JPH07258546A - 付加架橋性シリコーンゴム材料 - Google Patents

付加架橋性シリコーンゴム材料

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JPH07258546A
JPH07258546A JP7029535A JP2953595A JPH07258546A JP H07258546 A JPH07258546 A JP H07258546A JP 7029535 A JP7029535 A JP 7029535A JP 2953595 A JP2953595 A JP 2953595A JP H07258546 A JPH07258546 A JP H07258546A
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palladium
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Frank Dr Achenbach
アッヒェンバッハ フランク
Herbert Dr Barthel
バルテール ヘルベルト
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Wacker Chemie AG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱安定性の付加架橋性シリコーンゴム。 【構成】 付加架橋性シリコーンゴム材料は、構成要素
(I)として、式: 【化1】 で示されるパラジウム化合物を含有する熱安定剤を使用
しながら架橋させて、高められた温度安定性を有するシ
リコーンゴムにすることにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パラジウム含有の熱安
定剤を含有するので高められた温度安定性を有するシリ
コーンゴムに架橋される付加架橋性シリコーンゴム材料
並びに付加架橋性シリコーンゴム材料中での熱安定剤と
してのパラジウムおよびその化合物の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムは、有機エラストマーと
比べて高い熱安定性を有する。それでもやはり、200
℃を上廻る温度でのシリコーンゴムのより長い開放され
た貯蔵は、脆弱化と呼ばれる機械的強度および弾性の損
失を増大させる。更に、300℃を上廻る温度の場合、
シリコーンゴムの珪化と同時に生じる急速な重量損失が
確認される。熱安定性でないシリコーンゴムは、応力を
220℃以上の温度での長期に亘って閉じ込める使用の
前記の理由から、制限されてのみ適している。より高い
温度でのシリコーンゴムのエラストマーの性質の損失の
原因としては、就中、架橋位置を新たに形成しながらの
重合体鎖の有機側鎖基の熱変化および熱酸化による変化
およびSiOSi結合の分離および環形成のような解重
合過程が問題である。
【0003】しかしながら、シリコーンの熱安定性は、
いわゆる熱安定剤、例えば遷移金属およびランタノイド
の元素および化合物の添加によって著しく改善すること
ができる。例えば、欧州特許出願公開第231519号
明細書には、銅、亜鉛、アルミニウム、鉄、セリウム、
ジルコンおよびチタンの付加架橋性2成分系シリコーン
ゴム材料のための熱安定剤として、アセチルアセトナー
トの使用が記載されている。
【0004】使用された金属含有の熱安定剤の作用に
は、部分的に著しい相違が存在する。また、金属の作用
の前記の相違は、例えば種々の使用形態、例えば金属
粉、不溶性金属化合物の分散液、シリコーン溶性金属化
合物および安定化すべきシリコーン材料の種々の組成
物、シリコーン油、過酸化架橋性、縮合架橋性、付加架
橋性または輻射架橋性シリコーンエラストマーの結果に
起因している。それでもやはり、就中、3d−遷移金
属、殊に、Ti、Mn、Fe、Co、NiおよびCu、
第IV周期の副族元素、即ち、Ti、ZrおよびHf並
びにランタノイド、就中、Ceが熱安定性の作用の金属
であると判明したことは確認することができる。
【0005】刊行物“Izv.Vyssh.Ucheb
n.Zaved.、Khim.Khim.Tekhno
l.、1992年、35(6)、第66〜71頁”中に
は、フタロシアニン錯体と構造的に比較可能であり、か
つ金属として選択的にZr、Y、PdまたはAlを含有
し、縮合架橋性シリコーンゴムの熱安定性および防炎性
を向上させるための安定剤としての大環状錯体のトリイ
ソインドール−ベンゼン−化合物の金属錯体が記載され
ている。前記錯体化合物の熱安定性の作用の評価は、4
50℃での開放性の貯蔵の際の重量損失に基づいてのみ
行われ、この場合、熱安定性の作用は、Al<Pd<Y
<Zrの金属の順序で増大している。しかしながら、4
50℃での貯蔵の場合に生じるシリコーンゴムの重量損
失は、200℃〜300℃の間である典型的に高い使用
温度で安定化されたシリコーンゴムのエラストマーの性
質の保持には、さして重要ではない。比較のために用い
られたNi34およびCo23のより少ない熱安定性の
作用および金属不含のトリイソインドール−ベンゼン化
合物のほぼ比較可能な作用とは、就中、金属錯体中での
トリイソインドール−ベンゼン錯体の安定性の効果のこ
とであると推測できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特に
熱安定性の付加架橋性シリコーンゴムを提供することで
あった。
【0007】本発明の対象は、架橋して高められた温度
安定性を有するシリコーンゴムに変わる付加架橋性シリ
コーンゴム材料であり、この場合、シリコーンゴム材料
は、パラジウム含有の熱安定剤を含有する。
【0008】
【課題を解決するための手段】パラジウム含有の付加架
橋性シリコーンゴムは、別の金属を熱安定性の添加物と
して含有するシリコーンゴムよりも明らかにより高い熱
安定性を有する。従って、シリコーンゴムの使用の性質
を、従来よりも高い温度でより長い時間保持しようとす
ることは可能である。殊に、機械的なエラストマーの性
質、例えばショアーA硬度、初期引裂き強さ、プレス成
形下での複雑な力学的モジュール、破断時の伸びおよび
引裂き強さは、温度負荷後に特に高い程度で保持された
ままである。
【0009】熱安定化の目的にパラジウムを含有する付
加架橋性シリコーンゴムは、パラジウム含量に応じて、
僅かに帯黄色、黄色淡褐色もしくは暗褐色に着色されて
いる。パラジウム含有の熱安定剤の十分に微細な分布の
場合、シリコーンゴムの透明度は、不利に変化されな
い。別の熱安定剤、例えばカーボンブラックとは異な
り、既に極めて僅かなパラジウムの量は、望ましい熱安
定性の効果を得るのに十分であることが判明した。
【0010】熱安定性の作用により知られている多数の
金属および金属化合物を前にして、パラジウムおよびそ
の化合物の特に高い熱安定性の作用は、これまで気付か
れずにいたことは驚くべきことである。しかしながら、
新鮮な空気を供給しながらの開放性の貯蔵の際のパラジ
ウム含有の付加架橋性シリコーンゴムの非凡な熱安定性
は、その点では驚異的であり、かつ有機化合物の全体の
酸化のための触媒としてのパラジウムとして知られてい
ることは予想外のことである。
【0011】パラジウム含有の熱安定剤は、以下に構成
要素(I)と記載される。本来、パラジウムは任意の形
態でかつ任意の方法で、シリコーンゴム材料中に導入す
ることができる。しかしながら、熱安定剤としての作用
は、微細な分布の際により良好である。
【0012】構成要素(I)としては、元素状のパラジ
ウム、例えばパラジウム粉末、コロイド状パラジウムお
よび、場合によっては微細に分布した担体材料上、例え
ば活性炭、カーボンブラック、酸化アルミニウム、硫酸
バリウムまたは炭酸バリウム、硫酸カルシウムまたは炭
酸カルシウム、石英粉、熱分解または沈殿した珪酸の上
に固着したパラジウム黒を使用することができる。パラ
ジウム粒子もしくは担体材料の粒子の粒度は、シリコー
ンゴム材料中でのパラジウムの微細な分布を保証する好
ましくは100μmを下廻る。
【0013】また、構成要素(I)は、化合物の形態で
のパラジウムである。この場合、パラジウム化合物また
は種々のパラジウム化合物の混合物は、場合によっては
溶剤、溶剤混合物を用いておよび/または高められた温
度で、本発明によるシリコーンゴム材料の1つの構成要
素またはより多くの構成要素の混合物中に溶解される
か、部分的に溶解されるかまたは分散される。本来、任
意のパラジウム化合物が使用できる。パラジウム化合物
としては、好ましくは、一般式:
【0014】
【化1】
【0015】〔式中、Xは、ハロゲン化物、例えばC
l、BrおよびJ、錯体の無機酸基、例えばNO2、N
3、0.5SO4およびCN、一般式:OCOR’(但
し、R’は、C原子1〜20個を有する非置換であるか
または置換されたアルキル基、シクロアルキル基または
アリール基を表わす)で示されるカルボン酸基、殊にア
セテートおよびトリフルオルアセテートを表わすかまた
は錯体の非置換であるかまたは置換された有機アニオ
ン、例えばアセチルアセトナート、ヘキサフルオルアセ
チルアセトナートおよび0.5フタロシアニネートを表
わすかまたはOHであってよく、Lは、窒素含有の配位
子、例えばNH3、一般式:NR”3(但し、R”は、水
素原子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリール
基であってもよい)で示される第一級、第二級および第
三級アミン、ジアミンまたはジピリジル基の群から選択
されたかまたは燐含有配位子、例えばPR”3およびP
2P−(CH2n−PPh2(但し、nは、値1または
2を有する)、CO、H2O、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、ニトリル、殊にジベンゾニトリ
ルおよびアセトニトリルおよびジエン、例えば0.5シ
クロオクタジエンおよび0.5ノルボルナジエンから選
択された供与体を表わし、Mは、水素原子、NH4、ア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えばLi、N
a、K、Csまたは0.5Baを表わす〕で示される無
水または水含有の化合物が使用される。
【0016】熱安定剤として使用されたパラジウム化合
物は、本発明によるシリコーンゴム材料の構成要素中に
必然的に直接に混入される必要はなく、予め適当な媒体
中に溶解されるかまたは分散されてもよい。支持媒体と
しては、本発明によるシリコーンゴム材料と混合可能で
あるかまたは該シリコーンゴム材料中に溶解するかまた
は該シリコーンゴム材料中に微細に分布することができ
る材料が適している。これについては、例えば溶剤、溶
剤混合物、オルガノ珪素化合物、例えばオリゴオルガノ
シロキサンおよびポリオルガノシロキサンおよび微細に
分布した充填剤並びにその混合物が挙げられる。
【0017】上記のパラジウム化合物の多数は、非極性
媒体中、それ故、非架橋性シリコーンゴム材料中に溶解
しないかまたは僅かな程度でのみ溶解する。確かに、パ
ラジウム化合物は、適当な溶剤を用いて一般に均質な混
合物中で製造することはできるが、しかし、溶剤の除去
の際に、パラジウム化合物はしばしばまた沈殿してしま
い、このことが、パラジウムの均一で微細な分布を阻止
してしまう。文献中には、それでもやはり、非極性媒体
中でのパラジウムの均質な分布を得るための多数の方法
が記載されていた。1つの有利な方法は、パラジウム化
合物を含有する均質な混合物に適当な還元剤を添加し、
それにより、溶剤の除去後にも前記の形態で支持材料中
に存在する元素状のパラジウムをコロイド状の形態で形
成させることにある。還元剤としては、例えば水素、一
酸化炭素、ホルムアルデヒド、ヒドラジンおよびヒドラ
ジン誘導体、C原子1〜5個を有する線状または分枝鎖
状アルコール、アルカリ金属蟻酸塩、アルカリ金属硼水
素化物、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属アラナー
トまたはアルカリ土類金属蟻酸塩、アルカリ土類金属硼
水素化物、アルカリ土類金属水素化物、アルカリ土類金
属アラナート、殊にSiH含有のオルガノ珪素化合物、
例えばシランおよびSiH含有のシロキサンを使用する
ことができる。
【0018】均質なパラジウム含有の混合物を得るため
のもう1つの有利な方法は、非架橋性シリコーンゴム材
料中に容易に溶解する適当に官能性にされたシロキサン
とパラジウム化合物とを反応させてパラジウム含有のシ
ロキサンに変えることにある。このためには、シロキサ
ンは、パラジウムへの十分に堅固な結合を形成すること
ができる少なくとも1つの基を有していなければならな
い。適当な反応性基は、例えばC原子1〜6個を有する
アルケニル基、例えばビニル基、アリル基および5−ヘ
キセニル基、第一級アミノ基、第二級アミノ基または第
三級アミノ基、例えば3−アミノプロピル基、4−アミ
ノブチル基、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプ
ロピル基、3−(シクロヘキシルアミノ)プロピル基ま
たはピリジル基である。
【0019】不溶性パラジウム化合物、例えばパラジウ
ム(II)フタロシアニンは、微細に分布した形で非架
橋性シリコーンゴム材料中に分散させることもできる。
【0020】同時に活性の強化性充填剤としてシリコー
ンゴム中で作用するパラジウム含有の珪酸の使用は、特
に有利である。この種の充填剤としては、1μmを下廻
る平均の一次粒子の直径を有する微細に分布した二酸化
珪素が使用される。25〜400m2/gの非表面積を
有する活性の強化性の微細に分布した珪酸(DIN66
131および66132によるBET法による測定)、
殊に沈殿した珪酸または熱分解珪酸は有利である。
【0021】パラジウム含有の珪酸の製造は、珪酸に適
当な溶剤または溶剤混合物中に溶解したパラジウム化合
物を添加するかまたは適当な溶剤または溶剤混合物中の
コロイド状のパラジウムを添加するかは適当な溶剤また
は溶剤混合物中に溶解したパラジウム化合物を珪酸に添
加し、引続き、還元剤を用いて還元して珪酸上のパラジ
ウム黒にするように行うことができる。原理的には、前
記ために、全ての上記のパラジウム化合物は、該パラジ
ウム化合物が使用された溶剤または溶剤混合物中で十分
な溶解度を有する場合には適している。溶剤として、上
記の溶剤が使用できる。溶剤中のコロイド状パラジウム
もしくは珪酸上のパラジウム黒の製造は、上記のように
して行うことができる。
【0022】このために、親水性珪酸または、疎水性に
する助剤、例えばシリル化剤により表面処理されかつ疎
水性にされた珪酸を使用することができる。シリル化剤
として、以下に記載されるようなオルガノ珪素化合物を
使用することができる。疎水性珪酸が使用される場合に
は、有機溶剤中に溶解されたパラジウム化合物の使用が
有利である。親水性珪酸が使用される場合には、有機溶
剤中または水性溶剤中に溶解されたパラジウム化合物を
使用することができる。
【0023】0.1hPaで120℃までの沸点もしく
は沸点領域を有する有機溶剤または溶剤混合物は、有利
に使用される。この種の溶剤の例は、アルコール、例え
ばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプ
ロパノール;エーテル、例えばジオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル;塩素化された炭化水素、例えばジクロ
ルメタン、トリクロルメタン、テトラクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン、トリクロルエチレン;炭化水
素、例えばペンタン、n−ヘキサン、ヘキサン−異性体
混合物、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、洗浄用
ベンジン、石油エーテル、ベンゾール、トルオール、キ
シロール;ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチル−イソブチルケトン;不活性オルガノ珪素化
合物、例えばシロキサン、例えばヘキサメチルジシロキ
サン;二硫化炭素およびニトロベンゾールまたは前記溶
剤の混合物である。
【0024】水性溶剤の使用の場合、硝酸パラジウム
(II)、硫酸パラジウム(II)、塩化パラジウム
(II)、M2PdCl4の形のパラジウム(II)化合
物(但し、Mは、Li、NaまたはKで表わされる)、
酢酸パラジウム(II)、トリフルオル酢酸パラジウム
(II)、パラジウム(II)アセチルアセトネート、
パラジウム−ビス−(アセトニトリル)−二塩化物およ
びパラジウム−ビス−(ベンゾニトリル)−二塩化物の
使用は有利である。
【0025】パラジウム化合物は、充填剤に対して、充
填剤のパラジウム含量として計算された1重量ppmな
いし10重量%、好ましくは10〜5000重量pp
m、殊に50〜5000重量ppmの量で添加すること
ができる。パラジウム化合物を有する充填剤の表面処理
は、双方の成分の強力な混合によって行われる。このこ
とは、一つには、静止しているかまたは撹拌または渦動
床技術によって流動化された珪酸中への微細に分布した
パラジウム含有の液状成分の導入、例えば噴入によって
行うことができる。このことは、もう一つには、適当な
不活性溶剤中での珪酸の懸濁、撹拌または分散およびパ
ラジウム含有の液状成分、例えば溶解したパラジウム化
合物またはコロイド状のパラジウムの添加および撹拌お
よび/または分散および剪断による引続く強力な混合に
よって行われる。
【0026】このことは、好ましくは、−80℃の温度
ないし高くとも使用された溶剤の沸点よりも10℃だけ
低い温度、しかし高くとも350℃、殊に0℃〜200
℃で実施することができる。被覆は、好ましくは標準圧
力および5秒間ないし24時間、殊に1分間〜60分間
の時間で行われる。
【0027】パラジウム化合物を有する充填剤の表面処
理には、例えば溶剤の加熱工程および精製工程を接続す
ることができる。この加熱工程は、好ましくは0℃〜3
50℃および5分間ないし8時間の時間で、好ましくは
標準圧力と0.01ミリバールの間の圧力で行われる。
【0028】パラジウムを有する充填剤の表面処理は、
充填剤の疎水性化と一緒に実施することができる。充填
剤の疎水性化のために、疎水性にする助剤、好ましくは
オルガノ珪素化合物を使用することができる。この場
合、オルガノ珪素化合物は、有利に式: R1 4-xSiAxまたは(R1 3Si)yB、 〔式中、R1は、同一かまたは異なり、基1個当たりに
炭素原子1〜18個を有する一価の場合によってはハロ
ゲン置換された炭化水素基を表わし、Aは、ハロゲン原
子、−OH、−OR2または−OCOR2を表わし、B
は、NR3 3-yを表わし、R2は、基1個当たりに炭素原
子1〜12個を有する一価の炭化水素基を表わし、R3
は、水素原子であるかまたはR1と同じ意味を有し、x
は、1、2または3を表わし、yは、1または2を表わ
す〕で示されるものまたは式: R1 zSiO(4-z)/2、 〔式中、R1は、このための上記の意味を有し、zは、
1、2または3を表わす〕で示される単位からなるオル
ガノ(ポリ)シロキサンが使用される。
【0029】R1の例は、アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、第三ペンチル
基;ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基;ヘプチル基、
例えばn−ヘプチル基;オクチル基、例えばn−オクチ
ル基およびイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメ
チルペンチル基;ノニル基、例えばn−ノニル基;デシ
ル基、n−デシル基;ドデシル基、例えばn−ドデシル
基;オクタデシル基、例えばn−オクタデシル基;アル
ケニル基、例えばビニル基およびアリル基;シクロアル
キル基、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基およびメチルシクロヘキシル基;アリ
ール基、例えばフェニル基、ナフチル基およびアントリ
ル基およびフェナントリル基;アルカリール基、例えば
o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、キシリル
基およびエチルフェニル基;およびアルアルキル基、例
えばベンジル基、α−フェニルエチル基およびβ−フェ
ニルエチル基である。ハロゲン置換された炭化水素基の
例は、フッ素原子、塩素原子および臭素原子で置換され
たアルキル基、例えば3,3,3−トリフルオル−n−
プロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフ
ルオルイソプロピル基、ヘプタフルオルイソプロピル基
およびペルフルオルヘキシルエチル基である。R1の有
利な例は、メチル基である。
【0030】R2の例は、アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、第三ペンチル
基;ヘキシル基、例えば正ヘキシル基;ヘプチル基、例
えばn−ヘプチル基;オクチル基、例えばn−オクチル
基およびイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメチ
ルペンチル基;ノニル基、例えばn−ノニル基;デシル
基、n−デシル基;ドデシル基、例えばn−ドデシル
基;アリール基、例えばフェニル基;アルカリール基、
例えばo−トリル基、m−トリル基、p−トリル基;お
よびアルアルキル基、例えばベンジル基である。R2
有利な例は、メチル基およびエチル基である。
【0031】オルガノ珪素化合物の例は、アルキルクロ
ルシラン、例えばメチルトリクロルシラン、ジメチルジ
クロルシラン、トリメチルクロルシラン、オクチルトリ
クロルシラン、オクタデシルトリクロルシラン、オクチ
ルメチルジクロルシラン、オクタデシルメチルジクロル
シラン、オクチルジメチルクロルシラン、オクタデシル
ジメチルクロルシラン、第三ブチルジメチルクロルシラ
ン;アルキルアルコキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、トリメチルメトキシ
シランおよびトリメチルエトキシシラン;トリメチルシ
ラノール;環式ジオルガノ(ポリ)シロキサン、例えば
環式ジメチル(ポリ)シロキサンおよび線状ジオルガノ
ポリシロキサン、例えばトリメチルシロキシ基によって
末端ブロックされたジメチルポリシロキサンおよび末端
のヒドロキシ基またはアルコキシ基を有するジメチルポ
リシロキサン;ジシラザン、例えばヘキサアルキルジシ
ラザン、殊にヘキサメチルジシラザン、ジビニルテトラ
メチルジシラザンおよびビス(トリフルオルプロピル)
テトラメチルジシラザン;および環式ジメチルシラザ
ン、例えばシクロヘキサメチルトリシラザンである。
【0032】低分子量のシクロシロキサン、例えばオク
タメチルシクロテトラシロキサン、2〜20の鎖長を有
する短鎖のSiOH末端ジメチルポリシロキサン、シラ
ザン、例えばヘキサメチルジシラザンおよび1,3−ジ
ビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、ク
ロルシラン、例えばジメチルジクロルシランは、疎水性
化剤として殊に有用である。
【0033】また、種々のオルガノ珪素化合物の混合物
を使用することもできる。
【0034】オルガノ珪素化合物を有する充填剤の疎水
性化は、前記の工程で、パラジウム化合物を用いる表面
処理と同じ工程または更に引続く工程で、成分の強力な
混合によって行うことができる、かつ0℃〜350℃の
温度で実施することができる。被覆は、一般に、標準圧
力および30秒間ないし24時間、有利に5分間〜60
分間の時間で行われる。パラジウム化合物およびオルガ
ノ珪素化合物を用いる被覆の工程は、0℃〜400℃、
有利に50℃〜300℃で、0.01ミリバールないし
標準圧力の圧力での加熱工程により、直接引続いて行う
ことができるかまたは60℃〜250℃の温度で30秒
間ないし24時間、有利に5分間〜60分間の反応段階
後に行うことができる。被覆並びに加熱は、連続的並び
に非連続的に行うことできる。
【0035】本発明によるシリコーンゴム材料は、それ
ぞれ、元素状のパラジウムに対して、好ましくは少なく
とも10重量ppm、特に有利に30重量ppm、殊に
100重量ppm、好ましくは10000重量ppmま
で、特に有利に3000重量ppm、殊に1000重量
ppmのパラジウム含量を有する。
【0036】本発明によるシリコーンゴム材料は、次の
構成要素: (I) パラジウム含有の熱安定剤、(II) 分子
1個当たりに少なくとも2個のアルケニル基を有するポ
リオルガノシロキサン、(III)分子1個当たりに少
なくとも2個のSiH基を有するポリオルガノシロキサ
ンおよび(IV) ヒドロシリル化触媒を包含する。
【0037】本発明によるシリコーンゴム材料の構成要
素は、貯蔵のために、好ましくは複数の、殊に2個また
は3個の成分に混合される。本発明によるシリコーンゴ
ム材料の成分は、構成要素I〜IVおよび場合によって
は他の添加物Vを任意の組合わせおよび量比で含有して
よく、但し、1つの成分は、同時に構成要素II、II
IおよびIVを含有しないこととする。
【0038】本発明によるシリコーンゴム材料の構成要
素(II)は、25℃で0.1〜500000Pa・
s、好ましくは1〜1000Pa・s、殊に1〜100
Pa・sの範囲内で有利な粘度を有し、分子1当たりに
少なくとも2個のアルケニル基を有するポリオルガノシ
ロキサンである。
【0039】ポリオルガノシロキサン(II)は、好ま
しくは式: R4 a5SiO(4-a-b)/2、 〔式中、aは、0、1または2であり、bは、0、1、
2または3であり、但し、少なくとも2このアルケニル
基R4は、全ての分子中に存在し、(a+b)の総和
は、<4であることとする〕で示される単位から構成さ
れている。
【0040】アルケニル基としては、SiH−官能性架
橋剤を用いるヒドロシリル化反応により得られる全ての
アルケニル基が選択される。好ましくは、炭素原子2〜
6個を有するアルケニル基、例えばビニル基、アリル
基、メタリル基、1−プロピル基、5−ヘキセニル基、
エチニル基、ブタジエニル基、ヘキサジエニル基、シク
ロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキ
セニル基、好ましくはビニル基およびアリル基が使用さ
れる。
【0041】R5は、炭素原子1〜10個、好ましくは
炭素原子1〜6個を有する置換または非置換の脂肪族飽
和の一価の炭化水素基である。これについての例は、ア
ルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基およびヘキシル基、シクロアルキル基、例えばシ
クロペンチル基、シクロヘキシル基およびシクロヘプチ
ル基、アリール基およびアルカリール基、例えばフェニ
ル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、ベンジル
基、β−フェニルエチル基およびナフチル基またはハロ
ゲン原子置換された基、例えば3,3,3−トリフルオ
ルプロピル基、o−クロルフェニル基、p−クロルフェ
ニル基およびm−クロルフェニル基、ブロムトリル基お
よびβ−シアンエチル基である。
【0042】アルケニル基は、重合鎖の全ての位置、殊
に末端の珪素原子に結合している。
【0043】構成要素(II)は、例えばアルケニル基
の含量、アルケニル基の種類または構造の異なる種々の
アルケニル基を有するポリオルガノシロキサンの混合物
であってよい。
【0044】アルケニル基を有するポリオルガノシロキ
サンの構造は、線状、環式または分枝鎖状であってもよ
い。分枝鎖状ポリオルガノシロキサンは、単官能性単
位、例えばR45 2SiO1/2およびR5 3SiO1/2およ
び二官能性単位、例えばR5 2SiO2/2およびR45
iO2/2および三官能性単位、例えばR5SiO3/2およ
びR4SiO3/2および/または式:SiO4/2で示され
る四多官能性単位〔但し、R4およびR5は、これについ
ての上記の意味を有する〕を有する。典型的には極めて
僅かであり、即ち、0.1モル%より少ない前記の分枝
鎖状ポリオルガノシロキサンに導かれる三官能性単位お
よび/または四官能性単位の含量は、20モル%を本質
的には上廻ってはならない。アルケニル基を有するポリ
オルガノシロキサンは、一般式:OSi(R67)R8
Si(R67)O−〔式中、R6並びにR7は、R4およ
びR5のために前記された意味を有し、R8は、二価の有
機基、例えばエチレン基、プロピレン基、フェニレン
基、ジフェニレン基またはポリオキシメチレン基を表わ
す〕で示される単位を有していてもよい。この種の単位
は、構成要素(II)中で50モル%の含量まで有する
ことができる。
【0045】ビニル基を有するポリジメチルシロキサン
の使用は特に有利であり、該ポリジメチルシロキサンの
分子は、式: (ViMe2SiO1/22(ViMeSiO)a(Me2
SiO)b に相応し、この場合、aおよびbは、マイナスでない数
であり、次の関係式:a+1>0、50<(a+b)<
20000、好ましくは200<(a+b)<1000
および0<(a+1)/(a+b)<0.2を充足す
る。
【0046】本発明によるシリコーンゴム材料の構成要
素(III)は、SiH−官能性のポリオルガノシロキ
サンであり、これは、次式: HcR5dSiO(4-c-d)/2、 〔式中、cは、0、1または2であり、dは、0、1、
2または3であり、但し、(c+d)の総和は<4であ
り、分子1個当たりに少なくとも2個の珪素結合した水
素原子が存在するとことする〕で示される単位から構成
されている。
【0047】分子1個当たりに3個またはそれ以上のS
iH結合を有するポリオルガノシロキサンの使用は、有
利である。分子1個当たりに2個だけのSiH結合を有
する構成要素(III)の使用の場合、アルケニル基を
有するポリオルガノシロキサン(II)は、分子1当た
りに好ましくは少なくとも3個のアルケニル基を有す
る。
【0048】このポリオルガノシロキサン(III)
は、架橋剤として使用される。専ら、直接珪素原子に結
合した水素原子に関係する架橋剤の含水量は、水素0.
