JP3004370U - ヤナギマツタケの栽培設備 - Google Patents

ヤナギマツタケの栽培設備

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JP3004370U
JP3004370U JP1994006785U JP678594U JP3004370U JP 3004370 U JP3004370 U JP 3004370U JP 1994006785 U JP1994006785 U JP 1994006785U JP 678594 U JP678594 U JP 678594U JP 3004370 U JP3004370 U JP 3004370U
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matsutake
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light irradiation
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JP1994006785U
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Inventor
忠雄 酒井
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リオン熱学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 休日等により収穫できない場合であっても、
ヤナギマツタケの生長し過ぎによって商品価値が喪失す
る不具合を排し、ヤナギマツタケの収量を高める。 【構成】 生育中のヤナギマツタケM…に光を照射する
光照射部3…と、生育室10の温度及び湿度を調節する
空調部4を備えるとともに、ヤナギマツタケM…の生育
を抑制する生育抑制モードに切換可能なモード切換部5
と、生育抑制モードに切換えた際に、光照射部3…によ
る光照射を停止し、かつ空調部4を制御して生育室10
の温度及び湿度を低下させる制御部6を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はヤナギマツタケの栽培設備に関する。
【0002】
【従来技術及び課題】
従来、ヤナギマツタケのビン栽培における生育工程では、芽出し後、栽培ビン を生育室に収容するとともに、空調部により、生育室の温度を12〜23℃、湿 度を98〜100%に設定し、また、送風部により生育室の空気を循環させ、さ らに、光照射部により生育中のヤナギマツタケに対して200〜300ルックス の光を間欠的に照射していた。
【0003】 ところで、ヤナギマツタケは人工栽培を行う他のキノコ、例えば、ホンシメジ やエノキダケ等に比べて生長が速く、通常、一日の中でも朝夕二回の収穫を行っ ている。このため、予め定めた収穫時に、何らかの都合或いは休日等により収穫 できない場合には、ヤナギマツタケが生長し過ぎることによって商品価値が喪失 し、結局、無駄なヤナギマツタケが発生して収量の低下を招く問題があった。
【0004】 本考案はこのような従来技術に存在する課題を解決したものであり、休日等に より収穫できない場合でも、ヤナギマツタケの生長し過ぎによって商品価値が喪 失する不具合を排し、ヤナギマツタケの収量を高めることができるヤナギマツタ ケの栽培設備の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は生育中のヤナギマツタケM…に光を照射する光照射部3…と、生育室 10の温度及び湿度を調節する空調部4を備えるヤナギマツタケの栽培設備1を 構成するに際して、特に、ヤナギマツタケM…の生育を抑制する生育抑制モード に切換可能なモード切換部5と、生育抑制モードに切換えた際に、光照射部3… による光照射を停止し、かつ空調部4を制御して生育室10の温度及び湿度を低 下させる制御部6を備えてなることを特徴とする。
【0006】 この場合、生育室10の空気を循環させる送風部2を備える場合には、生育抑 制モードに切換えた際に、制御部6により送風部2の送風を停止することが望ま しい。また、生育抑制モードにおける生育室10の温度は2〜7℃、湿度は93 〜97%にそれぞれ設定することができる。
【0007】
【作用】
本考案に係るヤナギマツタケの栽培設備1によれば、ヤナギマツタケM…の生 育を一時的に抑制したい場合、モード切換部5を生育抑制モードに切換えること により、制御部6は光照射部3…による光照射を停止させる。通常モードでは光 照射部3…により生育中のヤナギマツタケに対して200〜300ルックスの光 が間欠的に照射されるが、生育抑制モードに切換えることにより無光状態が維持 される。また、制御部6は生育抑制モードにおいて空調部4を制御して生育室1 0の温度及び湿度を低下させる。これにより、通常モードで12〜23℃に設定 される温度が、生育抑制モードでは2〜7℃まで低下せしめられるとともに、通 常モードで98〜100%に設定される湿度が、生育抑制モードでは93〜97 %まで低下せしめられる。
【0008】 よって、休日等により収穫できない場合でも、ヤナギマツタケの生長し過ぎに より商品価値が喪失する不具合が排され、以て、ヤナギマツタケの収量が高めら れる。なお、生育室10の空気を循環させる送風部2を備える場合には、制御部 6は、生育抑制モードに切換えた際に、送風部2の送風を停止させる。これによ り、生育抑制モードの期間中は無風状態が維持される。
【0009】
【実施例】
次に、本考案に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0010】 まず、本実施例に係るヤナギマツタケの栽培設備1の主要部の構成について、 図1を参照して説明する。
【0011】 図1中、10は栽培設備1における生育室である。生育室10には室内の温度 及び湿度を調節する空調部4を備える。空調部4は加熱器、冷却器及び加湿器等 を内蔵し、不図示の温度センサ及び湿度センサから得る温度及び湿度の検出結果 に基づいて、生育室10の温度及び湿度を設定温度及び設定湿度に調節する機能 を有する。また、生育室10には室内の空気を循環させる、例えば、送風機等を 利用した送風部2を備える。
【0012】 一方、生育室10には複数段の棚部12…を有する栽培棚11を備える。各棚 部12…には生育工程における栽培ビンB…を載置するとともに、栽培棚11に は栽培ビンB…における生育中のヤナギマツタケM…に光を照射する複数の光照 射部3…を設ける。なお、光照射部3…には蛍光灯等の発光源をはじめ、窓から 日光を採り入れる場合も含まれる。
【0013】 他方、6は制御部であり、この制御部6には通常モードと生育抑制モードを切 換えるモード切換部5を接続する。また、制御部6は空調部4、送風部2及び光 照射部3…に制御指令を付与し、空調部4、送風部2及び光照射部3…の動作を 制御する機能を有する。
【0014】 次に、本実施例に係るヤナギマツタケの栽培設備1に備える各機能部の動作に ついて、ヤナギマツタケの全体的な栽培工程とともに、図1及び図2を参照して 説明する。
【0015】 まず、ヤナギマツタケの栽培に際しては、最初にキノコ培地の調製を行う。キ ノコ培地は主材となるオガ屑に栄養材を加え、水分調製したものを用いる。調製 の終了したキノコ培地は栽培ビンBに詰め込み、高圧下及び高温下で殺菌する。 殺菌の終了した栽培ビンBは放冷後、ヤナギマツタケの種菌を接種する。
【0016】 そして、種菌を接種した栽培ビンBは培養室において培養工程を実施する。こ の場合、培養工程は二工程で実施し、最初の工程では温度を20〜23℃、湿度 を70〜80%に設定し、培養期間は2週間程度とする。一方、次工程では温度 を25℃、湿度を70〜80%に設定し、培養期間は2週間程度とする。
【0017】 培養工程が終了したら、菌掻き工程において母菌を残した菌掻きを行うととも に、菌掻き工程が終了したなら、芽出し工程により芽出しを行う。そして、芽出 し工程が終了したなら生育工程に移行する。
【0018】 生育工程は二工程で実施する。まず、第一生育工程では芽出し後の栽培ビンB を第一生育室に収容して実施する。この場合、第一生育室の温度は18〜20℃ 、湿度は98〜100%に設定する。なお、生育期間は1週間程度とする。ヤナ ギマツタケは他のキノコに比べて生長が速く、第一生育工程において本来の実質 的な生育が行われる。
【0019】 また、第一生育工程が終了したなら、栽培ビンBを第二生育室に収容し、第二 生育工程を実施する。この第二生育室として、前述した生育室10を用いる。こ の場合、モード切換部5は通常モードに切換え、生育室10の温度は第一生育室 の温度よりも低い13〜15℃、湿度は98〜100%に設定する。なお、生育 期間は1週間程度とする。これにより、ヤナギマツタケの本来の生長が抑制され 、例えば、身の締まった良質のヤナギマツタケMが得られるとともに、雑菌の繁 殖が抑制され、品質向上及び収量増加が図られる。そして、全生育工程が終了し たならヤナギマツタケMの収穫を行う(図2:ステップS1)。
【0020】 ところで、第二生育工程において、収穫直前であるにも拘わらず、休日等によ りヤナギマツタケを収穫できない場合を想定する。この場合、モード切換部5を 通常モードから生育抑制モードに切換える(図2:ステップS2)。これにより 、制御部6は光照射部3…による光照射を停止させる。通常モードでは光照射部 3…により生育中のヤナギマツタケに対して200〜300ルックスの光が間欠 的に照射されるが、生育抑制モードに切換えることにより無光状態が維持される 。また、制御部6は生育抑制モードにおいて空調部4を制御して生育室10の温 度及び湿度を低下させる。これにより、通常モードで12〜23℃に設定される 温度が、生育抑制モードでは2〜7℃まで低下せしめられるとともに、通常モー ドで98〜100%に設定される湿度が、生育抑制モードでは93〜97%まで 低下せしめられる。さらに、制御部6は生育抑制モードにおいて送風部2の送風 も停止させる。これにより、生育抑制モードの期間中は無風状態が維持される( 図2:ステップS3)。
【0021】 よって、生育抑制モードの期間中は、ヤナギマツタケM…の生育は一時的に抑 制され、休日等により収穫できない場合でも、ヤナギマツタケM…が生長し過ぎ により商品価値が喪失する不具合が排される。即ち、ヤナギマツタケM…の収量 が高められる。なお、生育抑制モードを終了させるためには、モード切換部5を 生育抑制モードから通常モードに切換えればよい(図2:ステップS4)。
【0022】 以上、実施例について詳細に説明したが、本考案はこのような実施例に限定さ れるものではない。例えば、実施例は第一生育室と第二生育室(生育室10)を 別々に設けたが、同一の室を兼用し、温度及び湿度を変更するようにしてもよい 。また、送風部が設置されていない場合にも同様に実施できる。その他、細部の 構成、温度条件、期間、材料等において本考案の要旨を逸脱しない範囲で任意に 変更できる。
【0023】
【考案の効果】
このように、本考案は生育中のヤナギマツタケに光を照射する光照射部と、生 育室の温度及び湿度を調節する空調部を備えるヤナギマツタケの栽培設備におい て、ヤナギマツタケの生育を抑制する生育抑制モードに切換可能なモード切換部 と、生育抑制モードに切換えた際に、光照射部による光照射を停止し、かつ空調 部を制御して生育室の温度及び湿度を低下させる制御部を備えてなるため、休日 等により収穫できない場合でも、ヤナギマツタケの生長し過ぎによって商品価値 が喪失する不具合を排することができるとともに、ヤナギマツタケの収量を高め ることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る栽培設備における生育室の原理構
成図、
【図2】同栽培設備を用いたヤナギマツタケの生育工程
を示すフローチャート、
【符号の説明】
1 栽培設備 2 送風部 3… 光照射部 4 空調部 5 モード切換部 6 制御部 M… ヤナギマツタケ 10 生育室

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生育中のヤナギマツタケに光を照射する
    光照射部と、生育室の温度及び湿度を調節する空調部を
    備えるヤナギマツタケの栽培設備において、ヤナギマツ
    タケの生育を抑制する生育抑制モードに切換可能なモー
    ド切換部と、生育抑制モードに切換えた際に、光照射部
    による光照射を停止し、かつ空調部を制御して生育室の
    温度及び湿度を低下させる制御部を備えることを特徴と
    するヤナギマツタケの栽培設備。
  2. 【請求項2】 制御部は、生育抑制モードに切換えた際
    に、生育室の空気を循環させる送風部の送風を停止する
    ことを特徴とする請求項1記載のヤナギマツタケの栽培
    設備。
  3. 【請求項3】 生育抑制モードにおける生育室の温度
    は、2〜7℃に設定することを特徴とする請求項1又は
    2記載のヤナギマツタケの栽培設備。
  4. 【請求項4】 生育抑制モードにおける生育室の湿度
    は、93〜97%に設定することを特徴とする請求項1
    又は2記載のヤナギマツタケの栽培設備。
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