JPH0748343A - ビタミンd−22−フェニルスルホン誘導体 - Google Patents

ビタミンd−22−フェニルスルホン誘導体

Info

Publication number
JPH0748343A
JPH0748343A JP6131616A JP13161694A JPH0748343A JP H0748343 A JPH0748343 A JP H0748343A JP 6131616 A JP6131616 A JP 6131616A JP 13161694 A JP13161694 A JP 13161694A JP H0748343 A JPH0748343 A JP H0748343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vitamin
hexane
compounds
activity
differentiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6131616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2505713B2 (ja
Inventor
Hector F Deluca
ヘクター・エフ・デルカ
Heinrich K Schnoes
ハインリッヒ・カー・シュノーズ
Kato L Perlman
カトー・エル・パールマン
Andrzej Kutner
アンヂジェイ・クトネル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wisconsin Alumni Research Foundation
Original Assignee
Wisconsin Alumni Research Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wisconsin Alumni Research Foundation filed Critical Wisconsin Alumni Research Foundation
Publication of JPH0748343A publication Critical patent/JPH0748343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2505713B2 publication Critical patent/JP2505713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C401/00Irradiation products of cholesterol or its derivatives; Vitamin D derivatives, 9,10-seco cyclopenta[a]phenanthrene or analogues obtained by chemical preparation without irradiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 腫瘍疾患の治療に有効な1α−ヒドキシビタ
ミンD側鎖同族体の合成中間体。 【構成】 式 【化1】 〔式中、XおよびYは、アルキルシリル基であり、Ph
はフェニル又はアルキル置換フェニルであり、Rはアル
キルおよびアルキルシリルオキシアルキルから選ばれる
基を意味する。〕で示されるビタミンD−22−フェニ
ルスルホン誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保健福祉省の認可およ
び補助金により支持された実験の過程でなされたもので
ある。政府は本発明に対し、ある種の権利を有する。本
発明は新規ビタミンD化合物に関する。特に、本発明
は、悪性細胞の分化において特異的で予期せぬほどの活
性を示し、腫瘍疾患の治療に有効な1α−ヒドロキシビ
タミンD側鎖同族体の合成中間体として有用なビタミン
D−22−フェニルスルホン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】ビタミンD系の化合物は、動物やヒトの
カルシウム恒常性の制御に必須な薬剤としてよく知られ
ている。また、カルシウム代謝の調整には、ビタミンD
自体ではなく、動物や人体において該ビタミンDから形
成された代謝物が有効であることも知られている。これ
に関連し、最も重要なビタミンD代謝物は1α−25−
ジヒドロキシビタミンD3(1,25−(OH)23)であ
る。この化合物、並びにある種の構造類似体、例えば1
α−ヒドロキシビタミンD3(1α−OH−D3)、1α−
ヒドロキシビタミンD2(1α−OH−D2)またはある種
のフッ素置換1,25−(OH)23誘導体は、腸のカル
シウム吸収や骨からのカルシウムの再吸収(骨移送)に対
し、非常に有効である。このため、これらの化合物は、
腎性骨ジストロフィ、上皮小体機能低下症、ビタミンD
耐性くる病やオステオポローシスなどの種々のカルシウ
ム代謝障害を治療するための医薬として、現在使用され
ているかまたはその使用が提案されている。
【0003】近年の研究によれば、1,25−(OH)2
3は、イン・ビボでのカルシウム恒常性の制御における
その役割に加え、他の生物学的機能を示すことが確証さ
れている。特に、1,25−(OH)23およびその関連
化合物(例えば、1α−OH−D3、1,25−(OH)2
3のフルオロ類似体)は、細胞分化の誘発に対し、非常に
有効であることが証明されている。最も重要なこととし
て、1,25−(OH)23は、悪性細胞(とくに、白血病
細胞)の増殖を抑制し、培養中の分化を正常な単核細胞
に変換させることが判明している〔アベら、プロシーデ
ィング・オブ・ナショナル・アカデミィ・オブ・サイエ
ンス(Abe et al.,Proc.Natl.Acad.Sci)、USA7
8巻、4990頁(1981年);ホンマら、イビッド
(Honma et al.,ibid)、80巻、201頁(1983
年)〕。この著しい活性により、1,25−(OH)23
よび関連化合物は、抗ガン剤、とくに抗白血病剤として
提案されている〔スダら(Suda et al.)、米国特許第4
391802号〕。しかしながら、これら化合物は、培
養株中の悪性細胞の分化において非常に有効であること
が事実だとしても、カルシウム代謝に作用する薬剤とし
て同等の非常に高い活性を示すので、分化治療における
抗ガン剤としての実際的な用途は、大きく制限されてい
る。抗白血症剤として、イン・ビボで有効な使用に必要
なレベルでは、当該化合物は、その固有なカルセミック
(calcemic)活性により、血液中のカルシウムを著しく高
くかつ非常に危険なレベルに誘発しうる。このカルセミ
ック活性のため、これらの公知のビタミンD化合物は悪
性疾患の治療に用いることが妨げられたり、制限されて
おり、したがって作用の特異性および選択性がより大き
い化合物が必要である。
【0004】本明細書において、「カルセミック活性」ま
たは「カルセミック作用」なる語は、腸のカルシウム吸収
(Ca輸送)および骨からの再吸収(骨移送)に対するビタ
ミンD化合物の刺激によって血中カルシウムのレベルを
増加させるような、該ビタミンD化合物のよく知られた
能力に関する短縮語である。「分化活性」なる語は、その
正常細胞への分化を含め、近年発見されたある種のビタ
ミンD化合物の、悪性細胞の増殖阻止活性を意味する。
【0005】先行実験によれば、向上した分化活性を有
する数種の化合物が製造されている。すなわち、米国特
許第4717721号ならびに他の刊行物〔オストレム
およびデルカ、ステロイド(Ostrem & DeLuca,Ster
oids)、49巻、73〜102頁(1988年);オスト
レムら、ジャーナル・オブ・バイオロジィカル・ケミス
トリィ(Ostrem et al.,J.Biol.Chem.)、262巻、
14164頁(1987年)〕は、側鎖が炭素1つだけ長
い1,25−(OH)2D類似体が1,25−(OH)23
体よりも約10倍の白血病細胞の分化活性を示す旨開示
する。しかしながら、かかる化合物は、カルシウム吸収
の刺激および血しょうカルシウムレベルの上昇について
は、1,25−(OH)23とほぼ同等の効力のままであ
り、したがって前記したような、望ましくない強力な
「カルセミック作用」の問題は解決されていない。した
がって、かかる化合物は、分化:カルセミック活性の比
率改善を示すものの、カルセミック活性が親化合物(1,
25−(OH)23)と同程度に高い点で、選択性でな
い。選択的分化活性を示すと言われている他のビタミン
D−関連化合物が報告されている〔オストレムら(Ostr
em et al.)、前掲;クボデラら、ケム・ファルム・ブル
(Kubodera et al.,Chem.Pharm.Bull.)、34巻、2
286〜89頁(1986年);イケカワら、ケム・ファ
ルム・ブル(Ikekawa et al.,Chem.Pharm.Bull.)、
35巻、4362頁(1987年)〕。しかし、これらの
化合物は、本発明が意図している化合物と比較すると、
構造上明確な差異を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するた
めの手段】本発明は、悪性細胞の分化誘発において1,
25−(OH)23と比較して非常に高い活性を示す一
方、カルシウム代謝に対し示す効果が1,25−(OH)2
3よりも非常に低いことで、特徴付けられる化合物の
合成中間体に関する。すなわち、本発明の化合物から得
