JPH07249090A - 識別コードパターン形成用ガラスの構造および識別コードパターンの形成方法 - Google Patents

識別コードパターン形成用ガラスの構造および識別コードパターンの形成方法

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JPH07249090A
JPH07249090A JP6065683A JP6568394A JPH07249090A JP H07249090 A JPH07249090 A JP H07249090A JP 6065683 A JP6065683 A JP 6065683A JP 6568394 A JP6568394 A JP 6568394A JP H07249090 A JPH07249090 A JP H07249090A
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glass
glass layer
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identification code
layer
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JP6065683A
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Yusuke Watarai
祐介 渡會
Seiji Toyoda
誠司 豊田
Hideaki Yoshida
秀昭 吉田
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Mitsubishi Materials Corp
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0266Marks, test patterns or identification means

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品等の完成後等にて識別コードパターンを
正確に形成でき、小ロット品に適用できてコストダウン
を達成できる識別コードパターン形成用ガラスおよびそ
の形成方法を提供する。 【構成】 アルミナ基板11にTiO4+を含むガラス1
2を積層し、この上にSiO2のバリア層13を積層す
る。バリア層13上にTi4+を還元する成分を含むガラ
ス14を積層し、レーザ光を照射する。この結果、レー
ザ光照射部分のガラス12,14が溶融混合して、暗色
に変化する。暗色変化部分15をバーコードとして使用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高耐熱性製品への識別
コードパターン形成技術、例えば半導体装置実装用基板
の情報管理用等の識別コードパターンの形成方法および
識別コードパターン形成用のガラス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の多種多様化に伴って、
半導体装置実装用部品(IC、抵抗器、コンデンサ等の
電子部品)の品種も増大の傾向にある。半導体素子等を
搭載する基板材料においても同様であり、それにともな
って、各用途に用いる基板の回路パターン等の情報ある
いは製造上の条件等の管理も重要となっている。
【0003】従来より、半導体実装用基板に関する情報
管理については、製品識別コードパターン(バーコード
等)を基板上に形成し、そのパターンに含まれる情報を
バーコードリーダ等により読み取る方法が用いられてい
る。このパターンの形成方法としては、セラミック成形
体にバーコードを焼付け等により形成する方法(特開昭
61−263515号公報)や、焼成用インクを用いて
バーコードパターンを印刷したセラミックスシートを、
粘着層を介して、金属基板上に接着・焼成し、基板上に
固着する方法(特開平2−283676号公報)が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法のうち前者では、セラミックス成形体の製造段階
において加工を施す必要があり、このことが工程の増加
あるいは金型等の設備投資のコスト高に及ぼす要因とな
っている。後者では、バーコードパターン用のスクリー
ンを用いねばならず、スクリーンの製造等を行う時間、
工程が必要であり(例えば小ロット製品を多く印刷する
場合各ロット毎にスクリーンが必要)、さらに、印刷時
のペーストのわずかな広がりあるいはダレがあった場
合、正確な情報を記録することができない等の問題があ
った。また、両方法ともいったん形成したバーコードの
追記、または、書き直しを行うことができないため、製
造プロセスの管理をコード入力することはできなかっ
た。また、小ロット品、例えば製品個別に番号をつける
