JPH0218453A - 型取材料およびそれを用いた成形型の製造方法 - Google Patents

型取材料およびそれを用いた成形型の製造方法

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JPH0218453A
JPH0218453A JP63166823A JP16682388A JPH0218453A JP H0218453 A JPH0218453 A JP H0218453A JP 63166823 A JP63166823 A JP 63166823A JP 16682388 A JP16682388 A JP 16682388A JP H0218453 A JPH0218453 A JP H0218453A
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JP
Japan
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mold
platinum
molding
molding material
parts
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JP63166823A
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English (en)
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Takashi Imai
今井 高史
Hideaki Takaoka
高岡 英朗
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Momentive Performance Materials Japan LLC
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Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は型取材料およびそれを用いた成形型の製造方法
に関し、さらに詳しくは、優れた離型性を有する成形型
の成形用の型取材料およびそれを用いた成形型の製造方
法に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] ポリオルガノシロキサンをペースポリマーとするゴム状
特性体、すなわちシリコーンゴムは、そのすぐれた耐熱
性、電気的特性、耐寒性、耐久性などにより、いろいろ
な分野に広く利用されている。このシリコーンゴムの用
途としてはボッティングやコーティング、被覆等があげ
られるが、その1つの重要な用途としては、型内で硬化
せしめ成形物とする用途がある。こうして得られた成形
物はたとえば、テレビジョンのアノードキャップ、自動
車のオイルシールリングなどのような耐久消費財のゴム
部品、哺乳びん乳首や眼鏡の鼻あてのような一級消費材
、樹脂成形用のゴム型のような生産材として種々の分野
で用いられている。
このシリコーンゴムは、大別すると、比較的高い重合度
のベースポリマーと無機質充填剤から成る固状の組成物
を有機過酸化物などによって架橋、硬化して機械的特性
の強いゴム状弾性体を得るミラブルゴムと、比較的低い
重合度の液状ベースポリマーを用い、種々の架橋機構で
硬化する比較的機械的特性の弱い液状ゴムとがあるが、
そのいずれもが型取材料として用いられてきた。
このシリコーンゴムの架橋反応としては、有機過酸化物
を用いるラジカル反応、加水分解性シラン化合物と、シ
ラノール基含有ポリマー間の縮合反応、ケイ素原子に結
合した不飽和炭化水素基と5i−H基の間の付加反応な
どがあげられる。これらはそれぞれ長所、短所があるが
、なかでも付加反応を利用して硬化せしめるものは、硬
化性の調整が容易で、特に若干の加熱により短時間で硬
化させることが可能であり、成型品の硬化後の収縮率が
小さく、かつ硬化時に副生物を発生させないという長所
がある。このような付加反応による硬化機構は液状ゴム
にもミラブルゴムにも採用されており、それらはともに
成形用材料として用いられている。
この付加反応型ポリオルガシロキサン組成物は、それが
上布されたころから型取材料として用いられてきたが、
その用途は、仏具、美術工芸品等の手工業的色彩の濃い
分野であった。ところが近年、プロトタイプ成形と称す
る分野でこれが多用されるようになってきた。電気電子
産業や自動車産業などにおいてはプラスチックス(AB
S樹脂が多い)成形体を多用しているが、それは熱可塑
性樹脂であるため金型による成形が行われている。これ
らプラスチックス成形体は、製品の更新、改良のたび新
しい形となるが、そのためには、この成形体の試作品を
数十個作って検討を加える必要がある。この試作品を作
ることをプロトタイプ成形と称している。これを作る方
法とじては、新たに金型なおこして成型するか、板材か
ら削り出し、組み立てによって作成するかがあるが、い
ずれも費用、時間とも莫大にかかるものがあり改善が望
まれていた。母型を1つ作り、それを二包装型室温硬化
性ポリオルガノシロキサン組成物を型取材料として用い
ゴム型を作り、それに熱硬化性樹脂を注入硬化せしめ複
製品を得るというプロトタイプ成形が最近発展している
。これにより費用、所要時間とも大きな改善がみられて
いる。この方法が普及したのは熱硬化性樹脂の物性が改
良され、プラスチックスの物性に近づいてきているため
でもある。
また、このような付加型の液状ゴムに対して、大量に加
えても系の見掛粘度が過度に上昇しないので機械的強度
を上げるのに有利な、表面を高度に処理された充填剤が
用いられ、また、ポリシロキサン鎖を若干良くしたり、
分岐状ポリシロキサンを併用することなどにより、ミラ
ブルシリコーンゴムに匹敵する機械的強度を液状ゴムの
硬化成形品に付与することが可能になり、流動性のある
付加型成形用シリコーンゴムを用いて、射出成形などに
よって短時間に容易に成形品を得ることかでざるように
なっている。
このように付加反応を用いるシリコーンゴムは成形用材
料として好ましい硬化特性を持つものであるが、型から
の離型性が劣るという難点がある。たとえば、付加型液
状シリコーンゴムで成型した場合、型に密着しやすく、
ゴム型作成にあたっての工夫熱線が必要である。それに
加え、たとえばプロトタイプ成形用にウレタンやエポキ
シ樹脂材料の機械的物性が改良されるにつれ、シリコー
ンゴム型からのそれら樹脂の離型性がさらに悪化する傾
向が見られるようになっている。
また射出成形によって成形品の生産性を向上させるため
には、硬化した成形品を金型から容易に取出せることが
必要な条件のひとつに挙げられるが、前述の高強度付加
型の液状シリコーンゴムを射出成形する際に、成形金型
として剥離性に優れたクロムメツキ金型を用いても、加
熱成形する際に成形品が金型に粘着しやすく、成形品の
取出に難点があって、その生産性を阻害する。
この付加型シリコーンゴムの型からの離型性の悪さは、
作業可能時間を延長させるために硬化遅延剤を多く使用
したり、またそういった系で、比較的低温で硬化させた
りする場合に、特に著しいものである。
これらの問題を解決するために、型のほうからは、表面
にフッ素系などの離型剤を塗布したりすることが行われ
ている。成形材料としてのシリコーンゴムに対しては内
部離型剤として、シリコーン泊等の添加が行われている
が、これは、成形物の特性にもいろいろな影響をおよぼ
すことが多く、また効果も十分ではない、特開昭58−
19357号公報には特定のポリオルガノハイドロジエ
ンポリシロキサンを用いることが開示されており、かな
りの離型性向上の効果があるが、更なる向上が望まれて
いる。
なお、特開昭55−7217号公報には、付加型室温硬
化性ポリオルガノシロキサン組成物に金属パラジウムも
しくはその合金の微粉末を配合した歯科用印象材料が開
示されている。しかしこのものは、金属パラジウムもし
くはその合金の微粉末により硬化時発生する水素ガスを
吸着せしめ、印象採取時、つまり型取時に、水素ガスの
泡による精密印象の欠陥を防止することを目的としてい
るものであって、本発明にかかれる注入樹脂に対する離
型性の改善という思想は示されてはいない。
[発明の目的] 本発明は、母型からの離型性および型取りして得られる
成形体との離型性が優れている成形型の成形用の型取材
料、ならびにそれを用いた樹脂注型用の成形型の製造方
法を提供することを目的とする。
[発明の構成] 本発明者らは付加型室温硬化性ポリオルガノシロキサン
組成物の離型性を改善し、プロトタイプ成形用により適
した型取材料を得、母型と成形型との離型性および成形
型とそれから得られる成形体との離型性を向上させる方
法について、上述の既存の方法とは別のアプローチから
鋭意検討した結果、特定の金属を配合することにより樹
脂に対する離型性を向上させることを見出し本発明をな
すに到った。
本発明はすなわち、 fAlケイ素原子に結合した不飽和脂肪族炭化水素基を
1分子中に2個以上有するポリオルガノシロキサン、 イ素原子に結合した水素原子を1分子中に3個以上有す
るポリオルガノハイドロジエンシロキサン: (A)成
分中の不飽和脂肪族炭化水素基1個に対して、ケイ素原
子に結合した水素原子の数が0.5〜5個となるような
量、 [C)白金錯化合物触媒: (A)および(B)成分の
合計量に対し、白金元素族等で0,2〜1,000pp
m、 f03パラジウム、ロジウム、白金からなる群より選ば
れる金属およびその合金の微粉末もしくは、それらを担
体に担持させたもの: (A)および(B)成分の合計
量に対し金属元素換算で5〜1、OOOppmからなる
ことを特徴とする型取材料、ならびに 前記型取材料を成形、硬化させることを特徴とする成形
型の成形方法に関する。
本発明で用いられる(A)成分のポリオルガノシロキサ
ンは、本発明の型取材料のベースポリマーとなる成分で
ある。この(A)成分は、ケイ素原子に直結した不飽和
脂肪族炭化水素基を1分子中に2個以上有し、付加反応
により網状構造を形成することができるものであって、
従来から付加型硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の
一成分として用いられているものであれば、いかなるも
のであってもよい。
不飽和脂肪族炭化水素基としては、ビニル基、アリル基
、1−ブテニル基、1−へキセニル基などが例示される
が、合成が容易であるという点からビニル基が最も有利
である。
シロキサン単位のケイ素原子に結合した他の有機基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、才クチル基、デシル基、ドデシ
ル基などのアルキル基;フェニル基のようなアリール基
;ベンジル基、2−フェニルエチル基、2−フェニルプ
ロピル基などのアラルキル基:クロロメチル基、クロロ
フェニル基、2−シアノエチル基、3.3.3−トリフ
ルオロプロピル基などの置換炭化水素基が例示される。
これらのうち、合成が容易であって、機械的強度および
硬化前の流動性等の特性バランスが優れているという点
から、メチル基が最も好ましい。
不飽和脂肪族基炭化水素は、ポリオルガノシロキサンの
分子鎖の末端または途中のいずれに存在しても、その双
方に存在してもよいが、硬化物に優れた機械的性質を与
えるためには、少な(ともその両末端に存在しているこ
とが好ましい。
また、シロキサン骨格は、直鎖状でも分岐状であっても
よい0本発明においては、直鎖状の化合物と分岐状の化
合物とを混合して用いることも可能である。これらの混
合物を用いる場合、硬化物の機械的強度や弾性率を上げ
るためには、ポリオルガノシロキサン成分として、Rs
 S i O単位、Ra5iO単坏位および/または5
iO−単位(Rは前記の有機基を表し、−分子中受なく
とも2個は不飽和脂肪族炭化水素基である)からなる分
岐状ポリオルガノシロキサンが2〜50重量%配合され
、残余が直鎖状の両末端不飽和脂肪族炭化水素基で封鎖
されたポリジオルガノシロキサンからなる混合物を用い
ることが好ましい。
(A)成分の重合度は特に限定されないが、硬化前にお
いて良好な流動性、作業性を有し、硬化後においては適
度の弾性を有するには、重合度が40〜2,000であ
ることが好ましく、100〜1.000であることが特
に好ましい。
本発明で用いられる(B)成分のポリオルガノハイドロ
ジエンシロキサンは、(A)成分の架橋剤として作用す
る化合物であり、硬化物を網状化するために、ケイ素原
子に結合した水素原子を少な(とも3個有するものであ
る。
シロキサン単位のケイ素原子に結合した有機基としては
、前述の(A)成分における基と同様のものが例示され
、それらの中でも、合成が容易であるという点からメチ
ル基が最も好ましい。
(B)成分におけるシロキサン骨格は、直鎖状、分岐状
および環状のいずれであってもよい。
また、本発明においては、これらの混合物を用いてもよ
い。
(B)成分の重合度は特に限定されないが、同一のケイ
素原子に2以上の水素原子が結合した化合物は合成が困
難であるため、3以上のシロキサン単位からなることが
好ましい。
(B)成分の具体例としては、以下の化合物が例示され
る。
a、(CHl)!1 H3i OA単位とS i Om
位から成る分岐状ポリオルガノハイドロジエンシロキサ
ン。
59次式: (ただし、pは3〜100、qはo−1ooの整数を示
す) で表される直鎖状ポリオルガノハイドロジエンシロキサ
ン。
C1次式: (ただし、pは1〜100、qは0〜100の整数を示
す) で表される直鎖状ポリオルガノハイドロジエンシロキサ
ン。
(B)成分の配合量は、(A)成分中の不飽和脂肪族炭
化水素基1個に対し、(B)成分中のケイ素原子に結合
