JP2004004364A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズカバー開閉機構を備えた撮像装置の小型化を図る。
【解決手段】複数の駆動羽根と複数の従動羽根からなるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置において、一対の駆動羽根および一対の従動羽根が相対方向に開放され、光軸方向に駆動羽根と従動羽根が重なる。
【選択図】 図3
【解決手段】複数の駆動羽根と複数の従動羽根からなるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置において、一対の駆動羽根および一対の従動羽根が相対方向に開放され、光軸方向に駆動羽根と従動羽根が重なる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズを保護するためのレンズカバーを備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置において、撮像レンズを傷や埃から保護するためにレンズカバーが設けられている。このレンズカバーには、撮像レンズの鏡筒に着脱自在にしたキャップ方式のものと、電動もしくは手動によりレンズ前面を閉止及び開放し、開放時は本体内部に収納するようにしたものがある。
【0003】
前者のキャップ方式のものは、撮影の度に取り外さなければならず、また取り外したレンズカバーを別途携帯しなければならないなど煩わしさがあった。
【0004】
そこで、後者の撮像方式レンズカバーが小型撮像装置を中心として広く用いられている。撮像装置内蔵方式のレンズカバーは、図7に示すように一般に円盤形状からなり、レンズ前面に配置されている。そして、このレンズカバーは支軸部を中心として回動し、レンズ前面を閉止及び開放するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の内蔵方式レンズカバーの場合、レンズカバーの動く範囲が大きいために広い収納スペースが必要となり、その収納スペースには赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部などを配置できないなどの欠点があり、撮像装置を設計する上で小型化が困難となり、また設計の自由度が狭くなるといった問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点を克服するもので、レンズカバー開放時の収納スペースを小さくし、且つ赤外線受光部またはマイク部などを開放されたカバーの間に配置することで撮像装置の小型化を可能とし、また設計の自由度を広げることを可能とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、被写体を撮像するレンズ前面を開閉する複数の羽根を有し、前記複数の羽根が複数の駆動羽根と複数の従動羽根で構成されるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置であって、前記レンズカバー機構が、前記駆動羽根の端部に設けられ、前記駆動羽根を回転可能に保持する支軸と、この支軸に回転駆動を与える駆動部材と、前記駆動羽根の端部に形成されたギヤと、前記駆動羽根および前記従動羽根を回転可能に連結する連結部材と、前記従動羽根の端部に設けられたボスと、このボスを摺動可能に嵌挿するガイド部材とによって構成され、前記駆動部材の第1の方向への回転に応じて、前記駆動羽根が前記支軸を中心に前記レンズ前面を開放する方向に回動するとともに、前記従動羽根も前記駆動羽根に追随して前記レンズを開放する方向に移動し、前記駆動部材の第2の方向への回転に応じて、前記駆動羽根が前記支軸を中心に前記レンズ前面を閉止する方向に回動するとともに、前記従動羽根も前記駆動羽根に追随して前記レンズを閉止する方向に移動することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、一対の駆動羽根及び一対の従動羽根は相対方向に開放されるので、開放された羽根の間に赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部を配置することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて本発明のレンズカバー開閉機構を説明する。図1は撮像装置の斜視図を示している。この撮像装置の主な構成について説明すると、本体前面には撮像レンズ2、赤外線受光窓4、マイク部5、ジャック蓋6が設けられている。
【0010】
赤外線受光窓4は、遠隔操作装置より射出された赤外線信号を透過させ、本体内部に設けられた赤外線受光部に入射させる。また、ジャック蓋6の内側には図示しない映像端子、音声入力端子、音声出力端子及びS映像端子が設けられており、これら端子は図示しないケーブルを介して、テレビあるいはVTRなどの他の機器に接続して再生あるいはダビングすることができる。
【0011】
本体側面には、操作ボタン10、液晶表示装置8、バッテリー7が設けられている。また、本体後方にはビューファインダー9、図示しない電源スイッチ、トリガーなどが設けられている。
【0012】
図2は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構の分解斜視図である。撮像レンズ2の前方には、ガイド板11が設けられている。このガイド板11は前面カバー3内側(レンズ側)に設けられた保持部(不図示)により固定される。ガイド板11には、ガイド溝12、13、穴14、15が設けられている。
【0013】
ガイド板11の前面カバー3側には、駆動羽根16、17、従動羽根18、19が設けられており、駆動羽根16、17の端部に設けられた支軸16a、17aがガイド板11に設けられた穴14、15に回動可能に嵌挿されて、駆動羽根16、17が支持される。
【0014】
また、駆動羽根16、17の端部に設けられた穴16b、17bと従動羽根18、19の端部に設けられた穴18b、19bに連結ピン20a、20bを嵌挿し、回動自由に連結される。ここで、駆動羽根16、17もしくは従動羽根18、19に支軸を設け回動自由に連結する構成も可能である。
【0015】
また、従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aがガイド板11に設けられたガイド溝12、13に拍動可能に嵌挿される。また、駆動羽根16に設けられた支軸16aは図示しないモータなどの駆動部材に連結される。
【0016】
これらによって、駆動羽根16、17と従動羽根18、19はガイド板11と前面カバー3との間に摺動可能に支持される。
【0017】
図3は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構のレンズカバー閉止状態の正面図、図4は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構のレンズカバー開閉途中状態の正面図、図5は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構のレンズカバー開放状態の正面図である。
【0018】
まず、図3のレンズカバー閉止状態から図4のレンズカバー開状態への動作プロセスについて説明する。
【0019】
駆動羽根16の端部に設けられた支軸16aはガイド板11に設けられた穴14に回動自由に嵌挿されると共に、不図示のモーターなどの駆動部材に連結されている。モータなどの駆動部材により支軸16aが第1の方向(レンズカバー開放方向)に回転すると、駆動羽根16の端部に設けられたギヤ16cも回転し、このギヤに噛合している駆動羽根17の端部に設けられたギヤ17cも回転する。
【0020】
ここで、駆動羽根16の端部に設けられたギア16cと駆動羽根17の端部に設けられたギア17cは噛合しているので、それぞれ相対方向に連動して回動するようになっている。駆動羽根16、17と従動羽根18、19はそれぞれ回動自由に連結されているので、駆動羽根16、17がレンズカバー開放方向に支軸16a、17aを回転中心にして回転すると、従動羽根18、19もレンズカバー開放方向に移動する。
【0021】
ここで、従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aは、ガイド板11に設けられたガイド溝12、13に摺動可能に嵌挿されているので、従動羽根18、19の移動がガイドされるようになっている。従動羽根18、19の移動はボス18a、19aがガイド溝12、13の端部12b、13bに当接することで停止する。
【0022】
この従動羽根18、19の移動停止に連動して駆動羽根16、17の回転が停止し、レンズカバー開放状態となる。
【0023】
本実施例においては従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aがガイド板11に設けられたガイド溝端部12b、13bに当接することで駆動羽根16、17の回転を停止したが、ボス18a、19aがガイド溝端部12b、13bに当接する直前の位置に検出スイッチを設け、駆動部材の回転を検出スイッチにより停止し、駆動羽根16、17の回転を停止し、レンズカバー開放状態とする構成も可能である。
【0024】
図4に示すようにレンズカバー開放状態では、駆動羽根16と従動羽根18、及び駆動羽根17と従動羽根19が折りたたみ、光軸方向にそれぞれ重なるように設定されるため、レンズカバー開閉機構の縦幅、横幅ともに短縮でき、撮像装置本体の小型化、薄形化を図ることが出来る。
【0025】
また、駆動羽根16にのみ駆動力を与えて駆動羽根17に駆動力を伝達しているため、構造が簡単である。さらに、一対の駆動羽根16、17及び一対の従動羽根18、19は、相対方向に開放されるので、相対方向に開放された羽根の間に赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部等の撮像装置前面に配置することが適切な装置を配置することが可能であり、撮像装置の設計の自由度を広げることが出来、撮像装置の小型化、薄型化が可能となる。
【0026】
次に図4のレンズカバー開放状態から図3のレンズカバー閉止状態への動作プロセスについて説明する。モータなどの駆動部材により支軸16aが第2の方向(レンズカバー閉止方向)に回転すると、駆動羽根16の端部に設けられたギヤ16cも回転し、このギヤ16cに噛合している駆動羽根17の端部に設けられたギヤ17cも相対方向に回転する。
【0027】
駆動羽根16、17と従動羽根18、19はそれぞれ回動自由に連結されているので、駆動羽根16、17がレンズカバー閉止方向に支軸16a、17aを回転中心にして回転すると従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aがガイド溝12、13にガイドされながら従動羽根18、19もレンズカバー閉止方向に移動する。
【0028】
従動羽根18、19の移動はボス18a、19aがガイド溝12、13の端部12a、13aに当接することで停止する。この従動羽根18、19の移動停止に連動して駆動羽根16、17の回転が停止し、レンズカバー閉止状態となる。ここで、従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aがガイド板11に設けられたガイド溝12、13の端部12a、13aに当接することで駆動羽根16、17の回転を停止したが、駆動部材の回転をレンズカバー閉止位置に設けた検出スイッチにより停止し、駆動羽根の回転を停止し、レンズカバー閉状態とする構成も可能である。
【0029】
図6は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置の正原図である。本実施例では開放されたレンズカバーの羽根の間に赤外線受光部を設けたが、マイク部あるいはジャック部なども可能である。本発明によれば、開放されたレンズカバーの羽根の間に、赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部等を配置できるので、撮像装置の設計の自由度を狭めることなく、また撮像装置の小型化、薄型化が可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明であるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置は、複数の駆動羽根と複数の従動羽根で撮像レンズを覆っており、1枚の駆動羽根に駆動力を与えて他の駆動羽根に駆動力を伝達し、一対の駆動羽根及び一対の従動羽根が相対方向に開放され、光軸方向に駆動羽根と従動羽根が重なるので収納スペースが少なくて済む。また、構造が簡単なため、製造コストを安価にすることが出来る。
【0031】
さらに、相対方向に開放された羽根の間に赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部等を配置することが可能である。よって、撮像装置の設計の自由度を広げることが出来、撮像装置の小型化、薄型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像装置の斜視図。
【図2】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構の分解斜視図。
【図3】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構の正面図(閉止状態)。
【図4】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構の正面図(開閉途中)。
【図5】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構の正面図(開放状態)。
【図6】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置の正面図。
【図7】従来のレンズカバー開閉機構。
【符号の説明】
1 撮像装置本体
2、21 撮像レンズ
3 前面カバー
4 赤外線受光窓
5 マイク部
6 ジャック蓋
7 バッテリー
8 液晶
9 ファインダー
10 操作ボタン
11 ガイド板
12、13 ガイド溝
14、15 穴
16、17 駆動羽根
16a、17a、23 支軸
16c、17c ギア
18、19 従動羽根
18a、19a ボス
20a、20b 連結ピン
22 レンズカバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズを保護するためのレンズカバーを備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置において、撮像レンズを傷や埃から保護するためにレンズカバーが設けられている。このレンズカバーには、撮像レンズの鏡筒に着脱自在にしたキャップ方式のものと、電動もしくは手動によりレンズ前面を閉止及び開放し、開放時は本体内部に収納するようにしたものがある。
【0003】
前者のキャップ方式のものは、撮影の度に取り外さなければならず、また取り外したレンズカバーを別途携帯しなければならないなど煩わしさがあった。
【0004】
そこで、後者の撮像方式レンズカバーが小型撮像装置を中心として広く用いられている。撮像装置内蔵方式のレンズカバーは、図7に示すように一般に円盤形状からなり、レンズ前面に配置されている。