JPH0725100A - カラー熱転写記録装置 - Google Patents

カラー熱転写記録装置

Info

Publication number
JPH0725100A
JPH0725100A JP19318593A JP19318593A JPH0725100A JP H0725100 A JPH0725100 A JP H0725100A JP 19318593 A JP19318593 A JP 19318593A JP 19318593 A JP19318593 A JP 19318593A JP H0725100 A JPH0725100 A JP H0725100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink sheet
color
mark portion
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19318593A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Takeuchi
浩昭 武内
Masaichi Muranaka
政一 村中
Tetsuo Watanabe
哲夫 渡辺
Katsuaki Miyawaki
勝明 宮脇
Hiroshi Yoshimura
博 吉村
Noriyasu Takeuchi
則康 竹内
Rie Ishii
理恵 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP19318593A priority Critical patent/JPH0725100A/ja
Publication of JPH0725100A publication Critical patent/JPH0725100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクシートを巻き取ったときに、そのロー
ル状のインクシートの幅方向の径が均一となるように
し、印写時にインクシートにしわができることを防止し
たカラー熱転写記録装置を提案する。 【構成】 インクシート1をその幅方向に等間隔に分
け、その各帯状領域a1,b1,c1中に存在する1つ
の色グループG2のマーカ塗布部13の面積の和が互い
に等しくなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクシートと受像紙
を記録ヘッドの記録素子とプラテンとの間に挟み、イン
クシートと受像紙を搬送しながら、記録素子の作用によ
り、インクシートに形成されたインク層のインクを溶融
又は昇華させ、これを受像紙上に転写してカラー画像を
得るカラー熱転写記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記形式のカラー熱転写記録装置は、比
較的簡単な構成でカラー画像が得られるため、近年、カ
ラープリンタやカラーコピー機又はカラーファクシミリ
などに採用されつつある。この種の記録装置において
は、例えば特開昭60−257280号公報に示されて
いるように、インクシートとして、その長手方向に配列
された互いに色の異なる複数のインク層を一組みの色グ
ループとし、当該色グループを長手方向に繰返し形成し
たインクシートを用い、印写時に、このインクシートを
その長手方向に搬送し、当該インクシートに形成された
各色グループのインク層のインクを受像紙に転写して受
像紙上にカラー画像を形成している。
【0003】その際、上記インクシートには、各色グル
ープの先端部分が印写位置に達したことを検知するため
の頭出しマーク部が各インク層に対応してそれぞれ形成
されている。また各色グループに、インク層以外の補助
コート層が含まれているときは、その先端部分が印写位
置に達したことを検知する目的で、その補助コート層に
対応した頭出しマーク部がインクシートに形成される。
さらにインクシートを使い終ったとき、これを検知する
目的で、エンドマーク部をインクシートに設けることも
ある。
【0004】このようにインクシートには、頭出しマー
ク部やエンドマーク部などのマーク部が形成されるので
あるが、これらのマーク部のマーカ塗布部と、これが塗
布されていない部分とでは、インクシートの厚みが相違
し、前者の方が後者よりも厚くなるため、インクシート
の製造時に、このインクシートをロール芯に巻き付ける
とき、その巻き取不良が発生するおそれがある。またロ
ール状に巻き取られたインクシートの径に局部的な相違
が発生し、これによってインクシートにしわができ、印
写動作に支障をきたすおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を簡単な構成によって除去したカラー熱転写
記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、長手方向に配列された互いに色の異なる複
数のインク層を一組みの色グループとし、当該色グルー
プを長手方向に繰返し形成したインクシートを用い、該
インクシートと受像紙とを記録ヘッドの記録素子とプラ
テンとの間に挟み、当該インクシートと受像紙を搬送し
ながら、インクシートに形成された各色グループのイン
ク層のインクを各受像紙に転写して受像紙上にカラー画
像を形成するカラー熱転写記録装置であって、前記イン
クシートには、各インク層の先端部分が印写位置に達し
たことを検知するための頭出しマーク部が各インク層に
対応してそれぞれ形成され、該頭出しマーク部がセンサ
によって検知されるカラー熱転写記録装置において、前
記インクシートのインク層と頭出しマーク部が形成され
た部分を、当該インクシートの幅方向に等間隔に分け、
そのそれぞれを帯状領域としたとき、その各帯状領域中
に存する1つの色グループの複数の頭出しマーク部のマ
ーカ塗布部面積の和が、互いにほぼ等しくなるように、
各頭出しマーク部をそれぞれ形成したカラー熱転写記録
装置を提案する。
【0007】また、本発明は、同じ目的を達成するた
め、長手方向に配列された互いに色の異なる複数のイン
ク層と少なくとも1つの補助コート層を一組みの色グル
ープとし、当該色グループを長手方向に繰返し形成した
インクシートを用い、該インクシートと受像紙とを記録
ヘッドの記録素子とプラテンとの間に挟み、当該インク
シートと受像紙を搬送しながら、インクシートに形成さ
れた各色グループのインク層のインクを各受像紙に転写
して受像紙上にカラー画像を形成すると共に、前記補助
コート層のコート物質を受像紙に付着させるカラー熱転
写記録装置であって、前記インクシートには、各インク
層と各補助コート層の先端部分が印写位置に達したこと
を検知するための頭出しマーク部が各インク層と各補助
コート層に対応してそれぞれ形成され、該頭出しマーク
部がセンサによって検知されるカラー熱転写記録装置に
おいて、前記インクシートのインク層と補助コート層と
頭出しマーク部が形成された部分を、当該インクシート
の幅方向に等間隔に分け、そのそれぞれを帯状領域とし
たとき、その各帯状領域中に存する1つの色グループの
複数の頭出しマーク部のマーカ塗布部面積の和が、互い
にほぼ等しくなるように、各頭出しマーク部をそれぞれ
形成したカラー熱転写記録装置を提案する。
【0008】その際、上記各構成において、インクシー
トには、その終端を検知するためのエンドマーク部が形
成され、前記各帯状領域中に存する最終色グループの複
数の頭出しマーク部と前記エンドマーク部のマーカ塗布
部面積の和が、互いにほぼ等しくなるように、各頭出し
マーク部とエンドマーク部をそれぞれ形成することがで
きる。
【0009】また、上記各構成において、頭出しマーク
部とエンドマーク部を検知するセンサが2個配設され、
エンドマーク部が、インクシート搬送方向に位置をずら
して配置された複数のマーカ塗布部を有していると有利
である。
【0010】さらに、使用される少なくとも2種類のイ
ンクシートの色グループの先頭色用の頭出しマーク部に
おけるマーカ塗布部の塗布形態が、互いに相違し、かつ
他の頭出しマーク部のマーカ塗布部の塗布形態、及びエ
ンドマーク部が設けられているときは、そのエンドマー
ク部のマーカ塗布部の塗布形態とも相違していることが
特に望ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0012】図1は、本発明一実施例のカラー熱転写記
録装置の概略を示す正面図であり、図2はその平面図で
ある。また図3はこの記録装置に用いられるインクシー
トの一例を示す平面図である。
【0013】図3に示したインクシート1は、その長手
方向に配列された多数のインク層がそのベースシート上
に塗布されている。その際、インクシート1の長手方向
に配列された互いに色の異なる複数のインク層が一組み
の色グループを構成し、かかる色グループがインクシー
ト1の長手方向に多数繰返し形成されている。
【0014】図3には、2つの色グループG1,G2が示
されており、その各色グループは、Yで示したイエロー
色のイエローインク層、Mで示したマゼンタ色のマゼン
タインク層、Cで示したシアン色のシアンインク層をそ
れぞれ有している。このように、各色グループG1,G2
は、イエローインク層Y、マゼンタインク層M及びシア
ンインク層Cの3つのインク層を、同じ順序でインクシ
ート1の長手方向に配列したものから成り、かかる色グ
ループがインクシート1の長手方向に多数配列されてい
る。図3はそのうちの2つの色グループG1,G2を示し
たものである。また図3の例では、色グループG2がイ
ンクシート1の最終の色グループとなっている。
【0015】図1及び図2に示すように、インクシート
1は繰り出し側のロール芯3に巻き付けられていて、印
写時にこの巻き付けられたロール部1Aから繰り出され
て矢印a方向に搬送され、繰り出されたインクシート1
は巻取側のロール芯4に巻き付けられる。符号1Bはロ
ール芯4に巻き付けられたインクシートロール部を示し
ている。
【0016】ここで、符号6で示すものは記録ヘッドの
一例であるサーマルヘッドであり、このサーマルヘッド
6に設けられた多数の発熱素子(発熱抵抗体)7は図2
に示すようにインクシート1の幅方向に配設されてい
る。発熱素子7は、記録素子の一例を構成するものであ
る。
【0017】図1に示す如く、サーマルヘッド6に対向
した位置には、例えばドラム状に形成されたプラテン8
が配置され、かかるプラテン8に受像紙9が巻き付けら
れてクランプされている。印写時に、サーマルヘッド6
は、図示していない加圧装置の加圧作用によってインク
シート1と受像紙を介してプラテン8に圧接される。こ
のようにしてインクシート1と受像紙9はサーマルヘッ
ド6の発熱素子7とプラテン8との間に挟まれ、この状
態でインクシート1は矢印a方向に搬送され、受像紙9
はプラテン8の反時計方向の回転によって矢印b方向に
搬送される。
【0018】上述のようにインクシート1と受像紙2が
搬送されるとき、サーマルヘッド6の多数の発熱素子7
に画信号に応じて選択的に電流が印加され、その発熱素
子が発熱する。この熱によって、インクシート1に形成
された色グループのインク層のインクが溶融又は昇華
し、これが受像紙9上に転写され、受像紙9上にカラー
画像が形成される。このように、サーマルヘッド6の発
熱素子7の位置において、受像紙9上にインクが印写さ
れ、この位置が印写位置10となる。
【0019】なお、一般に、上述の如くインクを溶融さ
せるときは、当該インクは塗料(顔料)より成り、また
インクを昇華させるときは、このインクは染料より成
る。
【0020】ここで、インクシート1の搬送を後述する
ように制御する目的で、インクシート1には、各インク
層Y,M,Cの先端部分が印写位置10に達したことを
検知するための頭出しマーク部が各インク層Y,M,C
に対応してそれぞれ形成されている。図3において、最
終の色グループG2を例にとって示すと、この色グルー
プG2の先頭色インク層、すなわちイエローインク層Y
用の頭出しマーク部11Yと、マゼンタインク層M用の
頭出しマーク部11Mと、後端色インク層であるシアン
インク層C用の頭出しマーク部11Cがそれぞれ形成さ
れている。本例では、図3に示すように各インク層の間
に幅d1の隙間があけられ、その各隙間に頭出しマーク
部11Y,11M,11Cがそれぞれ形成されている。
他の色グループにも、全く同様に、頭出しマーク部が形
成されている。
【0021】また図3に示したインクシート1には、そ
の終端を検知するためのエンドマーク部11Eが形成さ
れ、このエンドマーク部11Eは、最終の色グループG
2、すなわち最後に印写に供される色グループG2の後端
色インク層であるシアンインク層Cの後端部に配置され
ている。
【0022】各頭出しマーク部11Y,11M,11C
とエンドマーク部11Eは、インクシート1のベースシ
ート上に例えば黒色の塗料を塗布したマーカ塗布部13
と、かかる塗料の塗布されていない部分14とから成
り、マーカ塗布部13は光を透過せずにこれを遮断し、
部分14においてはベースシートがむき出しになってい
るので、ここを光が透過する。以降、この部分14を光
透過部と称することにする。
【0023】図3に示すように、各色グループにおける
各頭出しマーク部11Y,11M,11Cとエンドマー
ク部11Eのマーカ塗布部13の塗布形態はそれぞれ異
なっている。図3に示した例では、インクシート1の幅
eを3等分した部分をa1,b1,c1で示すものとす
ると、そのそれぞれのインクシート幅方向の幅はe/3
であり、イエローインク層Y用の頭出しマーク部11Y
においては、a1とb1の部分がマーカ塗布部13とな
っていて、c1の部分は光透過部14となっている。ま
たマゼンタインク層M用の頭出しマーク部11Mにおい
ては、b1,c1の部分がマーカ塗布部13であり、a
1の部分は光透過部である。さらにシアンインク層C用
の頭出しマーク部11Cはa1とc1の部分がマーカ塗
布部13、そしてb1の部分が光透過部14となってい
る。またエンドマーク部11Eにおいては、d1/2の
幅のa1の部分と、d1/2の幅のb1とc1の部分が
マーカ塗布部13であり、他の部分が光透過部14とな
っていて、a1の部分のマーカ塗布部13と、b1,c
1の部分のマーカ塗布部13はインクシートの搬送方向
に位置をずらして配置されている。
【0024】図1及び図2において、印写位置10に対
し、インクシート1の搬送方向上の下流側位置には複数
の、本例では2つの第1及び第2のセンサ21,22が
設けられている。これらのセンサ21,22は、サーマ
ルヘッド6の近傍に位置し、かつその発熱素子7に平行
に位置していて、本例ではこれらのセンサ21,22が
反射型のフォトセンサより成る。両センサ21,22
は、図2及び図3に示すようにインクシート1の両側に
それぞれ1つずつ配設され、センサ21,22と相対向
する部位には反射板24がそれぞれ設置されている。
【0025】ここで、各センサ21,22の発光素子か
ら出た光が各頭出しマーク部11Y,11M,11Cと
エンドマーク部11Eのうちのマーカ塗布部13に当た
った場合、ここでその光は吸収されてしまい、センサ2
1,22の受光素子に光は入射しない。これに対し、そ
の光が光透過部14に当たった場合はこの部位を透過
し、且つ反射板24(図2)で反射し、各センサ21,
22の受光素子に入射する。従って、各マーク部11
Y,11M,11C,11Eのマーカ塗布部13の塗布
形態を前述の如く互いに異ならせることにより、各セン
サ21,22の出力信号の組み合わせに違いを生じる。
すなわち、頭出しマーク部11Yの検知時には、第1の
センサ21だけが反応し、頭出しマーク部11Mのとき
は、第2のセンサ22だけが反応し、頭出しマーク部1
1Cの検知時には、第1及び第2のセンサ21,22の
両方が同時に反応する。エンドマーク部11Eのとき
は、インクシート1が移動する間に、第1のセンサ21
と第2のセンサ22が順次反応する。これにより、CP
Uを含む制御部において、各マーク部がそれぞれ判断さ
れ、各インク層の先端部分が印写位置10に達したこ
と、又はインクシート1の終端であることがそれぞれ検
知される。
【0026】ここで、前述の印写動作とこれに関連する
各種動作の詳細を説明しながら、上述の各マーク部とセ
ンサの関連構成をより具体的に明らかにする。
【0027】今、図3に符号G2で示した最終の色グル
ープの各インク層Y,M,Cによって受像紙9上にカラ
ー画像を形成するものとする。先ず、図1に示すよう
に、受像紙9が図示していない給紙部から給送されてプ
ラテン8に巻き付けられ、これがプラテン8の回転に伴
って、矢印b方向に搬送され、その先端9aが印写位置
10、又はこれを多少通り過ぎた図1に示す位置(スタ
ート位置)に達したところでプラテン8が停止し、受像
紙9がこの位置で止められる。
【0028】一方、インクシート1の方は、頭出しマー
ク部11Yがセンサ21,22によって検知され、その
検知信号によって止められる。このとき、色グループG
2のイエローインク層Yの先端部分、すなわち、そのイ
ンク層Yの最先端14Y(図3)、又はこれよりも若干
上流側の部分が印写位置10を占めている。このように
センサ21,22が頭出しマーク部11Yを検知するこ
とにより、イエローインク層Yの先端部分が印写位置1
0に達したことが検知されるのである。インクシート1
と受像紙9が上述のように搬送されるとき、サーマルヘ
ッド6は図1に示した位置よりも上方に退避している。
【0029】センサ21,22が頭出しマーク部11Y
を上述の如く検知すると、サーマルヘッド6が図1に示
した位置に下降し、インクシート1と受像紙9がサーマ
ルヘッド6の発熱素子7とプラテン8との間に挟み付け
られる。
【0030】かかる準備動作を終了した後、プラテン8
が図1における反時計方向に回転し、受像紙9とインク
シート1はそれぞれ矢印b,a方向に搬送される。この
とき、色グループG2の先頭のインク層、すなわちイエ
ローインク層Yのインクが前述のようにして受像紙9上
に転写され、受像紙9上にイエロー色の画像が形成され
る。
【0031】このようにして、イエローインク層Yによ
る印写が行われるが、この印写動作を終了すると、サー
マルヘッド6が再び上昇し、受像紙9の先端9aが図1
に示したスタート位置に達したところでプラテン8が停
止し、受像紙9がこの位置で止められる。
【0032】一方、矢印a方向に搬送されるインクシー
ト1は、次の頭出しマーク部11Mがセンサ21,22
によって検知されると、その検知信号で止められる。こ
のとき色グループG2の2番目のインク層、すなわちマ
ゼンタインク層Mの先端部分が印写位置10に達してい
る。
【0033】次いで、イエローインク層Yによる印写動
作と全く同様にして、マゼンタインク層Mによる印写が
行われ、受像紙9上に、イエロー色画像に重ねてマゼン
タ色画像が形成される。
【0034】マゼンタ色の印写を終了すると、先の場合
と全く同様に、サーマルヘッド6が上方に退避して受像
紙9がスタート位置に達し、次のシアンインク層C用の
頭出しマーク部11Cがセンサ21,22によって検知
され、その信号でインクシート1が停止する。このと
き、シアンインク層Cの先端部分が印写位置10に達し
ている。次いで引き続きシアンインク層Cによる印写動
作が行われる。
【0035】最後のシアンインク層Cによる印写を終え
ると、サーマルヘッド6が上昇し、カラー画像の形成さ
れた受像紙9はプラテン8から外され、図示していない
排紙部に排出される。
【0036】色グループが最終のグループG2でないと
きは、次の色グループのイエローインク層用の頭出しマ
ーク部がセンサ21,22により検知されてインクシー
ト1が停止し、引き続き上述した一連の動作が行われ、
次の受像紙にカラー画像が形成されるのであるが、この
例のように最終の色グループG2による印写動作時に
は、その最後のシアンインク層Cの印写動作を終える
と、エンドマーク部11Eがセンサ21,22によって
検知される。この検知信号に基づき、制御部からの指令
により、記録装置本体に付設された表示部に、インクシ
ート1を新たなものと交換すべき表示がなされ、オペレ
ータはその表示に従ってインクシートを交換する。
【0037】なお、図3に示したインクシート1におい
ては、そのシアンインク層用の頭出しマーク部11Cを
各センサ21,22が検知するとき、これらのセンサ2
1,22は共にマーカ塗布部13を検知することになる
ので、インク層Mが光を透過しないようになっている
と、所定の検知を行うことができない。従って、図3に
示したようなマーク部の形態を採用するときは、各イン
ク層Y,M,Cとして、光の透過を許容するものを用い
るようにするとよい。或いは、各マーク部の前端部分
に、インクシート1の幅方向に延びる細い光透過部を設
けておけば、インク層Y,M,Cが光を透過しないもの
であっても、各マーク部11Y,11M,11C,11
Eをそれぞれ検知することができる。また図3に示した
各マーク部のマーカ塗布部13と、光透過部14を逆に
し、図3におけるマーカ塗布部13を光透過部とし、か
つ図3における光透過部14を光の透過を許容しないマ
ーカ塗布部とすれば、光を透過しないインク層を有する
インクシートを支障なく用いることができる。このよう
なことは、後に説明する各実施例においても同様であ
る。
【0038】ところで、各マーク部11Y,11M,1
1C,11Eは、黒色塗料などが塗布されたマーカ塗布
部13と、塗料が塗布されていない光透過部14を有し
ているが、これらの部分13,14の厚みは互いに相違
し、マーカ塗布部13の方がその塗料の分だけ厚みが厚
くなっている。このため、先にも説明したように、従来
のインクシートにおいては、これをロール芯3(図1参
照)に巻き付けたとき、その径が局部的に相違し、これ
によってインクシートにしわができるなどの不具合が発
生していた。
【0039】図10は、従来のインクシート1の一例を
示し、このインクシート1にも頭出しマーク部11Y,
11M,11Cが形成されている。その際、黒く塗りつ
ぶして示したその各マーカ塗布部がインクシート1の幅
方向両端側に位置し、その中間の領域は塗料のない光透
過部となっている。このようなインクシート1をロール
芯に巻き付けると、そのロール状のインクシートの横方
向両端側の径が、その中間部の径よりも大きくなってし
まう。
【0040】本発明は、このような不具合を阻止するも
のであって、インクシートのインク層と頭出しマーク部
が形成された部分を、当該インクシートの幅方向に等間
隔に分け、そのそれぞれを帯状領域としたとき、その各
帯状領域中に存する1つの色グループの複数の頭出しマ
ーク部のマーカ塗布部面積の和が、互いにほぼ等しくな
るように、各頭出しマーク部をそれぞれ形成したことを
特徴とするものである(以下、この構成を「第1の特徴
構成」と称することにする)。
【0041】図3に示した実施例においては、インクシ
ート1のインク層Y,M,Cと頭出しマーク部11Y,
11M,11Cが形成された部分を、インクシート1の
幅方向に等しい間隔で、例えば3等分し、a1,b1,
c1で示した3つの帯状領域を考えたとき、各帯状領域
a1,b1,c1中に存在する1つの色グループ(例え
ばG2で示した色グループ)の複数の頭出しマーク部1
1Y,11M,11Cのマーカ塗布部面積の総和が、互
いにほぼ等しくなっている。仮に、図3に示した頭出し
マーク部11Yのa1の部分のマーカ塗布部13の面積
を「1」としたとき、色グループG2の第1の帯状領域
a1には、頭出しマーク部11Yと11Cのマーカ塗布
部13が存在するので、その合計の面積は「2」とな
る。同様に第2の帯状領域b1には頭出しマーク部11
Yと11Mのマーカ塗布部13が存在するので、その面
積の合計は「2」である。同じく、第3の帯状領域c1
のマーカ塗布部13の合計面積も「2」となり、各帯状
領域a1,b1,c1のマーカ塗布部の面積の合計が互
いに等しくなる。これは、他の色グループ、例えばG1
で示した色グループにおいても変りはない。
【0042】上述のように各頭出しマーク部をそれぞれ
形成すれば、そのインクシート1を図1に示したロール
芯3に巻き取ったとき、その径がロール状インクシート
の幅方向において均一化し、印写時にインクシート1に
しわが発生して印写動作に支障をきたす不具合を阻止で
きる。またインクシート1をロール芯3に巻き取るとき
の巻き取り不良の発生も阻止できる。
【0043】また、図3に示したインクシート1には、
その終端を検知するためのエンドマーク部11Eが形成
されているが、このような場合、前述の如くインクシー
トのインク層と頭出しマーク部が形成された部分をイン
クシートの幅方向に等間隔に分け、例えばこれを3等分
にしたとき、その各帯状領域a1,b1,c1中に存す
る最終の色グループG2の複数の頭出しマーク部とエン
ドマーク部のマーカ塗布部の面積の和が、互いにほぼ等
しくなるように、各頭出しマーク部とエンドマーク部1
1Eがそれぞれ形成されている(以下、この構成を「第
2の特徴構成」と言う)。
【0044】図3に示した実施例では、前述のように頭
出しマーク部11Yのa1の部分のマーカ塗布部13の
面積を「1」としたとき、最終の色グループG2におい
て、各帯状領域a1,b1,c1におけるエンドマーク
部11Eを含めたマーカ塗布部13の面積の和は、全て
「2.5」となっているのである。かかる構成にすれ
ば、ロール芯3に巻き取られたインクシート1の径を、
その幅方向において一層均一化することができ、従来の
欠点をより確実に阻止することができる。
【0045】また、各マーカ塗布部13の厚さと、イン
ク層Y,M,Cにおける厚さを等しく設定すると、上述
の効果をより一層確実なものとすることができる。
【0046】なお、図3に示した実施例のように、エン
ドマーク部11Eがインクシート搬送方向に位置をずら
して配置された複数のマーカ塗布部13を有するように
構成すると、エンドマーク部と他の頭出しマーク部の形
態の選択自由度を高めることができ、2つのセンサ2
1,22だけで、3色のインク層用の頭出しマーク部1
1Y,11M,11Cとエンドマーク部11Eを確実に
識別してこれらを検知することができる。しかも、前述
の「第1の特徴構成」と「第2の特徴構成」を支障なく
採用することができる。
【0047】ところで、インクシート1の各色グループ
を構成するインク層の数は、3つでなくてもよく、その
数は2以上であればよい。図4に示したインクシート1
は、各色グループがイエローインク層Y、マゼンタイン
ク層M、シアンインク層Cのほかに黒色のブラックイン
ク層BKを有し、このブラックインク層BK用の頭出し
マーク部11BKが追加されている。このようなインク
シート1の場合も、前述の実施例と同様に、ブラックイ
ンク層BKによる印写動作を開始する際、その頭出しマ
ーク部11BKがセンサ21,22によって検知され、
ブラックインク層BKの先端部分と受像紙9の先端部分
とが合わされて印写動作が行われ、他のインク層11
Y,11M,11Cによる印写動作と、インクシート1
の終端検知は、先の実施例と全く同じく行われる。
【0048】ここで、図4に示したインクシート1を用
いたときも、前述の「第1の特徴構成」と「第2の特徴
構成」が採用される。すなわち、図4に示したインクシ
ート1においても、その幅をeとしたとき、これを3等
分した部分a1,b1,c1のインクシート幅方向の幅
は全てe/3となり、各頭出しマーク部11Y,11
M,11C,11BKとエンドマーク部11Eのマーカ
塗布部13が図4に示すように形成されている。ここ
で、その各マーク部のインクシート搬送方向における幅
をd2,d3とすると、イエロー用の頭出しマーク部11
Yのマーカ塗布部13は、a1の部分にd2の幅で存在
し、他の部分は光を透過する光透過部14となってい
る。同様に、頭出しマーク部11Mのマーカ塗布部13
は、c1の部分にd2の幅で、またb1の部分にf1の幅
で存在する。同じく、頭出しマーク部11Cのマーカ塗
布部13は、a1の部分にf2の幅で、またb1の部分
にf2の幅で存在し、頭出しマーク部11BKのマーカ
塗布部13はb1の部分にf3の幅で、c1の部分にf3
の幅で存在する。さらにインクシートエンド検知用のエ
ンドマーク部11Eのマーカ塗布部は、a1の部分にf
4の幅で存在すると共に、b1とc1の部分にf4の幅で
存在し、その際、後者のマーカ塗布部の方が、インクシ
ート搬送方向の上流側に位置している。ここで、上記各
幅の関係は、d2/2=f1=f2=f3であり、d3はd2
と等しくとも、また異なっていてもよい。
【0049】このようにして、前述の「第1の特徴構
成」と「第2の特徴構成」が実現されるのである。
【0050】また第1のセンサ21は、イエロー用の頭
出しマーク部11Yの検知時と、シアン用の頭出しマー
ク部11Cの検知時と、エンドマーク部11Eの検知時
に反応するが、頭出しマーク部11Cの検知時よりも、
頭出しマーク部11Yの検知時の方が2倍の時間反応し
ている。同様に第2のセンサ22は、頭出しマーク部1
1Mと11BK、及びエンドマーク部11Eの検知時に
反応するが、マゼンタ用の頭出しマーク部11Mの検知
時の方が、ブラック用の頭出しマーク部11BKの検知
時よりも2倍の時間反応する。
【0051】このように、図4に示したインクシート1
の場合には、各センサ21,22の反応時間によって各
マーク部が識別され、これにより、2個のセンサ21,
22だけで4色のインク層とインクシート1のエンドを
支障なく検知することができる。図3に示したインクシ
ート1又は後述する実施例のインクシートを用いるとき
は、各マーク部の前端又は後端検知を採用しても、また
センサの反応時間による検知を採用してもよい。
【0052】上述した各実施例のように、インクシート
の各頭出しマーク部やエンドマーク部を、複数のセンサ
を用いて、光の透過又は反射の有無、或いは光の透過又
は反射の時間の組合せによって識別し、そのそれぞれを
検知すると、その制御をソフトで行うことができ、各マ
ーク部のマーカ塗布部の塗料塗布形態を変更したり、機
能が追加されたときも、その制御を、プログラムの交換
だけで対応することができる。
【0053】次に、図3又は図4に示したインクシート
1を用いたときの記録装置の制御態様の一例を説明す
る。
【0054】図5は制御部を中心としたブロック図であ
る。第1のセンサ21、第2のセンサ22の検知信号は
I/Oポートを経て制御部に入力される。そして制御プ
ログラムで第1のセンサ21と第2のセンサ22の状態
を検知して、各色を判断する。そしてその検知した結果
に基づき、インクシートを駆動するインクシートモータ
の駆動、サーマルヘッド昇降駆動用ヘッドモータの駆
動、表示部への表示が行われ、各色の印写又はエンド処
理が行われる。
【0055】図6は色判断プログラム(3色モード)の
フローチャートである。メインフローから色判断のサブ
ルーチンに入ると、先ず3色モードか、4色モードか
が、例えば、図示しないインクシートカセットに付いて
いるセンサにより判断される。図の3色モードでは、次
に第1のセンサと第2のセンサの状態の組み合せにより
色の検知を行い、メインフローに戻り検知した色の印写
を行う。印写が終了すると再び色判断のサブルーチンに
入り、色検知を行う。インクシートエンドを検知した場
合もメインフローに戻り、エンド処理、エンド表示を行
う。
【0056】図7は、1つの色グループGがイエローイ
ンク層Y、マゼンタインク層M、及びシアンインク層C
の3色のインク層と、その各インク層に対応する頭出し
マーク部11Y,11M,11Cを有するインクシート
1を示し、図8は1つの色グループが、3色のインク層
Y,M,Cのほか、ブラックインク層BKを有し、しか
もその各インク層に対応する頭出しマーク部11Y,1
1M,11C,11BKを有するインクシート1を示し
ている。この実施例の各マーク部も、図7,図8に黒く
塗りつぶして示したマーカ塗布部と、残りの光透過部よ
り成る(図9においても同様)。
【0057】これらの実施例においても、図7及び図8
から明らかなように、前述の「第1の特徴構成」が採用
されている。またこれらの図には示していないが、イン
クシートの終端を検知するエンドマーク部を設け、先に
説明した各実施例と同様にして前述の「第2の特徴構
成」を採用することができる。このように、図7又は図
8に示したインクシート1も、これをロール芯3に巻き
付けたとき、その径を幅方向に均一化することができ
る。
【0058】図7及び図8に示した実施例では、図2に
示した第1及び第2のセンサ21,22のほかに、図2
に鎖線で示した第3のセンサ23が用いられ、3個のセ
ンサ21,22,23によって、各マーク部が検知され
る。これらのセンサ21,22,23は図2に示す如く
サーマルヘッド6の発熱素子7と平行に配置され、第3
のセンサ23も反射型フォトセンサより成り、これに対
向した部位に、反射板24と同様な反射板が配設されて
いる。
【0059】各頭出しマーク部のマーカ塗布部は、イン
クシートを幅方向に3つに分割したときの、その1つを
1ユニットとし、これを適宜組合せて構成されている。
各マーク部のマーカ塗布部以外の部分は光透過部であ
る。これらのマーク部を3個のセンサ21,22,23
で検知しながら印写動作を行うが、その動作態様は先の
実施例の説明から自明であるため省略する。
【0060】図7及び図8に示した実施例のように3個
のセンサ21,22,23を用いると、各マーク部のマ
ーカ塗布部の塗布形態を図のように単純なものとして
も、複数のインク層用の頭出しマーク部を検知でき、セ
ンサ3個の場合には7色分までの頭出しマーク部を検知
できる。勿論、センサの数を増せば、検知できる頭出し
マーク部の数も増大し、例えば4個のセンサを用いれば
15種類のマーク部をそれぞれ識別して検知することが
できる。
【0061】図9に示したインクシート1においては、
その各色グループGが、4つのインク層Y,M,C,B
Kのほかに、プリコート層PCと、オーバコート層OC
の2つの補助コート層を有し、これらに対応する頭出し
マーク部11PC,11Y,11M,11C,11B
K,11OCが各層間に設けられ、これらのマーク部が
図2に示した3個のセンサ21,22,23によって検
知されるように構成されている。
【0062】プリコート層PC用の頭出しマーク部11
PCも、各インク層用の頭出しマーク部と同様に、プリ
コート層PCの先端部分が印写位置10に達したとき、
そのマーク部11PCがセンサ21,22,23によっ
て検知され、プリコート層PCと図1に示した受像紙9
の先端部分が互いに合わせられ、これらがサーマルヘッ
ド6とプラテン8との間に挟み付けられる。そして、イ
ンクシート1と受像紙9を矢印a,b方向に搬送しなが
ら、全ての発熱素子7を発熱させ、プリコート層PCの
コート物質を受像紙9の表面に付着させてコートする。
このコート物質は、受像紙9の表面を平滑にし、インク
を付着させ易くするものである。
【0063】このように表面を処理された受像紙9上
に、先の実施例と同様にして、各インク層Y,M,C,
BKの各インクによって画像が形成される。次いで、オ
ーバコート層OCが印写位置10に達したとき、その頭
出しマーク部11OCがセンサ21,22,23によっ
て検知される。引き続き、プリコート層PCによる物質
コートの動作と全く同様にして、カラー画像の形成され
た受像紙9上に、オーバコート層OCのコート物質を付
着させてコートする。このオーバコートOCのコート物
質は、特にインク層のインクとして染料を用いたとき、
受像紙9に印写されたインクが抜け出ることを防止し、
かつ画像の形成された受像紙9の表面の汚れを防止して
その表面を保護するものである。
【0064】図9では、プリコート層PCとオーバコー
ト層OCの2つの補助コート層を設けたが、少なくとも
1つの補助コート層を有するようにインクシートを構成
することができる。
【0065】上述のように補助コート層を有するインク
シート1においても、前述の「第1の特徴構成」を採用
できる。すなわち、この場合には、図9から明らかなよ
うに、インクシート1のインク層11Y,11M,11
C,11BKと補助コート層PC,OC用の頭出しマー
ク部11PC,11Y,11M,11C,11BK,1
1OCが形成された部分を、当該インクシートの幅方向
に等間隔に分け、そのそれぞれを帯状領域としたとき、
その各帯状領域中に存する1つの色グループGの複数の
頭出しマーク部のマーカ塗布部面積の和が、互いにほぼ
等しくなるように、各頭出しマーク部がそれぞれ形成さ
れている。
【0066】また図9に示していないが、インクシート
の終端を検知するエンドマーク部を設けたときは、この
場合も、前述の「第2の特徴構成」を支障なく採用する
ことができる。このようにして、図9に示したインクシ
ート1も、これをロール芯3に巻き付けたとき、そのロ
ール状インクシートの径を均一化でき、インクシートに
しわができる不具合を阻止することができる。
【0067】ところで、図7及び図8に示したような形
態の互いに異なるインクシート1のいずれも同じカラー
印写記録装置にセットして使用することができるが、そ
の際、使用される少なくとも2種類のインクシートの各
色グループの先頭色用の頭出しマーク部におけるマーカ
塗布部の塗布形態を互いに異ならせておくことが好まし
い。
【0068】例えば、図7及び図8に示したように、各
インクシート1の色グループ先頭色であるイエローイン
ク層Y用の頭出しマーク部11Yのマーカ塗布部の塗布
形態を変えるのである。しかもこれら2つの頭出しマー
ク部11Yのマーカ塗布部の塗布形態を、両インクシー
トの他の頭出しマーク部のマーカ塗布部の塗布形態、及
びエンドマーク部が設けられているときは、そのエンド
マーク部のマーカ塗布部の塗布形態とも異ならせる。こ
のようにすれば、どのインクシートを用いたときも、セ
ンサ21,22,23が各色グループの先頭色、すなわ
ちイエローインク層の頭出しマーク部11Yをそれぞれ
正しく検知し、自動的にそのインクシートに対応したシ
ーケンスによって印写動作を正しく行うことができる。
【0069】例えば、図7に示したイエロー用の頭出し
マーク部11Yがセンサによって検知されたときは、3
色のシーケンスの印写動作が正しく行われ、図8に示し
た頭出しマーク部11Yが検知されたときは、4色のシ
ーケンスの印写動作が行われる。またこれらの両頭出し
マーク部11Yの形態は、他の頭出しマーク部やエンド
マーク部の形態とも相違しているので、これらが誤って
先頭色用の頭出しマーク部11Yであると検知されるこ
とはなく、正しく動作を実行できる。
【0070】また先頭色用の頭出しマーク部11Yを上
述のように形成することによって、印写時のシーケンス
を選択するだけでなく、例えば通常のインクシートであ
るか、又はOHP(オーバヘッドプロジェクタ)用のイ
ンクシートであるかを判別し、これに応じて、自動的に
その各インクシートに適した電圧をサーマルヘッドに印
加するように制御することもできる。
【0071】上述した構成は、図7及び図8に示したイ
ンクシートに限らず、前述の各実施例のインクシートに
も適用できるものである。
【0072】本発明は、記録ヘッドとして、サーマルヘ
ッドではなく、通電ヘッドを用いる記録装置にも適用で
き、この場合には記録ヘッドの記録素子は電極によって
構成される。また、図示した形態以外の各種のインクシ
ートを用いることもでき、さらに本発明は、前述の各構
成を適宜組合せて構成できることも明らかである。
【0073】
【発明の効果】請求項1、2又は3に記載の構成によれ
ば、インクシートを巻き取ったとき、そのロール状のイ
ンクシートの径を均一化でき、印写時にインクシートに
しわが発生する不具合を阻止できる。
【0074】請求項4に記載の構成によれば、上述した
効果のほかに、2個のセンサを用いるだけで、複数の頭
出しマーク部とエンドマーク部を確実に検知できる利点
が得られる。
【0075】請求項5に記載の構成によれば、形態の異
なったインクシートのいずれを用いても、これに適した
態様で印写を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー熱転写記録装置の一例を示す正面図であ
る。
【図2】図2の平面図である。
【図3】インクシートの一例を示す平面図である。
【図4】他のインクシートの例を示す平面図である。
【図5】制御部周辺のブロック図である。
【図6】色判断プログラムフローチャートである。
【図7】他のインクシートの例を示す平面図である。
【図8】さらに他のインクシートの例を示す平面図であ
る。
【図9】さらに他のインクシートの例を示す平面図であ
る。
【図10】従来のインクシートの一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 インクシート 8 プラテン 9 受像紙 10 印写位置 11Y 頭出しマーク部 11M 頭出しマーク部 11C 頭出しマーク部 11BK 頭出しマーク部 11OC 頭出しマーク部 11PC 頭出しマーク部 11E エンドマーク部 13 マーカ塗布部 21 センサ 22 センサ 23 センサ a1 帯状領域 b1 帯状領域 c1 帯状領域 G 色グループ G1 色グループ G2 色グループ Y インク層 M インク層 C インク層 BK インク層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 35/16 B (72)発明者 宮脇 勝明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 吉村 博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 竹内 則康 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 石井 理恵 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に配列された互いに色の異なる
    複数のインク層を一組みの色グループとし、当該色グル
    ープを長手方向に繰返し形成したインクシートを用い、
    該インクシートと受像紙とを記録ヘッドの記録素子とプ
    ラテンとの間に挟み、当該インクシートと受像紙を搬送
    しながら、インクシートに形成された各色グループのイ
    ンク層のインクを各受像紙に転写して受像紙上にカラー
    画像を形成するカラー熱転写記録装置であって、前記イ
    ンクシートには、各インク層の先端部分が印写位置に達
    したことを検知するための頭出しマーク部が各インク層
    に対応してそれぞれ形成され、該頭出しマーク部がセン
    サによって検知されるカラー熱転写記録装置において、 前記インクシートのインク層と頭出しマーク部が形成さ
    れた部分を、当該インクシートの幅方向に等間隔に分
    け、そのそれぞれを帯状領域としたとき、その各帯状領
    域中に存する1つの色グループの複数の頭出しマーク部
    のマーカ塗布部面積の和が、互いにほぼ等しくなるよう
    に、各頭出しマーク部をそれぞれ形成したことを特徴と
    するカラー熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 長手方向に配列された互いに色の異なる
    複数のインク層と少なくとも1つの補助コート層を一組
    みの色グループとし、当該色グループを長手方向に繰返
    し形成したインクシートを用い、該インクシートと受像
    紙とを記録ヘッドの記録素子とプラテンとの間に挟み、
    当該インクシートと受像紙を搬送しながら、インクシー
    トに形成された各色グループのインク層のインクを各受
    像紙に転写して受像紙上にカラー画像を形成すると共
    に、前記補助コート層のコート物質を受像紙に付着させ
    るカラー熱転写記録装置であって、前記インクシートに
    は、各インク層と各補助コート層の先端部分が印写位置
    に達したことを検知するための頭出しマーク部が各イン
    ク層と各補助コート層に対応してそれぞれ形成され、該
    頭出しマーク部がセンサによって検知されるカラー熱転
    写記録装置において、 前記インクシートのインク層と補助コート層と頭出しマ
    ーク部が形成された部分を、当該インクシートの幅方向
    に等間隔に分け、そのそれぞれを帯状領域としたとき、
    その各帯状領域中に存する1つの色グループの複数の頭
    出しマーク部のマーカ塗布部面積の和が、互いにほぼ等
    しくなるように、各頭出しマーク部をそれぞれ形成した
    ことを特徴とするカラー熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】 インクシートには、その終端を検知する
    ためのエンドマーク部が形成され、前記各帯状領域中に
    存する最終色グループの複数の頭出しマーク部と前記エ
    ンドマーク部のマーカ塗布部面積の和が、互いにほぼ等
    しくなるように、各頭出しマーク部とエンドマーク部を
    それぞれ形成した請求項1又は2に記載のカラー熱転写
    記録装置。
  4. 【請求項4】 前記頭出しマーク部とエンドマーク部を
    検知するセンサが2個配設され、エンドマーク部が、イ
    ンクシート搬送方向に位置をずらして配置された複数の
    マーカ塗布部を有している請求項3に記載のカラー熱転
    写記録装置。
  5. 【請求項5】 使用される少なくとも2種類のインクシ
    ートの色グループの先頭色用の頭出しマーク部における
    マーカ塗布部の塗布形態が、互いに相違し、かつ他の頭
    出しマーク部のマーカ塗布部の塗布形態、及びエンドマ
    ーク部が設けられているときは、そのエンドマーク部の
    マーカ塗布部の塗布形態とも相違している請求項1乃至
    4のいずれか1つに記載のカラー熱転写記録装置。
JP19318593A 1993-07-08 1993-07-08 カラー熱転写記録装置 Pending JPH0725100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19318593A JPH0725100A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 カラー熱転写記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19318593A JPH0725100A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 カラー熱転写記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0725100A true JPH0725100A (ja) 1995-01-27

Family

ID=16303723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19318593A Pending JPH0725100A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 カラー熱転写記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0725100A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020525323A (ja) * 2017-07-03 2020-08-27 ビーブイ コルソファウ 熱転写プリンタ
JP2020157624A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 大日本印刷株式会社 熱転写シート、熱転写印画装置及び印画物の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020525323A (ja) * 2017-07-03 2020-08-27 ビーブイ コルソファウ 熱転写プリンタ
JP2020157624A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 大日本印刷株式会社 熱転写シート、熱転写印画装置及び印画物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7277109B2 (en) Thermal transfer printer
US4738555A (en) Method, apparatus and thermal print ribbon to provide a protective layer over thermally-printed areas on a record medium
US4815872A (en) Method, apparatus and thermal print ribbon to provide a protective layer over thermally-printed areas on a record medium
EP0673786B1 (en) Ink sheet and thermal transfer type color printer
US4771296A (en) Transfer ribbon feed arrangement
JP4998068B2 (ja) 印刷装置及びインクシート
US4863297A (en) Thermal printer
JPH0725100A (ja) カラー熱転写記録装置
JP2000052578A (ja) 熱転写記録装置
JP3546763B2 (ja) 熱昇華型プリンタ
JPS60232988A (ja) 印写装置
JP3359767B2 (ja) 熱転写記録装置
JP3243964B2 (ja) 熱記録装置
JPH08310067A (ja) 熱転写プリンタ
JPH05201108A (ja) インクシートおよびこのインクシートを用いたプリンタ装置
JPS646101B2 (ja)
JP2748376B2 (ja) 多色プリンタ
JPH0611826Y2 (ja) 転写印刷装置
JPS602388A (ja) 転写型感熱記録装置
JPH0615252B2 (ja) インク紙終端の処理装置
JPH04348982A (ja) 記録装置
JPS62142676A (ja) インクドナーフィルム
JPH06143778A (ja) インクシート及び該インクシートを用いる熱転写式記録装置
JPH0632976B2 (ja) カラ−転写リボンの色及び位置検出方法
JPS6216177A (ja) カラ−転写フィルム