JPH0724765B2 - 脱色用吸着剤組成物 - Google Patents
脱色用吸着剤組成物Info
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- JPH0724765B2 JPH0724765B2 JP10306986A JP10306986A JPH0724765B2 JP H0724765 B2 JPH0724765 B2 JP H0724765B2 JP 10306986 A JP10306986 A JP 10306986A JP 10306986 A JP10306986 A JP 10306986A JP H0724765 B2 JPH0724765 B2 JP H0724765B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は脱色用吸着剤組成物に関するもので、より詳細
には各種油脂類或いは各種抽出物中に含有される色素或
いは他の不純物を吸着除去する用途に有利に使用し得る
吸着剤組成物に関する。
には各種油脂類或いは各種抽出物中に含有される色素或
いは他の不純物を吸着除去する用途に有利に使用し得る
吸着剤組成物に関する。
(従来の技術) 従来、各種油脂類或いは天然物の抽出液等に含まれる色
素或いは他の不純物を除去する目的には、酸性白土、フ
ーラスアース等のモンモリロナイト族粘土鉱物や、活性
白土等の該粘土鉱物の酸処理物が使用されている。
素或いは他の不純物を除去する目的には、酸性白土、フ
ーラスアース等のモンモリロナイト族粘土鉱物や、活性
白土等の該粘土鉱物の酸処理物が使用されている。
例えば、油脂類の脱色処理に際しては、上述したアルミ
ノケイ酸質脱色用吸着剤を油脂当り0.1乃至5重量%の
量で添加し、50乃至150℃の温度で5乃至30分間攪拌
し、次いで色素を吸着した脱色剤を過分離する。
ノケイ酸質脱色用吸着剤を油脂当り0.1乃至5重量%の
量で添加し、50乃至150℃の温度で5乃至30分間攪拌
し、次いで色素を吸着した脱色剤を過分離する。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したアルミノケイ酸質脱色処理用吸着剤は表面積が
大であり、一般の色素類を吸着せしめるという目的には
概ね満足し得るものではあるが、或る種の色素類、例え
ば分子量の大きい着色成分を除去する目的には未だ十分
満足し得るものではなかった。
大であり、一般の色素類を吸着せしめるという目的には
概ね満足し得るものではあるが、或る種の色素類、例え
ば分子量の大きい着色成分を除去する目的には未だ十分
満足し得るものではなかった。
例えば、成熟の程度が完全でない植物種子類にはクロロ
フイルが含有されており、このような種子類から採取さ
れる植物油脂中には当然のことながら、他の着色成分と
共にクロロフイル成分が含有されている。アルミノケイ
酸質吸着剤でこの種の油脂類を脱色処理すると、脱色油
の白色光による透過率は確かに向上するが、この脱色油
中には未だ無視し得ない量のクロロフイルが残留するこ
とが認められる。しかして、油脂類中に残留するクロロ
フイル等の高分子量着色成分は成品のフレーバー(香
味)特性に影響を及ぼすばかりではなく、変敗の原因と
もなることから、その除去が強く望まれている。
フイルが含有されており、このような種子類から採取さ
れる植物油脂中には当然のことながら、他の着色成分と
共にクロロフイル成分が含有されている。アルミノケイ
酸質吸着剤でこの種の油脂類を脱色処理すると、脱色油
の白色光による透過率は確かに向上するが、この脱色油
中には未だ無視し得ない量のクロロフイルが残留するこ
とが認められる。しかして、油脂類中に残留するクロロ
フイル等の高分子量着色成分は成品のフレーバー(香
味)特性に影響を及ぼすばかりではなく、変敗の原因と
もなることから、その除去が強く望まれている。
従って、本発明は油脂類や天然物抽出物中に含有される
不純着色成分の全てを有効に吸着除去し得る吸着剤組成
物を提供することを課題とする。本発明はまた、広範な
分子量の不純着色成分に対して優れた吸着性を示す吸着
剤組成物を提供することを課題とする。
不純着色成分の全てを有効に吸着除去し得る吸着剤組成
物を提供することを課題とする。本発明はまた、広範な
分子量の不純着色成分に対して優れた吸着性を示す吸着
剤組成物を提供することを課題とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の脱色用吸着剤組成物は、 (A)モンモリロナイト族粘土鉱物又はその酸処理から
成り且つ50m2/g以上の比表面積を有するアルミノケイ酸
質吸着剤と、 (B)層状微結晶乃至は非晶質のケイ酸マグネシウムか
ら成り且つ200m2/g以上の比表面積と50ml/g以上のメチ
レンブルー脱色力(JIS K−1470)を有するケイ酸マグ
ネシウム質吸着剤とを、 A:B=95: 5乃至50:50 特に 90:10乃至70:30 の重量比で含有することを特徴とする。
成り且つ50m2/g以上の比表面積を有するアルミノケイ酸
質吸着剤と、 (B)層状微結晶乃至は非晶質のケイ酸マグネシウムか
ら成り且つ200m2/g以上の比表面積と50ml/g以上のメチ
レンブルー脱色力(JIS K−1470)を有するケイ酸マグ