002〜1.7重量%、好ましくは水素0.1〜1.7
重量%の範囲内である。
【0049】このポリオルガノシロキサン(III)
は、分子1個当たりに珪素原子を好ましくは少なくとも
3個および好ましくは多くとも600個を有する。分子
1個当たりに珪素原子4〜200個を有するSiH架橋
剤の使用は、特に有利である。
【0050】このポリオルガノシロキサン(III)の
構造は、線状、分枝鎖状、環式または網目状であってよ
い。線状および環式ポリオルガノシロキサン(III)
は、式:HR5 2SiO1/2、R5 3SiO1/2、HR5Si
2/2およびR5 2SiO2/2〔式中、R5は、R5のために
前記された意味を有する〕で示される単位から構成され
ている。分枝鎖状および網目状のオルガノポリシロキサ
ン(III)は、付加的に三官能性単位、例えばHSi
3/2およびR5SiO3/2および/または式:SiO4/2
で示される四官能性単位を有する。三官能性単位および
/または四官能性単位の増大する含量とともに、前記架
橋剤は、網目状で樹脂状の構造を有する。ポリオルガノ
シロキサン(III)中に含有された有機基R5は、常
法によれば、該有機基R5が、構成要素(II)中に存
在する有機基と認容性であり、その結果、構成要素(I
I)と(III)とが混合可能であるように選択され
る。
【0051】架橋剤として、本願明細書中に記載された
ポリオルガノシロキサン(III)の組合わせ物および
混合物を使用することもできる。
【0052】特に有利なポリオルガノシロキサン(II
I)は、式:
【0053】
【化2】
【0054】〔式中、マイナスでない整数e、f、gお
よびhは、次の関係式:(e+f)=2、(e+g)>
2、5<(g+h)<200および0.1<g/(g+
h)≦1を充足する〕を有する。
【0055】このポリオルガノシロキサン(III)
は、好ましくは、SiH基対アルケニル基のモル比が
0.5〜5、好ましくは1.0〜3.0であるような量
で硬化可能なシリコーンゴム材料中に含有されている。
【0056】構成要素(IV)は、構成要素(II)の
アルケニル基と、構成要素(III)の珪素結合した水
素原子との間の付加反応(ヒドロシリル化)のための触
媒として使用される。文献中には、多数の適当なヒドロ
シリル化触媒が記載されていた。原理的には、常法によ
れば付加架橋性シリコーンゴム材料中に使用された全て
のヒドロシリル化触媒が使用できる。
【0057】ヒドロシリル化触媒としては、場合によっ
ては微細に分布した担体材料上、例えば活性炭、酸化ア
ルミニウムまたは二酸化珪素上に固定されている白金が
使用できる。
【0058】好ましくは白金化合物が使用される。ポリ
オルガノシロキサン中に溶解する白金化合物は、特に有
利である。溶解性白金化合物としては、例えば式:(P
tCl2・オレフィン)2およびH(PtCl3・オレフ
ィン)〔式中、炭素原子2〜8個を有するアルケン、例
えばエチレン、プロピレン、ブテンおよびオクテンの異
性体または炭素原子5〜7個を有するシクロアルケン、
例えばシクロペンテン、シクロヘキセンおよびシクロヘ
プテンは有利である〕で示される白金−オレフィン錯体
が使用できる。他の溶解性白金触媒は、式:(PtCl
2・C362で示される白金−シクロプロパン錯体、ヘ
キサクロロ白金酸とアルコール、エーテルおよびアルデ
ヒドとの反応生成物もしくはその混合物または重炭酸ナ
トリウムの存在下でのエタノール系溶液中でのヘキサク
ロロ白金酸とメチルビニルシクロテトラシロキサンとの
反応生成物である。白金とビニルシロキサン、例えばs
ym−ジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体は、
特に有利である。
【0059】また、ヒドロシリル化触媒は、マイクロカ
プセルに入れられた形で使用することもでき、この場
合、触媒を含有しかつポリオルガノシロキサン中に不溶
性の微細に分布した固体は、例えば熱可塑性樹脂、例え
ばポリエステル樹脂およびシリコーン樹脂である。ま
た、ヒドロシリル化触媒は、包接化合物の形で、例えば
シクロデキストリン中で使用することもできる。
【0060】使用されたヒドロシリル化触媒の量は、所
望の架橋速度並びに経済的な観点に左右される。慣用の
白金触媒の使用の際、硬化可能なシリコーンゴム材料の
含量は、白金金属に対して、好ましくは0.1〜500
重量ppm、殊に10〜100重量ppmの範囲内であ
る。
【0061】構成要素(I)〜(IV)は、本発明によ
るシリコーンゴム材料の必須構成要素であるのに対し
て、任意の他の添加物(V)は、70重量%まで、好ま
しくは0.01〜40重量%の含量で、シリコーンゴム
材料中に含有していてもよい。前記添加物は、例えば充
填剤、分散助剤、付着媒介物、阻害剤、顔料、染料、可
塑剤等であってよい。
【0062】充填剤の例は、強化性の充填剤、即ち、少
なくとも50m2/g、好ましくは100〜400m2
gのBETによる比表面積を有する充填剤、例えば熱分
解法により得られた珪酸、構造を保持しながら脱水され
た珪酸ヒドロゲル、即ち、いわゆる“エーロゲル”およ
び沈殿した二酸化珪素の別の種類;および非強化性の充
填剤、即ち、50m2/gよりも少ないBETによる比
表面積を有する充填剤、例えば石英粉末、珪藻土、珪酸
カルシウム、珪酸ジルコニウム、ゼオライト、陶土、金
属酸化物、例えば酸化鉄、酸化亜鉛、二酸化チタンおよ
び酸化アルミニウム、金属炭酸塩、例えば炭酸カルシウ
ムおよび炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、金属硫化物、例
えば硫酸カルシウムおよび硫酸バリウム、リトポン、雲
母、白亜および繊維である。記載された充填剤は、前記
の疎水性化剤を用いる処理によって疎水性にすることが
できる。
【0063】シリコーンゴムの十分に高い機械的強度を
得るためには、活性の強化性の充填剤をシリコーンゴム
材料中に混入することが有利である。疎水性の充填剤の
使用は、該充填剤を簡単な方法で直接構成要素(II)
中に混入することができ、他方、親水性の充填剤の混入
の際に、疎水性化剤の添加を必要とするので特に有利で
ある。疎水性の充填剤の製造方法およびシリコーンゴム
中での該充填剤の使用は、自体公知である。活性の強化
性の充填剤の硬化可能なシリコーンゴム材料の有利な含
量は、0〜60重量%、好ましくは10〜40重量%の
範囲内である。
【0064】可塑剤の例は、室温で液状の、トリオルガ
ノシロキシ基によって末端ブロックされたジオルガノポ
リシロキサン、例えば25℃で10〜10000mPa
・sの粘度を有するトリメチルシロキシ基によって末端
ブロックされたジメチルポリシロキサンである。
【0065】殊に、構成要素(V)として、本質的に、
式:R5 3SiO1/2、R5SiO3/2および/またはSi
4/2、場合によってはR5 2SiO2/2で示される単位か
らなる樹脂状のポリオルガノシロキサンを、シリコーン
ゴムの全重量に対して70重量%、好ましくは40重量
%までの含量まで含有することができる。前記の樹脂状
のポリオルガノシロキサンの単官能性単位および三官能
性または四官能性単位との間のモル比は、好ましくは、
0.5:1〜1.5:1の範囲内である。また、官能性
基、殊にアルケニル基は、R45 2SiO1/2単位および
/またはR45SiO2/2単位の形で含有されていても
よい。
【0066】本発明によるシリコーンゴム材料は、構成
要素(V)として、殊に、硬化可能なシリコーンゴム材
料の加工時間および架橋速度の意図された調節に使用さ
れる添加物を含有することができる。前記の自体公知の
阻害剤および安定剤は、例えば:アセチレン系アルコー
ル、例えばエチニルシクロヘキサノールおよび2−メチ
ル−3−ブチン−2−オール、ポリメチルビニルシクロ
シロキサン、例えばメチルビニルシクロテトラシロキサ
ン、ビニルジメチルシロキシ末端基を有する低分子量の
シロキサン油、トリアルキルシアヌレート、マレイン酸
アルキル、例えばマレイン酸ジアリルおよびマレイン酸
ジメチル、フマル酸アルキル、フマル酸ジエチルおよび
フマル酸ジアリル、有機過酸化水素、例えばクモールヒ
ドロペルオキシド、第三ブチルヒドロペルオキシドおよ
びピナンヒドロペルオキシド、有機過酸化物、ベンゾト
リアゾール、有機スルホキシド、有機アミンおよびアミ
ド、ホスフィン、亜燐酸塩、ニトリル、ジアジリジンお
よびオキシムである。
【0067】本発明によるシリコーンゴム材料は、構成
要素(V)として、自体公知の熱安定剤、例えばカーボ
ンブラック、黒鉛、金属粉、Ti化合物、Mn化合物、
Fe化合物、Co化合物、Ni化合物、Cu化合物、Z
r化合物、Hf化合物およびCe化合物を含有すること
もできる。種々の熱安定剤が部分に異なる作用メカニズ
ムを有するので、しばしば、その組合わせによって、単
独の熱安定剤の使用の場合よりも高い熱安定作用を、例
えば個々の機械的性質に関連して達成することができ
る。
【0068】また、本発明の対象は、付加架橋性シリコ
ーンゴム材料中での熱安定剤としてのパラジウムおよび
その化合物の使用である。
【0069】本発明によるシリコーンゴム材料の製造
は、構成要素(I)〜(IV)を、強力に互いに混合す
ることによって行われる。好ましくは、前記構成要素
は、複数の、好ましくは3個または殊に2個の成分に混
合され、この場合、該成分の1つの中にだけSiH基を
有する構成要素(III)が含有されており、かつ別の
1つの成分にはヒドロシリル化触媒(IV)が含有され
ており、その結果、前記の双方の成分の混合後にはじめ
てシリコーンゴムの硬化もしくは架橋を行うことでき
る。その他の構成要素についての成分の含量は、任意に
選択することができる。該構成要素の混合の順序は、任
意に選択することができるが、しかし、構成要素(V)
としての充填剤の使用の際には、以下に記載された方法
が有利であることが判明した。第一の工程の場合、充填
剤をアルケニル基を有するポリオルガノシロキサン(I
I)と混合して均一な混合物、基礎材料にする。ポリオ
ルガノシロキサン(II)中への充填剤の導入は、適当
なミキサー中、例えば混練機中で行われる。充填剤の疎
水性度(疎水性または親水性)に応じて、充填剤の導
入、即ち、基礎材料の製造の2つの方法は区別すること
ができる。
【0070】方法 A:疎水性の充填剤を、直接、即
ち、他の添加剤なしに、アルケニル基を有するポリオル
ガノシロキサン(II)と混合させることができる。高
められた温度並びに混合の間のできるだけ高い充填剤含
量は、オルガノポリシロキサン(II)中での充填剤の
分散速度および分散品に対して有利に影響を及ぼす。ポ
リオルガノシロキサン中への充填剤の混入は、前記の理
由から、好ましくは、100℃〜200℃、殊に140
℃〜160℃の範囲内の温度で行われる。好ましい場合
には、先ず、ポリオルガノシロキサン(II)の適当な
部分量に充填剤を順次混合することによって、十分に高
い剪断力の使用による充填剤の最適な破壊および分散を
実現するできるだけ高粘度の混合物が製造される。この
高粘度の混合物を、多くの場合、0.5〜5時間上記の
温度で、場合によっては真空下に剪断する。混合過程の
期間は、就中、量、粘度および剪断パラメーターに左右
される。引続き、残りのポリオルガノシロキサン量の添
加および望ましい充填剤含量の強力な混合によって製造
される。この充填剤含量は、0〜60重量%、好ましく
は10〜40重量%の範囲内である。場合によって、構
成要素(I)、(IV)および(V)も、基礎材料の製
造の際に一緒に導入することができる。
【0071】方法 B:親水性の充填剤の使用下に付加
架橋性シリコーンゴム材料のための基礎材料は、充填剤
と、構成要素(II)および場合によってはまた他の構
成要素とも、適当な疎水性化剤の存在下に混合されるこ
とによって製造される。適当な疎水性化剤は、上記され
ている。疎水性化剤中に含有された有機基は、好ましい
場合には、該有機基が構成要素(II)中に存在する有
機基と十分に相容性であるような程度に選択され、この
ことは、ポリオルガノシロキサン中での充填剤の最適な
分散を保証し、かつ基礎材料の良好な流動性に有用であ
る。僅少量の水の添加によって、疎水性化過程を促進す
ることができる。
【0072】ポリオルガノシロキサン(II)100重
量部を、充填剤1〜150重量部、好ましくは充填剤3
0〜80重量部と混合することができる。疎水性化剤の
使用すべき量は、就中、疎水性化剤の種類、混合物の充
填剤含量、充填剤のシラノール基含量並びに疎水性度に
より左右される。ヘキサメチルジシラザンの使用の際
に、装入量は、充填剤/ポリオルガノシロキサン混合物
に対して1〜20重量%、好ましくは5〜10重量%の
範囲内である。水は、疎水性化剤の量に対して5〜10
0重量%まで、反応の進行の促進の目的で添加すること
ができる。形成された副生成物、例えばアンモニア、ア
ルコールおよびヘキサメチルジシロキサンおよび他の揮
発性成分、例えば水および低分子量のオルガノシロキサ
ンを、充填剤のその場での疎水性化に続いて、120℃
〜200℃の範囲内の温度で2〜8時間、好ましくは1
30℃〜160℃の範囲内で3〜5時間の混合物の加熱
処理によって、好ましくは真空下でかつ持続的に混練し
ながら除去する。
【0073】第二の工程の場合、少なくとも2つの成分
は、方法AまたはBにより得られた基礎成分への混合に
よって得られ、この場合、該成分の全ては、構成要素
(I)〜(IV)および場合によっては(V)の全てま
たは一部を含有してよく、但し、該成分は、構成要素
(II)、(III)および(IV)を同時に含有しな
いこととする。SiH官能性架橋剤(III)を含有
し、かつヒドロシリル化触媒(IV)を含有する成分中
への分離は、好ましくかつ有利であり、その結果、同じ
成分の混合後にはじめてシリコーンゴムへの材料が変化
できる。
【0074】本発明によるシリコーンゴム材料は、特
に、高い温度安定性のシリコーンゴム製品、例えばパッ
キング、パッキング材料、電気絶縁材料、熱負荷された
ベルトコンベアー、ローラーのカバー、管およびフィル
ムの製造に適している。
【0075】以下に記載された実施例中では、全ての粘
度の記載は、25℃の温度に関するものである。別記さ
れない限り、以下の実施例は、周囲雰囲気の圧力、即
ち、約1000hPaおよび室温、即ち、約20℃であ
るかもしくは反応成分を合わせる際に室温で付加的な加
熱または冷却なしに調節される温度で実施される。更
に、部およびパーセントの全ての記載は、別記されない
限り、重量に関するものである。
【0076】
【実施例】
1.Pd含有の熱安定剤の製造および本発明によらない
比較例 例 1:300m2/gのBETによる比表面積を有す
る熱分解珪酸100g(Fa.Wacker−Chem
ie GmbHにより、Wacker HDK(登録商
標)T30の名称で入手される)に、塩化パラジウム
(II)8.4g/kgの含量を有する1.67%の塩
酸水溶液10g並びにヘキサメチルジシラザン45g
(Fa.Wacker−Chemie GmbHによ
り、Silazan HMNの名称で入手される)を2
5℃で混入した。25℃で30分間の均質化および標準
圧力で窒素流下に150℃で1時間の加熱並びに標準圧
力で窒素流下に250℃で1時間の加熱後に、3.7重
量%の炭素含量および430重量ppmのパラジウム含
量を有する黄白色の粉末が得られた。
【0077】前記珪酸の使用下にシリコーンゴム試料
を、以下に2.1、3および4と記載された方法で製造
した。
【0078】例 2:300m2/gのBETによる比
表面積を有する熱分解珪酸100g(Fa.Wacke
r−Chemie GmbHにより、Wacker H
DK(登録商標)T30の名称で入手される)に、塩化
パラジウム(II)8.4g/kgの含量を有する1.
67%の塩酸水溶液10gを25℃で混入した。25℃
で30分間の均質化および標準圧力で窒素流下に250
℃で1時間の加熱後に、0.01重量%の炭素含量およ
び460重量ppmのパラジウム含量を有する黄褐色の
粉末が得られた。
【0079】前記珪酸の使用下にシリコーンゴム試料
を、以下に2.2、3および4と記載された方法で製造
した。
【0080】比較例 3(本発明によらない):300
2/gのBETによる比表面積を有する熱分解珪酸1
00g(Fa.Wacker−Chemie GmbH
により、Wacker HDK(登録商標)T30の名
称で入手される)に、塩化銅(II)誘導体13g/k
gの含量を有する0.1nの塩酸水溶液10g並びに引
続きヘキサメチルジシラザン45g(Fa.Wacke
r−Chemie GmbHにより、Silazan
HMNの名称で入手される)を25℃で混入した。25
℃で30分間の均質化および標準圧力で窒素流下に15
0℃で1時間の加熱および標準圧力で窒素流下に300
℃で2時間の加熱後に、3.8重量%の炭素含量および
430重量ppmの銅含量を白色の粉末が得られた。
【0081】前記珪酸の使用下にシリコーンゴム試料
を、以下に2.1、3および4と記載された方法で製造
した。
【0082】比較例 4(本発明によらない):300
2/gのBETによる比表面積を有する熱分解珪酸1
00g(Fa.Wacker−Chemie GmbH
により、Wacker HDK(登録商標)T30の名
称で入手される)に、塩化セリウム(III)七水和物
13.3g/kgの水溶液10g並びに引続きヘキサメ
チルジシラザン45g(Fa.Wacker−Chem
ie GmbHにより、Silazan HMNの名称
で入手される)を25℃で混入した。25℃で30分間
の均質化および標準圧力で窒素流下に150℃で1時間
の加熱並びに標準圧力で窒素流下に200℃で1時間の
加熱後に、3.7重量%の炭素含量および440重量p
pmのセリウム含量を有する白色の粉末が得られた。
【0083】前記珪酸の使用下にシリコーンゴム試料
を、以下に2.2、3および4と記載された方法で製造
した。
【0084】比較例 5(本発明によらない):300
2/gのBETによる比表面積を有する熱分解珪酸1
00g(Fa.Wacker−Chemie GmbH
により、Wacker HDK(登録商標)T30の名
称で入手される)に、塩化鉄(III)六水和物24.
2g/kgの含量を有する0.1nの塩酸水溶液10g
並びに引続きヘキサメチルジシラザン45g(Fa.W
acker−Chemie GmbHにより、Sila
zan HMNの名称で入手される)を25℃で混入し
た。25℃で30分間の均質化および標準圧力で窒素流
下に150℃で1時間の加熱並びに標準圧力で窒素流下
に150℃で2時間の加熱後に、3.5重量%の炭素含
量および460重量ppmの鉄含量を有する白色の粉末
が得られた。
【0085】前記珪酸の使用下にシリコーンゴム試料
を、以下に2.2、3および4と記載された方法で製造
した。
【0086】例 6:“J.Am.Chem.Soc.
(1938年)、第60巻、第882頁”に記載された
方法に相応して、パラジウム含量を27.7重量%と測
定したジベンゾニトリル−パラジウム(II)−塩化物
を製造した。ジベンゾニトリル−パラジウム(II)−
塩化物3.61gをアセトン50ml中に溶解し、25
℃で1020mPa・sの粘度を有するジメチルビニル
シロキシ末端基を有するポリジメチルシロキサン96.
39gと2時間で緊密に混合した。引続き、このアセト
ンを50℃の温度で真空下に回転蒸発器により除去し
た。黒褐色に着色された安定性の分散液が得られた。
【0087】前記パラジウム含有の熱安定剤の使用下に
シリコーンゴム試料を、熱安定剤0、1、3もしくは5
gを、同じ部分でA成分およびB成分からなり、Ela
stosil(登録商標)LR3003/50の名称で
Fa.Wacker−Chemie GmbHにより入
手される液状シリコーンゴム材料200、199、19
7もしくは195gと混合することによって製造した。
前記混合物を4に記載されたようにして、水圧機中で1
70℃の温度で15分間架橋させてシリコーンゴムにし
た。離型したシリコーンゴムフィルムを、空気循環型乾
燥棚(Umluft−Trockenschrank)
中で、4時間200℃で熱処理した。パラジウム含量が
元素状のパラジウムに対して、0、50、150もしく
は250重量ppmであったシリコーンゴムが得られ
た。
【0088】比較例 7(本発明によらない):カーボ
ンブラック(Flammrusses)(Fa.Deg
ussa AGにより、Durex(登録商標)O P
ulverの名称で得られる)20質量部を、25℃で
1000mPa・sの粘度を有する、ジメチルビニルシ
ロキシ末端基を有するポリジメチルシロキサン80質量
部を混合して均質な材料にした。
【0089】前記のカーボンブラックを含有する熱安定
剤の使用下にシリコーンゴム試料を、熱安定剤5gを、
同じ部分でA成分およびB成分からなり、Elasto
sil(登録商標)LR3003/50の名称でFa.
