JPH07257769A - 自動給紙装置 - Google Patents

自動給紙装置

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JPH07257769A
JPH07257769A JP6073839A JP7383994A JPH07257769A JP H07257769 A JPH07257769 A JP H07257769A JP 6073839 A JP6073839 A JP 6073839A JP 7383994 A JP7383994 A JP 7383994A JP H07257769 A JPH07257769 A JP H07257769A
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雅彦 二塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙厚さや腰の強さの異なる用紙を、用紙ジャ
ムやダブルフィードを生ずることなく最後の1枚まで確
実に給紙できる自動給紙装置を得る。 【構成】 分離パッド2のローラ軸方向両外側に配置さ
れた第1ピックバネ41と、分離パッド2のローラ軸方
向幅の幅内に配置される第2ピックバネ42とを、用紙
送り方向の上流側の位置Pと下流側の位置Qとでローラ
1の周面に接触するように設け、上流側で接するピック
バネ41のローラ周面への接触力を下流側で接するピッ
クバネ42の接触力よりも小さくする。好ましくは分離
パッド2をローラ軸方向に複数のパッド片21に分割
し、第2ピックバネ42をパッド片21の間の位置に配
置する。さらに分離パッド2のローラ1との接触部位の
背面をローラ1側に付勢する第1付圧部材31と第2付
圧部材32とを設け、両付圧部材の付圧位置R、Sを用
紙送り方向の上流側と下流側とに離して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報処理装置の入出
力装置、複写機、ファクシミリ装置などに情報の担体と
なるシート状媒体(この明細書では「用紙」と言う)を
給送する装置に関するもので、特に給紙台上に積重され
た用紙を1枚ずつ分離して順次給送することが可能な自
動給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動給紙装置は、通常、積重さ
れた位置から送り出す用紙を取り出すピック部材と、用
紙が複数枚取り出されたときにそれを1枚に分離する分
離部材とを備えている。ピック部材と分離部材の構成お
よび配置について、従来種々のものが提供されている
が、構造が簡単で機能的にも優れていることから、紙送
り方向に回転するローラとこの周面に接触する分離パッ
ドおよびピックバネを備えた構造が広く用いられてい
る。この構造の従来の装置では、例えば図8、9に示す
ように、用紙5の送り方向に回転するローラ1の用紙幅
の中央部分にゴムシートなどで形成した分離パッド2の
先端辺を接触させ、その両側に先端をローラ1に接触さ
せた板バネ製のピックバネ47を配置した構造をしてい
る。
【0003】図8、9に示した構造は、下取り出し、す
なわち積重された用紙の最下層のものから用紙を送り出
す方式の自動給紙装置に採用される構造で、積重された
用紙の先端辺下面をローラ1に接触させて下層の用紙を
送り出し、ピックバネ47で用紙の下面をローラ1に押
しつけて最下層の用紙に大きな摩擦給送力を付与する作
用と、分離パッド2によって用紙の先端上面に抵抗力を
与えてローラ1に接触していない2枚目以上の用紙の送
り出しを阻止する作用とにより、用紙を1枚ずつ分離し
て給送する。
【0004】用紙はその厚さや腰の強さが異なる種々の
ものが使用されるため、この種の自動給紙装置において
も、厚さや腰の強さの異なる広範囲な種類の用紙を確実
に分離供給できるものであることが望ましい。またこの
種の構造の給紙装置は、用紙の残量が少なくなったとき
にピックミス(用紙が給送されなくなる現象)を生じや
すい。
【0005】用紙を最後の1枚まで確実に給送するに
は、ローラ周面へのピックバネの接触位置を分離パッド
の接触位置より用紙送り方向上流側にもってくるのが良
いが、そうすると薄紙給紙時にローラへのピックバネ4
7の接触点Qと分離パッド2の接触点Sとの距離が長く
なり、図11に示すような用紙ジャム52が発生しやす
くなる。そのため従来は、用紙残量が少なくなったとき
にピックミスが生じやすくなることは止むを得ないこと
として、ローラ1とピックバネ47の接触点Qを分離パ
ッド2の接触点Sよりわずかだけ用紙送り方向上流側と
し、ピックバネ47と分離パッド2との干渉を起こさな
いでこの位置関係を実現するため、ピックバネ47を分
離パッド2の両側に配置していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、自動
給紙装置には、紙厚さや腰の強さが異なる広範囲の用紙
を、給紙ミスやダブルフィードを生ずることなく、最後
の1枚まで確実に分離供給することが要望され、かつ同
時に装置が小型で、構造が簡単で故障を起こしにくいこ
とが要望されるが、これらの要望をすべて充分に満足さ
せることは不可能であり、常により優れた自動給紙装置
の実現が望まれている。この発明は、これらの要望をよ
り充足することができる自動給紙装置を得ることを課題
としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、用紙の給送
方向に回転するローラ1と、用紙の通路を挟んでこのロ
ーラと対向配置されてその周面に接触する分離パッド2
およびピックバネとを備えた自動給紙装置を対象として
いる。
【0008】上記課題を達成するためのこの発明の第1
の構成では、ピックバネとして第1ピックバネ41と第
2ピックバネ42とが設けられ、第1ピックバネ41は
分離パッド2のローラ軸方向両外側に配置され、第2ピ
ックバネ42は分離パッド2のローラ軸方向幅の幅内に
配置される。そして第1ピックバネ41と第2ピックバ
ネ42とは、用紙送り方向の上流側の位置Pと下流側の
位置Qとでローラ1の周面に接触するように設け、上流
側で接するピックバネ41のローラ周面への接触力を下
流側で接するピックバネ42の接触力よりも小さくす
る。
【0009】好ましくはこの場合において、分離パッド
2を少なくともそのローラ1との接触部位において、ロ
ーラ軸方向に複数のパッド片21に分割する。この場合
には第2ピックバネ42は複数のパッド片21の間の位
置に配置される。
【0010】更に好ましくは、分離パッド2のローラ軸
方向両外側に配置した第1ピックバネ41を用紙送り方
向上流側でローラ周面に接触させ、パッド片21の間の
位置に配置した第2ピックバネ42を下流側でローラ周
面に接触させる。
【0011】上記課題を達成するためのこの発明の第2
の構成では、分離パッド2のローラ1との接触部位の背
面をローラ1側に付勢する付圧部材を備えた自動給紙装
置において、付圧部材として第1付圧部材31と第2付
圧部材32とを設け、第1付圧部材31の付圧位置Rを
第2付圧部材32の付圧位置Sより用紙送り方向上流側
とする。
【0012】この発明の第1の構成と共に第2の構成を
採用する場合には、第1付圧部材31と第2付圧部材3
2との少なくとも一方を分離パッド2の複数のパッド片
21毎にそれぞれ個別に設ける。
【0013】好ましくはこの場合において、第1ピック
バネ41、第2ピックバネ42および上記個別に設けた
付圧部材31を、1枚のバネ板の切り込み屈曲により成
形した一体のバネユニット4で構成する。一体とした各
バネないし部材は、それぞれ基端を連接された舌片状に
形成される。
【0014】上記課題を達成するためのこの発明の第3
の構成では、分離パッド2の反ローラ側の面の基端側を
固定のブラケット7で保持することにより分離パッド2
を所定位置に固定する構造において、分離パッド2のロ
ーラ1側の面にローラ周面との間に若干の間隙Dを残し
て添設される樹脂製の押え部61を備えたパッド押え6
を設け、このパッド押えに前記ブラケット7に係着され
る係止部62を一体に成形する。パッド押え6のローラ
1側の面の先端部は、側方から見てローラ1と分離パッ
ド2との接触部に向かう方向に楔状に傾斜した直線また
は曲線よりなる楔面63に成形され、このパッド押えの
前記係止部62を前記ブラケット7に係止することによ
り、分離パッド2の基端部をブラケット7とパッド押え
の押え部61とで挟持して固定する。
【0015】この第3の構成を採用する場合において、
第1ピックバネ41および第2ピックバネ42を一体の
バネ板からなるバネユニットで形成したとき、さらにこ
れらと共に上記個別に設けられる付圧部材31を一体の
バネ板からなるバネユニット4で形成したときは、バネ
ユニット4の基端連接部43がブラケット7と分離パッ
ド2の基端部との間に挟持された状態で、分離パッド2
とともにパッド押えの押え部61で保持されるようにす
る。
【0016】
【作用】この発明では、ピックバネ41、42を分離パ
ッド2のローラ軸方向両外側と分離パッド2のローラ軸
方向幅の幅内に配置したので、用紙にかかる力が分散さ
れ、用紙ジャムが発生しにくくなる。また分離パッドの
両側に設けた第1ピックバネ41と分離パッドの幅内に
設けた第2ピックバネ42とのいずれか一方を、他方よ
り用紙送り方向上流側の位置でローラ1の周面に接触さ
せることにより、用紙の残量が少なくなったとき(用紙
の自重によるローラ1との接触力が小さくなったとき)
にも、上流側のピックバネの付勢力で用紙をローラ周面
に押接することができ、従って用紙を最後の1枚まで確
実に供給できる。
【0017】分離パッド2による用紙の分離を確実に行
うためには、分離パッド2がある程度の幅(ローラ軸方
向の幅)でローラ1の周面に接触している必要がある。
ところが分離パッド2の幅を広くすると、その両側に配
置されたピックバネ41のローラ1への接触位置で与え
られる紙送り力の作用点と分離パッド2で与えられる抵
抗力の作用中心点との距離(ローラ軸方向の距離)が大
きくなり、用紙が薄紙であるときに図10に示す様な用
紙ジャムが発生しやすくなる。
【0018】この発明では分離パッド2を用紙幅方向の
複数のパッド片21に分割し、分離パッド2の両側と分
割形成したパッド片21の間とにピックバネ41、42
を配置したので、紙送り力の作用点と抵抗力の作用中心
点との距離が短くなり、用紙ジャムの発生を可及的に防
止できる。
【0019】この場合分離パッド2の両側に配置した第
1ピックバネ41を用紙の送り方向上流側でローラ1に
接触させる構造(請求項3の構造)を採用することによ
り、用紙を用紙幅方向に離れた2点でローラ周面に押接
させることができ、1点で押接させたときに生じがちな
スキューを回避できる。
【0020】また用紙送り方向上流側でローラ1に接触
するピックバネ41の接触力は、薄紙給紙時に図11に
示すような用紙ジャムが発生するのを避けるために、用
紙を最後の1枚まで送るのに必要充分な程度に小さめに
設定し、用紙が抵抗の大きな厚紙である場合にも確実な
給紙が実現されるように、用紙送り方向で分離パッド2
の接触位置と略同一位置(わずかに上流側とするのが好
ましい)に設けたピックバネ42の接触力を相対的に大
きくする。
【0021】以上の作用の説明より理解されるように、
この発明の分離パッドのパッド片21の数は2個以上で
あり、ピックバネ41、42を合わせた数は3個以上で
ある。これらの数が少なければ当然構造は簡単になる。
一方これらの数を多くすれば、用紙送り力や抵抗力が用
紙幅方向により分散されるため、用紙ジャムや用紙スキ
ューがより生じ難くなる。通常の装置ではパッド片を2
個、ピックバネを3個設けてやれば実用上充分である。
好ましい範囲はパッド片2〜5個程度、ピックバネ3〜
6個程度である。
【0022】この発明の第1と第2との付圧部材31、
32は、分離パッド2の先端辺を充分な力でローラ1の
周面に接触させて、ダブルフィードの発生を回避する作
用をする。この場合用紙送り方向の1点で大きな付圧力
を分離パッド2に与えると、用紙が薄紙であるときに用
紙に作用する抵抗力が過大となり、図10に示す用紙ジ
ャム51を発生しやすくなる。しかし付圧部材の付圧力
が弱いと、ダブルフィードが生じ易くなる。
【0023】この発明の構造では、第1付圧部材31と
第2付圧部材32で用紙送り方向の上流側と下流側の2
点R、Sをそれぞれ個別に付圧することにより、分離パ
ッド2とローラ1との用紙送り方向のある程度の長さの
接触区間Lを確保している。上流側の第1付圧部材31
の付圧力は薄紙に用紙ジャムを生じない程度の付圧力と
し、用紙が厚紙などであるときに第1付圧部材の付圧点
Rを越えて2枚以上の用紙が進入したときに、ある程度
の長さの接触区間Lで2枚目以上の用紙に抵抗力を付与
し続けることにより、ダブルフイードを確実に回避でき
るようにしている。この場合、各付圧点R、Sを個別の
バネで付圧しているため、最初の付圧点Rを越えて用紙
が進入しても付圧点Sの付圧力には全く影響がなく、分
離能を高くできる。
【0024】第1および第2ピックバネ41、42、さ
らに付圧部材31を1枚のバネ板から切り込み屈曲形成
して一体化したバネユニット4を形成することにより、
それぞれを各別に製作して組み立てるときに生ずる組立
誤差がなくなり、これらのバネないし部材相互の相対位
置精度を保証し、用紙の分離供給をより確実にすること
ができるとともに、装置構造を簡単にしかつ小型化する
ことができる。
【0025】またこの発明のパッド押え6の押え部61
は、摩擦係数の小さい樹脂で製作され、その先端部のロ
ーラ側の面が楔面63とされていることにより、最下層
の用紙に随伴して送り出された上層の用紙の先端がこの
楔面に衝突したとき、その楔作用により送り力が下方に
向けられ、最下層の用紙とローラ1の周面との接触力を
増大させる。従ってパッド押えの押え部61は、随伴し
てきた上層の用紙の送り出しを阻止するだけでなく、最
下層の用紙とローラ周面との接触力を増大させて、最下
層の用紙の給紙をより確実にしている。
【0026】そしてこのような押え部61を設けたパッ
ド押え6に係止部62を一体に設け、かつピックバネ4
1、42や付圧部材31を1枚のバネ板の切り込み屈曲
により一体のバネユニット4で形成して、上記パッド押
え6とブラケット7とで分離パッド2とバネユニット4
とを保持する構造を採用することにより、装置を簡単か
つコンパクトにできるとともに、紙粉の付着等によって
分離機能や給紙機能が低下したときに分離パッドやピッ
クバネを簡単に交換できる。
【0027】
【実施例】次に図面に示す実施例について説明する。図
1は2個のパッド片21に分割された分離パッド2と、
分離パッドの両側に位置する第1ピックバネ41と、2
個のパッド片の中間に位置する第2ピックバネ42とを
備えたユニットを、このユニットと用紙通路を挟んで設
けられる送り出し用のローラ1側から見た斜視図であ
る。図2は送り出し用のローラ1を含む要部の側面図で
ある。送り出し用のローラ1は、従来構造のものと異な
るところはなく、その軸11まわりに図2に矢印Aで示
す紙送り方向に回転駆動される。分離パッド2は、図3
に示すように、その先端側を2個のパッド片21に分割
され、基端側で一体に連接したゴムシートからなり、そ
の基端連接部23には後述するパッド押えの係止突起6
2を挿通する透孔24が設けられている。
【0028】2個の第1ピックバネ41と1個の第2ピ
ックバネ42とは、図4に示すように1枚のバネ板を切
り込み屈曲した一体のバネユニット4の舌片で形成され
ている。すなわち第1ピックバネ41と第2ピックバネ
42とは、その基端連接部43において一体に連結され
ている。バネユニット4の基端連接部には分離パッドの
基端連接部に設けたと同一の位置に透孔44が設けられ
ている。
【0029】第2ピックバネ42は基端連接部43の中
央からローラ1側にわずかに屈曲して延び、先端に浅い
U字状に絞った先端屈曲部45が形成されている。第1
ピックバネ41は基端連接部43の両端から第2ピック
バネ42と反対の方向に延び、その基端部をU字状に屈
曲することによって第2ピックバネ42と同方向に向け
てある。第1ピックバネ41は分離パッド2の両外側に
隣接しており、第2ピックバネ42は分離パッドを二つ
のパッド片21に分割している中央の切込25(図3)
の間に位置している。
【0030】第1ピックバネ41と第2ピックバネ42
とは、図2に示すようにローラ1の周面上の当接位置が
異なり、第1ピックバネ41は第2ピックバネ42より
用紙送り方向の上流側Pでローラ1の周面に接触してい
る。第2ピックバネ42のローラ1の周面への接触位置
Qは、分離パッド2のローラ1の周面への接触位置Rよ
りほんのわずか用紙送り方向上流側である。
【0031】第1ピックバネ41と第2ピックバネ42
とは、ローラ1と接触したときの先端の撓み量を調整す
ることにより、ローラ周面への第1ピックバネ41の接
触力が第2ピックバネ42の接触力より小さくなるよう
にしている。第1ピックバネ41はその基端側をU字状
に屈曲させた構造とすることにより舌片の長さを長くし
て、第2ピックバネ42より柔軟なバネ特性を付与して
いる。すなわち第1ピックバネ41はローラ1への接触
力が第2ピックバネ42より小さいのみならず、進入す
る用紙によってバネが撓んだときの弾性反発力の増分も
第2ピックバネ42より小さい。
【0032】ピックバネ41、42の基端連接部43か
らは、これらのピックバネと基端部を一体とした付圧バ
ネ31が、第2ピックバネ42と約同方向に延びてい
る。この付圧バネ31は基端連接部43と同一平面で延
び、先端がローラ1側に向けてく字状に屈曲され、第2
ピックバネ42の両側にパッド片21の幅より若干狭い
幅で設けられている。この付圧バネ31は、図2に示す
ように、若干反ローラ側に撓んだ状態で先端がパッド片
21の背面に当接し、前記撓みにより生ずるバネ力によ
ってその先端当接位置でパッド片21をローラ1側に付
勢している。
【0033】付圧バネ31の先端のパッド片21への当
接位置Rは、用紙送り方向にある程度の長さLを有する
パッド片21とローラ1との接触領域の用紙送り方向上
流側に近い位置である。分離パッド2および図4のバネ
ユニット4を保持するブラケット7には、図2の用紙紙
面直角方向に軸34が装架されており、この軸34に板
状の付圧板32が揺動自在に装着され、この付圧板32
の背面を巻きバネ33がローラ1側に向けて付勢して、
付圧板32の先端をパッド片21の先端側背面に弾圧し
ている。従ってパッド片21の先端側、すなわち用紙送
り方向下流側が巻きバネ33により付圧板32を介して
ローラ1の周面に向けて弾圧されており、これによって
用紙送り方向のある程度の区間Lにおけるパッド片21
とローラ1との周面との接触が確保されている。
【0034】分離パッド2およびバネユニット4は、合
成樹脂製のパッド押え6によってブラケット7に固定さ
れている。パッド押え6は、図2に示すように分離パッ
ドの基端連接部23を抱き込むように押さえる押え部6
1を有しており、この押え部のローラ側の面(分離パッ
ドと反対側の面)の先端側は、図5に示すように、押え
部61の厚さが先端側に向けて薄くなるように傾斜した
楔面63とされている。この楔面は、図5(a) に示す平
面状のものであっても、図5(b) に示す曲面状のもので
あっても良い。
【0035】パッド押えの押え部61の先端は、ローラ
1の周面と僅かな間隙Dを残して対向するようになって
おり、複数枚の用紙が分離パッド2に向けて送り出され
たとき、上層の用紙の先端がこの押え部の楔面63に当
接して、図5に矢印Bで示す用紙送り力が、楔面63の
案内作用によってローラ1の周面に向かう方向に変換さ
れ、これにより最下層の用紙のローラ1の周面への押接
力が増大して、最下層の用紙に与えられる紙送り力が増
大する。この力は、多数枚の用紙が積載されていて用紙
の自重が重くなっているときのような、最下層の用紙が
送られ難くなっているときほど強くなる。
【0036】パッド押えの押え部61の押え面側には、
すりわり64を設けた2個の係止突起62が一体に成形
されており、一方ブラケット7には小径部72と大径部
73とを連通させた2個の達磨孔71が設けられている
(図6参照)。分離パッド2および図4のバネユニット
4は、その基端連接部側に設けた透孔24、44にパッ
ド押えの係止突起62を挿通して、さらに係止突起62
を達磨孔71の大径部に挿通した後、パッド押え6を横
(ローラ1の軸方向)に移動して、達磨孔71の小径部
に係止させることにより、ブラケット7とパッド押えの
押え部61との間で挟まれた状態で固定される。
【0037】次に以上のように構成された分離パッド
2、ピックバネ41、42、付圧部材31、32および
パッド押えの樹脂製の押え部61を有する自動給紙装置
の給紙動作について説明する。
【0038】ローラ1の紙送り方向の回転により、自重
によって先端辺下面をローラ周面に接触した最下層の用
紙は、第2ピックバネ42とローラ1との間に送りこま
れる。このとき第2ピックバネ42の弾圧力は小さいの
で、ローラ1に接触している用紙が最後の1枚の用紙で
あっても、第1ピックバネ41とローラ1との間に入り
込むことができる。
【0039】用紙が最後の1枚でないときは、通常複数
枚の用紙が第1ピックバネ41とローラ1との間に送り
こまれる。送りこまれた用紙が多いときは、その上層の
ものの先端はパッド押え6の押え部先端の楔面63に当
接し、そのさらなる送りこみが阻止されるとともに、楔
面63の作用により、最下層の用紙をさらにローラ1の
周面へと押し付ける。そして最下層の用紙とその上方の
数枚の用紙とが第2ピックバネ42とローラ1との間に
入り込み、第2ピックバネ42の付圧力により、最下層
の用紙に大きな送り力が作用する。
【0040】この送り力により、最下層の用紙は分離パ
ッド2とローラ1との当接部に送りこまれてゆき、これ
に付随して送りこまれようとする2枚目以上の用紙は、
分離パッド2との最初の接触位置で進入を阻止され、最
下層の1枚の用紙のみがローラ1と分離パッド2との間
を通過してゆく。このとき用紙が薄紙であっても、第2
ピックバネ42による送り力の作用点と分割されたパッ
ド片21から作用する抵抗力の作用中心とが近いため、
および用紙送り力は第1ピックバネ41によって分離パ
ッド2の両側の位置でも与えられているため、紙送り力
および抵抗力が用紙幅方向に分散されて、用紙ジャムの
発生を回避する。
【0041】また用紙が腰の強い紙や厚紙であるとき
は、2枚目以上の用紙が分離パッド2の最初の接触点部
分では分離されず、分離パッド2とローラ1との間に入
りこむことがある。このような場合、用紙送り方向のあ
る程度の長さを有する区間Lにおいて、分離パッド2か
ら2枚目以降の用紙に抵抗力が付与され続け、最下層の
用紙の分離を助ける。
【0042】このようにしてこの発明の自動給紙装置で
は、最後の1枚の用紙まで確実に給送でき、薄紙の用紙
ジャムが回避され、かつダブルフィードが回避されるの
である。
【0043】以上の図1ないし図6に基づく説明は、こ
の発明の一実施例を示したもので、この発明の最も好ま
しい実施例の一例を示すものであるが、この発明は上記
実施例のものに限定されない。図7に、この発明の他の
実施例として、分割されない分離パッドを用い、分離パ
ッドの両外側に配置した第1ピックバネ41を用紙送り
方向下流側に配置し、分離パッドのローラ幅方向の幅内
の中央に配置した第2ピックバネ42を用紙送り方向上
流側に配置した例を示す。
【0044】
【発明の効果】以上説明したこの発明により、紙厚さや
腰の強さの広い範囲の種類の用紙を、用紙ジャムやダブ
ルフィードを生ずることなく確実に分離供給することが
でき、さらに積重された用紙の最後の1枚まで確実に給
紙できる自動給紙装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部を示すローラ側から見た斜視図
【図2】実施例の要部を示す側面図
【図3】分離パッドとパッド押えとを示す斜視図
【図4】バネユニットを示す斜視図
【図5】パッド押えの押え部の形状を示す側面図
【図6】ブラケットのパッド押え係止部の斜視図
【図7】分離パッドとピックバネの配置の他の例を示す
斜視図
【図8】従来装置の一例を示す要部の側面図
【図9】従来構造の分離パッドとピックバネを示すロー
ラ側から見た斜視図
【図10】従来構造で発生した用紙ジャムの説明図
【図11】従来構造で発生した他の用紙ジャムの説明図
【符号の説明】
1 ローラ 2 分離パッド 4 バネユニット 7 ブラケット 21 パッド片 31 付圧バネ 32 付圧板 41 第1ピックバネ 42 第2ピックバネ 43 基端連接部 61 押え部 62 係止部 63 楔面 D 間隙 P 第1ピックバネの接触位置 Q 第2ピックバネの接触位置 R 第1付圧バネの接触位置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の給送方向に回転するローラ(1)
    と、用紙の通路を挟んでこのローラと対向配置されてそ
    の周面に接触する分離パッド(2) およびピックバネとを
    備えた自動給紙装置において、分離パッド(2) のローラ
    軸方向両外側に配置された第1ピックバネ(41)と、分離
    パッド(2) のローラ軸方向幅の幅内に配置された第2ピ
    ックバネ(42)とを備えており、第1ピックバネ(41)と第