ネシウム質吸着剤とを、 A:B=95: 5乃至50:50 特に 90:10乃至70:30 の重量比で含有することを特徴とする。
(作用) 本発明は、上記(B)のケイ酸マグネシウム質吸着剤が
クロロフイル等の高分子着色物質の吸着除去に有効に作
用すると共に、このケイ酸マグネシウム質吸着剤(B)
を前記(A)のアルミノケイ酸質吸着剤と併用すると、
高分子着色物質の除去率及び全着色物質の除去率が、上
記吸着剤(A)及び(B)の算術平均値から予測される
値よりも高くなるという知見に基づくものである。
クロロフイル等の高分子着色物質の吸着除去に有効に作
用すると共に、このケイ酸マグネシウム質吸着剤(B)
を前記(A)のアルミノケイ酸質吸着剤と併用すると、
高分子着色物質の除去率及び全着色物質の除去率が、上
記吸着剤(A)及び(B)の算術平均値から予測される
値よりも高くなるという知見に基づくものである。
第1図は、吸着剤組成物中のケイ酸マグネシウム質吸着
剤(B)の含有量を種々変化させて、下記条件 温 度 110℃ 時 間 20分 添加量 1.2重量% でナタネ油を脱色処理したときの、ケイ酸マグネシウム
含有量(横軸)と、処理油の白色光透過率(右縦軸)及
び処理油中のクロロフイル含有量(左縦軸)との関係を
示す。
剤(B)の含有量を種々変化させて、下記条件 温 度 110℃ 時 間 20分 添加量 1.2重量% でナタネ油を脱色処理したときの、ケイ酸マグネシウム
含有量(横軸)と、処理油の白色光透過率(右縦軸)及
び処理油中のクロロフイル含有量(左縦軸)との関係を
示す。
上記第1図の結果によると、ケイ酸マグネシウム吸着剤
(B)を5乃至50重量%特に10乃至30重量%の量で組成
物中に含有させることにより、クロロフイルの残存量を
顕著に減少せしめながら、しかも夫々単独使用の場合よ
りも、被処理油の透過率を顕著に向上させ得ることが了
解される。
(B)を5乃至50重量%特に10乃至30重量%の量で組成
物中に含有させることにより、クロロフイルの残存量を
顕著に減少せしめながら、しかも夫々単独使用の場合よ
りも、被処理油の透過率を顕著に向上させ得ることが了
解される。
本発明において、高分子量の着色物質とは、クロロフイ
ルのように、それ自体の分子量が500以上、特に700以上
の色素類や、色素類とタンパク質及び/又は糖類とが結
合した高分子物質等が挙げられる。
ルのように、それ自体の分子量が500以上、特に700以上
の色素類や、色素類とタンパク質及び/又は糖類とが結
合した高分子物質等が挙げられる。
本発明において、アルミノケイ酸質吸着剤(A)とケイ
酸マグネシウム質吸着剤(B)とを前述した量比で組合
せ使用することにより被処理物質中の着色物質の除去率
(光線透過率)が相乗的に向上することの理由は未だ解
決されるに至っていないが、本発明者等はその理由を次
のように推定している。即ち、着色物質には、その分子
量や化学組成によって種々の吸着速度のものが混在して
おり、一方吸着剤には一定のものを吸着して収容するた
めの細孔と、該細孔中に物質を吸着保持するための活性
サイトとが存在するが、本発明の吸着剤組成物では、吸
着速度の比較的遅い着色物質に対しても、吸着のための
細孔と活性サイトとが維持されるため、吸着物質の吸着
除去率の相乗的向上が得られるもの思われる。
酸マグネシウム質吸着剤(B)とを前述した量比で組合
せ使用することにより被処理物質中の着色物質の除去率
(光線透過率)が相乗的に向上することの理由は未だ解
決されるに至っていないが、本発明者等はその理由を次
のように推定している。即ち、着色物質には、その分子
量や化学組成によって種々の吸着速度のものが混在して
おり、一方吸着剤には一定のものを吸着して収容するた
めの細孔と、該細孔中に物質を吸着保持するための活性
サイトとが存在するが、本発明の吸着剤組成物では、吸
着速度の比較的遅い着色物質に対しても、吸着のための
細孔と活性サイトとが維持されるため、吸着物質の吸着
除去率の相乗的向上が得られるもの思われる。
(発明の好適実施態様の説明) 本発明においては、アルミノケイ酸質吸着剤として、モ
ンモリロナイト族粘土鉱物或いはその酸処理物を使用す
る。この吸着剤は、50m2/g以上、特に100m2/g以上の比
表面積を有することが脱色能の点で重要である。大きな
比表面積を有する限り、酸性白土、フラースアース、ベ
ントナイト、サブベントナイト、バイデライト、ノント
ロナイト等の天然に産出するもモンモリロナイト族粘土
をそのまま単独で或いは活性白土との組合せで用いるこ
とができる。
ンモリロナイト族粘土鉱物或いはその酸処理物を使用す
る。この吸着剤は、50m2/g以上、特に100m2/g以上の比
表面積を有することが脱色能の点で重要である。大きな
比表面積を有する限り、酸性白土、フラースアース、ベ
ントナイト、サブベントナイト、バイデライト、ノント
ロナイト等の天然に産出するもモンモリロナイト族粘土
をそのまま単独で或いは活性白土との組合せで用いるこ
とができる。
上述したモンモリロナイト族粘土鉱物は、一般にこれを
酸処理することにより、比表面が増大し、吸着能も向上
することが知られており、従って酸処理物を用いること
が望ましい。
酸処理することにより、比表面が増大し、吸着能も向上
することが知られており、従って酸処理物を用いること
が望ましい。
粘土鉱物の酸処理は、粘土鉱物の面指数〔001〕のX−
線回折ピークが原料粘土のそれに比して小さくなり且つ
生成物のAl2O3:SiO2のモル比が1:5乃至1:30の範囲とな
るように行うのがよい。酸処理条件は、それ自体公知の
条件に準ずることができる。例えば、酸としては、硫
酸、塩酸、硝酸等の鉱酸類や、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸、酢酸等の有機酸が使用されるが、硫
酸等の鉱酸の使用が一般的である。粘土鉱物と酸との接
触方式も任意のものであってよく、例えば粘土と酸とを
スラリー状態で接触させるスラリー活性法、粒状化した
粘土と酸とを固‐液接触させる粒状活性法、粘土と酸と
の混合物を乾式(粒状物内)で反応させ、次いで副生塩
類を抽出する乾式活性法等を採用し得る。酸の使用量
は、酸処理条件によっても相違するが、生成物中のAl2O
3:SiO2のモル比が前述した範囲となり、且つ粘土鉱物
中のFe2O2,MgO或いはアルカリ金属分等の他の塩基性成
分が一部除去されるものであればよい。例えば、乾式活
性法では、粘土鉱物中の塩基性成分に対して0.2乃至0.8
当量、特に0.3乃至0.6当量の酸又は酸水溶液を用いて、
酸処理を行う。反応条件は、60乃至300℃の温度及び10
乃至600分間の時間から、前述した要件が満されるよう
に定める。反応生成物からの可溶性塩基成分の抽出は、
それらの加水分解が防止されるように、pH1以下の水性
媒体中で行う。
線回折ピークが原料粘土のそれに比して小さくなり且つ
生成物のAl2O3:SiO2のモル比が1:5乃至1:30の範囲とな
るように行うのがよい。酸処理条件は、それ自体公知の
条件に準ずることができる。例えば、酸としては、硫
酸、塩酸、硝酸等の鉱酸類や、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸、酢酸等の有機酸が使用されるが、硫
酸等の鉱酸の使用が一般的である。粘土鉱物と酸との接
触方式も任意のものであってよく、例えば粘土と酸とを
スラリー状態で接触させるスラリー活性法、粒状化した
粘土と酸とを固‐液接触させる粒状活性法、粘土と酸と
の混合物を乾式(粒状物内)で反応させ、次いで副生塩
類を抽出する乾式活性法等を採用し得る。酸の使用量
は、酸処理条件によっても相違するが、生成物中のAl2O
3:SiO2のモル比が前述した範囲となり、且つ粘土鉱物
中のFe2O2,MgO或いはアルカリ金属分等の他の塩基性成
分が一部除去されるものであればよい。例えば、乾式活
性法では、粘土鉱物中の塩基性成分に対して0.2乃至0.8
当量、特に0.3乃至0.6当量の酸又は酸水溶液を用いて、
酸処理を行う。反応条件は、60乃至300℃の温度及び10
乃至600分間の時間から、前述した要件が満されるよう
に定める。反応生成物からの可溶性塩基成分の抽出は、
それらの加水分解が防止されるように、pH1以下の水性
媒体中で行う。
次いで水洗した後乾燥し、粉砕し、製品とする。
本発明で用いるケイ酸マグネシウム質吸着剤は、層状微
結晶乃至は非晶質のケイ酸マグネシウムから成り、且つ
200m2/g以上、特に300m2/g以上の比表面積と50ml/g以
上、特に80ml/g以上のメチレンブルー脱色力を有するも
のでなければならない。このケイ酸マグネシウム質吸着
剤は、既に述べた通り、アルミノケイ酸質吸着剤のそれ
とは異なる活性吸着サイトと吸着細孔とを提供するもの
である。
結晶乃至は非晶質のケイ酸マグネシウムから成り、且つ
200m2/g以上、特に300m2/g以上の比表面積と50ml/g以
上、特に80ml/g以上のメチレンブルー脱色力を有するも
のでなければならない。このケイ酸マグネシウム質吸着
剤は、既に述べた通り、アルミノケイ酸質吸着剤のそれ
とは異なる活性吸着サイトと吸着細孔とを提供するもの
である。
このケイ酸マグネシウムは、SiO4の四面体層とMgO6の八
面体層とが層状に結合した二層構造及び/又はMgO6の八
面体層を間に挟んで2つのSiO4の四面体層がサンドイッ
チされた三層構造を基本としており、この基本構造がC
軸方向に多数積層されたものでは層状微結晶性であり、
この積層の数が著しく少ないか或いは積層の程度が不完
全なものでは非晶質である。
面体層とが層状に結合した二層構造及び/又はMgO6の八
面体層を間に挟んで2つのSiO4の四面体層がサンドイッ
チされた三層構造を基本としており、この基本構造がC
軸方向に多数積層されたものでは層状微結晶性であり、
この積層の数が著しく少ないか或いは積層の程度が不完
全なものでは非晶質である。
このケイ酸マグネシウムは上記層状構造に関連して、比
表面積が大であり、また吸着性に優れている。また、ケ
イ酸マグネシウム質吸着剤は、アルミノケイ酸質吸着剤
とは、化学組成を異にするばかりではなく、その特性に
おいても下記第1表の点で相違する。
表面積が大であり、また吸着性に優れている。また、ケ
イ酸マグネシウム質吸着剤は、アルミノケイ酸質吸着剤
とは、化学組成を異にするばかりではなく、その特性に
おいても下記第1表の点で相違する。
これらの特性を組合せることにより、本発明の吸着剤組
成物では、優れた総合的な脱色性能が得られるものであ
る。
成物では、優れた総合的な脱色性能が得られるものであ
る。
