JP3814638B2 - 除湿器及び該除湿器を連結する連結具並びに連結式除湿器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の潮解性組成物からなる吸湿剤を収容して除湿を行う除湿器及び該除湿器を連結する連結具並びに連結式除湿器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の除湿器としては、図7に示したものが実用されている。すなわち容器本体50は、内部を透視可能な半透明の合成樹脂によって上部開口状に成形されている。容器本体50の開口縁部にはフランジ51が設けられるとともに、内周壁には底部から中程部まで立ち上がる複数のリブ52・・・が設けられている。容器本体50の内部には、複数のスリット56・・・を有する仕切板53が収容配置されており、該仕切板53は前記リブ52の上端部にて支持されている。これにより容器本体50の内部には、仕切板53より下方の貯溜部54と上方の薬剤収容部55とが隔成されている。薬剤収容部55内には、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の潮解性組成物からなる顆粒状の吸湿剤58が収容されており、薬剤収容部55の上部は、前記フランジ51に周部が熱溶着された透湿膜59によって閉鎖されている。そして、透湿膜59上には、周部を前記フランジ51の端面に圧接して係止された開口状の飾り蓋60が配置されている。
【0003】
しかして、使用開始前においては、プラスチックフィルム等の不透湿性外装材により除湿器50全体が密閉状態に維持され、吸湿剤58の外気との接触は遮断されている。そして、使用に際して不透湿膜を取り除いた後、押し入れ等の適宜配置箇所に設置すると、水蒸気を含む空気が透湿膜59を透過して薬剤収容部55へ自在に侵入し、薬剤収容部55内の吸湿剤58により空気中の水分は吸収される。これにより、配置箇所周囲の除湿がなされるとともに、水分の吸収に伴って吸湿剤58に生ずる潮解液は、仕切板53のスリット56から貯溜部54に滴下して貯溜する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の除湿器にあっては、水平断面が略三角形状に形成されて、押し入れ等の隅部に配置され、隅部の壁面により隣接する二面が支障されることにより、安定性が確保される。しかし、この除湿器を長尺状にし隅部以外の箇所に配置するものとした場合には、仕切板53より上方の薬剤収容部55内に吸湿剤58が収容されて重心が上部に位置していることから、安定性が低下してしまい、転倒した場合には、貯溜部54に貯溜している潮解液が外部に漏洩して、配置箇所の周囲を汚してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、転倒を防止した除湿器及び該除湿器を連結する連結具並びに連結式除湿器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明にかかる除湿器あっては、吸湿剤を収容した合成樹脂製の容器体と、該容器体の外面に剥離可能に被覆された非合成樹脂製の外装体とからなる本体の下端部に、前記外装体の一部を切り起こして、前記本体の底面に沿って外部方向に突出する支持片を設けてある。したがって、支持片により底面の接触面積が外部方向に拡大し、上部に横方向から外力が加わった際、支持片により転倒が効果的に防止される。
また、本発明にかかる除湿器あっては、吸湿剤を収容した合成樹脂製の容器体と、該容器体の外面に剥離可能に被覆された非合成樹脂製の外装体とからなる本体の下端部であって前記外装体に、前記本体の底面に沿って外部方向に突出する支持片を設け、前記外装体には、さらに前記支持片の近傍であって、該支持片よりも中央部寄りに、前記方向に突出するストッパ片を各々設け、該ストッパ片を前記支持片よりも大きく形成してある。
【0007】
また、本発明にかかる連結具にあっては、両端部に各々除湿器を連結する連結部を備えた連結具本体と、この連結具本体の下端部に設けられ、該連結具本体の底面に沿って突出する支持片とを備え、前記連結具本体は、筒状であって両端部に除湿器を内嵌する連結部を備え、両端部の両側に各々前記支持片を備えるととともに、該支持片の上部に係合口を有する。したがって、支持片により連結具本体の底面の接触面積が外部方向に拡大して、連結具本体の転倒が防止されるのみならず、該連結具本体に連結される除湿器の転倒も防止される。
【0009】
また、本発明にかかる連結式除湿器にあっては、除湿器と該除湿器を着脱自在に連結する連結具とで構成され、前記除湿器は、合成樹脂製であって吸湿剤を収容した長尺状の容器体と、該容器体の外面に剥離可能に被覆された非合成樹脂製の外装体と、該外装体に形成された前記容器体の底面に沿って突出する支持片と、該支持片よりも中央部寄りに、前記方向に突出し前記支持片よりも大きなストッパ片とで構成され、前記支持片は長尺方向に沿った両側面の下端部であって長尺方向の一端部側と他端部側とに各々一対ずつ設けられ、前記ストッパ片は、前記支持片の近傍であって、該支持片よりも中央部寄りに、前記方向に突出し前記支持片よりも大きく形成され、前記連結具は、筒状であって両端部に前記除湿器を内嵌する連結部を有し、両端部の両側に各々底面に沿って突出する支持片を有するととともに、該支持片の上部に係合口を備え、該係合口は前記除湿器を前記連結部に嵌合した際、前記ストッパ片が前記連結具の端部に当接したときに、除湿器側の前記支持片が嵌合する位置に設けられている。
【0010】
かかる構成において、除湿器を連結させるに際しては、一方の除湿器を連結具の一端部側から挿入する。すると、除湿器側に設けられているストッパ片が、連結具の端部に当接することにより、過剰な挿入が阻止されて除湿器が適正に挿入されるとともに、適正に挿入された時点で、除湿器側の支持片が連結具側の係合口に係合する。したがって、容易に除湿器と連結具とを結合させることができ、また、同様にして連結具の他端部側に他方の除湿器を結合させることにより、複数の除湿器が連結具を介して連結される。
【0011】
また、このようにして複数の除湿器が連結具を介して連結された状態において、支持片よりも大きなストッパ片により効果的に転倒が防止されるのみなず、除湿器側の支持片と連結具側と支持片とが重なり合って剛性が高められ、外装体と連結具とを紙等の比較的剛性の低い素材で形成した場合であっても、十分な剛性により強度の外力が加わった際にも転倒が防止される。
【0012】
また、連結されたいずれかの除湿器が使用時間の経過に伴って使用不能となって捨てる際には、外装体を取り外せば、合成樹脂製の容器体を分別廃棄することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。すなわち、図1〜3に示すように、除湿器1は、容器体2と、該容器体2の内部に収容された薬剤3、容器体2の上面に張設された透湿膜4、容器体2の外面に巻装された外装体5とにより構成されている。
【0014】
容器体2は、内部が透視可能な半透明の合成樹脂によって上部開口状に成形されるとともに、その形状が維持できる程度の薄い厚さに設定されている。また、容器体2は長尺状であって、両端部が円弧状の底壁(底面)6、該底壁6の前後に連なり斜状に立ち上がる前壁7と後壁8、及び底壁6の左右に連なって立ち上がる湾曲状の左右側壁9,10を一体的に有している。さらに、上部の開口縁部には水平方向に突出するフランジ11が形成されており、該フランジ11の基端部であって、前後壁7,8及び左右側壁9,10の上端部には、外部方向に膨出する膨出部12が設けられている。底壁6と前後壁7,8の両端部には、長尺方向Lと交差する方向に、段部13が形成されている。この段部13は、図4に示すように、前記外装体5の厚さに応じた段差からなり、この段差13間には内部方向に凹んだ凹帯14が形成されている。
【0015】
前記薬剤3は、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の潮解性組成物からなる顆粒状の吸湿剤15と、消臭成分を担持した多孔体からなるる顆粒状の消臭剤16とを配合して構成されている。また、吸湿剤15が白色であるのに対し、消臭剤16は緑色であって粒径も吸湿剤15よりも大きく、吸湿剤15の潮解に伴って生ずる潮解液中で浮上する浮力を有している。
【0016】
前記透湿膜4は、両端部が円弧状の長尺形状であって微多孔膜からなり、周部をフランジ11に接着されている。これにより、容器体2の上面は透湿膜4により閉鎖されており、容器体2内に収容された薬剤3はこの透湿膜4により封入されている。
【0017】
前記外装体5は厚紙を用いて成形されており、透湿膜4と略同一外形の上面部17、該上面部17の両側に連なり前記フランジ11と略同一幅の連設部18、該連設部18に各々連なり前記凹帯14と略同一幅の前面部19と後面部20、及びこの前面部19と後面部20に各々連なる底面部21とを有している。そして、この外装体5は、上面部17を透湿膜4上に配置し、連設部18をフランジ11の裏面側へ折り返し、前後面部19,20を前記前後壁7,8の凹帯14内に剥離可能な状態で貼着し、底面部21を前記底壁6の凹帯14内に剥離可能な状態で貼着することにより、容器体2を被覆しており、底面部21は二枚重ねになっている。したがって、前後壁7,8には、その中央部分にのみ外装体5が配置されていることから、両端部には半透明の合成樹脂が露呈して、容器体2の内部を視認可能な可視部28が形成されている。
【0018】
また、外装体5には、上面部17に複数の通気部22が開成され、前後面部19,20の上端部には、横方向に長尺状の窓23が設けられており、この窓23内に、前記膨出部12が嵌合している。また、前後面部19,20には、この除湿器1を交換すべき時点の潮解液のレベルを示すライン24と、このライン24の意味を示す文字表示25とが印刷されている。
【0019】
さらに、底面部21の両側には、長手方向の両端部に各々除湿器側支持片26と、該除湿器側支持片26よりも大きいストッパ片27とが突設されている。この除湿器側支持片26とストッパ片27とは、先端部の幅が基端部の幅よりも狭い台形状であって、前後面部19,20を部分的に切り起こすことにより、形成されている。そして、除湿器側支持片26にあっては、底面部21の長手方向の端部近傍に形成され、ストッパ片27にあっては、除湿器側支持片26との間に所定の間隔を置いた近傍にて、これよりも中央寄りに形成されている。
【0020】
一方、図5に示すように、連結具30は垂直断面が台形の中空部材であって、上面板31、前後面板32,33、及び底面板34を一体的に有し、前記外装体5と同様の厚紙で形成されており、両端部の開口が前記除湿器1を各々内嵌可能な連結部35となっている。また、上面板31には、その両側に各々通気部36が開成されており、各通気部36は、連結部35に各々除湿器1を嵌合して連結した状態において、除湿器1側の通気部22と合致する位置に設けられている。
【0021】
さらに、底面板34の両側には、長手方向の両端部に各々連結具側支持片37が突設されている。この連結具側支持片37は、前記除湿器側支持片26と略同形状であって、先端部の幅が基端部の幅よりも狭い台形状であり、前後面板32,33を部分的に切り起こすことにより、形成されている。これにより、前後面板32,33には、連結具側支持片37の各上部に、切り起こしにより形成された台形状の係合口38が設けられている。
【0022】
以上の構成からなる本実施の形態において、除湿器1を単体で使用する場合には、該除湿器1を、押し入れや下駄箱等の適宜配置箇所に設置する。すると、除湿器側支持片26とストッパ片27とが配置箇所面に接触して、除湿器側支持片26とストッパ片27とにより、底壁6の配置箇所面との接触面積が外部方向に拡大する。したがって、除湿器1の上部に横方向から外力が加わった際、除湿器側支持片26と該除湿器側支持片26よりも大きいストッパ片27とにより転倒が効果的に防止され、転倒に起因する潮解液の漏洩が未然に回避される。
【0023】
この配置した状態において、消臭剤16から蒸散した消臭成分は、透湿膜4を透過して周囲空間に拡散し、これにより周囲に消臭空間が形成される。また、除湿器1の上方からの落下物があっても、外装体5の上面部17により、透湿膜4の破断が防止される。
【0024】
一方、湿気を有する空気は通気部22から透湿膜4を透過して容器体2へ自在に侵入し、容器体2内の吸湿剤15により空気中の水分は吸収される。これにより、配置箇所周囲の除湿がなされるとともに、水分の吸収に伴って吸湿剤15に生ずる潮解液は容器体2の内部に貯溜する。すると、消臭剤16は潮解液の液面上に浮遊することから、支障なく消臭成分の揮散が確保されるとともに、透湿膜4を透過して容器体2に侵入した空気が直接消臭剤16と接触して消臭される。よって、容器体2からは吸湿剤16により水分は吸収され、かつ、消臭剤16にとの接触により消臭された乾燥状態の消臭済み空気が、透湿膜4を介して外部に放出される。また、消臭剤16が潮解液の液面上に浮遊していることから、緑色の消臭剤16を可視部28より視認することにより、潮解液の貯留レベルを容易に認識することができる。
【0025】
そして、潮解液のレベルがライン24にまで到達したならば、除湿効果がなくなった交換時期であることから、使用中の除湿器1を廃棄して新たなものと交換する。この使用済みの除湿器1を廃棄するに際しては、先ず外装体5を剥離して容器体2から除去する。次に、透湿膜4をフランジ11から剥離して容器体2から除去し、容器体2内に残留している潮解液等を下水に流す。しかる後に、外装体5と透湿膜4とは紙ごみとして、容器体2はプラスチックごみとして分別して廃棄し、これにより分別収集に対応した廃棄が可能となる。
【0026】
なお、外装体5は必ずしも紙によって形成する必要はないが、本実施の形態のように紙によって形成したものでは、合成樹脂の使用量を削減することができ、さらには、外装体5の強度に応じて容器体2の肉厚を可及的に薄くできるため、合成樹脂の使用量を僅かなものとすることができ、廃棄による環境への影響を極力少なくすることができる。
【0027】
他方、奥行きのある箇所に配置する場合等において、除湿器1を連結させるに際しては、一方の除湿器1を連結具30の一端部側から連結部35に挿入するとともに、除湿器側支持片26を上方に撓ませるようにして、連結部35内に侵入させる。すると、除湿器側支持片26が連結部35内に侵入した後、図6に示すように、ストッパ片27が連結部35の開口縁部に当接する。これにより、除湿器1の過剰な挿入が阻止されて該除湿器1が適正量をもって挿入されるとともに、適正量をもってに挿入された時点で、除湿器側支持片26が連結具30側の係合口38に係合する。したがって、容易に除湿器1と連結具30とを適正な状態で結合させることができる。
【0028】
また、同様にして連結具30の他端部側の連結部35に他方の除湿器1を結合させることにより、2個の除湿器1が連結具30を介して連結される。無論、複数の連結具30を用いることにより、より多数個の除湿器1を連結させることもできる。
【0029】
このようにして複数の除湿器1が連結具30を介して連結された状態において、両支持片26,37よりも大きなストッパ片27により効果的に転倒が防止されるのみなず、除湿器側支持片26と連結具側支持片37とが重なり合って剛性が高められる。よって、外装体5と連結具30とを厚紙のように比較的剛性の低い素材で形成した場合であっても、十分な剛性により強度の外力が加わった際の転倒も防止することができる。
【0030】
そして、連結されたいずれかの除湿器1が使用時間の経過に伴って交換時期となり廃棄する際には、当該除湿器1を連結具30から取り外して、前述と同様に分別すればよい。また、連結具30を含めて連結された全ての除湿器1を廃棄する場合には、連結具30は厚紙製であることから、外装体5及び透湿膜4と一緒に廃棄すればよい。
【0031】
なお、容器体1の形状や両支持片27,37の形状及び数等は、実施の形態のものに限ることなく、適宜の形状及び数をもって設けるようにしてもよい。また、本実施の形態においては、消臭剤が担持された多孔体を用いるようにしたが、これに限ることなく、芳香剤、除菌剤、防カビ剤、防虫剤等の他の薬剤が担持された多孔体を用いるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、吸湿剤を収容した本体の下端部に、底面に沿って外部方向に突出する支持片を設けるようにしたことから、支持片により底面の接触面積を外部方向に拡大させて、除湿器の転倒を防止することができ、転倒に起因する潮解液の漏洩を未然に回避することができる。
【0033】
また、支持片を対応する複数箇所に設けることにより、少ない支持片により効果的に転倒を防止することができ、容器体の外面に剥離可能に被覆された非合成樹脂製の外装体に支持片が突設されることにより、容器体の設計変更を伴うことなく、転倒防止効果を発生させることができる。
【0034】
また、外装体の一部を切り起こして支持片を形成することにより、外装体を形成する部材を効率的に使用して支持片を形成することができ、長尺状の容器体の長尺方向に沿った両側面の下端部であって長尺方向の一端部側と他端部側とに、各々一対ずつ支持片を設けることにより、転倒し易い長尺状の容器体の転倒を効率的に防止することができる。
【0035】
また、外装体に、前記支持片の近傍であって、該支持片よりも中央部寄りに該支持片よりも大きなストッパ片を設けることにより、除湿器の連結を適正に行うことが可能となるとともに安定性を向上させることができる。また、外装体が紙製であることにより、合成樹脂の使用を少なくして廃棄時における環境への影響を緩和することができる。
【0036】
また、外装体に、容器体の上面を覆う上面部と、側面を覆う側面部と、底面を覆う底面部とが一体的に形成され、前記上面部には通気部が設けられていることにより、容器体への装着が容易となるのみならず、通気部を有する上面部により通気性を確保しつつ、除湿器の上面に設けられている透湿膜の破損を防止することができる。また、容器体が、内部を透視可能な合成樹脂によって形成され、内部に吸湿剤の潮解により生ずる潮解液中で浮く特定色の浮遊体が収容されることにより、一見して潮解液のレベル延いては使用期間の経過を認識することができる。
【0037】
また、前記浮遊体が、芳香剤、消臭剤、除菌剤、防カビ剤、防虫剤等が担持された多孔体であることにより、除湿効果と他の薬剤効果とを併有できるのみならず、多孔体が潮解液面上に浮くことにより、潮解液による影響を受けることなく、薬剤効果を継続的に得ることができる。さらに、外装体には、前記浮遊体の浮遊位置との関係で使用満了を示す識別部が設けられていることにより、使用満了か否かを一見して判断することができ、吸湿剤を本体又は容器体の底面上に収容配置することにより重心が下方となり、支持片による転倒防止効果と相俟って、安定性を向上させることができる。
【0038】
また、連結具にその底面に沿って突出する支持片を設けることにより、該連結具に連結される除湿器の転倒を防止することができる。さらに、連結具本体が、筒状であって両端部に除湿器を内嵌する連結部を備え、両端部の両側に各々支持片を備えるととともに、該支持片の上部に係合口を有する構成により、前述の支持片とストッパ片とを有する除湿器の連結を容易かつ適正に行うことが可能となる。
【0039】
また、本発明の連結式除湿器は、除湿器と該除湿器を着脱自在に連結する連結具の少なくとも一方に、底面に沿って外部方向に突出する支持片を設けたことから、連結による長さの自在性を確保しつつ、転倒を防止することができる。
【0040】
さらに、本発明の連結式除湿器は、除湿器側の外装体に前記支持片やストッパ片を設ける一方、連結具に前記支持片や係合口を設け、該係合口を、除湿器を連結部に嵌合した際、ストッパ片が連結具の端部に当接したときに、除湿器側の支持片が係合する位置に設けるようにした。よって、容易に除湿器と連結具とを結合させることができ、また、除湿器側の支持片と連結具側と支持片とが重なり合って剛性が高められ、外装体と連結具とを紙等の比較的剛性の低い素材で形成した場合であっても、十分な剛性により強度の外力が加わった際にも転倒を防止することができる。加えて、外装体と連結部とを紙製とすることにより、合成樹脂の使用を少なくして廃棄時における環境への影響を緩和し得るとともに、分別廃棄も可能となる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる除湿器の一部破断正面図である。
【図2】同除湿器の一部破断平面図である。
【図3】同除湿器の底面図である。
【図4】図1のA−A線及び図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】連結具の斜視図である。
【図6】連結具を介して除湿器を連結した状態の正面透視図である。
【図7】他の従来の除湿器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 除湿器
2 容器体
5 外装体
15 吸湿剤
16 消臭剤
22 通気部
24 ライン
26 除湿器側支持片
27 ストッパ片
30 連結具
35 連結部
37 連結具側支持片
38 係合口
Claims (13)
- 吸湿剤を収容した合成樹脂製の容器体と、該容器体の外面に剥離可能に被覆された非合成樹脂製の外装体とからなる本体の下端部に、前記外装体の一部を切り起こして、前記本体の底面に沿って外部方向に突出する支持片を設けたことを特徴とする除湿器。
- 前記支持片を、対応する複数箇所に設けたことを特徴とする請求項1記載の除湿器。
- 前記容器体は長尺状であり、前記支持片は、長尺方向に沿った両側面の下端部であって長尺方向の一端部側と他端部側とに、各々一対ずつ設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の除湿器。
- 吸湿剤を収容した合成樹脂製の容器体と、該容器体の外面に剥離可能に被覆された非合成樹脂製の外装体とからなる本体の下端部であって前記外装体に、前記本体の底面に沿って外部方向に突出する支持片を設け、前記外装体には、さらに前記支持片の近傍であって、該支持片よりも中央部寄りに、前記方向に突出するストッパ片を各々設け、該ストッパ片を前記支持片よりも大きく形成したことを特徴とする除湿器。
- 前記外装体が紙製であること特徴とする請求項1から4にいずれか記載の吸湿剤容器。
- 前記外装体には、前記容器体の上面を覆う上面部と、側面を覆う側面部と、底面を覆う底面部とが一体的に形成され、前記上面部には通気部が設けられていることを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の除湿器。
- 前記容器体は、内部が透視可能な合成樹脂によって形成され、内部に前記吸湿剤とともに該吸湿剤の潮解により生ずる潮解液中で浮く特定色の浮遊体が収容され、前記外装体は前記容器体の一部を露呈させて、該容器体の外面に被覆されていることを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の除湿器。
- 前記浮遊体は、芳香剤、消臭剤、除菌剤、防カビ剤、防虫剤等の薬剤が担持された多孔体であることを特徴とする請求項7記載の除湿器。
- 前記外装体には、前記浮遊体の浮遊位置との関係で使用満了を示す識別部が設けられていることを特徴とする請求項7記載の除湿器。
- 前記吸湿剤を、前記容器体の底面上に収容配置したことを特徴とする請求項1から9にいずれか記載の除湿器。
- 両端部に各々除湿器を連結する連結部を備えた連結具本体と、この連結具本体の下端部に設けられ、該連結具本体の底面に沿って突出する支持片とを備え、前記連結具本体は、筒状であって両端部に除湿器を内嵌する連結部を備え、両端部の両側に各々前記支持片を備えるととともに、該支持片の上部に係合口を有することを特徴とする連結具。
- 除湿器と該除湿器を着脱自在に連結する連結具とで構成され、
前記除湿器は、合成樹脂製であって吸湿剤を収容した長尺状の容器体と、該容器体の外面に剥離可能に被覆された非合成樹脂製の外装体と、該外装体に形成された前記容器体の底面に沿って突出する支持片と、該支持片よりも中央部寄りに、前記方向に突出し前記支持片よりも大きなストッパ片とで構成され、前記支持片は長尺方向に沿った両側面の下端部であって長尺方向の一端部側と他端部側とに各々一対ずつ設けられ、前記ストッパ片は、前記支持片の近傍であって、該支持片よりも中央部寄りに、前記方向に突出し前記支持片よりも大きく形成され、 前記連結具は、筒状であって両端部に前記除湿器を内嵌する連結部を有し、両端部の両側に各々底面に沿って突出する支持片を有するととともに、該支持片の上部に係合口を備え、該係合口は、前記除湿器を前記連結部に嵌合した際、前記ストッパ片が前記連結具の端部に当接したときに、除湿器側の前記支持片が係合する位置に設けられていることを特徴とする連結式除湿器。 - 前記外装体と前記連結具とが紙製であることを特徴とする請求項12記載の連結式除湿器。
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- 1997-07-02 JP JP19189297A patent/JP3814638B2/ja not_active Expired - Fee Related
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