JPH0725208Y2 - 除湿装置 - Google Patents
除湿装置Info
- Publication number
- JPH0725208Y2 JPH0725208Y2 JP1988051760U JP5176088U JPH0725208Y2 JP H0725208 Y2 JPH0725208 Y2 JP H0725208Y2 JP 1988051760 U JP1988051760 U JP 1988051760U JP 5176088 U JP5176088 U JP 5176088U JP H0725208 Y2 JPH0725208 Y2 JP H0725208Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case body
- water
- package
- packaging
- dehumidifying
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、薬剤により空気中の湿気を除去する除湿装
置に関し、さらに詳しく言うと、押し入れの収納物を出
し入れすることなく容易に設置,取り出しが行えるとと
もに、吸湿した水分が収納物を汚染する虞れがない除湿
装置に関する。
置に関し、さらに詳しく言うと、押し入れの収納物を出
し入れすることなく容易に設置,取り出しが行えるとと
もに、吸湿した水分が収納物を汚染する虞れがない除湿
装置に関する。
家庭の押し入れや洋服タンスあるいは下駄箱内の湿気や
臭いを薬剤で除去する装置は従来から一般に広く普及し
ている。この種の除去装置、例えば除湿装置では、円筒
形あるいは角筒形の容器の上端を開口し、塩化カルシウ
ムなどの除湿剤を網状もしくは簀の子状の中仕切部材に
て容器の底面から間隔をおいて支持し、それによって吸
湿された水を容器の底部に溜めるようになっている。
臭いを薬剤で除去する装置は従来から一般に広く普及し
ている。この種の除去装置、例えば除湿装置では、円筒
形あるいは角筒形の容器の上端を開口し、塩化カルシウ
ムなどの除湿剤を網状もしくは簀の子状の中仕切部材に
て容器の底面から間隔をおいて支持し、それによって吸
湿された水を容器の底部に溜めるようになっている。
しかしながら、このような従来の除湿装置は、その殆ど
が容器の底部に水を溜めるようになっているので、嵩高
であり、押し入れや下駄箱の奥にセットしたり、それを
取り出す場合にはその都度収納物を取り出す必要があ
る。特に取り出す場合には、容器を転倒させぬようにそ
の取扱いに十分な注意が必要とされる。また、この種の
容器は大体において押し入れ等の奥まった隅に設置され
るが、このような置き方はデットスペースの原因ともな
り、総じて使いずらいという欠点がある。
が容器の底部に水を溜めるようになっているので、嵩高
であり、押し入れや下駄箱の奥にセットしたり、それを
取り出す場合にはその都度収納物を取り出す必要があ
る。特に取り出す場合には、容器を転倒させぬようにそ
の取扱いに十分な注意が必要とされる。また、この種の
容器は大体において押し入れ等の奥まった隅に設置され
るが、このような置き方はデットスペースの原因ともな
り、総じて使いずらいという欠点がある。
例えば、押し入れ等に布団を折り畳んだ状態で積層収納
した場合、押し入れを正面から見て(すなわり居室空間
から見て)、押し入れ内側面と押し入れ内底とが交差す
るコーナ部には押し入れの奥行き方向に連続する隙間が
生じている。
した場合、押し入れを正面から見て(すなわり居室空間
から見て)、押し入れ内側面と押し入れ内底とが交差す
るコーナ部には押し入れの奥行き方向に連続する隙間が
生じている。
しかしながら、この隙間は狭小スペースであるため、従
来の除湿装置はセットし難いという問題があった。ま
た、無理に隙間内にセットすると、従来の嵩高の除湿装
置では転倒の虞れがあるとともに、新たなデッドスペー
スが生じかねない。
来の除湿装置はセットし難いという問題があった。ま
た、無理に隙間内にセットすると、従来の嵩高の除湿装
置では転倒の虞れがあるとともに、新たなデッドスペー
スが生じかねない。
この考案は上記した従来の事情に鑑みなされたもので、
その目的は押し入れや下駄箱にデッドスペースとして生
じた隙間に収納物の出し入れを伴うことなく簡単にセッ
トでき、かつ、漏水の虞れの少ない除湿装置を提供する
ことにある。
