JPH0725018Y2 - 植物栽培室 - Google Patents

植物栽培室

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JPH0725018Y2
JPH0725018Y2 JP1989007752U JP775289U JPH0725018Y2 JP H0725018 Y2 JPH0725018 Y2 JP H0725018Y2 JP 1989007752 U JP1989007752 U JP 1989007752U JP 775289 U JP775289 U JP 775289U JP H0725018 Y2 JPH0725018 Y2 JP H0725018Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は植物を水耕栽培するための植物栽培室に関す
る。
[従来の技術] この種の植物栽培室として、ブース内に植物栽培板を傾
斜配置し、該植物栽培板の下側面に向って液肥を噴出す
るための液肥供給装置と、該植物栽培板の上側面に光を
照射する照明装置を設置したものが例えば特開昭49-918
33、特開昭61-282025等で公知とされている。この植物
栽培室においては、植物の種苗は該植物栽培板に設けら
れた開口に保持され、裏面側から液肥が吹き掛けられ、
前面側から光が照射されることにより成育される。
従来の植物栽培室のブースは、例えばコンクリート等の
建築材料で固定構造体として構築されている。
[考案が解決しようとする課題] 植物栽培室は、例えば需要の増減や栽培品種の変更等に
対応して拡張又は縮小する必要が生じる場合がある。従
来の植物栽培室にあっては、そのブースが固定構造体と
なっているので、拡張や縮小は困難であった。
[課題を解決するための手段] 本考案の植物栽培室は、規格寸法の主板部と、該主板部
の辺から立ち上げられたフランジ部とを備えるパネルを
複数枚連結してブースの天井、壁及び床を構成し、この
ブース内に植物栽培板を傾斜配置し、かつ液肥供給装置
及び照明装置を設置したものである。
[作用] 本考案の植物栽培室にあっては、植物の種苗は植物栽培
板に保持され、その下側面から液肥が吹き掛けられ、表
面に光が照射され、成育される。しかして、この植物栽
培室のブースは、前記パネルを複数枚連結して構成した
ものであり、構成パネル枚数を増減することにより拡
張、縮小を容易に行なうことができる。
[実施例] 以下図面を参照して実施例について説明する。
第1図は本考案の実施例に係る植物栽培室の縦断面図
(第2図のI−I線断面図)、第2図は平面図、第3図
は側面図である。
この植物栽培室10は成育室30及び育苗室32を備えるもの
であり、植物栽培工場の床12上にベースフレーム14を介
して設置されたブース16と、該ブース16内に傾斜配置さ
れた植物栽培板18、20と、該植物栽培板の下側面に向っ
て液肥を噴出する液肥供給用配管22、24と植物栽培板18
の上側面に光を照射する照明装置26、28を備えている。
このブース16は成育室30と育苗室32を備えており、前記
植物栽培板18、液肥供給用配管22及び照明装置26は成育
室30内に設置され、植物栽培板20、配管24、照明装置28
は育苗室32内に設置されている。
前記ブース16は、一辺が約100cmの正方形状の第1のパ
ネル34と、約50cm×140cmの第2のパネル36と、約100cm
×140cmの第3のパネル38と、約50cm×100cmの第4のパ
ネル40とを相互に連結して構築されている。各パネル34
〜40は、それぞれ方形板状の主板部34a〜40aと、該主板
部の側辺から立ち上げられたフランジ部34b〜40bを備え
て構成されている。
成育室30の床面は、10枚の第1のパネル34と、5枚の第
4のパネル40にて構成されており、第1のパネル34は5
枚ずつそれぞれ1列に配列され、2列の第1のパネル34
の配列の間に5枚の第4のパネル40が配置されている。
育苗室32の床面は、5枚の第1のパネル34を連結して構
成されている。これら成育室30及び育苗室32の床面42、
44は、それぞれフランジ部34b、40bが主板部34a、40aの
下側となるように構成され、床面42、44上に落下した液
肥が滞留することなく速やかに排出口(図示せず)に向
って流れるよう構成されている。成育室30及び育苗室32
の天井壁46、48の構成はそれらの床面42、44の構成と同
様である。なお、前記照明装置26、28はこれら天井壁4
6、48に垂設されている。
成育室30の側壁50、52は、上段側が第3のパネル38で構
成され、下段側が第1のパネル34で構成されている。成
育室30の該側壁50、52と直交する側壁54、56は上段側が
第3のパネル38と第2のパネル36で構成され、下段側が
第1のパネル34と第4のパネル40で構成されている。育
苗室32の側壁58、60、62は、それぞれ上段側が第3のパ
ネル38で構成され、下段側が第1のパネル34で構成され
ている。
なお、成育室30の側壁50、52には、植物栽培板のガイド
部材64が取り付けられている。また、成育室30の床面42
には通路部材66が取り付けられ、該通路部材66の上面
が、床面42よりも一段と高くなった通路面とされてい
る。この通路部材66の両側縁には植物成育板18の下端側
の保持部材68が取り付けられている。符号70は液肥の貯
槽であり、ポンプ(図示略)を介して前記液肥供給用配
管22、24に液肥を供給可能としている。前記配管22、24
には、所定間隔をおいて多数の開口が植物栽培板18、20
の下側面を指向するように突設されており、貯槽70から
の液肥は植物栽培板18の下側面に向って噴出される。
第1図に示す通り、育苗室32内には栽培板20の上下をそ
れぞれ保持するための保持部材72、74が設けられてい
る。
なお、第3図の符号76は、パネルに設けられた点検用の
扉を示す。また、図示はしないが、成育室30及び育苗室
32に出入りするためのドアがブース16に設けられてい
る。
前記植物栽培板18、20には、それぞれ多数の開口(図示
略)が設けられている。植物の種子は例えば小さな筒状
容器に保持され、植物栽培板20の開口に装着されて育尚
室32内に置かれる。そして、液肥の供給と光の照射を受
けて発芽して苗となった後、該植物栽培板20から取り外
され、植物栽培板18に移される。そして、成育室30内に
おいてさらに液肥の供給と光の照射を受け、成育され
る。
なお、植物栽培板18、20は、それぞれ保持部材64、68、
72、74に沿ってスライド自在かつ着脱自在とされてお
り、成育室30、育苗室32から取り出したり、あるいは成
育室30、育苗室32内において保持部材64、68、72、74に
沿って所定の位置まで移動される。
かかる植物栽培室10にあっては、ブース16がパネル34、
36、38、40を連結したものであり、これらパネルの枚数
を増減することによりブースの容積を拡張又は減少する
ことが極めて容易である。なお、上記実施例にあって
は、植物栽培板18、20が傾斜配置されているので、単位
床面積当りに多数の種苗を育成することができる。
植物栽培板18、20は、上記実施例では上が開いたV字形
状に配列されているが、逆に山型に配置しても良い。ま
た、前記パネル36〜40には断熱材を張り付けても良い。
第4図及び第5図は本考案の異なる実施例に係る植物栽
培室の構成を示す断面図及び斜視断面図である。本実施
例にあっては、ブース16は成育室30のみを備えており、
該成育室30の側壁50、52は上段側に第1のパネル34が配
置され、下段側に第3のパネル38が配置されている。ま
た、天井壁と側壁50、52との連結部にはL型断面のアン
グル82が用いられており、該アングル82にパネル34のフ
ランジ部34aがボルト(図示せず)にて連結されてい
る。また、天井壁46のパネル40のフランジ40bにはブラ
ケット84が取り付けられ、該ブラケット84の下端に照明
装置26が取り付けられている。成育室30の底面の中央部
に配置されているパネル86は、その主板部86aが平板部8
6Aと、該平板部86Aからフランジ部86bにかけて傾斜して
いる傾斜部86Bとを備えており、該傾斜部86Bは植物栽培
板18と直交する方向に配置されている。また、フランジ
部86bと、隣接するパネル34のフランジ部34aとの間には
植物栽培板18の保持部材88が挟持され、フランジ部36
b、86bと共にボルト(図示せず)にて固定されている。
該保持部材88は、その上半部が前記傾斜部86Bと直交す
る方向に折曲されたものであり、植物栽培板18の下側面
下部は該保持部材88と摺動自在とされている。
側壁50、52のパネル34のフランジ部34bには植物栽培板1
8の上端を保持する保持部材90が取り付けられている。
該保持部材90は、その下半部分90aは植物栽培板18の板
面方向に伸びる傾斜部となっており、植物栽培板18の下
側面の上端は該保持部材90と摺動自在とされている。
この植物栽培室80にあっても、そのブースが単位パネル
の連結材にて構成されているので、ブースの拡張又は縮
小が極めて容易に行なえる。特に、この植物栽培室80に
あっては、床面のパネル86に、床面よりも一段と高くな
った平板部86Aが設けられているので、この平板部86A上
