JPH07255411A - 焙煎野菜とその製造方法 - Google Patents

焙煎野菜とその製造方法

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JPH07255411A
JPH07255411A JP6048078A JP4807894A JPH07255411A JP H07255411 A JPH07255411 A JP H07255411A JP 6048078 A JP6048078 A JP 6048078A JP 4807894 A JP4807894 A JP 4807894A JP H07255411 A JPH07255411 A JP H07255411A
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JP
Japan
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roasted
mushrooms
vegetables
weight
vegetable
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JP6048078A
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English (en)
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Keisuke Ueda
啓介 植田
Yasunobu Aoki
靖宣 青木
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FUJISUKO KK
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FUJISUKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】保存性が良好で且つ何処でも直ぐに飲用できる
簡便性とともに、味、風味に優れた野菜抽出液を得るこ
とのできる焙煎野菜とその製造方法を提供すること。 【構成】焙煎した野菜類と焙煎したきのこ類とからなる
焙煎野菜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体にとって有効成分を
簡便に得ることができ、且つ保存性に優れた焙煎野菜と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、緑黄色野菜からの抽出液の健康面
に関する効能が雑誌でも取り上げられて、注目を浴びて
いる。一般家庭において、その野菜抽出液を摂取しよう
とする場合には、生野菜や生椎茸を皮を剥かずに乱切り
にしてそれを鍋に入れ、3倍量程度の水で煮込んだもの
を飲用している。また、一方、乾燥野菜としてすでに市
販されているものも、上記同様に水で煮込んだものも飲
用するのが一般的な摂取方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのために、様々な問
題があった。まず、家庭で作られる野菜抽出液は、その
原料に生の野菜を用いなければならないために、その鮮
度が問題であり、保存性にすぐれず、絶えず生鮮野菜と
して購入しなければならなかった。また、野菜抽出液を
作製するには原料となる野菜類やきのこ類を、沸騰水中
において約1時間程煮込まなければならず、その有効成
分の抽出には約2時間程を要し、極めて手間のかかる作
業であった。しかも手間をかけて作るわりには保存性に
劣り、冷蔵庫に保管しても2日間程しか保存ができな
い。従って、飲用する都度作製しなければならず、健康
を保つ上では有効であることが理解されているにもかか
わらず、家庭の食生活においては一般的な食材とはなり
得なかった。
【0004】一方、味おいては、生野菜や乾燥野菜を原
料としているために、クロロフィルが破壊されずに抽出
されるため、生野菜特有の青臭ささが発生し、飲用する
には抵抗があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑み、保存性が良好で且つ何処でも直ぐに飲用でき
る簡便性とともに、味、風味に優れた野菜抽出液を得る
ことのできる焙煎野菜とその製造方法を提供するもので
ある。
【0006】そこで、上記課題は焙煎した野菜類と焙煎
したきのこ類とからなる焙煎野菜によって解決され、ま
た、焙煎した野菜類と焙煎したきのこ類と焙煎した穀類
とからなる焙煎野菜でも解決される。ここで、前記焙煎
野菜の水分含有率を0.01重量%〜5重量%に調整す
る事が効果的であり、この範囲の下限値未満では炭化物
を摂取することになり、上限値を越えると人体にとって
の有効な成分が抽出されにくくなるとともに、保存性も
劣ることになる。従って、前記水分含有率を0.01重
量%〜5重量%にするのが良く、好ましくは0.5重量
%〜3重量%に調整するのが良い。また本発明の焙煎野
菜の材料としては、ほうれん草、人参、人参葉、カボチ
ャ、小松菜、セロリ、タマネギ、ネギ、大根、大根葉、
ゴボウ、サツマイモ、カボチャ、白菜、パセリ、モロヘ
イヤ、アシタバ、生姜、春菊、セリ、ブロッコリーが含
まれるものや、前記きのこ類については、椎茸、マイ
茸、きくらげ、ひら茸、しめじ、なめこ、松茸が含まれ
るものが良い。
【0007】製造方法については、野菜類、きのこ類、
穀類から選ばれる少なくとも2種以上の原料を、乾燥状
態を経た後に焙煎する方法が提案される。ここで野菜
類、きのこ類、穀類の乾燥状態における水分含有率は5
重量%〜15重量%で、好ましくは水分含有率を5重量
%〜10重量%に調整するのが良い。この水分含有率が
5重量%未満で焙煎すると焦げが生じ易くなるのでロス
率が高くなり、また15重量%より越えて調整すると、
焙煎時に時間がかかって生産効率が落ちてしまう。これ
により水分含有率は5重量%〜15重量%に調整するの
が良い。そして、この焙煎する際の温度は、100℃〜
150℃、好ましくは100℃〜130℃とすることが
望ましい。100℃未満であると水の沸点に達しないの
で水分の蒸発が迅速に行われにくく、焙煎処理が容易に
進行しないし、逆に、150℃を越えて焙煎すると、水
分含有率の調整がうまくできないために、短時間で焙煎
され、焦げの問題が生じ易くなるからである。また、野
菜類、きのこ類、穀類を乾燥状態にするには、熱風乾
燥、真空凍結乾燥、天日乾燥等で行うことが可能であ
る。さらに焙煎には、遠赤外線による焙煎、熱風による
焙煎、平釜による直火式による焙煎等の方法が用いられ
る。
【0008】
【作用】本発明の焙煎野菜によれば、野菜類、きのこ
類、穀類から選ばれる少なくとも2種以上の原料を、乾
燥状態を経た後に焙煎することにより、野菜の細胞壁の
破壊が起きて、人体にとって有効な成分が注湯や短時間
の煮込みにより抽出されやすくなる。さらに、焙煎によ
って、青臭ささの原因であるクロロフィルが破壊され
る。また、焙煎前の乾燥状態における水分含有率を5重
量%〜15重量%とすることにより、良好な焙煎状態が
得られ、原料の野菜の細胞壁が破壊されて、人体にとっ
て有効な成分が注湯や短時間の煮込みにより抽出されや
すくなる。さらに、焙煎する際の温度を100℃〜15
0℃とすると、焙煎前の乾燥状態において達成される水
分含有率との相乗効果によって極めて良好な焙煎が得ら
れる。
【0009】
【実施例】本発明を実施例に基づき説明する。尚、焙煎
野菜は、野菜抽出液として飲用するもので、以下に示す
実施例での評価は野菜抽出液で行った。 (実施例1)大根、大根葉、ゴボウ、人参、椎茸、玄米
を夫々1Kgづつ取り、庫内温度約80℃の熱風乾燥機
(商品名:自転式乾燥機、新日本乾燥株式会社製)によ
り夫々を乾燥して、水分含有率を約8重量%に調整し
た。さらに、遠赤外線焙煎機(商品名:フジローヤルス
ター、富士珈機販売株式会社製)により、大根は約12
0℃の庫内温度で約3分、大根葉は同約105℃で約2
分、ゴボウは同約120℃で約5分、人参は同約115
℃で約2分、椎茸は同約120℃で約4分で、夫々の庫
内温度で焙煎し、水分含有率を約2重量%に調整した。
さらに玄米は同約120℃で約14分で焙煎し、同様に
水分含有率を約2重量%に調整した。そして大根24重
量%、大根葉20重量%、人参20重量%、ゴボウ9重
量%、椎茸10重量%、玄米17重量%の配合比率で混
合し、実施例1としての焙煎野菜を約600gを得た。
この焙煎野菜を約7.5g取り、お湯を約650ml入
れて、沸騰させてから約10分間煮だしして、焙煎野菜
抽出液を約600mlを得た。
【0010】(実施例2)大根、大根葉、ゴボウ、人
参、カボチャ、モロハイヤ、椎茸を夫々1Kgづつ取
り、庫内温度約80℃の熱風乾燥機(商品名:自転式乾
燥機、新日本乾燥株式会社製)により夫々を乾燥して、
水分含有率を約8重量%に調整した。さらに、遠赤外線
焙煎機(商品名:フジローヤルスター、富士珈機販売株
式会社製)により、大根は約120℃の庫内温度で約3
分、大根葉は同約105℃で約2分、ゴボウは同約12
0℃で約5分、カボチャは同約115℃で約2分、モロ
ヘイヤは同約105℃で約2分、人参は同約115℃で
約2分、椎茸は同約120℃で約4分で、夫々の庫内温
度で焙煎し、水分含有率を約2重量%に調整した。そし
て、大根28重量%、大根葉22重量%、人参15重量
%、ゴボウ11重量%、カボチャ7重量%、モロヘイヤ
5重量%、椎茸12重量%の配合比率で混合し、実施例
2としての焙煎野菜を約600gを得た。さらに、この
焙煎野菜を約7.5g取り、お湯を約650ml入れ
て、沸騰させてから約10分間煮だしして、焙煎野菜抽
出液を約600mlを得た。
【0011】(比較例1)大根約48g、大根葉約40
g、人参約40g、ゴボウ約18g、干し椎茸約2gを
乱切りにした。そして、この野菜類及び椎茸は、アルミ
製の鍋(直径30cm、深さ20cm)に入れて、水を
約800g入れた後に、ガスコンロにかけて沸騰させて
から、その後約1時間程加熱して約600gに煮詰めて
比較例1としての野菜抽出液とした。
【0012】そこで、実施例1、2及び比較例1の焙煎
野菜抽出液は、タンパク質、カリウム、食物繊維、タン
ニンについて、成分分析した。尚、脂溶性ビタミンは抽
出されず、水溶性ビタミンのビタミンCについては、加
熱により破壊されて、検出されなかったので、表1には
掲載しなかった。以上の表1にしめす栄養成分は、実施
例1は、タンパク質、カリウム、タンニンの量も多く、
比較例1と比較して全体的にバランスが取れていた。
【0013】さらに、パネラー10人により味、風味、
飲みやすさ、簡便性について、10点満点で、10段階
評価を行い、点数が高いものを良い評価のあるものと
し、そのパネラー10人の平均を表2に示した。その結
果、実施例1及び2は、比較例1と比べて、味、風味、
飲みやすさ、簡便性にすぐれており好評であった。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】尚、焙煎野菜は香ばしいので、単独で用い
たり、砂糖などの調味料とともに混合して食し易い状態
にして、野菜嫌いな子供へのおやつの材料やビール、酒
のおつまみともなり、近年不足がちな食物繊維等の様々
な栄養成分やアレルギー予防等の機能成分の補給するこ
とも可能となる。さらに、おかゆ、雑炊等の具の材料と
もなる。また、この焙煎野菜抽出液を缶、ビン、パウチ
に詰めて飲料として販売することも可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の焙煎野菜によれば、野菜類、き
のこ類、穀類から選ばれる少なくとも2種以上の原料
を、乾燥状態を経た後に焙煎することにより、野菜の細
胞壁の破壊が起きて、人体にとって有効な成分が注湯や
短時間の煮込みにより抽出されやすくなるので、食物繊
維、疲労回復成分、アレルギー予防成分の摂取が家庭で
簡単にできて、疲労回復、アレルギーの予防、普段不足
している栄養成分を簡単に摂取することができる。ま
た、保存性も良く、いつでもどこでも水さえあれば摂取
が可能となる。さらに、この焙煎状態を経由することに
よって、青臭ささの原因であるクロロフィルが破壊され
るので、味の良好なものが提供でき、飲みやすくなる。
焙煎前の乾燥状態における水分含有率を5重量%〜15
重量%とすることにより、良好な焙煎状態が得られ、原
料の野菜の細胞壁が破壊されて、人体にとって有効な成
分が注湯や短時間の煮込みにより抽出されやすくなる。
さらに、焙煎する際の温度を100℃〜150℃とする
と、焙煎前の乾燥状態において達成される水分含有率と
の相乗効果によって極めて良好な焙煎が得られるので、
家庭では、より食物繊維、疲労回復成分、アレルギー予
防成分の摂取が簡単にできて、疲労回復、アレルギーを
予防したり、普段不足している栄養成分簡単に摂取する
ことができる。また、保存性も良く、いつでもどこでも
お湯さえあれば摂取が可能となる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焙煎した野菜類と焙煎したきのこ類とから
    なる焙煎野菜。
  2. 【請求項2】焙煎した野菜類と焙煎したきのこ類と焙煎
    した穀類とからなる焙煎野菜。
  3. 【請求項3】前記焙煎野菜の水分含有率が0.01重量
    %〜5重量%である請求項1または2記載の焙煎野菜。
  4. 【請求項4】前記野菜類が、ほうれん草、人参、人参
    葉、カボチャ、小松菜、セロリ、タマネギ、ネギ、大
    根、大根葉、ゴボウ、サツマイモ、カボチャ、白菜、パ
    セリ、モロヘイヤ、アシタバ、生姜、春菊、セリ、ブロ
    ッコリーのうちから選ばれる少なくとも1種以上である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の焙煎野菜。
  5. 【請求項5】前記きのこ類が、椎茸、まい茸、きくら
    げ、ひら茸、なめこ、しめじ、松茸のうちから選ばれる
    少なくとも1種以上である請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の焙煎野菜。
  6. 【請求項6】野菜類、きのこ類、穀類から選ばれる少な
    くとも2種以上の原料を、乾燥状態を経た後に焙煎する
    焙煎野菜の製造方法。
  7. 【請求項7】野菜類、きのこ類、穀類の乾燥状態におけ
    る水分含有率が5重量%〜15重量%である請求項6記
    載の焙煎野菜の製造方法。
  8. 【請求項8】焙煎する際の温度を100℃〜150℃と
    する請求項6または7記載の焙煎野菜の製造方法。
JP6048078A 1994-03-18 1994-03-18 焙煎野菜とその製造方法 Pending JPH07255411A (ja)

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