その目的は押し入れや下駄箱にデッドスペースとして生
じた隙間に収納物の出し入れを伴うことなく簡単にセッ
トでき、かつ、漏水の虞れの少ない除湿装置を提供する
ことにある。
上記した目的を達成するため、この考案においては、ほ
ぼ有底筒状に形成されたケース体を備え、前記ケース体
はその軸方向に沿って耐水性材料にて平面状に形成され
た底面と、この底面に続き少なくとも予め設定された高
さまで耐水性材料にて形成された側面と、当該ケース体
の内部に包装体を挿脱自在に挿入するための挿入口およ
び同包装体を監視し得る監視窓を有する上面とを有し、
前記ケース体内には少なくとも一部が多孔質膜から形成
され、内部に除湿剤を収納するとともに、その内部を透
視することができる透明な窓部を有する包装体が挿脱自
在に収納されている。
ぼ有底筒状に形成されたケース体を備え、前記ケース体
はその軸方向に沿って耐水性材料にて平面状に形成され
た底面と、この底面に続き少なくとも予め設定された高
さまで耐水性材料にて形成された側面と、当該ケース体
の内部に包装体を挿脱自在に挿入するための挿入口およ
び同包装体を監視し得る監視窓を有する上面とを有し、
前記ケース体内には少なくとも一部が多孔質膜から形成
され、内部に除湿剤を収納するとともに、その内部を透
視することができる透明な窓部を有する包装体が挿脱自
在に収納されている。
また、この他の考案においては、ほぼ有底筒状に形成さ
れたケース体を備え、前記ケース体はその軸方向に沿っ
て耐水性材料にて平面状に形成された底面と、この底面
に続き少なくとも予め設定された高さまで耐水性材料に
て形成された側面と、当該ケース体の内部に包装体を挿
脱自在に挿入するための挿入口および同包装体を監視し
得る監視窓を有する上面とを有し、前記ケース体内には
一部が多孔質膜よりなり、残部が非透水性フイルムから
なる外装袋内に、塩化カルシウム等の除湿剤を収納した
不織布等からなる透水性内袋を封入した包装体が挿脱自
在に収納されている。
れたケース体を備え、前記ケース体はその軸方向に沿っ
て耐水性材料にて平面状に形成された底面と、この底面
に続き少なくとも予め設定された高さまで耐水性材料に
て形成された側面と、当該ケース体の内部に包装体を挿
脱自在に挿入するための挿入口および同包装体を監視し
得る監視窓を有する上面とを有し、前記ケース体内には
一部が多孔質膜よりなり、残部が非透水性フイルムから
なる外装袋内に、塩化カルシウム等の除湿剤を収納した
不織布等からなる透水性内袋を封入した包装体が挿脱自
在に収納されている。
これらの各考案において、ケース体の軸方向長さは、除
湿装置を例えば押し入れにセットする場合、押し入れの
奥行き方向長さに対応させておけばよい。
湿装置を例えば押し入れにセットする場合、押し入れの
奥行き方向長さに対応させておけばよい。
上記構成によれば、ケース体がほぼ有底筒状に形成され
ているので、このケース体を例えば布団が折り畳まれた
状態で積層収納された押し入れにセットする場合、押し
入れの内側面と押し入れの内底とが交差するコーナ部か
ら押し入れ奥行き方向にケース体を挿入すれば、押し入
れの前面側(居室側)から布団の出し入れを伴うことな
く容易にセットできることになる。その際、このケース
体がセットされるコーナは通常収納物を収納できないデ
ッドゾーンとなっているので収納空間を侵すことがな
い。
ているので、このケース体を例えば布団が折り畳まれた
状態で積層収納された押し入れにセットする場合、押し
入れの内側面と押し入れの内底とが交差するコーナ部か
ら押し入れ奥行き方向にケース体を挿入すれば、押し入
れの前面側(居室側)から布団の出し入れを伴うことな
く容易にセットできることになる。その際、このケース
体がセットされるコーナは通常収納物を収納できないデ
ッドゾーンとなっているので収納空間を侵すことがな
い。
包装体はこのようなケース体内に挿入され、その内部に
収納されている除湿剤(例えば塩化カルシウム)によっ
て周囲の湿気が吸収される。その場合実用新案登録請求
の範囲第1項に記載した除湿装置の包装体によれば、透
明な窓部を通して除湿の進行状態を見ることができる。
ところで、塩化カルシウムは、潮解時もしくは湿度や温
度等の外部環境の変化により、針状結晶が生じ、これが
袋体を破り漏水を生じさせる場合があるが、実用新案登
録請求の範囲第2項に記載した除湿装置の包装体による
と塩化カルシウムは不織布等からなる内袋に入れられて