した水素原子が0.5〜5個、好ましくは1〜3個とな
るような量である。水素原子が0.5個未満となるよう
な量である場合は、硬化が完全に終了しないため成形型
や型取りして得られる成形体が粘着性を帯び、型ばなれ
性、離型性が低下する。逆に、水素原子が5個を超える
ような量の場合は、硬化時に発泡がおこりやすく、それ
が母型と成形型の界面および成形型と型取りして得られ
る成形体の界面にたまって表面状態の良くない成形型や
成形体を与えるのみならず、得られた成形型や成形体は
脆くなり、樹脂注型回数すなわち型取寿命の低下をもた
らしたり、機械的強度が低下したりする。
本発明で用いられる(C)成分の白金錯化合物触媒は、
(A)成分の不飽和脂肪族炭化水素基と(B)成分のヒ
ドロシリル基との間の付加反応を促進させるための触媒
であり、常温付近において硬化反応の触媒能が良好であ
るという点で優れている。
白金錯化合物としては塩化白金酸、塩化白金酸とアルコ
ールの反応生成物、白金−オレフィン錯体、白金−ビニ
ルシロキサン錯体、白金−ホスフィン錯体などが例示さ
れる。
このうち、(A)および(B)成分への溶解性や触媒活
性が良好であるという点から、塩化白金酸とアルコール
の反応生成物および白金−ビニルシロキサン錯体などが
好ましい。
(C)成分の配合量は、(A)および(B)成分の合計
量に対し、白金元素換算で、0.2〜1、OOOppm
、好ましくは1〜1100ppである。 0. 2 p
pm未満の場合は、硬化速度が遅く硬化が完全に終了し
ないため、成形型や型取りして得られる成形体が粘着性
を帯びて、離型性が低下する。1.000 ppmを超
えると、硬化速度が過度に早まるため、各成分配合後に
おける作業性が損なわれ、また不経済でもある。
本発明で用いられる(D)成分は、本発明の型取材料の
最大の特徴をなす成分である。この(D)成分は、硬化
して得られた成形型の母型からの離型性、およびこの成
形型に対し樹脂を注入硬化させることにより得られる複
製品の、成形型からの離型性を向上せしめる作用および
硬化して得られた成形体の型からの離型性を向上せしめ
る作用を有する成分である。
(D)成分としては、パラジウム、ロジウム、白金から
なる群より選ばれた金属およびその合金の微粉末、もし
くはそれらを種々の担体に担持させたものが用いられる
。この担体としては炭素、アルミナ、シリカ等が例示さ
れる。この3種の金属のうちでは離型性の向上の効果の
大きさから白金が特に好ましい、また金属重量当りの離
型性向上の効果の大きさという点からは金属それ自体の
微f、、:  1r1も担体に担持させたもののほうが
好ましい。
(D)成分の配合量は、(A)及び(B)成分の合計量
に対し金属元素換算で5〜i、oo。
ppm、好ましくは10〜500ppmである。5pp
m以下の場合は離型性向上の効果がほとんど認められな
い、一方、1.000 ppm以上添加しても、それ以
上の離型性の向上は望めず不経済である。
本発明の型取材料は、成形体の機械的強度を上げるため
に、無機質充填剤を配合してもよい、無機質充填剤とし
ては、煙霧質シリカ、沈殿シリカ、シリカエアロゲル、
焼成シリカ、煙霧質酸化チタンのような補強性充填剤、
粉砕石英、ケイ藻土、アルミノケイ酸、アスベスト、微
粉マイカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化鉄、炭酸カルシウ
ムのような非補強性充填剤が例示され、これらは、トリ
メチルクロロシラン、ポリジメチルシロキサン、ヘキサ
メチルジシラザンのような有機ケイ素化合物で表面を処
理して用いてもよい。
また、本発明に用いられる型取材料の室温での硬化時間
を延ばすために、アセチレン化合物、マレイン酸ジアリ
ル、トリアリルイソシアヌレート、ニトリル化合物また
は有機過酸化物のような、硬化遅延剤を配合してもよい
、そのほか、必要に応じて顔料、可塑剤などを配合して
もよい。
本発明の型取材料は、通常、(B)成分と(C)成分お
よびCD)成分とを含む成分を別個に保存しておき、使
用直前に両成分を均一に混合してから使用するが、反応
遅延剤の存在下に全成分を同一容器内に保存することも
可能である。
本発明の成形型の製造方法は、たとえば型取材料を所望
の母型内で硬化させる方法、適当な容器内の母型を載置
し、前記容器内に型取材料を流し込んだ後硬化させる方
法、などが適用される。
硬化温度は室温もしくはそれ以上の任意の温度でよいが
、型取される成形体の用途や、型への注入の方法などに
よって適宜法められる。たとえば射出成形による場合、
硬化温度としては50〜250℃が好ましい、50℃未
満では硬化が遅く、成形サイクルに長時間を要する。逆
に250℃を超えると、成形体の機械的特性が低下する
[発明の効果] 本発明の型取材料は、優れた離型性を示し、また母型に
対する離型性の優れた成形品を得ることができる。この
型取材料から得られる成形型は種々の注型材料に対して
優れた離型性を示し、このような型はプロトタイプ成型
の分野においてきわめて有用である。また、本発明の製
造方法により成形型の生産性が大いに向上し、とくに硬
化遅延剤を用いた作業可能時間が長い付加反応型組成物
の型成形において特に有用であり、たとえば射出成形に
よる、各種ゴム部品の製造や、プロトタイプ成形等で用
いられるシリコーンゴム型の製造などに適用される。
[実施例] 以下に本発明を実施例でもって示す、ここで部はすべて
重量部を表し、粘度等の物性値はすべて25℃における
値である。
実施例1 粘度98,0OOcPの両末端がビニル基で封鎖された
ポリジメチルシロキサン770部、トリメチルシロキシ
単位、ジメチルビニルシロキシ単位および5i02単位
(モル比5:lニア)からなるキシレン可溶ビニルポリ
シロキサン縮合物180部、粘度20cPのメチルハイ
ドロジエンポリシロキサン(Si−H基0,9重量%含
有)50部、5%の白金をアルミナ粉末に担持させたも
の1部、塩化白金酸オクタツール錯体(白金として2重
量%含有)1.5部を均一になるように混合し型取材料
を得た。このものの粘度は63.0OOcPで型にたや
すく流し込むことができた。またこれを厚さ2mmの金
型に流し込み室温で24時間放置してシート状硬化物を
得た。このシート状硬化物を150℃で30分間加熱し
完全硬化させた。このものの物性は以下のとおりであっ
た。硬さ43(JIS  A)、引張強さ22 kg−
f/ cm” 、伸び280%、引裂強さ12 kg−
f/cm (J I S  A) 。
つぎに、縦8cm、横15cm、高さ5cmの容器中に
ABS樹脂製の母型をおき、ここに型取材料を流しこみ
、室温で24時間放置し、その後60℃で4時間加熱し
た。硬化物から母型をとりだしシリコーンゴム型を得た
。このシリコーンゴム型を用い、離型性を試験した。す
なわち、シリコーンゴム型に対し、二包装型ウレタン樹
脂ハイキャスト3075 (商品名、国際ケミカル■製
)を注入し硬化させ複製品を得た。この複製品作成を繰
り返していくと36回目で型ばなれが重く感じられるよ
うになり、44回目で一部が接着しゴム型の部分破壊が
みられた。
また注入樹脂として二包装型エポキシ樹脂であるCEP
−5(商品名、国際ケミカル■製)を用いた場合は12
回目で型離れが重く感じられるようになり、15回目で
は一部が接着し、ゴム型の部分破壊がみられた。
実施例2〜7、比較例1 実施例1の型取材料において、5%白金担持アルミナ粉
末1部のかわりに第1表に示す種類の金属粉末および添
加量により、型取材料を得た。
この型取材料を用いて実施例1と同様なエポキシ樹脂C
EP−5に対する型取試験を行った。結果を第1表に示
す。
実施例8 粘度9.500cPの両末端がビニル基で封鎖されたポ
リジメチルシロキンサン725部、トリメチルシロキシ
単位、ジメチルビニルシロキシ単位および5iO−単位
(モル比5:1ニア)からなるキシレン可溶ビニルポリ
シロキサン縮合物80部、表面をトリメチルクロロシラ
ンで処理した煙霧質シリカ170部、粘度20cPのメ
チルハイドロジエンポリシロキサン(Si−H第0.9
重量%含有)25部、5%白金担持アルミナ粉末1部、
白金−テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサ
ン錯体(白金2重量%含有)1.4部を均一になるよう
に混合し、型取材料を得た。このものの粘度は51.0
OOcPで型にたやすく流し込むことができた。またこ
れを厚さ2mmの金型に流し込み室温で24時間放置し
て、シート状硬化物を得た。このシート状硬化物を10
0℃で1時間加熱し完全硬化させた。このものの物性は
次のとおりであった。硬さ40(JIS  A)、引張
強さ52 kg−f/ cm” 、伸び330%、引裂
強さ20kg−f/cm (J I SA)。
この型取材料を用いて実施例1と同様にして型取試験を
行ったところウレタン樹脂のハイキャスト3075に対
しては38回目で型ばなれが重く感じられるようになり
、45回目で接着が見られた。エポキシ樹脂のCEP−
5に対しては10回目で型ばなれが重く感じられるよう
になり、16回目で接着がみられた。
比較例2 実施例8の型取材料において、5%白金担持アルミナ粉
末をまったく添加しないものを用いて、実施例1と同様