ことも困難であった。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、製品等の完成後等任意
の工程において識別コードパターンを正確に形成するこ
とができ、かつ、小ロット品にも適用することができる
結果その場合のコストダウンを達成することができる等
半導体装置実装用基板等の情報管理に好適な識別コード
パターン形成用ガラス構造およびこれを用いた識別コー
ドパターンの形成方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、Ti4+を含有する第1のガラス層と、Ti4+を還元
する成分を含む第2のガラス層とを積層した識別コード
パターン形成用ガラスの構造である。
【0007】請求項2に記載した発明は、上記第1のガ
ラス層と第2のガラス層との間に設けられ、これらのガ
ラス層よりも軟化点の高いバリア層を含む請求項1に記
載の識別コードパターン形成用ガラスの構造である。
【0008】請求項3に記載した発明は、上記第1のガ
ラス層は、TiO2を含むガラスまたはTiO2−SiO
2系ガラスからなる請求項1または請求項2に記載の識
別コードパターン形成用ガラスの構造である。
【0009】請求項4に記載の発明は、上記第2のガラ
ス層は、40〜90mol%のSiO2と、10〜60
mol%のLi2Oとからなる請求項1〜請求項3のい
ずれか1項に記載の識別コードパターン形成用ガラスの
構造である。
【0010】請求項5に記載の発明は、上記第2のガラ
ス層は、40〜85mol%のSiO2と、10〜40
mol%のLi2Oと、1〜40mol%のアルカリ土
類酸化物とからなる請求項1〜請求項3のいずれか1項
に記載の識別コードパターン形成用ガラスの構造であ
る。
【0011】請求項6に記載の発明は、Ti4+を含有す
る第1のガラス層を形成した後、Ti4+を還元する成分
を含む第2のガラス層を第1のガラス層に積層し、これ
らのガラス層上にあって任意の位置に所定のエネルギを
付与して識別コードパターンを形成する識別コードパタ
ーンの形成方法である。
【0012】請求項7に記載の発明は、基板に、Ti4+
を含有する第1のガラス層、および、Ti4+を還元する
成分を含む第2のガラス層のいずれか一方を、形成し、
これらの第1のガラス層および第2ガラス層の残りの他
方を、その上に設け、これらのガラス層上にあって任意
の位置に所定のエネルギを付与して識別コードパターン
を形成する識別コードパターンの形成方法である。
【0013】請求項8の発明は、上記第1のガラス層と
第2のガラス層との間に、これらのガラス層よりも軟化
点の高い層をバリア層として設けた請求項6または請求
項7に記載の識別コードパターンの形成方法である。
【0014】請求項9に記載の発明は、上記第1のガラ
ス層は、TiO2を含むガラスまたはTiO2−SiO2
系ガラスからなる請求項6〜請求項8のいずれか1項に
記載の識別コードパターンの形成方法である。
【0015】請求項10に記載の発明は、上記基板は、
セラミックス基板、金属基板または第1のガラス層、第
2のガラス層、バリア層よりも高い軟化点を有するガラ
ス基板のいずれかである請求項7〜請求項9のいずれか
1項に記載の識別コードパターンの形成方法である。
【0016】請求項11に記載した発明は、積層された
上記第1のガラス層および第2のガラス層の任意の位置
に所定エネルギのレーザ光または電子ビームを照射する
請求項6〜請求項10のいずれか1項に記載の識別コー
ドパターンの形成方法である。
【0017】
【作用】請求項1〜請求項11に係る発明にあっては、
例えばTiO2ガラス層あるいはTiO2−SiO2系ガ
ラス層等のTi4+を含有する第1のガラス層上に、Ti
4+を還元する成分を含む第2のガラス層を設けている。
この2層のガラス層上にあって任意の場所または位置に
レーザ等を照射すると、その照射部分が溶融する。よっ
て、TiO2あるいはTiO2−SiO2系ガラスとTi
4+を還元する成分を含むガラスとが混合される。この結
果、TiO2あるいはTiO2−SiO2系ガラス中のT
4+がTi3+に還元され、溶融した部分のガラスの色が
透明から黒色あるいは暗色に変化する。レーザの照射が
終わると溶融部分は速やかに冷却され、ガラス状態に戻
る。以上により、任意の時期に、ガラス層上の任意の位
置に所望の線幅および間隔を持つ識別コードパターンの
形成を行うことができる。
【0018】請求項2〜請求項5および請求項8〜請求
項11に係る発明にあっては、第1のガラス層と第2の
ガラス層とを積層して形成する。ところが、上記2層の
ガラス層を形成する工程で、その形成条件によっては両
者が軟化混合する場合がある。また、上記2層上へのレ
ーザ等照射時にレーザの出力が大きい場合には、所望の
パターン部の周辺部分も溶融し、両ガラス層が混合する
ことがある。すなわち、前者ではガラス層全体が黒色あ
るいは暗色に変化し、後者では所望の線幅以上のパター
ンが形成されるため、識別コードパターンの形成上問題