本発明に用いるケイ酸マグネシウムは、粘土鉱物の酸処
理により得られた活性ケイ酸或は活性アルミノケイ酸
と、マグネシウムの酸化物、水酸化物又は反応条件下に
前記酸化物乃至水酸化物を形成し得る化合物とを、水の
存在下に反応させることにより得られる。
理により得られた活性ケイ酸或は活性アルミノケイ酸
と、マグネシウムの酸化物、水酸化物又は反応条件下に
前記酸化物乃至水酸化物を形成し得る化合物とを、水の
存在下に反応させることにより得られる。
活性アルミノケイ酸としては前述したものが使用され、
一方活性ケイ酸としては前述した粘土鉱物を徹底的に酸
処理したものが使用される。
一方活性ケイ酸としては前述した粘土鉱物を徹底的に酸
処理したものが使用される。
マグネシウム原料としては、マグネシウムの酸化物、水
酸化物または反応条件下に前記酸化物乃至水酸化物を形
成し得る化合物を使用し得る。このような化合物として
は、マグネシウムのアルコキシド等を挙げることができ
る。種々のマグネシウム塩をその場でマグネシウム水酸
化物に分解させて反応に供することもできるが、品質の
よいフイロケイ酸マグネシウム塩を製造するには、種々
の水溶性塩類の反応系への混入は可及的に避けるべきで
ある。マグネシウムの酸化物、水酸化物が好適な原料で
ある。
酸化物または反応条件下に前記酸化物乃至水酸化物を形
成し得る化合物を使用し得る。このような化合物として
は、マグネシウムのアルコキシド等を挙げることができ
る。種々のマグネシウム塩をその場でマグネシウム水酸
化物に分解させて反応に供することもできるが、品質の
よいフイロケイ酸マグネシウム塩を製造するには、種々
の水溶性塩類の反応系への混入は可及的に避けるべきで
ある。マグネシウムの酸化物、水酸化物が好適な原料で
ある。
活性ケイ酸分(SiO2)とマグネシウム原料(MgO)と
は、実質上化学量論的量で反応に用いるのがよい。MgO:
SiO2のモル比は3:4であるのが好ましいが、2:4乃至6:4
の範囲内でモル比を変動させることは許容できる。
は、実質上化学量論的量で反応に用いるのがよい。MgO:
SiO2のモル比は3:4であるのが好ましいが、2:4乃至6:4
の範囲内でモル比を変動させることは許容できる。
両者の反応を80〜90℃の比較的低温で行うときには非晶
質のものが得られ、一方110乃至200℃の温度で水熱処理
することにより、層状微結晶のケイ酸マグネシウムが得
られる。
質のものが得られ、一方110乃至200℃の温度で水熱処理
することにより、層状微結晶のケイ酸マグネシウムが得
られる。
本発明に好適に使用されるケイ酸マグネシウムは、主成
分として、式 Mg3Si4O10(OH)2・nH2O 式中nは5以下の数である の組成を有し、面間隔4.5〜4.6Å、2.5〜2.6Å及び1.5
〜1.6ÅにX線回折ピークを有し、下記式 IS=tanθ2/tanθ1 式中、θ1は面間隔4.5〜4.6ÅのX線回折ピークにおけ
るピーク垂線と狭角側ピーク接線とがなす角度、θ2は
該ピークにおけるピーク垂線と広角側ピーク接線とがな
す角度を示す、 で定義される積層不整指数(IS)が3.0以上であるもの
である。
分として、式 Mg3Si4O10(OH)2・nH2O 式中nは5以下の数である の組成を有し、面間隔4.5〜4.6Å、2.5〜2.6Å及び1.5
〜1.6ÅにX線回折ピークを有し、下記式 IS=tanθ2/tanθ1 式中、θ1は面間隔4.5〜4.6ÅのX線回折ピークにおけ
るピーク垂線と狭角側ピーク接線とがなす角度、θ2は
該ピークにおけるピーク垂線と広角側ピーク接線とがな
す角度を示す、 で定義される積層不整指数(IS)が3.0以上であるもの
である。
本発明の組成物において、前記(A)及び(B)の成分
は混合粉末の形で有利に使用されるが、所望によって
は、混合物を微細粒状に成形し、粒状吸着剤として用い
てもよい。
は混合粉末の形で有利に使用されるが、所望によって
は、混合物を微細粒状に成形し、粒状吸着剤として用い
てもよい。
吸着処理に際して、本発明の組成物を、被処理物質に対
して有効量、一般に0.1乃至5重量%の量で添加し、所
定の温度、一般に50乃至150℃の温度で攪拌下に接触さ
せて脱色処理を行う。或いは、本発明の組成物を充填し
たカラムに、被処理物を通して吸着処理を行うこともで
きる。
して有効量、一般に0.1乃至5重量%の量で添加し、所
定の温度、一般に50乃至150℃の温度で攪拌下に接触さ
せて脱色処理を行う。或いは、本発明の組成物を充填し
たカラムに、被処理物を通して吸着処理を行うこともで
きる。
脱色に用いる原料としては、植物油脂、動物油脂、各種
鉱油類、その他各種農水産物の抽出物等を挙げることが
できる。
鉱油類、その他各種農水産物の抽出物等を挙げることが
できる。
(発明の作用効果) 本発明の脱色用吸着剤組成物は、広範囲の着色成分に対
して優れた吸着性を示し、一段の処理でしかも比較的少
ない添加量で優れた脱色処理が可能となるという利点が
ある。
して優れた吸着性を示し、一段の処理でしかも比較的少
ない添加量で優れた脱色処理が可能となるという利点が
ある。
本発明を次の例で説明する。
試験方法 本明細書における各項目の試験方法は下記によった。
1.X線回折 本実施例においては、理学電気(株)製X線回折装置
(X線発生装置4036 A 1,ゴニオメーター2125D1,計数装
置5071)を用いた。回折条件は下記のとおりである。
(X線発生装置4036 A 1,ゴニオメーター2125D1,計数装
置5071)を用いた。回折条件は下記のとおりである。
ターゲット Cu フィルター Ni 検出器 SC 電圧 35kVp 電流 15mA カウント.フルスケール 8000c/s 時定数 1sec 走査速度 2°/min チャート速度 2cm/min 放射角 1° スリット巾 0.3mm 照角 6° 2.積層不整指数(IS)測定方法 a.X線回折の条件 ターゲット Cu フィルター Ni 検出器 SC 電圧 40kVp 電流 20mA カウント.フルスケール 4000c/s 時定数 2sec 走査速度 0.5°/min チャート速度 0.5cm/min 放射角 1° スリット巾 0.3mm 照角 6° 測定回折角範囲 17°〜22°(2θ) なお本実施例においては、上記条件に限定されるもので
はなく、ベースラインよりのピーク高さを2〜5cmの範
囲になるように電圧,電流等の条件を設定すればよい。
はなく、ベースラインよりのピーク高さを2〜5cmの範
囲になるように電圧,電流等の条件を設定すればよい。
b.積層不整指数(IS)算出方法 上記X線回折によって得られた回折角(2θ)19.5°〜
19.7°のピークの狭角側と広角側でそれぞれ勾配の絶対
値が最大になるようにピーク接線(a,b)を引く。つぎ
に狭角側ピーク接線aと広角側ピーク接線bの交点より
垂線cを下ろし、接線aと垂線cのなす角θ1及び接線
bと垂線cのなす角θ2を求める。
19.7°のピークの狭角側と広角側でそれぞれ勾配の絶対
値が最大になるようにピーク接線(a,b)を引く。つぎ
に狭角側ピーク接線aと広角側ピーク接線bの交点より
垂線cを下ろし、接線aと垂線cのなす角θ1及び接線
bと垂線cのなす角θ2を求める。
次式により積層不整指数(IS)を求める。
3.BET比表面積〔S.A〕 各粉体の比表面積は窒素ガスの吸着によるいわゆるBET
法に従って測定した。詳しくは次の文献を参照するこ
と。
法に従って測定した。詳しくは次の文献を参照するこ
と。
S.Brunauer,P.H.Emmett,E.Teller,J.Am.Chem.Soc,Vol.6
0,309(1938) なお、本明細書における比表面積の測定はあらかじめ15
0℃になるまで乾燥したものを0.5〜0.6g秤量びんにと
り、150℃の恒温乾燥器中で1時間乾燥し、直ちに重量
を精秤する。この試料を吸着試料管に入れ150℃に加熱
し、吸着試料管内の真空度が10-4mmHgに到達するまで脱
気し、放冷後約−196℃の液体窒素中に吸着試料管を入
れ、 PN2/P0=0.05〜0.30 (PN2:窒素ガス圧力,P0=測定時の大気圧) の間で4〜5点N2ガスの吸着量を測定する。そして死容
積を差し引いたN2ガスの吸着量を0℃、1気圧の吸着量
に変換しBET式に代入して、Vm〔c.c./g〕(試料面に単
分子層を形成するに必要な窒素ガス吸着量を示す)を求
める。比表面積 S.A=4.35×Vm〔m2/g〕 4.細孔容積〔P.V〕 BET比表面積と同様の測定装置、測定方法により、N2ガ
スの吸着量を求める。すなわち、 PN2/P0=0.05〜0.97までの−196℃におけるN2ガスの吸
着量を測定し、縦軸に0℃、1気圧に換算したN2吸着
量、横軸にPN2/P0をとり吸着等温線を求める。つぎ
に、Kelvin式 ln(PN2/P0)=−2γVLcosθ/rRT (r:細孔半径,γ:表面張力,VL:分子容,θ:接触
角) を用いて吸着等温線のPN2/P0を細孔半径に変換し、細
孔半径25〜300ÅにおけるN2吸着量ΔV〔CC./g〕を求
め、次式により細孔容積〔P.V〕を求める。
0,309(1938) なお、本明細書における比表面積の測定はあらかじめ15
0℃になるまで乾燥したものを0.5〜0.6g秤量びんにと
り、150℃の恒温乾燥器中で1時間乾燥し、直ちに重量
を精秤する。この試料を吸着試料管に入れ150℃に加熱
し、吸着試料管内の真空度が10-4mmHgに到達するまで脱
気し、放冷後約−196℃の液体窒素中に吸着試料管を入
れ、 PN2/P0=0.05〜0.30 (PN2:窒素ガス圧力,P0=測定時の大気圧) の間で4〜5点N2ガスの吸着量を測定する。そして死容
積を差し引いたN2ガスの吸着量を0℃、1気圧の吸着量
に変換しBET式に代入して、Vm〔c.c./g〕(試料面に単
分子層を形成するに必要な窒素ガス吸着量を示す)を求
める。比表面積 S.A=4.35×Vm〔m2/g〕 4.細孔容積〔P.V〕 BET比表面積と同様の測定装置、測定方法により、N2ガ
スの吸着量を求める。すなわち、 PN2/P0=0.05〜0.97までの−196℃におけるN2ガスの吸
着量を測定し、縦軸に0℃、1気圧に換算したN2吸着
量、横軸にPN2/P0をとり吸着等温線を求める。つぎ
に、Kelvin式 ln(PN2/P0)=−2γVLcosθ/rRT (r:細孔半径,γ:表面張力,VL:分子容,θ:接触
角) を用いて吸着等温線のPN2/P0を細孔半径に変換し、細
孔半径25〜300ÅにおけるN2吸着量ΔV〔CC./g〕を求
め、次式により細孔容積〔P.V〕を求める。
P.V=1.55×10-3×ΔV〔c.c./g〕 5.メチレンブルー脱色力測定方法 JIS K 1470活性炭試験方法に定める方法による。
6.脱色試験方法 脱色用吸着剤の性能を試験するには図2に示す脱色試験
器を用いる。詳しくは、化学と工業4,126(1951)を参
照すること。
器を用いる。詳しくは、化学と工業4,126(1951)を参
照すること。
脱色試験器には8本の硬質ガラス製大型試験管(容量20
0ml)が油浴にセットできる。各試験管には、下端が丸
くなった波形の攪拌棒を入れ、その下端は試験管の底部
に常に接触するようにゴム管で調節する。8本の攪拌棒
は中央の親歯車から分れた子歯車によって回転するの
で、その回転速度は全く等しく保たれる。中央の親歯車
の下には油浴を攪拌する攪拌羽がついていて、油浴内の
温度を均一に保っている。脱色試験は最大8個まで、任
意の数で試験できる。
0ml)が油浴にセットできる。各試験管には、下端が丸
くなった波形の攪拌棒を入れ、その下端は試験管の底部
に常に接触するようにゴム管で調節する。8本の攪拌棒
は中央の親歯車から分れた子歯車によって回転するの
で、その回転速度は全く等しく保たれる。中央の親歯車
の下には油浴を攪拌する攪拌羽がついていて、油浴内の
温度を均一に保っている。脱色試験は最大8個まで、任
意の数で試験できる。
7.光線透過率(T%)測定 油等の色相は光電光度計〔平沼産業(株)製EPO−B
形,使用セル20mm〕を使用し、蒸留水の白色光線透過率
を100としたときの白色光線透過率を求める。
形,使用セル20mm〕を使用し、蒸留水の白色光線透過率
を100としたときの白色光線透過率を求める。
8.ロビボンドによる色の測定方法 油等の色相は日本油化学協会制定基準油脂分析試験法
(社団法人日本油化学協会発行)2.3.1.1b−71色に定め
る方法により、ロビボンド比色計 を用いて求める。
(社団法人日本油化学協会発行)2.3.1.1b−71色に定め
る方法により、ロビボンド比色計 を用いて求める。
9.クロロフィル量の測定方法 クロロフィル量の測定は日本油化学協会制定基準油脂分
析試験法2.14.17−71クロロフィルに定める方法により
求める。
析試験法2.14.17−71クロロフィルに定める方法により
求める。
10.酸価の測定方法 油脂の酸価は日本油化学協会制定基準油脂分析試験法2.
4.1−83酸価に定める方法により求める。
4.1−83酸価に定める方法により求める。
比較例1. 新潟県北蒲原郡中条町産・酸性白土を乾燥物換算で1000
重量部とり、それに34重量%の硫酸2800重量部を加え、
85℃の水浴で6時間加熱して酸処理を行ない、水洗後、
乾燥,粉砕して、風ひにより粗粒を除き、活性白土粉末
を得た。このものの比表面積は300〔m2/g〕であった。
重量部とり、それに34重量%の硫酸2800重量部を加え、
85℃の水浴で6時間加熱して酸処理を行ない、水洗後、
乾燥,粉砕して、風ひにより粗粒を除き、活性白土粉末
を得た。このものの比表面積は300〔m2/g〕であった。
比較例2. 新潟県北蒲原郡中条町産・酸性白土を乾燥物換算で1000
重量部とり、それに34重量%の硫酸2800重量部を加え、
85℃の水浴で3時間加熱して酸処理を行ない、水洗後、
乾燥、粉砕して、風ひにより粗粒を除き、活性白土粉末
を得た。このものの比表面積は200〔m2/g〕であった。
重量部とり、それに34重量%の硫酸2800重量部を加え、
85℃の水浴で3時間加熱して酸処理を行ない、水洗後、
乾燥、粉砕して、風ひにより粗粒を除き、活性白土粉末
を得た。このものの比表面積は200〔m2/g〕であった。
比較例3. 新潟県新発田市小戸産・酸性白土1000gを110℃に温度調
節した電気乾燥機で乾燥し、粉砕して風ひにより粗粒を
除き、酸性白土粉末を得た。このものの比表面は100〔m
2/g〕であった。
節した電気乾燥機で乾燥し、粉砕して風ひにより粗粒を
除き、酸性白土粉末を得た。このものの比表面は100〔m
2/g〕であった。
実施例1. 新潟県北蒲原郡中条町産・酸性白土を粗砕したのち線状
に成型(直径:3mm)したもの250gに、該粘土に含有され
ているアルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、
ナトリウム、カリウム、チタニウム等の塩基性金層成分
の全グラム当量数(1.14グラム当量/100g乾燥物)の3.5
倍グラム当量数に相当する硫酸、すなわち34%硫酸700m
lを加え、85℃の水浴で15時間加熱し、酸処理を行なっ
た。過により水洗し、ケーキを得た。該ケーキの少量
を110℃で乾燥し、粉砕し、定量分析するとSiO2分は92.
7%(110℃乾燥物基準)であった。得られたケーキをポ
ットミルに入れ、水を加えて朝鮮ボールとともに湿式粉
砕し、SiO2分を15%含むスラリーを得た(第1工程)。
に成型(直径:3mm)したもの250gに、該粘土に含有され
ているアルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、
ナトリウム、カリウム、チタニウム等の塩基性金層成分
の全グラム当量数(1.14グラム当量/100g乾燥物)の3.5
倍グラム当量数に相当する硫酸、すなわち34%硫酸700m
lを加え、85℃の水浴で15時間加熱し、酸処理を行なっ
た。過により水洗し、ケーキを得た。該ケーキの少量
を110℃で乾燥し、粉砕し、定量分析するとSiO2分は92.
7%(110℃乾燥物基準)であった。得られたケーキをポ
ットミルに入れ、水を加えて朝鮮ボールとともに湿式粉
砕し、SiO2分を15%含むスラリーを得た(第1工程)。
つぎに得られたスラリー200g(SiO2分:30g)と水酸化マ
グネシウム(試薬一級)22gを1のオートクレーブ容
器にとり、更に水370gを加えて、500回転/分の攪拌条
件下で160℃で5時間水熱合成反応を行なった。冷却後
反応物をとりだし、過により水を分離したのち、130
℃で乾燥した。乾燥品を卓上小型サンプルミルで粉砕
し、白色微粉末を得た(第2工程)。
グネシウム(試薬一級)22gを1のオートクレーブ容
器にとり、更に水370gを加えて、500回転/分の攪拌条
件下で160℃で5時間水熱合成反応を行なった。冷却後
反応物をとりだし、過により水を分離したのち、130
℃で乾燥した。乾燥品を卓上小型サンプルミルで粉砕
し、白色微粉末を得た(第2工程)。
本品をX線回折にて分析したところ、層状フィロケイ酸
マグネシウムであった。本品の比表面積は526〔m2/
g〕、メチレンブルー脱色力は280〔ml/g〕、細孔半径25
Å以上の細孔容積0.616〔c.c/g〕であった。このフィロ
ケイ酸マグネシウムを比較例1で得た活性白土粉末に混
合し、フィロケイ酸マグネシウム5重量%,10重量%,20
重量%,50重量%混合の脱色用吸着剤を得た。つぎに、
脱色試験用硬質ガラス製大型試験管5本に脱酸ナタネ油
50gを秤りとり、上記脱色用吸着剤および比較例1の活
性白土を0.6g(油に対して1.2%)添加し、脱色温度110
℃、脱色時間20分の条件で脱色試験を行ない、No.5A
紙で過した油について、光線透過率、ロビボンド色、
クロロフィル量、酸価を測定した。その結果を第2表に
示す。
マグネシウムであった。本品の比表面積は526〔m2/
g〕、メチレンブルー脱色力は280〔ml/g〕、細孔半径25
Å以上の細孔容積0.616〔c.c/g〕であった。このフィロ
ケイ酸マグネシウムを比較例1で得た活性白土粉末に混
合し、フィロケイ酸マグネシウム5重量%,10重量%,20
重量%,50重量%混合の脱色用吸着剤を得た。つぎに、
脱色試験用硬質ガラス製大型試験管5本に脱酸ナタネ油
50gを秤りとり、上記脱色用吸着剤および比較例1の活
性白土を0.6g(油に対して1.2%)添加し、脱色温度110
℃、脱色時間20分の条件で脱色試験を行ない、No.5A
紙で過した油について、光線透過率、ロビボンド色、
クロロフィル量、酸価を測定した。その結果を第2表に
示す。
実施例2. 比較例3で得た酸性白土粉末に、実施例1で得た層状フ
ィロケイ酸マグネシウムを混合し、フィロケイ酸マグネ
シウム5,10,30重量%混合の脱色用吸着剤を得た。つぎ
に、脱色試験用硬質ガラス製大型試験管4本に脱酸大豆
油50gを秤りとり、上記脱色用吸着剤および比較例3の
酸性白土を0.25g(油に対して0.5%)添加し、脱色温度
110℃、脱色時間20分の条件で脱色試験を行ない、No.5A
紙で過した油について、光線透過率、ロビボンド
色、クロロフィル量、酸価を測定した。その結果を第3
表に示す。
ィロケイ酸マグネシウムを混合し、フィロケイ酸マグネ
シウム5,10,30重量%混合の脱色用吸着剤を得た。つぎ
に、脱色試験用硬質ガラス製大型試験管4本に脱酸大豆
油50gを秤りとり、上記脱色用吸着剤および比較例3の
酸性白土を0.25g(油に対して0.5%)添加し、脱色温度
110℃、脱色時間20分の条件で脱色試験を行ない、No.5A
紙で過した油について、光線透過率、ロビボンド
色、クロロフィル量、酸価を測定した。その結果を第3
表に示す。
実施例3. 実施例1の第1工程で得たスラリー200g(SiO2分:30g)
に酸化マグネシウム10gを加え、80℃に加熱し、攪拌し
ながら5時間反応させる。過後ケーキを110℃で乾燥
し、粉砕し、風ひにより粗粒を除き、微粉末を得た。本
品をX線回折にて分析したところ、非晶質であった。比
表面積は400〔m2/g〕、メチレンブルー脱色力は100〔ml
/g〕、細孔半径25Å以上の細孔容積は0.835〔c.c/g〕で
あった。このケイ酸マグネシウムを比較例2で得た活性
白土粉末に混合し、5,10,20,50重量%混合の脱色用吸着
剤を得た。つぎに、脱酸ナタネ油を用いて、吸着剤を油
に対して1.2%添加し、脱色温度100℃、脱色時間20分の
条件で脱色試験を行ない、No.5A紙で過した油につ
いて、光線透過率、ロビボンド色、クロロフィル量、酸
価を測定した。その結果を第4表に示す。
に酸化マグネシウム10gを加え、80℃に加熱し、攪拌し
ながら5時間反応させる。過後ケーキを110℃で乾燥
し、粉砕し、風ひにより粗粒を除き、微粉末を得た。本
品をX線回折にて分析したところ、非晶質であった。比
表面積は400〔m2/g〕、メチレンブルー脱色力は100〔ml
/g〕、細孔半径25Å以上の細孔容積は0.835〔c.c/g〕で
あった。このケイ酸マグネシウムを比較例2で得た活性
白土粉末に混合し、5,10,20,50重量%混合の脱色用吸着
剤を得た。つぎに、脱酸ナタネ油を用いて、吸着剤を油
に対して1.2%添加し、脱色温度100℃、脱色時間20分の
条件で脱色試験を行ない、No.5A紙で過した油につ
いて、光線透過率、ロビボンド色、クロロフィル量、酸
価を測定した。その結果を第4表に示す。
実施例4. 実施例1で得た層状フィロケイ酸マグネシウム混合の脱
色用吸着剤を脱酸米糠油に対して2.5%添加し、脱色温
度100℃、脱色時間20分の条件で脱色試験を行ない、No.
