JPH07244316A - シャッタ開閉機構 - Google Patents

シャッタ開閉機構

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Publication number
JPH07244316A
JPH07244316A JP3453494A JP3453494A JPH07244316A JP H07244316 A JPH07244316 A JP H07244316A JP 3453494 A JP3453494 A JP 3453494A JP 3453494 A JP3453494 A JP 3453494A JP H07244316 A JPH07244316 A JP H07244316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
gear
coil spring
opening
driving
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3453494A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Funakoshi
直樹 船越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP3453494A priority Critical patent/JPH07244316A/ja
Publication of JPH07244316A publication Critical patent/JPH07244316A/ja
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  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からシャッタ2に負荷が加わった際に生
じる駆動モータ8等の焼き付きによる破損の発生をなく
し、シャッタ2を確実に動作させるシャッタ開閉機構を
提供する。 【構成】 光路を開閉するシャッタ2と、前記シャッタ
2を開閉動作させる駆動モータ8と、この駆動モータ8
からシャッタ2に駆動力を伝えるコイルバネ内蔵ギア機
構1を備えて構成される。コイルバネ内蔵ギア機構1
は、駆動モータ8から回転伝達を受けるギア1Aと、シ
ャッタ2を駆動するシャッタ駆動部材1Cと、これらギ
ア1Aとシャッタ駆動部材1Cとの間に介在されたコイ
ルバネ1Bとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、携帯用ビデオ
カメラ等の画像記録装置において、光の取り入れ口であ
る露光口に取り付けられたレンズを、外力により破損又
は傷がつくことから保護をするシャッタを開閉させるた
め用いられるシャッタ開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ、携帯用ビデオカメラ等の
画像記録装置は、光の取り入れ口である露光口の光軸上
に、外部に面して配されたレンズが、撮影者の手、物の
接触等の不注意な取扱いにより破損又は傷がつくことか
ら保護するシャッタを備えている。シャッタは、レンズ
を覆う位置に配され、撮影時にレンズを開放させる。こ
のシャッタを開閉動作させるために、シャッタ開閉機構
を備えている。また、このシャッタ開閉機構を駆動させ
るための駆動手段としては、シャッタを手でスライドさ
せる手動式や駆動モータにより駆動する電動式があるこ
とが知られている。
【0003】従来の電動式シャッタ開閉機構は、シャッ
タを有するシャッタ部と、このシャッタを開閉させるシ
ャッタ開閉ギアを有する回転伝達部と、駆動モータを有
する駆動部とを備えて構成される。シャッタ部は、レン
ズを破損から保護するために閉じた際、露光口を覆う閉
鎖位置に移動するシャッタを有している。シャッタに
は、シャッタ開閉ギアが一体に形成されている。動力伝
達部は、駆動モータからの駆動力をシャッタに伝達させ
るシャッタ開閉ギアを有している。駆動部は、電源であ
る蓄電池と、この蓄電池からの電力により駆動される駆
動モータと、この駆動モータにより回転駆動される回転
軸と、回転軸の先端に取り付けられたピニオンギアとを
有して構成される。シャッタ開閉ギアとピニオンギアと
は、互いに噛み合って配されている。そして、駆動モー
タは、ピニオンギアとシャッタ開閉ギアとを介して、直
接シャッタと連結されていた。
【0004】シャッタ開閉機構の動作は、駆動モータに
より回転軸が一方向に回転駆動することにより、この回
転軸の先端に取り付けられたピニオンギアを回転駆動さ
せる。このピニオンギアが回転駆動することによりシャ
ッタ開閉ギアを回転駆動させる。そして、シャッタ開閉
ギアが回転駆動することにより、このシャッタ開閉ギア
と一体に形成されたシャッタを回転させ、シャッタは開
く動作を行う。
【0005】また、駆動モータによって回転軸が上述し
た方向と逆方向に回転駆動することにより、この回転軸
の先端に取り付けられたピニオンギアを逆回転駆動させ
る。このピニオンギアが逆回転駆動することにより、シ
ャッタ開閉ギアを逆回転駆動させる。そして、シャッタ
開閉ギアが逆回転駆動することにより、このシャッタ開
閉ギアと一体に形成されたシャッタを逆回転させ、シャ
ッタは閉じる動作を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シャッタ
と、駆動モータとが直接連結されている場合は、シャッ
タを開閉動作させる際、シャッタの開閉状態を検出し
て、検出された結果に応じて駆動モータの回転駆動の制
御を行い、シャッタの開閉動作を完了させる必要があっ
た。例えば、撮影者が誤って手でシャッタを押さえたり
或いは、物が接触してシャッタを押さえる等のため、シ
ャッタに外部から負荷が加わることにより、シャッタが
押さえられて、このシャッタの開閉動作を妨害してしま
うという問題があった。
【0007】この場合、駆動モータは、シャッタが固定
されているためシャッタに開閉する動力を伝達できず
に、シャッタの開閉動作を完了させるまで継続して回転
駆動を行う。このために、駆動モータは、長時間の継続
した回転駆動を行って、焼き付きを発生させて破損する
という問題があった。また、駆動モータが焼き付きを発
生させるまでに至らなくとも、蓄電池等の電源を消耗さ
せる或いは、回転伝達機構に介在するギアの歯を摩耗又
は破損させるという問題があった。
【0008】そこで、本発明に係るシャッタ開閉機構
は、外部からシャッタに過負荷が加えられた場合、駆動
モータ等の焼き付きによる破損の発生をなくし、シャッ
タを確実に動作させるシャッタ開閉機構を提供すること
を目的に提案されたものである。
【0009】
【課題を達成するための手段】上述したような目的を達
成するため、本発明に係るシャッタ開閉機構は、光路を
開閉するシャッタと、前記シャッタを開閉動作させる駆
動手段と、この駆動手段からシャッタに前記駆動力を伝
える回転伝達機構を備えて構成され、前記回転伝達機構
は、シャッタの過負荷状態において、駆動力を一時的に
蓄積できる動力蓄勢手段を備えたことを特徴とする。ま
た、動力蓄勢手段は、駆動手段から回転伝達を受けるギ
アと、シャッタを駆動するシャッタ駆動部材と、これら
ギアとシャッタ駆動部材との間に介在されたコイルバネ
とから構成されたことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上のように構成した本発明に係るシャッタ開
閉機構によれば、シャッタに外部から負荷が加わらない
場合又は、負荷が加わえられてもシャッタに伝達される
駆動力よりも小さいため過負荷とならない場合、駆動モ
ータからコイルバネ内蔵ギア機構に配されたギアに伝達
された駆動力は、コイルバネ内蔵ギア機構に配されたコ
イルバネが弾性変位することによる弾性力として一時的
に蓄積されることなく、ギアを回転させて、駆動前記ギ
アがコイルバネの一端に接触することにより、このコイ
ルバネを巻き込む。コイルバネが巻き込まれることによ
り、コイルバネの他端がコイルバネ内蔵ギア機構に配さ
れたシャッタ駆動部材に接触して、このシャッタ駆動部
材を回転駆動させる。そして、シャッタ駆動部材が回転
駆動することにより、シャッタ駆動部材に連結されたシ
ャッタを開閉動作させる。
【0011】シャッタに伝達される駆動力を超える過負
荷が、シャッタに外部から加わることにより、シャッタ
が押さえられて移動が妨害されている場合、駆動モータ
からギアに伝達された駆動力は、ギアを回転駆動させ
て、このギアがコイルバネの一端に接触することによ