Wacker−ChemieGmbHにより入手される
液状シリコーンゴム材料195gと混合することによっ
て製造した。この混合物を4に記載されたようにして、
更に加工してシリコーンゴムにした。
【0090】例 8:同じ部分でA成分およびB成分か
らなり、Elastosil(登録商標)LR3003
/50の名称でFa.Wacker−Chemie G
mbHにより入手される液状シリコーンゴム材料19
9.5g中に、微細に分布したパラジウム(II)−フ
タロシアニン0.5gをローラー上での強力な混合によ
って分散させた。前記混合物を4記載されたようにし
て、更に加工して、パラジウム430重量ppmを含有
するシリコーンゴムにした。
【0091】比較のために、相応するが、しかし、パラ
ジウム(II)−フタロシアニンを含有しないシリコー
ンゴムを製造した。
【0092】2.付加架橋性シリコーンゴムの基礎材料
の製造:実施例中に記載された金属含有の珪酸を使用す
る基礎材料を、該珪酸の疎水性度に相応して製造した。
【0093】2.1疎水性珪酸を使用する基礎材料の製
造:25℃で20Pa・sの粘度を有するビニルジメチ
ルシロキシ末端基を有するポリジメチルシロキサン24
0質量部を、少量ずつ添加された疎水性の充填剤180
質量部と、1時間2重Z字型混練機中で50℃で混合し
て均質な材料にした。引続き、前記の高粘稠な材料を、
3時間150℃で真空下(<100ミリバール)で混練
した。この加熱段階後に、もう一度、ビニル官能性ポリ
ジメチルシロキサン150質量部を混入し、かつこの材
料を、1時間室温で均質にした。充填剤約30重量%を
含有する均質な基礎材料が得られた。
【0094】2.2親水性の珪酸を使用する基礎材料の
製造 25℃で20Pa・sの粘度を有するビニルジメチルシ
ロキシ末端基を有するポリジメチルシロキサン230質
量部を、ヘキサメチルジシラザン40質量部(Fa.W
acker−Chemie GmbHにより、Sila
zan HMNの名称で入手される)、水15質量部お
よび少量ずつ添加されかつ混入された親水性の珪酸14
0質量部と、室温で1.5時間2重Z字型混練機中で混
合して均質な材料にした。
【0095】引続き、揮発性成分および副生成物の除去
のために、この混合物を3時間150℃で真空下(<1
00ミリバール)で混練した。この加熱段階後に、更
に、ビニル官能性ポリジメチルシロキサン100質量部
を少量ずつ混入し、かつこの材料を1時間室温で均質に
した。充填剤約30重量%を含有する均質な基礎材料が
得られた。
【0096】3.硬化可能なシリコーンゴム材料のA成
分およびB成分の製造 硬化可能なシリコーンゴム材料のA成分の製造のため
に、基礎材料100質量部を、白金1重量%(元素状の
白金に対して)を含有する白金触媒(25℃で1000
mPa・sの粘度を有するジメチルビニルシロキシ末端
基を有するポリジメチルシロキサン中の白金−sym−
ジビニルテトラメチルジシロキサンの溶液;Fa.Wa
cker−Chemie GmbHにより、Katal
ysator OLの名称で入手される)の溶液0.2
質量部および阻害剤エチニルシクロヘキサノール0.1
質量部と混合して均質な材料にした。
【0097】硬化可能なシリコーンゴム材料のB成分の
製造のために、方法A)またはB)により得られた基礎
材料100質量部を、25℃で320mPa・sの粘度
を有し、かつSi結合した水素0.48重量%を有する
ジメチルシロキシ単位、メチルハイドロジェンシロキシ
単位およびトリメチルシロキシ単位からなる共重合体
3.5質量部と混合した。
【0098】4.架橋性シリコーンゴムの製造 架橋性シリコーンゴムを、A成分とB成分とを1:1の
比でローラー上で25℃のローラー温度で15分間緊密
に混合することによって製造した。引続き、この混合物
を、水圧機中で170℃の温度で15分間架橋させてシ
リコーンゴムにした。離型した約2mmもしくは6mm
の厚さのシリコーンゴムフィルムを、200℃で空気循
環型乾燥棚中で4時間の熱処理を施した。
【0099】5.熱負荷の前後のシリコーンゴムの機械
的値 例1〜7中に記載された本発明による熱安定剤および本
発明によらない熱安定剤を使用して得られたシリコーン
ゴム試料の熱安定性を、以下の評価基準に基づいて評価
した: a)空気循環型乾燥棚中で250℃の温度で50時間の
開放性の貯蔵によるシリコーンゴム試料の熱負荷の前後
の機械的なエラストマーの性質、例えばショアーA硬度
(DIN53505による)、初期引裂き強さ(DIN
53504−S1による)、破断時の伸び(DIN53
504−S1による)および引裂き強さ(ASTM D
624による)。第1表(例1、2、3、4、および
5)は、同じ使用形態および比較可能な金属含量での種
々の金属の種々の熱安定効果を明らかにしている。殊
に、パラジウム含有のシリコーンゴムのより高い熱安定
性が認められる。
【0100】b)空気循環型乾燥棚中で250℃の温度
で、予定より早く脆弱化しない限り、10日、20日、
30日、40日、50日および100日間の開放性の貯
蔵による熱負荷の前後でのシリコーンゴム試料のショア
ーA硬度(DIN53505による)(第2表;例1、
3および4)。パラジウム含有のシリコーンゴムの脆弱
化傾向は、銅もしくはセリウムを比較可能な量で含有し
ているシリコーンゴムの場合よりも明らかに僅かに際立
っていたことが明白である。
【0101】c)プレス成形下での複雑な力学的モジュ
ールの値(DIN53513により;前延伸率:−2
%;力学的延伸率:0.5%;測定周波数10Hz)。
モジュール測定は、円筒状のシリコーンゴム試料体(高
さ:6mm;直径:10mm)について、空気循環型乾
燥棚中で250℃の温度での5日、10日、20日、3
0日、40日および50日間の開放性の貯蔵による熱負
荷の前後に行った。材料1個当たりに、試料体5個を測
定し、力学的モジュールを、個々の測定からの平均値の
計算によって定めた(第3表;例1、3および4)。2
50℃でのより長い貯蔵時間でのパラジウム含有のシリ
コーンゴムの弾性の十分な保持は、本質的により少ない
モジュール増大によって判明した。
【0102】d)空気循環型乾燥棚中で250℃の温度
での5日、10日、20日、30日、40日および50
日間の開放性の貯蔵による熱負荷によるc)に記載され
た円筒状のシリコーンゴム試料体のパーセントでの重量
損失、この場合、パーセントでの重量損失は、材料1個
当たりに行われた5個の個々の測定の平均値の計算によ
って再度算出された(第4表;例1、3および4)。パ
ラジウム含有のシリコーンゴムの重量損失は、より少な
くなった。
【0103】e)シリコーンゴムのパラジウム含量に応
じて空気循環型乾燥棚中での3〜7日間の250℃での
開放性の貯蔵による熱負荷の前後での機械的なエラスト
マーの性質、例えばショアーA硬度、初期引裂き強さ、
破断時の伸びおよび引裂き強さ(上記の試験方法によ
る)(第5表;例6および7)。パラジウムの含量の増
大とともにシリコーンゴムの熱安定性が増大することが
明らかになる。例えば、カーボンブラックを用いて比較
可能な熱安定性を得るためには、本質的により多くの量
のカーボンブラックを使用しなければならなかった。
【0104】f)空気循環型乾燥棚中での250℃で2
〜3日間の開放性の貯蔵による熱負荷の前後での機械的
なエラストマーの性質、例えばショアーA硬度、初期引
裂き強さ、破断時の伸びおよび引裂き強さ(上記の試験
方法による)(第6表;例8)。パラジウム含有のシリ
コーンゴムは、弾性(破断時の伸び)並びに機械的強
度)(初期引裂き強さおよび引裂き強さ)の十分な保持
によって、相応する非安定性シリコーンゴム試料と比べ
て顕著である。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
【0109】
【表5】
【0110】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルベルト バルテール ドイツ連邦共和国 エマーティング ウン テレ ドルフ シュトラーセ 13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋して高められた温度安定性を有する
    シリコーンゴムに変わる付加架橋性シリコーンゴム材料
    において、該シリコーンゴム材料がパラジウム含有の熱
    安定剤を含有することを特徴とする、付加架橋性シリコ
    ーンゴム材料。
  2. 【請求項2】 次の構成要素: (I) パラジウム含有の熱安定剤、(II) 分子
    1個当たりに少なくとも2個のアルケニル基を有するポ
    リオルガノシロキサン、(III)分子1個当たりに少
    なくとも2個のSiH基を有するポリオルガノシロキサ
    ンおよび(IV) ヒドロシリル化触媒を包含する、請
    求項1に記載のシリコーンゴム材料。
  3. 【請求項3】 パラジウム含有の熱安定剤がパラジウム
    含有の珪酸である、請求項1または2に記載のシリコー
    ンゴム材料。
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