JP5052378B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は顕微鏡に関するものである。特に、手術等の医療用に使用する顕微鏡に関するものである。
従来、左右一対の対物光学系と左右一対の接眼光学系を有する実体顕微鏡の左右の光束中に、イメージローテーターを配置し、鏡体の一部を移動し観察しやすくしても、像の明るさの低下、けられの発生、立体感の異常を軽減できる実体顕微鏡が開示されている。(特許文献1)。
また、鏡体内の対物レンズに入射した観察物体からの光束は、光分割光学系で分割され、一方は鏡筒内の観察光学系へ導かれ、他方はアーム内の撮影光学系に導かれ、鏡体とアームの接続部にはイメージローテーターが配置され、アームに対し鏡体を回転させても、各撮像面での像が回転しないようにすることで、観察しながら観察物体に作業を施すとき、邪魔にならないように設置することの可能な実体顕微鏡用撮影装置が開示されている(特許文献2)。
さらに、対物レンズと、対物レンズと同軸の変倍光学系と、1回結像リレー光学系とを同軸に配置された1軸光学系と、リレー光学系の後方に配置された左右一対の開口絞りと、結像レンズと反射部材と接眼レンズからなる少なくとも一対の観察光学とを備え、リレー光学系を射出したアフォーカル光束中にイメージローテーターを備えた実体顕微鏡が開示されている。(特許文献3)。
特開平5−173080号公報 特開2004−109554号公報 特開平10−282428号公報
しかしながら、これらの特許文献1乃至3に開示された光学系は、イメージローテーターを結像レンズやコリメータレンズ付近に配置していたので、光束が大きくなり、顕微鏡の小型、軽量化に障害となる場合があった。
このような課題に鑑み、本発明の目的は、光束を小さくし、小型、軽量化すると共に、使用し易い顕微鏡を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明では、物体側から順に、左右一対の光学系ではない1つの対物レンズ光学系と、アフォーカルズームレンズ光学系と、結像レンズ及び接眼レンズを含む鏡筒側光学系と、からなる顕微鏡において、アフォーカルズームレンズ光学系と鏡筒側光学系の間に、光分割素子を配置し、前記光分割素子は、第1鏡筒側光学系と、第2鏡筒側光学系とに光路を分割し、前記第2鏡筒側光学系は、1回結像アフォーカルリレー光学系を有し、前記1回結像アフォーカルリレー光学系は、左右一対の光学系ではない1つの光学系からなり、イメージローテーターを有し、前記1回結像アフォーカルリレー光学系の中間結像点を前記イメージローテーターの内部に有し、前記アフォーカルズーム光学系は、左右一対の光学系ではない1つの光学系からなり、前記対物レンズの光軸と、前記1回結像アフォーカルリレー光学系の光軸と同軸であることが望ましい。鏡筒はアフォーカル光束を結像し、接眼レンズが拡大して見る部分で、像の向きを合わせ、正しい立体像を見るための反射部材を含んだものである。
このように、1回結像アフォーカルリレー光学系の中間結像点をイメージローテーターの内部に有することにより、光束が小さくなるため、光学系及び顕微鏡を小型、軽量化することができる。
また、アフォーカルズーム光学系を、左右一対の光学系ではない1つの光学系からなり、対物レンズの光軸と、1回結像アフォーカルリレー光学系の光軸と同軸であるように構成することにより、光軸に対して平行な回転軸で回転しても、像の回転や偏心がなく、正しい立体像を得ることができる。
さらに、本発明では、物体側から順に、左右一対の光学系ではない1つの対物レンズ光学系と、アフォーカルズームレンズ光学系と、結像レンズ及び接眼レンズを含む鏡筒側光学系と、からなる顕微鏡において、アフォーカルズームレンズ光学系と鏡筒側光学系の間に、光分割素子を配置し、前記光分割素子は、第1鏡筒側光学系と、第2鏡筒側光学系とに光路を分割し、前記第2鏡筒側光学系は、1回結像アフォーカルリレー光学系を有し、前記1回結像アフォーカルリレー光学系は、左右一対の光学系ではない1つの光学系からなり、イメージローテーターを有し、前記1回結像アフォーカルリレー光学系の中間結像点を前記イメージローテーターの内部に有し、前記アフォーカルズーム光学系は、左右一対の光学系を少なくとも二対有し、少なくとも二対の左右一対の光学系の光軸の中間線が一致し、前記中間線と前記対物レンズの光軸と前記1回結像アフォーカルリレー光学系の光軸が一致することが望ましい。鏡筒はアフォーカル光束を結像し、接眼レンズが拡大して見る部分で、像の向きを合わせ、正しい立体像を見るための反射部材を含んだものである。
このように、1回結像アフォーカルリレー光学系の中間結像点をイメージローテーターの内部に有することにより、光束が小さくなるため、光学系及び顕微鏡を小型、軽量化することができる。
また、前記アフォーカルズーム光学系を、左右一対の光学系を少なくとも二対有し、少なくとも二対の左右光学系の光軸の中間線が一致し、前記中間線と前記対物レンズの光軸と前記1回結像アフォーカルリレー光学系の光軸が一致するように構成することにより、光軸方向の長さを短くでき、光束も小さくできるので、系全体及び顕微鏡を小型化することができる。
また、イメージローテーターは、3つの反射面で構成されることが望ましい。
このように構成することにより、各種存在するイメージローテーターのうち最小にすることができる。