な型取試験を行った。その結果、ウレタン樹脂のハイキ
ャスト3075に対しては12回目で型離れが重く感じ
られるようになり、18回目で接着がみられた。エポキ
シ樹脂であるCEP−5に対しては第1回目から型離れ
は非常に重く、7回目ですでに接着がみられた。
比較例3 実施例3の組成物において、5%白金担持アルミナ粉末
をまったく添加せず、そのかわり、粘度50cPのジメ
チルポリシロキサン50部を添加したものを用いて、実
施例1と同様な型取試験を行った。その結果、ウレタン
樹脂のハイキャスト3075に対しては24回目で型離
れが重くなり、29回目で接着がみられた。また、得ら
れた複製物にアクリル系塗料を塗ったところ、部分的に
はじきが見られた。エポキシ樹脂のCEP−5に対して
は第1回目から型離れは非常に重く、11回目で接着が
みられた。
比較例4 実施例8の型取材料において、5%白金担持アルミナ粉
末をまったく用いずに同様な型取材料を製造し、実施例
8と同様な射出成形を行った。硬化成形物は金型に対し
て密着気味であり、はがしずらかった。
実施例9 粘度9B、0OOcPの両末端がビニル基で封鎖された
ポリジメチルシロキサン650部、トリメチルシロキシ
単位、ジメチルビニルシロキシ単位および5i02単位
(モル比5:lニア)からなるキシレン可溶ビニルポリ
シロキサン縮合物280部、粘度20cPのメチルハイ
ドロジエンポリシロキサン(Si−H基0.9重量%含
有)70部、5%白金担持アルミナ粉末1部、白金−テ
トラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン錯体(
白金2重量%含有)0.2部、ビス(1,1−ジメチル
プロパルギルオキシ)ジメチルシラン0.3部を均一に
なるように混合し、型取材料を得た。このものの粘度は
72.000cPで、25℃で8時間放置してもその粘
度は103.0OOcPとあまり上昇はみられなかった
。これを厚さ2mmの表面をクロムメツキした金型に流
し込み、150℃で15分間プレス成形しシート状硬化
物を得た。このシート状硬化物はたやすく金型から取り
出すことができた。このものの物性は次の通りであった
。硬さ(JIS  A)58、引張強さ59 kg−f
 7cm” 、伸び310%、引裂強さ(J I S 
 A) 16 kg−f /am。
この型取材料を射出成形機によって、表面をクロムメツ
キした長径20mm、短径10mm、厚さ2mmの楕円
板形の試片16個取りの金型に250kg・f/am’
の圧力で射出し、110℃で250秒加熱して硬化せし
めた後、金型から取り出した。
硬化成形物の金型からの離型性は良好で容易に取出すこ
とができた。
実施例10〜15、比較例4.5 実施例9の型取材料において、5%白金担持アルミナ粉
末1部のかわりに第2表に示す種類および添加量の金属
粉末を用いて型取材料を得た。
この型取材料を用いて実施例8と同様な射出成形を行い
、成形物の金型からの離型性をみた。結果を第2表に示
す。
実施例16 粘度40.500cPの両末端がビニル基で封鎖された
ポリジメチルシロキサン880部、トリメチルシロキシ
単位、ジメチルビニルシロキシ単位およびS i O*
単位(モル比5:1ニア)からなるキシレン可溶ビニル
ポリシロキサン縮合物100部、粘度20cPのメチル
ハイドロジエンポリシロキサン(S i−H基0.9重
量%含有)20部、表面をトリメチルクロロシランで処
理した比表面積200rn”/gの煙霧質シリカ300
部、塩化白金酸オクタツール錯体(白金2.0重量%含
有)0.15部、5%の白金をアルミナ粉末に担持させ
たもの1部、ビス(1,1−ジメチルプロパルギルオキ
シ)ジメチルシラン0.4部を均一になるように混合し
、型取材料を得た。これを厚さ2mmの表面をクロムメ
ツキした金型に入れ、170℃で15分間プレス成形し
、シート状硬化物を得た。シート状硬化物はたやすく金
型からとり出すことができた。このものの物性は次のと
おりであった。硬さ(JIS  A)3B、引張強さ9
0 kg−f/ cm2.伸び650%、引裂強さ(J
 I S  A)  35kg−f/cm。
この型取材料を射出成形機によって、表面をクロムメツ
キした直径120mm、厚さ5mmの円板形の試片4個
取りの金型に1.5t/cm2の圧力で射出し、160
℃で80秒加熱して硬化せしめた後、金型から取り出し
た。硬化成形物の金型からの離型性は良好で、容易に取
り出すことができた。
比較例6 実施例8の型取材料において、5%白金担持アルミナ粉
末をまったく用いないほかは同様にして型取材料を製造
し、さらに同様にして射出成形を行った。硬化成形物は
、金型に対して密着気味であり、はがしずらかった。
実施例17 粘度9,500cPの両末端がビニル基で封鎖されたポ
リジメチルシロキサン725部、トリメチルシロキシ単
位、ジメチルビニルシロキシ単位およびS i Ox単
位(モル比5:1ニア)からなるキシレン可溶ビニルポ
リシロキサン縮合物80部、粘度20cPのメチルハイ
ドロジエンポリシロキサン(Si−H基0.9重量%含
有)25部、表面をトリメチルクロロシラン処理した比
表面積200rn’/gの煙霧質シリカ170部、5%
白金担持アルミナ粉末1部、白金−テトラビニルテトラ
メチルシクロテトラシロキサン錯体(白金2.0重量%
含有)1.4部、ビス(l、1−ジメチルプロパルギル
オキシ)ジメチルシラン5.5部を均一になるまで混合
し、型取材料を得た。このものの粘度は51.000c
Pで型にたやすく流し込むことができた。これを30℃
で24時間放置してもその粘度は53.0OOcPとあ
まり変化しなかった。これを厚さ2mmの表面をクロム
メツキした金型に流し込み、150°Cで15分間プレ
ス成形し、シート状硬化物を得た。シート状硬化物はた
やすく金型から取り出すことができた。このものの物性
は次のとおりであった。硬さ42(JIS  A)、引
張強さ55 kg−f/ cm” 、伸び310%、引
裂強さ18kg・f/cm(JIS  A)。
つぎに、縦45cm、横20cm、高さ60cmの化粧
台板製の容器中にABS樹脂製の母型を固定し、ここに
型取材料を流し込み、60℃で13時間放置し硬化させ
た。その後、化粧合板製容器をとりはずし、さらにメス
で切開してABS樹脂製母型をとりだし、シリコーンゴ
ム型を得た。シリコーンゴム型はABS樹脂製母型から
容易にはがすことができた。
比較例7 実施例9の型取材料において、5%白金担持アルミナ粉
末をまったく用いないほかは同様にして型取材料を製造
し、さらに実施例17と同様にしてシリコーンゴム型の
成形を行った。その結果、シリコーンゴム型はABS樹
脂製の母型に強く粘着している部分があり、むりにはが
したところ、ゴム型の一部がちぎれてしまった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)ケイ素原子に結合した不飽和脂肪族炭化水
    素基を1分子中に2個以上有するポリオルガノシロキサ
    ン、 (B)ケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に3個
    以上有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン:(
    A)成分中の不飽和脂肪族炭化水素基1個に対して、ケ
    イ素原子に結合した水素原子の数が0.5〜5個となる
    ような量 (C)白金錯化合物触媒:(A)および(B)成分の合
    計量に対し、白金元素換算で0.2〜1,000ppm (D)パラジウム、ロジウム、白金からなる群より選ば
    れる金属およびその合金の微粉末もしくは、それらを担
    体に担持させたもの;(A)および(B)成分の合計量
    に対し金属元素換算で5〜1,000ppmからなるこ
    とを特徴とする型取材料。
  2. (2)請求項1記載の型取材料を成形、硬化させること
    を特徴とする成形型の製造方法。
JP63166823A 1988-07-06 1988-07-06 型取材料およびそれを用いた成形型の製造方法 Pending JPH0218453A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07258546A (ja) * 1994-02-18 1995-10-09 Wacker Chemie Gmbh 付加架橋性シリコーンゴム材料
JP2007191722A (ja) * 1996-04-09 2007-08-02 3M Co 印象用硬化組成物およびその製造方法
JP2008101081A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化型熱伝導性シリコーンゴム組成物

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JP2008101081A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化型熱伝導性シリコーンゴム組成物

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