5A紙で過した油について、光線透過率、ロビボンド
色、クロロフィル量、酸価を測定した。その結果を第5
表に示す。
色用吸着剤を脱酸米糠油に対して2.5%添加し、脱色温
度100℃、脱色時間20分の条件で脱色試験を行ない、No.
5A紙で過した油について、光線透過率、ロビボンド
色、クロロフィル量、酸価を測定した。その結果を第5
表に示す。
実施例5. 実施例3で得た非晶質ケイ酸マグネシウム混合の脱色用
吸着剤で、そば実の醸造で製造した粗製そば酢の脱色を
行なった。
吸着剤で、そば実の醸造で製造した粗製そば酢の脱色を
行なった。
脱色は脱色試験器を使用し、脱色用吸着剤を粗製そば酢
に対して4%添加し、脱色温度60℃、脱色時間20分の条
件で行ない、No.5A紙で過した精製そば酢につい
て、光線透過率、ロビボンド色を測定した。その結果を
第6表に示す。
に対して4%添加し、脱色温度60℃、脱色時間20分の条
件で行ない、No.5A紙で過した精製そば酢につい
て、光線透過率、ロビボンド色を測定した。その結果を
第6表に示す。
実施例6. 実施例1で得た層状フィロケイ酸マグネシウム混合の脱
色用吸着剤でマシン油の脱色を行なった。脱色は、吸着
剤を油に対して2%添加し、脱色温度100℃、脱色時間2
0分の条件で行ない、No.5A紙で過した油について、
光線透過率を測定した。その結果を第7表に示す。
色用吸着剤でマシン油の脱色を行なった。脱色は、吸着
剤を油に対して2%添加し、脱色温度100℃、脱色時間2
0分の条件で行ない、No.5A紙で過した油について、
光線透過率を測定した。その結果を第7表に示す。
第1図は、モンモリロナイト族粘土鉱物の酸処理物と層
状フィロケイ酸マグネシウムとを混合することによって
得られた脱色用吸着剤組成物中の、ケイ酸マグネシウム
質吸着剤の含有量を種々変化させて、吸着剤添加量1.2
重量%、脱色温度110℃、脱色時間20分の条件で脱酸ナ
タネ油を脱色処理したときの、ケイ酸マグネシウム含有
量(横軸)と、処理油の白色光線透過率(右縦軸)およ
び処理油中のクロロフィル含有量(左縦軸)との関係を
示す線図であり、 第2図は脱色試験器を示す断面図である。 Aは親歯車、Bは子歯車、Cは電動機連結用プーリー、
Dはゴム管、Eは温度計、Fはガラス攪拌棒、Gは試験
管、Hは油浴、Iは油浴攪拌機、Jは電熱器を示す。
状フィロケイ酸マグネシウムとを混合することによって
得られた脱色用吸着剤組成物中の、ケイ酸マグネシウム
質吸着剤の含有量を種々変化させて、吸着剤添加量1.2
重量%、脱色温度110℃、脱色時間20分の条件で脱酸ナ
タネ油を脱色処理したときの、ケイ酸マグネシウム含有
量(横軸)と、処理油の白色光線透過率(右縦軸)およ
び処理油中のクロロフィル含有量(左縦軸)との関係を
示す線図であり、 第2図は脱色試験器を示す断面図である。 Aは親歯車、Bは子歯車、Cは電動機連結用プーリー、
Dはゴム管、Eは温度計、Fはガラス攪拌棒、Gは試験
管、Hは油浴、Iは油浴攪拌機、Jは電熱器を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】(A)モンモリロナイト族粘土鉱物又はそ
の酸処理から成り且つ50m2/g以上の比表面積を有するア
ルミノケイ酸質吸着剤と、 (B)層状微結晶乃至は非晶質のケイ酸マグネシウムか
ら成り且つ200m2/g以上の比表面積と50ml/g以上のメチ
レンブルー脱色力(JIS K−1470)を有するケイ酸マグ
ネシウム吸着剤とを、 A:B=95:5乃至50:50 の重量比で含有する脱色用吸着剤組成物。 - 【請求項2】ケイ酸マグネシウム質吸着剤が細孔半径25
Å以上において、0.2c.c./g以上の細孔容積を有する特
許請求の範囲第1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10306986A JPH0724765B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | 脱色用吸着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10306986A JPH0724765B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | 脱色用吸着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62262741A JPS62262741A (ja) | 1987-11-14 |
JPH0724765B2 true JPH0724765B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=14344368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10306986A Expired - Fee Related JPH0724765B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | 脱色用吸着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724765B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166142A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-29 | Mizusawa Ind Chem Ltd | 芳香族塩素化合物吸着剤 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2321054C (en) * | 1998-02-23 | 2006-05-30 | The Dallas Group Of America, Inc. | Fluid filter having a filter envelope formed of panels having decreasing permeabilities |
JP4503244B2 (ja) * | 2003-06-16 | 2010-07-14 | 水澤化学工業株式会社 | 繰り返し使用された食用油の再生に用いるシリカ・マグネシア製剤及びその製造方法 |
JP4669212B2 (ja) * | 2003-06-16 | 2011-04-13 | 水澤化学工業株式会社 | シリカ・マグネシア系製剤及びその製法 |
JP6478274B2 (ja) * | 2014-04-23 | 2019-03-06 | 富田製薬株式会社 | 油脂精製剤 |
-
1986
- 1986-05-07 JP JP10306986A patent/JPH0724765B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166142A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-29 | Mizusawa Ind Chem Ltd | 芳香族塩素化合物吸着剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62262741A (ja) | 1987-11-14 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |