JPH0724505B2 - ほんしめじの栽培方法 - Google Patents

ほんしめじの栽培方法

Info

Publication number
JPH0724505B2
JPH0724505B2 JP61071862A JP7186286A JPH0724505B2 JP H0724505 B2 JPH0724505 B2 JP H0724505B2 JP 61071862 A JP61071862 A JP 61071862A JP 7186286 A JP7186286 A JP 7186286A JP H0724505 B2 JPH0724505 B2 JP H0724505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
dioxide concentration
shimeji
mushrooms
shimeji mushrooms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61071862A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62228211A (ja
Inventor
泰 寺澤
Original Assignee
泰 寺澤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 泰 寺澤 filed Critical 泰 寺澤
Priority to JP61071862A priority Critical patent/JPH0724505B2/ja
Publication of JPS62228211A publication Critical patent/JPS62228211A/ja
Publication of JPH0724505B2 publication Critical patent/JPH0724505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mushroom Cultivation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭酸ガス濃度を強制的にコントロールしてほん
しめじ(学名:ぶなしめじ)の品質を変化させるほんし
めじの栽培方法に関する。
〔背景〕
一般に、ほんしめじの生長は炭酸ガスの影響を大きく受
ける。
ところで、通常炭酸ガスはほんしめじの生長、特に芽出
しにとっては阻害要因として考えられている。したがっ
て、発芽期には酸素を十分に確保しないと奇形になりや
すい等、良質のほんしめじを生産できず、換気が重要と
なる。このように、今までの栽培方法は菌かき以降のほ
んしめじの生長には酸素を十分に与える必要がある等、
酸素に着目した環境コントロールであった。
一方、近時、炭酸ガス濃度をキノコの生長に適するよう
にコントロールする栽培方法も各種提案されるに至って
いる(例えば、特公昭45−27768公報、特開昭58−20119
号公報等参照)。
〔発明の概要〕
本発明は、特にほんしめじに着目し、ほんしめじにとっ
て最適な炭酸ガス濃度の条件を得れるようにした栽培方
法の提供を目的とするものであり、その特徴とするとこ
ろは、菌かきから生育期に入るまでの発芽期において、
菌かきから後の2〜3日間は炭酸ガス濃度を900ppm以下
に保つとともに、この期間の経過後は炭酸ガス濃度を90
0〜1600ppmに強制的に可変設定し、この炭酸ガス濃度に
より芽出しを行わせることにより、ほんしめじの発芽本
数、大きさ、形状等の品質を変化させるようにした点に
ある。
〔発明の効果〕
本発明に係る上記方法に従って、発芽期における炭酸ガ
ス濃度を可変設定すれば、最適な大きさ或は形状等のほ
んしめじを栽培できるとともに、他方、消費者の要望等
に合った特異な大きさや形状等をもつほんしめじの栽培
も行うことができ、さらに収穫量の増加も可能となる。
また、本発明方法は従来の栽培ハウスに炭酸ガス濃度
計、換気装置等を付設するのみで、特に大掛かりな設備
を用いることなしに容易に実施することができる。
〔実施例〕
以下には、本発明に係る好適な実施例を挙げて具体的に
説明する。
第1図はほんしめじの発芽期の経過日数に対する炭酸ガ
ス濃度を示した図である。
同図において、左端は原基を培養室から取出して芽出し
室に収容し、かつ当該原基に対し菌かきを行った日であ
り、この点が初日である。
まず、菌かき(初日)後から2〜3日目は原基そのまま
放置しても自身の呼吸作用によって芽出し室の炭酸ガス
濃度は次第に増加する。しかし、芽出しにとってこの期
間はある程度の酸素が必要であるため、換気等を繰り返
すことによって炭酸ガス濃度を900ppm以下に抑える。
3日目を過ぎ、育成室に収容する14日目前後までの炭酸
ガス濃度は芽出しに大きく影響を及ぼし、特に6日目前
後の炭酸ガス濃度はほんしめじの品質に著しい影響を及
ぼす。この6日目前後における炭酸ガス濃度の平均的値
を“300ppm",“900ppm",“1600ppm"に変化させることに
よってほんしめじの品質は次表のように大幅に変化す
る。
このように、ほんしめじでは菌かき後6日目前後に炭酸
ガス濃度を1600ppm程度に設定すれば芽の数を飛躍的に
増加させることができる。また、茎の太さ、高さ、傘の
大きさ及び厚さ等のほんしめじの品質も炭酸ガス濃度の
値を任意に設定することによって変化させることができ
る。なお、炭酸ガス濃度が900ppm〜1600ppmの間で芽の
数が最も多く、しかも形状的に最も整ったほんしめじを
得れることが確認された。
また、芽出し室中の炭酸ガス濃度を撹拌する等して均一
に維持すればほんしめじ全体を一定の品質に揃えること
ができ、部分的に大きさがばらつく等の低品質、或は奇
形等に属するほんしめじは全く生じない。
6日目前後を過ぎた後は炭酸ガス濃度の影響は次第に減
少し、生育室に収容した後(菌かきから14日目後)は炭
酸ガス濃度を変化させてもほんしめじの品質はそれほど
変化しない。このように6日目付近よりも以前及び以降
はほんしめじの生長にとっての炭酸ガス濃度の影響はか
なり少なくなる。
一方、第2図及び第3図は本発明方法を実施するための
栽培ハウスである芽出し室1の模式的正面図及び側面図
を示す。
図において2…は栽培瓶を載せる多段の棚を示す。3は
炭酸ガス濃度計及びタイマー機能等を含む炭酸ガス濃度
コントローラであり、室内の炭酸ガス濃度を検出するCO
2センサー4を接続して、炭酸ガス濃度情報を得るとと
もに、この情報に従って熱交換機能を備える換気装置5
を制御する。換気装置5は外気を取り入れる吸入系統と
内気を排出する排出系統備え、特に吸入系統は外気吸入
口6から吸入した外気を換気装置5の本体内で内気に対
して熱交換を行い、外気を内気温度に近付けた後室内へ
供給する。なお、室内における外気吐出口7及び内気吸
入口8は長いパイプに所定間隔の多数の孔9を明け、室
内に対し均一な吸入及び吐出を行う。10は内気吐出口で
ある。また、11、11は室内の上下における炭酸ガス濃度
を均一化するための撹拌装置であり、ファンを内蔵する
ことにより室内の空気を上部から吸入して下部から吐出
する。このシステムによって室内の炭酸ガス濃度は任意
の日時及び期間において所望の濃度値に設定することが
できる。
以上、実施例を詳細に述べたが本発明はこのような実施
例に限定されるものではない。例えば、本発明方法を実
施する設備(システム)は例示に限らず任意の手段によ
って実施できる。その他、細部の手法、数値等におい
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明方法に基づくほんしめじの発芽期の経過
日数に対する炭酸ガス濃度を示した図、 第2図:本発明方法を実施するための目出し室の模式的
正面図、 第3図:同側面図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】菌かきから生育期に入るまでの発芽期にお
    いて、菌かきから後の2〜3日間は炭酸ガス濃度を900p
    pm以下に保つとともに、前記期間の経過後は炭酸ガス濃
    度を900〜1600ppmに強制的に可変設定し、この炭酸ガス
    濃度により芽出しを行わせることにより、ほんしめじの
    発芽本数、大きさ、形状等の品質を変化させることを特
    徴とするほんしめじの栽培方法。
JP61071862A 1986-03-28 1986-03-28 ほんしめじの栽培方法 Expired - Fee Related JPH0724505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61071862A JPH0724505B2 (ja) 1986-03-28 1986-03-28 ほんしめじの栽培方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61071862A JPH0724505B2 (ja) 1986-03-28 1986-03-28 ほんしめじの栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62228211A JPS62228211A (ja) 1987-10-07
JPH0724505B2 true JPH0724505B2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=13472751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61071862A Expired - Fee Related JPH0724505B2 (ja) 1986-03-28 1986-03-28 ほんしめじの栽培方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0724505B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201026220A (en) * 2008-11-28 2010-07-16 Takara Bio Inc Fungal bed cultivation method of hon-shimeji mushroom

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5820119A (ja) * 1981-07-27 1983-02-05 長野木田工業株式会社 えのき茸栽培法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62228211A (ja) 1987-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4674228A (en) Process of shiitake (lentinus edodes) cultivation
CN108770597A (zh) 一种羊肚菌培养料配方及其栽培方法
CN105918133B (zh) 猪血木组织培养快速繁育方法
CN107047068A (zh) 设施温室香菇增产栽培方法
KR100897522B1 (ko) 느타리버섯 재배용 침공 멀칭비닐백 및 이를 이용한버섯재배방법
JPH0724505B2 (ja) ほんしめじの栽培方法
CN109041849A (zh) 一种泰山红石榴轻基质网袋容器喷雾嫩枝扦插方法
JPH11220943A (ja) 生食用朝鮮人参の栽培方法および生食用朝鮮人参
JPS6336713A (ja) キノコの栽培方法
JP2000209944A (ja) エリンギィの人工栽培方法
JP2000308415A (ja) ハタケシメジの栽培方法
JP2005137213A (ja) きのこ栽培方法とその方法に用いる人工栽培室
EP0572671B1 (en) Process for producing artificial bed log for shiitake
CN221152359U (zh) 甘薯脱毒苗培养室
JP2020167960A (ja) 植物栽培容器、植物栽培施設、及び植物栽培方法
LANZI The cultivation of the oyster mushroom (Pleurotus ostreatus) in Italy
JPH0491724A (ja) 椎茸栽培方法
CN117652341A (zh) 一种碱性环境下木耳的种植方法
JP3004371U (ja) ヤナギマツタケの栽培設備
JP3860195B1 (ja) タモギタケの菌床栽培方法
JP2725241B2 (ja) きのこ栽培法ときのこ栽培室
JPH025809A (ja) マッシュルーム栽培装置と方法
CN204888163U (zh) 一种植物储水节肥育苗箱
JPH07114606B2 (ja) 椎茸栽培装置
JP2022188323A (ja) 菌根性きのこの菌床栽培方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees