ユニット81のより具体的な
構成を説明する図である。図27(a)は共通な前群5
4を用いた前群ユニット81であり、これを取り付けた
場合には従来の瞳を分割するタイプの立体視内視鏡を構
成できる。
【0181】図27(b)は視野角70゜の前群ユニッ
ト81、図27(c)は視野角40゜の前群ユニット8
1であり、これらを付け替えることで所望の視野角がえ
られる。
【0182】図27(d)及び(e)は視野方向70゜
の前群斜視ユニット81を示し、図27(e)は図27
(d)の後方から見た図である。反射プリズム71を替
えることにより種々の視野方向の前群斜視ユニット81
を構成できる。
【0183】図27(f)は視差を減らした前群ユニッ
ト81であり、2つの前群54a,54bの光軸を近づ
けて、他の光軸間距離dより小さい距離d′にしてい
る。図27(a)から(f)において、前群54a,5
4bからの光束をほぼアフォーカル光束にすれば、ユニ
ット交換時のピントずれや像ずれを抑えることができ
る。
【0184】図28は対物光学系ユニットの構成を示
す。図28(a)は同じ光軸となるように配置された前
群54と後群55からなる対物光学系ユニット86であ
り、これを用いた場合には従来の瞳を分割するタイプの
立体視内視鏡を構成することもできる。図28(b)は
視野角70゜の前群54a,54bを有する対物光学系
ユニット86、図28(c)は視野角40゜の前群54
a,54bを有する対物光学系ユニット86であり、こ
れらをつけ変えることで所望の視野角が得られる。
【0185】図28(d)は視野方向70゜の斜視対物
光学系ユニット86である。図28(e)は図28
(d)の正面図である。反射プリズム71を変えること
により種々の視野方向の斜視対物光学系ユニットを構成
できる。なお、図28(e)ではライトガイドを省略し
ている。
【0186】図28(f)は視差を減らした対物光学系
ユニットであり、2つの前群54a,54bの光軸を近
づけて光軸間距離d′を例えば28(b)等の場合のd
より小さくしている。
【0187】図29は後群55とリレーレンズ系52
a,52bと瞳結像レンズ系61等を含むユニットの構
成を示す。図29(a)は後群55とリレーレンズ系5
2a,52bと瞳結像レンズ系61とを含む後群・リレ
ーレンズ系・瞳結像レンズ系ユニット82、図29
(b)はリレーレンズ系52a,52bと瞳結像レンズ
系61とを含むリレーレンズ系・瞳結像レンズ系ユニッ
ト87、図29(c)は後群55とリレーレンズ系52
a,52bとを含む後群・リレーレンズ系ユニット9
1、図29(d)はリレーレンズ系52a,52bから
なるリレーレンズ系ユニット92である。リレーレンズ
系のリレー回数は種々のものが使用でき、必要に応じて
挿入部の長さの違うものを選択できる。この第18実施
例における各ユニットの構成は第10ないし第17実施
例の光学系の一部を採用して構成することができる。
【0188】この第18実施例によれば、使用する目的
に適した構成の立体視内視鏡を選択使用できる。その他
は第10実施例ないし第17実施例の効果を有する。
【0189】以下、第19実施例及び第20実施例は上
記課題を解決するための手段及び作用における(1)の
構成を用いた実施例であり、対物光学系で取り込まれた
互いに視差のある複数の像を共通の像伝送光学系で伝送
し撮像したものを、選択的に表示手段に表示することに
より観察者に最適な立体像を提供するものである。
【0190】図30(a)は本発明の第19実施例を備
えた立体視内視鏡装置101の構成を示す図で、第19
実施例の立体視内視鏡102を用いて手術している状況
で示す。図30(b)は立体視内視鏡102の先端面か
ら見た対物光学系121の配置を示す。
【0191】この立体視内視鏡装置101は、視差のあ
る複数の像を撮像する撮像手段を内蔵した立体視内視鏡
102と、この撮像手段に対する信号処理を行うCCU
103と、このCCU103に接続され、映像信号を分
配する分配器104と、この分配器104により分配さ
れた映像信号を表示する複数の表示手段としてのカラー
モニタ105、ヘッドマウンテッドディスプレイ(HM
Dと略記)106、107とから構成される。
【0192】図30(a)では立体視内視鏡102の硬
性の挿入部111は患者の腹部112の孔113から患
部114に向かって挿入されている。また、2人の術者
115、116はそれぞれHMD106、107を頭部
に装着して患部114を立体視で観察し、処置具11
7、118を用いて処置を行っている。処置具117、
118は腹部112の別の穴から挿入しても、立体視内
視鏡102のチャンネルを通して挿入してもよい。
【0193】また、別の観察者119(助手、看護婦、
見学者等)がカラーモニタ105をシャッタめがね12
0を装着して観察することで同じ患部114を立体視で
観察している。
【0194】立体視内視鏡102は物体側から順に対物
光学系121、リレー光学系122、アダプタ光学系1
23、撮像手段124で構成されている。
【0195】対物光学系121で結像された互いに視差
のある3つ以上の像は1本(または複数)のリレー光学
系122で伝送され、アダプタ光学系123により、撮
像手段124を構成する各撮像素子に空間的(あるいは
時間的)に分離して結像される。撮像手段124によっ
て光電変換された各像の電気信号はCCU103により
映像信号に変換され、さらに分配器104によって任意
の2つ像の信号に分けられ、表示手段となるカラーモニ
タ105、HMD106、107によって表示される。
【0196】本実施例の場合、対物光学系121および
アダプタ光学系123にこれまで示してきた種々の光学
系を組み合わせて使用することで、各術者および観察者
に合った最適な立体像を提供できる点に効果が大であ
る。
【0197】また、複数の像を、1本の筒状の挿入部1
11に内蔵された1本のリレー光学系122で伝送する
ことにより腹部112の孔113が一つですみ、患者の
負担を軽減できる。
【0198】対物光学系121としては例えば図30
(b)に示すように、挿入部111の中心軸から60°
の角度で中心軸から離間した一定距離の位置に6つの対
物レンズ系121a〜121fを配置した構成にしてい
る。これらの対物レンズ系121a〜121fによる6
つの像は、共通のリレー光学系122と、例えば3つの
アダプタレンズ系で構成されたアダプタ光学系123を
経て撮像手段124を構成する例えば6つの撮像素子で
撮像されるようにしている。
【0199】この構成によれば、例えば対物レンズ系1
21aと121dによる像を選択して、視差の大きい立
体像を得ることもできるし、対物レンズ系121bと1
21eとによる像を選択することにより60°異なる方
向からの視差の大きい立体視も可能であるし、さらに対
物レンズ系121cと121fとによる像を選択するこ
とにより120°異なる方向からの視差の大きい立体視
も可能である。
【0200】さらに、上記の場合の組み合わせより視差
は小さくなるが、例えば対物レンズ系121aと121
c、或は対物レンズ系121aと121eとによる像等
を選択することにより色々な方向から立体感のある像を
得ることも可能になる。
【0201】なお、分配器104によりHMD106等
の表示デバイス側に分配される2つの像を、その表示デ
バイスを使用している術者115が赤外線とか超音波等
を用いたワイヤレス等のリモートコントロール装置によ
り遠隔的に選択できる遠隔的表示選択手段を設けるよう
にしても良い。
【0202】また、1組の対物レンズ系(例えば121
aと121d)の視差方向を基準として、それとは異な
る視差方向の対物レンズ系(例えば121bと121
e)による像を選択した場合にはその視差方向の変更角
(この例の場合には60°)を、その表示デバイス内に
表示して、術者115等はどの方向(方位)から観察し
ているかを簡単に分かるように、観察方向(方位)表示
手段を設けるようにしても良い。
【0203】なお、この実施例では3以上の複数n(図
30ではn=6)個の対物像を1本のリレー光学系12
2で伝送しているが、n−i本のリレー光学系で伝送す
るようにしても良い(ここで、i=1ないしn−1)。
【0204】図31は本発明の第20実施例の立体視内
視鏡131の構成を示す。図31(a)は立体視内視鏡