に液肥が流れ込まず、通路が乾燥面となり易い。
第4、5図の実施例では、パネル86は一体に構成されて
いるが、本考案にあっては別体の2部材を連結しても良
い。例えば第12図に示す如く、平板状の主板部86pとそ
の縁部から立設されたフランジ部86rとを有し、垂直断
面形状がコ字形状(ただし、主板部が水平に配置され、
フランジ部は鉛直に配置される。)の下半部86Sと、傾
斜部86X、平板部86Y及びフランジ部86Zを有する上半部8
6Wとをそれぞれ別体とし、これら上半部86Wと下半部86S
とを連結しても良い。保持部材88は例えばボルトにてフ
ランジ部86Zに固着される。
第6図は本考案の更に別の実施例に係る植物栽培室の内
部を示す斜視図である。本実施例にあっては、ブース側
壁52は、下段側がパネル34で構成され、上段側がパネル
36で構成されている。そして、この上段側のパネル36に
は、ブラケット92を介して植物栽培板の保持部材94が取
り付けられ、該保持部材94の傾斜部94aに沿って植物栽
培板18の下側面上端が摺動自在とされている。このブラ
ケット92は、第7図に示す如く、長方形状の主板部92a
と、該主板部92aから立ち下げられたフランジ部92bを有
しており、かつパネル36のフランジ部36bを受け入れる
ための切欠き92cが形成されている。前記保持部材94
は、その垂直部94bが前面側フランジ部92bにボルト(図
示略)により連結される。符号94えはこのボルトの挿通
孔を示す。また、この保持部材94は、その側端部にフラ
ンジ部94cを有し、隣接する保持部材94同志が該フラン
ジ部に設けられたボルト挿通孔94dに挿通されるボルト
によって連結可能とされている。
第8図、第9図及び第10図はそれぞれ本考案の植物栽培
室のブースの床面を構成するための異なるパネルを示し
ている。第8図は、主板部96aとフランジ部96bを有し、
かつ主板部96aが傾斜面となっているパネル96を示して
いる。また、第9図は、主板部98aとフランジ部98bとを
有し、主板部98aには溝98cが凹設されているパネル98を
示す。また、第10図は主板部100aとフランジ部100bを有
し、主板部100aは谷100cを有するように中央部に向って
下り傾斜となっているパネル100を示す。これらパネル9
6、98、100はそれらの傾斜や溝に沿って液肥を流し去る
ことができ、ブース床面上に液肥が滞留することを防止
し、液肥を効率良く循環させて植物に供給できる。
第11図は、床面を構成するパネル34の一部として、上面
が凹部102aとなっているパネル102を用い、かつこの凹
部102aの部分に排液口102bを設けたブース床面の要部斜
視図である。このようにすれば、床面上の液肥は該凹部
102aに流れ込み、更に排液口102bから液肥貯槽に流入す
ることになり、同様に液肥を効率良く循環させて植物に
供給することが可能となる。
次に、各パネルの結合構造及びパネル形状についての他
の実施例を説明する。すなわち以上の実施例においては
ブースを構成するパネル同志の連結は、側壁では、フラ
ンジ部が内側を向いた状態でつき合わされ両フランジ部
にボルトを通して連結をしていた。しかし、第13図〜第
16図に示すようにフランジ部を外側に向けて連結するこ
とも可能である。また、天井壁を構成するパネルは平坦
なものであったが、同上図さらには第17図及び第20図に
示すように各パネルの主板部を外側に向けて凸の形状と
することも可能である。
まず第13図(A)にそのような実施例を示す植物栽培室
の外形斜視図を表わす。同図(B)に示すように、天井
壁を構成するパネル200は主板部202が外側に凸の形状と
なっている。この形状は正四角錐となっている。この形
状により、雨水はパネル200の上面にとどまることなく
周辺に集められ天井外面の端に向って流れる。
このとき天井全体にゆるやかな傾斜をつければ前記雨水
の流れはより容易に生じることになる。
同図(C)に示すように、側壁を構成するパネル204
は、フランジ部206が外側を向いた状態となっており、
このフランジ部206同志をつき合わせボルトを通す作業
はブースの外側から行うことができる。この様子を第14
図に示す。第14図において、側壁のパネル204と天井壁
のパネル200の連結は、前記実施例のようにL型断面の
アングルを用いずに、直接行うことになる。従ってブー
スを構成する部品点数が少なくなり、また連結強度を高
くすることができる。
第13図(D)に示す床面を構成するパネル208は、前記
実施例と同じ形状をしているが、側壁を構成するパネル
204との連結構造は第14図に示す構造となる。これによ
り水洩れしにくい構造となる。
第13図(E)に示すように、ブースの角部においては、
側壁を構成するパネル204同士の連結をL型断面のアン
グル210を介して行う。これによりブースの角部におい
ても外側から連結作業を行うことができる。
また、同図(F)に示すように、側壁の一部にドアを形
成するため、側壁を構成するパネル204の2枚分の広さ
をもつドア枠212と、この枠212に設けられ開閉自在なド
アパネル214とを取り付ける。このときドア枠214のフラ
ンジ部216は内側を向いて他のパネル200、204と連結さ
れる。もっともフランジ部216を外側にして連結するこ
とも可能である。以上の第13図及び第14図に示す実施例
によれば、側壁を構成するパネル204のフランジ部206を
外側に向けて連結できる。よって、ブースの外側から連
結作業を行うことができるので、狭いブース内から連結
作業を行うことに比べ、作業を容易にすることができ
る。また、フランジ部206がブース内にない分だけ、ブ
ースの内部空間を広くとることができる。
次に、側壁を構成するパネル204のフランジ部206を外側
に向け、天井壁を構成するパネル200を外側に向けて凸
形状としたもう一つの例を、第15図及び第16図に示す。
なお、前記第13図及び14図と同一の部分については同一
の番号を付して説明を省略する。
前記実施例と異なる点は、側壁を構成するパネル204と
天井壁を構成するパネル200あるいは床面を構成するパ
ネル208との連結構造に、L型断面のアングル218を使用
する点である。すなわち第15図(A)の一部断面を示す
同図(B)のように、天井壁を構成するパネル200のフ
ランジ部220にアングル218の一方のフランジ部をつき合
わせてボルトでとめ、アングル218の他方のフランジ部
を側壁のパネル204のフランジ部206につき合わせてボル
トでとめる。
これらのボルトどめの作業のうち側壁側のボルトどめの
作業は、ブースの外側から行うことができる。また天井
壁のパネル200のボルトどめ作業は、天井壁のパネル200
を天井部分に持ち上げる前に他の作業空間で行うことに
より、やはりブースの外で行うことが可能である。
また同図(C)に示すように床面のパネル208とアング
ル218のボルトどめ、さらにはアングル218と側壁のパネ
ル204のボルトどるの各々の作業も前記同図(B)で説
明したのと同じ手順によって行われ得る。このようブー
スの外でパネルの連結作業を行うことができ、狭いブー
ス内での作業を少なくして作業を容易とすることができ
る。また、パネルのフランジ部206がブース内に突出し
てブース内部空間を狭くすることを避けることができ
る。
第15図(A)の一部を切り欠いた正面図を第16図(A)
に示す。さらに、同図(A)の天井壁のパネル200の連
結部分に用いられる継ぎ金具222の拡大図を同図(B)
に示す。この継ぎ金具222は、側壁から離れた部分にお
ける天井壁のパネル200同士の連結に用いられる。そし
てパネル200とパネル200の角部において、両パネル200
に対しボルトどめつれることによって両パネル200の連
結を行う。この継ぎ金具222の凹部224には、両パネル20
0のフランジ部220が嵌入する。このような継ぎ金具222
を用いることにより、パネル同士の連結部の連結強度及
び剛性を高めることができる。
なお、前記継ぎ金具222は板材によってつくられていた
が、同図(C)に示すようにパイプ材226を有する継ぎ
金具も用い得る。
第16図(A)の204′は側壁を構成するパネル204と同様
形状のパネルであり、ブース内にこれを立設することに
よりブース内を複数に区画でき、例えば成育室Xと作業
室Yとを区分けすることができるようになる。
第17図乃至第20図において天井壁を構成するパネルの種
々の形状を示す。各図において(A)は断面図、(B)
は斜視図である。前記2つの実施例(第13図及び第14
図、第15図及び第16図)において、天井壁を構成するパ
ネルの凸形状は、正四角錐であった。しかし、第17図に
示すようにこの四角錐形状228をパネルの中央部分にの
み採用することも可能である。また、18図に示すように
四角錐台230とし先端を平坦な形状とすることができ
る。この平坦部分を足場とし、連結作業等の作業を行い
やすくすることができる。また、19図に示すようにパネ
ル200の中央部分を概略球の一部を成す形状232とするこ
ともできる。さらには第20図に示すようにパネルの中央
部分のみを立方体状234に凸出させることも可能であ
る。これらの形状に示すように、天井壁を構成するパネ
ル200を外側に向って凸の形状とすることにより、雨水
がパネル200の表面にとどまらないようにすることがで
きる。
以上説明した天井壁を構成するパネル200の凸形状は、
床面を構成するパネル208にも採用することが可能であ
る。床面のパネル208に凸形状を採用することにより、
ブース床面の排水を容易にすることができる。また、天
井壁と床面のパネル200、208を同一形状パネルとすれば
ブースを構築するパネルの種類を少なくでき構築のため
の費用を安価とすることが可能である。
以上の実施例において、パネル204、200のフランジ部20
6、220は、主板部205、202に対し直接に90°の状態で設
けられていた。しかし、第21、22図に示すように主板部
236に対し45°ずつ二度折れした状態でフランジ部238が
形成されるようにしてもよい。このような構造とするこ
とにより、パネル200、204、208の強度を上げることが
できる、パネルの大型化を計ることが可能となる。ま
た、床面のパネル208と側壁のパネル204の連結構造にお
いて、ボルトを通す方向が斜め方向となり連結作業姿勢
が楽な姿勢となる。さらに、かかるパネルを用いた場
合、生育ボード18を2点鎖線で示すように斜めに支持す
ることができるようになる。
即ち、この2度折れ部分が第4図で示した保持部材90の
傾斜部90aと保持部材88の役目をもつことになる。尚、
第21図のパネルの一枚を斜視図として第22図に示す。
保持部材88、90の機能を具備したパネルの別の例を第30
図に示す。第30図に示すパネル500は山形の突条部502を
もっている。これを側壁用、場合によっては底壁用に用
いれば、この山形の突条部502が生育ボードの支え部を
そのまま構成する。
以上の2つの実施例(第B図及び第14図、第15図及び第
16図)において側壁を構成するパネル及び床面を構成す
るパネル204、208は全て正方形の主板部を有する同一形
状のものが使用されており、天井壁を構成するパネル20
0も全て同一形状のものが使用されていた。しかしなが
ら、本考案においては、第23図に示すように前記正方形
の半分の大きさを有するハーフパネル240を採用するこ
ともできる。これによりパネルにより構成されるブース
の空間形状により自由度を与えることができる。すなわ
ち植物栽培室のブースの容積を拡張または縮少する際に
前記ハーフパネルを用いることにより、よりきめ細かな
拡張または縮少を行うことが可能である。またブース内
にさらに小さな部屋を設けることも可能である。
植物栽培板の上辺部を保持する部材の他の構成を第24〜
27図を参照して説明する。
第24図は保持部材300の斜視図、第25図は第24図の25-25
線に沿う断面図、第27図は保持部材300を側壁に取り付
けた状態を示す斜視図である。この保持部材300は、第2
7図の通り側壁に取り付けられる鉛直片部302と、該鉛直
片部302の下辺側から斜め下方に延出された傾斜部304
と、保持部材300の長手方向両端側を被う三角形状のカ
バー部304とを有しており、これらが一体となるように
成形されたものである。鉛直片部302にはボルト孔308が
穿設され、該ボルト孔308に挿通されるボルト310により
保持部材300が側壁パネル312に固定される。なお、第27
図において、側壁パネル312はそのフランジ部314が植物
栽培室の外部側に配置されるように設けられている。側
壁パネル316も同様である。
カバー部304は保持部材300の剛性を高める機能を有して
おり、とくに傾斜部302が鉛直下方側に撓むことを防止
している。このカバー部304にはボルト孔318が穿設され
ており、隣接する保持部材300同志をボルト(図示略)
にて連結するよう構成されている。第27図のその他の符
号は第5図と同一部分を示している。
第26図は、第24、25図の保持部材300からカバー部306を
取り除いた構成を有する保持部材320の斜視図である。
第28図は、パネル312、316が断熱材322を粘着されたも
のである場合の保持部材の取付構造を示す縦断面図であ
る。この断熱材322はポリウレタンフォームやポリスチ
レンフォーム等の発泡体324と、該発泡体324の表面を被
う塩化ビニル樹脂等よりなる被覆層326とを備えてい
る。
この断熱材322は軟質であるから、ナット締めは強くは
効かない。そこで、この断熱材322に孔328を設け、座金
330を介してナット332をボルト310を締め込むことによ
り、保持部材300が側壁パネル312に固定されている。
なお、このボルト310の先端側には、第29図に示すハッ
ト形状のキャップ334がナット335により装着されてい
る。該キャップ334は有底円筒部336及び鍔部338を有し
ており、円筒部336の底面にボルト孔340が穿設されてい
る。この円筒部336が前記孔328に挿入され、鍔部338が
孔328の縁部に係止される。このようなキャップ334を設
けることにより、孔328内への雨水等や塵埃の侵入が防
止されると共に、パネル室内面への結露も防止される。
なお、第28、29図に示した部材取付構造は、保持部材30
0(又は保持部材320)のほか、室内側の各種物体を側壁
に固定するための構造としても利用できる。
なお、本考案においては、パネルは例えばガラス繊維強
化樹脂など耐久性、耐食製に富む材料で構成するのが好
適である。
[効果] 以上の通り、本考案の植物栽培室は、そのブースの拡
張、縮小が容易である。従って、栽培植物の需要の変動
や栽培品種の変更に対応し易く、生産効率を向上させる
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す縦断面図、第2図は同平
面図、第3図は同側面図である。第4図及び第5図は別
の実施例を示す断面図である。第6図は更に別の実施例
を示すブース内部の要部斜視図、第7図はブラケット92
と保持部材94の斜視図である。第8図、第9図及び第10
図はパネルの斜視図、第11図は更に別の実施例に係るブ
ースの床面の要部斜視図である。第12図は別のパネルを
示す断面図である。第13図(A)は天井壁のパネルの形
状及びパネル同士の連結構造を変えた実施例を示す全体
斜視図である。同図(B)は同図(A)の天井壁のパネ
ルの斜視図である。同図(C)は同図(A)の側壁のパ
ネルの一部を切り欠いた斜視図である。同図(D)は同
図(A)の床面のパネルの一部を切り欠いた斜視図であ
る。同図(E)は同図(A)のアングルの一部を切り欠
いた斜視図である。同図(F)は同図(A)のドア枠パ
ネルの一部を切り欠いた斜視図である。第14図は第13図
(A)の縦断面図である。第15図(A)は天井壁のパネ
ルの形状と連結構造を変えたもうひとつの実施例を示す
全体斜視図である。同図(B)は同図(A)の一部断面
図である。同図(C)は同図(A)の他の部分の一部断
面図である。第16図(A)は第15図(A)の一部を切り
欠いた正面図である。同図(B)は同図(A)の継ぎ金
具の斜視図である。同図(C)は他の継ぎ金具を示す斜
視図である。第17図ないし第20図の各図は天井壁のパネ
ルの他の変形例を示す図であり、各図の(A)はパネル
の断面図、各図の(B)はパネルの斜視図である。第21
図は各パネルのフランジ部の変形例を示す断面図であ
る。第22図は第21図の一枚のパネルを表わす斜視図であ
る。第23図は半分の大きさのパネルであるハーフパネル
を示す斜視図である。第24図は保持部材300の斜視図、
第25図は同断面図である。第26図は保持部材320の斜視
図である。第27図及び第28図は保持部材の取付構造図、
第29図はキャップの斜視図である。第30図はパネル500
の斜視図である。 10、80……植物栽培室、16……ブース、22、24……配
管、26、28……照明装置、30……成育室、32……育苗
室、34、36、38、40……パネル、34a、36a、38a、40a…
…主板部、34b、36b、38b、40b……フランジ部、96、9
8、100、102……パネル、96a、98a、100a……主板部、9
6b、98b、100b……フランジ部、102a……凹部、102b…
…排液口、200、204、208……パネル、202、205、236…
…主板部、206、220、238……フランジ部、218……アン
グル、222……継ぎ金具、240……ハーフパネル、300、3
20……保持部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブース内に植物栽培板が傾斜配置され、該
    植物栽培板の下側面に向って液肥を噴出する液肥供給装
    置及び該植物栽培板の上側面に光を照射する照明装置が
    設置されている植物栽培室において、 規格寸法の主板部と、該主板部の辺部から立ち上げられ
    たフランジ部とを備えるパネルを複数枚連結して前記ブ
    ースの天井、壁及び床を構成したことを特徴とする植物
    栽培室。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4991833A (ja) * 1972-10-13 1974-09-02
JPS62104529A (ja) * 1985-10-31 1987-05-15 キユーピー株式会社 噴霧式水耕栽培装置

Patent Citations (2)

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