JPH0726000A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0726000A
JPH0726000A JP17421093A JP17421093A JPH0726000A JP H0726000 A JPH0726000 A JP H0726000A JP 17421093 A JP17421093 A JP 17421093A JP 17421093 A JP17421093 A JP 17421093A JP H0726000 A JPH0726000 A JP H0726000A
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JP
Japan
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parts
unsaturated polyester
acid
organopolysiloxane
pts
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JP17421093A
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English (en)
Inventor
Shinya Ueno
慎也 植野
Hidefumi Matsutani
英史 松谷
Akira Komori
晃 小森
Miyoshi Kawasaki
美佳 川崎
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プロピレングリコールと、両末端カルビノー
ル変性シリコンと、無水マレイン酸と、無水マレイン酸
とを反応させて得られるオルガノシリコン変性不穂和ポ
リエステル樹脂と、スチレンモノマー(重合性単量体)
と、メチルエチルパーオキサイド(硬化剤)とを含有。
(実施例1) 【効果】 撥水性及び耐汚染性に優れ、また、機械的強
度にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水性、耐汚染性に優
れた不飽和ポリエステル樹脂組成物に関し、浴槽、タン
ク、船舶、波板などの強化プラスチックスをはじめ電気
部品、化粧板、塗料、人造大理石、浴室等のカウンタ−
トップ、洗面台、テ−ブル等の各種用途に有用な該組成
物を提供するものである。
【0002】
【従来技術】上記各種の用途で用いられる多くの成形品
は、多量の充填材を使用していることと、不飽和ポリエ
ステル樹脂自体の親水性により、上記の汚染物質に容易
に汚染されるという大きな欠点を有していた。
【0003】その為、従来より耐水性を向上させた不飽
和ポリエステル樹脂組成物として特開平4−19831
3号公報には、分子側鎖にオルガノポリシロキシル基を
有する不飽和ポリエステルを用いる技術が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平4−1
98313号公報に記載された不飽和ポリエステル樹脂
組成物は、確かに耐水性に優れ、撥水性や耐汚染性に
は、優れるものの得られる成形物が脆くなり機械的強度
に劣るという課題を有していた。
【0005】本発明が解決する課題は、撥水性、耐汚染
性に優れる上に、更に機械的強度に優れる不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
欠点を解決すべく鋭意研究を行った結果、不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物を製造するにあたり、ポリマーの主鎖
にオルガノポリシロキシ基を含有する不飽和ポリエステ
ルを用いることにより、撥水性、耐汚染性に優れ、更に
機械的強度に優れた不飽和ポリエステル樹脂組成物が提
供できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、不飽和ポリエステルと重
合性単量体と重合開始剤とを必須成分とする不飽和ポリ
エステル樹脂組成物において、不飽和ポリエステルがポ
リマ−主鎖にオルガノポリシロキシ骨格を含有するもの
であることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂組成物
に関する。
【0008】本発明で用いられる不飽和ポリエステル
は、そのポリマー主鎖にオルガノポリシロキサン骨格を
有するものであり、例えばα,β−不飽和二塩基酸を含
む二塩基酸類と、多価アルコ−ル類と、両末端に活性水
素基を有するオルガノポリシロキサンとの縮合反応で得
られるものである。
【0009】α,β−不飽和二塩基酸としては、特に限
定されるものではないが、例えばマレイン酸、無水マレ
イン酸、フマル酸、ハロゲン化マレイン酸等を挙げるこ
とができる。また、このα,β−不飽和二塩基酸と併用
できる飽和二塩基酸としては、フタル酸、無水フタル
酸、ハロゲン化無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、テトラヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタ
ル酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、
セバシン酸、1,12−ドデカン2酸,2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、
2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレン
ジカルボン酸無水物、4,4’−ビフェニルジカルボン
酸、またこれらのジアルキルエステル等を挙げることが
できる。
【0010】多価アルコ−ル類としては、例えばエチレ
ングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレング
リコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、プロピレングリコ
−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ
−ル、2−メチル−1,3−プロパンジオ−ル、1,3
−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、水素化ビ
スフェノ−ルA、1,4−ブタンジオ−ル、ビスフェノ
−ルAとプロピレンオキシドまたはエチレンオキシドの
付加物、ヒドロキノンとエチレンオキシドの付加物、
1,2,3,4−テトラヒドロキシブタン、グリセリ
ン、トリメチロ−ルプロパン、1,3−プロパンジオ−
ル、1,2−シクロヘキサングリコ−ル、1,3−シク
ロヘキサングリコ−ル、1,4−シクロヘキサングリコ
−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、パラキシ
レングリコ−ル、ビシクロヘキシル−4,4’−ジオ−
ル、2,6−デカリングリコ−ル、2,7−デカリング
リコ−ル等を挙げることができる。
【0011】本発明の、不飽和ポリエステルの主鎖にオ
ルガノポリシロキサン骨格を導入させる原料としては、
シロキサン骨格を介して活性水素基を2個有するオルガ
ノポリシロキサンであればよく特に限定されるものでは
ないが、成形品の機械的強度に優れる点から数平均分子
量800〜15,000のものが好ましい。また、活性
水素基としては特に限定されるものではなく、例えば水
酸基、カルボキシル基、アミノ基等が挙げられるが、な
かでも他の原料成分との反応性および樹脂の安定性に優
れる点から水酸基およびカルボキシル基が好ましい。
【0012】この様なオルガノポリシロキサンとしては
具体的には、例えば下記一般式(I)で示されるものが
挙げられる。
【0013】
【化1】
【0014】この一般式(I)中、R1 〜R10は、同一
でも異なっていてもよい水素原子、アルキル基またはア
リール基である。また、W、X、Y、Zは、アミノ基、
アミノ基を有するアルキル基、水酸基、水酸基を有する
アルキル基、カルボキシル基、カルボキシル基を有する
アルキル基、アルキル基、アリル基、その他の有機基で
ある。また、このオルガノポリシロキサンは、1モルあ
たり常に合計2モルの活性水素基を有するものであり、
W、X、Y、Zのいずれか2箇所に活性水素基、即ち、
アミノ基、アミノ基を有するアルキル基、水酸基、水酸
基を有するアルキル基、カルボキシル基、カルボキシル
基を有するアルキル基を有するものである。さらに、上
記一般式(I)のW,X、Y、Zは、ポリオルガノシロ
キシル基との接続に、エーテル結合、カルボニル結合、
アミド結合、エステル結合、ウレタン結合、チオエーテ
ル結合などを介していてもよい。
【0015】また、上記一般式(I)で表わされるオル
ガノポリシロキサンは、通常、広範な分子量分布を有す
る混合物として存在しており、一般式(I)中のl、
m、nはその混合物における、それぞれの繰り返し単位
の平均値を示すものであり、通常、l+m+nが、0〜
170、好ましくは5〜60である。
【0016】上記一般式(I)のオルガノポリシロキサ
ンの具体例としては、例えば
【0017】
【化2】
【0018】(構造式1中、oは混合物における平均値
であって2〜150である)
【0019】
【化3】
【0020】(構造式2中、oは混合物における平均値
であって2〜150である)
【0021】
【化4】
【0022】(構造式3中、o及びpは混合物における
平均値であってo+pが1〜150である)
【0023】
【化5】
【0024】(構造式4中、o及びpは混合物における
平均値であってo+pが1〜150である)等があげら
れる。
【0025】上記各成分から得られる不飽和ポリエステ
ルは、周知慣用の方法によって得られる。即ち、カルボ
キシル基と水酸基とが当量となる様に上記各原料を配合
して反応させることができる。また、シロキサン骨格を
介して活性水素基を有するオルガノポリシロキサンの使
用割合は、特に限定されるものではないが単量体成分中
に0.1重量%〜20重量%、なかでも0.5重量%〜
5重量%となる範囲が樹脂の耐熱性、機械的強度、撥水
性および耐汚染性等の向上効果が顕著であることから好
ましい。
【0026】この様にして得られる不飽和ポリエステル
は、分子末端の官能基を、グリシジルメタアクリレー
ト、アリルグリシジルエーテルのような含二重結合化合
物や、ジシクロペンタジエンマレイン酸付加物および安
息香酸等の一塩基酸で変性してもよい。
【0027】上述した不飽和ポリエステルは、その分子
量が特に限定されるものではないが、数平均分子量で、
500〜5000の範囲のものが好ましい。また、不飽
和ポリエステル中のオルガノポリシロキサン骨格の含有
率は、特に限定されるものではないが不飽和ポリエステ
ル固形分中に0.1重量%〜20重量%、なかでも0.
5重量%〜5重量%であることが好ましい。
【0028】本発明で用いる重合性単量体は、特に限定
されるものではないが、例えば、スチレン、t−ブチル
スチレン、ジビニルベンゼン、クロロスチレン、ビニル
トルエン、酢酸ビニル、α−メチルスチレン、ジアリル
フタレ−ト、アクリル酸のアルキルエステル、メタクリ
ル酸のアルキルエステル、エチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、メトキ
シエチレングリコールアクリレート、メトキシエチレン
グリコールメタクリレート、メトキシジエチレングリコ
ールアクリレート、メトキシジエチレングリコールメタ
クリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレ
ート、メトキシトリエチレングリコールメタクリレー
ト、メトキシテトラエチレングリコールアクリレート、
メトキシテトラエチレングリコールメタクリレート等を
挙げることができ、これらの単量体の1種又は2種以上
を有効に使用できる。なかでもスチレン系の単量体とア
クリル系の単量体とを併用することが更に強度を向上さ
せる上で好ましい。これらは、単独で使用してもよいし
併用してもよい。
【0029】重合性単量体の使用割合としては、特に限
定されないが不飽和ポリエステル10〜70重量部に対
して、重合性単量体90〜30重量部、好ましくは不飽
和ポリエステル30〜50重量部に対して重合性単量体
を70〜50重量部の範囲が挙げられる。
【0030】またこの樹脂組成物に好ましくはトルハイ
ドロキノン、ハイドロキノン、ベンゾキノン、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル、p−tert−ブチルカテ
コール、2,6−tert−ブチル−4−メチルフェノ
ールなどの重合禁止剤を配合してもよく、その配合割合
は、通常、組成物中10〜200ppmであることが好
ましい。
【0031】本発明で用いる硬化剤は、特に限定され
ず、紫外線硬化剤、電子線硬化剤、光硬化剤、熱硬化剤
等が挙げられ、これらは1種或いは複数種類を併用して
用いることができる。紫外線硬化剤とは、光増感性物質
が添加され、その具体的なものとしては、ベンゾインア
ルキルエーテルのようなベンゾインエーテル系、ベンゾ
フェノン、ベンジル、メチルオルソベンゾイルベンゾエ
ートなどのベンゾフェノン系、ベンジルジメチルケター
ル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオフェノン、4′−イソプロピル
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1,
1−ジクロロアセトフェノンなどのアセトフェノン系、
2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントンなどのチオキサン
トン系などが挙げられる。この使用量は、樹脂100重
量部に対して通常0.1〜10重量部、好ましくは1〜
5重量部の範囲が挙げられる。
【0032】電子線硬化剤とは、ハロゲン化アルキルベ
ンゼン、ジサルファイド系化合物等が挙げられる。光硬
化剤とは、ヒドロキシアルキルフェノン系化合物、アル
キルチオキサントン系化合物、スルホニウム塩系化合物
等が挙げられる。
【0033】熱硬化剤とは、有機過酸化物が挙げられ、
具体的にはジアシルパーオキサイド系、パーオキシエス
テル系、ハイドロパーオキサイド系、ジアルキルパーオ
キサイド系、ケトンパーオキサイド系、パーオキシケタ
ール系、アルキルパーエステル系、パーカーボネート系
等の公知のものが使用され、混練条件、養生温度等で適
宜選択される。
【0034】また、本発明の組成物には、ナフテン酸コ
バルト、オクテン酸コバルトなどの有機金属塩を併用す
ることにより表面乾燥性が著しく改良される。
【0035】さらに、本発明の組成物には、他の慣用の
不飽和ポリエステル、ビニルウレタン樹脂、ビニルエス
テルウレタン樹脂、ポリイソシアネート樹脂、ポリエポ
キシド樹脂、アクリル樹脂類、アルキッド樹脂類、尿素
樹脂類、メラミン樹脂類、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル
系共重合体、ポリジエン系エラストマー、飽和ポリエス
テル類、飽和ポリエーテル類やニトロセルローズ、セル
ローズアセテートブチレートなどのセルローズ誘導体や
アマニ油、桐油、大豆油、ヒマシ油、エポキシ化油等の
油脂類ごとき天然および合成高分子材料を添加できる。
【0036】さらに、炭酸カルシウム、タルク、マイ
カ、クレー、シリカパウダー、コロイダルシリカ、アス
ベスト粉、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、ステア
リン酸亜鉛、チタン白、亜鉛華、ベンガラまたは、アゾ
顔料などの各種充填剤や顔料を添加することもできる。
【0037】必要によりさらに、安定剤、難燃剤等の添
加剤を入れても良い。
【0038】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また文章中「部」とあるのは、重量部を示すもの
である。
【0039】実施例1 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコに、プロピレングリコー
ル828部、両末端カルビノール変性シリコン(東芝シ
リコーン製シリコーンオイル「TSF4751」、数平
均分子量約1820)40部(1.42重量%対樹
脂)、無水フタル酸518部、無水マレイン酸686部
を仕込み、210℃まで昇温し、8時間反応後、スチレ
ンモノマー941部、トルハイドロキノン0.12部を
加え不揮発分67%、酸価8.5、ガードナー粘度U−
Vの不飽和ポリエステルを得た。
【0040】また、得られた不飽和ポリエステル100
部に、ナフテン酸コバルト(6%含有) 0.1部を加
え、約1分攪はん後、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド1.8部を添加して攪はんし、脱泡後注型し、室温で
12時間、120℃で2時間放置し3mm厚注型板を作製
した。そして、これらの注型板についてその性能を、以
下に示す項目、方法を用いて評価した。なお、撥水性の
指標としては、水の接触角、および、吸水率を採用し
た。結果を第1表に示した。
【0041】 水の接触角 得られた注型板を用いて、協和界面科学(株)製FAC
EーCA−Z型手動接触角計により測定した。
【0042】 耐汚染性 (1) 毛染め液「PAONパオン7G」(山発産業(株)製
商品名)を注型板に2 5℃、24時間付着させたとき
の注型板の変色の程度(着色の有無)を目視に より観
察した。
【0043】(2) 油性マジック「ZEBRAマッキー」
(商品名)を注型板に25℃、24 時間付着させたと
きの注型板の変色の程度(着色の有無)を目視により観
察し た。
【0044】 吸水率 注型板を25℃、24時間上水に浸積し、以下の式によ
り算出した。 吸水率(%)=[(B−A)/A]×100 A:浸積前の重量(g) B:浸積後の重量(g)
【0045】実施例2 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコにエチレングリコ−ル3
17部、プロピレングリコール435部、両末端カルボ
キシル変性シリコン(信越化学製シリコーンオイルX−
22−162A、数平均分子量約2480)40部
(1.43wt%対樹脂)、無水フタル酸754部、無
水マレイン酸501部を仕込み、210℃まで昇温し、
11時間反応後、スチレンモノマー931部、トルハイ
ドロキノン0.12部を加え不揮発分67%、酸価1
8.5、ガードナー粘度U−Vの不飽和ポリエステルを
得た。以下、実施例1と同様にして注型板を作製し、水
の接触角、耐汚染性、吸水率を測定した。結果を第1表
に示す。
【0046】実施例3 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコにネオペンチルグリコ−
ル408部、プロピレングリコール297部、両末端カ
ルビノール変性シリコン(東レダウコーニングシリコン
製シリコーンオイルBY16−848、数平均分子量約
1300)58部(2.05重量%対樹脂)、イソフタ
ル酸617部を仕込み、230℃でエステル化反応さ
せ、Solid酸価が3になったところで120℃迄温
度を下げたのち、フマル酸431部を仕込み、再び21
0℃まで昇温し、10時間反応後、スチレンモノマー1
352部、ハイドロキノン0.12部を加え不揮発分5
5%、酸価11.5、ガードナー粘度Qの不飽和ポリエ
ステルを得た。以下、実施例1と同様にして注型板を作
製し、水の接触角、耐汚染性、吸水率を測定した。結果
を第1表に示す。
【0047】実施例4 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコにジエチレングリコ−ル
326部、プロピレングリコール513部、両末端カル
ビノール変性シリコン(日本ユニカー製シリコーンオイ
ルFZ−3722、数平均分子量約1000)109部
(3.57wt%対樹脂)、無水フタル酸942部、無
水マレイン酸312部を仕込み、215℃まで昇温し、
12時間反応後、スチレンモノマー1015部、トルハ
イドロキノン0.12部を加え不揮発分67%、酸価1
4.5、ガードナー粘度T−Uの不飽和ポリエステルを
得た。以下、実施例1と同様にして注型板を作製し、水
の接触角、耐汚染性、吸水率を測定した。結果を第1表
に示す。
【0048】実施例5 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコに、ネオペンチルグリコ
−ル601部、イソフタル酸453部を仕込み、230
℃でエステル化反応させ、固形分酸価が3になったとこ
ろで120℃迄温度を下げたのち、プロピレングリコー
ル219部、両末端カルビノールタイプ変性シリコン
(ワッカーケミカル製シリコーンオイルIM15、上記
構造式1、分子量約3740)38部(1.24wt%
対樹脂)、フマル酸633部を仕込み、再び210℃ま
で昇温し、10時間反応後、スチレンモノマー1564
部、ハイドロキノン0.12部を加え不揮発分54%、
酸価9.5、ガードナー粘度Q−Rの不飽和ポリエステ
ルを得た。以下、実施例1と同様にして注型板を作製
し、水の接触角、耐汚染性、吸水率を測定した。結果を
第1表に示す。また、実施例1と同様にして組成物を調
整した後、引張強度、引張弾性率、引張伸び率、曲げ強
度、曲げ弾性率を測定した。結果を第3表に示す。尚、
引張強度、引張弾性率、引張伸び率は「JIS K−7
113」に、曲げ強度、曲げ弾性率は「JIS K−7
203」に準拠した。結果を第3表に示す。
【0049】比較例1 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコに、プロピレングリコー
ル830部、無水フタル酸518部、無水マレイン酸6
86部を仕込み、210℃まで昇温し、8時間反応後、
スチレンモノマー923部、トルハイドロキノン0.1
2部を加え不揮発分67%、酸価8.5、ガードナー粘
度U−Vの不飽和ポリエステルを得た。以下、実施例1
と同様にして注型板を作製し、水の接触角、耐汚染性、
吸水率を測定した。結果を第2表に示す。
【0050】比較例2 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコにエチレングリコ−ル3
17部、プロピレングリコール435部、無水フタル酸
757部、無水マレイン酸501部を仕込み、210℃
まで昇温し、11時間反応後、スチレンモノマー913
部、トルハイドロキノン0.12部を加え不揮発分67
%、酸価18.5、ガードナー粘度U−Vの不飽和ポリ
エステルを得た。以下、実施例1と同様にして注型板を
作製し、水の接触角、耐汚染性、吸水率を測定した。結
果を第2表に示す。
【0051】比較例3 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコにネオペンチルグリコ−
ル409部、プロピレングリコール300部、イソフタ
ル酸617部を仕込み、230℃でエステル化反応さ
せ、固形分酸価が3になったところで120℃迄温度を
下げたのち、フマル酸431部を仕込み、再び210℃
まで昇温し、10時間反応後、スチレンモノマー130
9部、ハイドロキノン0.12部を加え不揮発分55
%、酸価11.5、ガードナー粘度Qの不飽和ポリエス
テルを得た。以下、実施例1と同様にして注型板を作製
し、水の接触角、耐汚染性、吸水率を測定した。結果を
第2表に示す。
【0052】比較例4 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコにジエチレングリコ−ル
337部、プロピレングリコール513部、無水フタル
酸942部、無水マレイン酸312部を仕込み、215
℃まで昇温し、12時間反応後、スチレンモノマー96
6部、トルハイドロキノン0.12部を加え不揮発分6
7%、酸価14.5、ガードナー粘度T−Uの不飽和ポ
リエステルを得た。以下、実施例1と同様にして注型板
を作製し、水の接触角、耐汚染性、吸水率を測定した。
結果を第2表に示す。
【0053】比較例5 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコにネオペンチルグリコー
ル601部、イソフタル酸453部を仕込み、230℃
でエステル化反応させ、固形分酸価が3になったところ
で120℃迄温度を下げたのち、プロピレングリコール
219部、フマル酸633部を仕込み、再び210℃ま
で昇温し、10時間反応後、スチレンモノマー1532
部、ハイドロキノン0.12部を加え不揮発分54%、
酸価9.5、ガードナー粘度Q−Rの不飽和ポリエステ
ルを得た。以下、実施例1と同様にして注型板を作製
し、水の接触角、耐汚染性、吸水率を測定した。結果を
第2表に示す。
【0054】比較例6 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた3リットルの四つ口フラスコに、ネオペンチルグリコ
−ル601部、イソフタル酸453部を仕込み、230
℃でエステル化反応させ、固形分酸価が3になったとこ
ろで120℃迄温度を下げたのち、プロピレングリコー
ル219部、片末端カルビノールタイプ変性シリコン
(信越化学製シリコーンオイルX−22−176D、下
記構造式5、数平均分子量4500)38部(1.14
重量%対樹脂)、フマル酸633部を仕込み、再び21
0℃まで昇温し、10時間反応後、スチレンモノマー1
564部、ハイドロキノン0.12部を加え不揮発分5
4%、酸価10.2、ガードナー粘度Qの不飽和ポリエ
ステルを得た。以下、実施例1と同様にして組成物を調
整した後、引張強度、引張弾性率、引張伸び率、曲げ強
度、曲げ弾性率を測定した。結果を第3表に示す。
【0055】
【化6】
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、撥水性、耐汚染性に優
れる上に、更に機械的強度に優れる不飽和ポリエステル
樹脂組成物の成形品を提供できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和ポリエステルと重合性単量体と硬
    化剤とを必須成分とする不飽和ポリエステル樹脂組成物
    において、不飽和ポリエステルがポリマ−主鎖にオルガ
    ノポリシロキシ骨格を含有するものであることを特徴と
    する不飽和ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 不飽和ポリエステルが、オルガノポリシ
    ロキシ骨格を0.1〜20重量%含有するものである請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 不飽和ポリエステルが、α,β−不飽和
    二塩基酸を含む二塩基酸類と多価アルコールとシロキサ
    ン骨格を介して活性水素基を2個有するオルガノポリシ
    ロキサンとの反応生成物である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 シロキサン骨格を介して活性水素基を有
    するオルガノポリシロキサンが、数平均分子量が800
    〜15,000のものである請求項3記載の組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010027282A (ko) * 1999-09-13 2001-04-06 김진득 방향성 단추 및 그 제조방법
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