JP2605915Y2 - 除湿装置 - Google Patents

除湿装置

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JP2605915Y2
JP2605915Y2 JP1993000890U JP89093U JP2605915Y2 JP 2605915 Y2 JP2605915 Y2 JP 2605915Y2 JP 1993000890 U JP1993000890 U JP 1993000890U JP 89093 U JP89093 U JP 89093U JP 2605915 Y2 JP2605915 Y2 JP 2605915Y2
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小金井隆志
金子俊彦
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エステー化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は薬剤を用いて雰囲気中
の湿気を除去する除湿装置に関し、例えば、押入れや和
洋たんす等の内部に設置して、その収納空間の湿度を低
減するために利用される除湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来、この種のものと
しては、所謂タンクタイプと呼ばれるものが既に知られ
ている。すなわち、このタンクタイプの除湿装置は、上
方に開口する円筒状の容器内に除湿剤を配置して構成さ
れているもので、例えば押入れや和洋たんすあるいは下
駄箱等の収納室内に設置することにより、除湿剤で収納
室内の湿気を吸収するとともに、吸湿した結果生じた水
を容器の底部に溜めていくようにしている。
【0003】しかしながら、このようなタンクタイプの
吸湿装置にあっては、吸湿容量が大きいというメリット
がある反面、扱いが面倒であるという問題点があった。
つまり、容器を設置したり、取り出したりする際には、
その度毎に、収納室に収納されている物を一旦外へ出す
必要がある。特に、容器を取り出す際には、その取扱い
に細心の注意をしておかないと、容器を他の収納物に引
っ掛けたり、あるいは手から落としたりして転倒させて
しまうことがあり、このために、容器の底部に溜めた水
がこぼれてしまう恐れがあった。
【0004】また、このタンクタイプの除湿装置にあっ
ては、その存在が所謂デッドスペースの原因となってし
まう。つまり、容器は、吸湿量を大きくするためにその
容積を大きくしてあるので、収納室内に容器を設置する
と、その設置の仕方によっては収納室の有効スペースを
著しく侵してしまうことがあった。
【0005】そこで、近年では、所謂シートタイプと呼
ばれる除湿装置が開発されている。すなわち、このシー
トタイプの除湿装置は、通気性を有する包装体に除湿剤
を包み込んで構成し、全体的にフレキシビリティの有る
シート状に構成しているもので、除湿剤で湿気を吸収す
るとともに、その結果生じた水分を包装体内に溜めるよ
うになっている。
【0006】しかしながら、このようなシートタイプの
除湿装置にあっては、薄型で柔軟性を有しているために
デッドスペースは解消されるけれども、吸湿量が少な
く、また水漏れが生じる恐れがあった。すなわち、シー
トタイプのものでは、薄型であるために、吸湿容積が小
さく、また包装体内での水の保持力も弱いという問題点
があった。
【0007】この考案は収納上のデッドスペースを解消
し、吸湿量を確保するとともに、水漏れを防止すること
ができる除湿装置を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの考案は、少なくとも2つの筒状の部材を長
さ方向に連結して全体で両端が閉塞された筒状に形成さ
れるとともに、底面を含む全面の複数箇所に通気孔が開
口する容器と、該容器内の軸線方向のほぼ全域に亘って
設けられる、不透水性かつ透湿性を有する袋状の包装体
と、該包装体内に封入される潮解性塩類に増粘剤を添加
して形成した除湿剤とを具えた手段を採用したものであ
る。また、前記容器の長さ方向の少なくとも一方の端面
を平面に形成した手段を採用したものである。さらに、
前記容器は、長さ方向の両端に設けられる一端が閉塞さ
れた筒状の部材と、両部材間に設けられる少なくとも1
つの両端が開口する筒状の部材とからなる手段を採用し
たものである。さらに、前記包装体の一部を耐水性フィ
ルムで形成した手段を採用したものである。さらに、前
記容器の内面の複数箇所に内方に突出するリブを形成し
た手段を採用したものである。さらに、前記容器の内面
の複数箇所に内方に突出する凸状部を形成した手段を採
用したものである。そして、前記容器の内面の複数箇所
に内方に突出する凸状部を形成するとともに、該凸状部
の上面の複数箇所に内方に突出するリブを形成した手段
を採用したものである。
【0009】
【作用】この考案は前記のような手段を採用したことに
より、除湿装置を例えば押入れ等の収納室に設置する
と、雰囲気中の湿気は、通気孔を介して容器内に導か
、包装体を透過して包装体内の除湿剤吸収される。
この場合、雰囲気中の湿気は、除湿剤の潮解性塩類によ
って吸収されて液状の水分になるとともに、液状の水分
は増粘剤によって吸収されてゲル状となり、水分が包装
体外に漏れ出るのが阻止される。さらに、容器は、少な
くとも2つの筒状の部材を長さ方向に連結して形成され
ているので、分解組立が簡単にできることになり、包装
体の交換が簡単にできることになる。さらに、底面を含
む全面の複数箇所に通気孔が開口しているので、容器の
設置方向に影響されることなく、一定の吸湿能力が得ら
れることになる。さらに、容器の長さ方向の少なくとも
一方の端面を平面に形成したことにより、その面を底面
として設置することが可能となる。さらに、容器を、長
さ方向の両端に設けられる一端が閉塞された筒状の部材
と、両部材間に設けられる少なくとも1つの両端が開口
する筒状の部材とで構成したことにより、設置箇所に応
じて、容器全体の長さを長くしたり、短くしたりするこ
とができることになる。さらに、包装体の一部を耐水性
フィルムで形成したことにより、包装体の内部から水分
が漏れ出るのを阻止することができることになる。さら
に、容器の内面の複数箇所に内方に突出するリブや凸状
部を形成したことにより、包装体が容器の内面に直接に
接触するのを阻止できることになる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例を説明す
る。
【0018】図1は、この考案による除湿装置の一実施
例を示す図である。すなわち、図1に示す除湿装置は、
一方に開口する筒状の2部材を互いに嵌合・連結して形
成されるとともに、その外周面に多数の通気孔4を有す
る自立可能な容器1と、除湿剤15が封入されるととも
に、容器1内に軸線方向のほぼ全長に亘って配設される
包装体5とを具えたもので、除湿剤15は、潮解性塩類
に増粘剤が添加・混合されて形成され、また包装体5
は、不透水性を有し、かつ透湿可能な微多孔質のフィル
ムで形成されている。
【0019】そして、微多孔質のフィルムを介して透過
する雰囲気中の湿気を除湿剤15で吸収することによ
り、湿度を低下するようにしている。このとき、湿気を
吸収した結果生じた水分が増粘剤をゲル状に変化させる
ことにより、水分の保持力が高められるようになってい
る。従って、容器1の設置状態を任意に変化させること
が可能であるために、使い勝手が良く、収納室に設置し
た際のデッドスペースを容易に解消できることとなる。
【0020】図1において、容器1は、例えば合成樹脂
等の材料で形成された筒状の2部材2、3を互いに連結
することにより構成され、全体として筒状をなしている
もので、この内部に、除湿剤15が封入された包装体5
が収容されるようになっている。ここで、図において容
器1は、その設置状態を安定させるために、断面形状が
略方形となるように形成してあるが、断面の形状は円形
あるいは多角形状であってもよい。
【0021】容器1を構成する一方の部材2は、図2乃
至図6に示すように、一方に開口する略角筒状をなして
いて、その側面には通気孔4が多数形成されている。こ
の場合、通気孔4は、角部を開口するように、容器1の
軸線に対して直交するような長孔状となっているが、通
気を可能とする孔であれば、その形状や大きさや形成箇
所を問うものではない。また、この一方の部材2の閉塞
端は平面に形成され、これにより、閉塞端面を底面とし
た容器1の自立が可能となるようにしてある。そして、
この一方の部材2は、連結部材7により他方の部材3と
嵌合して容器1を形成することとなる。なお、一方の部
材2の閉塞端面には孔6が形成されていて、この孔6
に、例えばフックのような係合部材を取り付けた場合に
は、フックで容器1を吊下することができるようになっ
ている。
【0022】一方の部材2と連結される他方の部材3
は、図7乃至図11に示すように、一方に開口する略角
筒状をなしているもので、この側面にも前述したような
角部を開口する通気孔4が多数形成されていて、さら
に、通気性を確保するために、閉塞端面にも通気孔4を
形成している。
【0023】一方の部材2と他方の部材3は、この両部
材2、3間に形成された連結部材7により連結される。
この連結部材7は、一方の部材2に形成された係合雄部
8a、9aと、他方の部材3に形成された係合雌部8
b、9bとからなる。係合雄部8a、9aは、図2乃至
図4に示すように、一方の部材2の開口部に形成されて
いて、特に、係合雄部8aは、それ自身が一方の部材2
の側面の一部を構成するとともに、切込み10によって
揺動操作が可能となっている。係合雌部8b、9bは、
図7乃至図9に示すように、他方の部材3の開口部にお
いて係合雄部8a、9aに対応した部位に形成されてい
て、係合雄部8aは係合雌部8bに、また係合雄部9a
は係合雌部9bにそれぞれ係合可能となっている。従っ
て、一方の部材2と他方の部材3とは、係合雄部8aの
操作で着脱自在となっている。
【0024】そして、一方の部材2と他方の部材3と
は、その開口部を互いに対向させた状態で嵌合すること
により連結される。このとき、一方の部材2の開口部に
は段部11が形成されていて、この一方の部材2の開口
部に他方の部材3の開口部を被嵌した際、他方の部材3
が段部11に係止することにより、それ以上の被嵌が阻
止されるようにしてある。
【0025】容器1の内壁において、通気孔4が形成さ
れていない部位には、図6および図9に示すように、内
方に突出するリブ12が1乃至複数形成される。このリ
ブ12は、容器1の軸線と平行な条をなし、容器1の長
手方向のほぼ全域に亘るように2部材2、3を連続して
形成されているもので、包装体5が容器1に収容される
と、リブ12の存在によって、包装体5の外側面が容器
1の内壁に密着しないようになっている。もちろん、こ
のリブ12の形状は、容器1の内壁に包装体5が接触す
ることを阻止するものであれば、図示するものに限定さ
れる必要はない。
【0026】また、要すれば、図6および図9に示すよ
うに、リブ12の代わりに、またはリブ12と併用し
て、容器1の内壁に凸状部13を形成してもよい。この
凸状部13は、容器1の内壁の一部を他の部位よりも突
出させて形成し、これにより、容器1内に収容される包
装体5が容器1の内壁に接触しないようにするもので、
図においては、凸状部13が容器1の長手方向に帯状に
形成されている。
【0027】容器1内には、例えば図6中の2点鎖線で
示すような状態で、除湿剤15が封入された包装体5が
取り出し可能な状態で配設される。除湿剤15には、例
えば塩化カルシウム等の潮解性塩類を使用するのが一般
的であるが、ここでは、潮解性塩類に増粘剤を添加・混
合したものを使用する。増粘剤としては、例えばでんぷ
ん、ポリアクリルアマイド、ポリビニルアルコール等が
挙げられるが、水分を含んだときにゲル状を呈するもの
であればよいものである。
【0028】包装体5は、液体として構成された水の通
過は阻止するけれども、気体として構成された湿気の通
過は許容する微多孔質のフィルム、所謂微多孔膜5a
あって、容器1の長手方向のほぼ全域に亘る長さで偏平
な袋状に形成され、この内部に前記の除湿剤15が封入
される。この場合、図12に示すように、除湿剤15を
微多孔膜5aで全て包むようにしたものを使用してもよ
いが、図13に示すように、包装体5の一部を耐水性フ
ィルム5bで形成してもよい。この場合、耐水性フィル
5bは不透水性、かつ不透湿性フィルムであり、ここ
でいう不透湿性とは前記微多孔膜5aに対して透過性が
劣る所謂難透湿性フィルムの事であり、ヒートシールを
良好に行う点から、例えばナイロンとポリエチレンとい
う組合せの2層構造をなしたものを使用することが好ま
しく、透光性があればなお良い。また、包装体5内の滲
み出しを防止するためには、前記微多孔膜5aの外側に
不織布を貼着することが望ましく、こうした場合、吸湿
により内部に生じた水を外部に漏れにくくすることがで
きることとなる。
【0029】なお、容器1を構成する2部材2、3間に
は、例えば図14および図15に示すように、任意に筒
状部材14を1乃至複数介在させて連結することも可能
である。すなわち、図14に示す容器1は、前記の2部
材2、3間に筒状部材14を1個連結したもので、全体
として3部材構成にしてあるものであり、また、図15
に示す容器1は、前記の2部材2、3間に筒状部材14
を2個連結したもので、全体として4部材構成にしてあ
るものである。この場合、各筒状部材14は、通気孔4
を有するとともに、両端が開口するものが用いられる。
そして、筒状部材14の一方の開口部には、これに連結
される相手部材の係合雄部と係合可能な係合雌部が形成
され、また、他方の開口部には、これに連結される相手
部材の係合雌部と係合可能な係合雄部が形成される。し
たがって、容器1の全長は、筒状部材14の長さ又は個
数によって任意に可変であり、設置箇所の状況に応じた
長さに設定することができるようになっている。
【0030】次に、上記のものの作用を説明する。この
除湿装置は上記のように構成したことにより、例えば押
入れ等の収納室に、除湿剤15が封入された包装体5を
収容した容器1を設置すると、通気孔4を介して容器1
内に導入された雰囲気中の湿気が、包装体5を透過した
のち除湿剤15に吸収され、この結果、収納室内の除湿
がなされ、湿度を低下させるようになっている。
【0031】そして、上記の除湿装置にあっては、吸収
した水分が包装体5から漏れ出すことを阻止することが
できるようになっている。
【0032】すなわち、包装体5に封入される除湿剤1
5が、潮解性塩類に増粘剤を添加・混合して形成された
ことによって、湿気が吸収された結果として包装体5内
に水分が生じると、増粘剤の作用で除湿剤15に粘性が
得られるようになっているため、包装体5内での水分の
保持力が高められるようになっている。
【0033】つまり、除湿剤を形成する潮解性塩類の作
用で湿気が吸収されると、その結果として液状の水分が
発生することになるが、従来あったように除湿剤が潮解
性塩類だけで形成されている場合では、それ自身の水分
の保持力が低いために包装体5内に水が溜まり、その水
がちょっとした外圧等を原因として外部に漏れ出したり
する恐れがあったが、上記の除湿装置にあっては、除湿
剤15に増粘剤を含んでいるために、包装体5内に水分
が発生すると、増粘剤が水分を吸収してゲル状に変化
し、これによって水分を保持するようになるため、包装
体5内の水が外部に漏れ出すことを阻止するようになっ
ている。もちろん、包装体5は、比較的強度のある容器
1内に配置されているため、多少の外圧が加わっても、
包装体5に影響がないことは当然のことである。
【0034】しかも、図13に示すように、包装体5の
一部を耐水性フィルムで形成した場合には、その耐水性
フィルムが底面となるような状態で使用されたときに、
特有の効果を発揮することができる。すなわち、耐水性
を有してあるが故に、水分に接触したときでも強度が確
保されるため、包装体5の破れなどを防止し、水漏れ防
止を顕著にすることができる。
【0035】また、上記の除湿装置にあっては、その吸
湿効率を向上させることができるようになっている。
【0036】すなわち、前述したように、包装体5内の
水の保持力が高められたことに伴って、包装体5の配置
状態に方向性を無くすことが可能となるため、容器1の
全面から湿気を吸収することができるようになってい
る。
【0037】つまり、包装体内の水分の保持力が弱い
と、包装体の内側底部に水が溜まり易くなり、包装体か
ら水分が滲み出す恐れがあるために、容器の底面には通
気孔を開けることができないが、上記の除湿装置にあっ
ては、増粘剤の作用で包装体5内の水分の保持力を高め
たことによって、包装体5内の底面側には水が溜まらな
いようになるため、特に包装体5から容器1の底面への
水漏れが防止されることになる。従って、容器1はその
底面を含む全面に通気孔4を形成することができると同
時に、容器1の設置状態が制限されなくなり、この結果
として、容器1のあらゆる方向からの吸湿が可能となる
ため、吸湿効率が向上するようになっている。
【0038】さらに、容器1の内壁にリブ12や凸状部
13を設けた場合には、このリブ12や凸状部13の存
在によって、容器1に収容された包装体5と容器1の内
壁との間に、通気可能な隙間を形成することになるた
め、包装体5の全面が雰囲気に晒されることとなり、吸
湿を促進することができるようになっている。
【0039】さらに、上記の除湿装置にあっては、その
設置状態を任意に変化させることができるようになって
いる。
【0040】本考案による除湿装置の設置状態の例を図
16に示す。 すなわち、前述したように、包装体5内の
水の保持力が高められたことに伴って、容器1の設置状
態の方向性が制限されないようになっている。図に示し
たものにあっては、容器1を構成する一方の部材2の閉
塞端が平面に形成されているので、この場合の除湿装置
は、図16中(a)(b)に示すように、その容器1の
閉塞端面を底面とした自立状態で設置することができ
る。もちろん、図16中の(c)に示すように、容器1
の側面を底面として設置することもできる。したがっ
て、容器1の自立状態を任意に、かつ、多様に設定する
ことができることとなる。
【0041】そして、上記の除湿装置の場合、その使い
勝手がよい。すなわち、容器1が筒状をなして非常にコ
ンパクトになっているため、収納室でのデッドスペース
が生じない。つまり、この除湿装置は、図16に示すよ
うに、通常では収納物が位置することのない収納室のコ
ーナやその奥部の隙間に設置することが可能であり、ま
た、布団などの収納物の間に挟み込むことも可能であ
る。従って、除湿装置自身が収納スペースを侵すような
ことはないため、収納室の有効スペースを確保すること
ができるようになっている。
【0042】しかも、少なくとも2部材2、3を連結し
て容器1を形成してあるので、使用後に容器1内で水分
を含んだ状態で配置されている包装体5を捨てる際に
は、まず他方の部材3を外し、こののち一方の部材2を
ごみ入れに向けて逆さにするだけで包装体5を落とすこ
とができるため、従って、包装体5に全く手を触れるこ
となく後処理を簡単にすることができることとなる。
【0043】
【考案の効果】この考案は、少なくとも2つの筒状の部
材を長さ方向に連結して全体で両端が閉塞された筒状に
形成されるとともに、長さ方向の両端面を含む全面の複
数箇所に通気孔が開口する容器と、該容器内の軸線方向
のほぼ全域に亘って設けられる、不透水性かつ透湿性を
有する袋状の包装体と、該包装体内に封入される潮解性
塩類に増粘剤を添加して形成した除湿剤とを具えた構成
としたことにより、容器の分解組立が簡単にできること
になる。この場合、水分を含んだ包装体を手を触れずに
取り出すことができるので、手を汚さないで済むことに
なり、包装体の交換作業が簡単にできることになる。ま
た、不使用時には容器を分解して小さくした状態で保管
・収納することができるので、収納スペースが小さくて
済むことになる。さらに、容器は全体で筒状に形成され
ているので、収納部の収納スペースを害さないように設
置することができることになり、デッドスペースを解消
することができることになる。さらに、容器の底面を含
む全面の複数箇所に通気孔が開口しているので、設置方
向、設置面の凹凸等に影響されることなく一定の除湿能
力が得られることになる。さらに、除湿剤を潮解性塩類
に増粘剤を添加して形成したことにより、水分をゲル状
にして包装体内に保持することができるので、水分が包
装体外に漏れ出るのを阻止することができることにな
る。さらに、容器の長さ方向の少なくとも一方の端面を
平面に形成したことにより、その端面を底面にして設置
することができるので、縦置きとして使用することもで
きることになる。さらに、容器を、長さ方向の両端に設
けられる一端が閉塞された筒状の部材と、両部材間に設
けられる少なくとも1つの両端が開口する筒状の部材と
で構成したことにより、設置箇所に応じて容器全体の長
さを長くしたり、短くしたりすることができることにな
る。さらに、包装体の一部を耐水性フィルムで形成した
ことにより、包装体の破損等が防止されることになり、
包装体内に溜まった水分が包装体外に漏れ出るのを防止
できることになる。さらに、容器の内面の複数箇所に内
方に突出するリブや凸状部を形成したことにより、包装
体の表面が容器の内面に密着するのを防止できることに
なるので、包装体の吸湿面積を大きく確保することがで
き、吸湿能力を向上させることができることになる。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による除湿装置の一実施例を示す図で
ある。
【図2】容器を構成する一方の部材の正面図である。
【図3】図2における平面図である。
【図4】図2における右側面図である。
【図5】図2における左側面図である。
【図6】図2におけるA−A線断面図である。
【図7】容器を構成する他方の部材の正面図である。
【図8】図7における平面図である。
【図9】図7における左側面図である。
【図10】図7における右側面図である。
【図11】図7におけるB−B線断面図である。
【図12】除湿剤を封入する包装体の1例を示す図であ
る。
【図13】除湿剤を封入する包装体の他の例を示す図で
ある。
【図14】2部材間に筒状部材を連結した状態の1例を
示す図である。
【図15】2部材間に筒状部材を連結した状態の他の例
を示す図である。
【図16】設置状態の例を示す図である。
【符号の説明】
1……容器 2、3……部材 4……通気孔 5……包装体 5a……微多孔膜 5b……耐水性フィルム 6……孔 7……連結部材 8a、9a……係合雄部 8b,9b……係合雌部 10……切込み 11……段部 12……リブ 13……凸状部 14……筒状部材 15……除湿剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−30814(JP,A) 実開 平3−83619(JP,U) 実開 平1−124225(JP,U) 実開 昭60−86437(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/26 101 B65D 81/26

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの筒状の部材を長さ方向
    に連結して全体で両端が閉塞された筒状に形成されると
    ともに、底面を含む全面の複数箇所に通気孔が開口する
    容器と、該容器内の軸線方向のほぼ全域に亘って設けら
    れる、不透水性かつ透湿性を有する袋状の包装体と、該
    包装体内に封入される潮解性塩類に増粘剤を添加して形
    成した除湿剤とを具えたことを特徴とする除湿装置。
  2. 【請求項2】 前記容器の長さ方向の少なくとも一方の
    端面を平面に形成した請求項1記載の除湿容器。
  3. 【請求項3】 前記容器は、長さ方向の両端に設けられ
    る一端が閉塞された筒状の部材と、両部材間に設けられ
    る少なくとも1つの両端が開口する筒状の部材とからな
    る請求項1又は2記載の除湿装置。
  4. 【請求項4】 前記包装体の一部を耐水性フィルムで形
    成した請求項1、2又は3記載の除湿装置。
  5. 【請求項5】 前記容器の内面の複数箇所に内方に突出
    するリブを形成した請求項1、2、3又は4記載の除湿
    装置。
  6. 【請求項6】 前記容器の内面の複数箇所に内方に突出
    する凸状部を形成した請求項1、2、3又は4記載の
    湿装置。
  7. 【請求項7】 前記容器の内面の複数箇所に内方に突出
    する凸状部を形成するとともに、該凸状部の上面の複数
    箇所に内方に突出するリブを形成した請求項1、2、3
    又は4記載の除湿装置。
JP1993000890U 1993-01-18 1993-01-18 除湿装置 Expired - Fee Related JP2605915Y2 (ja)

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