    2ピックバネ(42)とは用紙送り方向に互いに異なる位置
    (P,Q) でローラ(1) の周面に接触しており、用紙送り方
    向の上流側でローラ周面に接するピックバネのローラ周
    面への接触力は下流側でローラ周面に接するピックバネ
    のローラ周面への接触力よりも小さいことを特徴とす
    る、自動給紙装置。
  2. 【請求項2】 分離パッド(2) が少なくともそのローラ
    (1) との接触部位においてローラ軸方向に複数のパッド
    片(21)に分割されており、分離パッド(2) のローラ軸方
    向幅の幅内に配置された第2ピックバネ(42)は隣接する
    パッド片(21)の間に位置していることを特徴とする、請
    求項1記載の自動給紙装置。
  3. 【請求項3】 分離パッド(2) のローラ軸方向両外側に
    配置されたピックバネ(41)が、用紙送り方向上流側でロ
    ーラ周面に接触するピックバネであり、パッド片(21)の
    間に位置しているピックバネ(42)が、用紙送り方向下流
    側でローラ周面に接触するピックバネである、請求項2
    記載の自動給紙装置。
  4. 【請求項4】 用紙の給送方向に回転するローラ(1)
    と、用紙の通路を挟んでこのローラと対向配置されてそ
    の周面に接触する分離パッド(2) およびピックバネとを
    備え、分離パッド(2) のローラ(1) との接触部位の背面
    をローラ(1) 側に付勢する付圧部材を備えている自動給
    紙装置において、第1付圧部材(31)と第2付圧部材(32)
    とを有し、第1付圧部材(31)の付圧位置(R) は、第2付
    圧部材(32)の付圧位置(S) より用紙送り方向上流側であ
    ることを特徴とする、自動給紙装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の第1付圧部材(31)と第2
    付圧部材(32)との少なくとも一方が分離パッド(2) の複
    数のパッド片(21)毎にそれぞれ個別に設けられている、
    請求項2または3記載の自動給紙装置。
  6. 【請求項6】 第1ピックバネ(41)、第2ピックバネ(4
    2)および少なくとも第1と第2付圧部材(31,32) の一方
    が、1枚のバネ板の切り込み屈曲により成形されたバネ
    ユニット(4) にそれぞれ基端を連接された舌片状に形成
    されている、請求項1または5記載の自動給紙装置。
  7. 【請求項7】 用紙の給送方向に回転するローラ(1)
    と、用紙の通路を挟んでこのローラと対向配置されてそ
    の周面に接触する分離パッド(2) およびピックバネとを
    備え、この分離パッド(2) は反ローラ側の面の基端側で
    固定のブラケット(7) に保持されている自動給紙装置に
    おいて、分離パッド(2) のローラ(1) 側の面にローラ周
    面との間に若干の間隙(D) を残して添設される押え部(6
    1)と前記ブラケット(7) に係着される係止部(62)とを一
    体に成形した樹脂製のパッド押え(6) を備え、このパッ
    ド押えのローラ(1) 側の面の先端部は、側方から見てロ
    ーラ(1) と分離パッド(2) との接触部に向かう方向に楔
    状に傾斜した面(63)に成形されており、このパッド押え
    の前記係止部(62)を前記ブラケット(7) に係止すること
    により、分離パッド(2) の基端部がブラケット(7) とパ
    ッド押えの押え部(61)とで挟持されて固定される、自動
    給紙装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のバネユニット(4) の基端
    連接部(43)がブラケット(7) と分離パッド(2) の基端部
    との間に挟持されて、分離パッド(2) とともにパッド押
    えの押え部(61)で保持されていることを特徴とする、請
    求項7記載の自動給紙装置。
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