JPH07248599A - 写真処理依頼受付装置 - Google Patents

写真処理依頼受付装置

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JPH07248599A
JPH07248599A JP4238394A JP4238394A JPH07248599A JP H07248599 A JPH07248599 A JP H07248599A JP 4238394 A JP4238394 A JP 4238394A JP 4238394 A JP4238394 A JP 4238394A JP H07248599 A JPH07248599 A JP H07248599A
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film
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JP4238394A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一義 小林
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FUJI COLOR SERVICE
Fujifilm Holdings Corp
Fujicolor Service Co Ltd
Original Assignee
FUJI COLOR SERVICE
Fuji Photo Film Co Ltd
Fujicolor Service Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 顧客からの写真処理の依頼を効率良くかつ誤
りなく受付けることができる写真処理依頼受付装置を得
る。 【構成】 キーボード38よりデータが入力され、カー
ドリーダ34よりデータが入力され、バーコードリーダ
32よりデータが入力され、マークシートリーダ50よ
りデータが入力され、フィルムデータ読取指示が入力さ
れると、入力されたデータのIDを設定し、このデータ
を伝票を発行するために編集して、顧客用、ラボ(現像
所)用、DPE店用の3枚の伝票を発行する。次に全デ
ータがIDをキーワードとしてフロッピディスクにファ
イリングされ、ファイリングしたデータをラボに伝送す
る必要がある場合には、IDに基づくデータが読み込ま
れ、データの伝送が開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真処理依頼受付装置に
係り、特に、顧客が依頼する写真処理を受け付けるため
の写真処理依頼受付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現像、プリント、焼増し等の写真処理を
依頼する場合、顧客は処理対象のフィルム等を持参して
写真処理依頼受付所(所謂DPE店)に出向き、例え
ば、現像、同時プリント、焼増し等の各種の写真処理を
依頼する。DPE店では顧客が持参したフィルム等を預
かると共に、顧客の氏名、電話番号、依頼された写真処
理の内容(例えば現像のみか同時プリントか焼増しか、
プリントを行う場合にはプリントサイズや印画紙の種類
等)を顧客から聞き取り、聞き取った事項や納期等を受
付伝票に手書きで記入することにより、依頼された写真
処理の受付けを行う。
【0003】前記受付伝票は一般的に4枚綴りとなって
おり、受付伝票に各種の事項を手書きで記入することに
より、DPE店で保管する受付伝票、顧客に渡す受付伝
票の控え、ラボ(現像所)に写真処理作業を発注するた
めの受付伝票の控え、及び納品書が発行される。顧客よ
り預かったフィルム等は、前述の写真処理作業の発注す
るための受付伝票の控えと共にラボへ送られ、ラボにお
いて顧客の依頼に応じた写真処理が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように受付伝票への各種の事項の記入は手書きで行われ
ているので、写真処理依頼の受付けには手間及び時間が
かかる。このため、例えば多数の顧客がDPE店に集中
すると、混雑し多くの顧客を待たせることがあった。ま
た、聞き取った事項を手書きで記入しているので聞き取
り誤り、記入誤りが発生する可能性があるが、これらの
誤りにより顧客から預かったフィルムを正しく顧客に返
却することができなかったり、預かったフィルムの所在
が不明となってしまう可能性もあった。
【0005】更に現在、焼増し処理依頼時における焼増
ししたい画像コマの指定は、数コマ毎に切断されたフィ
ルムを収容するフィルムシートに枚数等を直接記入する
ことにより行われており、同時プリント時の露光条件を
把握することができない。
【0006】なお、関連技術として、特開平3-175448号
公報には、フィルムを収容する収容体としての所謂パト
ローネから取り出し現像等の写真処理を行ったフィルム
を、再びパトローネに収容して顧客に返却することが開
示されている。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、顧客からの写
真処理の依頼を効率良くかつ誤りなく受付けることがで
きる写真処理依頼受付装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1の記憶媒体に記憶された顧客を特定するデータ
を読取る第1の読取手段と、第2の記憶媒体に記憶され
た顧客が依頼する写真処理条件を読取る第2の読取手段
と、顧客が持参したフィルム又はフィルムを収容する収
容体に予め記録されている写真処理に関する情報を読取
る第3の読取手段と、前記第1乃至第3の読取手段で読
み取られた情報を一括するIDを定め、該IDに基づい
て一連の情報をファイリングするデータファイル手段
と、前記データファイル手段にファイリングされた情報
を印刷する印刷手段と、前記IDが一致する全ての情報
を一括して印刷させるべく前記印刷手段を制御する印刷
制御手段と、を有している。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記第3の読取
手段が、フィルムに設けられた磁気層に記録された磁気
情報を読取る磁気ヘッドを備えており、前記収容体を所
定の位置に装填した状態でフィルムを引出し、搬送しな
がら前記磁気ヘッドと磁気層とを対応させることを特徴
としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の写真処理依頼受付装置は、DPE店
又はラボに設置され、このDPE店とラボ間との間に通
信回線を用いて情報を伝達するネットワーク網が敷設さ
れていることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、写真処理を依頼する
場合には、顧客を特定する情報(名前、電話番号等)、
写真処理条件(同時プリント、再注文等)及び写真処理
に関する情報(画像コマの特定、焼付枚数等)があり、
第1の読取手段では、例えば、顧客がそれぞれ所持して
いる登録カード(DPE店において発行したものでもよ
いし、一般に使用されているクレジットカードでもよ
い。)に記憶された情報(顧客を特定する情報)を読取
る。次に、第2の読取手段では、例えば、再注文であれ
ば、予め顧客がチェックしたマークシート方式のカード
に記憶された画像コマの指定及び焼増し枚数を読取る。
次いで、第3の読取手段では、収容体又はフィルムに予
め記憶されたDXコード等の写真処理に関する情報を読
取る。
【0012】これらの情報は、一連の情報として処理さ
れ、IDが定められてデータファイル手段によってファ
イリングされる。
【0013】印刷制御手段では、例えば、ID番号をキ
ーインすることによって、このIDに一致する全ての情
報を印刷手段を制御して印刷する。これにより、DPE
店又はラボにおいて、手書きで注文内容を記入する必要
がなくなり、その手間が省けると共に注文違いを起こす
ことが防止される。
【0014】また、印刷内容を顧客、DPE店及びラボ
において保管することによって、注文内容の照合も確実
となる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、フィルム
には、磁気層が設けられ、この磁気層に例えば、各画像
コマの撮影時の撮影条件(露出、シャッタスピード等)
又は同時プリント時の露光条件等を記録しておく。DP
E店では、このフィルムが収容された収容体を所定の位
置に装填し、フィルムを引き出すことによって、磁気ヘ
ッドと磁気層とを対応させ、磁気層に記録された情報を
読取る。これにより、顧客が焼増しを所望した際、同時
プリント時と同じ条件で焼付処理を行うことができ、ト
ラブルを軽減することができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、写真処理
依頼受付装置を、各DPE店及びラボに設置し、これら
を通信回線を用いて情報を伝達するネットワーク化する
ことにより、注文内容を確実に伝達することができ、実
際に受け取った収容体との照合も確実となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には本実施例に係るフィルム10が示
されている。このフィルム10は、例えば、特開平4−
273238号に記載されているので同等のフィルムが
適用可能である。なお、本実施例のフィルム10は、ネ
ガフィルム及びポジフィルムが含まれ、かつカラーフィ
ルム及び白黒フィルムが含まれる。
【0018】フィルム10は長尺状のベースの一方の面
に乳剤が塗布されて乳剤層が形成されており、図示しな
いカメラによって画像コマ10Aが露光記録される。フ
ィルム10の幅方向端部には、フィルムの長手方向に沿
って画像コマ10Aに対応するパーフォレーション12
が設けられている。パーフォレーション12は、各画像
コマ10Aに対応して設けられている。
【0019】また、フィルム10の乳剤層形成面と反対
側の面には、例えば、米国特許第4,974,096 号に記載さ
れているのと同等の透明な磁性材料が塗布されて磁気記
録層が形成されている。磁気記録層の内、画像コマ10
Aが記録されない部分を磁気トラックS1、S2として
いる。
【0020】トラックS1、S2には、例えばフィルム
種、DXコード、製造メーカ名、製造年月日等のように
フィルム1本毎に異なるフィルム情報、情報を磁気記録
する機能を備えたカメラにより撮影日時、光源の種類、
画像のアスペクト比、撮影倍率、画像の天地方向等のよ
うに画像コマ10A毎に異なる撮影情報、並びに、同時
プリント時の露光条件(露光補正量)を記録することが
できるようになっている。
【0021】図2に示すように、本発明の収容体として
のフィルムケース18(以下では、フィルムケースとし
て一般的なパトローネと区別するためにカートリッジ1
8と称する)は、略円筒状のカートリッジ本体20と、
カートリッジ本体20内に回転自在に支持されたスプー
ル22と、で構成される。円筒状部から接線方向に突出
される突出部20Aの端部にはフィルム10が通過可能
な開口が形成されている。
【0022】スプール22には、係止部(図示省略)が
設けられ、フィルム10の後端部が脱着可能に係止され
ている。また、突出部20Aの開口には、シャッター
(図示省略)が設けられ、フィルム10の巻取り及び引
出し時には開口し、フィルム10の収容時には閉止され
るようになっている。
【0023】またカートリッジ18には、カートリッジ
本体20の外側面に、前述のフィルム情報及び個々のカ
ートリッジ18を識別するためのカートリッジ識別情報
を表すバーコード18Aと数字18Bとが記録されてい
る。
【0024】次にDPE店やラボ等に設置される、本発
明に係る写真処理依頼受付装置30について説明する。
図3に示すように、写真処理依頼受付装置30はケーシ
ング30A内に収容された本体31と、ケーシング30
Aと別体のバーコードリーダ32、カードリーダ34
と、から構成されている。
【0025】バーコードリーダ32は、写真処理依頼の
受付作業を行うオペレータの操作により、先端部に設け
られた読取部が前述のカートリッジ18に設けられたバ
ーコードに対応されることによってバーコードを読取る
ことができる。バーコードリーダ32は制御装置42に
接続されており(図4参照)、読取ったバーコードが表
すデータを制御装置42へ出力する。
【0026】ところで、DPE店に写真処理を依頼する
顧客は、予め磁気テープが貼付され該磁気テープに各顧
客を識別するための識別情報(顧客の氏名、電話番号)
が磁気記録されたカード35を所持している。このカー
ド35に記録された情報を読取るのがカードリーダ34
である。
【0027】カードリーダ34には、スリット状の溝部
34Aが設けられ、この溝部34Aにカード35が差し
込まれるようになっており、オペレータによって挿入さ
れたカード35が移動されると、カード35に磁気記録
された識別情報を読み取ることができる。カードリーダ
34は制御装置42に接続されており、読み取った識別