となる。そこで、TiO2系ガラス層(第1のガラス
層)と、その上の還元ガラス層(第2のガラス層)との
間に、軟化点の高いガラス層、例えばSiO2層をバリ
ア層として設ける。この結果、第2のガラス層積層時の
変色を防止することができる。また、レーザ照射時のパ
ターン周辺部の溶融を防止してパターンの線幅を正確に
形成することができる。
【0019】請求項4、請求項5に係る識別コードパタ
ーン形成用ガラス構造にあっては、上記還元成分を含む
第2のガラス層の組成を、SiO2を40〜90mol
%、Li2Oを10〜40mol%、アルカリ土類酸化
物を0〜30mol%の範囲にすることにより、ガラス
中の酸性度を高くしている。酸性度の高いガラス中では
TiイオンはTi3+として存在し、ガラスは黒色あるい
は暗色を呈する。したがって、上記ガラス層表面にレー
ザが照射され、下層のガラス層と共に溶融すると、この
ガラス中にTi4+が導入され、Ti4+はガラス自身の還
元作用によりTi3+の形態をとる。この結果、レーザ照
射部が変色し、識別コードパターンが形成される。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例について詳述する。図
1は本発明の第1実施例に係る識別コードパターンの形
成方法を示す模式図である。この図に示すように、第1
実施例に係る識別コード(バーコード)パターン形成用
ガラスはAl23等のセラミックス基板あるいはSUS
等の金属基板11上に形成する。この基板11上に、T
4+を含有する、TiO2層あるいはTiO2−SiO2
系ガラス層(第1のガラス層)12を形成した後、その
上にSiO2層(バリア層)13を形成する。そして、
さらにこのSiO2層13の上に、Ti4+を還元する成
分を含むガラス層(第2のガラス層)14を設ける。
【0021】これらのガラス層の形成方法は、通常のグ
レーズド基板の製造方法に準ずればよい。例えば、アル
コキシド溶液中あるいはガラスの乳濁液中に基板11を
ディップする方法、ガラスペーストを基板11上にスク
リーン印刷する方法、プラスチックフィルム上にガラス
を塗布したシートを基板11上に重ねる方法等によれば
よい。
【0022】そして、これらの方法を用いてガラス層1
2,13,14を塗布した基板11を800から140
0℃で焼成する。この結果、基板11表面とガラス層1
2およびガラス層12,13,14同士の各界面が相溶
し、基板11と強固に接着したガラス層が得られる。
【0023】さらに、このガラス層表面に、識別コード
パターンの線幅、間隔等のデータを入力したレーザマー
カ等の装置を用いて、YAGレーザを照射し、ガラス層
上に例えば100μm程度の線幅の識別コード(バーコ
ード)パターン15を形成する。
【0024】以上において、Ti4+を含有するTiO2
層あるいはTiO2−SiO2系ガラス層12と、その上
部のTi4+を還元する成分を含むガラス層14との間
に、SiO2層13を形成しているため、ガラス層14
形成時でのガラス層全体が黒色あるいは暗色に変化、あ
るいは、レーザ照射時の所望の線幅以上のパターンの形
成を防止できる。
【0025】また、Ti4+を還元する成分を含むガラス
層14の組成を、SiO2を40〜90mol%、Li2
Oを10〜40mol%、アルカリ土類酸化物を0〜3
0mol%の範囲にすることもできる。これにより、レ
ーザを照射し、下部層のガラス層12と共に、ガラス層
14を溶融した際に、Ti4+がガラス自身の還元作用に
よりTi3+の形態をとることができる。この結果、レー
ザ照射部がコード読取機に感知可能な暗色に変わり、識
別コードパターンを形成することができる。
【0026】なお、上記ガラスの組成において、SiO
2が40mol%未満の場合あるいはLi2Oが40mo
l%あるいはアルカリ土類酸化物が30mol%を越え
る場合では、ガラスの酸性度が低くなる。このため、T
4+がレーザ照射時に溶融混合されても、還元されな
い。よって、ガラスの黒色化あるいは暗色化は起こらな
い。一方、SiO2が90mol%を越える場合では、
ガラスの酸性度が過剰に高いために、Ti3+の酸化が起
こり、レーザを照射してもガラス層は変色しない。
【0027】本実施例の第1具体例を説明する。この具
体例は、まず、市販の96%アルミナ基板(形状:5
0.8×50.8×0.635mm)を準備する。次
に、シリコンテトラエトキシド、エタノール、チタンテ
トライソプロポキシド及びイソプロパノールからなる第
1の混合溶液を用意する。この混合溶液を用いて上記基
板にディップコーティングを行った後、大気雰囲気中に
て1000℃、30分間焼成することにより、層厚:2
μmの20mol%TiO2−80mol%SiO2系ガ
ラス層を形成する。
【0028】次いで、上記焼成後の基板に、シリコンテ
トラエトキシド、エタノールおよび0.3%HCl水溶
液からなる第2の混合溶液を用いてディップコーティン
グを行い、大気雰囲気中にて1000℃、30分間焼成
することにより、層厚:2μmのSiO2層を形成す
る。
【0029】次に、この焼成後の基板に、シリコンテト
ラメトキシド、リチウムメトキシド、エタノールおよび
0.3%HCl水溶液からなる第3の混合溶液を用いて
ディップコーティングを行った後、大気雰囲気中にて6
50〜1000℃、30分間焼成することにより、層
厚:2μmのLi2O−SiO2系ガラス層を形成する。
なお、表1には上記Li2O−SiO2系ガラス層の化学
組成とその焼成温度を示している。
【0030】
【表1】
【0031】以上のようにして得られる3層構造のガラ
ス層表面に、出力:10W、走査速度:100mm/
s、ビーム幅:0.5mmの条件でレーザ光を照射し、
識別コードパターンの形成を行った。レーザ光を照射後
のガラス層表面について、その色調を観察した。その結
果、上記の表1に示すように、ガラス1−1およびガラ
ス1−5を除く全てのガラスを用いた場合において、レ
ーザ光を照射した部分のみガラス層の色が暗色に変化し
ており、その他の部分は、無色透明で下地のアルミナ基
板の色である白色を呈していた。
【0032】また、上記具体例とは逆に、まずLi2
−SiO2系ガラス層を形成し、次いでSiO2層に、最
後にTiO2−SiO2系ガラス層を形成した場合につい
ても、レーザ光の照射を行った。その結果、Li2O−
SiO2系ガラスが表1中の1−1および1−5を除く
全ての組成において、レーザ光が照射された部分のみ暗
色に変化した。
【0033】次に、本実施例の第2具体例を説明する。
この具体例は、まず、市販の96%アルミナ基板(形
状:50.8×50.8×0.635mm)を準備す
る。次に、シリコンテトラエトキシド、エチルアルコー
ル、チタニウムテトライソプロポキシド及びイソプロピ
ルアルコールからなる第1の混合溶液を用意する。この
混合溶液を用いて上記基板にディップコーティングを行
った後、大気雰囲気中にて1000℃、30分間焼成す
ることにより、層厚:2μmの20mol%TiO2
80mol%SiO2系ガラス層を形成する。
【0034】次いで、上記焼成後の基板に、シリコンテ
トラエトキシド、エチルアルコールおよび0.3%HC
l水溶液からなる第2の混合溶液を用いてディップコー
ティングを行い、大気雰囲気中にて1000℃、30分
間焼成することにより、層厚:2μmのSiO2層を形
成する。
【0035】次に、この焼成後の基板に、シリコンテト
ラメトキシド、リチウムメトキシド、マグネシウムジメ
トキシド、カルシウムジメトキシド、バリウムジエトキ
シドおよび0.3%HCl水溶液からなる第3の混合溶
液を用いてディップコーティングを行った後、大気雰囲
気中にて900〜1000℃、30分間焼成することに
より、層厚:2μmのLi2O−SiO2−RO(R=M
g、Ca、Ba)系ガラス層を形成する。なお、表2に
は上記Li2O−SiO2−RO系ガラス層の化学組成と
その焼成温度を示している。
【0036】
【表2】
【0037】以上のようにして得られる3層構造のガラ
ス層表面に、出力:10W、走査速度:100mm/
s、ビーム幅:0.5mmの条件でレーザ光を照射し、
識別コードパターンの形成を行った。レーザ光を照射後
のガラス層表面について、その色調を観察した。その結
果、上記の表2に示すように、ガラス2−4、ガラス2
−5、ガラス2−7及びガラス2−9を除く全てのガラ
スを用いた場合において、レーザ光を照射した部分のみ
ガラス層の色が暗色に変化しており、その他の部分は、
無色透明で下地のアルミナ基板の色である白色を呈して
いた。
【0038】また、上記具体例とは逆に、まずLi2
−SiO2−RO(R=Mg、Ca、Ba)系ガラス層
を形成し、次いでSiO2層に、最後にTiO2−SiO
2系ガラス層を形成した場合についても、レーザ光を照
射を行った。その結果、Li2O−SiO2系ガラスが表
2中の2−4、2−5、2−7および2−9を除く全て
の組成において、レーザ光が照射された部分のみ暗色に
変化した。
【0039】なお、ガラス層表面には、レーザ光以外に
も電子ビーム(EB)等を用いてガラスを溶融させるだ
けの温度上昇(加熱)用エネルギを付与してもよい。例
えば出力:100W、走査速度:200mm/s、ビー
ム幅:0.1mmの条件でEBを照射した場合でも、上
記実施例と同様に照射後のガラス層表面の色の変色が認
められた。
【0040】さらに、上記各実施例はTi4+を還元する
ことにより変色させて識別コードを形成していたが、こ
の他にも、CdSを還元することにより無色から黄色
に、Sを還元すると無色から褐色に、MnO2を還元す
ると紫色から無色に変化する性質を用いて、識別コード
を形成することが考えられる。
【0041】
【発明の効果】本発明の識別コードパターン用ガラス層
の形成方法は、Ti4+を含むガラス層と、Ti4+を還元
する成分を含むガラス層とを積層しているので、これに
レーザ光を照射し、その部分のガラスの色を暗色に変え
