JPH0725730B2 - 細胞分化の誘発に有効な化合物の製法 - Google Patents

細胞分化の誘発に有効な化合物の製法

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JPH0725730B2
JPH0725730B2 JP1505852A JP50585289A JPH0725730B2 JP H0725730 B2 JPH0725730 B2 JP H0725730B2 JP 1505852 A JP1505852 A JP 1505852A JP 50585289 A JP50585289 A JP 50585289A JP H0725730 B2 JPH0725730 B2 JP H0725730B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、保健福祉省の認可および補助金により支持さ
れた実験の過程でなされたものである。政府は本発明に
対し、ある種の権利を有する。
本発明は新規ビタミンD化合物の製法に関する。特に、
本発明は、悪性細胞の分化において特異的で予期せぬほ
どの活性を示す1α−ヒドロキシビタミンD側鎖同族
体、および特異的な白血病を含め、腫瘍疾患の治療に有
効な新規な該化合物の製法に関する。
背景 ビタミンD系の化合物は、動物やヒトのカルシウム恒常
性の制御に必須な薬剤としてよく知られている。また、
カルシウム代謝の調整には、ビタミンD自体ではなく、
動物や人体において該ビタミンDから形成された代謝物
が有効であることも知られている。これに関連し、最も
重要なビタミンD代謝物は1α−25−ジヒドロキシビタ
ミンD3(1,25-(OH)2D3)である。この化合物、並びにある
種の構造類似体、例えば1α−ヒドロキシビタミンD
3(1α−OH−D3)、1α−ヒドロキシビタミンD2(1
α−OH−D2)またはある種のフッ素置換1,25−(OH)2D3
誘導体は、腸のカルシウム吸収や骨からのカルシウムの
再吸収(骨移送)に対し、非常に有効である。このた
め、これらの化合物は、腎性骨ジストロフィ、上皮小体
機能低下症、ビタミンD耐性くる病やオステオポローシ
スなどの種々のカルシウム代謝障害を治療するための医
薬として、現在使用されているかまたはその使用が提案
されている。
近年の研究によれば、1,25−(OH)2D3は、イン・ビボで
のカルシウム恒常性の制御におけるその役割に加え、他
の生物学的機能を示すことが確証されている。特に、1,
25−(OH)2D3およびその関連化合物(例えば、1α−OH
−D3、1,25−(OH)2D3のフルオロ類似体)は、細胞分化
の誘発に対し、非常に有効であることが証明されてい
る。最も重要なこととして、1,25−(OH)2D3は、悪性細
胞(とくに、白血病細胞)の増殖を抑制し、培養中の分
化を正常な単核細胞に変換させることが判明している
〔アベら、プロシーディング・オブ・ナショナル・アカ
デミィ・オブ・サイエンス(Abe et al.,Proc.Natl.Aca
d.Sci)、USA78巻、4990頁(1981年);ホンマら、イビ
ッド(Honma et al.,ibid)、80巻、201頁(1983
年)〕。この著しい活性により、1,25−(OH)2D3および
関連化合物は、抗ガン剤、とくに抗白血病剤として提案
されている〔スダら(Suda et al.)、米国特許第43918
02号〕。しかしながら、これら化合物は、培養株中の悪
性細胞の分化において非常に有効であることが事実だと
しても、カルシウム代謝に作用する薬剤として同等の非
常に高い活性を示すので、分化治療における抗ガン剤と
しての実際的な用途は、大きく制限されている。抗白血
症剤として、イン・ビボで有効な使用に必要なレベルで
は、当該化合物は、その固有なカルセミック(calcemi
c)活性により、血液中のカルシウムを著しく高くかつ
非常に危険なレベルに誘発しうる。このカルセミック活
性のため、これらの公知のビタミンD化合物は悪性疾患
の治療に用いることが妨げられたり、制限されており、
したがって作用の特異性および選択性がより大きい化合
物が必要である。
本明細書において、「カルセミック活性」または「カル
セミック作用」なる語は、腸のカルシウム吸収(Ca輸
送)および骨からの再吸収(骨移送)に対するビタミン
D化合物の刺激によって血中カルシウムのレベルを増加
させるような、該ビタミンD化合物のよく知られた能力
に関する短縮語である。「分化活性」なる語は、その正
常細胞への分化を含め、近年発見されたある種のビタミ
ンD化合物の、悪性細胞の増殖阻止活性を意味する。
先行実験によれば、向上した分化活性を有する数種の化
合物が製造されている。すなわち、米国特許第4717721
号ならびに他の刊行物〔オストレムおよびデルカ、ステ
ロイド(Ostrem & DeLuca,Steroids)、49巻、73〜102
頁(1988年);オストレムら、ジャーナル・オブ・バイ
オロジィカル・ケミストリィ(Ostrem et al.,J.Biol.C
hem.)、262巻、14164頁(1987年)〕は、側鎖が炭素1
つだけ長い1,25−(OH)2D類似体が1,25−(OH)2D3自体よ
りも約10倍の白血病細胞の分化活性を示す旨開示する。
しかしながら、かかる化合物は、カルシウム吸収の刺激
および血しょうカルシウムレベルの上昇については、1,
25−(OH)2D3とほぼ同等の効力のままであり、したがっ
て前記したような、望ましくないほど強力な「カルセミ
ック作用」の問題は解決されていない。したがって、か
かる化合物は、分化:カルセミック活性の比率改善を示
すものの、カルセミック活性が親化合物(1,25−(OH)2D
3と同程度に高い点で、選択性でない。選択的分化活性
を示すと言われている他のビタミンD−関連化合物が報
告されている〔オストレムら(Ostrem et al.)、前
掲;クボデラら、ケム・ファルム・ブル(Kubodera et
al.,Chem.Pharm.Bull.)、34巻、2286〜89頁(1986
年);イケカワら、ケム・ファルム・ブル(Ikekawa et
al.,Chem.Pharm.Bull.)、35巻、4362頁(1987
年)〕。しかし、これらの化合物は、本発明による化合
物と比較すると、構造上明確な差異を有する。
発明の概要 本発明は、非常に有利で所望の生物学的活性パターンを
示す新規な部類の化合物を提供する。これらの化合物
は、悪性細胞の分化誘発において1,25−(OH)2D3と比較
して非常に高い活性を示す一方、カルシウム代謝に対し
示す効果が1,25−(OH)2D3よりも非常に低いことで、特
徴付けられる。すなわち、これらの化合物は、非常に特
異的な分化剤であり、その活性パターンにより、悪性細
胞の分化治療に使用することができる。非常に高い分化
活性を、著しく減少または抑制したカルシウム代謝と組
み合わせることにより、イン・ビボにおいて、これらの
化合物を、血中カルシウムレベルを過剰に誘発すること
なく悪性疾患の処置のために投与することができる。こ
れらの特性のため、かかる化合物は、上記目的の好まし
い薬剤となる。
構造上、望ましい生物学的寄与を示す該化合物の重要な
特徴は、側鎖が、2または3つのメチレン単位を該側鎖
に導入することによって延長されている1,25−(OH)2D3
の側鎖同族体である。すなわち、このタイプの化合物
は、以下の式で示される構造を特徴とする。
式中、X、YおよびZは、同一または異なって、水素ま
たはヒロドキシ保護基、およびnは3または4の整数を
意味する。
24−ジホモ−1,25−(OH)2D3およびヒドロキシ保護誘導
体、即ちnが3である上記構造を有する化合物、および
24−トリホモ−1,25−(OH)2D3およびそのヒドロキシ保
護誘導体、即ちnが4である上記構造を有する化合物
は、上記式で示される化合物の、好ましい例である。
本発明による化合物は、米国特許第4717721号の24−ホ
モ−ビタミンD化合物に関連するものではあるが、しか
しながら、本発明による該化合物は、構造上および生物
学的特性の両方の点で、特徴付けられるものである。構
造的には、該化合物は、重要な特徴として該側鎖が、2
または3つのメチレン単位を該炭素鎖に導入することに
よって延長されている新規なビタミンD同族体であり、
生物学的には、該化合物は、1,25−(OH)2D3と比較し
て、悪性細胞の増殖抑制および分化誘発において少なく
とも類似の効力を有するかまたはそれ以上の効力を有す
る一方、カルシウム活性が全くないかまたは著しく減少
させた、高い選択性を示す細胞分化剤である。
したがって本発明は、悪性細胞の分化促進や腫瘍疾患の
治療に特に有用な新規な化合物を提供するものである。
本発明は、ビタミンD化合物の新規な製法を提供するも
のであり、この方法は、前記した新規な化合物、並びに
公知のビタミンD代謝物または他の同族体または他の側
鎖修飾ビタミンD誘導体の合成に使用することができ
る。
この合成の基本的概念は、別に特別に合成した側鎖単位
を、22位の炭素に置換可能な基を有する予備形成ビタミ
ンD核に結合させることにより、所望のビタミンD化合
物をつくりあげることである。必要な側鎖単位は、フェ
ニルスルホン誘導体として調製され、必要なビタミンD
核は、合成目的物が1α−ヒドロキシビタミンD型化合
物のときには以下の構造式を有するセコステロール誘導
体である。
式中、XおよびYは、同一または異なって水素およびヒ
ドロキシ保護基からなる群から選ばれる基を意味する。
このタイプの好ましい誘導体は、ヒドロキシ保護D−22
−トシロキシ化合物である。所望の側鎖の調製に用いる
のに必要なフェニルスルホン化合物は、以下の構造を有
する。
PhSO2-CH2-R′ 式中、Phはフェニルまたはアルキル置換フェニル、およ
び R′は、アルキル、ヒドロキシ置換アルキルおよびヒド
ロキシ保護ヒドロキシ置換アルキルからなる群から選ば
れる基を意味する。
前記したビタミンD−22−トシレートと、適切なフェニ
ルスルホン単位の結合は、スルホン化学の確立された原
理に基づく〔例えば、ピイ・デイ・マグナス、テトラヘ
ドロン(P.D.Magnus,Tetrahedron)、33巻、2019頁(19
77年);トロストら、テトラヘドロン・レターズ(Ttro
st et al.,Tetrahedron Letters)、3477頁(1976年)
参照〕。強塩基を媒介とする該反応は、以下の構造式を
有する付加物を生成する。
式中、R′、XおよびYは前記と同じ。上記の中間体付
加物は、新規化合物であるが、次いでこれを、金属アマ
ルガム(例えばナトリウムアマルガム、アルミニウムア
マルガム)含有媒体中で還元させて、以下の構造式で示
される所望のビタミンD化合物を製造する。
還元性脱スルホン化は、例えば金属/アルキルアミンま
たは金属/NH3混合物を用いる、溶解性金属による還元
のような他の手段によっても達成することができる。次
いで、ヒドロキシ保護基が存在する場合は、これを常法
で除去して、対応する遊離ヒドロキシ化合物を生成する
ことができる。
本発明の側鎖結合過程に用いられる、前記ビタミンD−
22−トシレート出発物質は、公知の方法で調製すること
ができる公知物質である〔例えば、アンドリュースら、
ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリイ(Andr
ews et al.,J.Org.Chem.)51巻、4819頁(1986年)〕。
また、該出発物質は、ハイドライド還元し次いでビタミ
ンD−22−エステルをトシル化することで調製すること
ができる〔クトーネルら、テトラヘドロン・レターズ
(Kutner et al.,Tet.Letters)28巻、6129〜6132頁(1
987年)参照〕。該エステルは以下の構造式で示され
る。
式中、XおよびYは水素またはヒドロキシ保護基、Aは
アルキルまたはアリール基を意味する。
明白ではあるが、ビタミン核としてビタミンD−22−ト
シレートを用い側鎖残基としてフェニルスルホンを使用
する前記方法は、選択されたアルキルまたはヒドロキシ
アルキル基Rに応じ、多数の1α−ヒドロキシビタミン
D側鎖類似体の調製に使用することができる。好ましい
フェニルアルキルスルホン単位は、Rはアルキルまたは
ヒドロキシアルキル基の化合物であり、以下の構造式で
示される。
式中、Uは、水素、ヒドロキシ、保護ヒドロキシおよび
炭素数1〜4の炭化水素残基からなる群から選ばれる
基、l、mおよびnは、独立して1〜5の整数、Zは、
水素またはヒドロキシ保護基を意味する。所望の生物学
的活性(すなわち、高い分化活性と全くないかまたは低
いカルセミック活性)を有する新規化合物の製造に特に
好ましいものは、nが3または4の前記したスルホン単
位である。
本明細書および請求の範囲において用いられるヒドロキ
シ保護基なる語は、ヒドロキシ基の一時的な保護に通常
使用される任意の基、例えばアシル、アルキルシリルお
よびアルコキシアルキルを意味し、保護ヒドロキシ基
は、かかる保護基により誘導されるヒドロキシ基であ
る。「アシル」なる語は、その全ての異性体形の炭素数
1〜6のアルカノイル、または炭素数1〜6のカルボキ
シアルカノイル基、例えばオキサリル、マロニル、スク
シニル、グルタリル、または芳香族アシル基、例えばベ
ンゾイル、またはハロ、ニトロ若しくはアルキル置換ベ
ンゾイル基を意味する。本明細書および請求の範囲にお
いて用いられる「アルキル」なる語は、その全ての異性
体形の炭素数1〜10の直鎖または分枝鎖アルキルを意味
する。アルコキシアルキル保護基は、メトキシメチル、
エトキシメチル、メトキシエトキシメチル、またはテト
ラヒドロフラニルおよびテトラヒドロピラニルである。
好ましいアルキルシリル保護基は、トリメチルシリル、
トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリルおよび類
似のアルキル化シリル残基である。
つぎに、実施例および参考例を挙げて本発明をさらに詳
しく説明するが、これらに限定されるものではなく、単
に製造法および該方法によって得られる新規化合物を示
すものである。これらの実施例および参考例において、
アラビア数字により特定した化合物(例えば、化合物
1、2、3など)は、その処理工程図において番号を付
した構造と対向するものである。さらに、参考例では、
該新規化合物の特徴的な生物学的特性、例えば細胞分化
剤および抗癌剤としてのこれら化合物の適用において基
材として役立つような特性を説明する。
化合物の製造 一般的な方法 赤外スペクトル(IR)は、ニコレット(Nicolet)MX-1
FT-IRスペクトロメーターにより、正味の油状物質か
らなる膜を用いて得た。紫外線(UV)吸収スペクトル
は、ヒタチ・モデル60−100−UV−VISスペクトロメータ
ーで記録した。該磁気共鳴(NMR)スペクトルは、270ま
たは400MHzにおいて、ブルッカーWH−270またはAM−400
FTスペクトロメーターにより、挙げた溶媒中で記録し
た。化学シフト(δ)は内部対照MeSi(δ:0.00)また
はCHCl3(δ:7.24)から低磁場方向へのものとして記し
た。低または高分解能マススペクトルは、特に断らなけ
れば70eVにおいて、クラトスDS−55データ・システムを
備えたクラトスMS−50TCインストルメントで記録した。
高分解データは、ピーク・マッチングにより得た。試料
は、120〜250℃に維持したイオン源内に、ダイレクト‐
インサーション・プローベにより導入した。カラムクロ
マトグラフィには、シリカゲル60(メルク、70〜230〜4
00メッシュ)を用いた。薄層クロマトグラフィ(TLC)
は、予めコーチングしたアルミナ・シリカゲル・シート
を用い、EMサイエンス(ギブストーン、NJ)のUVインジ
ケーターにより、行った。用いた溶媒系はつぎの通りで
ある:A;クロロホルム‐エタノール=85:15(v/v)、B;
ヘキサン‐酢酸エチル=1:1およびC;ヘキサン‐酢酸エ
チル=3:1。高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)は、モ
デル6000Aソルベント・デリバリイ・システム、モデル6
UKユニバーサル・インジェクターおよびモデル450可変
波長デイテクターを備えたウオーターズ・アソシアエー
ト液体クロマトグラフィを用いて行った。ゾルバックス
‐シリカ(フェノメネックス)カラム(6.2mm×25cmお
よび10mm×25cm)を用いた。溶媒系:A;ヘキサン中、3
%2-プロパノール、B;ヘキサン中、2%2-プロパノー
ル、C;ヘキサン中、6%2-プロパノール、D;ヘキサン
中、10%2-プロパノール、E;ヘキサン中、20%2-プロパ
ノール、F;ヘキサン中、2%酢酸エチル。HPLC試料の精
製には、シリカゲルSep-Pak(ウオーターズ・アソシア
エート)カートリッジを用いた。3β‐アセトキシ‐2
2,23-ビスノル‐5-コレニック・アシッド((cholenic
acid)は、ステラロイド(ウイルトン、NH)から購入し
た。テトラヒドロフラン(THF)は、ナトリウム・ベン
ゾフェノン・ケチルから蒸留した。他の溶媒は常法で精
製した。ヘキサン中n-ブチルリチウム(アルドリッチ)
は、n-プロパノールにより、THF中1,10-フェナトリンの
存在下に、アルゴン中で滴定した。ビタミンD化合物を
伴う反応は、窒素またはアルゴン雰囲気下にマグネチッ
ク・スターラーで撹はんしながら行った。溶液および液
体の添加は、ゴム膜を介しシリンジで行った。
参考例1 1α‐ヒドロキシビタミンC-22エステル(化合物10)お
よびヒドロキシ保護誘導体(化合物8、11)の合成(処
理工程I) (a)ステロイドエステル1および2の調製 3β‐アセトキシ‐22,23-ビスノル‐5-コレニック・ア
シッド10gをメタノール中5%KOH420mlに溶解し、溶液
を室温で15分間撹はんして該アセテートを加水分解させ
た。この溶液に、メタノール中10%H2SO4160mlを撹はん
しんがら添加し、得られた懸濁液をメタノール中1%H2
SO4400mlで希釈した。混合物を48時間加熱還流して、エ
ステル化を完了させた(TLCにより、溶媒系Aで確
認)。生成物、メチルエステル(1)(9.0g、88%)を
常法で単離し、かかる物質4.4g(12mmol)を乾燥ジメチ
ルホルムアミド(DMF)135mlに溶解し、イニダゾール3.
6g(52.8mmol)を加え、次いでtert-ブチルジメチルシ
リル・クロライド4.0g(26.4mmol)を加えた。溶液を、
かさ高い沈澱物が形成するまで室温で5分間撹はんし、
次いで撹はんを付加的に15分間続けた。反応混合物をヘ
キサン400mlで抽出し、水、飽和NaCl溶液で洗浄し、MgS
O4で乾燥した。溶媒を蒸発させ、TLC(溶媒系b)で生
成してシリル化エステル2(5.3g)を無色の油として
得、これを付加的に精製することなく次の工程に用い
た。分析用の試料は、フラッシュ・カラムクロマトグラ
フィにより、ヘキサン中2%酢酸エチルを用いて得た。
IR(膜):1737.99、1604.89cm-1 (b)5,7-ジエン(3)の調製 化合物(2)1.0g(2.1mmol)、ジブロモマンチン0.42g
(1.5mmol)および無水重炭酸ナトリウム0.91g(10mmo
l)の、ヘキサン20ml中混合物を、窒素雰囲気中、30分
間、出発エステル2が検出されなくなるまで(TLC,溶媒
系C)加熱還流した。沈澱物をろ過し、溶液を減圧下に
乾燥した。残渣を無水THF5mlに再び溶解し、テトラブチ
ルアンモニウム・ブロマイド0.06g(0.19mmol)を添加
し、混合物を室温で30分間、窒素雰囲気下で撹はんし
た。テトラブチルアンモニウム・フルオライド10ml(TH
F中1M)の溶液を添加し、次いでs-コリジン0.7mlを加
え、混合物を窒素雰囲気下に室温で1時間撹はんした。
別に、テトラブチルアンモニウム・フルオライド5mlを
添加し、3時間撹はんを続けた。エーテル50mlを添加
し、有機層を水、冷1N塩酸、次いで10%NaHCO3で洗浄
し、無水MaSO4で乾燥した。生成物をベンゼンに溶解
し、シリカゲル(70〜230メッシュ)30gを用いてクロマ
トグラフィに付した。エステル(3)0.44g(58%)を
ヘキサン中酢酸エチルを用いて溶離させた。分析用の試
料は、HPLC(溶媒系A、Rv77ml)で得た。
UV(ヘキサン中3%2-プロパノール)、λmax=262nm
(ε7000)、λmax=272nm(ε9800)、λmax=282nm
(ε10500)、λmax=293(ε6000);1 HNMR(CDCl3)δ、0.54(s,3H,18-CH3)、0.94(s,3H,19
-CH3)、1.22(d,2H,J=6Hz,21-CH3)、3.6(m,1H,3-
H)、3.68(s,3H,CO2CH3)、5.42(m,1H,6-H)、5.58
(m,1H,7-H); MS、m/z(相対的強度)M+358(61)、340(12)、325
(100)、299(68)、271(7)、253(17)、237(2
6)、211(27)、143(72)、119(35) (c)ビタミンエステル(4)の調製 ベンゼン‐エチルエーテル(1:4、v/v)350ml中ジエン
3(830mg、2.3mmol)の溶液を、撹はんしながら、窒素
雰囲気下にて、窒素バブラーおよびビッカー・フィルタ
ーを備えた水冷石英浸漬ウエル中で、ハノヴィヤ(Hnov
ia)608A36中圧UVランプを用い、40分間(4×10分)照
射した。反応を、HPLCにより、ヘキサン中2%2-プロパ
ノールを用い、265nmでモニターした。溶液を減圧下で
乾燥し、乾燥エタノール100mlに再度溶解し、窒素雰囲
気下に3時間加熱還流した。次いで溶液を濃縮し、ヘキ
サン中10%酢酸エチルに再度溶解し、シリカゲル(70〜
230メッシュ)30g上でクロマトグラフィに付した。ビタ
ミンエステル4(298mg、36%)を、ヘキサン中15%酢
酸エチルの混合物を用いて溶離した。分析用の試料は、
HPLC(溶媒系B、Rv94ml)で得た。
IR(膜)1738.95cm-1 UV、λmax=264nm1 HNMR(CDCl3)δ、0.56(3H,s,18-CH3)、1.20(3H,d,J
=7Hz,21-CH3)、3.66(3H,s,CO2CH3)、3.95(1H,m,3-
H)、4.80(1H,d,J=1.2Hz,19Z-H)、5.05(1H,d,J=1.
2Hz,19-E-H)、6.03(1H,d,J=11Hz,7-H)、6.23(1H,
d,J=11Hz,6-H); MS、m/z(相対的強度)M+358(45)、340(9)、325
(45)、299(22)、253(19)、237(18)、136(6
0)、118(100) (d)3,5-シクロビタミン・エステル(6)の調製 エステル4をトシレート5に、常法により、ピリジン中
p-トルエンスルホニルクロライドを用い、4℃で20時間
を要して変換させた。粗製トシレート5(102mg、0.2mm
ol)を無水ジクロロメタン2mlに溶解し、これを、撹は
んしながら無水重炭酸カリウム250mg含有メタノール溶
液15mlに55℃で添加した。混合物を窒素雰囲気下に55℃
で24時間撹はんした。次いで溶媒を減圧除去し、残留物
をエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水MgSO4
乾燥した。生成物、シクロビタミンエステル6を、シリ
カゲルクロマトグラフィにより、ヘキサン中20%酢酸エ
チルを用いて精製した(50mg、68%)。1 HNMR(CDCl3)、δ0.54(3H,s,18-CH3)、0.74(m,3
H)、0.91(m,4−H)、1.20(3H,d,J=7Hz,21−C
H3)、3.25(3E,s,6R,−OCH3)3.65(3H,s,22−CO2C
H3)、4.15(1H,d,J=9Hz,6−H)、4.88(1H,19E−
H)、5.00(1H,d,J=9Hz,7-H)、5.02(1H,19E−
H); MS、m/z(相対的強度)372(M+,17)、340(100)、253
(48)、221(40)、135(72). (e)5,6-シス1α‐ヒドロキシビタミン・エステル
(8)およびトランス異性体(9)の調製 tert-ブチル・ヒドロペルオキシド112μl(トルエン中
3.0M溶液、0.34mmol)を、乾燥塩化メチレン2ml中二酸
化セレン9mg(0.8mmol)の懸濁液に添加した。混合物を
室温にて窒素雰囲気下に、透明な溶液がえられるまで撹
はんした。無水ピリジン12μl(0.15mmol)を添加し、
次いで無水ジクロロメタン2ml中に溶解したエステル6
(50mg)を添加した。混合物を窒素雰囲気下に30分間撹
はんした。冷10%重炭酸ナトリウム2mlを添加し、混合
物をエーテルで抽出した。有機層を冷10%重炭酸ナトリ
ウム、氷水で洗浄し、次いで無水MgSO4で乾燥した。シ
リカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中10〜20%酢酸エ
チル)により、1α‐ヒドロキシ化合物(7)12.5mgを
得た。この生成物を直ちに氷酢酸0.5mlに溶解し、溶液
を55℃で窒素雰囲気下にて撹はん下に15分間加熱した。
反応混合物を氷上に注ぎ、エーテルで抽出し、氷冷飽和
重炭酸ナトリウムで洗浄した。合したエーテル抽出物を
水洗し、MgSO4上で乾燥した。エステル8を、デルカら
記載の方法(DeLuca et al.米国特許第4554106号)によ
り、単離した(6mg、5から生成した全量の20%)。(5
Z,7E)および(5E,7E)異性体、8および9の分析試料
は、各々、プレパラテイブHPLCにより、比率2.5:1で得
た。
化合物(8) HPLC,溶媒系C,Rv68ml; UV(EtOH)λ最大264nm,λ最小227nm,A264/A227=2.07;1 H NMR(CDCl3)δ,0.56(3H,s,18-CH3),1.20(3H,d,J=
6.5Hz,21−CH3),2.04(3H,s,3β−アセチル),3.66(3
H,s,22−CO2CH3)、4.4(1H,m,1−H),5.2(1H,m,3−
H),5.01(19E−H),5.34(19Z−H),6.01(1H,d,J
=10Hz,7−H),6.33(1H,d,J=10Hz,6−H), MS、m/z(相対的強度),416(M+,4),356(100),338
(21),251(13),134(95)。
化合物(9) HPLC,溶媒系C,Rv 78ml; UV(EtOH),λ最大267nm,λ最小227nm,A267/A227=3.5
1;1 H NMR(CDCl3)δ,0.56(3H,s,18-CH3),1.20(3H,d,J=
6.5Hz,21−CH3),2.04(3H,s,3β−OAc),3.66(3H,s,2
2−CO2CH3)、4.5(1H,m,1−H),5.3(1H,m,3−H),
4.99(19E−H),5.13(19Z−H),5.81(1H,d,J=10H
z,7−H),6.56(1H,d,J=10Hz,6−H), (f)1α‐ヒドロキシエステル(10)およびジシリル
エステル(11)の調製 メタノール10ml中0.1NKOH溶液を、エチルエーテル10ml
中酢酸エステル8(100mg、0.24mmol)の撹はん溶液に
添加した。得られた溶液を室温にて90分間、出発物質が
TLC(溶媒系B)により検出されなくなるまで、撹はん
した。ジヒドロキシエステル(10)を標準的抽出法(酢
酸エチル、飽和NaCl、無水MgSO4)で単離した。
イミダゾール(250mg、3.6mmol)およびtert-ブチルジ
メチルシリル・クロライド(250mg、1.6mmol)のDMF2ml
中混合物を、エステル(10)(86.2mg、0.23mmol)のDM
F4ml中撹はん溶液に添加した。得られた均一混合物を15
分間、55℃にて、TLC(溶媒系B)により出発物質が検
出されなくなるまで撹はんした。生成物をヘキサンで単
離し、次いで有機層を塩水で洗浄し、無水MgSO4上で乾
燥した。粗製生成物のヘキサン溶液をシリカゲルSep-Pa
kカートリッジによりろ過して、ジシリル化エステル(1
1)(136mg、98%)を得た。
UV(ヘキサン),λ最大264nm,λ最小227nm,A264/A227
=1.91;1 H NMR(CDCl3),δ0.07[12H,s,Si(CH3)2],0.55(3H,
s,18−CH3),0.86(18H,s,C(CH3)3],1.20(3H,d,J=6.
8Hz,21−CH3),3.65(3H,s,O−CH3),4.18(1H,m,3−
H),4.36(1H,m,1−H),4.83(1H,d,J=1.2Hz,19Z−
H),5.16(1H,d,J=1.2Hz,19E−H),5.96(1H,d,J=1
1.2Hz,7−H),6.19(1H,d,J=11.2Hz,6−H); MS、m/z(m/e248に対し標準化した強度),602(M+,1
0)、470(59),413(7),338(10),248(100)。
参考例2 C-22-アルコール(12)およびC-22-トシル誘導体(13)
の合成(処理工程II) (a)C-22-アルコール(12)の調製 水素化アルミニウムリチウム25mg(0.65mmol)をシリル
エステル(11)136.2mg(0.23mmol)の無水THF5ml中撹
はん溶液に、アルゴン雰囲気下に0℃で添加した。懸濁
液を15分間0℃で撹はんし、過剰のLiAlH4を、THF中10
%水中への滴下により分解させた。懸濁液をTHF10mlで
希釈し、撹はんを室温でさらに15分間続けた。生成物を
標準的抽出法により、酢酸エチルおよびシリカゲルSep-
Pakろ過(ヘキサン中10%酢酸エチル)を用いて単離し
た。ジシリルアルコール12を無色の油として得た(118.
4mg、収率91%)。
UV(EtOH)λ最大264,λ最小227,A264/A227=1.57;1 H NMR(CDCl3)δ0.00(12H,s,Si−CH3)0.53(3H,s,18
−CH3),0.85[18H,s,Si−C(CH3)3],1.04(3H,d,J=6.
4Hz,21−CH3),3.37および3.63(1Hおよび1H,各々m,22
−CH2),4.17(1H,m,3−H),4.35(1H,m,1−H),4.84
(1H,brs,19Z−H),5.16(1H,brs,19E−H),6.0(1H,
d,J=12.2Hz,7−H),6.21(1H,d,J=12.2Hz,6−H); MS、m/z(m/e248に対し標準化した強度),574(M+,1
7),442(67)383(11),308(17),248(100)。
(b)22-アルコール‐トシレート(13)の調製 p-トルエンスルホニルクロライド42.7mg(0.22mmol)の
乾燥ピリジン50μl中氷冷溶液を、アルコール12の撹は
ん溶液に0℃にて窒素雰囲気下で添加した。混合物を5
℃で22時間、出発物質がTLC(溶媒系C)により検出さ
れなくなるまで撹はんした。反応混合物を氷冷飽和水性
NaHCO3上に注ぎ、撹はんをさらに30分間続けた。生成物
を酢酸エチル‐ヘキサン1:1(v/v)で抽出した。有機層
を飽和NaClで洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧除
去し、ピリジンを窒素気流中で除去した。粗製生成物を
シリカゲルSep-Pakろ過(ヘキサン中5%酢酸エチル)
で精製して、純粋なトシレート13(54mg、98%)を得
た。
IR(膜)3500,2050,1580,1367,1267,1189,1178,1099,10
85,835cm-1; UV(ヘキサン)λ最大263nm,λ最小236nm;1 H NMR(CDCl3)δ0.00(12H,s,Si−CH3),0.43(3H,s,18
−CH3),0.81[18H,s,Si−C(CH3)3],0.93(3H,d,J=6.
8Hz,21−CH3),2.40(3H,s,Ar−CH3),3.64および3.91
(1Hおよび1H,各々m,22−CH2),4.13(1H,m,3−H),4.
31(1H,m,1−H),4.79(1H,brs,19Z−H),5.13(1H,b
rs,19E−H),5.94(1H,d,J=12.8Hz,7−H),6.17(1
H,d,J=12.8Hz,6−H),7.43および7.84(2Hおよび2H,
各々m,Ar−H); MS、m/z(m/e248に対し標準化した強度),728(6),59
6(30),556(7),464(7),424(44),367(19),29
2(23),248(100); 式量(C41H68O5Si2Sとして)、計算値:728.4338、実験
値:728.4326。
参考例3 フェニルスルホン側鎖単位の合成(処理工程III) (a)フェニルスルホン側鎖残基(18)の調製 4-クロロバレリルクロライド14(アルドリッチ:3g、19.
2mmol)の無水THF25ml中溶液を、激しい撹はん下に30分
間を要し、アルゴン雰囲気下、メチルマグネシウムブロ
マイド(エーテル中3M溶液12.9ml)の乾燥THF25ml中溶
液に、−10℃で添加した。反応混合物を2時間以内に室
温まで暖め、水でクエンチングし、希塩酸で中和した。
混合物をエーテルで抽出し、合した有機層を水洗し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の除去後、残渣を真空蒸
留して、クロロアルコール15を無色の液体として得た
(2.1g、70%)。無水ジメチルホルムアミド5ml中の生
成物15(1.5g、10mmol)を、チオフェノール1.32g(12m
mol)およびカリウムt-ブトキシド1.32g(11.3mmol)の
無水ジメチルホルムアミド25ml中撹はん溶液に添加し
た。反応混合物を室温にて一夜撹はんし、溶液をジクロ
ロメタンと水の間に、分離させた。有機層を水性炭酸ナ
トリウム、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。溶媒を真空蒸留して、粗油をシリカゲルフラッシュ
クロマトグラフィにより、ヘキサン‐酢酸エチルで精製
した。スルフィド16(2.2g、98%)を無色の液体として
得た。スルフィド16(1.01g、4.5mmol)を乾燥ジクロロ
メタン40mlに溶解し、3-クロロ過安息香酸2.5g(11.6mm
ol、アルドリッチ80〜85%)を、撹はん下、時々冷却し
ながら滴下した。反応混合物を2時間撹はんし、次いで
10%重炭酸ナトリウムでクエンチングした。合した有機
層を水性硫酸ナトリウムおよび塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥した。溶媒を真空蒸留して粗製の油を
シリカゲルフラッシュクロマトグラフィにより、ヘキサ
ン‐酢酸エチル混合物を用いて精製し、スルホン17(1.
1g、97%)を無色の液体として得た。スルホン17(1.3
g、5.1mmol)およびイミダゾール1.5g(22.7mmol)の乾
燥ジメチルホルムアミド50ml中撹はん溶液に、トリエチ
ルシリル・クロライド1.15g(7.7mmol)を添加した。反
応混合物を室温で2時間維持し、次いでジクロロメタン
で希釈した。混合物を水性塩化アンモニウム溶液および
水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶
媒を真空下で除去した。残渣をシリカゲルフラッシュク
ロマトグラフィで精製した。ヘキサエチルジシロキサン
をまずヘキサンで溶離した。トリエチルシリル‐保護ス
ルホン18(1.8g、97%)をヘキサン‐酢酸エチル9:1で
無色の液体として溶離した。
IR(正味):3045,2940,1440,1360,1130,1020cm-11 H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.518(6H,q,J=6.2Hz,Si-CH
2),0.899(9H,t,J=6.2Hz,Si-C-CH3),1.142(6H,s,CH
3),1.307−1.462(4H,m),1.655−1.738(2H,m,H−
4),3.080−3.122(2H,m,H−2),7.567(2H,t,J=6.8
Hz,H−アリール メタ),7.648(1H,t,J=6.8Hz,H−ア
リール パラ),7.916(2H,d,J=6.83Hz,H−アリール
オルソ); MS(EI,7eV):m/z(相対的強度)372(M+,2),341(10
0),229(2),227(18),173(24),103(22),75(4
5),55(33)。
処理工程IIIにおいて示したように、他のフェニルスル
ホン単位も、前記した一般的方法または文献記載の類似
の方法により調整することができる。例えば、以下のと
おりである。
(b)フェニルスルホン(19)の調製 前記(a)記載の方法に従い、ジクロロ化合物14を処理
した。ただし、メチルマグネシウムブロマイドに代え
て、エチルマグネシウムブロマイドを第1反応工程に用
いて、構造式19(Z=Et3Si)のフェニルスルホン同族
体を得た。
(c)フェニルスルホン(23)の調製 6-ブロモヘキサノイルクロライド20(3.8g、2.8ml、18m
mol)の無水THF10ml中溶液を、激しい撹はん下に15〜20
分間を要し、アルゴン雰囲気下に、メチルマグネシウム
ブロマイド(エーテル中3M溶液14ml)の無水THF15ml中
溶液に、−10℃で添加した。反応混合物を2時間、室温
で撹はんし、0℃に冷却し、慎重に1:1希塩酸で分解さ
せた。混合物をエーテルで抽出し、合した有機層を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて、ブロモ
アルコール(21)を無色の油として得た(3.6g、94
%)。
ブロモアルコール3.4g(16mmol)を、無水ジメチルホル
ムアミド中ベンセンスルフィン酸ナトリウム塩3.3g(20
mmol)で、70℃にて4.5時間処理した。混合物を氷上に
注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、1N塩酸、水、10%重炭
酸ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、ろ過し、蒸発させて、スルホン(22)を得、これ
を、フラッシュクロマトグラフィにより、シリカゲン上
で精製し、ヘキサン中40〜50%酢酸エチルで溶離させ
て、少量の対応するスルフィネートエステルを含むスル
ホン(4,18g、98%)を得た。
MS、m/z(270(M+),255(M+‐15),77,59) スルホン(22)(4g、14mmol)およびイミダゾール3.8g
(55mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド13ml中撹はん溶
液に、トリエチルシリル・クロライド4.6g(5.1ml、30m
mol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹はん
し、氷水に注ぎ、エーテルで抽出し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残渣をフラッシュ
クロマトグラフィで精製した。ヘキサエチルジシロキサ
ンをまずヘキサンで溶離し、ヘキサン中3%酢酸エチル
で少量のスルホンを含む保護スルフィネートエステルを
溶離し、次いでヘキサン中10%酢酸エチルで保護精製ス
ルホン(23)を溶離した(3.4g、60%)。
元素分析値(C20H36O3SSi) 計算値(%):C:62.45、H:9.43、S:38.34 実験値(%):C:61.97、H:9.45、S:38.33 MS、m/z(相対的強度)355(100)(M+‐29),227(1
5)、173(35)、103(43)、75(95)、55(23)、 NMR(400MHz,CDCl3)、0.54(6H,q,J=7Hz,Si−CH2)、
0.94(9H,t,J=8Hz,Si−C−CH3)、1.15(6H,s,C
H3)、1.31−1.36(4E,m)、3.08−3.12(2H,m,H−
2)、7.57(2H,t,J=6.8Hz,H−アリール−メタ)、7.6
6(1H,t)、H−アリール−パラ)、7.92(2H,d,J=6.8
Hz,H−アリール−オルソ). (d)フェニルスルホン(26)の調製 市販の3-フェニルスルホニルプロピオン酸(24)を酸性
メタノールで、標準的エステル化条件下に処理して、対
応するメチルエステルを得、これを、グリニャー反応
に、メチルマグネシウムブロマイドを用いて付して、フ
ェニルスルホン誘導体(25)を得た。(25)をトリエチ
ルシリル・クロライドと、(a)の条件下に反応させ
て、ヒドロキシ保護スルホン(26)を得た。
(e)スルホン単位(26)の調製 3(d)記載の方法を酸(24)に適用した。ただし、メ
チルマグネシウムブロマイドに代えて、エチルマグネシ
ウムブロマイドを、グリニャー反応工程に用いて、保護
スルホン同族体(28)を得た。
前記参考例に記載したように、フェニルスルホン単位
は、適切に調製され、その後ヒドロキシ保護誘導体とし
て使用される。トリエチルシリル保護基に加え、他の好
ましいヒドロキシ保護基は、t-ブチルジメチルシリル、
テトラヒドロフラニル、およびテトラヒドロピラニルで
ある。
実施例 側鎖結合反応(処理工程図IV) (a)ビタミンスルホン29および30の調製 1,10-フェナトリン(インジケーターとして使用)の無
水THF溶液をアルゴン雰囲気下に、n-BuLiのヘキサン中
1.35M溶液(48μl、64μmol)に添加して、暗赤色の混
合物を得た。溶液をアセトン‐ドライアイス浴に入れ、
ジイソプロピルアミン(9μl、64μmol)を加えた。
得られた溶液をアルゴン雰囲気下に30分間、−77℃で撹
はんした。次いで、スルホン18(29mg、80μmol)のTHF
100μl中溶液を添加し、次いで別のTHF100μlを用い
て洗浄した。得られた褐色の混合物を−75℃でアルゴン
雰囲気下に30分間撹はんし、冷却浴をCCl4ドライアイス
浴に置き換えた。−21℃での15分間の撹はん後、トシレ
ート13(11.6mg、16μmol)の溶液を加えると、反応混
合物が黒色から赤色に変わった。溶液を−20℃〜−30℃
で3.5時間撹はんし、飽和塩化ナトリウム1mlを−10℃で
添加した。混合物をヘキサンで抽出し、有機層を飽和Na
Clで洗浄した。
有機抽出物をシリカゲルSep-Pakカートリッジでろ過
し、次いでヘキサン中10%酢酸エチル20mlでろ過した。
プレパラテイブHPLC(カラム6.2×25cm)(溶媒系F)
により、Rv37mlで未反応トシレート13(3.0mg)を得
た。次いで、スルホン29(2.1mg、19%)をRv55mlで溶
離させた。
IR(膜)3500、2956、1440、1301、1258、1147、1086、
1072、1064cm-1; UV(ヘキサン)λmax264nm、λmin230nm、A264/A230=
1.96;1 H NMR(CDCl3)δ0.41(3H,s,18−CH3)、0.51(6H,q,J
=5.7Hz,Si−CH2−)、0.86および0.88[9Hおよび9H、
各々、s,Si−C(CH3)3]、0.90(9H,t,J=8Hz,SiCH2-C
H3)、1.13(3H,d,J=5.8Hz,21−CH3)、1.23(6H,s,2
6,27−CH3),4.17(1H,m,3−H,4.37(1H,m,1−H)、4.
85(1H,brs,19Z−H)、5.17(1H,brs,19E−H)、5.99
(1H,d,J=11.0Hz,7−H)、6.21(1H,d,J=10.8Hz,6−
H)、7.54(2H,t,J=7.3Hz,Ar−H,メタ)、7.61(1H,
t,J=7.3Hz,At−H,パラ)、7.33(2H,d,J=7.3Hz,Ar−
H,オルソ); MS、m/Z(相対的強度)、926(M+,16)、794(100)、7
37(9)、530(9)、521(6)、389(13)、301
(8). スルホン30(3.8mg、35%)(炭素23位における29のエ
ピマー)をRv87mlで溶離した。
IR(膜)3500、2955、1440、1304、1257、1148、1086、
1072、1064cm-1; UV(ヘキサン)λmax264nm、min229nm、A264/A229=2.0
6;1 H NMR(CDCl3)δ0.49(3H,s,18−CH3)、0.51(6H,q,J
=5.7Hz,Si−CH2−)、0.85[18H,s,Si−C(CH3)3]、0.
90(9H,t,J=7.9Hz,Si-CH2-CH3)、1.13(3H,d,J=6.2H
z,21−CH3)、1.23(6H,s,26,27−CH3)、4.16(1H,m,3
−H)、4.35(1H,m,1−H)、4.83(1H,brs,19Z−
H)、5.16(1H,brs,19E−H)、5.98(1H,d,J=Hz,7−
H)、6.20(1H,d,J=11.3Hz,6−H)、7.54(2H,t,J=
7Hz,Ar−,メタ)、7.61(1H,t,J=7Hz,Ar−H,パラ)、
7.86(2H,d,J=7Ez,Ar−H,オルソ); MSm/z(相対的強度)、926(19)、794(100)、737(1
1)、530(28)、521(14)、389(33)、301(14). (b)24-ジホモ‐1,25-ジヒドロキシビタミンD3(32) メタノール0.5ml中Na2HPO4の飽和溶液を、スルホン29
(1.80mg)の無水THF0.5ml中撹はん溶液に加え、次いで
粉末無水Na2HPO4(80mg)を添加した。混合物をアルゴ
ン雰囲気下に30分間撹はんし、0℃に冷却した。新鮮な
5%ナトリウムアマルガム(約200mg)を添加し、混合
物を3時間、5℃でTLC(溶媒系C)により出発物質が
検出されなくなるまで、撹はんした。混合物をヘキサン
3mlで希釈し、撹はんを15分間続けた。溶媒をデカンテ
ーションし、固体物質をヘキサン(3×2ml)で洗浄し
た。氷および飽和塩化ナトリウム2mlを合した有機溶液
に加えた。有機層を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、シリ
カゲルSep-Pakカートリッジでろ過して、ヒドロキシ保
護24-ジホモ‐1α‐25-ジヒドロキシビタミンD3化合物
31を無色の油として得た(1.19mg、1.5μmol、78%)。
同様な方法に従い、スルホン30のナトリウムアマルガム
還元により、化合物31を得た。すなわち、前記実施例4
(a)で得られたような、スルホン29および30は、ナト
リウムアマルガム還元前に、分離する必要はない。両混
合物は、効果的に還元して所望のビタミンD誘導体31を
得ることができる。
化合物31(1.1mg)を無水THF0.5mlに溶解し、この溶液
に、THF中テトラブチルアンモニウム・フルオライド(2
0μl、1M溶液)を添加した。混合物をアルゴン雰囲気
下に、50分間50℃で撹はんした。次いでエーテル3mlを
添加し、有機層を飽和塩化ナトリウムで洗浄した。溶媒
を除去し、残渣をヘキサン中10%2-プロパノールに溶解
し、シリカゲルSep-Pakでろ過した。プレパラテイブHPL
C(溶媒系D、カラム6.2mm×25cm、Rv62ml)により、所
望のビタミンD同族体32を得た(465μg、76%)。
IR(膜)3360、2927、1602、1447、1376、1297、1146、
1106、1086、1064cm-1; UV(ヘキサン中10%2−プロパノール)λmax264nm、λ
min228nm、A264/A228=1.91;1 H NMR(CDCl3)δ0.52(3H,s,18−CH3)、0.90(3H,d,J
=6.4Hz,21−CH3)、1.19(6H,s,26,27−CH3)、4.22
(1H,m,3−H),4.42(1H,m,1−H),4.99(1H,brs,19Z
−H),5.31(1H,brs,19E−H),6.00(1H,d,J=11.1H
z,7−H),6.36(1H,d,J=11.2Hz,6−H); MS、m/z(相対的強度)444(M+,1.4)、426(41)、393
(10)、251(26)、209(17)、197(20)、157(2
9)、155(37)、134(58)、105(54)、59(100); 式量C29H48O3として、計算値:444.3603、実験値:444.36
09 (c)フェニルスルホン(23)を用いた側鎖の結合 ビタミン・トシレート13をフェニルスルホン単位23と、
前記(a)記載の条件下に反応させて、対応するビタミ
ンスルホン付加物を得た。これら付加物を、前記(b)
の一般的な条件を用いてNa/Hg還元したのち、次いで
(b)記載のヒドロキシ保護基を除去して、所望の生成
物、24-トリホモ‐1,25-ジヒドロキシビタミンD3を得
た。これは、以下の構造で示される。
24-ジホモ‐1,25-ジヒドロキシビタミンD3(化合物32)
の生物学的活性 参考例4 HL-60細胞の分化測定(第1表) HL-60細胞(ヒト白血病細胞)の分化測定は、デルカら
(米国特許第4717721号)記載の一般的な方法に従い行
った。該特許記載の方法に加え、非特異的酸エステラー
ゼ活性を、市販のキット(シグマ・ケミカル・コーポレ
イション、セントルイス、ミズリイ)に記載のように測
定した。第1表に示すように、分化の程度は、3つの異
なる方法(NBT還元、食作用、およびエステラーゼ活
性)で決定し、結果を、種々の濃度のビタミンD化合物
での処置に応じて生成した分化細胞の割合として示す。
これら3つの分析結果を第1表に示した。明らかなよう
に、新規同族体24-ジホモ‐1,25-(OH)2D3(化合物32)
は、1,25-(OH)2D3自体よりも、培養株におけるHL-60細
胞の分化誘発の点で、活性が高い(第1表)。すなわ
ち、天然のホルモンである1,25-(OH)2D3は、濃度1×10
-8モルで約50〜60%の細胞の分化を誘発するのに対し、
新規な24-ジホモ同族体(化合物32)は、5倍も低い濃
度(5×10-9Mで、60%以上の分化が得られた。同様
に、1,25-(OH)2D3では、約80%の分化細胞の生成のため
に、濃度1×10-7モルが必要であるのに対し、ジホモ同
族体では、5×10-8M(例えば5倍も低い)で90%より
も良好な分化が得られる。これらの結果は、24-ジホモ
‐1,25-(OH)2D3が、培養株におけるHL-60細胞の分化誘
発の点で、5〜10倍も活性が高いことを、強く支持する
ものである。
参考例5 ラットにおけるカルセミック活性の分析 (a)腸のカルシウム輸送活性およびくる病ラット骨の
無機質化(第2表) 乳離れしたばかりの雄性ラットを、ハルラーン・スプラ
ーグ・ドウーリー・カンパニイ(マジソン、ウイスコン
シン)から入手し、高カルシウム・低リン分のくる病誘
発性食物〔スダら、ジェイ・ニュトル(Suda et.al.,J.
Nutr)、100巻、1049〜1052頁、1970年〕をラットに与
えた。かかるラットに、この餌を自由に合計4週間与え
た。3週の終わりに、動物を各群ラット6匹に分けた。
1つの群に、毎日、腹こう内に、ビヒクル(ポリエチレ
ングリコール95%+エタノール5%)0.1mlを与えた。
のこりの群は、以下の用量を含む同じ量のビヒクルを与
えた:1,25-(OH)2D3=12.5ng、1,25-(OH)2D3=25ng、24
−ジホモ−1,25-(OH)2D3=12.5ngまたは24−ジホモ−1,
25-(OH)2D3=25ng。最後の投与後24時間ののち、動物を
殺し、腸を摘出し、十二指腸セグメントを用いて、腸カ
ルシウム輸送をハロランおよびデルカ〔アーチ・バイオ
ケム・バイオフィズ(Arch.Biochem.Biophys.)、208
巻、477〜486頁、1981年〕記載のように測定した。カル
シウム輸送活性は、第2表に、カルシウム輸送比率とし
て示し、これは、I/O表示によって記した〔しょう膜媒
体中のカルシウム濃度(I):粘膜媒体中のカルシウム
濃度(O)〕。テスト化合物による骨無機質化を分析す
るために、全ての動物の大腿骨を摘出し、ソックスレッ
ト抽出器により95%エタノールで24時間抽出し、ソック
スレット抽出器によりクロロホルムで24時間抽出した。
これらを恒量まで乾燥し、その全量および大腿骨中の灰
分割合を、600°F×24時間の焼却後に測定した。カル
シウム輸送比率は、I/Oで示した〔しょう膜媒体中のカ
ルシウム濃度(I):粘膜媒体中のカルシウム濃度
(O)〕。灰分含量は、灰分/大腿骨の合計ミリグラム
数または脱脂乾燥骨重量に基づく灰分割合で、決定し
た。
(b)腸カルシウム輸送および骨カルシウム代謝の測定
(第3表および第4表) 乳離れしたばかりの雄性ラットを、ハルラーン・スプラ
ーグ・ドウーリー・カンパニイから入手し、低カルシウ
ム・ビタミンD欠乏食物〔スダら、ジェイ・ニュトル
(Suda et.al.,J.Nutr)、100巻、1049〜1052頁、1970
年〕をラットに4週間与えた。3週の終わりに、動物
に、第3表および第4表に示した用量(ポリエチレング
リコール95%+エタノール5%に溶解)を与えた。各群
の動物に、毎日、7日間、腹こう内に、示した用量を含
む溶媒ビヒクル0.1mlを与えた。対照群は、溶媒のみ与
えた。腸カルシウム輸送は、ハロランおよびデルカ〔ア
ーチ・バイオケム・バイオフィズ(Arch.Biochem.Bioph
ys.)、208巻、477〜486頁、1981年〕記載のように測定
し、血しょうカルシウムは、原子吸収スペクトロホトメ
ーターを用いて測定した(米国特許第4717721号)。
第2表および第3表に示した結果によれば、24-ジホモ
‐1,25-(OH)2D3(化合物32)は、1,25-(OH)2D3よりも、
腸カルシウム輸送刺激において、活性が著しく低い。1,
25-(OH)2D3は、1日当たり、12.5〜25ngで最大カルシウ
ム輸送を達成するのに対し、24-ジホモ‐1,25−(OH)2D3
は、これらの用量ではいかなる場合も、活性を示さず
(第2表)、1日当たりのレベル125ngでのみ、実質的
な応答をなしたにすぎない(第3表)。この応答でさ
え、1,25-(OH)2D3(12.5ng/日)により得られる活性よ
りも低い。これらの結果は、該ジホモ同族体が腸カルシ
ウム輸送刺激において1,25-(OH)2D3の活性の10分の1ま
たはそれ以下であることを、証明するものである(第2
表および第3表)。
骨無機質化の場合(第2表)、スケルトンによる24-ジ
ホモ‐1,25-(OH)2D3の無機質化の効果と、同様な欠如が
観察された。第2表における大腿骨灰分および大腿骨灰
分%の数値に示されているように、用量12.5ngおよび25
ngのジホモ化合物(32)は、対照と比較して実質的な変
化を生み出していないのに対し、1,25-(OH)2D3は、これ
らと同じ投与レベルで実質的な無機質化を誘発してい
る。
骨カルシウム代謝(血しょうカルシウムレベル)の測定
によれば、1,25-(OH)2D3は、骨の損失による血しょうカ
ルシウムの上昇を、用量12.5ng〜25ng/日で生じさせる
ことが明白である(第3表および第4表)。これに対
し、24-ジホモ‐1,25-(OH)2D3は、投与レベル25ng/日で
実質的な応答を誘発させず、第1実験の125ng/日でも全
く誘発させず(第3表)、第2実験においてレベル125
〜250ngで投与した場合に、血しょうカルシウムをごく
穏やかに上昇させたにすぎない(第4表)。同様に、注
目すべきは、第4表の観察によれば、125ng/日から250n
g/日に用量を増加させても、血中のカルシウムレベルは
増加しない。これらの結果によれば、24,24-ジホモ‐1,
25-(OH)2D3は、骨の消費による血しょうカルシウムの増
加に関し、1,25-(OH)2D3と比較して、10分の1以下の活
性である。これらの結果は、骨カルシウム代謝を測定す
る第3の実験により確認でき、この実験では、ジホモ化
合物32は、1000ng/日までの投与範囲にわたり、応答を
誘発させない。
すなわち、新規なビタミンD同族体(化合物32)は、細
胞分化において予期できないほどの好適な活性を示す一
方、カルシウム輸送および代謝に対しほとんど作用しな
いことが判明した。これは、抗癌剤として使用されるビ
タミンD化合物にとって望ましいタイプの活性である。
1,25-(OH)2D3と比較して非常に低いカルシウム作用によ
り、新規なジホモ‐1,25-(OH)2D3同族体は、望ましくな
い過剰カルシウム化応答を患者に誘発させることなく、
投与することができる一方、悪性細胞の増殖抑制および
細胞分化の誘発において、1,25-(OH)2D3よりも、高い効
力を示す。同じタイプの活性パターン、すなわち明白な
分化活性と、非常に低いかまたは全くないカルセミック
活性との組み合わせは、本発明の24-トリホモ同族体に
対し予想でき、この化合物も著しく向上した有利な分化
/カルセミック活性の比率を示すことができる。先行技
術(USP.NO.4717721)の24-ホモ‐ビタミンDと構造的
には関連するが、本発明の側鎖ホモビタミンD化合物
は、本質的に変化した活性特性:ほぼなくなったカルセ
ミック活性と結合した高い細胞分化活性を示すものであ
る。さらに、分化活性は、ヒト白血病細胞(HL-60細
胞)の場合にも示すので、本発明の新規なビタミン同族
体は、ヒトの悪性細胞、とくに白血病の治療に使用する
ことができる。
治療目的には、本発明の化合物は、通常の溶媒中の溶
液、または通常の適した溶媒または担体中のエマルジョ
ン、懸濁液または分散液として、またはピル、錠剤また
はカプセルとして、常法により処方することができる。
かかる組成物は、また、他の医薬上許容することができ
る非毒性賦形剤、例えば安定剤、抗酸化剤、バインダ
ー、着色剤、乳化剤、または香味剤を含有することがで
きる。
該化合物は、有利には注入または適した滅菌溶液の経静
脈注入により、または食物管を介する経口投与の形態で
投与する。ヒト白血病の治療には、本発明のホモビタミ
ンD化合物は、白血病細胞のマクロファージへの分化誘
発に充分な投与量で患者に投与する。好ましい投与量
は、0.5μg〜50μg/日で、かかる投与量は、当業者に
明らかなように、疾患の激しさや患者の応答や状態に応
じ、高い用量レベルまで調節することができる。
1.式: 〔式中、XおよびYは、同一または異なって、水素およ
びヒドロキシ保護基からなる群から選ばれる基を意味す
る。〕 で示されるビタミンD-22-トシレート誘導体を、式: Ph-SO2-CH2-R 〔式中、Rはアルキル、フルオロ置換アルキル、ヒドロ
キシ置換アルキル、およびヒドロキシおよびフルオロ置
換アルキル(存在するいずれのヒドロキシ基も、好まし
くはヒドロキシ保護基により誘導体化される)からなる
群から選ばれる基を意味する。〕 で示されるアルキルフェニルスルホン誘導体で処理し、
これにより、 式: 〔式中、X、YおよびRは前記と同じ。〕 で示される側鎖スルホン付加物を得、得られた側鎖スル
ホン付加物を還元脱スルホン化して、対応するビタミン
D化合物を得、次いで要すれば、存在するヒドロキシ保
護基を除去することからなる、 式: 〔式中、 XおよびYは、同一または異なって、水素およびヒドロ
キシ保護基からなる群から選ばれる基、および Rはアルキル、フルオロ置換アルキル、ヒドロキシ置換
アルキル、ヒドロキシおよびフルオロ置換アルキル、ヒ
ドロキシ保護ヒドロキシ置換アルキル、およびヒドロキ
シ保護ヒドロキシおよびフルオロ置換アルキルからなる
群から選ばれる基を意味する。〕 で示されるビタミンD化合物の製造法。
2.XおよびYがヒドロキシ保護基である1記載の製法。
3.Rがヒドロキシ保護形の4-メチル‐4-ヒドロキシペン
チルである2記載の製法。
4.Rがヒドロキシ保護形の5-メチル‐5-ヒドロキシヘキ
シルである2記載の製法。
5.式: 〔式中、XおよびY、同一または異なって、水素および
ヒドロキシ保護基からなる群から選ばれる基、および Rはアルキル、ヒドロキシ置換アルキル、フルオロ置換
アルキル、およびヒドロキシおよびフルオロ置換アルキ
ル、および対応するこれらのヒドロキシ保護形を意味す
る。〕 で示される化合物。
6.XおよびYが水素である5記載の化合物。
7.XおよびYがヒドロキシ保護基である5記載の化合
物。
8.Rが4-メチル‐4-ヒドロキシペンチルである5記載の
化合物。
9.Rがヒドロキシ保護形の4-メチル‐4-ヒドロキシペン
チルである5記載の化合物。
10.Rが5-メチル‐5-ヒドロキシヘキシルである5記載の
化合物。
11.Rがヒドロキシ保護形の5-メチル‐5-ヒドロキシヘキ
シルである5記載の化合物。
12.式: 〔式中、 X、YおよびZは、同一または異なって、水素およびヒ
ドロキシ保護基からなる群から選ばれる基、およびnは
3または4の整数を意味する。〕 で示される化合物。
13.X、YおよびZがヒドロキシ保護基である12記載の化
合物。
14.X、YおよびZがアルキルシリルである13記載の化合
物。
15.X、YおよびZが水素である12記載の化合物。
16.24-ジホモ‐1α,25-ジヒドロキシビタミンD3
17.24-トリホモ‐1α,25-ジヒドロキシビタミンD3
18.12記載の化合物と共に医薬上許容される賦形剤を含
有する医薬組成物。
19.化合物が、24-ジホモ‐1α,25-ジヒドロキシビタミ
ンD3である18記載の医薬組成物。
20.化合物が、24-トリホモ‐1α,25-ジヒドロキシビタ
ミンD3である18記載の医薬組成物。
21.悪性細胞の細胞分化を誘発または向上させるにあた
り、 該細胞を、細胞分化の誘発に充分な量の、12記載の少な
くとも1つの化合物にさらすことを特徴とする方法。
22.化合物が、24-ジホモ‐1α,25-ジヒドロキシビタミ
ンD3である21記載の方法。
23.化合物が、24-トリホモ‐1α,25-ジヒドロキシビタ
ミンD3である21記載の方法。
24.腫瘍疾患を治療するにあたり、 腫瘍疾患の患者に、有効量の、12記載の少なくとも1つ
の化合物を投与することを特徴とする方法。
25.投与される化合物が、24-ジホモ‐1α,25-ジヒドロ
キシビタミンD3である24記載の方法。
26.投与される化合物が、24-トリホモ‐1α,25-ジヒド
ロキシビタミンD3である24記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パールマン、カトー・エル アメリカ合衆国 ウィスコンシン 53711、 マジソン、チッペワ・コート 1番 (72)発明者 クトネル、アンヂジェイ ポーランド国 ワルシャワ 01‐793、ル イドイギエラ 8番 インスティテュー ト・オブ・ファーマシューテイカル・イン ダストリーズ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 〔式中、XおよびYは、同一または異なって、水素およ
    びヒドロキシ保護基からなる群から選ばれる基を意味す
    る。〕 で示されるビタミンD−22−トシレート誘導体を、式: Ph-SO2-CH2-R′ 〔式中、R′はアルキル、ヒドロキシ置換アルキルおよ
    びヒドロキシ保護ヒドロキシ置換アルキルからなる群か
    ら選ばれる基を意味し、Phはフェニルまたはアルキル置
    換フェニルである。〕 で示されるアルキルフェニルスルホン誘導体で処理し、
    これにより、 式: 〔式中、X、Y、R′およびPhは前記と同じ。〕 で示される側鎖スルホン付加物を得、得られた側鎖スル
    ホン付加物を還元脱スルホン化して、対応するビタミン
    D化合物を得、次いでヒドロキシ保護基が存在する場合
    はこれを除去することからなる、 式: 〔式中、 Rはアルキルまたはヒドロキシ置換アルキル基を意味す
    る。〕 で示されるビタミンD化合物の製造法。
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