JP3004371U - ヤナギマツタケの栽培設備 - Google Patents

ヤナギマツタケの栽培設備

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JP3004371U
JP3004371U JP1994006786U JP678694U JP3004371U JP 3004371 U JP3004371 U JP 3004371U JP 1994006786 U JP1994006786 U JP 1994006786U JP 678694 U JP678694 U JP 678694U JP 3004371 U JP3004371 U JP 3004371U
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JP
Japan
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light irradiation
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matsutake
sprouting
cultivation
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JP1994006786U
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Inventor
忠雄 酒井
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リオン熱学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヤナギマツタケの栽培に最適な光照射を実現
することにより、ヤナギマツタケの品質及び商品性を飛
躍的に高める。 【構成】 菌掻きから芽出しまでは光照射の時間Taに
対して光照射の停止時間Tbが略2〜4倍となる間欠的
な光照射を行うとともに、芽出しから収穫までは光照射
の時間Tcに対して光照射の停止時間Tdが略1〜2倍
となる間欠的な光照射を行う光照射装置2を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はヤナギマツタケの栽培設備に関する。
【0002】
【従来技術及び課題】
一般に、ホンシメジやエノキダケ等のビン栽培における生育工程では、生育中 のキノコに対して光照射装置により200〜300ルックスの光を間欠的に照射 している。
【0003】 ところで、ヤナギマツタケは茎部が細長く、また、傘部も独特の色合いを有し ているため、ヤナギマツタケの栽培に、他のキノコ(ホンシメジやエノキダケ等 )の光照射条件を適用しても、ヤナギマツタケの茎部はモヤシのように細くなる とともに、傘部の色合いが薄くなるなど、品質及び商品性が著しく損なわれる問 題があり、従来からヤナギマツタケに最適な光照射を行うヤナギマツタケの栽培 設備の実現が望まれていた。
【0004】 本考案はこのような従来の要請に応えたものであり、ヤナギマツタケの栽培に 最適な光照射を実現することにより、ヤナギマツタケの品質及び商品性を飛躍的 に高めることができるヤナギマツタケの栽培設備の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るヤナギマツタケの栽培設備1は、菌掻きから芽出しまでは光照射 の時間Taに対して光照射の停止時間Tbが略2〜4倍となる間欠的な光照射を 行うとともに、芽出しから収穫までは光照射の時間Tcに対して光照射の停止時 間Tdが略1〜2倍となる間欠的な光照射を行う光照射装置2を備えることを特 徴とする。
【0006】 この場合、芽出しとはヤナギマツタケMが栽培ビンBのビン口Bo付近まで生 育した状態である。また、菌掻きから芽出しまでは光照射の時間Taを略0.5 時間、光照射の停止時間Tbを略1〜2時間に設定するとともに、芽出しから収 穫までは光照射の時間Tcを略0.5時間、光照射の停止時間Tdを略0.5〜 1時間に設定することができる。
【0007】
【作用】
本考案に係るヤナギマツタケの栽培設備1によれば、光照射装置2によりヤナ ギマツタケMに対して間欠的な光照射が行われる。そして、菌掻きから芽出しま での期間と芽出しから収穫までの期間における光照射はそれぞれ異なる条件に設 定される。即ち、菌掻きから芽出しまでは、光照射の時間Taに対して光照射の 停止時間Tbが略2〜4倍、望ましくは、光照射の時間Taが略0.5時間、光 照射の停止時間Tbが略1〜2時間に設定されるとともに、芽出しから収穫まで は、光照射の時間Tcに対して光照射の停止時間Tdが略1〜2倍、望ましくは 、光照射の時間Tcが略0.5時間、光照射の停止時間Tdが略0.5〜1時間 に設定される。
【0008】 これにより、菌掻きから芽出しまでの期間においても、ヤナギマツタケに対す る間欠的な光照射が行われるとともに、この期間における光照射の停止時間は芽 出しから収穫までの期間よりも長く設定されるなど、ヤナギマツタケの栽培に対 する最適な光照射が実現されることにより、ヤナギマツタケの品質及び商品性が 高められる。
【0009】
【実施例】
次に、本考案に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0010】 まず、本実施例に係るヤナギマツタケの栽培設備1の主要部の構成について、 図1を参照して説明する。
【0011】 図1中、10は栽培設備1における生育室(第一生育室、第二生育室)である 。生育室10には室内の温度及び湿度を調節する空調部11を備える。空調部1 1は加熱器、冷却器及び加湿器等を内蔵し、不図示の温度センサ及び湿度センサ から得る温度及び湿度の検出結果に基づいて、生育室10の温度及び湿度を設定 温度及び設定湿度に調節する機能を有する。また、生育室10には室内の空気を 循環させる、例えば、送風機等を利用した送風部12を備える。
【0012】 一方、生育室10には複数段の棚部14…を有する栽培棚13を備える。各棚 部14…には生育工程における栽培ビンB…を載置する。
【0013】 また、光照射装置2を設ける。光照射装置2は、栽培棚13に設けることによ り各栽培ビンB…における生育中のヤナギマツタケM…に光を照射する複数の光 照射部3…と、各光照射部3…の光照射のタイミングを制御する制御部4と、こ の制御部4に接続することにより各光照射部3…の光照射条件を設定する設定部 5を備える。なお、光照射部3…には蛍光灯等の発光源をはじめ、窓から日光を 採り入れる場合も含まれる。
【0014】 そして、各光照射部3…の光照射条件は、本考案に従って、次のように設定す る。即ち、図2に示すように、菌掻きから芽出しまでは光照射の時間Taを略0 .5時間、光照射の停止時間Tbを略1〜2時間に設定する。また、芽出しから 収穫までは光照射の時間Tcを略0.5時間、光照射の停止時間Tdを略0.5 〜1時間に設定する。したがって、菌掻きから芽出しまでは、光照射の時間Ta に対して光照射の停止時間Tbを略2〜4倍となるように設定できるとともに、 芽出しから収穫までは、光照射の時間Tcに対して光照射の停止時間Tdを略1 〜2倍となるように設定できる。なお、この場合、芽出しとはヤナギマツタケM が栽培ビンBのビン口Bo付近まで生育した状態をいう。
【0015】 次に、本実施例に係るヤナギマツタケの栽培設備1に備える各機能部の動作に ついて、ヤナギマツタケの全体的な栽培工程とともに、図1及び図2を参照して 説明する。
【0016】 まず、ヤナギマツタケの栽培に際しては、最初にキノコ培地の調製を行う。キ ノコ培地は主材となるオガ屑に栄養材を加え、水分調製したものを用いる。調製 の終了したキノコ培地は栽培ビンBに詰め込み、高圧下及び高温下で殺菌する。 殺菌の終了した栽培ビンBは放冷後、ヤナギマツタケの種菌を接種する。
【0017】 そして、種菌を接種した栽培ビンBは培養室において培養工程を実施する。こ の場合、培養工程は二工程で実施し、最初の工程では温度を20〜23℃、湿度 を70〜80%に設定し、培養期間は2週間程度とする。一方、次工程では温度 を25℃、湿度を70〜80%に設定し、培養期間は2週間程度とする。
【0018】 培養工程が終了したなら、菌掻き工程において母菌を残した菌掻きを行うとと もに、菌掻き工程が終了したなら、芽出し工程により芽出しを行う。そして、芽 出し工程が終了したなら生育工程に移行する。
【0019】 生育工程は二工程で実施する。まず、第一生育工程では芽出し後の栽培ビンB を、前述した生育室10と同様に構成した第一生育室に収容して実施する。この 場合、第一生育室の温度は18〜20℃、湿度は98〜100%に設定する。な お、生育期間は1週間程度とする。ヤナギマツタケは他のキノコに比べて生長が 速く、第一生育工程において本来の実質的な生育が行われる。
【0020】 また、第一生育工程が終了したなら、栽培ビンBを前述した生育室10と同様 に構成した第二生育室に収容し、第二生育工程を実施する。第二生育室の温度は 第一生育室の温度よりも低い13〜15℃、湿度は98〜100%に設定する。 なお、生育期間は1週間程度とする。これにより、ヤナギマツタケの本来の生長 が抑制され、例えば、身の締まった良質のヤナギマツタケMが得られるとともに 、雑菌の繁殖が抑制され、品質向上及び収量増加が図られる。そして、全生育工 程が終了したならヤナギマツタケMの収穫を行う。
【0021】 ところで、菌掻きから収穫までは、光照射装置2により、ヤナギマツタケMに 対する間欠的な光照射が行われる。即ち、制御部4は設定部5によって設定され た光照射条件によって、各光照射部3…の点滅制御を行う。具体的には、菌掻き から芽出しまでは、時間Ta(略0.5時間)だけ光照射するとともに、時間T b(略1〜2時間)だけ光照射を停止する間欠的な光照射を行う。また、芽出し から収穫までは、時間Tc(略0.5時間)だけ光照射するとともに、時間Td (略0.5〜1時間)だけ光照射を停止する間欠的な光照射を行う。
【0022】 これにより、菌掻きから芽出しまでの期間においても、ヤナギマツタケに対す る間欠的な光照射が行われるとともに、この期間における光照射の停止時間は芽 出しから収穫までの期間よりも長くなる。この結果、ヤナギマツタケの栽培に対 する最適な光照射を実現することができ、ヤナギマツタケの品質及び商品性を高 めることができる。
【0023】 以上、実施例について詳細に説明したが、本考案はこのような実施例に限定さ れるものではない。例えば、実施例の場合、第一生育室と第二生育室は別々の生 育室10を利用したが、同一の室を兼用し、温度及び湿度を変更するようにして もよい。また、光照射を行ったり光照射を停止するとは、例えば、蛍光灯等の発 光源の場合には、蛍光灯等を点滅制御することは勿論のこと、蛍光灯等を相対移 動させたり或いは覆ったりしてもよいし、日光を採り入れている場合には、採光 窓を遮蔽したり、その遮蔽を解除するようにしてもよい。その他、細部の構成、 条件、時間等において本考案の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
【0024】
【考案の効果】
このように、本考案に係るヤナギマツタケの栽培設備は、菌掻きから芽出しま では光照射の時間に対して光照射の停止時間が略2〜4倍となる間欠的な光照射 を行うとともに、芽出しから収穫までは光照射の時間に対して光照射の停止時間 が略1〜2倍となる間欠的な光照射を行う光照射装置を備えるため、ヤナギマツ タケの栽培に最適な光照射を実現することができ、ヤナギマツタケの品質及び商 品性を飛躍的に高めることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る栽培設備における生育室の原理構
成図、
【図2】同栽培設備を用いたヤナギマツタケの栽培期間
における光照射のタイミングチャート、
【符号の説明】
1 栽培設備 2 光照射装置 Ta 光照射の時間 Tb 光照射の停止時間 Tc 光照射の時間 Td 光照射の停止時間 M ヤナギマツタケ B 栽培ビン Bo ビン口

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 菌掻きから芽出しまでは光照射の時間に
    対して光照射の停止時間が略2〜4倍となる間欠的な光
    照射を行うとともに、芽出しから収穫までは光照射の時
    間に対して光照射の停止時間が略1〜2倍となる間欠的
    な光照射を行う光照射装置を備えることを特徴とするヤ
    ナギマツタケの栽培設備。
  2. 【請求項2】 芽出しはヤナギマツタケが栽培ビンのビ
    ン口付近まで生育した状態であることを特徴とする請求
    項1記載のヤナギマツタケの栽培設備。
  3. 【請求項3】 菌掻きから芽出しまでは光照射の時間を
    略0.5時間、光照射の停止時間を略1〜2時間に設定
    することを特徴とする請求項1又は2記載のヤナギマツ
    タケの栽培設備。
  4. 【請求項4】 芽出しから収穫までは光照射の時間を略
    0.5時間、光照射の停止時間を略0.5〜1時間に設
    定することを特徴とする請求項1又は2記載のヤナギマ
    ツタケの栽培設備。
JP1994006786U 1994-05-18 1994-05-18 ヤナギマツタケの栽培設備 Expired - Lifetime JP3004371U (ja)

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