情報を制御装置42へ出力する。
【0028】次に、本体31について説明する。ケーシ
ング30Aの上面は一部傾斜されており、この傾斜部に
はキーボード38が設けられている。キーボード38
は、ケーシング30A内に設けられたマイクロコンピュ
ータ等で構成される制御装置42(図4参照)に接続さ
れており、キーボード38はオペレータが操作すること
によって入力された各種のデータや指示を制御装置42
へ出力するようになっている。
【0029】キーボード38が設置された傾斜部後方の
平面部上部には、ディスプレイ40が設けられており、
ディスプレイ40には制御装置42からの指示に応じて
各種のデータが表示されるようになっている。
【0030】また、本体31の右側面には、プリンタ4
4が取付けられている。プリンタ44は制御装置42に
接続されており、制御装置42からの指示に応じて各種
の情報をロール状の記録紙44Aに印刷する。プリンタ
44には、入力/表示を兼ねるタッチパネル44Bが設
けられており、プリントに際してのフォーマット等の指
示を入力でき、かつその指示内容が表示可能となってい
る。
【0031】キーボード38の右側のケーシング面に
は、プリント注文票46を挿入するための挿入口48が
設けられている。プリント注文票46は顧客が焼増し処
理を依頼する際に焼増ししたい画像コマをDPE店に伝
達するために用いられる帳票であり、焼増ししたい画像
コマを特定する情報が顧客によって所謂マークシート方
式でマークとして記録される。挿入口48の内部にはマ
ークシートリーダ50が設けられている。マークシート
リーダ50はオペレータが挿入部48にプリント注文票
46を挿入することにより、該プリント注文票46に記
録されたマークを読み取ることができる。マークシート
リーダ50は制御装置42に接続されており、読み取っ
たマークが表す情報を制御装置42へ出力する。
【0032】また、キーボード38の左側には、フロッ
ピーディスク装填部49が配設されており、前記プリン
ト注文票46の代わりにフロッピーディスクに記録され
た情報を読取って、制御装置42へ出力することも可能
となっている。さらに、読み取られた情報を、プロッピ
ーディスクに記録し、保管することも可能である。
【0033】ディスプレイ40の図3の左側には、フィ
ルムデータ読取装置36が配設されている。フィルムデ
ータ読取装置36はケーシング30Aの上面に開口30
Bが設けられており、さらに開口30Bに対応して遮光
蓋52が設けられている。遮光蓋52は開口30Bを閉
止する位置、または開口30Bを開放する位置へ回転可
能とされている。なお、遮光蓋52には、カートリッジ
18のスプール22を支持する突起部52Aが設けら
れ、閉止状態で、スプール22の一端に軸支されるよう
になっている。
【0034】ケーシング36A内部には開口30Bに対
応する位置にカートリッジ装填部56が配設されてお
り、開放状態とされた開口30Bを介して投入されたカ
ートリッジ18は、カートリッジ装填部56に受け渡さ
れて読取位置にセットされる。
【0035】また、フィルムデータ読取装置36内部の
読取位置の近傍にはカートリッジ駆動アクチュエータ6
0(図4参照)が配設されている。カートリッジ駆動ア
クチュエータ60は制御装置42に接続されており、制
御装置42からの指示に応じてカートリッジ18のスプ
ール22を回転させる。また、制御装置42からの指示
に応じてカートリッジ18の露出部を介してシャッター
を開閉させる。読取位置に位置しているカートリッジ1
8の開口26に対応する位置には搬送ローラ対62が設
けられており、搬送ローラ対62の下流側には所定間隔
隔てて搬送ローラ対64が設けられている。搬送ローラ
対62、64はパルスモータ66(図4参照)の駆動力
が伝達されて回転し、フィルム10を搬送する。パルス
モータ66は搬送ローラ用ドライバ68を介して制御装
置42に接続されており、制御装置42からの指示に応
じて搬送ローラ対62、64を回転させる。これによ
り、フィルム10は、カートリッジ18から引き出さ
れ、搬送ローラ対62、64を介し、かつガイド板65
に案内されてリール67に巻き取られるようになってい
る。このリール67は、カートリッジ18から引き出さ
れたフィルム10を一時的に収容する役目を有してい
る。
【0036】搬送ローラ対62と搬送ローラ対64との
間には、フィルム10のトラックに対応して読取ヘッド
(磁気ヘッド)70が設けられている。読取ヘッド70
は増幅器72、A/D変換器74を介して制御装置42
に接続されている(図4参照)。トラックに記録されて
いる情報は、フィルム10搬送時に読取ヘッド70で読
み取られ、デジタルデータに変換されて制御装置42へ
出力される。
【0037】次に図5及び図6のフローチャートを参照
して本実施例の作用を説明する。最初に図5のフローチ
ャートを参照し、写真処理依頼受付装置30で行われる
メインの処理について説明する。なお図5に示す処理
は、写真処理依頼受付装置30の電源が投入されると、
制御装置42において実行される。
【0038】ステップ100では初期設定として、バー
コードリーダ32及びカードリーダ34を作動させると
共に制御装置42の図示しないメモリをクリアし、更に
制御装置42に内蔵されているタイマからの本日の年月
日の取り込みを行う。ステップ102ではキーボード3
8よりデータが入力されたか否か判定する。ステップ1
02の判定が否定された場合には、ステップ104でカ
ードリーダ34よりデータが入力されたか否か判定す
る。ステップ104の判定が否定された場合には、ステ
ップ106でバーコードリーダ32よりデータが入力さ
れたか否か判定する。
【0039】ステップ106の判定も否定された場合に
は、ステップ108でマークシートリーダ50よりデー
タが入力されたか否か判定する。ステップ108の判定
も否定された場合には、オペレータによってキーボード
38が操作されることによりフィルムデータ読取指示が
入力されたか否かをステップ110で判定する。ステッ
プ110の判定も否定された場合には、ステップ112
で後述する伝票を発行するために必要な全てのデータが
揃ったか否か判定する。ステップ112の判定も否定さ
れた場合にはステップ102へ戻り、ステップ102〜
112の何れかの判定が肯定される迄ステップ102〜
112の判定を繰り返す。
【0040】ところで、写真処理を依頼する場合、顧客
は処理対象のフィルム10を収容しているカートリッジ
18及びカード35を持参(焼増し処理を依頼する場合
にはプリント依頼票46も持参)してDPE店に出向
き、依頼する写真処理の種類(現像/同時プリント/焼
増し等)をオペレータに口頭で伝達すると共に、カート
リッジ18、カード35等をオペレータに手渡す。これ
によりオペレータは、まずキーボード38を操作して依
頼された写真処理の種類を入力し、次にカード35をカ
ードリーダ34にセットしてカード35に記録されてい
る情報を読み取らせた後にカード35を顧客に返却し、
次にカートリッジ18に記録されているバーコードをバ
ーコードリーダ32によって読み取らせ、次にフィルム
10のトラックに磁気記録されている情報の読み取りを
指示する。更に、焼増し処理を依頼された場合には、プ
リント依頼票46を挿入部48に挿入し、プリント依頼
票46に記録されている情報をマークシートリーダ50
によって読み取らせる。
【0041】上記により、写真処理依頼受付装置30で
は、まずステップ102の判定が肯定され、ステップ1
14で入力されたデータ(この場合は依頼された写真処
理の種類)をメモリに記憶し、ステップ116で入力デ
ータの内容をディスプレイ40に表示してステップ10
2へ戻る。これにより、オペレータは入力データの内容
をディスプレイ40によって確認することができる。な
お、前述のステップ112で判定する全データの内容
は、上記で入力された写真処理の種類に応じて変化し、
例えば同時プリントが依頼された場合にはプリントサイ
ズ等のデータが入力されないと前記ステップ112の判
定は肯定されない。また例えば焼増しが依頼された場合
には、焼増しを行う画像コマを特定するデータが入力さ
れないと前記判定は肯定されない。
【0042】次に、カード35から読み取ったデータが
カードリーダ34から入力されることによってステップ
104の判定が肯定され、ステップ114で入力された
データをメモリに記憶すると共にステップ116で入力
データの内容をディスプレイ40に表示する。次に、カ
ートリッジ18に記録されたバーコードのデータがバー
コードリーダ32から入力されることによってステップ
106の判定が肯定され、上記と同様に入力データをメ
モリに記憶する(ステップ114)と共に、入力データ
の内容を表示する(ステップ116)。なお、キーボー
ド38の操作誤り、バーコードリーダ32やカードリー
ダ34の読取エラー等により、制御装置42に入力され
たデータが異常であった場合には、ディスプレイ40に
表示された内容をオペレータが確認することによってこ
れが検出され、入力データが正常であるとオペレータが
判断する迄各種の情報の入力が繰り返し行われ、その都
度メモリに記憶されているデータが更新されることにな
る。
【0043】また、顧客から依頼された写真処理が焼増
しである場合には、更に挿入部48にプリント注文票4
6が挿入され、プリント注文票46に記録されている情
報がマークシートリーダ50によって読み取られて出力
されることによってステップ108の判定が肯定され
る。これにより、前記と同様にステップ114で入力デ
ータがメモリに記憶され、入力データの内容がディスプ
レイ40に表示されることになる。
【0044】次に、オペレータによりフィルムデータの
読取指示が入力されることによってステップ110の判
定が肯定され、ステップ118でフィルムデータ読取処
理が行われる。このフィルムデータ読取処理について、
図6のフローチャートを参照して説明する。まず、遮光
蓋52を回転させ、開口36Bを開放し、カートリッジ
18を投入し、再度、遮光蓋52を閉止する。ステップ
132ではカートリッジ18が投入されたか否か判定す
る。ステップ132の判定が肯定されるとステップ13
4で遮光蓋52が閉止されたか否かが判定される。ここ
で、肯定判定されると、ステップ136では前記投入さ
れたカートリッジ18が所定位置に装填されているか否
かが判断され、肯定判定されると、ステップ138でカ
ートリッジ駆動アクチュエータ60によりカートリッジ
18のカム27を図2(A)に示す位置へ回動させる。
これによりカートリッジ18の開口26が開放される。
次にステップ140でカートリッジ駆動アクチュエータ
60によりスプール22を回転させ、フィルム10の先
端部をカートリッジ18内部から引き出し、搬送ローラ
対62、64にフィルム10を挟持させる。
【0045】ステップ142では搬送ローラ用ドライバ
68を介してパルスモータ66を駆動し、搬送ローラ対
62、64によってフィルム10を引出し方向に搬送す
ると共に、フィルム10のトラックS1、S2に記録さ
れた情報を読取ヘッド70によって読み取る。ステップ
114ではトラックS1、S2の読み取りが完了したか
否か判定し、ステップ144の判定が肯定されるまでス
テップ142の処理を継続する。なお、上述のフィルム
10の搬送に伴い、フィルム10の先端部はガイド板6
5によって、リール67に巻き取られ、一時的に収容さ
れる。
【0046】トラックS1、S2に記録された情報の読
み取りが完了するとステップ144の判定が肯定され、
ステップ146でパルスモータ66を逆転させると共
に、カートリッジ駆動アクチュエータ60によってスプ
ール22を巻取方向に回転させ、引き出したフィルム1
0をカートリッジ18内に全て収容させる。次にステッ
プ148でカム27を図2(B)に示す位置に回動さ
せ、カートリッジ18の開口26を閉止する。
【0047】次のステップ150では、ディスプレイ4
0上に「カートリッジ取出可能」である旨の表示をし、
図5のフローチャートのステップ102へ移行する。
【0048】上記のようにして伝票を発行するために必
要な全てのデータが揃うとステップ112の判定が肯定
され、ステップ120へ移行する。ステップ120では
上記により入力されたデータのIDを設定し、次いでス
テップ122でこのデータを伝票を発行するために編集
する。例えば、焼増し処理依頼時に入力される焼増しす
る画像コマを特定するためのデータ等は顧客に渡す伝票
には不要な情報であり、顧客に渡す伝票を発行するため
の編集情報からは前記のようなデータは取り除かれる。
なお写真処理の納期については、依頼された写真処理の
種類に応じて受付年月日より自動的に計算される。また
依頼された写真処理の各々には、各々の依頼を区別する
ために受付番号が自動的に付与される。
【0049】次のステップ124では上記で編集された
データに基づいて、一例として図7に示すような顧客
用、ラボ(現像所)用、DPE店用の3枚の伝票を発行
するようプリンタ44に指示し、次のステップ126で
全データがIDをキーワードとしてフロッピディスクに
ファイリングされる。
【0050】次のステップ127では、ファイリングし
たデータをラボに伝送する必要があるか否かが判断さ
れ、否定判定の場合には、ステップ102へ移行する。
また、肯定判定の場合には、ステップ128でIDの入
力要求がなされ、ステップ129でこのIDに基づくデ
ータが読み込まれる。このとき、当然ディスプレイ40
には、読み込まれたデータが表示される。
【0051】次のステップ130では、読み込まれたデ
ータの伝送が開始され、ステップ131で終了したと判
定されると、ステップ102へ戻る。
【0052】以上により、単一の写真処理依頼に対する
受付処理が完了し、顧客用の伝票は顧客に手渡され、ラ
ボ用の伝票は顧客より預かったカートリッジ18と共に
ラボへ送られ(或いはデータは先に伝送され)、DPE
店用の伝票はDPE店で保管される。なお、顧客用の伝
票は、依頼された写真処理を受付けたことを表す伝票で
あり、一例として図7(A)に示すように受付年月日、
受付番号、顧客の氏名、電話番号、依頼された写真処理
の内容、仕上がり日等の情報が記録される。
【0053】またラボ用の伝票は、依頼された写真処理
の内容をラボに伝達するための伝票であり、一例として
図7(C)に示すように、上記情報に加えて依頼された
写真処理の更に細かな内容(例えばフィルムメーカ名、
焼増しが依頼された場合には焼増しを行う画像コマのコ
マ番号や焼増し枚数)が併せて記録される。また、DP
E店用の伝票は、写真処理の仕上がり時に顧客の依頼通
りに仕上がっているか否かをチェックするための伝票で
あり、DPE店で保管する控えとして発行される。
【0054】このように、本実施例では必要な全ての情
報を顧客から聞き取ったり、手書きで伝票を発行したり
する必要がないので、写真処理依頼の受付作業が容易と
なり顧客からの写真処理の依頼を効率良く受付けること
ができると共に、聞き取り誤りや記入誤り等が生ずるこ
とも防止できる。また、本実施例では顧客、ラボ及びD
PE店が従来通りに伝票を保管するという形態で写真処
理に関する情報を保存するので、写真処理の依頼を受付
けてから写真処理結果を顧客に受け渡すまでの既存の処
理の流れを変える必要はなく、本実施例に係る写真処理
依頼受付装置30をDPE店に設置するのみで本発明を
実施することができる。
【0055】なお、上記では、収容体に記録されたデー
タを読み取る手段としてのバーコードリーダ32、及び
フィルムに記録されたデータを読み取るフィルム読取手
段としてのフィルムデータ読取装置36を設けた場合を
例に説明したが、これに限定されるものではなく、何れ
か一方のみを設けてもよい。また、既存のパトローネの
所定部位に設けられているフィルム種等を表す導電パタ
ーンを読み取るとして導電パターン読取手段で構成して
もよい。
【0056】更に、フィルムを収容する収容体への情報
の記録はバーコードに限定されるものではなく、収容体
に予め磁気材料を塗布、或いは磁気テープを貼付するこ
とによって磁気記録部を設けておき、該磁気記録部に情
報を磁気記録してもよい。フィルム又は収容体に情報を
磁気記録するようにした場合、前述の導電パターンと比
較して顧客が任意の情報を容易に追加記録することがで
きると共に、記録した情報が書き替え可能となるので好
ましい。また、フィルムへの情報の記録についても、フ
ィルムに予め設けた磁気記録層に情報を磁気記録するこ
とに限定されるものではなく、例えばインク等によりバ
ーコード等の形態で光学的に情報を記録することも可能
である。
【0057】また、上記では本発明に係る記録媒体とし
て磁気テープが貼付されたカード35を例に説明した
が、メモリカード等を用いてもよい。また、顧客を識別
する識別情報は個々の顧客を識別できればよいので、氏
名や電話番号に限定されるものではなく、例えば本発明
に係る記録媒体として既存のクレジットカードやキャッ
スディスペンサを利用するときに用いるキャッシュディ
スペンスカード等を適用し、これらのカードに記載され
ている記号や番号等を識別情報として読み取るようにし
てもよい。また、上記では第3の読取手段を、プリント
注文票にマークシート方式で記録されたマークを読み取
るマーク読取手段としてのマークシートリーダ50で構
成していたが、これに限定されるものではなく、プリン
ト注文票に顧客が手書きで記入した数字等の文字を読み
取るOCR等の文字読取手段を適用してもよい。
【0058】また、上記では顧客から写真処理として現
像又は同時プリント又は焼増しが依頼される場合を例に
説明したが、本発明に係る写真処理は上記に限定される
ものではなく、例えば引伸し、はがき等へのプリント、
スライドフィルムの作成等も含まれることは言うまでも
ない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、写真処理
を依頼する顧客が持参したフィルム、又は該フィルムを
収容する収容体に予め記録されている前記写真処理に関
する情報を第1の読取手段によって読み取ると共に、顧
客が所持している記録媒体に予め記録されている顧客を
識別するための識別情報を第2の読取手段によって読み
取り、発行手段では、前記読み取られた情報を用いて少
なくとも依頼された写真処理を受付けたことを表す顧客
に渡すための第1の伝票、及び前記依頼された写真処理
の内容を作業所に伝達するための第2の伝票を発行する
ようにしたので、顧客からの写真処理の依頼を効率良く
かつ誤りなく受付けることができる、という優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るフィルムの平面図である。
【図2】カートリッジの斜視図である。
【図3】写真処理依頼受付装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図4】写真処理依頼受付装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本実施例の作用として写真処理依頼受付装置で
行われる処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】写真処理依頼受付装置で行われるフィルムデー
タ読取処理を説明するフローチャートである。
【図7】(A)は顧客用の伝票、(B)はDPE店用の
伝票、(C)はラボ用の伝票のフォーマットの一例を示
すイメージ図である。
【符号の説明】
10 フィルム 18 カートリッジ 30 写真処理依頼受付装置 32 バーコードリーダ 34 カードリーダ 35 カード 36 フィルムデータ読取装置 42 制御装置 44 プリンタ 46 プリント注文票 50 マークシートリーダ 70 読取ヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の記憶媒体に記憶された顧客を特定
    するデータを読取る第1の読取手段と、 第2の記憶媒体に記憶された顧客が依頼する写真処理条
    件を読取る第2の読取手段と、 顧客が持参したフィルム又はフィルムを収容する収容体
    に予め記録されている写真処理に関する情報を読取る第
    3の読取手段と、 前記第1乃至第3の読取手段で読み取られた情報を一括
    するIDを定め、該IDに基づいて一連の情報をファイ
    リングするデータファイル手段と、 前記データファイル手段にファイリングされた情報を印
    刷する印刷手段と、 前記IDが一致する全ての情報を一括して印刷させるべ
    く前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、 を有する写真処理依頼受付装置。
  2. 【請求項2】 前記第3の読取手段が、フィルムに設け
    られた磁気層に記録された磁気情報を読取る磁気ヘッド
    を備えており、前記収容体を所定の位置に装填した状態
    でフィルムを引出し、搬送しながら前記磁気ヘッドと磁
    気層とを対応させることを特徴とする請求項1記載の写
    真処理依頼受付装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載の写真
    処理依頼受付装置は、DPE店又はラボに設置され、こ
    のDPE店とラボ間との間に通信回線を用いて情報を伝
    達するネットワーク網が敷設されていることを特徴とす
    る写真処理依頼受付装置。
JP4238394A 1994-03-09 1994-03-14 写真処理依頼受付装置 Pending JPH07248599A (ja)

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