JPH0725461Y2 - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JPH0725461Y2
JPH0725461Y2 JP7610589U JP7610589U JPH0725461Y2 JP H0725461 Y2 JPH0725461 Y2 JP H0725461Y2 JP 7610589 U JP7610589 U JP 7610589U JP 7610589 U JP7610589 U JP 7610589U JP H0725461 Y2 JPH0725461 Y2 JP H0725461Y2
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JP
Japan
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pulley
hollow
torque
torque limiter
hollow shaft
Prior art date
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Application number
JP7610589U
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JPH0317329U (ja
Inventor
晃治 上橋
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はコンバインやハーベスタ等の農機に好適なトル
クリミッタに関するものである。
従来の技術及び解決すべき課題 摩擦式のトルクリミッタとして従来、例えば、伝動軸と
これに軸装するプーリとの間に、過負荷伝動によってス
リップ回転する摩擦伝動装置を設けたもの(実開昭50−
113752号公報)や、摩擦伝動部材間に、銅系焼結合金の
ライニングを付設したフエシング部材を弾性挟持したも
の(実開昭57−51824号公報)等が提供されている。
しかし、これら従来のトルクリミッタはいずれも伝動軸
に一体的に組込まれたもので、トルクリミッタが一定の
過負荷以上で確実に作動するようにするためには、トル
クリミッタを伝動軸に組込んだ後、実際に機械本体を稼
働して伝動軸に大小の負荷を与えながら摩擦力による伝
動トルクの限界を予め定められた規格の設定トルクと合
致するように調整する必要があり、従って組立時の作業
効率が悪い等の問題があった。
課題を解決するための手段 そこで、本考案は、中空ボス部を有するプーリの中空部
に、伝動軸に対し着脱自在に係合する中空軸を作用点P
がプーリの荷重作用方向lに略合致するように配設した
テーパーローラベアリングを介して相対回転自在に支持
し、前記中空軸の外側にはプーリの回転に対し摩擦抵抗
を与える加圧板を中空軸に対し軸方向にのみ摺動可能に
設け、該加圧板の加圧力を中空軸の端部側に螺装したナ
ットを介して調整自在に構成したことにより上記の問題
点を解消しようとするものである。
作用 トルクリミッタを中空部を有するプーリ内に一体的に組
込んで伝動軸と別体の、しかも伝動軸に対し着脱自在な
ユニット式に構成してあるので、伝動軸に組付ける(組
立)前に、トルク実験機等にかけて設定トルクを規格と
おり正確に調整できる。また、組立後においては、伝動
軸にベルト荷重による曲げモーメントが作用しないので
伝動軸にベルト荷重による無理な負荷が加わることがな
い。
実施例 本考案の構成を図面に示された一実施例により説明すれ
ば、図面には湿式のトルクリミッタTが例示されてい
る。
1は中空ボス部1aを有するプーリで、該プーリ1の中空
部aには伝動軸Sに対し2面取り部2a及び取付ボルト3
を介して着脱自在に係合する中空軸2が後述するトルク
調整要ナットの締付け方向に対し前高後低状のテーパー
ローラベアリンク4を介して相対回転自在に軸受け支持
されている。
ところで、テーパーローラベアリング4は、図示のよう
にその作用点Pがプーリ1の荷重作用方向lに略合致す
るよう配設されている。そして、前記中空軸2の外側に
はプーリ1の回転に対して摩擦抵抗を与える加圧板5が
スプライン2′,5′により中空軸2に対して軸方向にの
み摺動自在に設けられている。6は受圧板で、該受圧板
6はプーリ1の中空部a内壁面1bに接触した状態で、且
つ爪部6aがプーリ1のボス側溝部1cに嵌入して回り止め
されプーリ1と一体回転するようになっている。7は上
記加圧板5と受圧板6間に介装されたディスク板であ
る。8は中空軸2の軸端側に進退自在に螺装されたトル
ク調整用のナットで、該ナット8と加圧板5間にはスラ
ストカラー9が介装され、ナット8でプーリ1、テーパ
ーローラベアリング4、受圧板6、ディスク板7、加圧
板5及びスラストカラー9を一体的に締付固定するよう
になっていて、伝動ベルトVによるプーリ1からの動力
は受圧板6、ディスク板7及び加圧板5間の摩擦力によ
り中空軸2に伝達され、伝動軸Sを駆動するようになっ
ている。
10はプーリ1の外側面側に取付ボルト11を介して着脱自
在に嵌着されたカバーで、オイルシール12及びOリング
13,14により密閉式に構成されたプーリ1の中空部a内
にはオイル(図示せず)が充填され、プーリ1内に湿式
のトルクリミッタTを一体的に組込んだユニット式のト
ルクリミッタ構成となっている。
上記の構成において、トルク調整用ナット8の締付け力
により、加圧板5と受圧板6がディスク板7を押合い、
これら3者間の摩擦力によりプーリ1と中空軸2間の伝
達トルクが設定される。従って、トルクリミッタTが作
動するトルクの限界(設定トルク)は、プーリ1を伝動
軸Sに組込む前に、即ち本機(例えばコンバイン)の組
立作業とは別工程で、プーリ1をトルク実験機等にかけ
ナット8を回動調整するのみで予め定められた規格に正
確に合わせることができる。そのため、本機組立時に、
機械を稼働させ伝動軸S側に異なった負荷を与えながら
トルク調整を行う面倒な作業は不要となり、組立時の作
業効率は大巾に高められるうえ、均一高品質なトルクリ
ミッタを得ることが可能となる。またプーリ1を本機側
の伝動軸Sに組付る際には、伝動軸Sに中空軸2を嵌込
み取付ボルト3で螺着するのみでよく、プーリ1の着脱
も容易に行われる。組立後においては、伝動ベルトVに
よるプーリ1の動力は受圧板6、ディスク板7、加圧板
5、中空軸2を経由して伝動軸に伝達される。この際、
テーパーローラベアリング4の作用点Pをプーリ1の荷
重作用方向lに略合致させてあるので、伝動軸Sにベル
ト荷重による曲げモーメントが作用せず、従って伝動軸
Sの軸強度をさほど大きくする必要がない。またテーパ
ーローラベアリング4のテーパの向きはナット8の締付
け方向に対して前高後低状となっているので、ナット8
の締付け力によるスラスト荷重を楔作用により効果的に
受けることができる。
さて、作業中、設定トルク以上のトルクがプーリ1と中
空軸2間に作用すると摩擦力による伝達トルクの限界を
越え、加圧板5と受圧板6間でスリップし動力の伝達が
遮断される。
また、組立後、伝達トルクを調整する場合はナット8の
回動により行うが、ナット8は中空軸2の外方端側に露
出した状態で進退自在に螺装してあるので、トルクの調
整はプーリ1を伝動軸Sから外すことなく簡単に行うこ
とができる。
一方、プーリ1の中空部a内にプーリ径よりも小さい摩
擦板(加圧板5、受圧板6、ディスク板7)を装備して
あるので小型・コンパクトで且つ軽量のトルクリミッタ
となし得るものでありながら、湿式タイプを採用してあ
るので摩擦板の摩擦力が大きいため、摩擦力が小さく摩
擦板の材質が制約される乾式タイプのトルクリミッタと
異なり摩擦面積が小さくともトルクの伝達作用(設定ト
ルク以内)は確実に行われるうえ、トルクリミッタT部
が露出していないため錆がなく耐久性が大巾に高められ
る。また、トルクリミッタTはプーリ1と一体のユニッ
トなのでオイル交換・補充はプーリを伝動軸Sから外し
て簡単に行うこときができる。
尚、実施例では湿式のトルクリミッタについて説明した
が、本考案は湿式のものに限らず乾式のトルクリミッタ
についても採用し得る。
考案の効果 上記したように、本考案のトルクリミッタは、中空ボス
部を有するプーリの中空部に、伝動軸に対し着脱自在に
係合する中空軸を作用点Pがプーリの荷重作用方向lに
略合致するように配設したテーパーローラベアリングを
介して相対回転自在に支持し、前記中空軸の外側にはプ
ーリの回転に対し摩擦抵抗を与える加圧板を中空軸に対
し軸方向にのみ摺動可能に設け、該加圧板の加圧力を中
空軸の端部側に螺装したナットを介して調整自在に構成
したものであるから、トルクリミッタをプーリと一体的
に組み込んで伝動軸とは別体のユニット式に構成できる
ので、装置全体をコンパクト化できると共に、伝動軸に
組付ける前にトルク実験機等を使用して予め定めらたれ
規格のトルクに正確に適合させることができるうえ、組
立後におけるトルクの調整は伝動軸から取外すことなく
外部から簡単に行うことが可能となり、しかも、伝動軸
にベルト荷重による曲げモーメントが作用しないので伝
動軸の軸強度を大きくすることなく小型軽量のトルクリ
ミッタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るトルクリミッタの断面図である。 図中、1……プーリ、1a……中空ボス部、2……中空
軸、4……テーパーローラベアリング、5……加圧板、
8……ナット、a……中空部、S……伝動軸、T……ト
ルクリミッタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空ボス部を有するプーリの中空部に、伝
    動軸に対し着脱自在に係合する中空軸を作用点Pがプー
    リの荷重作用方向lに略合致するように配設したテーパ
    ーローラベアリングを介して相対回転自在に支持し、前
    記中空軸の外側にはプーリの回転に対し摩擦抵抗を与え
    る加圧板を中空軸に対し軸方向にのみ摺動可能に設け、
    該加圧板の加圧力を中空軸の端部側に螺装したナットを
    介して調整自在に構成したことを特徴とするトルクリミ
    ッタ。
JP7610589U 1989-06-28 1989-06-28 トルクリミッタ Expired - Lifetime JPH0725461Y2 (ja)

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JP7610589U JPH0725461Y2 (ja) 1989-06-28 1989-06-28 トルクリミッタ

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JP7610589U JPH0725461Y2 (ja) 1989-06-28 1989-06-28 トルクリミッタ

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Publication Number Publication Date
JPH0317329U JPH0317329U (ja) 1991-02-20
JPH0725461Y2 true JPH0725461Y2 (ja) 1995-06-07

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JP7610589U Expired - Lifetime JPH0725461Y2 (ja) 1989-06-28 1989-06-28 トルクリミッタ

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