り、コイルバネを巻き込む。このため、コイルバネは、
巻き込まれることにより、コイルバネの他端をシャッタ
駆動部材に接触させる。
【0012】しかしながら、シャッタが過負荷により押
さえられているため、シャッタに連結されたシャッタ駆
動部材は、停止させられている。したがって、シャッタ
駆動部材は、このコイルバネの一端が接触することによ
り駆動されない。そして、コイルバネは、シャッタ駆動
部材に回転駆動を伝達できないため、ギアに接触してい
る一端と、シャッタ駆動部材に接触している一端とによ
り、ねじられることとなる。コイルバネは、ねじられる
ことにより弾性変位して、ギアから伝達された駆動力を
弾性力として蓄積する。
【0013】また、駆動モータは、シャッタを開閉動作
させるために必要な駆動力をコイルバネに蓄積させるた
めの所定の駆動時間の回転駆動が終了すると制御系によ
り駆動を停止される。このため、この駆動モータは、シ
ャッタの開閉動作の途中に、シャッタに過負荷が加わる
ことにより、このシャッタの開閉動作を完了させるため
に長時間の回転駆動を継続させる等の悪影響を受けな
い。
【0014】そして、シャッタに外部から加わった過負
荷がなくなると、コイルバネ内蔵ギア機構に配されたコ
イルバネは、弾性変位することにより弾性力として蓄え
ていた駆動力を解放させる。コイルバネは、弾性力を解
放することにより、このコイルバネの一端をシャッタ駆
動部材に接触させて、シャッタ駆動部材を回転駆動させ
る。そして、シャッタ駆動部材が回転駆動することによ
り、シャッタ駆動部材に連結されたシャッタを開閉動作
させる。すなわち、コイルバネ内蔵ギア機構に配された
コイルバネは、シャッタに過負荷が加えられている場
合、弾性変位することにより、弾性力として駆動力を一
時的に蓄えるはたらきをする。
【0015】したがって、駆動モータは、外部から加わ
った過負荷によりシャッタが押さえられた場合、シャッ
タを押さえる過負荷がなくなりシャッタが開く動作又は
閉じる動作を完了させるまで、回転駆動を継続させて駆
動モータの焼き付きを発生させることなく、シャッタの
開閉動作を完了させることが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るシャッタ開閉機構を、図
1乃至図9に示した実施例により詳細に説明する。実施
例シャッタ開閉機構は、概略、シャッタ2を有するシャ
ッタ部と、シャッタ2を開閉動作させるコイルバネ内蔵
ギア機構1と、このコイルバネ内蔵ギア機構1に駆動力
を伝達する駆動部と、駆動モータ8の回転駆動する駆動
時間を制御する制御系と、これらの各部材が取り付けら
れる支持基板であるパネル7及びパネル6とで構成され
る。
【0017】上述したシャッタ2、駆動部、コイルバネ
内蔵ギア機構1、パネル6及び、パネル7のそれぞれの
配置を簡単に説明する。パネル6とパネル7との間にシ
ャッタ2を挟んで、パネル6、パネル7に設けられたそ
れぞれの露光口とシャッタ2とが光軸上で一致するよう
に組み付けることにより、シャッタ2は、パネル6とパ
ネル7との間隙で揺動自在に配置されている。そして、
駆動部を構成する各部材及び、コイルバネ内蔵ギア機構
1は、パネル7に取り付けられる。
【0018】パネル6は、ディスタンス凸部24、25
がパネル6の外周部に設けられている。パネル6は、露
光口として光軸を中心とした穴が設けられており、この
露光口の円周に沿って環状凸部28Aがパネル6上に突
設されている。さらに、この環状凸部28Aに一体に連
結される略弧状凸部28B及び略弧状凸部28Cがパネ
ル6上に突設されて、ディスタンス凸部28を形成して
いる。これらのディスタンス凸部24、25、28が、
パネル6とパネル7とが組み付けられた際、パネル6と
パネル7の間隙を確保して、シャッタ2は、この間隙で
揺動自在に配される。
【0019】さらに、パネル6は、シャッタ2が回動し
て移動する範囲を制限する第1のシャッタストッパ凸部
17A、第2のシャッタストッパ凸部17Bが突設され
ている。これらの一方の第1のシャッタストッパ凸部1
7Aは、シャッタ2が開く際に、シャッタ2が回動して
開放位置に移動すると、シャッタ2の側面に接触するこ
とによりシャッタ2の移動を停止させる。他方の第2の
シャッタストッパ凸部17Bは、シャッタ2が閉じる際
に、シャッタ2が回動して閉鎖位置に移動すると、シャ
ッタ2の側面に接触することによりシャッタ2の移動を
停止させる。
【0020】パネル7は、パネル7の外周に沿ってディ
スタンス凸部26、27が設けられており、パネル7に
取り付けられる駆動部を構成する各部材及び、コイルバ
ネ内蔵ギア機構1が回動自在に支持される間隙を確保す
る。また、露光口として光軸を中心とした穴が設けられ
ており、この露光口の円周に沿って、駆動部を構成する
リングギア3を回動自在に支持する環状凸部18がパネ
ル7上に突設されている。さらに、この環状凸部18に
支持された前記リングギア3を保持する第1のギア保持
突片23A、第2のギア保持突片23B及び、第3のギ
ア保持突片23Cが、この環状凸部18の先端に設けら
れている。
【0021】パネル7は、コイルバネ内蔵ギア機構1が
回動自在に支持される支持凸部14が設けられ、この支
持凸部14の軸線を中心とした円弧状溝20が設けられ
ている。そして、コイルバネ内蔵ギア機構1を構成する
シャッタ駆動部材1Cに設けられた駆動凸部22が、こ
の円弧状溝20を貫通する。パネル7上に、シャッタ2
を回動自在に支持するシャッタ支持凸部16Bは、この
シャッタ支持凸部16Bの軸線がパネル7を挟んで前記
支持凸部14の軸線と一致する位置に設けられている。
さらに、駆動部を構成するギア4を回動自在に支持する
支持凸部15がパネル7に設けられている。
【0022】実施例に係るシャッタ開閉機構の要部を構
成するコイルバネ内蔵ギア機構1を、図1乃至図3及び
図6乃至図8を参照して説明する。コイルバネ内蔵ギア
機構1は、駆動部から駆動力が伝達されるギア1Aと、
このギア1Aの凹部に配されるコイルバネ1Bと、コイ
ルバネ1Bをギア1Aとで挟み込むシャッタ駆動部材1
Cとにより構成される。
【0023】ギア1Aは、駆動モータ8から伝達された
駆動力をコイルバネ1Bに伝達するための円弧状駆動凸
部40及び、円弧状駆動凸部42が突設されている。ま
た、コイルバネ1Bを回動自在に支持する支持凸部43
が突設されている。
【0024】コイルバネ1Bは、ギア1Aに突設された
支持凸部43を介して回動自在に支持され、シャッタ駆
動部材1Cに突設された支持凸部44を介して回動自在
に支持される。また、コイルバネ1Bの両端は、一端を
ギア1Aに接触する向きに配され、他端をシャッタ駆動
部材1Cに接触する向きに配されている。
【0025】シャッタ駆動部材1Cは、支持ネジ10を
介して回動自在に支持され、このシャッタ駆動部材1C
とギア1Aとによりコイルバネ1Bを挟み込んで取り付
けられる。また、シャッタ駆動部材1Cは、コイルバネ
1Bを回動自在に支持する支持凸部44が突設されてお
り、コイルバネ1Bの一端が接触することによりシャッ
タ駆動部材1Cが駆動される円弧状駆動凸部41が突設
されている。
【0026】さらに、シャッタ駆動部材1Cの先端に設
けられた駆動凸部22は、支持ネジ10に対して平行に
設けられ、ギア1Aの外周より突出している。この駆動
凸部22は、パネル7に設けられた略弧状溝20を貫通
して、シャッタ2に設けられた駆動溝21にはめ込まれ
て連結される。そして、コイルバネ内蔵ギア機構1は、
支持ネジ10を介して回動自在にパネル7に設けられた
支持凸部14に回動自在に支持される。
【0027】駆動部は、駆動モータ8と、この駆動モー
タ8に取り付けられた回転軸9と、この回転軸9の先端
に取り付けられたギア5と、回転軸9に対して平行に配
されて支持ネジ11を介して回動自在に支持されパネル
7に突設された支持凸部15に回動自在に支持されたギ
ア4と、パネル7に設けられた環状支持凸部18を介し
て回動自在に支持されているリングギア3とにより構成
される。
【0028】リングギア3は、リングギア3の内周面
と、パネル7に突設された環状支持凸部18の外周面と
を接してはめ込まれ、この環状支持凸部18に設けられ
た第1乃至第3のギア保持突片23A、23B、23C
により保持される。このため、リングギア3は、環状支
持凸部18に回動自在に支持されている。また、リング
ギア3は、リングギア3の外周円の半円部に沿って歯を
配している。そして、これらのギア5とギア4、ギア4
とリングギア3とは、それぞれ互いに噛み合った状態で
パネル7に配されている。
【0029】シャッタ2は、露光口を塞ぐための面積を
有する円板と、このシャッタ2が揺動自在に支持される
基端部に設けられた円筒穴19とを一体にした形状をな
している。パネル6に設けられたシャッタ支持凸部16
Aとパネル7に設けられたシャッタ支持凸部16Bとが
基端部に配されたこの円筒穴19に挿通される。シャッ
タ2は、これらのシャッタ支持凸部16A、16Bを介
して揺動自在に支持されている。
【0030】また、シャッタ2は、基端部に駆動溝21
が設けられており、この駆動溝21にコイルバネ内蔵ギ
ア機構1を構成するシャッタ駆動部材1Cの先端部に設
けられた駆動凸部22がはめ込まれて、シャッタ駆動部
材1Cと連結されている。したがって、駆動溝21が駆
動凸部22により駆動されることにより、シャッタ2
は、シャッタ支持凸部16A、16Bを介して揺動自在
に開閉動作を行う。
【0031】以上のように構成された実施例シャッタ開
閉機構における、シャッタ2の開閉動作を図2乃至図5
及び、図9に示すフローチャート図を参照して説明す
る。駆動部の動作は、駆動モータ8は、回転軸9を回転
駆動させることにより、この回転軸9の先端に取り付け
られたギア5を回転駆動させる。ギア5が回転駆動する
ことにより、このギア5と噛み合ったリングギア3を回
転駆動させる。このリングギア3が回転駆動することに
より、このリングギア3と噛み合ったコイルバネ内蔵ギ
ア機構1のギア1Aを回転駆動させる。
【0032】コイルバネ内蔵ギア機構1の動作は、シャ
ッタ2に過負荷が加えられている場合と、シャッタ2に
過負荷が加えられていない場合とで異なる。まず、シャ
ッタ2に過負荷が加えられていない場合のコイルバネ内
蔵ギア機構1の動作について説明する。
【0033】ギア1Aが、図7に示したL方向に回転駆
動することにより、このギア1Aに突設された円弧状駆
動凸部40の端部をコイルバネ1Bの一端に接触させ
て、コイルバネ1Bは、ギア1Aに突設された支持凸部
43を介して、図7に示したM方向に巻き込まれる。コ
イルバネ1Bが巻き込まれることにより、コイルバネ1
Bの他端をシャッタ駆動部材1Cに突設された円弧状凸
部41に接触させて、シャッタ駆動部材1Cは、支持ネ
ジ10を介して図7に示したM方向に回転駆動される。
シャッタ駆動部材1Cが回転駆動することにより、この
シャッタ駆動部材1Cの先端に設けられた駆動凸部22
を、図7に示したN方向に回転駆動させる。
【0034】したがって、駆動モータ8からギア1Aに
伝達された回転駆動は、コイルバネ1Bに弾性力として
駆動力が蓄積されることなく、シャッタ駆動部材1Cに
伝達される。
【0035】つぎに、シャッタ2に過負荷が加えられて
いる場合のコイルバネ内蔵ギア機構1の動作について説
明する。ギア1Aが回転駆動することにより、このギア
1Aに突設された円弧状駆動凸部40の端部をコイルバ
ネ1Bの一端に接触させて、コイルバネ1Bは、ギア1
Aに突設された支持凸部43を介して巻き込まれる。コ
イルバネ1Bが巻き込まれることにより、コイルバネ1
Bの他端をシャッタ駆動部材1Cに突設された円弧状凸
部41に接触させて、シャッタ駆動部材1Cを支持ネジ
10を介して回転駆動させようとする。
【0036】しかしながら、シャッタ2に過負荷が加え
られているため、シャッタ2の揺動が停止おり、このシ
ャッタ2に設けられた駆動溝21にはめ込まれて連結さ
れている駆動凸部22を停止させている。すなわち、こ
の駆動凸部22が設けられているシャッタ駆動部材1C
を停止させている。
【0037】したがって、シャッタ駆動材1Cは、停止
されているために、上述したコイルバネ1Bが巻き込む
ことにより、回転駆動されない。そのため、コイルバネ
1Bは、ギア1Aに突設された円弧状駆動凸部40に接
触した一端と、シャッタ駆動部材1Cに突設された円弧
状凸部41に接触した一端とにより、ねじられることに
なる。コイルバネ1Bは、ねじられることにより弾性変
位されて、弾性力として駆動力を蓄積する。
【0038】また、制御系は、駆動モータ8の駆動時間
の制御を行うことにより、シャッタ2が開く動作又は閉
じる動作を行うために少なくとも必要な所定の駆動力が
コイルバネ1Bに弾性力として蓄積されると、駆動モー
タ8の回転駆動を停止させる。すなわち、ギア1Aが回
転駆動を停止することにより、コイルバネ1Bは、駆動
力の蓄積を停止する。
【0039】そして、シャッタ2に加えられていた過負
荷がなくなることにより、シャッタ2が揺動自在にな
る。シャッタ2に連結されたシャッタ駆動部材1Cを回
動自在にする。このため、コイルバネ1Bに蓄積された
駆動力を開放させて、シャッタ駆動部材1Cに突設され
た円弧状駆動凸部41に接触しているコイルバネ1Bの
一端を回転駆動することにより、シャッタ駆動部材1C
を支持ネジ10を介して回転駆動させる。シャッタ駆動
部材1Cが駆動することにより、このシャッタ駆動部材
1Cの先端に設けられた駆動凸部22を回転駆動させ
る。
【0040】シャッタ2の動作は、シャッタ駆動部材1
Cの先端に設けられた駆動凸部22が図1に示すA方向
に回転駆動することに伴って、この駆動凸部22がパネ
ル7に設けられた円弧状溝20を貫通してシャッタ2に
設けられた駆動溝21にはめ込まれて連結されているた
め、シャッタ2の駆動溝21を移動させる。シャッタ2
は、シャッタ2に設けられた駆動溝21が移動すること
により、シャッタ支持凸部16A、16Bを介して図1
に示すB方向に揺動する。シャッタ2は、前記揺動によ
り、露光口の開閉動作を行う。
【0041】また、シャッタ2の動作は、パネル6に突
設された第1のシャッタストッパ凸部17A及び、第2
のシャッタストッパ凸部17Bにより、シャッタ2の揺
動の範囲を制限されている。このため、シャッタ2は、
開放位置に移動すると、この第1のシャッタストッパ凸
部17Aにシャッタ2の側面が接触して移動を停止させ
られ、シャッタ2の開放動作を完了する。また、シャッ
タ2は、閉鎖位置に移動すると、この第2のシャッタス
トッパ凸部17Bに接触して移動を停止させられ、シャ
ッタ2の閉鎖動作を完了させる。
【0042】すなわち、シャッタ2の開閉動作は、駆動
モータ8の回転軸9が一方向に回転駆動することによ
り、ギア5、ギア4及びリングギア3を介して、コイル
バネ内蔵ギア機構1のギア1Aに回転駆動を伝達させ
る。ギア1Aが回転駆動することにより、ギア1Aの回
転駆動と共にコイルバネ1Bを巻き込む。シャッタ2が
過負荷状態でない場合は、コイルバネ1Bが巻き込まれ
ることにより、シャッタ駆動部材1Cを回転駆動させ
る。シャッタ2が過負荷状態である場合は、コイルバネ
1Bは、制御系の制御により駆動モータ8の回転駆動が
停止するまで弾性変位して駆動力を蓄える。シャッタ2
の過負荷状態が解除されると、コイルバネ1Bは、蓄え
た弾性力を解放し、この弾性力によりシャッタ駆動部材
1Cを回動駆動させる。そして、上述したいずれの場合
においても、シャッタ駆動部材1Cが回転駆動すること
により、シャッタ2は、このシャッタ駆動部材1Cと連
結されているため、図2及び図4に示した開く動作を行
う。
【0043】駆動モータ8の回転軸9が上述した方向と
逆方向に回転駆動することにより、ギア5、ギア4及び
リングギア3を介して、コイルバネ内蔵ギア機構1のギ
ア1Aに逆回転駆動を伝達させる。ギア1Aが逆回転駆
動することにより、ギア1Aの回転駆動と共にコイルバ
ネ1Bを巻き込む。シャッタ2が過負荷状態でない場合
は、コイルバネ1Bが巻き込まれることにより、シャッ
タ駆動部材1Cを逆回転駆動させる。シャッタ2が過負
荷状態である場合は、コイルバネ1Bは、制御系の制御
により駆動モータ8の逆回転駆動が停止するまで弾性変
位して駆動力を蓄える。シャッタ2の過負荷状態が解除
されると、コイルバネ1Bは、蓄えた弾性力を解放し、
この弾性力によりシャッタ駆動部材1Cを逆回動駆動さ
せる。そして、上述したいずれの場合においても、シャ
ッタ駆動部材1Cが逆回転駆動することにより、シャッ
タ2は、このシャッタ駆動部材1Cと連結されているた
め、図3及び図5に示した閉じる動作を行う。
【0044】上述したように、実施例シャッタ開閉機構
によれば、シャッタ2の開閉動作を外部から妨害する過
負荷が加わりシャッタ2が押さえられている場合、駆動
モータ8は、所定の時間の回転駆動を終了すると制御系
により駆動を停止されているため、この駆動モータ8
に、外部からの過負荷による悪影響がかからない。そし
て、外部からの過負荷がなくなり、シャッタ2を押さえ
る外力が解除されると、コイルバネ1Bは、弾性力とし
て一時的に蓄えていた駆動力を解放させることにより、
シャッタ2を開閉動作させる。
【0045】したがって、駆動モータ8は、シャッタ2
が外部からの過負荷により動作を妨害されたために、回
転駆動を継続させて焼き付きを起こすことなく、シャッ
タ2の開閉動作を完了させることが可能である。
【0046】なお、実施例シャッタ開閉機構は、コイル
バネ内蔵ギア機構1は、弾性部材としてコイルバネを用
いているが、この弾性部材は、シャッタを開く動作又は
閉じる動作をさせるために少なくとも必要な駆動力を蓄
えられる弾性材料であれば、板バネ等の他の弾性材料で
も可能である。また、実施例シャッタ開閉機構は、電源
として蓄電池を備え、駆動モータを用いていた電動式で
あるが、手動式においても採用することが可能である。
【0047】
【発明の効果】上述したように本発明に係るシャッタ開
閉機構によれば、回転伝達機構として、弾性力として駆
動力を蓄えられる弾性部材を備えたことにより、シャッ
タに外部から何らかの過負荷が加わり、シャッタの開閉
動作が妨げられた場合に生じた駆動モータの焼き付き又
は、蓄電池の消耗等の発生をなくし、シャッタの確実な
動作を可能とした。また、外部から負荷が加わりうる位
置に配されるシャッタ或いは保護部材を、開閉駆動させ
る機構を備える装置に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例シャッタ開閉機構を示す分
解斜視図である。
【図2】本発明に係る実施例シャッタ開閉機構の開放状
態を示す右側面図である。
【図3】本発明に係る実施例シャッタ開閉機構の閉鎖状
態を示す右側面図である。
【図4】本発明に係る実施例シャッタ開閉機構の開閉状
態を示す左側面図である。
【図5】本発明に係る実施例シャッタ開閉機構の閉鎖状
態を示す左側面図である。
【図6】実施例シャッタ開閉機構の要部を構成するコイ
ルバネ内蔵ギア機構を示す正面図である。
【図7】実施例シャッタ開閉機構の要部を構成するコイ
ルバネ内蔵ギア機構の動作を示す模式図である。
【図8】実施例シャッタ開閉機構の要部を構成するコイ
ルバネ内蔵ギア機構が取り付けられる状態を示す分解縦
断面図である。
【図9】実施例シャッタ開閉機構の動作を示すフローチ
ャート図である。
【符号の説明】
1 コイルバネ内蔵ギア機構 1A ギア 1B コイルバネ 1C シャッタ駆動部材 2 シャッタ 3 リングギア 4 ギア 5 ギア 6 パネル 7 パネル 8 駆動モータ 9 回転軸 10 支持ネジ 20 円弧状溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光路を開閉するシャッタと、 前記シャッタを開閉動作させる駆動手段とこの駆動手段
    からシャッタに駆動力を伝える回転伝達機構とを備え、 前記回転伝達機構は、シャッタの過負荷状態において、
    前記駆動力を一時的に蓄積できる動力蓄勢手段を備えた
    ことを特徴とするシャッタ開閉機構。
  2. 【請求項2】 動力蓄勢手段は、駆動手段から回転伝達
    を受けるギアと、 シャッタを駆動するシャッタ駆動部材と、 これらギアとシャッタ駆動部材との間に介在されたコイ
    ルバネとから構成されたことを特徴とする請求項1記載
    のシャッタ開閉機構。
JP3453494A 1994-03-04 1994-03-04 シャッタ開閉機構 Withdrawn JPH07244316A (ja)

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JP3453494A JPH07244316A (ja) 1994-03-04 1994-03-04 シャッタ開閉機構

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101043902B1 (ko) * 2009-07-22 2011-06-29 동인하이텍주식회사 카메라용 렌즈의 개폐장치
WO2012132109A1 (ja) * 2011-03-31 2012-10-04 セイコープレシジョン株式会社 羽根駆動装置及び光学機器

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KR101043902B1 (ko) * 2009-07-22 2011-06-29 동인하이텍주식회사 카메라용 렌즈의 개폐장치
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