そして、このレンズカバーは支軸部を中心として回動し、レンズ前面を閉止及び開放するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の内蔵方式レンズカバーの場合、レンズカバーの動く範囲が大きいために広い収納スペースが必要となり、その収納スペースには赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部などを配置できないなどの欠点があり、撮像装置を設計する上で小型化が困難となり、また設計の自由度が狭くなるといった問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点を克服するもので、レンズカバー開放時の収納スペースを小さくし、且つ赤外線受光部またはマイク部などを開放されたカバーの間に配置することで撮像装置の小型化を可能とし、また設計の自由度を広げることを可能とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、被写体を撮像するレンズ前面を開閉する複数の羽根を有し、前記複数の羽根が複数の駆動羽根と複数の従動羽根で構成されるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置であって、前記レンズカバー機構が、前記駆動羽根の端部に設けられ、前記駆動羽根を回転可能に保持する支軸と、この支軸に回転駆動を与える駆動部材と、前記駆動羽根の端部に形成されたギヤと、前記駆動羽根および前記従動羽根を回転可能に連結する連結部材と、前記従動羽根の端部に設けられたボスと、このボスを摺動可能に嵌挿するガイド部材とによって構成され、前記駆動部材の第1の方向への回転に応じて、前記駆動羽根が前記支軸を中心に前記レンズ前面を開放する方向に回動するとともに、前記従動羽根も前記駆動羽根に追随して前記レンズを開放する方向に移動し、前記駆動部材の第2の方向への回転に応じて、前記駆動羽根が前記支軸を中心に前記レンズ前面を閉止する方向に回動するとともに、前記従動羽根も前記駆動羽根に追随して前記レンズを閉止する方向に移動することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、一対の駆動羽根及び一対の従動羽根は相対方向に開放されるので、開放された羽根の間に赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部を配置することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて本発明のレンズカバー開閉機構を説明する。図1は撮像装置の斜視図を示している。この撮像装置の主な構成について説明すると、本体前面には撮像レンズ2、赤外線受光窓4、マイク部5、ジャック蓋6が設けられている。
【0010】
赤外線受光窓4は、遠隔操作装置より射出された赤外線信号を透過させ、本体内部に設けられた赤外線受光部に入射させる。また、ジャック蓋6の内側には図示しない映像端子、音声入力端子、音声出力端子及びS映像端子が設けられており、これら端子は図示しないケーブルを介して、テレビあるいはVTRなどの他の機器に接続して再生あるいはダビングすることができる。
【0011】
本体側面には、操作ボタン10、液晶表示装置8、バッテリー7が設けられている。また、本体後方にはビューファインダー9、図示しない電源スイッチ、トリガーなどが設けられている。
【0012】
図2は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構の分解斜視図である。撮像レンズ2の前方には、ガイド板11が設けられている。このガイド板11は前面カバー3内側(レンズ側)に設けられた保持部(不図示)により固定される。ガイド板11には、ガイド溝12、13、穴14、15が設けられている。
【0013】
ガイド板11の前面カバー3側には、駆動羽根16、17、従動羽根18、19が設けられており、駆動羽根16、17の端部に設けられた支軸16a、17aがガイド板11に設けられた穴14、15に回動可能に嵌挿されて、駆動羽根16、17が支持される。
【0014】
また、駆動羽根16、17の端部に設けられた穴16b、17bと従動羽根18、19の端部に設けられた穴18b、19bに連結ピン20a、20bを嵌挿し、回動自由に連結される。ここで、駆動羽根16、17もしくは従動羽根18、19に支軸を設け回動自由に連結する構成も可能である。
【0015】
また、従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aがガイド板11に設けられたガイド溝12、13に拍動可能に嵌挿される。また、駆動羽根16に設けられた支軸16aは図示しないモータなどの駆動部材に連結される。
【0016】
これらによって、駆動羽根16、17と従動羽根18、19はガイド板11と前面カバー3との間に摺動可能に支持される。
【0017】
図3は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構のレンズカバー閉止状態の正面図、図4は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構のレンズカバー開閉途中状態の正面図、図5は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構のレンズカバー開放状態の正面図である。
【0018】
まず、図3のレンズカバー閉止状態から図4のレンズカバー開状態への動作プロセスについて説明する。
【0019】
駆動羽根16の端部に設けられた支軸16aはガイド板11に設けられた穴14に回動自由に嵌挿されると共に、不図示のモーターなどの駆動部材に連結されている。モータなどの駆動部材により支軸16aが第1の方向(レンズカバー開放方向)に回転すると、駆動羽根16の端部に設けられたギヤ16cも回転し、このギヤに噛合している駆動羽根17の端部に設けられたギヤ17cも回転する。
【0020】
ここで、駆動羽根16の端部に設けられたギア16cと駆動羽根17の端部に設けられたギア17cは噛合しているので、それぞれ相対方向に連動して回動するようになっている。駆動羽根16、17と従動羽根18、19はそれぞれ回動自由に連結されているので、駆動羽根16、17がレンズカバー開放方向に支軸16a、17aを回転中心にして回転すると、従動羽根18、19もレンズカバー開放方向に移動する。
【0021】
ここで、従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aは、ガイド板11に設けられたガイド溝12、13に摺動可能に嵌挿されているので、従動羽根18、19の移動がガイドされるようになっている。従動羽根18、19の移動はボス18a、19aがガイド溝12、13の端部12b、13bに当接することで停止する。
【0022】
この従動羽根18、19の移動停止に連動して駆動羽根16、17の回転が停止し、レンズカバー開放状態となる。
【0023】
本実施例においては従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aがガイド板11に設けられたガイド溝端部12b、13bに当接することで駆動羽根16、17の回転を停止したが、ボス18a、19aがガイド溝端部12b、13bに当接する直前の位置に検出スイッチを設け、駆動部材の回転を検出スイッチにより停止し、駆動羽根16、17の回転を停止し、レンズカバー開放状態とする構成も可能である。
【0024】
図4に示すようにレンズカバー開放状態では、駆動羽根16と従動羽根18、及び駆動羽根17と従動羽根19が折りたたみ、光軸方向にそれぞれ重なるように設定されるため、レンズカバー開閉機構の縦幅、横幅ともに短縮でき、撮像装置本体の小型化、薄形化を図ることが出来る。
【0025】
また、駆動羽根16にのみ駆動力を与えて駆動羽根17に駆動力を伝達しているため、構造が簡単である。さらに、一対の駆動羽根16、17及び一対の従動羽根18、19は、相対方向に開放されるので、相対方向に開放された羽根の間に赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部等の撮像装置前面に配置することが適切な装置を配置することが可能であり、撮像装置の設計の自由度を広げることが出来、撮像装置の小型化、薄型化が可能となる。
【0026】
次に図4のレンズカバー開放状態から図3のレンズカバー閉止状態への動作プロセスについて説明する。モータなどの駆動部材により支軸16aが第2の方向(レンズカバー閉止方向)に回転すると、駆動羽根16の端部に設けられたギヤ16cも回転し、このギヤ16cに噛合している駆動羽根17の端部に設けられたギヤ17cも相対方向に回転する。
【0027】
駆動羽根16、17と従動羽根18、19はそれぞれ回動自由に連結されているので、駆動羽根16、17がレンズカバー閉止方向に支軸16a、17aを回転中心にして回転すると従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aがガイド溝12、13にガイドされながら従動羽根18、19もレンズカバー閉止方向に移動する。
【0028】
従動羽根18、19の移動はボス18a、19aがガイド溝12、13の端部12a、13aに当接することで停止する。この従動羽根18、19の移動停止に連動して駆動羽根16、17の回転が停止し、レンズカバー閉止状態となる。ここで、従動羽根18、19の端部に設けられたボス18a、19aがガイド板11に設けられたガイド溝12、13の端部12a、13aに当接することで駆動羽根16、17の回転を停止したが、駆動部材の回転をレンズカバー閉止位置に設けた検出スイッチにより停止し、駆動羽根の回転を停止し、レンズカバー閉状態とする構成も可能である。
【0029】
図6は、本発明に係わるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置の正原図である。本実施例では開放されたレンズカバーの羽根の間に赤外線受光部を設けたが、マイク部あるいはジャック部なども可能である。本発明によれば、開放されたレンズカバーの羽根の間に、赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部等を配置できるので、撮像装置の設計の自由度を狭めることなく、また撮像装置の小型化、薄型化が可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明であるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置は、複数の駆動羽根と複数の従動羽根で撮像レンズを覆っており、1枚の駆動羽根に駆動力を与えて他の駆動羽根に駆動力を伝達し、一対の駆動羽根及び一対の従動羽根が相対方向に開放され、光軸方向に駆動羽根と従動羽根が重なるので収納スペースが少なくて済む。また、構造が簡単なため、製造コストを安価にすることが出来る。
【0031】
さらに、相対方向に開放された羽根の間に赤外線受光部あるいはマイク部あるいはジャック部等を配置することが可能である。よって、撮像装置の設計の自由度を広げることが出来、撮像装置の小型化、薄型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像装置の斜視図。
【図2】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構の分解斜視図。
【図3】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構の正面図(閉止状態)。