いるため、外装袋がその針状結晶によって破られるよう
な虞れはない。
収納されている除湿剤(例えば塩化カルシウム)によっ
て周囲の湿気が吸収される。その場合実用新案登録請求
の範囲第1項に記載した除湿装置の包装体によれば、透
明な窓部を通して除湿の進行状態を見ることができる。
ところで、塩化カルシウムは、潮解時もしくは湿度や温
度等の外部環境の変化により、針状結晶が生じ、これが
袋体を破り漏水を生じさせる場合があるが、実用新案登
録請求の範囲第2項に記載した除湿装置の包装体による
と塩化カルシウムは不織布等からなる内袋に入れられて
いるため、外装袋がその針状結晶によって破られるよう
な虞れはない。
以下、図面を参照してこの考案の一実施例について説明
する。
する。
第1図および第2図に示されているように、この除湿装
置はケース体1と、このケース体1内に収容された包装
体2(この実施例では除湿剤が封入されている。)とを
備え、布団が折り畳まれた状態で積層収納された押し入
れの押し入れ内側面と押し入れ内底とが交差するコーナ
部に生じた押し入れ奥行き方向に連続する隙間にセット
される。
置はケース体1と、このケース体1内に収容された包装
体2(この実施例では除湿剤が封入されている。)とを
備え、布団が折り畳まれた状態で積層収納された押し入
れの押し入れ内側面と押し入れ内底とが交差するコーナ
部に生じた押し入れ奥行き方向に連続する隙間にセット
される。
この実施例によると、ケース体1はほぼ有底筒状とさ
れ、その軸方向に沿って平坦に形成された底面3と、こ
の底面3から略垂直上方に立ち上がった側面4と、この
側面4に続く上面5とから耐水性材料である例えば合成
樹脂により一体的に形成され、この場合、底面3と側面
4とは水密構造になっている。このようなケース体1
は、軸線方向長さが押し入れの奥行き方向長さに対応さ
れている。なお、この実施例とは異なり、上面5に相当
する部分を開閉可能な蓋としてもよい。また、ケース体
1の長さ方向全部もしくは一部にジャバラを形成して、
その軸方向長さを任意に調節するようにしてもよい。こ
れによれば、使用場所に応じてケース体1を適切な長さ
にすることができるとともに、輸送時あるいは保存時に
は最短長さに縮めておくことにより、輸送時あるいは保
存時のスペースコストを低減できる。
れ、その軸方向に沿って平坦に形成された底面3と、こ
の底面3から略垂直上方に立ち上がった側面4と、この
側面4に続く上面5とから耐水性材料である例えば合成
樹脂により一体的に形成され、この場合、底面3と側面
4とは水密構造になっている。このようなケース体1
は、軸線方向長さが押し入れの奥行き方向長さに対応さ
れている。なお、この実施例とは異なり、上面5に相当
する部分を開閉可能な蓋としてもよい。また、ケース体
1の長さ方向全部もしくは一部にジャバラを形成して、
その軸方向長さを任意に調節するようにしてもよい。こ
れによれば、使用場所に応じてケース体1を適切な長さ
にすることができるとともに、輸送時あるいは保存時に
は最短長さに縮めておくことにより、輸送時あるいは保
存時のスペースコストを低減できる。
このケース体1の底面3には上記包装体2の位置決め用
の突起3aが所定の間隔をもって軸方向と直角に例えば2
条形成され、上面5の一端側には包装体2の挿入用の挿
入口5aが略斜め上方に向けて開口されている。また、上
面5には、通気用および包装体2の監視用としての窓5b
が軸方向に沿って例えば2個所に設けられている。この
窓5bは包装体2の内部、すなわち水の溜り具合等を見ら
れるようにするため、少なくとも包装体2の後述の透明
なキャップ7が上記窓5bから見ることができる位置に形
成されることが好ましい。なお、この窓5bは上記包装体
挿入口5aに連設されていてもよい。また、この実施例に
よると底面3の挿入口5aの形成側の端部には、陳列時に
吊り下げることができるような孔3bを有する突片3cが突
設されている。なお、この突片3cは使用時に邪魔になる
ような場合には、折り取ることができるようになってい
る。
の突起3aが所定の間隔をもって軸方向と直角に例えば2
条形成され、上面5の一端側には包装体2の挿入用の挿
入口5aが略斜め上方に向けて開口されている。また、上
面5には、通気用および包装体2の監視用としての窓5b
が軸方向に沿って例えば2個所に設けられている。この
窓5bは包装体2の内部、すなわち水の溜り具合等を見ら
れるようにするため、少なくとも包装体2の後述の透明
なキャップ7が上記窓5bから見ることができる位置に形
成されることが好ましい。なお、この窓5bは上記包装体
挿入口5aに連設されていてもよい。また、この実施例に
よると底面3の挿入口5aの形成側の端部には、陳列時に
吊り下げることができるような孔3bを有する突片3cが突
設されている。なお、この突片3cは使用時に邪魔になる
ような場合には、折り取ることができるようになってい
る。
この第1実施例において、包装体2は、気相の水の分子
は通過することができるが液相の水の分子は通過するこ
とができないように形成された公知の多孔質膜からなる
筒状の本体部6と、この本体部6の両端を封止する透明
な合成樹脂性のキャップ7とからなり、本体部6内には
除湿剤(例えば塩化カルシウム)が収納されている。こ
のキャップ7は両端を封止するだけでなく、包装体2の
内部を見るための窓部としても機能している。
は通過することができるが液相の水の分子は通過するこ
とができないように形成された公知の多孔質膜からなる
筒状の本体部6と、この本体部6の両端を封止する透明
な合成樹脂性のキャップ7とからなり、本体部6内には
除湿剤(例えば塩化カルシウム)が収納されている。こ
のキャップ7は両端を封止するだけでなく、包装体2の
内部を見るための窓部としても機能している。
なお、この包装体2とともに、本体部6内に例えば脱臭
剤、芳香剤、殺菌剤等の使用目的に応じた種々の薬剤を
収納した包装体を用いることもできる。
剤、芳香剤、殺菌剤等の使用目的に応じた種々の薬剤を
収納した包装体を用いることもできる。
この包装体2をケース体1に挿入するには、挿入口5aか
らキャップ7側を軸方向に沿って押し込むと、突起3aを
境にして例えば3個の包装体2が収容される。その場
合、全てを同じ包装体2とするのではなく、例えば、図
において両端には除湿剤を収納した包装体を、その真中
には例えば脱臭剤を収納した包装体を配置すれば、除湿
装置としてばかりでなく、脱臭装置としても機能する。
らキャップ7側を軸方向に沿って押し込むと、突起3aを
境にして例えば3個の包装体2が収容される。その場
合、全てを同じ包装体2とするのではなく、例えば、図
において両端には除湿剤を収納した包装体を、その真中
には例えば脱臭剤を収納した包装体を配置すれば、除湿
装置としてばかりでなく、脱臭装置としても機能する。
上述のように構成された除湿装置は、押し入れのコーナ
部に生じた隙間に沿ってケース体を挿入することにより
セットされる。この際、除湿装置は、ケース体1の軸方
向長さが押し入れの奥行き方向長さに対応しているた
め、ケース体1が押し入れの内背面に当接するまで挿入
されると隙間の全域にわたってセットされることにな
る。この除湿装置は、従来よりデッドゾーンとして甘受
されていた隙間にセットされるため、専用のセットスペ
ースが必要なく、むしろデッドゾーンが有効活用できる
ことになる。このようにしてセットすると、除湿剤の作
用により押し入れ内の湿気、すなわち気相の水が包装体
2の本体部6内に吸収され、かつ保持される。このと
き、本体を構成する多孔質膜は上述のように気相の水は
通すが液相の水は殆ど通さない。しかし予期しない外部
からの衝撃を受けて水が漏出した場合、その水はケース
体1の底に溜まり、少なくとも上面5の挿入口5aの高さ
に溜まるまで外部にこぼれ出すことはない。通常は、あ
る程度水が溜まると除湿剤の除湿機能が低下するため、
上記挿入口5aからこぼれ出すまで溜まることはなく、ま
た、上面5の窓5bから透明なキャップ7を通して包装体
2の内部を見ることができるので交換時期を適確に把握
することができる。
部に生じた隙間に沿ってケース体を挿入することにより
セットされる。この際、除湿装置は、ケース体1の軸方
向長さが押し入れの奥行き方向長さに対応しているた
め、ケース体1が押し入れの内背面に当接するまで挿入
されると隙間の全域にわたってセットされることにな
る。この除湿装置は、従来よりデッドゾーンとして甘受
されていた隙間にセットされるため、専用のセットスペ
ースが必要なく、むしろデッドゾーンが有効活用できる
ことになる。このようにしてセットすると、除湿剤の作
用により押し入れ内の湿気、すなわち気相の水が包装体
2の本体部6内に吸収され、かつ保持される。このと
き、本体を構成する多孔質膜は上述のように気相の水は
通すが液相の水は殆ど通さない。しかし予期しない外部
からの衝撃を受けて水が漏出した場合、その水はケース
体1の底に溜まり、少なくとも上面5の挿入口5aの高さ
に溜まるまで外部にこぼれ出すことはない。通常は、あ
る程度水が溜まると除湿剤の除湿機能が低下するため、
上記挿入口5aからこぼれ出すまで溜まることはなく、ま
た、上面5の窓5bから透明なキャップ7を通して包装体
2の内部を見ることができるので交換時期を適確に把握
することができる。
なお、上記実施例では包装体2の本体部6内を透視し得
るようにするため、透明キャップ7を用いているが、第
2図の右側の包装体2に対し2点鎖線で示すように、本
体部6を全て上記のような多孔質膜で形成し、その上面
に当たる部分に透明な窓部8を設けても良いことが言う
までもない。また、この実施例に係るケース体1は全体
が耐水性材料で形成されているが、少なくとも底面3と
側面4の予め設定した高さ(この高さは除湿剤の除湿能
力によって決るものであるが)まで耐水性材料で形成さ
れていれば、所期の目的を達成することができる。さら
に、上述の耐水性材料としては、合成樹脂のほかに金属
板などを挙げることができる。
るようにするため、透明キャップ7を用いているが、第
2図の右側の包装体2に対し2点鎖線で示すように、本
体部6を全て上記のような多孔質膜で形成し、その上面
に当たる部分に透明な窓部8を設けても良いことが言う
までもない。また、この実施例に係るケース体1は全体
が耐水性材料で形成されているが、少なくとも底面3と
側面4の予め設定した高さ(この高さは除湿剤の除湿能
力によって決るものであるが)まで耐水性材料で形成さ
れていれば、所期の目的を達成することができる。さら
に、上述の耐水性材料としては、合成樹脂のほかに金属
板などを挙げることができる。
以上のように上記実施例によれば、ケース体1の軸方向
に平面状の底面3を形成し、軸方向に沿って置くように
したので、セット時に倒す虞れがなく、それ故、溜まっ
た水をこぼす虞れもほとんどない。また、ケース体1が
軸方向に長く形成され、その軸方向に沿って包装体ばか
りでなく、脱臭剤、芳香剤、および殺菌剤などの異なっ
た種類の薬剤を収納した包装体をそれぞれ別個に収容可
能であり、用途に応じて使用者が適宜薬剤の包装体を選
択できる。さらに、ケース体1を押し入れなどの前面か
ら収納物を取り出すことなく挿入してセットすることが
できるので、除湿する個所へのセットや取り出しが簡単
であるとともに、押し入れや下駄箱などのコーナ部にセ
ットできるのでスペースファクタに優れている。また、
挿入口5aを介して種々の包装体の出し入れが簡単に行な
え、例えば落下等の外部衝撃により包装体2から水が漏
出したとしても、ケース体1全体が耐水性材料によって
形成され、底面3と側面4とが水密構造となっているの
で、ケース体の外部に水が漏出する虞れはない等の種々
の効果がある。
に平面状の底面3を形成し、軸方向に沿って置くように
したので、セット時に倒す虞れがなく、それ故、溜まっ
た水をこぼす虞れもほとんどない。また、ケース体1が
軸方向に長く形成され、その軸方向に沿って包装体ばか
りでなく、脱臭剤、芳香剤、および殺菌剤などの異なっ
た種類の薬剤を収納した包装体をそれぞれ別個に収容可
能であり、用途に応じて使用者が適宜薬剤の包装体を選
択できる。さらに、ケース体1を押し入れなどの前面か
ら収納物を取り出すことなく挿入してセットすることが
できるので、除湿する個所へのセットや取り出しが簡単
であるとともに、押し入れや下駄箱などのコーナ部にセ
ットできるのでスペースファクタに優れている。また、
挿入口5aを介して種々の包装体の出し入れが簡単に行な
え、例えば落下等の外部衝撃により包装体2から水が漏
出したとしても、ケース体1全体が耐水性材料によって
形成され、底面3と側面4とが水密構造となっているの
で、ケース体の外部に水が漏出する虞れはない等の種々
の効果がある。
また、この考案は第3図および第4図に例示されている
ような偏平状の包装体10を備えている。この包装体10は
外装袋11と、この外装袋11内に好ましくは遊嵌状態で収
容される内袋12との2重構造となっている。外装袋11は
一部が透湿性かつ非透水性の多孔質膜13よりなり、残部
には非透水性の好ましくは透明なフィルム14が用いられ
ている。
ような偏平状の包装体10を備えている。この包装体10は