ることにより、所望の線幅及び間隔を持つ識別コードパ
ターンを形成できる。また、Ti4+を還元する成分を含
むガラスの組成を限定しているので、レーザ光照射後の
ガラスの色が識別コード読取機で感知可能な暗色を呈す
ることができる。この結果、半導体装置実装用基板の情
報管理用に好適な識別コードパターン用ガラス層を形成
することが可能となった。
【0042】また、TiO2−SiO2系ガラスを使用し
た結果、その組成を幅広く選択することができ、ガラス
層を基板の熱膨張係数に近づけることができる。よっ
て、このTiO2−SiO2系ガラス層の割れを防止する
ことができる。また、レーザ光の照射は電子ビームのそ
れよりもビームコントロールが容易であり、パターン精
度を良くすることができる。また、パターン形成速度が
速いため、効率が良い。さらに、セラミックス基板はガ
ラスとの反応性が金属基板のそれに比較して小さく、か
つ、ガラスに対する濡れ性(なじみ)が良いため、ガラ
ス層を形成し易いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るガラス構造を用いた
識別コードパターン形成方法を説明するための斜視図で
ある。
【符号の説明】
11 基板 12 第1のガラス層 13 バリア層 14 第2のガラス層 15 バーコード(識別コード)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ti4+を含有する第1のガラス層と、 Ti4+を還元する成分を含む第2のガラス層とを積層し
    たことを特徴とする識別コードパターン形成用ガラスの
    構造。
  2. 【請求項2】 上記第1のガラス層と第2のガラス層と
    の間に設けられ、これらのガラス層よりも軟化点の高い
    バリア層を含む請求項1に記載の識別コードパターン形
    成用ガラスの構造。
  3. 【請求項3】 上記第1のガラス層は、TiO2を含む
    ガラスまたはTiO2−SiO2系ガラスからなる請求項
    1または請求項2に記載の識別コードパターン形成用ガ
    ラスの構造。
  4. 【請求項4】 上記第2のガラス層は、40〜90mo
    l%のSiO2と、10〜60mol%のLi2Oとから
    なる請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の識別コ
    ードパターン形成用ガラスの構造。
  5. 【請求項5】 上記第2のガラス層は、40〜85mo
    l%のSiO2と、10〜40mol%のLi2Oと、1
    〜40mol%のアルカリ土類酸化物とからなる請求項
    1〜請求項3のいずれか1項に記載の識別コードパター
    ン形成用ガラスの構造。
  6. 【請求項6】 Ti4+を含有する第1のガラス層を形成
    した後、 Ti4+を還元する成分を含む第2のガラス層を第1のガ
    ラス層に積層し、 これらのガラス層上にあって任意の位置に所定のエネル
    ギを付与して識別コードパターンを形成する識別コード
    パターンの形成方法。
  7. 【請求項7】 基板に、Ti4+を含有する第1のガラス
    層、および、Ti4+を還元する成分を含む第2のガラス
    層のいずれか一方を、形成し、 これらの第1のガラス層および第2ガラス層の残りの他
    方を、その上に設け、 これらのガラス層上にあって任意の位置に所定のエネル
    ギを付与して識別コードパターンを形成する識別コード
    パターンの形成方法。
  8. 【請求項8】 上記第1のガラス層と第2のガラス層と
    の間に、これらのガラス層よりも軟化点の高い層をバリ
    ア層として設けた請求項6または請求項7に記載の識別
    コードパターンの形成方法。
  9. 【請求項9】 上記第1のガラス層は、TiO2を含む
    ガラスまたはTiO2−SiO2系ガラスからなる請求項
    6〜請求項8のいずれか1項に記載の識別コードパター
    ンの形成方法。
  10. 【請求項10】 上記基板は、セラミックス基板、金属
    基板または第1のガラス層、第2のガラス層、バリア層
    よりも高い軟化点を有するガラス基板のいずれかである
    請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の識別コード
    パターンの形成方法。
  11. 【請求項11】 積層された上記第1のガラス層および
    第2のガラス層の任意の位置に所定エネルギのレーザ光
    または電子ビームを照射する請求項6〜請求項10のい
    ずれか1項に記載の識別コードパターンの形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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