【図4】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構の正面図(開閉途中)。
【図5】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構の正面図(開放状態)。
【図6】本発明の実施例のレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置の正面図。
【図7】従来のレンズカバー開閉機構。
【符号の説明】
1 撮像装置本体
2、21 撮像レンズ
3 前面カバー
4 赤外線受光窓
5 マイク部
6 ジャック蓋
7 バッテリー
8 液晶
9 ファインダー
10 操作ボタン
11 ガイド板
12、13 ガイド溝
14、15 穴
16、17 駆動羽根
16a、17a、23 支軸
16c、17c ギア
18、19 従動羽根
18a、19a ボス
20a、20b 連結ピン
22 レンズカバー
Claims (2)
- 被写体を撮像するレンズ前面を開閉する複数の羽根を有し、前記複数の羽根が複数の駆動羽根と複数の従動羽根で構成されるレンズカバー開閉機構を備えた撮像装置であって、
前記レンズカバー機構が、
前記駆動羽根の端部に設けられ、前記駆動羽根を回転可能に保持する支軸と、
この支軸に回転駆動を与える駆動部材と、
前記駆動羽根の端部に形成されたギヤと、
前記駆動羽根および前記従動羽根を回転可能に連結する連結部材と、
前記従動羽根の端部に設けられたボスと、
このボスを摺動可能に嵌挿するガイド部材とによって構成され、
前記駆動部材の第1の方向への回転に応じて、前記駆動羽根が前記支軸を中心に前記レンズ前面を開放する方向に回動するとともに、前記従動羽根も前記駆動羽根に追随して前記レンズを開放する方向に移動し、
前記駆動部材の第2の方向への回転に応じて、前記駆動羽根が前記支軸を中心に前記レンズ前面を閉止する方向に回動するとともに、前記従動羽根も前記駆動羽根に追随して前記レンズを閉止する方向に移動することを特徴とする撮像装置。 - 被写体を撮像するレンズ前面を開閉する複数枚の羽根を有し、レンズ前面を開放する時に前記複数枚の羽根が相対方向に移動し、
前記複数枚の羽根の間に赤外線受光部、マイク部又はジャック部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002160564A JP2004004364A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002160564A JP2004004364A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004004364A true JP2004004364A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=30429927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002160564A Pending JP2004004364A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004004364A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009300949A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Canon Inc | バリア装置、レンズ鏡筒、カメラ |
US7878719B1 (en) * | 2009-09-30 | 2011-02-01 | Shin Zu Shing Co., Ltd. | Sliding lens cap |
JP2011128284A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Canon Inc | 撮像装置 |
JP2015135375A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | キヤノン株式会社 | 光学機器 |
-
2002
- 2002-05-31 JP JP2002160564A patent/JP2004004364A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009300949A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Canon Inc | バリア装置、レンズ鏡筒、カメラ |
US7878719B1 (en) * | 2009-09-30 | 2011-02-01 | Shin Zu Shing Co., Ltd. | Sliding lens cap |
JP2011128284A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Canon Inc | 撮像装置 |
JP2015135375A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | キヤノン株式会社 | 光学機器 |
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