られるビタミンD関連化合物は、非常に特異的な分化剤
であり、その活性パターンにより、悪性細胞の分化治療
に使用することができる。非常に高い分化活性を、著し
く減少または抑制したカルシウム代謝と組み合わせるこ
とにより、イン・ビボにおいて、これらの化合物を、血
中カルシウムレベルを過剰に誘発することなく悪性疾患
の処置のために投与することができる。これらの特性の
ため、かかる化合物は、上記目的の好ましい薬剤とな
る。
【0007】構造上、望ましい生物学的寄与を示す該化
合物の重要な特徴は、側鎖が、2または3つのメチレン
単位を該側鎖に導入することによって延長されている
1,25−(OH)23の側鎖同族体である。すなわち、
このタイプの化合物は、以下の式で示される構造を特徴
とする。
【化2】 式中、X、YおよびZは、同一または異なって、水素ま
たはヒドロキシ保護基、およびnは3または4の整数を
意味する。
【0008】24−ジホモ−1,25−(OH)23およ
びヒドロキシ保護誘導体、即ちnが3である上記構造を
有する化合物、および24−トリホモ−1,25−(O
H)23およびそのヒドロキシ保護誘導体、即ちnが4で
ある上記構造を有する化合物は、上記式で示される化合
物の、好ましい例である。これらの化合物は、米国特許
第4717721号の24−ホモ−ビタミンD化合物に
関連するものではあるが、しかしながら、該化合物は、
構造上および生物学的特性の両方の点で、特徴付けられ
るものである。構造的には、該化合物は、重要な特徴と
して該側鎖が、2または3つのメチレン単位を該炭素鎖
に導入することによって延長されている新規なビタミン
D同族体であり、生物学的には、該化合物は、1,25
−(OH)23と比較して、悪性細胞の増殖抑制および分
化誘発において少なくとも類似の効力を有するかまたは
それ以上の効力を有する一方、カルシウム活性が全くな
いかまたは著しく減少した、高い選択性を示す細胞分化
剤である。
【0009】したがって本発明は、悪性細胞の分化促進
や腫瘍疾患の治療に特に有用な新規な化合物の合成中間
体を提供するものである。本発明の化合物は、前記した
新規な化合物、並びに公知のビタミンD代謝物または他
の同族体または他の側鎖修飾ビタミンD誘導体の合成に
使用することができる。
【0010】本発明の化合物は、以下の構造式を有する
セコステロール誘導体とフェニルスルホン化合物を反応
させることにより得られる。
【化3】 式中、XおよびYは、アルキルシリル基、およびLは、
ハライドのような脱離基、トシロキシもしくはメシロキ
シ、または同様な置換可能な官能基を意味する。このタ
イプの好ましい誘導体は、ヒドロキシ保護D−22−ト
シロキシ化合物である。又、フェニルスルホン化合物
は、以下の構造を有する。 PhSO2−CH2−R 式中、Phはフェニルまたはアルキル置換フェニル、お
よびRは、アルキル、およびアルキルシリルオキシアル
キルからなる群から選ばれる基を意味する。前記したビ
タミンD−22−トシレートと、適切なフェニルスルホ
ン単位の結合は、スルホン化学の確立された原理に基づ
く〔例えば、ピイ・デイ・マグナス、テトラヘドロン
(P.D.Magnus,Tetrahedron)、33巻、2019頁(1977
年);トロストら、テトラヘドロン・レターズ(Ttrost
et al.,Tetrahedron Letters)、3477頁(1976年)参
照〕。強塩基を媒介とする該反応により、以下の構造式
を有する本発明の化合物を生成しうる。
【化4】 式中、R、XおよびYは前記と同じ。
【0011】上記の中間体付加物は、新規化合物である
が、これは金属アマルガム(例えばナトリウムアマルガ
ム、アルミニウムアマルガム)含有媒体中で還元させ
て、以下の構造式で示される所望のビタミンD化合物を
製造しうる。
【化5】
【0012】還元性脱スルホン化は、例えば金属/アル
キルアミンまたは金属/NH3混合物を用いる、溶解性
金属による還元のような他の手段によっても達成するこ
とができる。次いで、アルキルシリル基を常法で除去し
て、対応する遊離ヒドロキシ化合物を生成することがで
きる。
【0013】上記の側鎖結合過程に用いられる、前記ビ
タミンD−22−トシレートは、公知の方法で調製する
ことができる公知物質である〔例えば、アンドリュース
ら、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリイ
(Andrews et al.,J.Org.Chem.)、51巻、4819頁
(1986年)〕。また、該トシレートは、ヒドリド還元し次
いでビタミンD−22−エステルをトシル化することで
調製することができる〔クトーネルら、テトラヘドロン
・レターズ(Kutner et al.,Tet.Letters)、28
巻、6129〜6132頁(1987年)参照〕。該エステルは以下
の構造式で示される。
【化6】 式中、XおよびYはアルキルシリル基、Aはアルキルま
たはアリール基を意味する。
【0014】明白ではあるが、ビタミン核としてビタミ
ンD−22−−トシレートを用い側鎖残基としてフェニ
ルスルホンを使用する前記方法は、選択されたアルキル
またはアルキルシリルオキシアルキル基Rに応じ、最終
目的とする多数の1α−ヒドロキシビタミンD側鎖類似
体の調製に使用することができる。好ましいフェニルア
ルキルスルホン単位は、Rがアルキルまたはヒドロキシ
アルキル基の化合物であり、以下の構造式で示される。
【化7】 式中、Uは、水素、アルキルシリルオキシおよび炭素数
1〜4の炭化水素残基からなる群から選ばれる基、l、m
およびnは、独立して1〜5の整数、Zはアルキルシリ
ルオキシ基を意味する。所望の生物学的活性(すなわ
ち、高い分化活性と全くないかまたは低いカルセミック
活性)を有する新規化合物の製造に特に好ましいもの
は、nが3または4の前記したスルホン単位である。
【0015】本明細書および請求の範囲において用いら
れる「アルキル」なる語は、その全ての異性体形の炭素
数1〜10の直鎖または分枝鎖アルキルを意味する。好
ましいアルキルシリル基は、トリメチルシリル、トリエ
チルシリル、t−ブチルジメチルシリルおよび類似のア
ルキル化シリル残基である。
【0016】つぎに、実施例および参考例を挙げて本発
明をさらに詳しく説明するが、これらに限定されるもの
ではなく、単に製造法および該方法によって得られる新
規化合物を示すものである。これらの実施例および参考
例において、アラビア数字により特定した化合物(例え
ば、化合物1、2、3など)は、その処理工程図におい
て番号を付した構造と対応するものである。さらに、参
考例では、該新規化合物の特徴的な生物学的特性、例え
ば細胞分化剤および抗癌剤としてのこれら化合物の適用
において基材として役立つような特性を説明する。
【0017】化合物の製造 一般的な方法 赤外スペクトル(IR)は、ニコレット(Nicolet)MX
−1 FT−IRスペクトロメーターにより、正味の油
状物質からなる膜を用いて得た。紫外線(UV)吸収スペ
クトルは、ヒタチ・モデル60−100−UV−VIS
スペクトロメーターで記録した。核磁気共鳴(NMR)ス
ペクトルは、270または400MHzにおいて、ブル
ッカーWH−270またはAM−400FTスペクトロ
メーターにより、挙げた溶媒中で記録した。化学シフト
(δ)は内部対照MeSi(δ:0.00)またはCHCl
3(δ:7.24)から低磁場方向へのものとして記した。
低または高分解能マススペクトルは、特に断らなければ
70eVにおいて、クラトスDS−55データ・システ
ムを備えたクラトスMS−50TCインストルメントで
記録した。高分解データは、ピーク・マッチングにより
得た。試料は、120〜250℃に維持したイオン源内
に、ダイレクト−インサーション・プローブにより導入
した。カラムクロマトグラフィには、シリカゲル60
(メルク、70〜230〜400メッシュ)を用いた。薄
層クロマトグラフィ(TLC)は、予めコーチングしたア
ルミナ・シリカゲル・シートを用い、EMサイエンス
(ギブストーン、NJ)のUVインジケーターにより、行
った。用いた溶媒系はつぎの通りである:A;クロロホ
ルム−エタノール=85:15(v/v)、B;ヘキサン−
酢酸エチル=1:1およびC;ヘキサン−酢酸エチル=
3:1。高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)は、モデ
ル6000Aソルベント・デリバリイ・システム、モデ
ル6UKユニバーサル・インジェクターおよびモデル4
50可変波長デイテクターを備えたウオーターズ・アソ
シアエート液体クロマトグラフィを用いて行った。ゾル
バックス−シリカ(フェノメネックス)カラム(6.2mm×
25cmおよび10mm×25cm)を用いた。溶媒系:A;ヘキサ
ン中、3%2−プロパノール、B;ヘキサン中、2%2
−プロパノール、C;ヘキサン中、6%2−プロパノー
ル、D;ヘキサン中、10%2−プロパノール、E;ヘ
キサン中、20%2−プロパノール、F;ヘキサン中、
2%酢酸エチル。HPLC試料の精製には、シリカゲル
Sep−Pak(ウオーターズ・アソシアエート)カートリッ
ジを用いた。3β−アセトキシ−22,23−ビスノル
−5−コレニック・アシッド(cholenic acid)は、ステ
ラロイド(ウイルトン、NH)から購入した。テトラヒド
ロフラン(THF)は、ナトリウム・ベンゾフェノン・ケ
チルから蒸留した。他の溶媒は常法で精製した。ヘキサ
ン中n−ブチルリチウム(アルドリッチ)は、n−プロパノ
ールにより、THF中1,10−フェナトリンの存在下
に、アルゴン中で滴定した。ビタミンD化合物を伴う反
応は、窒素またはアルゴン雰囲気下にマグネチック・ス
ターラーで撹拌しながら行った。溶液および液体の添加
は、ゴム膜を介しシリンジで行った。
【0018】参考例1 1α−ヒドロキシビタミン C−22エステル(化合物
10)およびヒドロキシ保護誘導体(化合物8、11)
の合成(処理工程I) (a)ステロイドエステル(1)および(2)の調製 3β−アセトキシ−22,23−ビスノル−5−コレニ
ック・アシッド10gをメタノール中5%KOH420m
lに溶解し、溶液を室温で15分間撹拌して該アセテー
トを加水分解させた。この溶液に、メタノール中10%
2SO4160mlを撹拌しながら添加し、得られた懸濁
液をメタノール中1%H2SO4400mlで希釈した。混
合物を48時間加熱還流して、エステル化を完了させた
(TLCにより、溶媒系Aで確認)。生成物、メチルエス
テル(1)(9.0g、88%)を常法で単離し、かかる物質
4.4g(12mmol)を乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)
135mlに溶解し、イミダゾール3.6g(52.8mmol)
を加え、次いでtert−ブチルジメチルシリル・クロライ
ド4.0g(26.4mmol)を加えた。溶液を、かさ高い沈
澱物が形成するまで室温で5分間撹拌し、次いで撹拌を
付加的に15分間続けた。反応混合物をヘキサン400
mlで抽出し、水、飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4
乾燥した。溶媒を蒸発させ、TLC(溶媒系b)で生成
してシリル化エステル(2)(5.3g)を無色の油として
得、これを付加的に精製することなく次の工程に用い
た。分析用の試料は、フラッシュ・カラムクロマトグラ
フィにより、ヘキサン中2%酢酸エチルを用いて得た。 IR(膜):1737.99、1604.89cm-1
【0019】(b)5,7−ジエン(3)の調製 化合物(2)1.0g(2.1mmol)、ジブロモマンチン0.4
2g(1.5mmol)および無水重炭酸ナトリウム0.91g
(10mmol)の、ヘキサン20ml中混合物を、窒素雰囲気
中、30分間、出発エステル2が検出されなくなるまで
(TLC、溶媒系C)加熱還流した。沈澱物をろ過し、溶
液を減圧下に乾燥した。残渣を無水THF5mlに再び溶
解し、テトラブチルアンモニウム・ブロマイド0.06g
(0.19mmol)を添加し、混合物を室温で30分間、窒
素雰囲気下で撹拌した。テトラブチルアンモニウム・フ
ルオライド10ml(THF中1M)の溶液を添加し、次
いでs−コリジン0.7mlを加え、混合物を窒素雰囲気下
に室温で1時間撹拌した。別に、テトラブチルアンモニ
ウム・フルオライド5mlを添加し、3時間撹拌を続け
た。エーテル50mlを添加し、有機層を水、冷1N塩
酸、次いで10%NaHCO3で洗浄し、無水MgSO4
乾燥した。生成物をベンゼンに溶解し、シリカゲル(7
0〜230メッシュ)30gを用いてクロマトグラフィに
付した。エステル(3)0.44g(58%)をヘキサン中酢
酸エチルを用いて溶離させた。分析用の試料は、HPL
C(溶媒系A、Rv77ml)で得た。 UV(ヘキサン中3%2−プロパノール)、λmax=26
2nm(ε7000)、λmax=272nm(ε9800)、λm
ax=282nm(ε10500)、λmax=293(ε600
0);1HNMR(CDCl3)δ、0.54(s,3H,18−
CH3)、0.94(s,3H,19−CH3)、1.22(d,2
H,J=6Hz,21−CH3)、3.6(m,1H,3−H)、
3.68(s,3H,CO2CH3)、5.42(m,1H,6−
H)、5.58(m,1H,7−H);MS、m/z(相対的強
度)M+358(61)、340(12)、325(100)、
299(68)、271(7)、253(17)、237(2
6)、211(27)、143(72)、119(35)
【0020】(c)ビタミンエステル(4)の調製 ベンゼン−エチルエーテル(1:4、v/v)350ml中ジ
エン(3)(830mg、2.3mmol)の溶液を、撹拌しなが
ら、窒素雰囲気下にて、窒素バブラーおよびビッカー・
フィルターを備えた水冷石英浸漬ウエル中で、ハノヴィ
ヤ(Hnovia)608A36中圧UVランプを用い、40
分間(4×10分)照射した。反応を、HPLCにより、
ヘキサン中2% 2−プロパノールを用い、265nmで
モニターした。溶液を減圧下で乾燥し、乾燥エタノール
100mlに再度溶解し、窒素雰囲気下に3時間加熱還流
した。次いで溶液を濃縮し、ヘキサン中10%酢酸エチ
ルに再度溶解し、シリカゲル(70〜230メッシュ)3
0g上でクロマトグラフィに付した。ビタミンエステル
(4)(298mg、36%)を、ヘキサン中15%酢酸エチ
ルの混合物を用いて溶離した。分析用の試料は、HPL
C(溶媒系B、Rv94ml)で得た。 IR(膜)1738.95cm-1 UV、λmax=264nm1 HNMR(CDCl3)δ、0.56(3H,s,18−C
3)、1.20(3H,d,J=7Hz,21−CH3)、3.6
6(3H,s,CO2CH3)、3.95(1H,m,3−H)、4.
80(1H,d,J=1.2Hz,19Z−H)、5.05(1
H,d,J=1.2Hz,19−E−H)、6.03(1H,d,J
=11Hz,7−H)、6.23(1H,d,J=11Hz,6−
H);MS、m/z(相対的強度)、M+358(45)、34
0(9)、325(45)、299(22)、253(19)、
237(18)、136(60)、118(100)
【0021】(d)3,5−シクロビタミン・エステル(6)
の調製 エステル(4)をトシレート(5)に、常法により、ピリジ
ン中p−トルエンスルホニルクロライドを用い、4℃で
20時間を要して変換させた。粗製トシレート(5)(1
02mg、0.2mmol)を無水ジクロロメタン2mlに溶解
し、これを、撹拌しながら無水重炭酸カリウム250mg
含有メタノール溶液15mlに55℃で添加した。混合物
を窒素雰囲気下に55℃で24時間撹拌した。次いで溶
媒を減圧除去し、残留物をエーテルで抽出した。有機層
を水洗し、無水MgSO4で乾燥した。生成物、シクロビ
タミンエステル(6)を、シリカゲルクロマトグラフィに
より、ヘキサン中20%酢酸エチルを用いて精製した
(50mg、68%)。1 HNMR(CDCl3)、δ0.54(3H,s,18−CH
3)、0.74(m,3H)、0.91(m,4−H)、1.20
(3H,d,J=7Hz,21−CH3)、3.25(3E,
s,6R−OCH3)、3.65(3H,s,22−CO2
3)、4.15(1H,d,J=9Hz,6−H)、4.88
(1H,19E−H)、5.00(1H,d,J=9Hz,7
−H)、5.02(1H,19E−H);MS,m/z(相対的
強度)372(M+,17)、340(100)、253(4
8)、221(40)、135(72).
【0022】(e)5,6−シス1α−ヒドロキシビタミン
・エステル(8)およびトランス異性体(9)の調製 tert−ブチル・ヒドロペルオキシド112μl(トルエン
中3.0M溶液、0.34mmol)を、乾燥塩化メチレン2m
l中二酸化セレン9mg(0.8mmol)の懸濁液に添加した。
混合物を室温にて窒素雰囲気下に、透明な溶液がえられ
るまで撹拌した。無水ピリジン12μl(0.15mmol)を
添加し、次いで無水ジクロロメタン2ml中に溶解したエ
ステル(6)(50mg)を添加した。混合物を窒素雰囲気下
に30分間撹拌した。冷10%重炭酸ナトリウム2mlを
添加し、混合物をエーテルで抽出した。有機層を冷10
%重炭酸ナトリウム、氷水で洗浄し、次いで無水MgS
4で乾燥した。シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン
中10〜20%酢酸エチル)により、1α−ヒドロキシ
化合物(7)12.5mgを得た。この生成物を直ちに氷酢
酸0.5mlに溶解し、溶液を55℃で窒素雰囲気下にて
撹拌下に15分間加熱した。反応混合物を氷上に注ぎ、
エーテルで抽出し、氷冷飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し
た。合したエーテル抽出物を水洗し、MgSO4上で乾燥
した。エステル(8)を、デルカら記載の方法(DeLuca
et al.米国特許第4554106号)により、単離した(6mg、
(5)から生成した全量の20%)。(5Z,7E)および
(5E,7E)異性体、(8)および(9)の分析試料は、各
々、分取HPLCにより、比率2.5:1で得た。
【0023】化合物(8) HPLC,溶媒系C,Rv68ml;UV(EtOH)λmax
264nm,λmin227nm,A264/A227=2.0
7;1H NMR(CDCl3)δ,0.56(3H,s,18−
CH3),1.20(3H,d,J=6.5Hz,21−C
3),2.04(3H,s,3β−アセチル),3.66(3
H,s,22−CO2CH3),4.4(1H,m,1−H),
5.2(1H,m,3−H),5.01(19E−H),5.3
4(19Z−H),6.01(1H,d,J=10Hz,7−
H),6.33(1H,d,J=10Hz,6−H),MS,
m/z(相対的強度),416(M+,4),356(10
0),338(21),251(13),134(95)。
【0024】化合物(9) HPLC,溶媒系C,Rv78ml;UV(EtOH),λma
x267nm,λmin227nm,A267/A227=3.
51;1H NMR(CDCl3)δ,0.56(3H,s,1
8−CH3),1.20(3H,d,J=6.5Hz,21−
CH3),2.04(3H,s,3β−OAc),3.66(3
H,s,22−CO2CH3),4.5(1H,m,1−H),
5.3(1H,m,3−H),4.99(19E−H),5.1
3(19Z−H),5.81(1H,d,J=10Hz,7−
H),6.56(1H,d,J=10Hz,6−H)。
【0025】(f)1α−ヒドロキシエステル(10)およ
びジシリルエステル(11)の調製 メタノール10ml中0.1NKOH溶液を、エチルエー
テル10ml中酢酸エステル(8)(100mg、0.24mmo
l)の撹拌溶液に添加した。得られた溶液を室温にて90
分間、出発物質がTLC(溶媒系B)により検出されな
くなるまで、撹拌した。ジヒドロキシエステル(10)を
標準的抽出法(酢酸エチル、飽和NaCl、無水MgS
4)で単離した。イミダゾール(250mg、3.6mmol)
およびtert−ブチルジメチルシリル・クロライド(25
0mg、1.6mmol)のDMF2ml中混合物を、エステル
(10)(86.2mg、0.23mmol)のDMF4ml中撹拌溶
液に添加した。得られた均一混合物を15分間、55℃
にて、TLC(溶媒系B)により出発物質が検出されなく
なるまで撹拌した。生成物をヘキサンで単離し、次いで
有機層を塩水で洗浄し、無水MgSO4上で乾燥した。粗
製生成物のヘキサン溶液をシリカゲルSep−Pakカート
リッジによりろ過して、ジシリル化エステル(11)(136
mg、98%)を得た。 UV(ヘキサン),λmax264nm,λmin227nm,A2
64/A227=1.91;1H NMR(CDCl3),δ
0.07[12H,s,Si(CH3)2],0.55(3H,s,
18−CH3),0.86[18H,s,C(CH3)3],1.
20(3H,d,J=6.8Hz,21−CH3),3.65
(3H,s,O−CH3),4.18(1H,m,3−H),
4.36(1H,m,1−H),4.83(1H,d,J=1.
2Hz,19Z−H),5.16(1H,d,J=1.2H
z,19E−H),5.96(1H,d,J=11.2Hz,
7−H),6.19(1H,d,J=11.2Hz,6−
H);MS,m/z(m/e248に対し標準化した強度),
602(M+,10),470(59),413(7),338
(10),248(100)。
【0026】参考例2 C−22−アルコール(12)およびC−22−トシル誘
導体(13)の合成(処理工程II) (a)C−22−アルコール(12)の調製 水素化アルミニウムリチウム25mg(0.65mmol)を
シリルエステル(11)136.2mg(0.23mmol)の無
水THF5ml中撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下に0℃で
添加した。懸濁液を15分間0℃で撹拌し、過剰のLi
AlH4を、THF中10%水中への滴下により分解させ
た。懸濁液をTHF10mlで希釈し、撹拌を室温でさら
に15分間続けた。生成物を標準的抽出法により、酢酸
エチルおよびシリカゲルSep−Pakろ過(ヘキサン中1
0%酢酸エチル)を用いて単離した。ジシリルアルコー
ル(12)を無色の油として得た(118.4mg、収率9
1%)。 UV(EtOH),λmax264,λmin227,A264/
A227=1.57;1H NMR(CDCl3)δ0.00
(12H,s,Si−CH3)0.53(3H,s,18−CH
3),0.85[18H,s,Si−C(CH3)3],1.04
(3H,d,J=6.4Hz,21−CH3),3.37およ
び3.63(1Hおよび1H,各々m,22−CH2),4.
17(1H,m,3−H),4.35(1H,m,1−H),
4.84(1H,brs,19Z−H),5.16(1H,br
s,19E−H),6.0(1H,d,J=12.2Hz,7
−H),6.21(1H,d,J=12.2Hz,6−H);
MS,m/z(m/e 248に対し標準化した強度),57
4(M+,17),442(67)383(11),308(1
7),248(100)。
【0027】(b)22−アルコール−トシレート(13)
の調製 p−トルエンスルホニルクロライド42.7mg(0.22mm
ol)の乾燥ピリジン50μl中氷冷溶液を、アルコール1
2の撹拌溶液に0℃にて窒素雰囲気下で添加した。混合
物を5℃で22時間、出発物質がTLC(溶媒系C)に
より検出されなくなるまで撹拌した。反応混合物を氷冷
飽和水性NaHCO3上に注ぎ、撹拌をさらに30分間続
けた。生成物を酢酸エチル−ヘキサン1:1(v/v)で抽
出した。有機層を飽和NaClで洗浄し、MgSO4で乾燥
した。溶媒を減圧除去し、ピリジンを窒素気流中で除去
した。粗製生成物をシリカゲルSep−Pakろ過(ヘキサ
ン中5%酢酸エチル)で精製して、純粋なトシレート(1
3)(54mg、98%)を得た。 IR(膜)3500,2950,1580,1367,1
267,1189,1178,1099,1085,8
35cm-1;UV(ヘキサン)λmax263nm,λmin236
nm;1H NMR(CDCl3)δ0.00(12H,s,Si−
CH3),0.43(3H,s,18−CH3),0.81[1
8H,s,Si−C(CH3)3],0.93(3H,d,J=
6.8Hz,21−CH3),2.40(3H,s,Ar−CH
3),3.64および3.91(1Hおよび1H,各々m,2
2−CH2),4.13(1H,m,3−H),4.31(1H,
m,1−H),4.79(1H,brs,19Z−H),5.1
3(1H,brs,19E−H),5.94(1H,d,J=1
2.8Hz,7−H),6.17(1H,d,J=12.8H
z,6−H),7.43および7.84(2Hおよび2H,
各々m,Ar−H);MS m/z(m/z248に対し標準化
した強度),728(6),596(30),556(7),4
64(7),424(44),367(19),292(2
3),248(100);式量(C41685Si2Sとし
て)、計算値:728.4338、実験値:728.43
26。
【0028】参考例3 フェニルスルホン側鎖単位の合成(処理工程III) (a)フェニルスルホン側鎖残基(18)の調製 4−クロロバレリルクロライド(14)(アルドリッチ:
3g、19.2mmol)の無水THF25ml中溶液を、激し
い撹拌下に30分間を要し、アルゴン雰囲気下、メチル
マグネシウムブロマイド(エーテル中3M溶液12.9m
l)の乾燥THF25ml中溶液に、−10℃で添加した。
反応混合物を2時間以内に室温まで暖め、水でクエンチ
ングし、希塩酸で中和した。混合物をエーテルで抽出
し、合した有機層を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒の除去後、残渣を真空蒸留して、クロロアルコ
ール(15)を無色の液体として得た(2.1g、70%)。
無水ジメチルホルムアミド5ml中の生成物(15)(1.5
g、10mmol)を、チオフェノール1.32g(12mmol)お
よびカリウムt−ブトキシド1.32g(11.3mmol)の無
水ジメチルホルムアミド25ml中撹拌溶液に添加した。
反応混合物を室温にて一夜撹拌し、溶液をジクロロメタ
ンと水の間に、分離させた。有機層を水性炭酸ナトリウ
ム、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶
媒を真空蒸留して、粗油をシリカゲルフラッシュクロマ
トグラフィにより、ヘキサン−酢酸エチルで精製した。
スルフィド(16)(2.2g、98%)を無色の液体として
得た。スルフィド(16)(1.01g、4.5mmol)を乾燥
ジクロロメタン40mlに溶解し、3−クロロ過安息香酸
2.5g(11.6mmol、アルドリッチ80〜85%)を、
撹拌下、時々冷却しながら滴下した。反応混合物を2時
間撹拌し、次いで10%重炭酸ナトリウムでクエンチン
グした。合した有機層を水性硫酸ナトリウムおよび塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を真空
蒸留して粗製の油をシリカゲルフラッシュクロマトグラ
フィにより、ヘキサン−酢酸エチル混合物を用いて精製
し、スルホン(17)(1.1g、97%)を無色の液体とし
て得た。スルホン(17)(1.3g、5.1mmol)およびイ
ミダゾール1.5g(22.7mmol)の乾燥ジメチルホルム
アミド50ml中撹拌溶液に、トリエチルシリル・クロラ
イド1.15g(7.7mmol)を添加した。反応混合物を室
温で2時間維持し、次いでジクロロメタンで希釈した。
混合物を水性塩化アンモニウム溶液および水で洗浄し
た。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を真空下
で除去した。残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラ
フィで精製した。ヘキサエチルジシロキサンをまずヘキ
サンで溶離した。トリエチルシリル−保護スルホン(1
8)(1.8g、97%)をヘキサン−酢酸エチル9:1で
無色の液体として溶離した。 IR(正味):3045,2940,1440,1360,1
130,1020cm-11H NMR(400MHz,CDC
l3)δ0.518(6H,q,J=6.2Hz,Si−CH2),0.
899(9H,t,J=6.2Hz,Si−C−CH3),1.14
2(6H,s,CH3),1.307−1.462(4H,m),1.
655−1.738(2H,m,H−4),3.080−3.1
22(2H,m,H−2),7.567(2H,t,J=6.8Hz,
H−アリール メタ),7.648(1H,t,J=6.8Hz,
H−アリール パラ),7.916(2H,d,J=6.83H
z,H−アリール オルソ);MS(EI,7 eV):m/z
(相対的強度)372(M+,2),341(100),229
(2),227(18),173(24),103(22),75
(45),55(33)。処理工程IIIにおいて示したよう
に、他のフェニルスルホン単位も、前記した一般的方法
または文献記載の類似の方法により調整することができ
る。例えば、以下のとおりである。
【0029】(b)フェニルスルホン(19)の調製 前記参考例3(a)記載の方法に従い、ジクロロ化合物1
4を処理した。ただし、メチルマグネシウムブロマイド
に代えて、エチルマグネシウムブロマイドを第1反応工
程に用いて、構造式
【化8】 (式中、Z=Et3Si)のフェニルスルホン同族体を得
た。
【0030】(c)フェニルスルホン(23)の調製 6−ブロモヘキサノイルクロライド(20)(3.8g、2.
8ml、18mmol)の無水THF10ml中溶液を、激しい
撹拌下に15〜20分間を要し、アルゴン雰囲気下に、
メチルマグネシウムブロマイド(エーテル中3M溶液1
4ml)の無水THF15ml中溶液に、−10℃で添加し
た。反応混合物を2時間、室温で撹拌し、0℃に冷却
し、慎重に1:1希塩酸で分解させた。混合物をエーテ
ルで抽出し、合した有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、蒸発させて、ブロモアルコール(21)を無
色の油として得た(3.6g、94%)。ブロモアルコール
3.4g(16mmol)を、無水ジメチルホルムアミド中ベン
センスルフィン酸ナトリウム塩3.3g(20mmol)で、7
0℃にて4.5時間処理した。混合物を氷上に注ぎ、ジ
クロロメタンで抽出し、1N塩酸、水、10%重炭酸ナ
トリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、ろ過し、蒸発させて、スルホン(22)を得、これ
を、フラッシュクロマトグラフィにより、シリカゲン上
で精製し、ヘキサン中40〜50%酢酸エチルで溶離さ
せて、少量の対応するスルフィネートエステルを含むス
ルホン(4,18g、98%)を得た。 MS、m/z(270(M+),255(M+−15),77,5
9) スルホン(22)(4g、14mmol)およびイミダゾール3.
8g(55mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド13ml中撹
拌溶液に、トリエチルシリル・クロライド4.6g(5.1
ml、30mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間
撹拌し、氷水に注ぎ、エーテルで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残渣をフラッ
シュクロマトグラフィで精製した。ヘキサエチルジシロ
キサンをまずヘキサンで溶離し、ヘキサン中3%酢酸エ
チルで少量のスルホンを含む保護スルフィネートエステ
ルを溶離し、次いでヘキサン中10%酢酸エチルで保護
精製スルホン(23)を溶離した(3.4g、60%)。 元素分析値(C20363SSi) 計算値(%):C:62.45、H:9.43、S:38.
34 実験値(%):C:61.97、H:9.45、S:38.
33 MS、m/z(相対的強度) 355(100)(M+−29)、
227(15)、173(35)、103(43)、75(9
5)、55(23)、NMR(400MHz,CDCl3)、0.
54(6H,q,J=7Hz,Si−CH2)、0.94(9H,t,
J=8Hz)、Si−C−CH3)、1.15(6H,s,C
3)、1.31−1.36(4E,m)、3.08−3.12
(2H,m,H−2)、7.57(2H,t,J=6.8Hz,H−
アリール−メタ)、7.66(1H,t)、H−アリール−パ
ラ)、7.92(2H,d,J=6.8Hz,H−アリール−オ
ルソ).
【0031】(d)フェニルスルホン(26)の調製 市販の3−フェニルスルホニルプロピオン酸(24)を酸
性メタノールで、標準的エステル化条件下に処理して、
対応するメチルエステルを得、これを、グリニャー反応
に、メチルマグネシウムブロマイドを用いて付して、フ
ェニルスルホン誘導体(25)を得た。(25)をトリエチ
ルシリル・クロライドと、実施例3(a)の条件下に反応
させて、ヒドロキシ保護スルホン(26)を得た。
【0032】(e)スルホン単位(26)の調製 参考例3(d)記載の方法を酸(24)に適用した。ただ
し、メチルマグネシウムブロマイドに代えて、エチルマ
グネシウムブロマイドを、グリニャー反応工程に用い
て、保護スルホン同族体(28)を得た。前記したよう
に、フェニルスルホン単位は、適切に調製され、その後
ヒドロキシ保護誘導体として使用される。トリエチルシ
リル保護基に加え、他の好ましいヒドロキシ保護基は、
t−ブチルジメチルシリル、テトラヒドロフラニル、お
よびテトラヒドロピラニルである。
【0033】実施例1 側鎖結合反応(処理工程図IV) ビタミンスルホン(29)および(30)の調製 1,10−フェナトリン(インジケーターとして使用)の
無水THF溶液をアルゴン雰囲気下に、n−BuLiのヘ
キサン中1.35M溶液(48μl、64μmol)に添加し
て、暗赤色の混合物を得た。溶液をアセトン−ドライア
イス浴に入れ、ジイソプロピルアミン(9μl、64μmo
l)を加えた。得られた溶液をアルゴン雰囲気下に30分
間、−77℃で撹拌した。次いで、スルホン(18)(2
9mg、80μmol)のTHF100μl中溶液を添加し、
次いで別のTHF100μlを用いて洗浄した。得られ
た褐色の混合物を−75℃でアルゴン雰囲気下に30分
間撹拌し、冷却浴をCCl4ドライアイス浴に置き換え
た。−21℃での15分間の撹拌後、トシレート13
(11.6mg、16μmol)の溶液を加えると、反応混合物
が黒色から赤色に変わった。溶液を−20℃〜−30℃
で3.5時間撹拌し、飽和塩化ナトリウム1mlを−10
℃で添加した。混合物をヘキサンで抽出し、有機層を飽
和NaClで洗浄した。有機抽出物をシリカゲルSep−P
akカートリッジでろ過し、次いでヘキサン中10%酢酸
エチル20mlでろ過した。プレパラテイブHPLC(カ
ラム6.2×25cm)(溶媒系F)により、Rv37mlで未
反応トシレート(13)(3.0mg)を得た。次いで、スル
ホン(29)(2.1mg、19%)をRv55mlで溶離させ
た。 IR(膜)3500、2956、1440、1301、1
258、1147、1086、1072、1064c
m-1;UV(ヘキサン)λmax264nm、λmin230nm、
A264/A230=1.96;1HNMR(CDCl3
0.41(3H,s,18−CH3)、0.51(6H,q,J=
5.7Hz,Si−CH2−)、0.86および0.88[9H
および9H、各々、s,Si−C(CH3)3]、0.90(9
H,t,J=8Hz,SiCH2−CH3)、1.13(3H,d,J
=5.8Hz,21−CH3)、1.23(6H,s,26,27
−CH3)、4.17(1H,m,3−H,4.37(1H,m,1
−H)、4.85(1H,brs,19Z−H)、5.17(1H,
brs,19E−H)、5.99(1H,d,J=11.0Hz,7
−H)、6.21(1H,d,J=10.8Hz,6−H)、7.
54(2H,t,J=7.3Hz,Ar−H,メタ)、7.61(1
H,t,J=7.3Hz,Ar−H,パラ)、7.33(2H,d,J
=7.3Hz,Ar−H,オルソ);MS、m/Z(相対的強
度)、926(M+,16)、794(100)、737
(9)、530(9)、521(6)、389(13)、301
(8)。スルホン(30)(3.8mg、35%)(炭素23位に
おける(29)のエピマー)をRv87mlで溶離した。IR
(膜)3500、2955、1440、1304、125
7、1148、1086、1072、1064cm-1;U
V(ヘキサン)λmax264nm、λmin229nm、A264
/A229=2.06;1HNMR(CDCl3)δ0.49
(3H,s,18−CH3)、0.51(6H,q,J=5.7Hz,
Si−CH2−)、0.85[18H,s,Si−C(CH3)3]、
0.90(9H,t,J=7.9Hz,Si−CH2−CH3)、
1.13(3H,d,J=6.2Hz,21−CH3)、1.23
(6H,s,26,27−CH3)、4.16(1H,m,3−
H)、4.35(1H,m,1−H)、4.83(1H,brs,19
Z−H)、5.16(1H,brs,19E−H)、5.98(1
H,d,J=Hz,7−H)、6.20(1H,d,J=11.3H
z,6−H)、7.54(2H,t,J=7Hz,Ar−メタ)、
7.61(1H,t,J=7Hz,Ar−H,パラ)、7.86(2
H,d,J=7Ez,Ar−H,オルソ);MS m/z(相対的
強度)、926(19)、794(100)、737(1
1)、530(28)、521(14)、389(33)、3
01(14).
【0034】参考例4 (a)24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシビタミンD
3(32) メタノール0.5ml中Na2HPO4の飽和溶液を、スルホ
ン(29)(1.80mg)の無水THF0.5ml中撹拌溶液に
加え、次いで粉末無水Na2HPO4(80mg)を添加し
た。混合物をアルゴン雰囲気下に30分間撹拌し、0℃
に冷却した。新鮮な5%ナトリウムアマルガム(約20
0mg)を添加し、混合物を3時間、5℃でTLC(溶媒系
C)により出発物質が検出されなくなるまで、撹拌し
た。混合物をヘキサン3mlで希釈し、撹拌を15分間続
けた。溶媒をデカンテーションし、固体物質をヘキサン
(3×2ml)で洗浄した。氷および飽和塩化ナトリウム2
mlを合した有機溶液に加えた。有機層を飽和塩化ナトリ
ウムで洗浄し、シリカゲルSep−Pakカートリッジでろ
過して、ヒドロキシ保護24−ジホモ−1α−25−ジ
ヒドロキシビタミンD3化合物(31)を無色の油として
得た(1.19mg、1.5μmol、78%)。同様な方法
に従い、スルホン(30)のナトリウムアマルガム還元に
より、化合物31を得た。すなわち、実施例で得られた
ような、スルホン(29)および(30)は、ナトリウムア
マルガム還元前に、分離する必要はない。両混合物は、
効果的に還元して所望のビタミンD誘導体(31)を得る
ことができる。
【0035】化合物(31)(1.1mg)を無水THF0.5
mlに溶解し、この溶液に、THF中テトラブチルアンモ
ニウム・フルオライド(20μl、1M溶液)を添加し
た。混合物をアルゴン雰囲気下に、50分間50℃で撹
拌した。次いでエーテル3mlを添加し、有機層を飽和塩
化ナトリウムで洗浄した。溶媒を除去し、残渣をヘキサ
ン中10%2−プロパノールに溶解し、シリカゲルSep
−Pakでろ過した。プレパラテイブHPLC(溶媒系
D、カラム6.2mm×25cm、Rv62ml)により、所望
のビタミンD同族体(32)を得た(465μg、76
%)。 IR(膜)3360、2927、1602、1447、1
376、1297、1146、1106、1086、1
064cm-1;UV(ヘキサン中10%2−プロパノール)
λmax264nm、λmin228nm、A264/A228=
1.91;1HNMR(CDCl3)δ0.52(3H,s,18
−CH3)、0.90(3H,d,J=6.4Hz,21−C
3)、1.19(6H,s,26,27−CH3)、4.22(1
H,m,3−H),4.42(1H,m,1−H)、4.99(1H,
brs,19Z−H)、5.31(1H,brs,19E−H)、6.
00(1H,d,J=11.1Hz,7−H)、6.36(1H,
d,J=11.2Hz,6−H);MS、m/z(相対的強度)4
44(M+,1.4)、426(41)、393(10)、25
1(26)、209(17)、197(20)、157(2
9)、155(37)、134(58)、105(54)、5
9(100);式量C29483として、計算値:444.
3603、実験値:444.3609
【0036】(b)フェニルスルホン(23)を用いた側鎖
の結合 ビタミン・トシレート(13)をフェニルスルホン単位
(23)と、前記実施例1記載の条件下に反応させて、対
応するビタミンスルホン付加物を得た。これら付加物
を、前記参考例4(a)の一般的な条件を用いてNa/Hg
還元したのち、次いで参考例4(a)記載のヒドロキシ保
護基を除去して、所望の生成物、24−トリホモ−1,
25−ジヒドロキシビタミンD3を得た。これは、以下
の構造で示される。
【化9】
【0037】24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシビ
タミンD3(化合物32)の生物学的活性 参考例5 HL−60細胞の分化測定(第1表) HL−60細胞(ヒト白血病細胞)の分化測定は、デルカ
ら(米国特許第4717721号)記載の一般的な方法に
従い行った。該特許記載の方法に加え、非特異的酸エス
テラーゼ活性を、市販のキット(シグマ・ケミカル・コ
ーポレイション、セントルイス、ミズリイ)に記載のよ
うに測定した。第1表に示すように、分化の程度は、3
つの異なる方法(NBT還元、食作用、およびエステラ
ーゼ活性)で決定し、結果を、種々の濃度のビタミンD
化合物での処置に応じて生成した分化細胞の割合として
示す。
【0038】
【表1】
【0039】これら3つの分析結果を第1表に示した。
明らかなように、新規同族体24−ジホモ−1,25−
(OH)23(化合物32)は、1,25−(OH)23自体
よりも、培養株におけるHL−60細胞の分化誘発の点
で、活性が高い(第1表)。すなわち、天然のホルモンで
ある1,25−(OH)23は、濃度1×10-8モルで約
50〜60%の細胞の分化を誘発するのに対し、新規な
24−ジホモ同族体(化合物32)は、5倍も低い濃度
(5×10-9M)で、60%以上の分化が得られた。同様
に、1,25−(OH)23では、約80%の分化細胞の
生成のために、濃度1×10-7モルが必要であるのに対
し、ジホモ同族体では、5×10-8M(例えば5倍も低
い)で90%よりも良好な分化が得られる。これらの結
果は、24−ジホモ−1,25−(OH)23が、培養株
におけるHL−60細胞の分化誘発の点で、5〜10倍
も活性が高いことを、強く支持するものである。
【0040】参考例6 ラットにおけるカルセミック活性の分析 (a)腸のカルシウム輸送活性およびくる病ラット骨の無
機質化(第2表) 乳離れしたばかりの雄性ラットを、ハルラーン・スプラ
ーグ・ドウーリー・カンパニイ(マジソン、ウイスコン
シン)から入手し、高カルシウム・低リン分のくる病誘
発性食物〔スダら、ジェイ・ニュトル(Suda et.al.,J.N
utr)、100巻、1049〜1052頁、1970年〕をラットに与え
た。かかるラットに、この餌を自由に合計4週間与え
た。3週の終わりに、動物を各群ラット6匹に分けた。
1つの群に、毎日、腹こう内に、ビヒクル(ポリエチレ
ングリコール95%+エタノール5%)0.1mlを与え
た。のこりの群は、以下の用量を含む同じ量のビヒクル
を与えた:1,25−(OH)23=12.5ng、1,25
−(OH)23=25ng、24−ジホモ−1,25−(O
H)23=12.5ngまたは24−ジホモ−1,25−(O
H)23=25ng。最後の投与後24時間ののち、動物
を殺し、腸を摘出し、十二指腸セグメントを用いて、腸
カルシウム輸送をハロランおよびデルカ〔アーチ・バイ
オケム・バイオフィズ(Arch.Biochem.Biophys.)、20
8巻、477〜486頁、1981年〕記載のように測定した。カ
ルシウム輸送活性は、第2表に、カルシウム輸送比率と
して示し、これは、I/O表示によって記した〔しょう
膜媒体中のカルシウム濃度(I):粘膜媒体中のカルシウ
ム濃度(O)〕。テスト化合物による骨無機質化を分析す
るために、全ての動物の大腿骨を摘出し、ソックスレッ
ト抽出器により95%エタノールで24時間抽出し、ソ
ックスレット抽出器によりクロロホルムで24時間抽出
した。これらを恒量まで乾燥し、その全量および大腿骨
中の灰分割合を、600°F×24時間の焼却後に測定
した。カルシウム輸送比率は、I/Oで示した〔しょう
膜媒体中のカルシウム濃度(I):粘膜媒体中のカルシウ
ム濃度(O)〕。灰分含量は、灰分/大腿骨の合計ミリグ
ラム数または脱脂乾燥骨重量に基づく灰分割合で、決定
した。
【0041】
【表2】
【0042】(b)腸カルシウム輸送および骨カルシウム
代謝の測定(第3表および第4表) 乳離れしたばかりの雄性ラットを、ハルラーン・スプラ
ーグ・ドウーリー・カンパニイから入手し、低カルシウ
ム・ビタミンD欠乏食物〔スダら、ジェイ・ニュトル
(Suda et.al.,J.Nutr)、100巻、1049〜1052頁、1970
年〕をラットに4週間与えた。3週の終わりに、動物
に、第3表および第4表に示した用量(ポリエチレング
リコール95%+エタノール5%に溶解)を与えた。各
群の動物に、毎日、7日間、腹こう内に、示した用量を
含む溶媒ビヒクル0.1mlを与えた。対照群は、溶媒の
み与えた。腸カルシウム輸送は、ハロランおよびデルカ
〔アーチ・バイオケム・バイオフィズ(Arch.Biochem.
Biophys.)、208巻、477〜486頁、1981年〕記載
のように測定し、血しょうカルシウムは、原子吸収スペ
クトロホトメーターを用いて測定した(米国特許第47
17721号)。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】第2表および第3表に示した結果によれ
ば、24−ジホモ−1,25−(OH)23(化合物32)
は、1,25−(OH)23よりも、腸カルシウム輸送刺
激において、活性が著しく低い。1,25−(OH)23
は、1日当たり、12.5〜25ngで最大カルシウム輸
送を達成するのに対し、24−ジホモ−1,25−(O
H)23は、これらの用量ではいかなる場合も、活性を
示さず(第2表)、1日当たりのレベル125ngでのみ、
実質的な応答をなしたにすぎない(第3表)。この応答で
さえ、1,25−(OH)23(12.5ng/日)により得ら
れる活性よりも低い。これらの結果は、該ジホモ同族体
が腸カルシウム輸送刺激において1,25−(OH)23
の活性の10分の1またはそれ以下であることを、証明
するものである(第2表および第3表)。
【0046】骨無機質化の場合(第2表)、スケルトンに
よる24−ジホモ−1,25−(OH)23の無機質化の
効果と、同様な欠如が観察された。第2表における大腿
骨灰分および大腿骨灰分%の数値に示されているよう
に、用量12.5ngおよび25ngのジホモ化合物(32)
は、対照と比較して実質的な変化を生み出していないの
に対し、1,25−(OH)23は、これらと同じ投与レ
ベルで実質的な無機質化を誘発している。
【0047】骨カルシウム代謝(血しょうカルシウムレ
ベル)の測定によれば、1,25−(OH)23は、骨の損
失による血しょうカルシウムの上昇を、用量12.5〜
25ng/日で生じさせることが明白である(第3表およ
び第4表)。これに対し、24−ジホモ−1,25−(O
H)23は、投与レベル25ng/日で実質的な応答を誘
発させず、第1実験の125ng/日でも全く誘発させず
(第3表)、第2実験においてレベル125〜250ngで
投与した場合に、血しょうカルシウムをごく穏やかに上
昇させたにすぎない(第4表)。同様に、注目すべきは、
第4表の観察によれば、125ng/日から250ng/日
に用量を増加させても、血中のカルシウムレベルは増加
しない。これらの結果によれば、24,24−ジホモ−
1,25−(OH)23は、骨の消費による血しょうカル
シウムの増加に関し、1,25−(OH)23と比較し
て、10分の1以下の活性である。これらの結果は、骨
カルシウム代謝を測定する第3の実験により確認でき、
この実験では、ジホモ化合物32は、1000ng/日ま
での投与範囲にわたり、応答を誘発させない。
【0048】すなわち、新規なビタミンD同族体(化合
物32)は、細胞分化において予期できないほどの好適
な活性を示す一方、カルシウム輸送および代謝に対しほ
とんど作用しないことが判明した。これは、抗癌剤とし
て使用されるビタミンD化合物にとって望ましいタイプ
の活性である。1,25−(OH)23と比較して非常に
低いカルシウム作用により、新規なジホモ−1,25−
(OH)23同族体は、望ましくない過剰カルシウム化応
答を患者に誘発させることなく、投与することができる
一方、悪性細胞の増殖抑制および細胞分化の誘発におい
て、1,25−(OH)23よりも、高い効力を示す。同
じタイプの活性パターン、すなわち明白な分化活性と、
非常に低いかまたは全くないカルセミック活性との組み
合わせは、本発明の24−トリホモ同族体に対し予想で
き、この化合物も著しく向上した有利な分化/カルセミ
ック活性の比率を示すことができる。先行技術(US
P.No.4717721)の24−ホモ−ビタミンDと構造的に
は関連するが、これらの側鎖ホモビタミンD化合物は、
本質的に変化した活性特性:ほぼなくなったカルセミッ
ク活性と結合した高い細胞分化活性を示すものである。
さらに、分化活性は、ヒト白血病細胞(HL−60細胞)
の場合にも示すので、これらの新規なビタミン同族体
は、ヒトの悪性細胞、とくに白血病の治療に使用するこ
とができる。
【0049】治療目的には、これらの化合物は、通常の
溶媒中の溶液、または通常の適した溶媒または担体中の
エマルジョン、懸濁液または分散液として、またはピ
ル、錠剤またはカプセルとして、常法により処方するこ
とができる。かかる組成物は、また、他の医薬上許容す
ることができる非毒性賦形剤、例えば安定剤、抗酸化
剤、バインダー、着色剤、乳化剤、または香味剤を含有
することができる。該化合物は、有利には注入または適
した滅菌溶液の経静脈注入により、または食物管を介す
る経口投与の形態で投与する。ヒト白血病の治療には、
本発明のホモビタミンD化合物は、白血病細胞のマクロ
ファージへの分化誘発に充分な投与量で患者に投与す
る。好ましい投与量は、0.5μg〜50μg/日で、か
かる投与量は、当業者に明らかなように、疾患の激しさ
や患者の応答や状態に応じ、高い用量レベルまで調節す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインリッヒ・カー・シュノーズ アメリカ合衆国ウィスコンシン53705マジ ソン、サミット・アベニュー、1806番 (72)発明者 カトー・エル・パールマン アメリカ合衆国ウィスコンシン53711、マ ジソン、チッペワ・コート1番 (72)発明者 アンヂジェイ・クトネル ポーランド国ワルシャワ01−793、ルイド イギエラ8番 インスティテュート・オ ブ・ファーマシューテイカル・インダスト リーズ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 〔式中、XおよびYは、アルキルシリル基であり、Ph
    はフェニル又はアルキル置換フェニルであり、Rはアル
    キルおよびアルキルシリルオキシアルキルから選ばれる
    基を意味する。〕で示されるビタミンD−22−フェニ
    ルスルホン誘導体。
JP6131616A 1988-04-29 1994-06-14 ビタミンd−22−フェニルスルホン誘導体 Expired - Fee Related JP2505713B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US187680 1988-04-29
US07/187,680 US4927815A (en) 1988-04-29 1988-04-29 Compounds effective in inducing cell differentiation and process for preparing same

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1505852A Division JPH0725730B2 (ja) 1988-04-29 1989-04-18 細胞分化の誘発に有効な化合物の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0748343A true JPH0748343A (ja) 1995-02-21
JP2505713B2 JP2505713B2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=22690003

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1505852A Expired - Lifetime JPH0725730B2 (ja) 1988-04-29 1989-04-18 細胞分化の誘発に有効な化合物の製法
JP6131616A Expired - Fee Related JP2505713B2 (ja) 1988-04-29 1994-06-14 ビタミンd−22−フェニルスルホン誘導体

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1505852A Expired - Lifetime JPH0725730B2 (ja) 1988-04-29 1989-04-18 細胞分化の誘発に有効な化合物の製法

Country Status (15)

Country Link
US (2) US4927815A (ja)
EP (1) EP0375757A1 (ja)
JP (2) JPH0725730B2 (ja)
KR (1) KR930011151B1 (ja)
AU (1) AU630096B2 (ja)
CA (1) CA1340615C (ja)
DK (2) DK666589A (ja)
FR (1) FR2630740A1 (ja)
GB (1) GB2217715A (ja)
HU (1) HU206083B (ja)
IE (1) IE67868B1 (ja)
IL (1) IL90066A (ja)
IN (1) IN170659B (ja)
NL (1) NL8920414A (ja)
WO (1) WO1989010353A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5250523A (en) * 1988-04-29 1993-10-05 Wisconsin Alumni Research Foundation Side chain unsaturated 1α-hydroxyvitanim D homologs
CA1339383C (en) * 1989-03-09 1997-08-26 Hector Floyd Deluca Method for preparing intermediates for the synthesis of steroid side chains in optically active form
DE3933034A1 (de) * 1989-10-02 1991-04-11 Schering Ag 24-homo-vitamin-d-derivate, verfahren zu ihrer herstellung
GB9007236D0 (en) * 1990-03-30 1990-05-30 Leo Pharm Prod Ltd Chemical compounds
US5459136A (en) * 1990-08-24 1995-10-17 Wisconsin Alumni Research Foundation Methods using vitamin D compounds for improvement of skin conditions
US5276061A (en) * 1990-08-24 1994-01-04 Wisconsin Alumni Research Foundation Cosmetic compositions containing 1α-hydroxyvitamin D homologs
US5756783A (en) * 1990-09-21 1998-05-26 Bone Care International, Inc. 1α-Hydroxy-24-EPI-vitamin D4
DE4221961A1 (de) * 1992-06-30 1994-01-05 Schering Ag 22-En-25-oxa-Derivate in der Vitamin D-Reihe, Verfahren zu ihrer Herstellung, diese Derivate enthaltenen pharmazeutische Präparate sowie deren Verwendung als Arzneimittel
US5380720A (en) * 1993-05-11 1995-01-10 Wisconsin Alumni Research Foundation Iodo vitamin D3 compounds and method for preparing same
PE28297A1 (es) * 1995-01-26 1997-08-20 Hoffmann La Roche Empleo dermatologico de derivados de vitamina d
US5744128A (en) * 1995-05-03 1998-04-28 Holick; Michael F. Use of emu oil for stimulating skin and hair growth
IL118156A (en) * 1995-05-09 2001-08-26 Duphar Int Res Vitamin d compounds, their preparation and pharmaceutical compositions containing them
AUPO727097A0 (en) * 1997-06-10 1997-07-03 Unisearch Limited Method of treatment of hepatoma and pharmaceutical compositions for use therein
US6521608B1 (en) 1998-03-27 2003-02-18 Oregon Health & Science University Vitamin D and its analogs in the treatment of tumors and other hyperproliferative disorders
PT1180035E (pt) * 1999-04-01 2007-02-28 Univ Johns Hopkins Análogos não calcémicos, antiproliferativos, transcricionalmente activos de 1-alfa, 25-di-hidroxivitamina d3 contendo enxofre
WO2001040177A2 (en) 1999-12-02 2001-06-07 Women And Infants Hospital Esters of vitamin d3 and uses thereof
US7166585B2 (en) * 2001-08-22 2007-01-23 Cytochroma Inc. 24-Sulfur-substituted analogs of 1α,25-dihydroxy vitamin D3
AU2003262179A1 (en) * 2002-04-11 2003-10-27 Instytut Farmaceutyczny Preparation of 24 alkyl analogs of cholecalciferol and non-racemic compounds
BRPI0508333A (pt) * 2004-03-01 2007-07-17 Bioxell Spa uso de um composto de vitamina d, método de prevenir e/ou tratar cistite intersticial, formulação farmacêutica, composto de vitamina d, e, kit
EP1812011A1 (en) 2004-11-12 2007-08-01 Bioxell S.p.a. Combined use of vitamin d derivatives and anti-proliferative agents for treating bladder cancer
WO2008131267A2 (en) * 2007-04-18 2008-10-30 Johns Hopkins University Low calcemic, highly antiproliferative, analogs of calcitriol
EA201691980A1 (ru) 2009-01-27 2017-07-31 БЕРГ ЭлЭлСи Способы уменьшения побочных эффектов, связанных с химиотерапией
SG178382A1 (en) 2009-08-14 2012-04-27 Berg Biosystems Llc Vitamin d3 and analogs thereof for treating alopecia
WO2012065050A1 (en) 2010-11-12 2012-05-18 Wisconsin Alumni Research Foundation 22-haloacetoxy-homopregnacalciferol analogs and their uses
WO2014194133A1 (en) 2013-05-29 2014-12-04 Berg Llc Preventing or mitigating chemotherapy induced alopecia using vitamin d
CN110981765A (zh) * 2019-11-07 2020-04-10 肇庆巨元生化有限公司 一种25-羟基维生素d3中间体的制备方法
CN112920096A (zh) * 2019-12-05 2021-06-08 四川大学 一种制备2-甲基-4-(苯磺酰基)-2-丁醇的方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8520265A (nl) * 1984-10-04 1986-09-01 Wisconsin Alumni Res Found Derivaten van vitamine d en werkwijzen voor het bereiden daarvan.
US4717721A (en) * 1985-05-30 1988-01-05 Howard W. Bremer Sidechain homo-vitamin D compounds with preferential anti-cancer activity
DE3687377T2 (de) * 1985-01-17 1993-04-29 Wisconsin Alumni Res Found Vitamin-d-abkoemmlinge und deren herstellungsverfahren.
IL77668A (en) * 1986-01-21 1989-03-31 Teva Pharma Production of cholecalciferol derivatives and novel intermediates used therefor
US4804502A (en) * 1988-01-20 1989-02-14 Hoffmann-La Roche Inc. Vitamin D compounds
DE68907483T2 (de) * 1988-04-21 1993-10-21 Leo Pharm Prod Ltd Vitamin d analoge.
RU2057117C1 (ru) * 1988-04-29 1996-03-27 Висконсин Алюмни Рисерч Фаундейшн ГОМОЛОГИ 1α - ГИДРОКСИВИТАМИНА D3 С НЕНАСЫЩЕННОЙ БОКОВОЙ ЦЕПЬЮ, КОМПОЗИЦИЯ, СПОСОБСТВУЮЩАЯ СТИМУЛЯЦИИ И УСИЛЕНИЮ ДИФФЕРЕНЦИАЦИИ ЗЛОКАЧЕСТВЕННЫХ КЛЕТОК ЛЕЙКЕМИИ ЧЕЛОВЕКА, СПОСОБ СТИМУЛЯЦИИ И УСИЛЕНИЯ ДИФФЕРЕНЦИАЦИИ ЗЛОКАЧЕСТВЕННЫХ КЛЕТОК ЛЕЙКЕМИИ ЧЕЛОВЕКА

Also Published As

Publication number Publication date
HUT52475A (en) 1990-07-28
IE67868B1 (en) 1996-05-01
JPH02504154A (ja) 1990-11-29
KR930011151B1 (ko) 1993-11-24
KR900700449A (ko) 1990-08-13
IL90066A0 (en) 1989-12-15
NL8920414A (nl) 1990-04-02
DK89091D0 (da) 1991-05-13
HU206083B (en) 1992-08-28
WO1989010353A1 (en) 1989-11-02
HU892989D0 (en) 1990-06-28
AU3573089A (en) 1989-11-24
IN170659B (ja) 1992-05-02
JPH0725730B2 (ja) 1995-03-22
DK666589D0 (da) 1989-12-22
DK89091A (da) 1991-05-13
FR2630740A1 (fr) 1989-11-03
IL90066A (en) 1995-12-08
US4927815A (en) 1990-05-22
US5061699A (en) 1991-10-29
GB8909570D0 (en) 1989-06-14
EP0375757A1 (en) 1990-07-04
AU630096B2 (en) 1992-10-22
DK666589A (da) 1990-02-28
GB2217715A (en) 1989-11-01
JP2505713B2 (ja) 1996-06-12
CA1340615C (en) 1999-06-29
IE891406L (en) 1989-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2505713B2 (ja) ビタミンd−22−フェニルスルホン誘導体
US5840938A (en) 20(S)-25-hydroxy vitamin D compounds
CA1340614C (en) Cyclopentano-vitamin d analogs
EP0578494B1 (en) 24-cyclopropane vitamin D derivatives
SK280651B6 (sk) Deriváty kyseliny 25-karboxylovej v rade vitamínu
EP0793649B1 (en) 18,19-dinor-vitamin d compounds
JP4988551B2 (ja) 2−アルキリデン18,19−ジノル−ビタミンd化合物
JP3681390B2 (ja) 26,28−メチレン−1アルファ,25−ジヒドロキシビタミンd2化合物
US5250523A (en) Side chain unsaturated 1α-hydroxyvitanim D homologs
AU629831B2 (en) Side chain unsaturated 1 alpha-hydroxyvitamin d homologs for the treatment of leukemia
US5354744A (en) Side chain unsaturated 1 alpha-hydroxyvitamin D analogs
US5721224A (en) Method of treating metabolic bone diseases with 18-nor-vitamin D compounds
AU584071B2 (en) 1a-hydroxyvitamin d2 analogs and process for preparing same

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees