JPH0657419U - 除湿装置 - Google Patents

除湿装置

Info

Publication number
JPH0657419U
JPH0657419U JP89093U JP89093U JPH0657419U JP H0657419 U JPH0657419 U JP H0657419U JP 89093 U JP89093 U JP 89093U JP 89093 U JP89093 U JP 89093U JP H0657419 U JPH0657419 U JP H0657419U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
package
dehumidifying
water
moisture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP89093U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2605915Y2 (ja
Inventor
小金井隆志
金子俊彦
Original Assignee
エステー化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エステー化学株式会社 filed Critical エステー化学株式会社
Priority to JP1993000890U priority Critical patent/JP2605915Y2/ja
Publication of JPH0657419U publication Critical patent/JPH0657419U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2605915Y2 publication Critical patent/JP2605915Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Gases (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納室のデッドスペースを解消できる除湿装
置を提供する。 【構成】 筒状をなす2部材2、3が連結されて容器1
を構成する。容器1には多数の通気孔4を有する。容器
1内に、除湿剤15を封入した包装体5を配設する。除
湿剤15は、潮解性塩類に増粘剤が添加されて形成され
る。包装体5は、不透水性および透湿性を有する微多孔
膜5aで形成される。通気孔4を介して導入された湿気
は、微多孔膜5aを透過し、除湿剤15に吸収される。
除湿剤15は、増粘剤が添加されてあるので、水の保持
力が高い。吸湿能力が低下した包装体5を捨てる際に
は、一方の部材3を外して他方の部材2を逆さにすれ
ば、手を汚さずに処理できる。容器1はコンパクトであ
るので、収納室に設置した際には、収納スペースを侵さ
ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は薬剤を用いて雰囲気中の湿気を除去する除湿装置に関し、例えば、 押入れや和洋たんす等の内部に設置して、その収納空間の湿度を低減するために 利用される除湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
従来、この種のものとしては、所謂タンクタイプと呼ばれるものが既に知られ ている。すなわち、このタンクタイプの除湿装置は、上方に開口する円筒状の容 器内に除湿剤を配置して構成されているもので、例えば押入れや和洋たんすある いは下駄箱等の収納室内に設置することにより、除湿剤で収納室内の湿気を吸収 するとともに、吸湿した結果生じた水を容器の底部に溜めていくようにしている 。
【0003】 しかしながら、このようなタンクタイプの吸湿装置にあっては、吸湿容量が大 きいというメリットがある反面、扱いが面倒であるという問題点があった。つま り、容器を設置したり、取り出したりする際には、その度毎に、収納室に収納さ れている物を一旦外へ出す必要がある。特に、容器を取り出す際には、その取扱 いに細心の注意をしておかないと、容器を他の収納物に引っ掛けたり、あるいは 手から落としたりして転倒させてしまうことがあり、このために、容器の底部に 溜めた水がこぼれてしまう恐れがあった。
【0004】 また、このタンクタイプの除湿装置にあっては、その存在が所謂デッドスペー スの原因となってしまう。つまり、容器は、吸湿量を大きくするためにその容積 を大きくしてあるので、収納室内に容器を設置すると、その設置の仕方によって は収納室の有効スペースを著しく侵してしまうことがあった。
【0005】 そこで、近年では、所謂シートタイプと呼ばれる除湿装置が開発されている。 すなわち、このシートタイプの除湿装置は、通気性を有する包装体に除湿剤を包 み込んで構成し、全体的にフレキシビリティの有るシート状に構成しているもの で、除湿剤で湿気を吸収するとともに、その結果生じた水分を包装体内に溜める ようになっている。
【0006】 しかしながら、このようなシートタイプの除湿装置にあっては、薄型で柔軟性 を有しているためにデッドスペースは解消されるけれども、吸湿量が少なく、ま た水漏れが生じる恐れがあった。すなわち、シートタイプのものでは、薄型であ るために、吸湿容積が小さく、また包装体内での水の保持力も弱いという問題点 があった。
【0007】 この考案は収納上のデッドスペースを解消し、吸湿量を確保するとともに、水 漏れを防止することができる除湿装置を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記の問題点を解決するために、第1の考案として、少なくとも2 部材を連結して形成されるとともに、その外面に通気孔が開口する容器と、除湿 剤を封入して前記容器内に配設され、不透水性であり、かつ透湿可能な包装体と を具えたという構成を有しているものである。 また、第1の考案を含む第2の考案として、前記除湿剤は、潮解性塩類に増粘 剤を添加して形成してあるという構成を有しているものである。 第2の考案を含む第3の考案として、前記容器を筒状に形成し、前記包装体を 、前記容器の軸線方向にほぼ全域に亘って配置してあるという構成を有している ものである。 第3の考案を含む第4の考案として、前記容器の少なくとも一方の端面を平面 に形成してあるという構成を有しているものである。 また、第2の考案を含む第5の考案として、前記容器は、前記2部材間に少な くとも1つの筒状部材を連結して構成してあるものである。 また、第2の考案を含む第6の考案として、前記包装体は、その一部を耐水性 フィルムで形成してあるという構成を有しているものである。 また、第2の考案を含む第7の考案として、前記容器は、その内面にリブを形 成してあるという構成を有しているものである。 第2の考案を含む第8の考案として、前記容器は、その内面に凸状部を形成し てあるという構成を有しているものである。 第2の考案を含む第9の考案として、前記容器は、その内面に凸状部を形成す るとともに、この凸状部上にリブを形成してあるという構成を有しているもので ある。
【0009】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、容器を例えば押入れ等の収納室 に設置すると、雰囲気中の湿気が通気孔を介して容器内に導入され、こののち、 湿気は包装体を透過して除湿剤で吸収される。この結果、除湿がなされることと なる。
【0010】 そして、この考案にあっては、使い勝手が良くなるようになっている。 すなわち、2部材を連結して容器を形成したことにより、使用後の包装体を捨 てるときには、一方の部材を外して他方の部材を逆さにするだけで容器内の包装 体を排除することができるため、水分を含んだ包装体には一切手を触れずに交換 処理等を行うことができるようになっている。
【0011】 このとき、第2の考案にあるように、潮解性塩類に増粘剤を添加して除湿剤を 形成すると、吸湿した結果生じた水は、増粘剤の作用によって包装体内で強く保 持されることとなる。従って、包装体内の底面側には水が溜まらないようになる ため、包装体からの水漏れが防止され、これにより、容器の底面にも通気孔を設 けることができるので、容器全面からの吸湿が可能となり、容器の設置状態が制 限されないようになっている。
【0012】 また、第3の考案にあるように、容器を筒状に形成した場合には、容器自体を コンパクトにすることができるため、収納室でのデッドスペースが容易に解消さ れることとなる。
【0013】 第4の考案にあっては、容器の少なくとも一方の端面を平面に形成することに よって、その端面を底面として自立するように設置することが可能であり、従っ て、収納室の設置場所の状況に応じて、多様な設置状態を選択することができる ようになっている。
【0014】 そして、第5の考案のように、容器を構成する2部材間に筒状部材を連結した 場合、その筒状部材の長さに応じて、容器の全長を任意に設定することが可能と なるため、例えば容器の長さを収納室の奥行きに合わせることも可能となる。
【0015】 また、第6の考案にあるように、包装体の一部を耐水性フィルムで形成すると 、内部の水分で包装体が破れたりしないようになるため、包装体からの水漏れが より効果的に防止されることとなる。
【0016】 さらに、第7乃至第9の考案にあるように、リブ又は凸状部を設けることによ り、容器の内面の一部を他の部位よりも内方に突出させた場合には、容器内に配 設する包装体が、容器の内面に密着することを阻止し、これによって、包装体に おける吸湿可能な有効表面積を大きく確保することができるため、吸湿効率の向 上を図ることができるようになっている。
【0017】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例を説明する。
【0018】 図1は、この考案による除湿装置の一実施例を示す図である。 すなわち、図1に示す除湿装置は、一方に開口する筒状の2部材を互いに嵌合 ・連結して形成されるとともに、その外周面に多数の通気孔4を有する自立可能 な容器1と、除湿剤15が封入されるとともに、容器1内に軸線方向のほぼ全長 に亘って配設される包装体5とを具えたもので、除湿剤15は、潮解性塩類に増 粘剤が添加・混合されて形成され、また包装体5は、不透水性を有し、かつ透湿 可能な微多孔質のフィルムで形成されている。
【0019】 そして、微多孔質のフィルムを介して透過する雰囲気中の湿気を除湿剤15で 吸収することにより、湿度を低下するようにしている。このとき、湿気を吸収し た結果生じた水分が増粘剤をゲル状に変化させることにより、水分の保持力が高 められるようになっている。従って、容器1の設置状態を任意に変化させること が可能であるために、使い勝手が良く、収納室に設置した際のデッドスペースを 容易に解消できることとなる。
【0020】 図1において、容器1は、例えば合成樹脂等の材料で形成された筒状の2部材 2、3を互いに連結することにより構成され、全体として筒状をなしているもの で、この内部に、除湿剤15が封入された包装体5が収容されるようになってい る。ここで、図において容器1は、その設置状態を安定させるために、断面形状 が略方形となるように形成してあるが、断面の形状は円形あるいは多角形状であ ってもよい。
【0021】 容器1を構成する一方の部材2は、図2乃至図6に示すように、一方に開口す る略角筒状をなしていて、その側面には通気孔4が多数形成されている。この場 合、通気孔4は、角部を開口するように、容器1の軸線に対して直交するような 長孔状となっているが、通気を可能とする孔であれば、その形状や大きさや形成 箇所を問うものではない。また、この一方の部材2の閉塞端は平面に形成され、 これにより、閉塞端面を底面とした容器1の自立が可能となるようにしてある。 そして、この一方の部材2は、連結部材7により他方の部材3と嵌合して容器1 を形成することとなる。なお、一方の部材2の閉塞端面には孔6が形成されてい て、この孔6に、例えばフックのような係合部材を取り付けた場合には、フック で容器1を吊下することができるようになっている。
【0022】 一方の部材2と連結される他方の部材3は、図7乃至図11に示すように、一 方に開口する略角筒状をなしているもので、この側面にも前述したような角部を 開口する通気孔4が多数形成されていて、さらに、通気性を確保するために、閉 塞端面にも通気孔4を形成している。
【0023】 一方の部材2と他方の部材3は、この両部材2、3間に形成された連結部材7 により連結される。この連結部材7は、一方の部材2に形成された係合雄部8a 、9aと、他方の部材3に形成された係合雌部8b、9bとからなる。係合雄部 8a、9aは、図2乃至図4に示すように、一方の部材2の開口部に形成されて いて、特に、係合雄部8aは、それ自身が一方の部材2の側面の一部を構成する とともに、切込み10によって揺動操作が可能となっている。係合雌部8b、9 bは、図7乃至図9に示すように、他方の部材3の開口部において係合雄部8a 、9aに対応した部位に形成されていて、係合雄部8aは係合雌部8bに、また 係合雄部9aは係合雌部9bにそれぞれ係合可能となっている。従って、一方の 部材2と他方の部材3とは、係合雄部8aの操作で着脱自在となっている。
【0024】 そして、一方の部材2と他方の部材3とは、その開口部を互いに対向させた状 態で嵌合することにより連結される。このとき、一方の部材2の開口部には段部 11が形成されていて、この一方の部材2の開口部に他方の部材3の開口部を被 嵌した際、他方の部材3が段部11に係止することにより、それ以上の被嵌が阻 止されるようにしてある。