また、1回結像アフォーカルリレー光学系は、光軸を回転軸として回転する少なくとも2つの回転部を有することが望ましい。
このように構成することにより、観察位置や像の向きを変更する自由度が増す。
また、回転軸のうち物体側の第1回転軸は、顕微鏡入射部の光軸に対して75°〜105°傾斜していることが望ましい。
このように構成することにより、鏡筒の位置を調整する場合、操作者が容易に操作することができる。
また、第1回転軸の像側に配置された第2回転軸は、第1回転軸に対して直交していることが望ましい。
このように構成することにより、観察位置の調整をさらに容易にすることができる。
また、回転軸のうち物体側の第1回転軸は、顕微鏡入射部の光軸に対して−15°〜15°傾斜していることが望ましい。
このように構成することにより、操作した際の像の向きの変化が直視した像に近く、容易に操作することができる。
また、前記1回結像アフォーカルリレー光学系は、面内回転軸を有する回転反射面を有し、前記回転反射面を前記面内回転軸に対してθ回転させたとき、前記面内反射面より像側の光学系は、前記面内回転軸に対して2θ回転することが望ましい。
このように構成することにより、鏡体との距離を自由に変更し、最適な位置に調整することができる。
本発明によれば、1回結像アフォーカルリレー光学系の中間結像点をイメージローテーターの内部に有することにより、光束が小さくなるため、光学系及び顕微鏡を小型、軽量化することができる。
図1は第1実施形態の医療用顕微鏡装置を示す斜視図、図2は医療用顕微鏡装置の断面図である。図中、1は鏡体、2は第1鏡筒としての主鏡筒、3はアーム、4は第2鏡筒としての副鏡筒、11は対物レンズ、12はアフォーカルズーム光学系、13はビームスプリッタ、14は第1反射面、15は第2反射面、31は1回結像アフォーカルリレー光学系、32は結像レンズ、33は第3反射面、34はイメージローテーター、35はコリメータレンズ、40は第4反射面、A1aは主第1回動軸、A2aは副第1回動軸、A2bは副第2回動軸である。
図1に示すように、鏡体1は、主鏡筒2及びアーム3をそれぞれ回動可能に支持している。主鏡筒2は、手術者等の主観察者が観察する鏡筒であり、鏡体1に対して主第1回動軸A1aを中心に回動可能に支持されている。また、アーム3は、鏡体1に対して副第1回動軸A2aを中心に回動可能に支持されている。さらに、副鏡筒4は、助手等の副観察者が観察する鏡筒であり、アーム3に対して副第2回動軸A2bを中心に回動可能に支持されている。なお、助手が主鏡筒2を使用し、手術者が監視等のため副鏡筒4を使用して
もよい。
図2に示す医療用顕微鏡装置の観察系の概要について説明する。まず、主鏡筒側と副鏡筒側で共通の光学系について説明する。物体からの光束は、対物レンズ11に入射し、アフォーカル光束となる。対物レンズ11を射出した光束は、アフォーカルズーム光学系12に入射する。アフォーカルズーム光学系12は、構成するレンズ群の少なくとも2群が移動することにより、アフォーカル光束のままで変倍することができる。アフォーカルズーム光学系12を射出した光束は、ビームスプリッタ13に入射する。
ビームスプリッタ13は、主鏡筒側光学系10と副鏡筒側光学系30とに分割する。ビームスプリッタ13を透過した光束は、第1鏡筒側光学系としての主鏡筒側光学系を経て射出する。
主鏡筒2は、ビームスプリッタ13を透過した光軸を回転軸として回転可能とし、観察者が首を傾けた場合でも観察できるように調整できると好ましい。さらに、主鏡筒2を上下方向にティルトできると、観察者はより楽な姿勢で観察するように調整できるので、好ましい。
次に、第2鏡筒側光学系としての副鏡筒側光学系30について説明する。なお、物体面から、対物レンズ11、アフォーカルズームレンズ12等を経てビームスプリッタ13までは、主鏡筒側光学系10と同様に共通の光学系を進行するので、説明は省略する。
ビームスプリッタ13により反射した光束は、第1反射面14及び第2反射面15を経て、アーム3内の副鏡筒側光学系の一部を構成する1回結像アフォーカルリレー光学系31に入射する。1回結像アフォーカルリレー光学系31は、結像レンズ32、第3反射面33、イメージローテーター34、コリメータレンズ35、第4反射面40を有する。
1回結像アフォーカルリレー光学系31に入射した光束は、まず、アフォーカル光束を結像させる結像レンズ32に入射する。結像レンズ32を射出した光束は、第3反射面33により反射され、イメージローテーター34に入射する。
なお、第3反射面33は、紙面垂直方向を回転軸として回転可能に設置され、第3反射面33より像側の光学系も同じ回転軸で回転可能に設置される。例えば、後述する図5に示す第2実施形態のように、第3反射面の回転各をθとすると、第3反射面33より像側の光学系は2θで同方向に回転する。この動きにより、鏡体1と副鏡筒4との間の距離を変更することができる。
イメージローテーター34は、3つの反射面としての第1ミラー341、第2ミラー342及び第3ミラー343を有する。イメージローテーター34に入射した光束は、第1ミラー341、第2ミラー342及び第3ミラー343でそれぞれ反射され射出する。イメージローテーター34内の第1ミラー341と第3ミラー343間の光路上には結像レンズ32による中間結像点Fが配置される。このような構成により、第1ミラー341、第2ミラー342及び第3ミラー343、すなわちイメージローテーター34を小型にすることができる。また、特に、ミラー面と像面が交差しないように配置するとミラーの影響を少なくできるので好ましい。イメージローテーター34を射出した光束は、コリメータレンズ35に入射する。
コリメータレンズ35に入射した光束は、アフォーカル光束となって射出し、アーム3内の1回結像アフォーカルリレー光学系31を射出する。
アーム3から出たアフォーカル光束は、第4反射面40により反射され、副鏡筒4内の光学系を経て射出する。
副鏡筒4は、主鏡筒2と同様のものを使用しても良いが、解像を要求しないことも多いので、明るさを優先して接眼レンズの倍率のやや小さいものを使用しても良い。
副鏡筒4内は、第4反射面40で反射した光軸を回転軸として回転可能とし、観察者が首を傾けた場合でも観察できるように調整できると好ましい。さらに、副鏡筒4を上下方向にティルトできると、観察者はより楽な姿勢で観察するように調整できるので、好ましい。
このように、構成することで、観察物体を直視した場合に見える向きと、観察物体の像の向きが各可動部を動作してもほぼ一致するので、操作に慣れていない人でも使い易いと共に、操作に慣れた人も効率よく操作することができる。
また、イメージローテーター34を回転することにより容易に観察像を回転することができるので、主鏡筒2の観察者と副鏡筒4の観察者が共通の方向の像を見ることができる。
次に、医療用顕微鏡装置のより具体的な実施形態について説明する。図3は第2実施形態の医療用顕微鏡装置の断面図、図4は第2実施形態の医療用顕微鏡装置の一部の斜視図、図5は医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の断面図、図6は図5と直交する方向から見た医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の断面図である。
まず、医療用顕微鏡装置の主鏡筒側光学系100と副鏡筒側光学系300とで共通の光学系について説明する。図3及び図4において、101は光源、102は照明レンズ系、103、104は反射部材(プリズム)、105は楔型ハーフミラー、106は対物レンズ、107は開口絞り、108は反射部材(プリズム)、109はアフォーカルズームレンズ、110はビームスプリッタ、111は反射部材(プリズム)、112は結像レンズ、113は反射部材(プリズム)、114は中間結像点、115は反射部材(プリズム)、116はミラー、117、118は反射部材(プリズム)、119はリレー系コリメータレンズ、120,121は反射部材(プリズム)、200は主鏡筒、A1aは主第1回動軸、をそれぞれ示している。主鏡筒側光学系100は医療用顕微鏡の鏡体1内に設置されている。
共通の光学系における照明系から説明する。光源101から発した光は、照明レンズ系102によりプリズム104付近に結像させる。プリズム103は、観察光学系との干渉を避けるため、照明光学系を曲げるために設置したものである。このプリズムには、NAの大きな照明光束すべての光束を全反射させるため頂角が90°以上のプリズムを使う。反射部材104を通った光束は、楔型ハーフミラー105を透過して物体面を照明する。なお、光源101は、ライトガイドの射出端面でもよい。
次に、共通の光学系における観察系について説明する。物体からの光束は、楔型のハーフプリズム105で反射され、作動距離を変化できる1つの対物レンズ106に入射する。この対物レンズ106は、構成するレンズ群の一部を動かすことにより、作動距離をかえることができる。対物レンズ106は、物体からの光束をアフォーカル光束にする。対物レンズ106射出後に、左右の光束に分割する鏡筒の左右開口絞りとズーム最高倍で共役の位置にある開口絞り107を通る。この開口絞り107は、ズーム系の高倍側で観察する光束の外側を遮る。開口絞り107を通った光束は、プリズム108により上側に反射され、アフォーカルズームレンズ109に入射する。アフォーカルズームレンズ109
は、構成するレンズ群の少なくとも2群が動くことにより、アフォーカル光束を射出したまま、変倍を可能にする。アフォーカルズームレンズ109の射出光束は、ビームスプリッタ110に入射する。ビームスプリッタ110は、反射側の主鏡筒側光学系100、透過側の副鏡筒側光学系300に光束を分割する。
次に、医療用顕微鏡装置の第1鏡筒側光学系としての主鏡筒側光学系100について説明する。主鏡筒側光学系100では、光束は、ビームスプリッタ110の反射側射出後、プリズム111により下方に反射され、1回結像リレー系の結像レンズ112に入射し、この結像レンズ112により中間結像点114に結像する。図4に示すように、リレー系結像レンズ112射出後に、プリズム113により図3における紙面奥側に反射し、プリズム115で上方に反射し、ミラー116により対物光軸に平行で観察者側に反射する。その後、プリズム117、118により、対物レンズ106とアフォーカルズームレンズ109の光軸を含む平面に光軸を移動する。なお、プリズム111、113、115とミラー116でII型ポロプリズムを構成し、1回結像による像の反転を補正している。
また、プリズム108を直角より大きい角度で反射すると、鏡体1の水平使用の場合に頭が鏡体1に当たるのを避けることができる。このように構成した場合、プリズム108で直角に反射した場合の光路と同じにするのには、ミラー116の反射角度で調整する構成が簡単で小型にできる。
光束は、プリズム118射出後に、リレー系コリメータレンズ119によりアフォーカル光束となる。1回結像リレー系の結像レンズ112とコリメータレンズ119の焦点距離を等しくして、アフォーカルリレー倍率を1倍にすると、光束径の差が小さくなり小型化しやすい。リレー系コリメータレンズ119射出後に、光束は、2回反射プリズム120により光軸を45°下方にし、プリズム121で45°上方にする。プリズム121射出後に、光束は、左右1対の結像レンズと左右それぞれの像を180°回転させる正立プリズムと1対の接眼レンズ等により構成する主鏡筒200内の光学系を経て射出する。
主鏡筒200は、プリズム121射出光軸を回転軸に回転でき、観察者が首を傾けた場合でも観察できるように調整できる。また、主鏡筒200を上下方向にティルトできると、観察者はより楽な姿勢で観察するように調整できる。
次に、医療用顕微鏡装置の第2鏡筒側光学系としての副鏡筒側光学系300について説明する。図5及び図6において、301は1回結像アフォーカルリレー光学系、302は結像レンズ、303は第3反射面、304はイメージローテーター、305はコリメータレンズ、340は第4反射面、400は副鏡筒、A2aは副第1回動軸、A2bは副第2回動軸である。なお、物体面から、対物レンズ106、アフォーカルズームレンズ109等を経てビームスプリッタ110までは、主鏡筒側光学系100と同様に進行するので、説明は省略する。
ビームスプリッタ130により反射した光束は、副鏡筒側光学系300の一部を構成する1回結像アフォーカルリレー光学系301に入射する。1回結像アフォーカルリレー光学系301は、結像レンズ302、第3反射面303、イメージローテーター304、コリメータレンズ305、第4反射面340を有する。なお、ビームスプリッタ130を透過する光束は、撮影光学系500に入射する。
1回結像アフォーカルリレー光学系301に入射した光束は、まず、光束を結像させる結像レンズ302に入射する。結像レンズ302を射出した光束は、第3反射面303により反射され、イメージローテーター304に入射する。
なお、第3反射面303は、紙面垂直方向を回転軸として回転可能に設置され、第3反射面303より像側の光学系も同じ回転軸で回転可能に設置される。例えば、図5に示すように、第3反射面303の回転角をθとすると、第3反射面303より像側の光学系は2θで同方向に回転する。この動きにより、鏡体1と副鏡筒4との間の距離を変更することができる。
イメージローテーター304は、3つの反射面としての第1ミラー304a、第2ミラー304b及び第3ミラー304cを有する。イメージローテーター304に入射した光束は、第1ミラー304a、第2ミラー304b及び第3ミラー304cでそれぞれ反射され射出する。イメージローテーター304内の第1ミラー304aと第3ミラー304c間の光路上には結像レンズ302による中間結像点Fが配置される。このような構成により、第1ミラー304a、第2ミラー304b及び第3ミラー304c、すなわちイメージローテーター304を小型にすることができる。また、特に、ミラー面と像面が交差しないように配置するとミラーの影響を少なくできるので好ましい。イメージローテーター304を射出した光束は、コリメータレンズ305に入射する。
コリメータレンズ305に入射した光束は、アフォーカル光束となって射出し、1回結像アフォーカルリレー光学系301を射出する。
1回結像アフォーカルリレー光学系301を射出した光束は、第4反射面340により反射され、副鏡筒400内の光学系を経て射出する。
副鏡筒400は、主鏡筒200と同様のものを使用しても良いが、解像を要求しないことも多いので、明るさを優先して接眼レンズの倍率のやや小さいものを使用しても良い。
また、副鏡筒400は、ミラー340を射出した光軸を回転軸として回転可能とし、観察者が首を傾けた場合でも観察できるように調整できると好ましい。さらに、副鏡筒400を上下方向にティルトできると、観察者はより楽な姿勢で観察するように調整できるので、好ましい。
このように、構成することで、観察物体を直視した場合に見える向きと、観察物体の像の向きが各可動部を動作してもほぼ一致するので、操作に慣れていない人でも使い易いと共に、操作に慣れた人も効率よく操作することができる。
また、イメージローテーター304を回転することにより容易に観察像を回転することができるので、主鏡筒200の観察者と副鏡筒400の観察者が共通の方向の像を見ることができる。
次に、医療用顕微鏡装置の第3実施形態について説明する。図7は第3実施形態の医療用顕微鏡装置の断面図である。
図7は第3実施形態の医療用顕微鏡装置の断面図、図8は対物レンズとアフォーカルズームレンズの対応関係を示す平面図である。図7において、601はハーフミラー、602は対物レンズ、603は反射部材、604はアフォーカルズームレンズ、605はビームスプリッタ、606はプリズム、607は結像レンズ、608は反射部材、609は中間結像点、610はリレー系コリメータレンズ、611は反射部材(プリズム)、700は主鏡筒をそれぞれ示している。
まず、医療用顕微鏡装置の第1鏡筒側光学系としての主鏡筒側光学系600と副鏡筒側光学系800とに共通な光学系について説明する。物体からの光束は、ハーフミラー60
1で反射され、作動距離を変化できる対物レンズ602に入射する。このハーフミラー601の透過側には、実施例2と同様な照明系があるが、本実施例では省略する。この対物レンズ602は、構成するレンズ群の一部を動かすことにより、物体面からの距離を可変にすると、鏡体1を移動することなく焦点の調整ができ、操作性が向上する。対物レンズ602は、物体からの光束をアフォーカル光束にする。対物レンズ光学系602を射出した後に、光束は、ミラー603により上側に反射され、アフォーカルズームレンズ604に入射する。
アフォーカルズームレンズ604は、構成するレンズ群の少なくとも2群が動くことにより、アフォーカル光束を射出したまま、変倍を可能にする。また、図8に示すように、このアフォーカルズームレンズ604は、1対のアフォーカルズームレンズを複数有し、1対のアフォーカルズームレンズの対称軸をすべて対物レンズの光軸と一致させている。
また、主鏡筒側光学系600は、主鏡筒700で観察者が観察するのに適した少なくとも1対のアフォーカルズームレンズの光束のみを射出するように設定すると、レンズの直径を小さくすることができ、観察者の覗く位置と物体までの距離を小さくでき、物体面に作業することが容易になる。
アフォーカルズームレンズ604を射出した光束は、ビームスプリッタ605に入射する。ビームスプリッタ605は、反射側の主鏡筒側光学系600、透過側の副鏡筒側光学系800に光束を分割する。
次に、第1鏡筒側光学系としての主鏡筒側光学系600について説明する。光束は、ビームスプリッタ605の反射側射出後、プリズム606により下方に反射され、1回結像のリレー系結像レンズ607L,Rに入射し、このリレー系結像レンズ607L,Rにより中間結像点609L,Rに結像する。リレー系結像レンズ607L,Rを射出した後に、光束は、ミラー608L,Rにより反射される。
ミラー608L,Rにより反射された後、リレー系コリメータレンズ610L,Rによりアフォーカル光束にする。1回結像リレー系の結像レンズ607L,Rとコリメータレンズ610L,Rの焦点距離を等しくして、アフォーカルリレー倍率を1倍にすると、光束径の差が小さくなり小型化しやすい。リレー系コリメータレンズ610L,Rを射出した後、プリズム611L,Rにより光軸を45°上方にする。光束は、プリズム611L,Rを射出した後に、左右1対の結像レンズと1対の接眼レンズ等により構成される主鏡筒700内の光学系に入射する。
次に、医療用顕微鏡装置の第2鏡筒側光学系としての副鏡筒側光学系800について説明する。図7において、801は1回結像アフォーカルリレー光学系、802は結像レンズ、803は第3反射面、804はイメージローテーター、805はコリメータレンズ、890は第4反射面、900は副鏡筒、A1aは主第1回動軸、A2aは副第1回動軸、A2bは副第2回動軸である。なお、物体面から、対物レンズ602、アフォーカルズームレンズ604等を経てビームスプリッタ605までは、主鏡筒側光学系600と同様に共通の光学系を進行するので、説明は省略する。
ビームスプリッタ605を透過した光束は、プリズム680を経て副鏡筒側光学系800の一部を構成する1回結像アフォーカルリレー光学系801に入射する。1回結像アフォーカルリレー光学系801は、結像レンズ802、第3反射面803、イメージローテーター804、コリメータレンズ805、第4反射面806を有する。なお、プリズム680をビームスプリッタ等に代えて、撮影光学系を設置しても良い。
1回結像アフォーカルリレー光学系801に入射した光束は、まず、光束を結像させる結像レンズ802に入射する。結像レンズ802を射出した光束は、第3反射面803により反射され、イメージローテーター804に入射する。
なお、第3反射面803は、紙面垂直方向を回転軸として回転可能に設置され、第3反射面803より像側の光学系も同じ回転軸で回転可能に設置される。例えば、ミラーの回転をθとすると、第3反射面803より像側の光学系は2θで同方向に回転する。この動きにより、鏡体1と副鏡筒4との間の距離を変更することができる。
イメージローテーター804は、3つの反射面としての第1ミラー804a、第2ミラー804b及び第3ミラー804cを有する。イメージローテーター804に入射した光束は、第1ミラー804a、第2ミラー804b及び第3ミラー804cでそれぞれ反射され射出する。イメージローテーター804内の第1ミラー804aと第3ミラー804c間の光路上には結像レンズ802による中間結像点Fが配置される。このような構成により、第1ミラー804a、第2ミラー804b及び第3ミラー804c、すなわちイメージローテーター804を小型にすることができる。また、特に、ミラー面と像面が交差しないように配置するとミラーの影響を少なくできるので好ましい。イメージローテーター804を射出した光束は、コリメータレンズ805に入射する。
コリメータレンズ805に入射した光束は、アフォーカル光束となって射出し、1回結像アフォーカルリレー光学系801を射出する。
1回結像アフォーカルリレー光学系801を射出した光束は、第4反射面890により反射され、副鏡筒900内の光学系を経て射出する。
副鏡筒900は、主鏡筒700と同様のものを使用しても良いが、解像を要求しないことも多いので、明るさを優先して接眼レンズの倍率のやや小さいものを使用しても良い。
また、副鏡筒900は、ミラー806を射出した光軸を回転軸として回転可能とし、観察者が首を傾けた場合でも観察できるように調整できると好ましい。さらに、副鏡筒900を上下方向にティルトできると、観察者はより楽な姿勢で観察するように調整できるので、好ましい。
このように、構成することで、観察物体を直視した場合に見える向きと、観察物体の像の向きが各可動部を動作してもほぼ一致するので、操作に慣れていない人でも使い易いと共に、操作に慣れた人も効率よく操作することができる。
また、イメージローテーター804を回転することにより容易に観察像を回転することができるので、主鏡筒700の観察者と副鏡筒900の観察者が共通の方向の像を見ることができる。
以下、本発明の顕微鏡の副鏡筒側光学系のさらに詳細な主に第2実施形態の実施例について説明する。実施例の各状態でのレンズ断面図をそれぞれ図9〜図17に示す。なお、顕微鏡に光束が入射する面をGIとして示す。
各図中、第1レンズ群はG1、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、第4レンズ群はG4、第5レンズ群はG5、プリズム又はミラー等の反射部材はP、ビームスプリッタはB、中間結像点はFで示してある。
本実施例の副鏡筒側光学系は、図9に示すように、物体側から順に、対物レンズ光学系GOと、アフォーカルズーム光学系GZと、1回結像アフォーカルリレー光学系GRと、鏡筒内結像レンズ光学系GEとからなる。鏡筒内結像レンズ光学系GEで結像したを図示していない接眼レンズで拡大して観察する。


対物レンズ光学系GOは、物体側から順に、全体として正屈折力の第1レンズ群G1、全体として負屈折力の移動可能な第2レンズ群G2からなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸正レンズを接合した接合正レンズと、両凸正レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズを接合した接合レンズと、からなる。
第2レンズ群G2は、両凹負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズを接合した接合レンズからなる。
アフォーカルズーム光学系GZは、物体側から順に、全体として正屈折力の第3レンズ群G3、全体として負屈折力の移動可能な第4レンズ群G4からなる。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸正レンズと両凹負レンズを接合した接合レンズと、両凸正レンズと、からなる。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凹負レンズと、両凹負レンズと両凸正レンズを接合した接合レンズと、からなる。
第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を正メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸正レンズを接合した接合レンズと、からなる。
1回結像アフォーカルリレー光学系GRは、物体側から順に、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズを接合した接合レンズと、物体側に凹面を向けた平凹負レンズと物体側に平面を向けた平凸正レンズを接合した接合レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸正レンズを接合した接合レンズと、からなる。
本実施例では、物体側に凹面を向けた平凹負レンズと物体側に平面を向けた平凸正レンズを接合した接合レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸正レンズを接合した接合レンズの間に中間結像点Fを配置している。
鏡筒内結像レンズGEは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた平凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズを接合した接合レンズと、からなる。
以下、各実施例におけるレンズの数値データを示す。
各実施例におけるレンズの数値データにおいては、rは各レンズ面の曲率半径、dは各レンズの肉厚または間隔、ndは各レンズのd線における屈折率、νdは各レンズのd線におけるアッベ数をそれぞれ示している。また、偏心を表す座標系は、光軸方向の座標をZ、光軸と垂直な方向の座標をYとする。
数値実施例
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
物体面 ∞ 可変
1(顕微鏡入射面) ∞ 77.56
2 242.665 6.50 1.64450 40.82
3 103.799 13.00 1.49700 81.54
4 -130.112 0.30
5 211.532 11.10 1.71300 53.87
6 -90.926 6.50 1.85026 32.29
7 -305.669 可変
8 -175.199 5.00 1.63930 44.88
9 46.422 5.00 1.59143 61.14
10 99.236 可変
11 ∞ 56.00 1.56883 56.36
12 ∞ 3.00
13 147.192 7.40 1.49700 81.61
14 -78.227 4.80 1.67790 50.72
15 548.969 1.10
16 193.123 7.40 1.51633 64.15
17 -162.320 可変
18 -111.996 2.70 1.67790 55.33
19 37.248 6.20
20 -34.904 4.00 1.63930 44.87
21 52.442 7.00 1.85026 32.29
22 -77.605 可変
23 -105.901 6.50 1.51633 64.15
24 -76.947 0.90
25 188.993 4.60 1.71736 29.51
26 89.859 7.40 1.49700 81.61
27 -103.799 可変
28 ∞ 48.00 1.56883 56.36
29 ∞ 18.50
30 ∞ 48.00 1.56883 56.36
31 ∞ 1.00
32 98.906 8.10 1.48749 70.23
33 -130.880 0.40
34 65.978 12.20 1.49700 81.54
35 -105.191 5.40 1.67300 38.15
36 78.035 29.90
37 ∞ 39.07
38 -23.924 3.40 1.80440 39.59
39 ∞ 7.40 1.68893 31.07
40 -26.612 47.00
41 ∞ 168.47
42 221.423 4.70 1.73400 51.47
43 75.500 8.50 1.49700 81.54
44 -88.683 139.80
45(絞り) 36.530 1.90 1.60342 38.03 偏心(1)
46 ∞ 5.10
47 75.245 2.40 1.51633 64.14
48 -30.385 1.60 1.58144 40.75
49 30.385 176.12
像面 ∞

偏心(1)
X 0.0 Y 10.5 Z 0.0
各種データ 第1状態 第2状態 第3状態 第4状態 第5状態
NA 0.031 0.031 0.031 0.031 0.031
像高 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5
倍率 0.474414 0.323345 0.222261 0.948855 0.646713

WD 196.00 280.00 400.00 196.00 280.00
d7 36.75 16.66 3.22 36.75 16.66
d10 11.74 31.83 45.27 11.74 31.83
d17 5.31 5.31 5.31 69.85 69.85
d22 42.73 42.73 42.73 30.28 30.28
d27 65.96 65.96 65.96 34.13 65.96

各種データ 第6状態 第7状態 第8状態 第9状態
NA 0.031 0.031 0.031 0.031
像高 10.5 10.5 10.5 10.5
倍率 0.444532 1.898125 1.293853 0.889158

WD 400.00 196.00 280.00 400.00
d7 3.22 36.75 16.66 3.22
d10 45.27 11.74 31.83 45.27
d17 69.85 102.12 102.12 102.12
d22 42.73 5.39 5.39 5.39
d27 34.13 6.49 6.49 6.49
以上の実施例の収差図を図18〜図26に示す。なお、球面収差図及び倍率色収差図において、実線はd線、長点線はg線、短点線はC線、一点鎖線はF線に対する各収差量(mm)を表している。非点収差図において、実線ΔSはサジタル像面(mm)、点線ΔMはメリジオナル像面(mm)をそれぞれ表している。また、歪曲収差図において、実線はd線に対する歪曲(%)を表している。
第1実施形態の医療用顕微鏡装置を示す斜視図である。 第1実施形態の医療用顕微鏡装置の断面図である。 第2実施形態の医療用顕微鏡装置の断面図である。 第2実施形態の医療用顕微鏡装置の一部の斜視図である。 第2実施形態の医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の断面図である。 第2実施形態の図5と直交する方向から見た医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の断面図である。 第3実施形態の医療用顕微鏡装置の断面図である。 第3実施形態の対物レンズとアフォーカルズームレンズの対応関係を示す平面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第1状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第2状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第3状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第4状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第5状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第6状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第7状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第8状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第9状態でのレンズ断面図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第1状態での収差図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第2状態での収差図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第3状態での収差図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第4状態での収差図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第5状態での収差図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第6状態での収差図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第7状態での収差図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第8状態での収差図である。 本発明に係る医療用顕微鏡装置の副鏡筒側光学系の実施例の第9状態での収差図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
G4…第4レンズ群
G5…第5レンズ群
S…絞り
P…プリズム
B…ビームスプリッタ

Claims (8)

  1. 物体側から順に、左右一対の光学系ではない1つの対物レンズ光学系と、アフォーカルズームレンズ光学系と、結像レンズ及び接眼レンズを含む鏡筒側光学系と、からなる顕微鏡において、
    アフォーカルズームレンズ光学系と鏡筒側光学系の間に、光分割素子を配置し、
    前記光分割素子は、第1鏡筒側光学系と、第2鏡筒側光学系とに光路を分割し、
    前記第2鏡筒側光学系は、1回結像アフォーカルリレー光学系を有し、
    前記1回結像アフォーカルリレー光学系は、
    左右一対の光学系ではない1つの光学系からなり、
    イメージローテーターを有し、
    前記1回結像アフォーカルリレー光学系の中間結像点を前記イメージローテーターの内部に有し、
    前記アフォーカルズーム光学系は、
    左右一対の光学系ではない1つの光学系からなり、
    前記対物レンズの光軸と、前記1回結像アフォーカルリレー光学系の光軸と同軸である
    ことを特徴とする顕微鏡。
  2. 物体側から順に、左右一対の光学系ではない1つの対物レンズ光学系と、アフォーカルズームレンズ光学系と、結像レンズ及び接眼レンズを含む鏡筒側光学系と、からなる顕微鏡において、
    アフォーカルズームレンズ光学系と鏡筒側光学系の間に、光分割素子を配置し、
    前記光分割素子は、第1鏡筒側光学系と、第2鏡筒側光学系とに光路を分割し、
    前記第2鏡筒側光学系は、1回結像アフォーカルリレー光学系を有し、
    前記1回結像アフォーカルリレー光学系は、
    左右一対の光学系ではない1つの光学系からなり、
    イメージローテーターを有し、
    前記1回結像アフォーカルリレー光学系の中間結像点を前記イメージローテーターの内部に有し、
    前記アフォーカルズーム光学系は、左右一対の光学系を少なくとも二対有し、
    少なくとも二対の左右光学系の光軸の中間線が一致し、前記中間線と前記対物レンズの光軸と前記1回結像アフォーカルリレー光学系の光軸が一致する
    ことを特徴とする顕微鏡。
  3. 前記イメージローテーターは、3つの反射面で構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡。
  4. 前記1回結像アフォーカルリレー光学系は、光軸を回転軸として回転する少なくとも2つの回転部を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡。
  5. 前記回転軸のうち物体側の第1回転軸は、顕微鏡入射部の光軸に対して75°〜105°傾斜している
    ことを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡。
  6. 前記第1回転軸の像側に配置された第2回転軸は、前記第1回転軸に対して直交している
    ことを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡。
  7. 前記回転軸のうち物体側の第1回転軸は、顕微鏡入射部の光軸に対して−15°〜15°傾斜している
    ことを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡。
  8. 前記1回結像アフォーカルリレー光学系は、面内回転軸を有する回転反射面を有し、
    前記回転反射面を前記面内回転軸に対してθ回転させたとき、前記面内反射面より像側の光学系は、前記面内回転軸に対して2θ回転する
    ことを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
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