JPH07257639A - プレススルーパック - Google Patents

プレススルーパック

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JPH07257639A
JPH07257639A JP6075281A JP7528194A JPH07257639A JP H07257639 A JPH07257639 A JP H07257639A JP 6075281 A JP6075281 A JP 6075281A JP 7528194 A JP7528194 A JP 7528194A JP H07257639 A JPH07257639 A JP H07257639A
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JP
Japan
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press
pack
layer
cyclic polyolefin
polyolefin resin
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Pending
Application number
JP6075281A
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English (en)
Inventor
Isao Inoue
功 井上
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性、防湿性等に優れ、しかも、廃棄処理
が容易で、かつ、リサイクルにも供し得るプレススルー
パックを提供する。 【構成】 内容物収納用の凹部2が形成されている合成
樹脂製の底材3と、該底材3における内容物収納用の凹
部2を閉塞する蓋材6とからなるプレススルーパックに
おいて、蓋材6として環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム4を使用したプレススルーパック1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として医薬品等の錠
剤の包装体として使用されるプレススルーパックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】医薬品等の錠剤を内容物とする包装体と
して、内容物収納用の凹部が賦形されている合成樹脂製
の底材と、該底材における内容物収納用の凹部を閉塞す
る蓋材とからなり、蓋材として押圧破断が容易なアルミ
ニウム箔を使用したプレススルーパックが利用されてい
る。
【0003】このプレススルーパックは、包装体におけ
る合成樹脂製の底材を内容物を介して押圧することによ
って蓋材を破断し、包装体内の錠剤等の内容物の取り出
しを行なうものである。
【0004】なお、前記プレススルーパックの底材に
は、塩化ビニル樹脂、プロピレン樹脂、エチレン樹脂、
飽和ポリエチレンテレフタレート樹脂等による厚さ0.
2〜0.4mm程度のプラスチックシートに錠剤等の内
容物収納用の凹部を賦形させた成形体が使用されてお
り、また蓋材には、厚さ15〜30μ程度のアルミニウ
ム箔にヒートシール層を形成した積層シートが利用され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
アルミニウム箔を蓋材に使用したプレススルーパック
は、アルミニウム箔自体が高価である、アルミニウム箔
にピンホール等が発生し易いために防湿性に対する信頼
性が完全ではない、アルミニウム箔の存在により蓋材が
不透明なため、蓋材側からの光等による内容物の自動検
知を行なうことができない等の欠点を有している。
【0006】さらに、アルミニウム箔を積層させた蓋材
を使用したプレススルーパックは、アルミニウム箔が不
燃物であるため、焼却処理の際に燃え残りが発生する問
題ある。
【0007】また、従来のプレススルーパックの底材と
して使用されている塩化ビニル樹脂シート等の成形体
は、防湿性が不十分なために湿気を嫌う内容物に対して
の保存特性がない。
【0008】特に高度の防湿性を得るためには、塩化ビ
ニリデン樹脂等の高防湿性樹脂をコーティングしたプラ
スチックシートによる成形体を底材として使用しなけれ
ばならなく、このことがプレススルーパックをコスト高
にする要因になるだけでなく、塩化ビニル樹脂や塩化ビ
ニリデン樹脂を使用したプレススルーパックは、これを
焼却処理に付したときには、酸性雨の原因ともなってい
る。
【0009】これに対して本発明は、透明性、防湿性等
に優れ、しかも、廃棄処理が容易で、かつ、リサイクル
にも供し得るプレススルーパックを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来のプレ
ススルーパックにおけるアルミニウム箔を使用した蓋材
に代わるものとして、プレススルー機能を有することは
勿論、透明性、防湿性等に優れ、しかも、廃棄処理が容
易で、かつ、リサイクルにも供し得るプレススルーパッ
ク用蓋材として種々のプラスチックフィルムについて検
討した結果、環状ポリオレフィン系樹脂フィルムが前述
の各特性を悉く満足し、従来のアルミニウム箔を利用し
た蓋材に代わり得る優れた特性を有するものであること
を解明し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、内容物収納用の凹部が
形成されている合成樹脂製の底材と、該底材における内
容物収納用の凹部を閉塞する蓋材とからなるプレススル
ーパックにおいて、蓋材として環状ポリオレフィン系樹
脂フィルムを使用したことを特徴とするプレススルーパ
ックからなる。
【0012】また本発明は、蓋材として、2軸方向に延
伸配向させた環状ポリオレフィン系樹脂フィルムを使用
したことを特徴とするプレススルーパックからなる。
【0013】さらに本発明は、合成樹脂製の底材とし
て、環状ポリオレフィン系樹脂シートを成形素材とする
成形体を使用したことを特徴とするプレススルーパック
からなる。
【0014】本発明のプレススルーパックは、環状ポリ
オレフィン系樹脂フィルムの単体を蓋材として使用し得
ることは勿論であるが、例えば、環状ポリオレフィン系
樹脂フィルムに熱溶着性能を有する樹脂によるヒートシ
ール層を積層させた積層フィルム、環状ポリオレフィン
系樹脂フィルムにガスバリヤー性能を有するバリヤー層
を積層させた積層フィルム、環状ポリオレフィン系樹脂
フィルムに熱溶着性能を有する樹脂によるヒートシール
層とガスバリヤー性能を有するバリヤー層とを積層させ
た積層フィルム、さらには印刷インキによる印刷層を形
成したフィルム等を蓋材として使用しても良い。
【0015】前記構成による本発明のプレススルーパッ
クにおいて、蓋材や底材に利用される環状ポリオレフィ
ン系樹脂は、エチレン成分と環状オレフィン成分とから
なる環状オレフィン系ランダム共重合体、または、環状
オレフィンから選ばれる1種以上のオレフィン成分の開
環重合体もしくはこの水素化物である。
【0016】環状オレフィンとしては、ビシクロ(2.
2.1)ヘプト−2−エン、6−メチルビシクロ(2.
2.1)ヘプト−2−エン、5,6−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−2−エン、1−メチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−2−エン、6−エチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−2−エン、6−ブチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−2−エン、6−イソブチルビシ
クロ(2.2.1)ヘプト−2−エン、7−メチルビシ
クロ(2.2.1)ヘプト−2−エン、テトラシクロ
(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8−
エチルテトラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−
3−ドデセン、8−プロピルテトラシクロ(4.4.
0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8−ヘキシルテ
トラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデ
セン、8−ステアリルテトラシクロ(4.4.0.1
2,5 .17,10)−3−ドデセン、8,9−ジメチルテト
ラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセ
ン、8−メチル−9ーエチルテトラシクロ(4.4.
0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8−クロロテト
ラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセ
ン、8−ブロモテトラシクロ(4.4.0.12,5 .1
7,10)−3−ドデセン、8−フロオロテトラシクロ
(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8,
9−ジクロロテトラシクロ(4.4.0.12,5 .1
7,10)−3−ドデセン、8−シクロヘキシルテトラシク
ロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8
−イソブチルテトラシクロ(4.4.0.12,5 .1
7,10)−3−ドデセン、8−ブチルテトラシクロ(4.
4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8−エチリ
デンテトラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3
−ドデセン、8−エチリデン−9−メチルテトラシクロ
(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8−
エチリデン−9−エチルテトラシクロ(4.4.0.1
2,5 .17,10)−3−ドデセン、8−エチリデン−9−
イソプロピルテトラシクロ(4.4.0.12,5 .1
7,10)−3−ドデセン、8−エチリデン−9−ブチルテ
トラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデ
セン、8−n−プロピリデンテトラシクロ(4.4.
0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8−n−プロピ
リデン−9−メチルテトラシクロ(4.4.0.1
2,5 .17,10)−3−ドデセン、8−n−プロピリデン
−9−エチルテトラシクロ(4.4.0.12,5 .1
7,10)−3−ドデセン、8−n−プロピリデン−9−イ
ソプロピルテトラシクロ(4.4.0.12,5
7,10)−3−ドデセン、8−n−プロピリデン−9−
ブチルテトラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−
3−ドデセン、8−イソプロピリデンテトラシクロ
(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8−
イソプロピリデン−9−メチルテトラシクロ(4.4.
0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、8−イソプロピ
リデン−9−エチルテトラシクロ(4.4.0.1
2,5 .17,10)−3−ドデセン、8−イソプロピリデン
−9−イソプロピルテトラシクロ(4.4.0.1
2,5 .17,10)−3−ドデセン、8−イソプロピリデン
−9−ブチルテトラシクロ(4.4.0.12,5 .1
7,10)−3−ドデセン、5,10−ジメチルテトラシク
ロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、
2,10−ジメチルテトラシクロ(4.4.0.1
2,5 .17,10)−3−ドデセン、11,12−ジメチル
テトラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ド
デセン、2,7,9−トリメチルテトラシクロ(4.
4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、9−エチル
−2,7−ジメチルテトラシクロ(4.4.0.1
2,5 .17,10)−3−ドデセン、9−イソブチル−2,
7−ジメチルテトラシクロ(4.4.0.12,5 .1
7,10)−3−ドデセン、9,11,12−トリメチルテ
トラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデ
セン、9−エチル−11,12−ジメチルテトラシクロ
(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、9−
イソブチル−11,12−ジメチルテトラシクロ(4.
4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセン、5,8,
9,10−テトラメチルテトラシクロ(4.4.0.1
2,5 .17,10)−3−ドデセン、ヘキサシクロ(6.
6.1.13,6 .110,13.02,7 .09,14)−4−ヘ
プタデセン、12−メチルヘキサシクロ(6.6.1.
3,6 .110,13 .02,7 .09,14)−4−ヘプタデセ
ン、12−エチルヘキサシクロ(6.6.1.13,6
10,13 .02,7 .09,14)−4−ヘプタデセン、12
−イソブチルヘキサシクロ(6.6.1.13,6 .1
10,13 .02,7.09,14)−4−ヘプタデセン、1,
6,10−トリメチル−12−イソブチルヘキサシクロ
(6.6.1.13,6 .110,13 .02,7 .09,14)−
4−ヘプタデセン、オクタシクロ(8.8.0.1
2,9 .14,7 .111,18 .113,16 .03,8 .0
12,17 )−5−ドコセン、15−メチルオクタシクロ
(8.8.0.12,9 .14,7 .111,18 .113,16
3,8 .012,17 )−5−ドコセン、15−エチルオク
タシクロ(8.8.0.12,9 .14,7 .111,18 .1
13,16 .03,8 .012,17 )−5−ドコセン、ペンタシ
クロ(6.6.1.13,6 .02,7.09,14)−4−ヘ
キサデセン、1,3−ジメチルペンタシクロ(6.6.
1.13,6 .02,7 .09,14)−4−ヘキサデセン、
1,6−ジメチルペンタシクロ(6.6.1.13,6
2,7 .09,14)−4−ヘキサデセン、15,16−ジ
メチルペンタシクロ(6.6.1.13,6 .02,7 .0
9,14)−4−ヘキサデセン、ペンタシクロ(6.5.
1.13,6 .02,7 .09,13)−4−ペンタデセン、
1,3−ジメチルペンタシクロ(6.5.1.13,6
2,7 .09,13)−4−ペンタデセン、1,6−ジメチ
ルペンタシクロ(6.5.1.13,6 .02,7
9,13)−4−ペンタデセン、14,15−ジメチルペ
ンタシクロ(6.5.1.13,6 .02,7 .09,13)−
4−ペンタデセン、ヘプタシクロ(8.7.0.1
2,9 .14,7 .11,17.03,8 .012,16 )−5−エイ
コセン、ヘプタシクロ(8.8.0.12,9 .14,7
1,18.03,8 .012,17 )−5−ヘンエイコセン、ト
リシクロ(4.3.0.12,5 )−3−デセン、2−メ
チルトリシクロ(4.3.0.12,5 )−3−デセン、
5−メチルトリシクロ(4.3.0.12,5 )−3−デ
セン、トリシクロ(4.4.0.12,5 )−3−ウンデ
セン、10−メチルトリシクロ(4.4.0.12,5
−3−ウンデセン、ペンタシクロ(6.5.1.1
3,6 .02,7 .09,13)−4,10−ペンタデカジエ
ン、ペンタシクロ(4.7.0.12,5 .08,13.1
9,12)−3−ペンタデセン、メチル置換ペンタシクロ
(4.7.0.12,5 .08,13.19,12)−3−ペンタ
デセン、ヘプタシクロ(7.8.0.13,5 .02,7
10,17 .011,16 .112,1 5 )−4−エイコセン、ノ
ナシクロ(9.10.1.14,7 .03,8 .02,10.0
12,21 .113,20 .014,19 .115,18 )−5−ペンタ
コセン、トリメチル置換ノナシクロ(9.10.1.1
4,7 .03,8 .02,10.012,21 .113,20 .0
14,19 .115,18 )−5−ペンタコセン、5−フェニル
−ビシクロ(2.2.1)ヘプト−2−エン、5−メチ
ル−5−フェニル−ビシクロ(2.2.1)ヘプト−2
−エン、5−ベンジル−ビシクロ(2.2.1)ヘプト
−2−エン、5−トリル−ビシクロ(2.2.1)ヘプ
ト−2−エン、5−(エチルフェニル)−ビシクロ
(2.2.1)ヘプト−2−エン、5−(イソプロピル
フェニル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプト−2−エ
ン、1,4−メタノ−1,1a,4,4a−テトラヒド
ロフルオレン、1,4−メタノ−1,4,4a,5,1
0,10a−ヘキサヒドロアントラセン、シクロペンタ
ジエン−アセナフチレン付加物、5−(α−ナフチル)
−ビシクロ(2.2.1)ヘプト−2−エン、5−(ア
セトラセニル)−ビシクロ−(2.2.1)ヘプト−2
−エン等を使用し得る。
【0017】本発明のプレススルーパックにおいて、蓋
材や底材に利用される環状ポリオレフィン系樹脂として
の環状オレフィン系ランダム共重合体は、エチレン成分
と上記したような環状オレフィン成分とを必須の成分と
する共重合体であるが、これらの成分以外の他の共重合
可能な不飽和単量体成分がさらに共重合されていてもよ
い。他の共重合可能な不飽和単量体としては、プロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−
テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、
1−エイコセン等の炭素数3〜20のα−オレフィン、
ノルボルネン、エチリデンノルボルネン、ジシクロペン
タジエン等の環状オレフィンや環状ジエン化合物が挙げ
られる。
【0018】また、環状ポリオレフィン系樹脂フィルム
からなる蓋材としては、プレススルーパックの底材を内
容物を介して押圧することによって蓋材を破断する際に
強大な力が必要でなく、また、蓋材が伸びて内容物の取
り出しが困難になることが無い、すなわち、プレススル
ーパックにおける蓋材のプレススルー機能が良好であ
り、内容物を容易に取り出すことができるという点か
ら、縦,横の2軸方向に延伸配向させたものを利用する
のが好ましい。
【0019】熱溶着性能を有する樹脂層によるヒートシ
ール層を積層した積層フィルムからなるプレススルーパ
ック用蓋材は、予め成形したプレススルーパックの底材
に、ヒートシール層を利用して熱溶着させることによ
り、プレススルーパックが得られる。
【0020】ヒートシール層には、例えばポリエチレン
やポリプロピレン等のオレフィン系樹脂層、ポリエステ
ル系樹脂層、ウレタン変性ポリエステル系樹脂層等の汎
用のヒートシール層が利用される。
【0021】また、ガスバリヤー性能を有するバリヤー
層には、塩化ビニリデン樹脂やエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体樹脂等による樹脂層、シリカ等の無機物の
蒸着層等が利用される。
【0022】プレススルーパック用蓋材におけるバリヤ
ー層は、環状ポリオレフィン系樹脂フィルムのいずれの
側に積層されていても良く、あるいは、該環状ポリオレ
フィン系樹脂フィルム同士の間にサンドイッチ状に積層
されていても良い。
【0023】熱溶着性能を有する樹脂層によるヒートシ
ール層、ガスバリヤー性能を有するバリヤー層、印刷層
等を有する蓋材の具体的な積層構成は、 (1) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層/環状
ポリオレフィン系樹脂フィルム/印刷層 (2) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層/印刷
層/環状ポリオレフィン系樹脂フィルム (3) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/ポリ塩化ビニリデン樹脂層/環状ポリオレフィン系
樹脂フィルム/印刷層 (4) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/ポリ塩化ビニリデン樹脂層/印刷層/環状ポリオレ
フィン系樹脂フィルム (5) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/シリカの蒸着層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/印刷層 (6) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/シリカの蒸着層/印刷層/環状ポリオレフィン系樹
脂フィルム (7) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層/ポリ
エチレン樹脂層/印刷層 (8) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層/印刷
層/ポリエチレン樹脂層 (9) ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/ポリ塩化ビニリデン樹脂層/ポリエチレン樹脂層/
印刷層 (10)ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/ポリ塩化ビニリデン樹脂層/印刷層/ポリエチレン
樹脂層 (11)ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/シリカの蒸着層/ポリエチレン樹脂層/印刷層 (12)ヒートシール層/環状ポリオレフィン系樹脂フィル
ム/シリカの蒸着層/印刷層/ポリエチレン樹脂層 等である。
【0024】プレススルーパック用蓋材に所望に応じて
付される印刷インキによる印刷層は、商品名、製造,販
売会社名、プレススルーパック内の内容物の取り出し方
法を表示するマークや文字等であり、内容物に接するこ
とのない部分のいかなる場所に付しても良い。
【0025】また、本発明のプレススルーパックにおけ
る底材には、プラスチックシートに錠剤等の内容物収納
用の凹部を賦形させたものであり、例えば塩化ビニル樹
脂、プロピレン樹脂、エチレン樹脂、飽和ポリエチレン
テレフタレート樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂等によ
るプラスチックシートに錠剤等の内容物収納用の凹部を
賦形させた成形体が使用される。
【0026】該底材の成形素材としては、バリヤー性、
透明性、成形性、経済性、薬剤適用性等の点から、例え
ば、塩化ビニル樹脂シート、プロピレン樹脂シート、非
晶性〜低結晶性のエチレンテレフタレート樹脂、環状ポ
リオレフィン系樹脂等によるプラスチックシートの単層
シート、あるいはこれらのプラスチックシートにバリヤ
ー層を積層させた積層シート、具体的には、シリカ等の
無機物の蒸着層を積層させたエチレンテレフタレート樹
脂シート、塩化ビニリデン樹脂によるコート層を有する
塩化ビニル樹脂シート、塩化ビニル樹脂層/塩化ビニリ
デン樹脂層/塩化ビニル樹脂層による積層シート、塩化
ビニル樹脂層/エチレン・ビニルアルコール共重合体樹
脂層/塩化ビニル樹脂層による積層シート等が利用され
るが、特に環境保全の面において環状ポリオレフィン系
樹脂によるプラスチックシートが好適である。
【0027】
【実施例】本発明のプレススルーパックの具体的な構成
を実施例に基づいて説明する。
【0028】実施例1〜実施例3 環状ポリオレフィン系樹脂の押出し原反シートを縦,横
の2軸方向に延伸配向させ、厚さの相違する3種類のフ
ィルムを得た。
【0029】次いで、[図1]において、この延伸配向
させた環状ポリオレフィン系樹脂フィルム4に、ポリオ
レフィン系ヒートシール剤をグラビアコート法によって
コーティングし、8g/m2 のヒートシール層5を形成
し、プレススルーパック用蓋材6を得た。
【0030】他方、[図1]において、厚さ250μの
ポリ塩化ビニル樹脂シートを成形素材とする真空圧空成
形により、錠剤収納用の独立した複数の凹部2を有する
底材3を得た。
【0031】続いて、前記底材3の凹部2に錠剤Mを収
納した後、前述の各蓋材6を、シールヘッド温度150
℃、シール時間0.2秒、シール圧3kgf/cm2
シール条件によって熱溶着し、本発明の実施例品である
プレススルーパック1を得た。
【0032】比較例1 市販の1軸延伸高密度ポリエチレンフィルムにポリオレ
フィン系ヒートシール剤をグラビアコート法によってコ
ーティングし、8g/m2 のヒートシール層を形成し、
プレススルーパック用蓋材を得た。
【0033】また、厚さ250μのポリ塩化ビニル樹脂
シートを成形素材とする真空圧空成形により、錠剤収納
用の独立した複数の凹部を有する底材を得た。
【0034】続いて、前記底材の凹部に錠剤を収納した
後、前述の蓋材を、シールヘッド温度150℃、シール
時間0.2秒、シール圧3kgf/cm2 のシール条件
によって熱溶着し、比較例品であるプレススルーパック
を得た。
【0035】比較例2 市販の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに
ポリエステル系ヒートシール剤をグラビアコート法によ
ってコーティングし、10g/m2 のヒートシール層を
形成し、プレススルーパック用蓋材を得た。
【0036】また、厚さ250μのポリ塩化ビニル樹脂
シートを成形素材とする真空圧空成形により、錠剤収納
用の独立した複数の凹部を有する底材を得た。
【0037】続いて、前記底材の凹部に錠剤を収納した
後、前述の蓋材を、シールヘッド温度160℃、シール
時間0.1秒、シール圧3kgf/cm2 のシール条件
によって熱溶着し、比較例品であるプレススルーパック
を得た。
【0038】[実験1]実施例1〜実施例3及び比較例
1〜比較例2の各プレススルーパックの蓋材に利用した
延伸フィルムの厚さ[μ]、JIS K 6734によ
る引張強さ[kgf/mm2 ]及び引張破壊伸び
[%]、40℃,相対湿度90%での透湿度[g/m2
/24hrs.]を測定した。
【0039】これらの結果をまとめて[表1]に示す。
【0040】
【表1】 *1・・・・フィルムの機械方向に対する直角方向 *2・・・・フィルムの機械方向 *3・・・・フィルムの機械方向に対する直角方向 *4・・・・フィルムの機械方向
【0041】実施例4 環状ポリオレフィン系樹脂による厚さ250μの押出し
原反シートを成形素材とする真空圧空成形により、錠剤
収納用の独立した複数の凹部を有する底材を得た。
【0042】続いて、前記底材の凹部に錠剤を収納した
後、前述の実施例1で利用した蓋材を、シールヘッド温
度160℃、シール時間0.5秒、シール圧3kgf/
cm2 のシール条件によって熱溶着し、本発明の実施例
品であるプレススルーパックを得た。
【0043】実施例5 環状ポリオレフィン系樹脂による厚さ250μの押出し
原反シートを成形素材とする真空圧空成形により、錠剤
収納用の独立した複数の凹部を有する底材を得た。
【0044】続いて、前記底材の凹部に錠剤を収納した
後、前述の実施例2で利用した蓋材を、シールヘッド温
度160℃、シール時間0.5秒、シール圧3kgf/
cm2 のシール条件によって熱溶着し、本発明の実施例
品であるプレススルーパックを得た。
【0045】実施例6 環状ポリオレフィン系樹脂による厚さ250μの押出し
原反シートを成形素材とする真空圧空成形により、錠剤
収納用の独立した複数の凹部を有する底材を得た。
【0046】続いて、前記底材の凹部に錠剤を収納した
後、前述の実施例3で利用した蓋材を、シールヘッド温
度160℃、シール時間0.5秒、シール圧3kgf/
cm2 のシール条件によって熱溶着し、本発明の実施例
品であるプレススルーパックを得た。
【0047】実施例7 環状ポリオレフィン系樹脂による厚さ250μの押出し
原反シートを成形素材とする真空圧空成形により、錠剤
収納用の独立した複数の凹部を有する底材を得た。
【0048】他方、環状ポリオレフィン系樹脂による押
出し原反シートを縦,横の2軸方向に延伸配向させ、蓋
材として使用する環状ポリオレフィン系樹脂フィルムを
得た。
【0049】続いて、前記底材の凹部に錠剤を収納した
後、前述の2軸延伸環状ポリオレフィン系樹脂フィルム
を、シールヘッド温度160℃、シール時間0.5秒、
シール圧3kgf/cm2 のシール条件によって熱溶着
し、本発明の実施例品であるプレススルーパックを得
た。
【0050】なお、本実施例品のように、底材と蓋材と
の両者を環状ポリオレフィン系樹脂で形成する場合に
は、蓋材に特にヒートシール層を形成しなくても、蓋材
を底材に対して熱溶着させることができる。
【0051】[実験2]実施例1〜実施例7及び比較例
1〜比較例2の各プレススルーパックの透明性、包装体
としての強度、プレススルーパックの底材を押圧するこ
とによって、内容物である錠剤を介して蓋材を破断する
際の蓋材の破断容易性等を判定した。
【0052】これらの結果をまとめて[表2]に示す。
【0053】
【表2】
【0054】
【作用,効果】本発明のプレススルーパックは、蓋材に
利用されている環状ポリオレフィン系樹脂フィルムの特
性により、プレススルーパックの底材を内容物を介して
押圧することによって蓋材が容易に引き裂かれるため、
プレススルーの機能が的確に果たされる。
【0055】また、前記プレススルーパックには、アル
ミニウム箔のような金属箔が利用されていないため、焼
却の際の残存物が無く、廃棄処理が容易であり、また、
プラスチックス素材としてリサイクルが可能なため省資
源の面でのメリットも有する。
【0056】さらに、本発明のプレススルーパックは、
蓋材として透明性に優れた特性を有するフィルムを利用
しているため、光等による内容物の自動検知を蓋材側か
らも行なうことができる。
【0057】また請求項3の発明のプレススルーパック
は、防湿性においても優れた特性を有しているため、湿
気を嫌う内容物に対しても長期に亙る保存適性を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレススルーパックの1例を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1:プレススルーパック 2:底材に形成されている内容物収納用の凹部 3:底材 4:環状ポリオレフィン系樹脂フィルム 5:ヒートシール層 6:プレススルーパック用蓋材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物収納用の凹部が形成されている
    合成樹脂製の底材と、該底材における内容物収納用の凹
    部を閉塞する蓋材とからなるプレススルーパックにおい
    て、蓋材として環状ポリオレフィン系樹脂フィルムを使
    用したことを特徴とするプレススルーパック。
  2. 【請求項2】 蓋材として、2軸方向に延伸配向させ
    た環状ポリオレフィン系樹脂フィルムを使用したことを
    特徴とする請求項1に記載のプレススルーパック。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製の底材として、環状ポリオ
    レフィン系樹脂シートを成形素材とする成形体を使用し
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプ
    レススルーパック。
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