外装袋11と、この外装袋11内に好ましくは遊嵌状態で収
容される内袋12との2重構造となっている。外装袋11は
一部が透湿性かつ非透水性の多孔質膜13よりなり、残部
には非透水性の好ましくは透明なフィルム14が用いられ
ている。
この例において、内袋12は透水性を有する不織布からな
り、その大きさは外袋袋11との間において十分な空間が
生じる大きさとされている。不織布の材質としては、ポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等が使用でき
るが、この実施例ではポリエステルとポリプロピレンの
2層不織布を使用している。すなわち、ポリエステルの
強度とポリプロピレンのすぐれたヒートシール性とを併
せ持たせている。この内袋12内には除湿剤、例えば塩化
カルシウム15が収納され、しかるのち同内袋12にはヒー
トシールにより閉じられる。
り、その大きさは外袋袋11との間において十分な空間が
生じる大きさとされている。不織布の材質としては、ポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等が使用でき
るが、この実施例ではポリエステルとポリプロピレンの
2層不織布を使用している。すなわち、ポリエステルの
強度とポリプロピレンのすぐれたヒートシール性とを併
せ持たせている。この内袋12内には除湿剤、例えば塩化
カルシウム15が収納され、しかるのち同内袋12にはヒー
トシールにより閉じられる。
上記したように、この包装体10においては、塩化カルシ
ウム15は内袋12内に収納されているため、潮解時もしく
は湿度や温度の外部環境の変化により、塩化カルシウム
15に針状結晶が生じても、それによって外装袋11が破ら
れることがなく、除湿された水が漏出する虞れは殆どな
い。また、水は主として外装袋11と内袋12との間に貯溜
されるが、透明フィルム14を通してその水の溜る具合、
すなわち除湿の進行状況を見ることができ、適切な時期
に同包装体10を交換することができる。なお、内袋12は
微小孔を有するフィルムもしくは繊維によって形成され
てもよい。
ウム15は内袋12内に収納されているため、潮解時もしく
は湿度や温度の外部環境の変化により、塩化カルシウム
15に針状結晶が生じても、それによって外装袋11が破ら
れることがなく、除湿された水が漏出する虞れは殆どな
い。また、水は主として外装袋11と内袋12との間に貯溜
されるが、透明フィルム14を通してその水の溜る具合、
すなわち除湿の進行状況を見ることができ、適切な時期
に同包装体10を交換することができる。なお、内袋12は
微小孔を有するフィルムもしくは繊維によって形成され
てもよい。
この例において、多孔質膜13は多孔性ポリエチレンフィ
ルムと多孔性エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの
2層フィルムからなり、外装袋11内が水で満たされた時
の内圧、もしくは外部から加えられる圧力に耐え得るよ
うにするため、その厚さは好ましくは100〜200μmとさ
れている。なお、所定の強度が満足されれば、多孔性ポ
リエチレンの単体フィルムであってもよい。一方、透明
フィルム14にはポリアミドとポリエチレンの2層フィル
ムが用いられているが、透明であれば他のフィルムでも
よい。さらには、同フィルム14は不透明なものであって
もよい。
ルムと多孔性エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの
2層フィルムからなり、外装袋11内が水で満たされた時
の内圧、もしくは外部から加えられる圧力に耐え得るよ
うにするため、その厚さは好ましくは100〜200μmとさ
れている。なお、所定の強度が満足されれば、多孔性ポ
リエチレンの単体フィルムであってもよい。一方、透明
フィルム14にはポリアミドとポリエチレンの2層フィル
ムが用いられているが、透明であれば他のフィルムでも
よい。さらには、同フィルム14は不透明なものであって
もよい。
この場合、多孔質膜13は外装袋11の中央部分においてそ
の軸線に沿って帯状に延びており、同外装袋11の水をよ
く見えるようにするため、その幅は外装袋11を偏平とし
た場合の上面もしくは下面の幅よりも小さくされてい
る。また、多孔質膜13と透明フィルム14はヒートシール
により接合させるのであるが、ヒートシールされる多孔
