JPH0725585U - 電気機器のプラグ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、プラグ刃の収納時には、スリット
孔を閉塞して本体内部への塵埃の進入を防止し、スリッ
ト孔を開状態とするシャッタのスライド移動により、自
動的にプラグ刃を突出させることを目的とする。 【構成】 本考案の電気機器のプラグ装置は、電気機器
の本体１に対して回動自在であると共に、本体１に形成
されたスリット孔４を通して出没自在に設けられたプラ
グ刃２を備えている。そして、プラグ刃２を突出方向に
回転付勢する付勢部材５と、この付勢部材５の付勢力に
抗してプラグ刃２の回動を規制する規制部材６と、スリ
ット孔４を開閉するようにスライド移動可能であると共
に、スリット孔４を開状態としたときに規制部材６によ
る規制を解除するシャッタ７とを備えたことを特徴とし
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電気機器の本体に対して回動自在であると共に、前記本体に形成さ れたスリット孔を通して出没自在に設けられたプラグ刃を備えた電気機器のプラ グ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

本体に対して回動自在であるプラグ刃を備えた電気機器、例えば、プラグイン タイプの充電器においては、実開平２−３１０７４号公報に見られるように、こ れに装着された被充電電池を充電するときに、プラグ刃を回動して充電器本体よ り突出させ、それ以外のときには、プラグ刃を収納するようにしている。

【０００３】 また、この充電器は、プラグ刃を突出させるための操作ボタンを備え、このボ タンを操作することにより、プラグ刃が自動的に突出するように構成されており 、利便性に富む構造となっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前述の充電器の構造にあっては、本体に収納されたプラグ刃は外部 に露出したままである。従って、プラグ刃の収納部に塵埃が溜まったり、または プラグ刃の収納部を通して本体内部に塵埃が進入する恐れがある。

【０００５】 そこで、本考案の目的は、前記操作ボタンによる利便性を保持したまま、塵埃 から保護する構造を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、電気機器の本体に対して回動自在であると共に、前記本体に形成さ れたスリット孔を通して出没自在に設けられたプラグ刃を備えた電気機器のプラ グ装置において、前記プラグ刃を突出方向に回転付勢する付勢部材と、この付勢 部材の付勢力に抗して前記プラグ刃の回動を規制する規制部材と、前記スリット 孔を開閉するようにスライド移動可能であると共に、前記スリット孔を開状態と したときに前記規制部材による規制を解除するシャッタとを備えたことを特徴と している。

【０００７】

【作用】

本考案においては、電気機器内にプラグ刃を収納したとき、スリット孔はシャ ッタにて閉塞される。そして、シャッタを開状態としたとき、プラグ刃の回動規 制が解除され、プラグ刃が回動して本体より突出する。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の一実施例としての充電器の外観斜視図を示し、図２及び図３は その動作状態を示している。１は本体ケース、２は支軸３を中心に本体ケース１ に対して回動自在に取り付けられ、本体ケース１に形成されたスリット孔４を通 して出没自在に設けられたプラグ刃、５は支軸３に取り付けられ、スリット孔４ より突出する方向にプラグ刃２を回動付勢するバネ体、６はバネ体５の回動付勢 力に抗してプラグ刃２の回動を規制し、プラグ刃２が本体ケース１内に収納され た状態を保持するストッパである。このストッパ６は内部のスプリング（図に現 れていない）により付勢され、プラグ刃２の支軸３に当接してこれの回動を規制 する。また、ストッパ６はその上面に突起６ａを備えている。

【０００９】 ７はスライド移動してスリット孔４を開閉するシャッタである。このシャッタ ７はスリット孔４に対応する一対の開口７ａを備えると共に、開講７ａの間に位 置して、裏面に突起６ａに当接係合する直角２等辺三角形状の係合部７ｂを備え 、この係合部７ｂがストッパ６の突起６ａに当接係合し、ストッパ６を後退させ 、ストッパ６による支軸３の回動規制を解除する。８はシャッタ７の一端側にこ れと一体に形成され、本体ケース１の外部に露出した操作部であり、これを操作 することにより、シャッタ７はスライド移動する。

【００１０】 更に、９はシャッタ７の他端側にこれと一体に形成された一対の節度用弾性脚 部、１０は弾性脚部９の間に位置し、シャッタ７の自由な移動を規制する凸部、 １１はプラグ刃２の支軸３に当接し、プラグ刃２をこれが突出した状態に保持す る係止片である。

【００１１】 次に、図２及び図３を参照して本考案の動作について説明する。図２（Ａ）（ 図３（Ａ））において、プラグ刃２は本体ケース１内に収納され、シャッタ７に よりスリット孔４が閉塞されている。この時、一対の弾性脚部９の間に凸部１０ が位置しており、シャッタ７は自由に移動できないようになっている。

【００１２】 図２（Ｂ）（図３（Ｂ））において、操作部８の操作により、シャッタ７は図 中左方向へスライド移動されて開口７ａがスリット孔４と合致し、スリット孔４ が開状態とされる。この時、ストッパ６は内部のスプリング（図に現れていない ）により付勢されて、プラグ刃２の支軸３に当接しており、プラグ刃２の回動は 規制されている。従って、プラグ刃２はまだ本体ケース１内に収納された状態を 保つ。

【００１３】 この状態から、更に操作部８を操作してシャッタ７を図中左方向へスライド移 動させると、図２（Ｃ）（図３（Ｃ））において、シャッタ７の係合部７ｂの斜 辺部分が、ストッパ６の突起６ａに当接係合してストッパ６を後退（即ち、支軸 ３からストッパ６を離隔）させ、ストッパ６による支軸３の回動規制が解除され る。これにより、支軸３はバネ体５により回動され、プラグ刃２はスリット孔４ より突出される。

【００１４】 そして、図２（Ｄ）（図３（Ｄ））に示すように、プラグ刃２が完全に突出（ 即ち、本体ケース１に対して９０度の角度に突出）すると、係止片１１は支軸３ をその状態に係止し、以後、プラグ刃２は突出状態を保持する。

【００１５】

【考案の効果】 本考案は、電気機器の本体に対して回動自在であると共に、前記本体に形成さ れたスリット孔を通して出没自在に設けられたプラグ刃を備えた電気機器のプラ グ装置において、前記プラグ刃を突出方向に回転付勢する付勢部材と、この付勢 部材の付勢力に抗して前記プラグ刃の回動を規制する規制部材と、前記スリット 孔を開閉するようにスライド移動可能であると共に、前記スリット孔を開状態と したときに前記規制部材による規制を解除するシャッタとを備えているので、プ ラグ刃の収納時には、スリット孔を閉塞してプラグ刃及び本体内部を塵埃から防 止することができ、スリット孔を開状態とするシャッタのスライド移動により、 自動的にプラグ刃を突出させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の動作を示す正面図である。

【図３】図２に示す正面図に夫々対応した断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 本体ケース ２ プラグ刃 ３ 支軸 ４ スリット孔 ５ バネ体（付勢部材） ６ ストッパ（規制部材） ７ シャッタ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気機器の本体に対して回動自在である
   と共に、前記本体に形成されたスリット孔を通して出没
   自在に設けられたプラグ刃を備えた電気機器のプラグ装
   置において、前記プラグ刃を突出方向に回転付勢する付
   勢部材と、この付勢部材の付勢力に抗して前記プラグ刃
   の回動を規制する規制部材と、前記スリット孔を開閉す
   るようにスライド移動可能であると共に、前記スリット
   孔を開状態としたときに前記規制部材による規制を解除
   するシャッタとを備えたことを特徴とする電気機器のプ
   ラグ装置。