【0025】 容器1の内壁において、通気孔4が形成されていない部位には、図6および図 9に示すように、内方に突出するリブ12が1乃至複数形成される。このリブ1 2は、容器1の軸線と平行な条をなし、容器1の長手方向のほぼ全域に亘るよう に2部材2、3を連続して形成されているもので、包装体5が容器1に収容され ると、リブ12の存在によって、包装体5の外側面が容器1の内壁に密着しない ようになっている。もちろん、このリブ12の形状は、容器1の内壁に包装体5 が接触することを阻止するものであれば、図示するものに限定される必要はない 。
【0026】 また、要すれば、図6および図9に示すように、リブ12の代わりに、または リブ12と併用して、容器1の内壁に凸状部13を形成してもよい。この凸状部 13は、容器1の内壁の一部を他の部位よりも突出させて形成し、これにより、 容器1内に収容される包装体5が容器1の内壁に接触しないようにするもので、 図においては、凸状部13が容器1の長手方向に帯状に形成されている。
【0027】 容器1内には、例えば図6中の2点鎖線で示すような状態で、除湿剤15が封 入された包装体5が取り出し可能な状態で配設される。除湿剤15には、例えば 塩化カルシウム等の潮解性塩類を使用するのが一般的であるが、ここでは、潮解 性塩類に増粘剤を添加・混合したものを使用する。増粘剤としては、例えばでん ぷん、ポリアクリルアマイド、ポリビニルアルコール等が挙げられるが、水分を 含んだときにゲル状を呈するものであればよいものである。
【0028】 包装体5は、液体として構成された水の通過は阻止するけれども、気体として 構成された湿気の通過は許容する微多孔質のフィルム、所謂微多孔膜であって、 容器1の長手方向のほぼ全域に亘る長さで偏平な袋状に形成され、この内部に前 記の除湿剤15が封入される。この場合、図12に示すように、除湿剤15を微 多孔膜で全て包むようにしたものを使用してもよいが、図13に示すように、包 装体5の一部を耐水性フィルムで形成してもよい。この場合、耐水性フィルムは 不透水性、かつ不透湿性フィルムであり、この場合の不透湿性とは前記微多孔膜 に対して透過性が劣る所謂難透湿性フィルムの事であり、ヒートシールを良好に 行う点から、例えばナイロンとポリエチレンという組合せの2層構造をなしたも のを使用することが好ましく、透光性があればなお良い。また、包装体5内の滲 み出しを防止するためには、前記微多孔膜の外側に、不織布を貼着することが望 ましく、こうした場合、吸湿により内部に生じた水を外部に漏れにくくすること ができることとなる。
【0029】 なお、容器1を構成する2部材2、3間には、図14に示すように、任意に筒 状部材14を1乃至複数介在させて連結することも可能である。その場合、筒状 部材14は、通気孔4を有するとともに、両端が開口するものが用いられ、その 一方の開口部には、連結相手部材の係合雄部と係合可能な係合雌部が形成され、 また、他方の開口部には、連結相手部材の係合雌部と係合可能な係合雄部が形成 される。従って、容器1の全長は、筒状部材14の長さ又は個数によって任意に 可変であり、設置箇所の状況に応じた長さを設定することができることとなる。
【0030】 次に、上記のものの作用を説明する。 この除湿装置は上記のように構成したことにより、例えば押入れ等の収納室に 、除湿剤15が封入された包装体5を収容した容器1を設置すると、通気孔4を 介して容器1内に導入された雰囲気中の湿気が、包装体5を透過したのち除湿剤 15に吸収され、この結果、収納室内の除湿がなされ、湿度を低下させるように なっている。
【0031】 そして、上記の除湿装置にあっては、吸収した水分が包装体5から漏れ出すこ とを阻止することができるようになっている。
【0032】 すなわち、包装体5に封入される除湿剤15が、潮解性塩類に増粘剤を添加・ 混合して形成されたことによって、湿気が吸収された結果として包装体5内に水 分が生じると、増粘剤の作用で除湿剤15に粘性が得られるようになっているた め、包装体5内での水分の保持力が高められるようになっている。
【0033】 つまり、除湿剤を形成する潮解性塩類の作用で湿気が吸収されると、その結果 として液状の水分が発生することになるが、従来あったように除湿剤が潮解性塩 類だけで形成されている場合では、それ自身の水分の保持力が低いために包装体 5内に水が溜まり、その水がちょっとした外圧等を原因として外部に漏れ出した りする恐れがあったが、上記の除湿装置にあっては、除湿剤15に増粘剤を含ん でいるために、包装体5内に水分が発生すると、増粘剤が水分を吸収してゲル状 に変化し、これによって水分を保持するようになるため、包装体5内の水が外部 に漏れ出すことを阻止するようになっている。もちろん、包装体5は、比較的強 度のある容器1内に配置されているため、多少の外圧が加わっても、包装体5に 影響がないことは当然のことである。
【0034】 しかも、図13に示すように、包装体5の一部を耐水性フィルムで形成した場 合には、その耐水性フィルムが底面となるような状態で使用されたときに、特有 の効果を発揮することができる。すなわち、耐水性を有してあるが故に、水分に 接触したときでも強度が確保されるため、包装体5の破れなどを防止し、水漏れ 防止を顕著にすることができる。
【0035】 また、上記の除湿装置にあっては、その吸湿効率を向上させることができるよ うになっている。
【0036】 すなわち、前述したように、包装体5内の水の保持力が高められたことに伴っ て、包装体5の配置状態に方向性を無くすことが可能となるため、容器1の全面 から湿気を吸収することができるようになっている。
【0037】 つまり、包装体内の水分の保持力が弱いと、包装体の内側底部に水が溜まり易 くなり、包装体から水分が滲み出す恐れがあるために、容器の底面には通気孔を 開けることができないが、上記の除湿装置にあっては、増粘剤の作用で包装体5 内の水分の保持力を高めたことによって、包装体5内の底面側には水が溜まらな いようになるため、特に包装体5から容器1の底面への水漏れが防止されること になる。従って、容器1はその底面を含む全面に通気孔4を形成することができ ると同時に、容器1の設置状態が制限されなくなり、この結果として、容器1の あらゆる方向からの吸湿が可能となるため、吸湿効率が向上するようになってい る。
【0038】 さらに、容器1の内壁にリブ12や凸状部13を設けた場合には、このリブ1 2や凸状部13の存在によって、容器1に収容された包装体5と容器1の内壁と の間に、通気可能な隙間を形成することになるため、包装体5の全面が雰囲気に 晒されることとなり、吸湿を促進することができるようになっている。
【0039】 さらに、上記の除湿装置にあっては、その設置状態を任意に変化させることが できるようになっている。
【0040】 設置状態の例を図15に示す。すなわち、前述したように、包装体5内の水の 保持力が高められたことに伴って、設置状態の方向性が制限されないようになっ たことに加えて、容器1を構成する一方の部材2の閉塞端が平面に形成されてあ ることによって、除湿装置の自立状態を多様に設定することができるようになっ ている。従って、除湿装置は、図15に示すように、容器1の側面を底面とした 設置状態の他に、一方の部材2の閉塞端を底面とした設置も可能とすることがで きることとなる。
【0041】 そして、上記の除湿装置の場合、その使い勝手がよい。 すなわち、容器1が筒状をなして非常にコンパクトになっているため、収納室 でのデッドスペースが生じない。つまり、この除湿装置は、図15に示すように 、通常では収納物が位置することのない収納室のコーナやその奥部の隙間に設置 することが可能であり、また、布団などの収納物の間に挟み込むことも可能であ る。従って、除湿装置自身が収納スペースを侵すようなことはないため、収納室 の有効スペースを確保することができるようになっている。
【0042】 しかも、少なくとも2部材2、3を連結して容器1を形成してあるので、使用 後に容器1内で水分を含んだ状態で配置されている包装体5を捨てる際には、ま ず他方の部材3を外し、こののち一方の部材2をごみ入れに向けて逆さにするだ けで包装体5を落とすことができるため、従って、包装体5に全く手を触れるこ となく後処理を簡単にすることができることとなる。
【0043】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、少なくとも2部材を連結して容器を形成し、 その内部に除湿剤を封入した包装体を収容したことによって、使用後に容器内の 包装体を捨てるときには、水分を含んだ包装体に全く手を触れずに処理をするこ とができるために、特に、包装体の交換時に手を汚さないで済む。また、不使用 時には、容器を分解して小さくした状態で保管・収納することができる。さらに 、容器を構成する2部材を筒状にした場合には、収納室の収納スペースを害しな いように設置することが可能となるため、デッドスペースが簡単に解消される。
【0044】 そして、前記2部材間に筒状部材を連結するようにした場合には、容器の長手 方向の全長を任意に設定することができるために、例えば、容器の全長を収納室 の奥行きに合わせることが可能であり、便利である。
【0045】 また、包装体に封入される除湿剤を、潮解性塩類に増粘剤を添加して形成する ことにより、包装体内での水分の保持力を向上させるため、包装体からの水漏れ を防止できる。同時に、包装体内での水分の保持力向上に伴って、容器は、その 底面を含めた全面に通気孔を設けることが可能となるため、吸湿効率を向上させ ることができる。
【0046】 さらに、包装体の一部を耐水性フィルムで形成した場合には、包装体の破れ等 が防止されるため、包装体からの水漏れ等を阻止することができる。
【0047】 そして、リブや凸状部によって、容器の内面の一部を他の部位よりも内方に突 出させた場合には、包装体の外面が容器の内面に密着することを阻止するように なるため、包装体における吸湿可能な有効表面積を大きく確保することができ、 これにより、吸湿効率がさらに向上することとなる。
【0048】 また、増粘剤が添加された除湿剤が用いられた場合には、吸湿された水分を包 装体の内部に保持できるので、容器の全面に通気孔を開けて吸湿が可能であり、 これにより、容器の設置状態が制限されないようになっている。また、容器の側 面の一部又は閉塞端を平面にすると、その平面を底面として自立した状態で容器 を設置することができ、特に、閉塞端を平面にした場合には、長手方向を鉛直に した状態で容器を立設することが可能となり、多様な設置状態を実現することが できるという効果がある。
【提出日】平成6年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 包装体5は、液体として構成された水の通過は阻止するけれども、気体として 構成された湿気の通過は許容する微多孔質のフィルム、所謂微多孔膜5aであっ て、容器1の長手方向のほぼ全域に亘る長さで偏平な袋状に形成され、この内部 に前記の除湿剤15が封入される。この場合、図12に示すように、除湿剤15 を微多孔膜5aで全て包むようにしたものを使用してもよいが、図13に示すよ うに、包装体5の一部を耐水性フィルム5bで形成してもよい。この場合、耐水 性フィルム5bは不透水性、かつ不透湿性フィルムであり、ここでいう不透湿性 とは前記微多孔膜5aに対して透過性が劣る所謂難透湿性フィルムの事であり、 ヒートシールを良好に行う点から、例えばナイロンとポリエチレンという組合せ の2層構造をなしたものを使用することが好ましく、透光性があればなお良い。 また、包装体5内の滲み出しを防止するためには、前記微多孔膜5aの外側に不 織布を貼着することが望ましく、こうした場合、吸湿により内部に生じた水を外 部に漏れにくくすることができることとなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 なお、容器1を構成する2部材2、3間には、例えば図14および図15に示 すように、任意に筒状部材14を1乃至複数介在させて連結することも可能であ る。すなわち、図14に示す容器1は、前記の2部材2、3間に筒状部材14を 1個連結したもので、全体として3部材構成にしてあるものであり、また、図1 5に示す容器1は、前記の2部材2、3間に筒状部材14を2個連結したもので 、全体として4部材構成にしてあるものである。この場合、各筒状部材14は、 通気孔4を有するとともに、両端が開口するものが用いられる。そして、筒状部 材14の一方の開口部には、これに連結される相手部材の係合雄部と係合可能な 係合雌部が形成され、また、他方の開口部には、これに連結される相手部材の係 合雌部と係合可能な係合雄部が形成される。したがって、容器1の全長は、筒状 部材14の長さ又は個数によって任意に可変であり、設置箇所の状況に応じた長 さに設定することができるようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】 本考案による除湿装置の設置状態の例を図16に示す。 すなわち、前述したように、包装体5内の水の保持力が高められたことに伴っ て、容器1の設置状態の方向性が制限されないようになっている。図に示したも のにあっては、容器1を構成する一方の部材2の閉塞端が平面に形成されている ので、この場合の除湿装置は、図16中(a)(b)に示すように、その容器1 の閉塞端面を底面とした自立状態で設置することができる。もちろん、図16中 の(c)に示すように、容器1の側面を底面として設置することもできる。した がって、容器1の自立状態を任意に、かつ、多様に設定することができることと なる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】 そして、上記の除湿装置の場合、その使い勝手がよい。 すなわち、容器1が筒状をなして非常にコンパクトになっているため、収納室 でのデッドスペースが生じない。つまり、この除湿装置は、図16に示すように 、通常では収納物が位置することのない収納室のコーナやその奥部の隙間に設置 することが可能であり、また、布団などの収納物の間に挟み込むことも可能であ る。従って、除湿装置自身が収納スペースを侵すようなことはないため、収納室 の有効スペースを確保することができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による除湿装置の一実施例を示す図で
ある。
【図2】容器を構成する一方の部材の正面図である。
【図3】図2における平面図である。
【図4】図2における右側面図である。
【図5】図2における左側面図である。
【図6】図2におけるA−A線断面図である。
【図7】容器を構成する他方の部材の正面図である。
【図8】図7における平面図である。
【図9】図7における左側面図である。
【図10】図7における右側面図である。
【図11】図7におけるB−B線断面図である。
【図12】除湿剤を封入する包装体の1例を示す図であ
る。
【図13】除湿剤を封入する包装体の他の例を示す図で
ある。
【図14】2部材間に筒状部材を連結した状態を示す図
である。
【図15】設置状態の例を示す図である。
【符号の説明】
1……容器 2、3……部材 4……通気孔 5……包装体 5a……微多孔膜 5b……耐水性フィルム 6……孔 7……連結部材 8a、9a……係合雄部 8b、9b……係合雌部 10……切込み 11……段部 12……リブ 13……凸状部 14……筒状部材 15……除湿剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月15日
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による除湿装置の一実施例を示す図で
ある。
【図2】容器を構成する一方の部材の正面図である。
【図3】図2における平面図である。
【図4】図2における右側面図である。
【図5】図2における左側面図である。
【図6】図2におけるA−A線断面図である。
【図7】容器を構成する他方の部材の正面図である。
【図8】図7における平面図である。
【図9】図7における左側面図である。
【図10】図7における右側面図である。
【図11】図7におけるB−B線断面図である。
【図12】除湿剤を封入する包装体の1例を示す図であ
る。
【図13】除湿剤を封入する包装体の他の例を示す図で
ある。
【図14】2部材間に筒状部材を連結した状態の1例を
示す図である。
【図15】2部材間に筒状部材を連結した状態の他の例
を示す図である。
【図16】設置状態の例を示す図である。
【符号の説明】 1……容器 2、3……部材 4……通気孔 5……包装体 5a……微多孔膜 5b……耐水性フィルム 6……孔 7……連結部材 8a、9a……係合雄部 8b,9b……係合雌部 10……切込み 11……段部 12……リブ 13……凸状部 14……筒状部材 15……除湿剤
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】追加
【補正内容】
【図16】

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2部材(2)(3)を連結し
    て形成されるとともに、その外面に通気孔(4)が開口
    する容器(1)と、除湿剤(15)を封入して前記容器
    (1)内に配設され、不透水性であり、かつ透湿可能な
    包装体(5)とを具えたことを特徴をする除湿装置。
  2. 【請求項2】 前記除湿剤(15)は、潮解性塩類に増
    粘剤を添加して形成してある請求項1記載の除湿装置。
  3. 【請求項3】 前記容器(1)を筒状に形成し、前記包
    装体(5)を、前記容器(1)の軸線方向にほぼ全域に
    亘って配置してある請求項2記載の除湿装置。
  4. 【請求項4】 前記容器(1)の少なくとも一方の端面
    を平面に形成してある請求項3記載の除湿装置。
  5. 【請求項5】 前記容器(1)は、前記2部材(2)
    (3)間に少なくとも1つの筒状部材(14)を連結し
    て構成してある請求項2記載の除湿装置。
  6. 【請求項6】 前記包装体(5)は、その一部を耐水性
    フィルム(5b)で形成してある請求項2記載の除湿装
    置。
  7. 【請求項7】 前記容器(1)は、その内面にリブ(1
    2)を形成してある請求項2記載の除湿装置。
  8. 【請求項8】 前記容器(1)は、その内面に凸状部
    (13)を形成してある請求項2記載の除湿装置。
  9. 【請求項9】 前記容器(1)は、その内面に凸状部
    (13)を形成するとともに、この凸状部(13)上に
    リブ(12)を形成してある請求項2記載の除湿装置。
JP1993000890U 1993-01-18 1993-01-18 除湿装置 Expired - Fee Related JP2605915Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993000890U JP2605915Y2 (ja) 1993-01-18 1993-01-18 除湿装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993000890U JP2605915Y2 (ja) 1993-01-18 1993-01-18 除湿装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0657419U true JPH0657419U (ja) 1994-08-09
JP2605915Y2 JP2605915Y2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=11486283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993000890U Expired - Fee Related JP2605915Y2 (ja) 1993-01-18 1993-01-18 除湿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2605915Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2605915Y2 (ja) 2000-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1999016536A1 (en) Dehumidifying pouch
JP2000079162A (ja) 液状廃棄物の処理装置用フロ―ト
JPH0657419U (ja) 除湿装置
WO2006010554A1 (en) Air dehumidifier
JP2606625Y2 (ja) 除湿装置
WO2023042910A1 (ja) 液状物処理フィルター
KR200479280Y1 (ko) 교체시기가 표시되는 습기제거용기
JPS63294858A (ja) 容器包装体
US10500566B2 (en) Desiccant and deodorizing device
JP3166286U (ja) 人工肛門用パウチ
JPH0742490Y2 (ja) 除湿装置
CN218685403U (zh) 一种污染物应急处理包
JP3018058U (ja) 簡易除湿器
JPH0621742U (ja) 除湿器
JPS6326176Y2 (ja)
JPS5931255Y2 (ja) 滅菌袋
CN210175532U (zh) 一种防尘透气的吸附装置
JP2019118849A (ja) 容器、除湿装置
CN218595054U (zh) 一种助听器用无源干燥罐
KR20130016974A (ko) 내용물의 교환이 용이한 용기
JP2007021331A (ja) 除湿器
JPH0445783A (ja) 通気性キャップ及び雑菌遮断通気性培養容器
JPH084094Y2 (ja) 除湿剤収納容器
JP3814638B2 (ja) 除湿器及び該除湿器を連結する連結具並びに連結式除湿器
JPWO2019043978A1 (ja) 除湿パック

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees