JPH0724439Y2 - スキッドステア式作業車両 - Google Patents

スキッドステア式作業車両

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JPH0724439Y2
JPH0724439Y2 JP8562890U JP8562890U JPH0724439Y2 JP H0724439 Y2 JPH0724439 Y2 JP H0724439Y2 JP 8562890 U JP8562890 U JP 8562890U JP 8562890 U JP8562890 U JP 8562890U JP H0724439 Y2 JPH0724439 Y2 JP H0724439Y2
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鉄也 光岡
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、建設車両や農作業車両などの作業車両のうち
でも、スキッドステア式に構成した作業車両に関し、車
両に搭載したエンジンや油圧変速機のメンテナンスを容
易にする技術である。
《従来の技術》 この種のスキッドステア式作業車両には、その基本的な
構造が次のようになっているものがある。即ち、車体に
運転席とエンジンルームとを前後に並べて設け、運転席
は左右のガード部材と下面部材と後面部材を備え、下面
部材の下側空間に油圧変速機ルームを配置したものであ
る。
この基本構造において、従来では、実開昭62−138754号
公報に記載された技術が知られている。この従来技術
は、左右のガード部材を車体に固定するとともに、下面
部材と後面部材とからなるシートパンをガード部材とは
別体に形成して車体に対して上下回動自在に枢支し、シ
ートパンでエンジンルームの前メンテナンス開口と油圧
変速機ルームの上メンテナンス開口とを開閉自在に覆っ
たものである。
《考案が解決しようとする課題》 上記の従来技術は、エンジンや油圧変速機のメンテナン
ス時に、シートパンを下側回動位置の運転姿勢から上側
回動位置のメンテナンス姿勢へ切換えることにより、両
メンテナンス開口を開放させて、車体の前側からエンジ
ンの前面側と油圧変速機の上面側にアクセスできる点で
優れるが、左右のガード部材に邪魔されて車体の左右両
側からアクセスできず、メンテナンスを容易化するうえ
で改善の余地が残されていた。
本考案は、エンジンや油圧変速機のメンテナンスがさら
に容易にできるようにすることを目的とする。
《課題を解決するための手段》 本考案は、上記の目的を達成するために、前記の基本構
造において、例えば第1図から第10図に示すように、次
のように構成したことを特徴としている。
(請求項1の考案) 運転席(8)は、左右ガード部材(11)(11)と下面部
材(31)と後面部材(32)とを一体に形成してなり、前
下側へ回動させた運転姿勢(A)と後上側へ回動させた
メンテナンス姿勢(C)とに切換え自在な状態で車体
(2)に支持し、 エンジンルーム(16)の前メンテナンス開口(64)を後
面部材(32)で開閉自在に覆うとともに、油圧変速機ル
ーム(102)の上メンテナンス開口(109)を下面部材
(31)で開閉自在に覆った。
(請求項2の考案) 請求項1の考案において、 油圧変速機ルーム(102)の上メンテナンス開口(109)
を運転席(8)の下面プレート(31a)で開閉自在に覆
うとともに、油圧変速機ルーム(102)の前メンテナン
ス開口(110)を運転席(8)のカバープレート(31b)
で開閉自在に覆った。
(請求項3の考案) 請求項1又は2の考案において、 エンジンルーム(16)の上面側に上メンテナンス開口
(54)を形成するとともに後面側に後メンテナンス開口
(48)を形成し、 上メンテナンス開口(54)を上カバー部材(55)で開閉
自在に覆うととともに、後メンテナンス開口(48)を後
カバー部材(49)で開閉自在に覆った。
(請求項4の考案) 請求項1から3のいずれかの考案において、 エンジンルーム(16)を、両メインフレーム(6)
(6)の各後部分の間の空間と、メインフレーム(6)
(6)の後部寄りの部分から上向きに突設した両ブーム
支持用フレーム(7)(7)の間の空間とにわたって形
成し、 両メインフレーム(6)(6)の各後部の左右方向の外
側に、それぞれ、液密空間(98)(99)を形成し、 これら液密空間のうちの一方の液密空間(98)にエンジ
ン(70)の燃料を貯溜するとともに、他方の液密空間
(99)に油圧変速機(101)の作動油を貯溜した。
《実施例》 以下、本考案の実施例を図面により説明する。
第1図から第10図は、本考案の一実施例を示している。
まず、第2図から第4図でスキッドステア式作業車両の
外観の構成を説明する。
この作業車両1は、車体2を前輪3・3と後輪4・4と
で支持してなる。図中の符号Fと符号Bとは作業車両1
の前側と後側をそれぞれ示し、符号Lと符号Rとは、作
業車両1の前進方向の左側と右側をそれぞれ示してい
る。
車体2は、前後方向へ延びる左右一対のメインフレーム
6・6と各メインフレーム6の後ろ寄り部から上向きに
突設したブーム支持用フレーム7とを備えている(第10
図参照)。車体2の前部寄りで両メインフレーム6・6
の間の空間に、運転席8が配置される。この運転席8
は、運転者用シート9をヘッドガード10で覆ってなる。
ヘッドガード10は、左右のガード部材11・11と天井部材
12とを備え、前側の全部と後側の上部とが開放されると
ともに、各ガード部材11の各窓13を金網14で覆ってな
る。車体2の後部寄りには、エンジンルーム16(ここで
は図示せず)が、両メインフレーム6の各後部の間の空
間と両ブーム支持用フレーム7の間の空間とにわたって
形成される。このエンジンルーム16は、メンテナンス時
には、後カバー部材49と上カバー部材55を開くとともに
運転席8を後上側のメンテナンス姿勢へ回動することに
より、エンジンルーム内の各種機器に容易にアクセスで
きるようになっている。
油圧作業装置20は、次のようになっている。ブーム21
は、その後部が各ブーム支持用フレーム7の上部に枢支
ピン22で支持されて、ブーム回動用油圧シリンダ23で上
下方向へ回動操作される。作業用アタッチメントである
バケット24は、ブーム21の前部に枢支ピン25で支持され
て、バケット回動用油圧シリンダ26で上下方向へ回動操
作される。これにより、バケットは24は、車体2の前外
側空間に突出された状態で車体2に支持される。
次に、第1図と第5図から第10図で、運転席8の構造と
車体2の内部構造とを説明する。
第1図と第9図の各側面図に示すように、運転席8は、
下面プレート31aを有する下面部材31と逆L字状の後面
プレート32aを有する後面部材32とを左右のガード部材1
1・11の間に固定してなり、下面プレート31aの上面に前
記シート9を固定してある。その運転席8は、後部の被
枢支部分33が枢支ピン34を介して車体2に上下回動自在
に支持されており、前下側へ回動されて固定具36で車体
2に固定された運転姿勢A(第1図参照)と、固定具36
の固定状態を解除して後上側へ回動されたメンテナンス
姿勢C(第9図参照)とに切り換え自在になっている。
メンテナンス姿勢Cへ切換えられた状態は、ガスシリン
ダ37の伸長力で保持される。
同上の第1図・第9図および第10図を基本にしながら、
第5図・第6図・第7図の各図を参照して説明すると、
エンジンルーム16を外部空間から区画するエンジンルー
ム壁40は、上壁部分41・下壁部分42・左壁部分43・右壁
部分44・前壁部分45・後壁部分46を備えている。
後壁部分46に形成した後メンテナンス開口48は、複数の
スリット状の排風口50を有する後カバー部材49で開閉自
在に覆われる。後カバー部材49は、後壁部分46の右側に
ヒンジ51で前後方向へ回動自在に支持されて、後メンテ
ナンス開口48の開口縁にガスケット52を介して気密状に
接当される。
また、上壁部分41に形成した上メンテナンス開口54が上
カバー部材55で開閉自在に覆われる。上カバー部材55
は、複数のスリット状の吸風口57を有する上面板56・長
方形状の貫通孔59を有する下面板58・これら両板56・58
の間に形成される吸音室60を備えている。上面板56は、
その前部分が上壁部分41にヒンジ61で上下方向へ回動自
在に支持されて、上メンテナンス開口54の開口縁にガス
ケット62を介して気密状に接当される。上面板56と下面
板58の内周面には吸音材(図示せず)が張付けられてい
る。
前壁部分45に形成した前メンテナンス開口64は、斜め前
向き状に開口されて、運転席8の後面プレート32aの後
側に固定したカバープレート32bで開閉自在に覆われ
る。これら両プレート32a・32bで、運転席8の後面部材
32が構成されている。カバープレート32bは、前メンテ
ナンス開口64の開口縁にガスケット66を介して気密状に
接当される。
上記エンジンルーム16の左右方向のほぼ中央部のうちの
前寄り部分に、立形・液冷式のディーゼルエンジン70
が、クランク軸71を前後へ向けた状態で配置される。こ
のエンジン70は、4個の防振ゴム72を介してエンジンル
ーム壁40に支持される。
エアクリーナ74は、エンジン70の左外側空間の上寄り部
分に、前後方向へ延びる状態で配置される。エアクリー
ナ74の空気導入用の入口部である接続パイプ76が、ブラ
ケット77を介してエンジンルーム壁40の上壁部分41に固
定される。接続パイプ76とエアクリーナ74とは、空気導
入パイプ75を構成するゴムホース78で連通されている。
上記の接続パイプ76に対応して、運転席8の被枢支部分
33の前側でカバープレート32bの上側位置に、共鳴式の
吸気消音器80が固定される。この吸気消音器80は、同上
第1図と第8図に示すように、断面視で台形状の消音室
81と消音室右壁に形成したルーバー式入口部82と消音室
前壁に形成した円形出口部83とを連通してなる。そし
て、第1図に示すように、運転席8が運転姿勢Aに切換
えられた状態では、吸気消音器80の出口部83が接続パイ
プ76にガスケット84を介して気密状に連通される。これ
に対して、第9図に示すように、運転席がメンテナンス
姿勢Cに切換えられた状態では、吸気消音器80の出口部
83と接続パイプ76との連通状態が解除される。上記の吸
気消音器80は、エンジンルーム16の外側空間に配置され
ることから大きな容積を容易に確保でき、その結果、吸
気騒音を十分に低減できる。
排気マフラ86は、エンジン70の右外側空間の途中高さ部
分に、前後方向へ延びる状態で配置されて、エンジン70
に支持される。マフラ排気管87の後端の排出部は、後カ
バー部材49の貫通孔49aに挿入される。
エンジン70の後側には、エンジン冷却液用のラジエータ
89と軸流式の冷却ファン90とが後ろから順に配置され
る。ラジエータ89は、後メンテナンス開口48に対面した
状態で配置される。冷却ファン90の前向きに突出する入
力軸91が、巻き掛け伝動式のファン駆動手段92(ここで
はベルト伝動手段)を介して、クランク軸71の後端部に
連動連結される。
なお、ラジエータ89の右上側にはエンジン冷却液の補給
タンク94が配置され、ラジエータ89の下側にはバッテリ
95が配置される。さらに、エンジンルーム16の左右両側
には燃料タンク96と作動油タンク97が設けられる。即
ち、両メインフレーム6・6の各後部の左右方向の外側
に、それぞれ、液密空間98・99が形成され、左側の液密
空間98にエンジンの燃料が貯溜されるとともに、右側の
液密空間99に油圧作業装置20と油圧変速機101の作動油
が貯溜される。
油圧変速機ルーム102は、両メインフレーム6・6の前
寄り部の間で運転席8の下側空間に配置され、変速機ル
ーム壁103によって外部空間から区画されている。油圧
変速機ルーム102とエンジンルーム16とは、取り外し可
能な仕切り壁105でガスケット106を介して気密状に区画
されている。油圧変速機ルーム102のメンテナンス開口1
08は、変速機ルーム壁103の上メンテナンス開口109と前
メンテナンス開口110とを備えている。これら両メンテ
ナンス開口109・110が、それぞれ、運転席8の下面プレ
ート31aと、その下面プレート31aの前部分から下向きに
突設したカバープレート31bで開閉自在に覆われる。こ
れら両プレート31a・31bは、メンテナンス開口108の開
口縁にガスケット113を介して気密状に接当される。
油圧変速機ルーム102には、2台の走行用油圧ポンプ115
・115と1台の作業用油圧ポンプ116が後ろから順に配置
される。これら油圧ポンプは、容積形に構成されてお
り、後ろ向きに突出する共通の入力軸117がクランク軸7
1の前部に連動連結される。また、走行用油圧ポンプ115
・115の下側には、左右2台の走行用油圧モータ119・11
9(ここでは右側のモータだけを図示してある)が配置
され、各油圧モータ119が前後のチェーン120・121を介
して前後の車輪駆動用スプロケット122・123を回転駆動
するようになっている。
各油圧ポンプ115・115・116から吐出された作動油の一
部分は、作動油冷却用のオイルクーラ125を経由して作
動油タンク97へ戻されるようになっている。そのオイル
クーラ125は、多数のU形チューブの表面にコルゲート
フィンを固定してなり、エンジン70の後ろ上側空間に上
メンテナンス開口54と対面した状態で配置されて、上カ
バー部材55の下面板58に固定される。
なお、油圧変速機ルーム102の前メンテナンス開口110の
左右外側位置には、2本の走行用操縦レバー127と2つ
の油圧作業用操作ペダル128(ここでは右側のレバーと
右側のペダルだけを図示してある)が固定されている。
上記構成によれば、作業車両1の運転時には、外気が次
の経路でエアクリーナ74へ導入される。
第1図と第8図に示すように、エンジン70の運転の伴っ
て、ヘッドガード10の右外側空間の外気は、吸気消音器
80の入口部82から左右へ大きく延びる消音室81内へ流入
し、ここを通過する間に消音されて、接続パイプ76・ゴ
ムホース78を順に経てエアクリーナ74へ導入されるので
ある。
また、ラジエータ89とオイルクーラ125は次のように空
冷される。
同第1図に示すように、エンジン70の運転に伴ってファ
ン駆動手段92が冷却ファン90を運転すると、エンジンル
ーム16の上外側空間の外気が、上カバー部材55の吸風口
57から吸音室60内へ吸引され、ここから下面板58の貫通
孔59を経てエンジンルーム16内に流入する間にオイルク
ーラ125を冷却する。エンジンルーム16内に流入してき
た外気は、その後、冷却ファン90から後方へ吐出される
間にラジエータ89を冷却して、後カバー部材の49の排風
口50から車体2の後側空間へ排出される。この場合、エ
ンジンルーム16の上部空間の空気が上記の冷却風の流れ
にのって排風口50から排出されるので、エンジンルーム
16の上部空間がエンジン70からの放射熱で過度に加熱さ
れることが防止される。このため、運転席8は、エンジ
ンルーム16からの受熱量が少なくてすみ、乗りごこちが
良い。また、エンジン70を挟んでエアクリーナ74と排気
マフラ86とを左右に振り分けて配置したので、排気マフ
ラ86からエアクリーナ74への放射熱量が少なくてすむ。
これにより、エンジン70は、吸気の充填効率が高まり、
出力が向上する。
また、エンジン70の騒音は、エンジンルーム16から吸風
口57を通って上側へ放出されるが、この空気伝播音は、
吸音室60を通過する間に、曲り通路と吸音材の作用で騒
音エネルギが大幅に低減される。
さらに、前記の各ブーム支持用フレーム7の上部は、ブ
ーム用枢支ピン22の枢支部分から上カバー部材55の後端
位置の上方にまで、後ろ向きに延設してある。これによ
り、エンジン騒音が吸風口57から車体2の左右の外側空
間へ放散されることが防止される。
以上のように、作業車両1は、走行中や作業中の騒音を
低減できることから、運転席8の騒音レベルが低くて乗
りごこちが向上するうえ、静粛な環境が要求される住宅
地であっても夜間作業が可能となる。
上記作業車両1は、メンテナンス時には第9図に示すよ
うに操作される。
まず、上カバー部材55を上方へ回動させて、ガスシリン
ダ(図示せず)で開姿勢Yに保持する。これにより、作
業者がオイルクーラ125の下面に後ろ側から容易にアク
セスでき、塵埃等の異物の目詰り状態の確認や空気ブロ
ーによる伝熱面の清掃が可能となる。また、上メンテナ
ンス開口54が開放されることにより、エアクリーナ74の
エレメントの交換やラジエータ89の冷却液の補強が可能
となる。
また。後カバー部材49を開けることにより、後メンテナ
ンス開口48が開放される。これにより、作業者がラジエ
ータ89の後面に後ろ側から容易にアクセスでき、塵埃等
の異物の目詰り状態の確認や空気ブローによる伝熱面の
清掃が可能となる。また、ラジエータ89をメインフレー
ム6・6から取り外すことにより、ファン駆動手段92や
エンジン70後部のメンテナンスが容易にできる。
さらに、運転席8を後上側のメンテナンス姿勢Cへ回動
させることにより、エンジンルーム壁40の前メンテナン
ス開口64が開放されて、エンジン70の前部のメンテナン
スが容易になるとともに、変速機ルーム壁103のメンテ
ナンス開口108が開放されて油圧変速機101のメンテナン
スも容易にできる。
本考案は、上記の実施例のほかに、次に(1)又は
(2)に示すように変更できる。
(1)油圧作業装置のブームが、車体の前部分や中間部
分に枢支されるもの。また、作業用アタッチメントが、
車体の前部に支持した操作アームで直接に駆動されるも
の。
(2)エンジンは、ディーゼルエンジンに代えて、ガソ
リンエンジンやガスエンジン等の他の種類のエンジンで
あってもよく、また、液冷式に代えて空冷式であっても
よい。
《考案の効果》 本考案は、上記のように構成され作用することから次の
効果を奏する。
(請求項1の考案) メンテナンス時に運転席を運転姿勢からメンテナンス姿
勢へ切換えることにより、エンジンルームの前メンテナ
ンス開口と油圧変速機ルームの上メンテナンス開口が開
放されるとともに、運転席の左右のガード部材が後上側
位置へ回動される。このため、エンジンの前面側及び油
圧変速機の上面側に対して、車体の前側からアクセスで
きるうえ、車体の左右両側からもアクセスできることに
なり、エンジンや油圧変速機のメンテナンスが容易とな
る。
(請求項2の考案) 運転席を運転姿勢からメンテナンス姿勢へ切換えると同
時に、油圧変速機ルームの前メンテナンス開口も開放さ
れるので、油圧変速機の前面に容易にアクセスでき、油
圧変速機のメンテナンスがさらに容易となる。
(請求項3の考案) エンジンのメンテナンス時に、前記の前側からのアクセ
スに加えて、上側と後側からもアクセスできるので、エ
ンジンのメンテナンスがさらに容易となる。
(請求項4の考案) 燃料タンクと作動油タンクは、エンジンルームの左右両
側に配置されるので、エンジンや補機への前後方向から
のアクセスの妨げにならず、これらエンジンや補機のメ
ンテナンスが容易になる。そのうえ、タンク内の燃料や
作動油でエンジンルームを覆うことによってエンジン騒
音を遮音できるので、作業車両の騒音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第10図は、本考案の一実施例を示し、 第1図は、作業車両の主要部分の縦断側面図、 第2図は、作業車両の斜視図、 第3図は、作業車両の側面図、 第4図は、作業車両の後面図、 第5図は、作業車両の主要部分の横断平面図、 第6図は、第1図のVI−VI線矢視断面図、 第7図は、作業車両の後部の平面視部分図、 第8図は、第1図のVIII−VIII線矢視断面図、 第9図は、作業車両のメンテナンス状態を示す図であっ
て、第1図に相当する図、 第10図は、車体の概略構造を示す斜視図である。 2…車体、6…メインフレーム、7…ブーム支持用フレ
ーム、8…運転席、11…ガード部材、16…エンジンルー
ム、31…下面部材、32…後面部材、48…後メンテナンス
開口、49…後カバー部材、54…上メンテナンス開口、55
…上カバー部材、64…前メンテナンス開口、70…エンジ
ン、98・99…液密空間、101…油圧変速機、102…油圧変
速機ルーム、109…上メンテナンス開口、110…前メンテ
ナンス開口、A…運転姿勢、B…メンテナンス姿勢。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体(2)に運転席(8)とエンジンルー
    ム(16)とを前後に並べて設け、 運転席(8)は、左右のガード部材(11)(11)と下面
    部材(31)と後面部材(32)を備え、下面部材(31)の
    下側空間に油圧変速機ルーム(102)を配置した、スキ
    ッドステア式作業車両において、 運転席(8)は、左右のガード部材(11)(11)と下面
    部材(31)と後面部材(32)とを一体に形成してなり、
    前下側へ回動させた運転姿勢(A)と後上側へ回動させ
    たメンテナンス姿勢(C)とに切換え自在な状態で車体
    (2)に支持し、 エンジンルーム(16)の前メンテナンス開口(64)を後
    面部材(32)で開閉自在に覆うとともに、油圧変速機ル
    ーム(102)の上メンテナンス開口(109)を下面部材
    (31)で開閉自在に覆った、 ことを特徴とする、スキッドステア式作業車両。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したスキッドステア式作業
    車両において、 運転席(8)の下面部材(31)は、下面プレート(31
    a)とその下面プレート(31a)の前部から下向きに突設
    したカバープレート(31b)を備え、 油圧変速機ルーム(102)の上メンテナンス開口(109)
    を上記の下面プレート(31a)で開閉自在に覆うととも
    に、油圧変速機ルーム(102)の前メンテナンス開口(1
    10)を上記のカバープレート(31b)で開閉自在に覆っ
    た。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載したスキッドステア
    式作業車両において、 エンジンルーム(16)の上面側に上メンテナンス開口
    (54)を形成するとともに後面側に後メンテナンス開口
    (48)を形成し、 上メンテナンス開口(54)を上カバー部材(55)で開閉
    自在に覆うととともに、後メンテナンス開口(48)を後
    カバー部材(49)で開閉自在に覆った。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載したスキ
    ッドステア式作業車両において、 車体(2)は、前後方向へ延びる左右一対のメインフレ
    ーム(6)(6)と、各メインフレーム(6)の後部寄
    りの部分から上向きに突設した各ブーム支持用フレーム
    (7)とを備え、 エンジンルーム(16)を、両メインフレーム(6)
    (6)の各後部分の間の空間と両ブーム支持用フレーム
    (7)(7)の間の空間とにわたって形成し、 両メインフレーム(6)(6)の各後部の左右方向の外
    側に、それぞれ、液密空間(98)(99)を形成し、 これら液密空間のうちの一方の液密空間(98)にエンジ
    ン(70)の燃料を貯溜するとともに、他方の液密空間
    (99)に油圧変速機(101)の作動油を貯溜した。
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