JPH07254224A - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JPH07254224A
JPH07254224A JP4610594A JP4610594A JPH07254224A JP H07254224 A JPH07254224 A JP H07254224A JP 4610594 A JP4610594 A JP 4610594A JP 4610594 A JP4610594 A JP 4610594A JP H07254224 A JPH07254224 A JP H07254224A
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JP
Japan
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signal
circuit
threshold
value
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JP4610594A
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Satoshi Kumai
聡 熊井
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性の高い再生データを得ることが可能な
データ再生装置を提供することを目的とする。 【構成】 閾値生成回路22は、クロック再生回路30
から入力されたクロック信号CK、閾値再生タイミング
回路34から入力された各種タイミング信号、および、
分離回路18から入力されたRF信号に基づいて、光磁
気ディスク10の各トラック単位に再生信号の波形に適
応的に閾値電圧SLを最適化して生成し、復号回路28
に入力する。復号回路28は、閾値生成回路22により
最適化された閾値電圧SLとRF信号とを比較して、R
F信号を2値に識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のデータ再生装置は、2値
データを含む再生信号を識別して2値データを再生する
データ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク等を再生して得られた再
生信号の波形に適応的に閾値を設定し、この閾値を用い
て再生信号の識別を行うデータ再生装置としては、例え
ば特開平05−006619号公報に開示されたものが
知られている。このデータ再生装置は、予め再生信号の
アイパターンの各開口率に一意に対応する閾値を予めR
OMテーブルに記憶させておき、再生信号の最高周波数
成分および最低周波数成分の正負両極性のピーク値に基
づいて再生信号のアイパターンの開口率を算出し、この
アイパターンの開口率に対応する閾値をROMテーブル
から読み出して再生信号の識別に用いるように構成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】MSR方式の光磁気デ
ィスクにおいては、従来の光磁気ディスクと同様に、異
なる記録条件および再生条件に対して同一の閾値を用い
て再生信号を識別する場合には識別後の再生データの信
頼性が低下するという問題がある。従来の技術として示
したデータ再生装置における閾値を生成する方法によっ
ても、この問題をかなりの部分解決することができる。
【0004】ところが最近、多層の膜構造を有してお
り、上層の膜のアパーチャを温度により制御して下層の
磁性膜に形成された記録磁区を読み出し、光磁気ディス
クからデータ再生装置の光学系の対物レンズの開口数
(NA)およびレーザー光線の波長(λ)により決まる
空間周波数の遮断周波数fs (fs =2NA/λ)以上
の周波数成分を有する再生信号を得ることができる方式
(MSR方式)の光磁気ディスクが提案されている。M
SR方式においては上層のアパーチャを温度により制御
するので、環境温度の変化により光磁気ディスクの感度
が変化してしまい、再生信号の識別に用いる閾値の決定
が従来の光磁気ディスクにおけるよりもさらに難しくな
る。従って、従来の技術として示したデータ再生装置に
おける閾値を生成する方法をそのままMSR方式の光磁
気ディスクの再生に用いることはできないという問題が
ある。
【0005】本発明のデータ再生装置は、上述した従来
技術の問題点に鑑みてなされたものであり、再生信号の
波形に適応的に最適化して再生信号の識別に用いる閾値
を生成することができ、最適化した閾値を用いて再生信
号を識別することにより再生信号を識別して高信頼の再
生データを得るデータ再生装置を提供することを目的と
する。また、MSR方式のデータ再生装置および一般的
なデータ再生装置に共通する問題、すなわち、記録の時
期および記録装置等が異なることに起因する記録条件の
差、および、再生の時期および再生装置等が異なること
に起因する再生条件の差を補償することができるデータ
再生装置を提供することを目的とする。さらに、磁性膜
の温度変化によって生じる光磁気ディスクの感度差とい
ったMSR方式に特有の再生条件の差をも補償すること
ができるデータ再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のデータ再生装置は、2値データを含む再生信
号の複数の信号成分の各周期の振幅の最大値および最小
値の少なくとも一部を記録媒体の所定の記録領域ごとに
検出するピーク値検出手段と、前記記録領域ごとに検出
された前記各信号成分それぞれの前記各最大値および前
記各最小値を平均して平均値を算出し、該各平均値に基
づいて該記録領域にそれぞれ対応する閾値信号を生成す
る閾値生成手段と、前記記録領域に対応する前記閾値信
号と前記再生信号とを比較して該再生信号から前記2値
データを識別する識別手段とを有する。
【0007】また好適には前記ピーク値検出手段は、前
記再生信号に含まれる信号成分の内、相互の前記最大値
および前記最小値、あるいはこれらのいずれかに有意な
差を生じる2つの信号成分の振幅の最大値および最小値
を検出する。また好適には前記再生信号に含まれる信号
成分の内、相互の前記最大値および前記最小値、あるい
はこれらのいずれかに有意な差を生じる2つの信号成分
は、前記再生信号の最も高い周波数の信号成分および最
も低い周波数の信号成分である。
【0008】また好適には前記閾値生成手段は、前記各
平均値にそれぞれ所定のオフセット値を加え、該オフセ
ット値を加えた各平均値にそれぞれ所定の重み付けを行
い、該重み付けがなされた各平均値を加算して前記閾値
信号を生成する。また好適には前記記録媒体は、多層膜
構造の上層のアパーチャが温度により制御され、該多層
膜構造の下層に形成された記録磁区と、該記録磁区に照
射されたレーザー光線との光磁気相互作用により該記録
磁区の情報が読み出される形式の光磁気ディスクであっ
て、該記録媒体の前記各記録領域の所定の位置には、前
記閾値信号の生成に用いられる各信号成分に対応する記
録磁区が予め形成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】ピーク値検出手段は、記録媒体の各記録領域の
所定の位置、例えば各トラックの先頭に予め形成されて
おり、2値データを含む再生信号(RF信号)の識別に
用いられる閾値信号を最適化するために設けられた各信
号成分に対応する記録磁区からの再生信号の最も高い周
波数の信号成分の電圧の各周期ごとの最大値および最小
値の値、および、最も低い周波数の信号成分の電圧の各
周期ごとの最大値および最小値の値を検出する。閾値生
成手段は各記録領域ごとに適切な値の閾値信号を得るた
めに、ピーク値検出手段によって検出された再生信号の
最も高い周波数、および、最も低い周波数の信号成分の
振幅の最大値および最小値の平均値をそれぞれ算出し、
これらの平均値それぞれにオフセット値を加算してこれ
らの平均値の直流成分を補償し、さらにこれらの平均値
を適切に重み付けして加算し、閾値信号を生成する。識
別手段は、閾値生成手段により生成された各記録領域に
対応する閾値信号と2値データを含む再生信号とを比較
して再生信号から2値データを識別する。
【0010】
【実施例1】以下、図1〜図6を参照して本発明のデー
タ再生装置の第1の実施例を説明する。図1は、第1の
実施例における本発明のデータ再生装置1の構成を説明
する図である。図2は、図1に示したデータ再生装置1
のデータ再生の対象となるMSR方式の光磁気ディスク
10上における参照パターン領域a(Ref.a)10
6,参照パターン領域b(Ref.b)110の位置、
記録フォーマット、参照パターン領域a106,b11
0に対応する再生データに対応する再生データを示す図
であって、(A)は光磁気ディスク10上における参照
パターン領域a106の位置を示し、(B)は光磁気デ
ィスク10のトラックの記録フォーマットを示し、
(C)は参照パターン領域a106に対応する再生デー
タの波形を示し、(D)は参照パターン領域b110に
対応する再生データの波形を示す。
【0011】図3は、図1に示したデータ再生装置1の
閾値生成回路22の構成を示す図である。図4は、図1
に示した閾値再生タイミング回路34から閾値生成回路
22に供給される各信号の波形を示す図であって、
(A)は(B)〜(G)に示す各信号に対応する参照パ
ターン領域a106,b110を示し、(B)は図3に
示すスイッチA(SWA)262に対するゲート信号G
Aを示し、(C)は図3に示すスイッチB(SWB)2
64に対するゲート信号GBを示し、(D)は図3に示
す加算回路230に対する保持信号HOLDAを示し、
(E)は図3に示す加算回路250に対する保持信号H
OLDBを示し、(F)は平均値算出回路226,22
8に対するリセット信号RSTA2を示し、(G)は平
均値算出回路246,248に対するリセット信号RS
TB2を示し、(H)は復号回路28から閾値再生タイ
ミング回路34に入力されるヘッダ検出信号を示す。
【0012】図5は、図1に示した閾値再生タイミング
回路34から閾値生成回路22に供給される各信号、お
よび、図2に示した参照パターン領域a106,b11
0に対応する再生信号の波形を示す図であって、(A)
はクロック再生回路30から供給されるクロック信号C
Kを示し、(B)は参照パターン領域a106に対応す
る再生信号を示し、(C)は参照パターン領域b110
に対応する再生信号を示し、(D)は図3に示すピーク
検出回路222およびボトム検出回路224に対するリ
セット信号RSTA1を示し、(E)は図3に示すピー
ク検出回路242およびボトム検出回路244に対する
リセット信号RSTB1を示す。
【0013】図6は、図1に示した閾値生成回路22に
より生成された閾値電圧SL(算出値)とデータ再生装
置1において実際に最も低い再生データの誤り率を与え
る閾値電圧(実測値)との関係を示す図であって、図中
のグラフの縦軸はレーザー光線の各出力に対して最適な
閾値電圧SLの算出値であり、横軸はレーザー光線の各
出力値に対する最適な閾値電圧SLの実測値である。
【0014】まず図1〜図5を参照して、データ再生装
置1の構成、データ再生装置1のデータ再生の対象とな
る光磁気ディスク10の構成、および、再生信号から2
値データを識別するために用いられる閾値電圧SL(ス
ライスレベル)を生成する閾値生成回路22の構成、お
よび、再生回路30の動作を説明する。データ再生装置
1は、例えば、多層の膜構造を有しており、上層の膜の
アパーチャを温度により制御して下層の磁性膜に形成さ
れた記録磁区の情報が読み出される形式(MSR方式)
の光磁気ディスクから2値情報を含む再生信号を生成
し、再生信号の波形に適応的に最適化された閾値電圧S
Lを用いてRF信号(再生信号)から2値データを識別
する。
【0015】まず、図1を参照してデータ再生装置1の
構成を説明する。光磁気ディスク10は、データ再生装
置1のデータ再生の対象となるMSR方式の光磁気ディ
スクであって、図2を参照して後述するように、光磁気
ディスク10の各トラックのユーザー領域、すなわちユ
ーザーが自由にデータの書き込みを行うことができる領
域の先頭には、再生信号の波形に適応的に閾値電圧SL
を生成するために用いられる参照パターン領域a10
6,b110等が予め形成されている。
【0016】サーボ制御回路20は、信号生成回路18
から入力されたサーボ信号に基づいてトラッキングサー
ボ信号、および、フォーカスサーボ信号を生成し、光学
系12、および、ディスク駆動系14を制御する。ディ
スク駆動系14は、サーボ制御回路20の制御により光
磁気ディスク10を回転させる。レーザー駆動回路32
は、半導体レーザー120に所定のタイミングでレーザ
ー光線を発生させる。
【0017】光学系12は、半導体レーザー(LD)1
20、光検出回路(PD)122、レーザー光線を光磁
気ディスク10上に集光し、光磁気ディスク10で反射
された光磁気ディスク10の記録磁区の情報を含む光信
号(再生光信号)を光検出回路122に導く対物レン
ズ、コリメータレンズ等の光学部品(図示せず)、およ
び、サーボ制御回路20の制御に従ってレーザー光線の
焦点位置を調節する焦点調節機構(図示せず)等から構
成されており、半導体レーザー120により発生された
レーザー光線を光磁気ディスク10に照射し、光磁気デ
ィスク10の記録磁区におけるレーザー光線に対する光
磁気相互作用により生成された再生光信号を生成し、再
生光信号を光検出回路122により電気的な再生信号に
変換して信号生成回路18に入力する。
【0018】信号生成回路18は、光検出回路122か
ら入力された再生信号からトラッキングサーボ制御、お
よび、フォーカスサーボ制御に用いられるサーボ信号
と、光磁気ディスク10に記録された2値データを含む
RF信号とを分離して、サーボ信号をサーボ制御回路2
0に入力し、RF信号を等化回路24、および、閾値生
成回路22に入力する。閾値生成回路22は、閾値再生
タイミング回路34から入力された各種タイミング信
号、および、信号生成回路18から入力されたRF信号
に基づいて閾値電圧SLを生成し、復号回路28に入力
する。なお、閾値生成回路22の構成、および、動作は
図3および図5を参照して後述する。
【0019】等化回路24は、信号生成回路18から入
力されたRF信号を等化処理して2値化回路26、およ
び、閾値生成回路22に入力する。2値化回路26は、
コンパレータ回路から構成されており、閾値生成回路2
2から入力された閾値電圧SLと等化回路24から入力
されたRF信号の電圧とを比較し、RF信号の電圧が閾
値電圧SLよりも高い場合に論理値1を出力し、RF信
号の電圧が閾値電圧SLよりも低い場合に論理値0を出
力して2値化信号として復号回路28に入力する。
【0020】復号回路28は、2値化回路26から入力
された2値化信号を復号化して再生データとしてデータ
再生装置1から出力するとともに、図2を参照して後述
する参照パターン領域a106に前置される検出パター
ン104に対応する再生データを検出し、検出パターン
104が検出された場合に所定の時間だけ論理値1とな
るヘッダ(検出パターン)検出信号を生成して閾値生成
回路22に入力する。クロック再生回路30は、2値化
回路26から入力された2値化信号に基づいてデータ再
生装置1の各構成要素における動作タイミングを規定す
るクロック信号CKを再生する。閾値再生タイミング回
路34は、クロック再生回路30から入力されたクロッ
ク信号CK、および、識別回路28から入力されたヘッ
ダ検出信号に基づいて、図4を参照して後述する各種タ
イミング信号(GA,GB,HOLDA,HOLDB,
RSTA1,RSTA2,RSTB1,RSTB2)を
生成する。
【0021】次に、図2を参照して光磁気ディスク10
における記録フォーマット等を説明する。なお図2にお
いては、本発明の説明に直接関係のない領域を適宜省略
して示してある。なお、図2の各符号に付した記号n
は、各領域がトラックnのものであることを示す。光磁
気ディスク10が、角速度一定(CAV方式)でデータ
が記録および再生されるものである場合には、例えば図
2(A)に示す扇形100の部分に参照パターン領域a
106が設けられる。光磁気ディスク10には、例えば
図2(B)に示すような記録フォーマットで各トラック
ごとにヘッダ(H)102、検出パターン(RDa〜R
Dc)104,118,112、参照パターン領域a1
06,b110および、データ領域114が設けられ
る。
【0022】ヘッダ102には、各トラックの開始位置
を示す記録磁区のパターンが形成されている。検出パタ
ーン104,108には、それぞれ続く領域が参照パタ
ーン領域a106,b110であることを示す記録磁区
のパターンが形成されている。検出パターン112に
は、続く領域がデータ領域114であることを示す記録
磁区のパターンが形成されている。参照パターン領域a
106には、図2(C)に示すように、半周期がクロッ
ク信号CK、8周期分である光磁気ディスク10に形成
される記録磁区の内最も長い記録磁区(参照パターン)
が連続して形成される。また、参照パターン領域b11
0には、図2(D)に示す半周期がクロック信号CK、
2周期分である光磁気ディスク10に形成される記録磁
区の内最も短い記録磁区(参照パターン)が連続して形
成される。参照パターン領域a106,b110に形成
されるこれらの参照パターンの数は、例えば同数であ
る。
【0023】なお、図示の都合上図2(B)においては
参照パターン領域a106,b110の長さを同じとし
ているが、上述のように2種類の参照パターンを同数と
した場合には参照パターン領域a106の長さは参照パ
ターン領域b110の4倍となる。検出パターン112
に続くデータ領域114には、光磁気ディスク10に記
録されるデータの本体が記録される。
【0024】次に、図3を参照して閾値生成回路22の
構成を説明する。スイッチA(SWA)262は、例え
ばゲート信号GAによりその開閉が制御されるアナログ
半導体スイッチであって、閾値再生タイミング回路34
から入力されたゲート信号GAが論理値1の場合のみに
RF信号を通過させて、すなわち、図2(B)に示す参
照パターン領域a106に対応するRF信号のみを通過
させてピーク検出回路222、および、ボトム検出回路
224に入力する。スイッチB(SWB)264は、例
えばゲート信号GBによりその開閉が制御されるアナロ
グ半導体スイッチであって、閾値再生タイミング回路3
4から入力されたゲート信号GBが論理値1の場合のみ
にRF信号を通過させて、すなわち、図2(B)に示す
参照パターン領域b110に対応するRF信号のみを通
過させてピーク検出回路242、および、ボトム検出回
路244に入力する。
【0025】ピーク検出回路222は、スイッチA26
2を介して入力された図2(B)に示す参照パターン領
域a106に対応するRF信号の電圧の振幅の最大値
(正のピーク値)を、閾値再生タイミング回路34から
入力されたリセット信号RSTA1の立ち下がり点から
立ち上がり点までの間でアナログ的処理により検出し、
検出した正のピーク値をディジタル形式に変換し、信号
H として平均回路226に入力する。ボトム検出回路
224は、スイッチA262を介して入力された図2
(B)に示す参照パターン領域a106に対応するRF
信号の電圧の振幅の最小値(負のピーク値、あるいは、
ボトム)を、閾値再生タイミング回路34から入力され
たリセット信号RSTA1の立ち下がり点から立ち上が
り点までの間でアナログ的処理により検出し、検出した
負のピーク値をディジタル形式に変換し、信号ALとし
て平均回路228に入力する。
【0026】ピーク検出回路242は、スイッチB26
4を介して入力された図2(B)に示す参照パターン領
域b110に対応するRF信号の電圧の振幅の最大値
を、閾値再生タイミング回路34から入力されたリセッ
ト信号RSTB1の立ち下がり点から立ち上がり点まで
の間でアナログ的な処理により検出し、検出した正のピ
ーク値をディジタル形式に変換し、信号BH として平均
回路226に入力する。ボトム検出回路224は、スイ
ッチB264を介して入力された図2(B)に示す参照
パターン領域b110に対応するRF信号の電圧の振幅
の最小値を、閾値再生タイミング回路34から入力され
たリセット信号RSTB1の立ち下がり点から立ち上が
り点までの間でアナログ的な処理により検出し、検出し
た負のピーク値をディジタル形式に変換し、信号BL
して平均回路228に入力する。
【0027】平均回路226は、閾値再生タイミング回
路34から入力されたリセット信号RSTA2の立ち下
がり点から立ち上がり点までの間にピーク検出回路22
2から順次入力された図2(B)に示す参照パターン領
域a106に対応するRF信号の電圧の振幅の最大値の
平均値を順次算出して信号AH ’として加算回路230
に入力する。平均回路228は、閾値再生タイミング回
路34から入力されたリセット信号RSTA2の立ち下
がり点から立ち上がり点までの間にボトム検出回路22
4から順次入力された図2(B)に示す参照パターン領
域a106に対応するRF信号の電圧の振幅の最小値の
平均値を順次算出して信号AL ’として加算回路230
に入力する。
【0028】平均回路246は、閾値再生タイミング回
路34から入力されたリセット信号RSTB2の立ち下
がり点から立ち上がり点までの間にピーク検出回路24
2から順次入力された図2(B)に示す参照パターン領
域b110に対応するRF信号の電圧の振幅の最大値の
平均値を順次算出して信号BH ’として加算回路250
に入力する。平均回路248は、閾値再生タイミング回
路34から入力されたリセット信号RSTB2の立ち下
がり点から立ち上がり点までの間にボトム検出回路24
4から順次入力された図2(B)に示す参照パターン領
域b110に対応するRF信号の電圧の振幅の最小値の
平均値を順次算出して信号BL ’として加算回路250
に入力する。
【0029】加算回路230は、平均回路226,22
8からそれぞれ入力された信号AH’,AL ’を加算
し、閾値再生タイミング回路34から入力された信号H
OLDAの立ち上がり点でラッチして信号Aとして乗算
回路232に入力する。加算回路250は、平均回路2
46,248からそれぞれ入力された信号BH’,
L ’を加算し、閾値再生タイミング回路34から入力
された信号HOLDBの立ち上がり点でラッチして信号
Bとして乗算回路252に入力する。乗算回路232
は、加算回路230から入力された信号Aと重み付け係
数K1とを乗算して加算回路234に入力する。乗算回
路252は、加算回路250から入力された信号Bと重
み付け係数K2とを乗算して加算回路234に入力す
る。
【0030】加算回路234は、乗算回路232からの
入力信号にオフセット係数OFS1を加算して加算回路
260に入力する。加算回路254は、乗算回路252
からの入力信号にオフセット係数OFS2を加算して乗
算回路256に入力する。乗算回路256は、加算回路
254からの入力信号と重み付け係数K3 とを乗算して
加算回路260に入力する。これらの係数K1 〜K3
OFS1 ,OFS2 は、実験、あるいは、計算によりデ
ータ再生装置1に最適な値に設定される。
【0031】加算回路260は、加算回路234および
乗算回路256からそれぞれ入力された信号を加算して
数値Vthを算出し、さらに数値Vthをアナログ形式の信
号に変換して閾値電圧SLとして出力する。上述の各構
成要素により、閾値生成回路22が生成する閾値電圧S
Lは下式に示す通りとなる。
【0032】
【数1】 Vth={K1 (AH ’+AL ’)+OFS1 } …(1−1) +K3 {K2 (BH ’+BL ’)+OFS2 } SL=D〔Vth〕 …(1−2) ただし、SLは閾値生成回路22から出力される閾値電
圧を示し、D〔Vth〕は、数値Vthをアナログ形式の信
号に変換することを示す。
【0033】なお上述したデータ再生装置1の各構成要
素の内、閾値生成回路22のスイッチA262、スイッ
チB264、ピーク検出回路222,242、および、
ボトム検出回路224,244が本発明に係るピーク値
検出手段に相当し、閾値生成回路22の平均回路22
6,228,246,248から加算回路260までの
各構成要素が本発明に係る閾値生成手段に相当し、2値
化回路26が識別手段に相当する。
【0034】次に、図4および図5を参照してクロック
再生回路30、および、閾値再生タイミング回路34の
動作を説明する。閾値再生タイミング回路34は、図5
(A)に示すクロック再生回路30から入力されたクロ
ック信号CK、および、復号回路28から入力された図
4(H)に示すヘッダ検出信号から、例えば以下のよう
に各種タイミング信号を生成する。閾値再生タイミング
回路34は、図4(B)に示すように、図4(H)に示
す最初のヘッダ検出信号の立ち下がり点からクロック信
号CKの所定の周期分の期間だけ、すなわち、光磁気デ
ィスク10の各トラックの参照パターン領域a106に
対応するRF信号が入力されている間、信号GAの論理
値を1として閾値生成回路22に入力する。また閾値再
生タイミング回路34は、図4(C)に示すように、2
個目のヘッダ検出信号の立ち下がり点からクロック信号
CKの所定の周期分の期間だけ、すなわち、光磁気ディ
スク10の各トラックの参照パターン領域b110に対
応するRF信号が入力されている間、信号GBの論理値
を1として閾値生成回路22に入力する。
【0035】また閾値再生タイミング回路34は、信号
GAの立ち下がり点において、図4(D)に示す信号H
OLDAを生成する。また閾値再生タイミング回路34
は、信号GBの立ち下がり点において、図4(E)に示
す信号HOLDBを生成する。また閾値再生タイミング
回路34は図4(F)に示すように、信号HOLDAを
所定の時間Tdだけ遅延してリセット信号RSTA2を
生成する。また閾値再生タイミング回路34は図4
(G)に示すように、信号HOLDBを所定の時間Td
だけ遅延してリセット信号RSTB2を生成する。
【0036】また、図5(D)に示すように、閾値再生
タイミング回路34は参照パターン領域a106に対応
するRF信号の電圧が0Vになる点を検出し、この点か
ら所定の時間Td’だけ経過した時点にリセット信号R
STA1を生成する。また、図5(E)に示すように、
閾値再生タイミング回路34は参照パターン領域b11
0に対応するRF信号の電圧が0Vになる点を検出し、
この点から所定の時間Td’だけ経過した時点にリセッ
ト信号RSTB1を生成する。
【0037】以下、各図を参照してデータ再生装置1全
体の動作を説明する。ディスク駆動系14は光磁気ディ
スク10を回転させ、レーザー駆動回路32は光学系1
2の半導体レーザー120にレーザー光線を発生させ、
光磁気ディスク10に照射させる。光磁気ディスク10
で反射されて、記録磁区における光磁気相互作用により
記録磁区の情報(2値情報)を含んだ再生光信号は、光
学系12の光検出回路122により電気的な再生信号に
変換され、信号生成回路18に入力されてサーボ信号お
よびRF信号に分離される。これらの信号の内、サーボ
信号はサーボ制御回路20によりデータ再生装置1のト
ラッキングサーボ制御、および、フォーカスサーボに用
いられる。
【0038】一方、RF信号は等化回路24および閾値
生成回路22に入力される。等化回路24は、RF信号
を等化処理して2値化回路26および閾値生成回路22
に入力する。クロック再生回路30は、2値化信号に基
づいて、図5(A)に示すクロック信号CKを再生す
る。閾値再生タイミング回路34は、図4を参照して上
述したように、クロック信号CK、および、ヘッダ検出
信号に基づいて各種タイミング信号を生成する。
【0039】閾値生成回路22のスイッチA262は、
図4(B)に示す信号GAが論理値1である期間だけR
F信号を通過させてピーク検出回路222およびボトム
検出回路224に入力する。一方、閾値生成回路22の
スイッチB264は、図4(C)に示す信号GBが論理
値1である期間だけRF信号を通過させてピーク検出回
路242およびボトム検出回路244に入力する。
【0040】ところで、光磁気ディスク10の各トラッ
クの先頭に設けられた参照パターン領域a106,b1
10に対応するRF信号の波形は、ぞれぞれ図5
(B),(C)に示すような波形となる。閾値生成回路
22のピーク検出回路222は、図5(D)に示すリセ
ット信号RSTA1の立ち下がり点から立ち上がり点ま
での間の図5(B)に示す参照パターン領域a106に
対応するRF信号の各周期の最大値AHk,AHk+1,…
(kは整数)を検出し、リセット信号RSTA1の立ち
下がり点で最大値AHk,AHk +1,…をディジタル形式の
信号AH に変換して平均回路226に順次入力するとと
もに、それまでに検出されていた最大値をクリアする。
【0041】閾値生成回路22のボトム検出回路224
は、図5(D)に示すリセット信号RSTA1の立ち下
がり点から立ち上がり点までの間の図5(B)に示す参
照パターン領域a106に対応するRF信号の各周期の
最小値ALk,ALk+1,…(kは整数)を検出し、リセッ
ト信号RSTA1の立ち下がり点で最小値ALk
Lk +1,…をディジタル形式の信号AL に変換して平均
回路228に順次入力するとともに、それまでに検出さ
れていた最小値をクリアする。
【0042】閾値生成回路24のピーク検出回路242
は、図5(E)に示すリセット信号RSTB1の立ち下
がり点から立ち上がり点までの間の図5(C)に示す参
照パターン領域b110に対応するRF信号の各周期の
最大値BHk,BHk+1,…(kは整数)を検出し、リセッ
ト信号RSTB1の立ち下がり点で最大値BHk
Hk +1,…をディジタル形式の信号BH に変換して平均
回路246に順次入力するとともに、それまでに検出さ
れていた最大値をクリアする。閾値生成回路24のボト
ム検出回路244は、図5(E)に示すリセット信号R
STB1の立ち下がり点から立ち上がり点までの間の図
5(C)に示す参照パターン領域b110に対応するR
F信号の各周期の最小値BLk,BLk+1,…(kは整数)
を検出し、リセット信号RSTB1の立ち下がり点で最
小値BLk,BLk +1,…をディジタル形式の信号BL に変
換して平均回路248に順次入力するとともに、それま
でに検出されていた最小値をクリアする。
【0043】上述のように、平均回路226はピーク検
出回路222から入力された信号A H の平均を順次算出
して信号AH ’として加算回路230に入力し、平均回
路228はボトム検出回路224から入力された信号B
H の平均を順次算出して信号AL ’として加算回路23
0に入力し、図4(F)に示すリセット信号RSTA2
の立ち上がり点でそれまでの平均値をクリアする。ま
た、平均回路246はピーク検出回路242から入力さ
れた信号BH の平均を順次算出して信号BH ’として加
算回路250に入力し、平均回路248はボトム検出回
路244から入力された信号BH の平均を順次算出して
信号BL ’として加算回路250に入力し、図4(G)
に示すリセット信号RSTB2の立ち上がり点でそれま
での平均値をクリアする。
【0044】加算回路230は、平均回路226,22
8からそれぞれ入力された信号AH’,AL ’の加算結
果を図4(D)に示す信号HOLDAの立ち上がり点で
保持して信号Aとして乗算回路232に入力する。信号
Aは乗算回路232により重み付け係数K1 が乗算され
て重み付けが行われ、さらに、加算回路234によりオ
フセット係数OFS1 が加算されて、参照パターン領域
a106に対応するRF信号の直流成分(DC成分)の
補償が行われて加算回路260に入力される。
【0045】加算回路250は、平均回路246,24
8からそれぞれ入力された信号BH’,BL ’の加算結
果を図4(E)に示す信号HOLDBの立ち上がり点で
保持して信号Bとして乗算回路252に入力する。信号
Bは乗算回路252により重み付け係数K2 が乗算され
て重み付けが行われ、さらに、加算回路254によりオ
フセット係数OFS1 が加算されて、参照パターン領域
b110に対応するRF信号のDC成分の補償が行わ
れ、さらに乗算回路256で重み付け係数K3 が乗算さ
れて加算回路260に入力される。加算回路260は、
加算回路234および乗算回路256から入力された信
号を加算して、式1−1に示す数値Vthを生成し、さら
に式1−2に示すように数値Vthをアナログ形式の信号
に変換して閾値電圧SLを生成し、2値化回路26に入
力する。
【0046】2値化回路26は、等化回路24から入力
された等化処理されたRF信号の電圧を閾値電圧SLと
比較し、RF信号の電圧が閾値電圧SLよりも高い場合
に論理値1を出力し、低い場合に論理値0を出力して2
値化信号として復号回路28に入力する。復号回路28
は2値化信号を識別して再生データ出力信号として出力
するとともに、光磁気ディスク10の各トラックの検出
パターン104,108,112を検出し、図4(H)
に示すヘッダ検出信号を生成して閾値生成回路22に入
力する。
【0047】以下、図6を参照して閾値生成回路22に
よる閾値電圧SLの最適化の検証結果を説明する。図6
に示すように、レーザー光線の出力に基づいて、式1−
1の各係数K1 〜K3 ,OFS1 ,OFS2 を計算し、
実際にデータ再生装置1において最小の誤り率を与える
閾値電圧SLを実測した。実験に用いたデータ再生装置
1においては、式1−1に最適値を代入すると次式が得
られた。式2を参照してわかるように、データ再生装置
1においては参照パターン領域a106に対応するRF
信号が閾値電圧SLの最適化に与える影響が大きい。
【0048】
【数2】 Vth=(1.97A−31.77)+0.1(7.39B−9.94) …(2) ただし、A=AH ’+AL ’、 B=BH ’+BL ’、 Vthの単位はmVである。
【0049】レーザー光線の出力値7.5mW,8m
W,8.5mW,9mWで参照パターン領域a106,
b110に対応するRF信号の電圧振幅を測定して閾値
電圧SLをもとめた結果、それぞれ35mV,20m
V,10mV,−35mVの算出値が得られた。ここで
図6中に丸印で示すように、実際に最小の再生データの
誤り率りを与える閾値電圧(実測値)は、レーザー光線
の出力値7.5mW,8mW,8.5mW,9mWに対
して、それぞれ36mV,19mV,9mV,−32m
Vとなる。図6中の丸印は、図6中に点線で示す算出値
と実測値との一致点にほぼ乗っており、算出値と実測値
とが非常によく一致することがわかる。
【0050】上述のように本発明のデータ再生装置1を
構成し、閾値生成回路22により光磁気ディスク10の
各トラックごとに閾値電圧SLを最適化して再生信号
(RF信号)の最適化を行うことにより、各トラックに
おいて最適な閾値電圧SLにより再生信号を2値化する
ことができる。従って、データ再生装置1によれば再生
データの信頼性を顕著に高めることができる。また、図
6を参照して説明したように、本発明のデータ再生装置
1の閾値生成回路22によれば、非常に高い精度で閾値
電圧SLを最適化することができる。
【0051】上述した本発明のデータ再生装置1の各部
分の信号波形、論理値、および、式2の数値等は例示で
あって、例えば極性を適宜反転させた信号波形および論
理値を処理する等のためにデータ再生装置1について行
う変形は、本発明の技術的思想に含まれる。また、第1
の実施例においては閾値電圧SLの最適化に用いる信号
成分として最も周波数の高い信号成分、および、最も周
波数の低い信号成分とを用いる場合を示したが、これら
の信号成分に限らず、信号成分相互の波形、すなわち再
生信号の最大値および最小値、またはこれらのうちのい
ずれかに有意な差がある任意の信号成分を用いることが
できる。また、最適化に用いる信号成分の数は2つに限
らず、より多くのn個の信号成分を用いるように構成し
てもよい。この場合、式1を一般化した式3に基づいて
数値Vthを求めるように閾値生成回路22を変形する。
【0052】
【数3】 ただし、Ki は、各信号成分に対応する重み付け係数、
i は、閾値電圧SLの最適化に用いる各信号成分の最
大値の平均値と最小値の平均値の加算値(Si =AH
+AL ’,BH ’+BL ’,…)、OFSi は、各信号
成分に対応するオフセット係数である。
【0053】また、光磁気ディスク10に参照パターン
領域a106を設ける必要は必ずしもなく、例えば各ト
ラックのデータ領域114に記録されたデータの各信号
成分を用いて閾値電圧SLの最適化を行うように構成す
ることも可能である。また、参照パターン領域a10
6,b110に記録されるデータ数は必ずしも同数であ
る必要はなく、また、必ずしも記録されたデータの全て
を用いて閾値電圧SLの最適化を行う必要はなく、一部
のみを用いて閾値電圧SLの最適化を行うように構成し
てもよい。
【0054】また、第1の実施例においては再生信号
(RF信号)の電圧波形に対して適応的に閾値電圧SL
の最適化を行ったが、例えば再生信号の電流波形に対し
て適応的に閾値電圧SLの最適化を行ってもよい。ま
た、第1の実施例においては光磁気ディスク10を再生
の対象とする場合について示したが、光磁気ディスク1
0のような形式の記録媒体に限らず、本発明のデータ再
生装置1における閾値電圧SLの最適化方法は他の記録
媒体、例えば通常の光ディスク、あるいは、磁気記録媒
体の再生に応用することができる。
【0055】また、本発明のデータ再生装置1における
閾値電圧SLの最適化方法はCAV方式の光磁気ディス
クに限らず、ゾーンCAV方式等の他の方式の光磁気デ
ィスクにも応用することができる。また、第1の実施例
においては閾値電圧SLの最適化をトラック単位に行う
場合について示したが、トラック単位に限らず、例えば
セクタ単位に閾値電圧SLの最適化を行うようにデータ
再生装置1を構成してもよい。
【0056】
【実施例2】以下、図7および図8を参照して本発明の
第2の実施例を説明する。図7は、第2の実施例におけ
る本発明の閾値生成回路44の構成、および、閾値再生
タイミング回路42との接続を示す図である。図8は、
図7に示した各信号のタイミングを示す図であって、
(A)は再生信号の波形を示し、(B)は再生信号と0
Vとの比較出力信号を示し、(C)は信号ENBを示
し、(D)は信号ENPを示し、(E)は信号REST
Bを示し、(F)は信号RESTPを示す。
【0057】閾値再生タイミング回路42、および、閾
値生成回路44は、第1の実施例に示したデータ再生装
置1において、閾値再生タイミング回路34、および、
閾値生成回路22に置換されるものである。図7におい
て、閾値再生タイミング回路42は、図8に示す信号E
NP,ENB,RSTP,RSTBを生成する。すなわ
ち、閾値再生タイミング回路42は、図8(A)に示す
再生信号を0Vと比較し、図8(B)に示す比較出力信
号を生成する。また、閾値再生タイミング回路42は、
比較出力信号に基づいて、図8(C)に示す信号ENB
を生成する。また、閾値再生タイミング回路42は、比
較出力信号に基づいて、図8(D)に示す信号ENPを
生成する。また、閾値再生タイミング回路42は、図8
(E)に示すように、信号ENBの立ち下がり点から所
定の期間、論理値1をとる信号RESTBを生成する。
また、閾値再生タイミング回路42は、図8(F)に示
すように、信号ENPの立ち下がり点から所定の期間、
論理値1をとる信号RESTPを生成する。
【0058】閾値生成回路44は、閾値生成回路22の
構成を簡略化し、マイクロプロセッサおよびメモリ等か
ら構成される演算記憶回路448により、閾値生成回路
22における平均値算出回路226,228,246,
248以降の各回路の信号処理を行って閾値電圧SLを
生成する。ピーク検出回路440は、信号RESTPの
立ち下がり点の間で再生信号の正のピーク値を検出す
る。ボトム検出回路444は、信号RESTBの立ち下
がり点の間で再生信号の負のピーク値を検出する。A/
D回路442は、信号ENPの立ち下がり点でピーク検
出回路440が検出した再生信号の正のピーク値をアナ
ログ/ディジタル変換して演算記憶回路448に入力す
る。A/D回路446は、信号ENBの立ち下がり点で
ボトム検出回路444が検出した再生信号の負のピーク
値をアナログ/ディジタル変換して演算記憶回路448
に入力する。
【0059】演算記憶回路448は、図8に示した各信
号に同期して、第1の実施例に示した閾値生成回路22
における閾値電圧SLの最適化に係る演算処理をソフト
ウェア的に行ってその演算処理結果をD/A回路450
に入力する。D/A回路450は、演算記憶回路448
から入力されたディジタル形式の演算処理結果をアナロ
グ形式の信号、すなわち、閾値電圧SLに変換して出力
する。第2の実施例に示したように閾値再生タイミング
回路42、および、閾値生成回路44を構成して、第1
の実施例に示したデータ再生装置1において、閾値再生
タイミング回路34および、閾値生成回路22とそれぞ
れ置換することにより、より簡略化されたハードウェア
構成で同等の閾値電圧SLの最適化が可能である。本発
明のデータ再生装置は上述の各実施例に示した他、例え
ば各構成要素を適宜同等の機能を有するアナログ的な信
号処理回路、あるいは、ディジタル的な信号処理回路に
置き換える等、種々の構成をとることができる。
【0060】
【発明の効果】上述したように本発明のデータ再生装置
によれば、例えば光磁気ディスクのトラックごとに、再
生信号の波形に適応的に再生信号の識別に用いる閾値を
生成することができる。従って、常にほぼ最適な閾値電
圧を用いて再生信号を2値に識別することができるの
で、識別後の再生データの信頼性が高い。また本発明の
データ再生装置によれば、MSR方式のデータ再生装置
および一般的なデータ再生装置に共通する問題、すなわ
ち、記録の時期および記録装置等が異なることに起因す
る記録条件の差、および、再生の時期および再生装置等
が異なることに起因する再生条件の差を補償することが
できる。さらに本発明のデータ再生装置によれば、磁性
膜の温度変化によって生じる光磁気ディスクの感度差と
いったMSR方式に特有の再生条件の差をも補償するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ再生装置の構成を説明する図で
ある。
【図2】図1に示したデータ再生装置のデータ再生の対
象となるMSR方式の光磁気ディスクの参照パターン領
域、記録フォーマット、参照パターン領域のフォーマッ
ト、参照パターン領域に対応する再生データを示す図で
あって、(A)は光磁気ディスク上における参照パター
ン領域の位置を示し、(B)は光磁気ディスクのトラッ
クの記録フォーマットを示し、(C)は参照パターン領
域aに対応する再生データの波形を示し、(D)は参照
パターン領域bに対応する再生データの波形を示す。
【図3】図1に示したデータ再生装置の閾値生成回路の
構成を示す図である。
【図4】図1に示したクロック再生回路から閾値生成回
路に供給される各信号の波形を示す図であって、(A)
は(B)〜(G)に示す各信号に対応する参照パターン
領域a,bを示し、(B)は図3に示すスイッチA(S
WA)に対するゲート信号GAを示し、(C)は図3に
示すスイッチB(SWB)に対するゲート信号GBを示
し、(D)は図3に示す加算回路に対する保持信号HO
LDAを示し、(E)は図3に示す加算回路に対する保
持信号HOLDBを示し、(F)は平均値算出回路に対
するリセット信号RSTA2を示し、(G)は平均値算
出回路に対するリセット信号RSTB2を示し、(H)
は復号回路からクロック再生回路に入力されるヘッダ検
出信号を示す。
【図5】図1に示したクロック再生回路から閾値生成回
路に供給される各信号、および、図2に示した参照パタ
ーン領域a,bに対応する再生信号の波形を示す図であ
って、(A)はクロック再生回路から供給されるクロッ
ク信号CKを示し、(B)は参照パターン領域aに対応
する再生信号を示し、(C)は領域Bに対応する再生信
号を示し、(D)は図3に示すピーク検出回路およびボ
トム検出回路に対するリセット信号RSTA1を示し、
(E)は図3に示すピーク検出回路およびボトム検出回
路に対するリセット信号RSTA1を示す。
【図6】図1に示した閾値生成回路により生成された閾
値電圧SL(算出値)とデータ再生装置において実際に
最も低い再生データの誤り率を与える閾値電圧(実測
値)との関係を示す図であって、図中のグラフの縦軸は
レーザー光線の各出力に対して最適な閾値電圧SLの算
出値であり、横軸はレーザー光線の各出力値に対する最
適な閾値電圧SLの実測値である。
【図7】第2の実施例における本発明の閾値生成回路の
構成、および、閾値再生タイミング回路との接続を示す
図である。
【図8】図7に示した各信号のタイミングを示す図であ
って、(A)は再生信号の波形を示し、(B)は再生信
号と0Vとの比較出力信号を示し、(C)は信号ENB
を示し、(D)は信号ENPを示し、(E)は信号RE
STBを示し、(F)は信号RESTPを示す。
【符号の説明】
1…データ再生装置、10…光磁気ディスク、102…
ヘッダ、104,108,112…検出パターン、10
6,110…参照パターン領域、114…データ領域、
12…光学系、120…半導体レーザー、122…光検
出回路、14…ディスク駆動系、18…信号生成回路、
20…サーボ制御回路、22,44…閾値生成回路、2
22,242…ピーク検出回路、224,242…ボト
ム検出回路、226,228,246,248…平均回
路、230,250…加算回路、232,252,25
6…乗算回路、234,254,260…加算回路、2
4…等化回路、26…2値化回路、28…復号回路、3
0…クロック再生回路、32…レーザー駆動回路、3
4,42…閾値再生タイミング回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2値データを含む再生信号の複数の信号成
    分の各周期ごとの振幅の最大値および最小値の少なくと
    も一部を記録媒体の所定の記録領域ごとに検出するピー
    ク値検出手段と、 前記記録領域ごとに検出された前記各信号成分それぞれ
    の前記各最大値および前記各最小値を平均して平均値を
    算出し、該各平均値に基づいて該記録領域にそれぞれ対
    応する閾値信号を生成する閾値生成手段と、 前記記録領域に対応する前記閾値信号と前記再生信号と
    を比較して該再生信号から前記2値データを識別する識
    別手段とを有するデータ再生装置。
  2. 【請求項2】前記ピーク値検出手段は、前記再生信号に
    含まれる信号成分の内、相互の前記最大値および前記最
    小値、あるいはこれらのいずれかに有意な差を生じる2
    つの信号成分の振幅の最大値および最小値を検出する請
    求項1に記載のデータ再生装置。
  3. 【請求項3】前記2つの信号成分は、前記再生信号の最
    も高い周波数の信号成分および最も低い周波数の信号成
    分であることを特徴とする請求項2に記載のデータ再生
    装置。
  4. 【請求項4】前記閾値生成手段は、前記各平均値にそれ
    ぞれ所定のオフセット値を加え、該オフセット値を加え
    た各平均値にそれぞれ所定の重み付けを行い、該重み付
    けがなされた各平均値を加算して前記閾値信号を生成す
    る請求項1〜3のいずれかに記載のデータ再生装置。
  5. 【請求項5】前記記録媒体は、多層膜構造の上層のアパ
    ーチャが温度により制御され、該多層膜構造の下層に形
    成された記録磁区と、該記録磁区に照射されたレーザー
    光線との光磁気相互作用により該記録磁区の情報が読み
    出される形式の光磁気ディスクであって、該記録媒体の
    前記各記録領域の所定の位置には、前記閾値信号の生成
    に用いられる各信号成分に対応する記録磁区が予め形成
    されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のデータ再生装置。
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