質膜13の端縁13aと透明フィルム14の端縁14aは外装袋11
の円周方向に沿って互いに重ねられた状態でヒートシー
ルされている。
の軸線に沿って帯状に延びており、同外装袋11の水をよ
く見えるようにするため、その幅は外装袋11を偏平とし
た場合の上面もしくは下面の幅よりも小さくされてい
る。また、多孔質膜13と透明フィルム14はヒートシール
により接合させるのであるが、ヒートシールされる多孔
質膜13の端縁13aと透明フィルム14の端縁14aは外装袋11
の円周方向に沿って互いに重ねられた状態でヒートシー
ルされている。
したがって、このヒートシールによれば、水による内圧
の増加もしくは外圧がかけられた場合、同シール部には
劈開方向の力ではなく剪断方向の力が加わることになる
ため、容易に剥れることはない。なお、外装袋11内に内
袋12を収容したのち、同外装袋11の両端11a,11aはヒー
トシールされ、これにより外装袋11内に内袋12が封入さ
れることになる。
の増加もしくは外圧がかけられた場合、同シール部には
劈開方向の力ではなく剪断方向の力が加わることになる
ため、容易に剥れることはない。なお、外装袋11内に内
袋12を収容したのち、同外装袋11の両端11a,11aはヒー
トシールされ、これにより外装袋11内に内袋12が封入さ
れることになる。
この包装体10は先に説明の実施例と同様に筒状をなすケ
ース体に収容されて使用に供されるのであるが、同包装
体10によれば液漏れの虞れがないため、使用するケース
体としては例えば両端が切り落された単純な形態の筒体
であって、その周囲に丸孔、スリット孔等の通気部を有
するものでもよい。
ース体に収容されて使用に供されるのであるが、同包装
体10によれば液漏れの虞れがないため、使用するケース
体としては例えば両端が切り落された単純な形態の筒体
であって、その周囲に丸孔、スリット孔等の通気部を有
するものでもよい。
以上説明したように、この考案によれば、請求項1に記
載されている筒状に形成されたケース体を備えているた
め、収納物を動かすことなく簡単にしかも収納物の邪魔
にならない位置にセットすることができる。
載されている筒状に形成されたケース体を備えているた
め、収納物を動かすことなく簡単にしかも収納物の邪魔
にならない位置にセットすることができる。
また、請求項2の包装体によれば、除湿の進行状況を見
ることができるため、その交換時期を適切に判断するこ
とができる。
ることができるため、その交換時期を適切に判断するこ
とができる。
さらに、請求項3の包装体によれば、塩化カルシウムの
潮解時等に針状結晶が生じたとしても、それによって外
装袋が破られることがないため、安心して使用すること
ができる等の効果が奏される。
潮解時等に針状結晶が生じたとしても、それによって外
装袋が破られることがないため、安心して使用すること
ができる等の効果が奏される。
第1図はこの考案の除湿装置の一実施例を示す平面図、
第2図は第1図のA−A線に沿ってケース体を断面した
状態を示す縦断面図、第3図はケース体内に収納される
包装体の別の実施例を示す斜視図、第4図は同包装体の
断面図である。 図面において、1はケース体、2,10は包装体、3は底
面、3aは突起、3bは突出片、4は側面、5は上面、5aは
挿入口、5bは窓、6は本体部、7はキャップ、11は外装
袋、12は内袋、13は多孔質膜、14は透明フィルム、15は
塩化カルシウムである。
第2図は第1図のA−A線に沿ってケース体を断面した
状態を示す縦断面図、第3図はケース体内に収納される
包装体の別の実施例を示す斜視図、第4図は同包装体の
断面図である。 図面において、1はケース体、2,10は包装体、3は底
面、3aは突起、3bは突出片、4は側面、5は上面、5aは
挿入口、5bは窓、6は本体部、7はキャップ、11は外装
袋、12は内袋、13は多孔質膜、14は透明フィルム、15は
塩化カルシウムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−20222(JP,A) 実開 昭62−103424(JP,U) 実開 昭57−97545(JP,U) 実開 昭61−172101(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】薬剤により雰囲気中の湿気を除去する除湿
装置において、ほぼ有底筒状に形成されたケース体を備