131の全体構成を示し、図31(b)は図31(a)
の先端面からみた正面図を示し、図31(c)は図31
(a)の正面側から見た場合の撮像素子の配置を示す。
この実施例も複数組の立体像を得ることができるもので
ある。
【0205】硬性の挿入部111の先端側に配置された
対物光学系132を形成する複数の前群133(133
a〜133f)は互いに視差のある像を取り込み、共通
となる1つの後群134によってほぼ重なった位置に像
135を結び、この像135は共通となる1本のリレー
光学系136により何回かリレーされ、最終像137に
なる。
【0206】この最終像137は複数の像が重なった状
態であり、これらは瞳結像レンズ系138によって各像
の瞳を空間的に分離され、さらに結像レンズ139によ
ってCCD140(140a〜140f)上に各像14
1(141a〜141f)が結像される。
【0207】この実施例では視差のある6つの像を得る
ことができ、これらの内から2つを選択して表示するこ
とにより種々の立体感、種々の視差の画像を立体視でき
る。また、複数の人が別の方向から立体観察することも
できる。
【0208】図32(a)ないし図32(f)は本発明
の第21実施例の立体視内視鏡の先端側の構成を示す。
図32(b)は図32(a)の正面図、図32(c)は
図32(a)の側面方向から見た場合の光学系を示し、
図32(d)は図32(c)の正面図、図32(e)は
図32(c)を屈曲させた状態を示し、図32(f)は
図32(e)の正面図である。この実施例は挿入部15
2の先端側が折れ曲がることが可能にしたものである。
【0209】挿入部152内にはその先端側から対物光
学系153、リレー光学系154を形成するリレーレン
ズ系154a,154bが配置されている。対物光学系
153を覆う挿入部先端部155は湾曲できる蛇管構造
を有する筒状枠体で形成されている。リレー光学系15
4より後方側は硬質の筒状枠体で形成されている。
【0210】対物光学系153を形成する前群としての
凹レンズ156a,156bと後群としての凸レンズ1
57a,157bの間にミラー158、159が配置さ
れ、それぞれ軸161、162の回りで回転可能であ
る。
【0211】図32(c)の直視の状態から湾曲と同時
にミラー158、159を回転させることにより図32
(e)及び図32(f)のように先端部155で折り曲
げるように湾曲させる。この実施例によれば、屈曲させ
て観察することができる。その他は第1実施例等と同様
の効果を有する。
【0212】図33は本発明の第22実施例の立体視内
視鏡の先端側の構成を示す。この実施例は複数組みの立
体像を得ることができる第20実施例と、屈曲できる構
造を有する第21実施例とを組み合わせたものである。
【0213】通常、内視鏡手術においては内視鏡を直
接、腹部に刺すのでなく、トラカール171を通して挿
入される。このトラカール171が細ければ、細い程患
者の負担は少ない。一方、複数の術者が共同で手術を行
う場合、それぞれ別の方向から観察できると便利であ
る。
【0214】しかし、視差を大きくするには限界があ
り、先端部の外径以上に視差を大きくできない。この実
施例はこのような状況に対処できるものであり、別の方
向から観察できるようにしたものである。
【0215】この実施例はリレー光学系154の前方に
屈曲できる2つの先端部155、155′を設け、各先
端部155、155′内には図32の第20実施例と同
様な構造の対物光学系153、153′等を収納してい
る。先端部155内における図32と同じ部材には同じ
符号を付け、他方の先端部155′内における図32と
同じ部材には同じ符号に′を付けてその説明を省略す
る。
【0216】この実施例によれば、トラカール171内
に挿入した状態の時は図32(c)のように直視状態に
しておき、先端部がトラカール171から出たところ
で、図33(a)のように折り曲げることにより、複数
の観察者が細い1本のリレー光学系154を通して別の
方向から観察することができる。
【0217】なお、例えば第1実施例において、対物光
学系21a,21bとして左右方向の結像倍率を(この
左右方向と直交する)垂直方向の結像倍率よりも小さく
するアナモルフィック光学系で構成しても良い。
【0218】この構成の場合には、特に共通の撮像素子
23を採用した場合に対して、左右の2つの像の重なり
を抑制でき、実質的に撮像素子23における左右の撮像
範囲を拡大できることになる。
【0219】また、リレー光学系22による像伝送の機
能に対して、左右方向の像がけられることを(アナモル
フィック光学系でない場合よりも)少なくできるので、
その分、対物光学系21a,21bをより離間して配置
(光軸間距離dを大きく)でき、より立体感のある画像
を得られるようにもできる。この場合にはCCU4にお
いて、左右方向に画像を伸長するか、垂直方向に画像を
圧縮する信号処理を行えば良い。
【0220】なお、リレー光学系22もアナモルフィッ
ク光学系で構成しても良い。また、他の実施例において
も対物光学系、リレー光学系、アダプタ光学系をアナモ
ルフィック光学系で構成しても良い。
【0221】尚、各実施例のレンズデータにおいて、対
物光学系、アダプタ光学系等で同じレンズが対をなして
いる場合は一方のレンズデータのみを示した。また、各
実施例ではリレー光学系として、均質棒状レンズからな
るものを示したが、セルフォック(商品名)等の不均質
ロッドで屈折率分布型レンズを構成し、この屈折率分布
型レンズをリレー光学系(像伝送光学系)に用いた場合
も本発明は有効である。
【0222】なお、対物光学系により視差のある複数の
像を空間的に分離した位置に結像させる場合の実施例
と、視差のある複数の像を空間的にほぼ一致した位置に
結像させる場合の実施例等を説明したが、これらの中間
的な機能を有する場合、つまり視差のある複数の像を空
間的に少なくとも一部が重なる位置に結像させる場合と
か、視差のある複数の像を空間的に少なくとも一部が分
離した位置に結像させる場合も本発明に属する。また、
対物光学系による像をリレー光学系等の像伝送光学系で
伝送する場合に適用した場合に対しても同様に本発明に
属する。
【0223】なお、本発明は上述した実施例及び変形例
に限定されるものでなく、それらの一部などを組み合わ
せて構成される実施例或は変形例も本発明に属する。
【0224】[付記] (1)前記対物光学系の入射瞳の直径が前記リレー光学
系の半径とほぼ同じかそれ以下であることを特徴とする
請求項1記載の立体視内視鏡。
【0225】(2)前記対物光学系と前記リレー光学系
が内包された筒状の挿入部を有する入力部と、前記リレ
ー光学系で伝送された複数の互いに視差のある像を撮像
する撮像手段が内包された出力部とから構成されている
付記1記載の立体視内視鏡。
【0226】(3)前記リレー光学系の最終像面にでき
た視差のある複数の像を撮像する1つまたは複数の撮像
手段をもつ請求項2記載の立体視内視鏡。
【0227】(4)前記対物光学系のパッツバール和を
負値にした請求項2記載の立体視内視鏡。
【0228】(5)前記撮像手段をリレー光学系の光軸
に対して傾斜させた付記3記載の立体視内視鏡。
【0229】(6)前記リレー光学系の最終像面にでき
た視差のある複数の像を再結像し、複数の像の相対距離
を変えるためのアダプタ光学系を有する付記3記載の立
体視内視鏡。
【0230】(7)前記リレー光学系による最終像面の
ほぼ一致した位置にできた視差のある複数の像を空間的
に分離して結像するための瞳分割結像手段と、前記瞳分
割結像手段によって結像された像を撮像する1つまたは
複数の撮像手段とをもつ請求項3記載の立体視内視鏡。
【0231】(8)前記対物光学系は物体側に並行して
置かれた複数の前群と1つの後群とからなり、前記前群
と前記後群との間がほぼアフォーカルであることを特徴
とする請求項3記載の立体視内視鏡。
【0232】(9)前記対物光学系は物体側に並行して
置かれた複数の前群と1つの後群とからなり、前記前群
は物体側から順に負のパワー要素と正のパワー要素とか
ら構成されている付記7記載の立体視内視鏡。
【0233】(10)前記リレー光学系の最終像面の空
間的にほぼ一致した位置にできた視差のある複数の像を
空間的または時間的に分離し、再結像するためのアダプ
タ光学系を有する付記7記載の立体視内視鏡。
【0234】(11)前記複数の対物光学系のペッツバ
ール和が負である請求項5記載の立体視内視鏡。
【0235】(12)前記複数の撮像素子が前記伝送光
学系の光軸に対して傾斜している請求項5記載の立体視
内視鏡。
【0236】(13)前記複数の撮像素子の中央部が撮
像する画像の湾曲面に接するように互いに傾斜している
請求項5記載の立体視内視鏡。
【0237】(14)前記伝送光学系で伝送される瞳が
互いに分離している請求項6記載の立体視内視鏡。
【0238】(15)前記前群光学系の射出光束がほぼ
アフォーカル光束になっている請求項6記載の立体視内
視鏡。
【0239】(16)前記前群光学系と前記後群光学系
の境界位置が前記後群光学系の前側焦点位置よりも像側
にある請求項6記載の立体視内視鏡。
【0240】
【発明の効果】以上説明したように本発明の立体視内視
鏡は、異なる位置に形成される複数の入射瞳を有し、こ
れら複数の入射瞳を通った複数の互いに視差のある像を
結像させる対物光学系と、前記複数の互いに視差のある
像を伝送する共通の像伝送光学系を設けているので、前
記対物光学系により視差を大きくすることができて十分
な立体感が得られると共に、像伝送光学系の共通化によ
り複数の像を伝送する光路の部品共通化が可能になり部
品点数が削減できるし、製造誤差による複数の像間のば
らつきを極力防止できる。
【0241】また、並列に配置され、視差のある複数の
像を分離して結像する複数の対物光学系と、前記複数の
像を伝送する共通の像伝送光学系とを設けて立体視内視
鏡を構成することによって、前記対物光学系により視差
を大きくすることができて十分な立体感が得られると共
に、像伝送光学系の共通化により複数の像を伝送する光
路の部品共通化が可能になり部品点数が削減できるし、
製造誤差による複数の像間のばらつきを極力防止でき
る。さらに、像伝送光学系により伝送された像は空間的
に分離しているので、像分離手段を用いることなく、撮
像手段とか接眼光学系により立体視が可能になる。
【0242】また、視差のある複数の像を空間的にほぼ
一致した位置に結像する対物光学系を形成する複数の前
群光学系及び共通の後群光学系と、前記複数の像を伝送
する共通の像伝送光学系とを設けて立体視内視鏡を構成
することによって、前記対物光学系により視差を大きく
することができて十分な立体感が得られると共に、像伝
送光学系の共通化により複数の像を伝送する光路の部品
共通化が可能になり部品点数が削減できるし、製造誤差
による複数の像間のばらつきを極力防止できる。また、
対物光学系部分においても共通の後群光学系を用いるこ
とにより、部品の共通化を多くでき、製造誤差の影響を
より受けない質の高い複数の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を備えた立体視内視鏡装置
の全体を示す構成図。
【図2】本発明の第1実施例の立体視内視鏡における撮
像光学系を示す構成図。
【図3】本発明の第2実施例における撮像光学系を示す
構成図。
【図4】本発明の第3実施例における撮像光学系を示す
構成図。
【図5】撮像手段の配置を示す説明図。
【図6】第3実施例の変形例における作用説明図。
【図7】本発明の第4実施例における撮像光学系を示す
構成図。
【図8】本発明の第5実施例における撮像光学系を示す
構成図。
【図9】本発明の第6実施例における撮像光学系を示す
構成図。
【図10】本発明の第7実施例における撮像光学系の主
要部を示す構成図。
【図11】本発明の第8実施例における対物光学系を示
す平面図及び側面図。
【図12】本発明の第9実施例及び変形例におけるユニ
ット構成を示す説明図。
【図13】第9実施例の第2ないし第4変形例における
ユニット構成を示す説明図。
【図14】対物光学系ユニットの構成図。
【図15】リレー光学系ユニットの構成図。
【図16】本発明の第10実施例における撮像光学系を
示す構成図。
【図17】本発明の第11実施例における撮像光学系を
示す構成図。
【図18】本発明の第12実施例における撮像光学系を
示す構成図。
【図19】第12実施例の変形例におけるメニスカスレ
ンズを示す図。
【図20】本発明の第13実施例における撮像光学系を
示す構成図。
【図21】本発明の第14実施例における撮像光学系の
主要部を示す構成図。
【図22】本発明の第15実施例における対物光学系の
主要部を示す構成図。
【図23】第15実施例の変形例における対物光学系の
主要部を示す構成図。
【図24】本発明の第16実施例における撮像光学系を
示す構成図。
【図25】本発明の第17実施例における撮像光学系を
示す構成図。
【図26】本発明の第18実施例のユニット構成を示す
説明図。
【図27】前群ユニットの具体的構造を示す図。
【図28】対物光学系ユニットの具体的構造を示す図。
【図29】後群・リレーレンズ系ユニット等を示す断面
図。
【図30】本発明の第19実施例を備えた立体視内視鏡
装置の全体構成等を示す図。
【図31】本発明の第20実施例の立体視内視鏡の構成
を示す図。
【図32】本発明の第21実施例の先端側の構成を示す
図。
【図33】本発明の第22実施例の先端側の構成を示す
図。
【図34】第1の従来例の立体視内視鏡を示す構成図。
【図35】第2の従来例の立体視内視鏡を示す構成図。
【図36】第1の従来例の先端側の構成を示す図。
【図37】第2の従来例の先端側の構成を示す図。
【符号の説明】
1…立体視内視鏡装置 2…立体視内視鏡 3…光源装置 4…CCU 5…スキャンコンバータ 6…カラーモニタ 7a〜10a,7b〜10b…像 11…挿入部 12…把持部 21a,21b…対物光学系 22…リレー光学系 22a,22b,22c…リレー光学系 23…撮像素子 24…出力部 25…入力部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる位置に形成される複数の入
    射瞳を有し、これら複数の入射瞳を通った複数の互いに
    視差のある像を結像させる対物光学系と、 前記複数の互いに視差のある像を伝送する1本の伝送光
    学系を有することを特徴とする立体視内視鏡。
  2. 【請求項2】 視差のある複数の像を空間的に離れた位
    置に結像させる対物光学系と、 前記複数の像を伝送する1本の伝送光学系とを有するこ
    とを特徴とする立体視内視鏡。
  3. 【請求項3】 視差のある複数の像を空間的にほぼ一致
    した位置に結像させる対物光学系と、 前記複数の像を伝送する1本の伝送光学系とを有するこ
    とを特徴とする立体視内視鏡。
  4. 【請求項4】 nを3以上の整数として視差のあるn個
    の像を結像させる対物光学系と、 前記n個の像を伝送するn−1個以下の伝送光学系と、 各々の像を撮像する1つ以上の撮像手段と、 撮像された複数の像のうち任意の2つの像を、1つ以上
    の表示手段に選択的に表示する表示手段とを有すること
    を特徴とする立体視内視鏡。
  5. 【請求項5】 対物光学系と像伝送光学系と撮像素子と
    を有する立体視内視鏡において、 対物光学系は複数の光学系が並列に配置され、互いに視
    差のある複数の画像を結像し、 像伝送光学系は1本の光学系よりなり、前記対物光学系
    で結像した複数の画像を伝送し、 撮像素子は1つまたは複数あり、前記像伝送光学系で伝
    送された複数の画像のうち少なくとも2つ以上の画像を
    撮像することで立体視可能としたことを特徴とする立体
    視内視鏡。
  6. 【請求項6】 対物光学系と像伝送光学系と撮像素子と
    を有する立体視内視鏡において、 対物光学系は互いに視差のある画像を取り込むために、
    光学系が並列に配置された複数の前群光学系と、像伝送
    光学系の光軸と一致して配置され、前記複数の前群光学
    系からの光束をほぼ重なりあった位置に結像する後群光
    学系とからなり、 伝送光学系は前記対物光学系によって結像した互いに視
    差のあるほぼ重なりあった複数の画像を伝送することを
    特徴とする立体視内視鏡。
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