え、前記ケース体はその軸方向に沿って耐水性材料にて
平面状に形成された底面と、この底面に続き少なくとも
予め設定された高さまで耐水性材料にて形成された側面
と、当該ケース体の内部に包装体を挿脱自在に挿入する
ための挿入口および同包装体を監視し得る監視窓を有す
る上面とを有し、前記ケース体内には少なくとも一部が
多孔質膜から形成され、内部に除湿剤を収納するととも
に、その内部を透視することができる透明な窓部を有す
る包装体が挿脱自在に収納されている除湿装置。 - 【請求項2】薬剤により雰囲気中の湿気を除去する除湿
装置において、ほぼ有底筒状に形成されたケース体を備
え、前記ケース体はその軸方向に沿って耐水性材料にて
平面状に形成された底面と、この底面に続き少なくとも
予め設定された高さまで耐水性材料にて形成された側面
と、当該ケース体の内部に包装体を挿脱自在に挿入する
ための挿入口および同包装体を監視し得る監視窓を有す
る上面とを有し、前記ケース体内には一部が多孔質膜よ
りなり、残部が非透水性フイルムからなる外装袋内に、
塩化カルシウム等の除湿剤を収納した不織布等からなる
透水性内袋を封入した包装体が挿脱自在に収納されてい
る除湿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988051760U JPH0725208Y2 (ja) | 1987-10-08 | 1988-04-18 | 除湿装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15429587 | 1987-10-08 | ||
JP62-154295 | 1987-10-08 | ||
JP1988051760U JPH0725208Y2 (ja) | 1987-10-08 | 1988-04-18 | 除湿装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01124225U JPH01124225U (ja) | 1989-08-24 |
JPH0725208Y2 true JPH0725208Y2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=31718074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988051760U Expired - Lifetime JPH0725208Y2 (ja) | 1987-10-08 | 1988-04-18 | 除湿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725208Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0742490Y2 (ja) * | 1989-12-18 | 1995-10-04 | 株式会社ニトムズ | 除湿装置 |
JPH06199293A (ja) * | 1993-01-07 | 1994-07-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ヘリコプタ用自動救難ホバー装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5797545U (ja) * | 1980-12-07 | 1982-06-15 | ||
JPS5820222A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-05 | Shin Nisso Kako Co Ltd | 乾燥方法及び乾燥剤入り袋の保持器具 |
JPH0231143Y2 (ja) * | 1985-04-11 | 1990-08-22 | ||
JPS62103424U (ja) * | 1985-12-19 | 1987-07-01 |
-
1988
- 1988-04-18 JP JP1988051760U patent/JPH0725208Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01124225U (ja) | 1989-08-24 |
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