JPH0724415A - 物体浮揚装置及び該装置を具備した物体搬送装置並びに物体浮揚方法 - Google Patents

物体浮揚装置及び該装置を具備した物体搬送装置並びに物体浮揚方法

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JPH0724415A
JPH0724415A JP19508993A JP19508993A JPH0724415A JP H0724415 A JPH0724415 A JP H0724415A JP 19508993 A JP19508993 A JP 19508993A JP 19508993 A JP19508993 A JP 19508993A JP H0724415 A JPH0724415 A JP H0724415A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 扱う物体の材質等の制約がないと同時に比較
的大きな重量及び寸法の物体を取り扱え、且つ、小型に
してコストが安く、しかも安全性等の面からも好適であ
り、制御も容易な物体浮揚装置及び該装置を具備した物
体搬送装置並びに物体浮揚方法を提供すること。 【構成】 振動体1を励振し、該振動体の音波の放射圧
により該振動体の表面上において物体7を浮揚させ、搬
送するようにし、上記の効果を得ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物体を空中に浮揚させる
物体浮揚装置及びその方法と、該装置を具備した物体搬
送装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、下記の各方
式のものが知られている。
【0003】(1)コイルを流れる交流磁界を用いて物
体を磁気的に浮揚、搬送させる方式。 (2)超電導マイスナー効果を利用して浮揚、搬送させ
る方式。 (3)圧搾空気等の加圧気体を用いて浮揚、搬送させる
方式。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら各装置のうち
(1)及び(2)に記載したものにおいては、浮揚、搬
送の対象とする物体が強磁性体や半導体に限られると共
に、磁気を受ける条件下に置くことが好ましくない物体
に関しては適用できないという欠点がある。また、超電
動マイスナー効果を利用する装置についてはコイルを極
低温まで冷却するために高価な冷却液が必要であり且つ
その消耗の問題などからもコストの増大を招来すると共
に、冷却液の安全性についても配慮しなければならず、
しかも、長時間安定した状態で浮揚させ、搬送するため
には装置の規模を極めて大きくしなければならないとい
う問題がある。
【0005】一方、上記(3)に記載した方式の装置に
おいては、物体の搬送路全面に加圧気体を供給する必要
があり、このために大掛かりな加圧気体供給手段が設け
られ、装置全体としての小型化を図ることが困難である
と共に、供給気体の圧力を広範囲にわたって均一化する
ための制御が容易ではないという問題を擁している。ま
た、該装置においては、いわゆるクリーンルームなど、
雰囲気を清浄に保つべき条件下にて使用される場合、上
記加圧気体供給手段より噴出せられる気体の拡散を防ぐ
ためにこれを吸引回収する手段も必要となり、装置の小
型化を図る上で更なる障害となっていると同時に、気体
の回収を完全に行うことは難しいという問題もある。
【0006】ところで、最近、図27に示す如き装置が
開発されている。なおこの装置は、1983年10月3
日に発行された『日本音響学会講演論文集』の第745
頁及び第746頁において開示されている。
【0007】すなわち、図27において、励振手段10
1により励振される段つき円形振動板102と、これに
対応して配置された反射板103との間に定在波(図示
せず)を生じさせ、発泡スチロールからなる球104
(重さ1.2mg、直径4mm)を複数、音場により浮
揚させている。なお、図27において、重力方向を矢印
gにて示している。この場合、各球104は空中超音波
の波長の1/2間隔で静止し、その位置は音圧の谷であ
ることが判明したとされている。また、浮揚可能な球の
大きさは1/2波長以下がよく、その重さは音圧に関係
するとされている。
【0008】しかしながら、このように定在波を用い、
その節の位置に物体を静止させる構成の装置において
は、現在、供試体としての球104は極めて軽量なもの
に限られ、重量の大きな物体を浮揚させるには振動板1
02の振動振幅を極めて大きくしなければならない。従
って、振動板102やホーン101a(図27参照)の
応力的な破壊に鑑みれば、重量物を長時間安定して浮揚
させることは困難であり、実用化には遠いものと考えら
れる。また、かかる構成において、音波を集束させて強
力音波にする方法を採用し、比較的重い物体でも浮揚を
可能にすることも考えられるが、これでは振動板102
の直径に比べ小さな面積に音波が作用することなり、結
果として小径の物体しか扱うことができない。
【0009】そこで本発明は、上記従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであって、扱う物体の材質等の制約が
ないと同時に比較的大きな重量及び寸法の物体を取り扱
え、且つ、小型にしてコストが安く、しかも安全性等の
面からも好適であり、制御も容易な物体浮揚装置及び該
装置を具備した物体搬送装置並びに物体浮揚方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による物体浮揚装
置は、振動体と、該振動体を励振する超音波励振手段と
を備え、該振動体の音波の放射圧により該振動体の表面
上において物体を浮揚させるように構成したものであ
る。また、本発明による物体搬送装置は、振動体と、該
振動体を励振する超音波励振手段と、該振動体を走行さ
せる走行手段とを備え、該振動体の音波の放射圧により
該振動体の表面上において物体を浮揚させ、走行させる
ように構成したものである。また、本発明による物体浮
揚方法は、振動体を励振し、該振動体の音波の放射圧に
より該振動体の表面上において物体を浮揚させるように
したものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0012】図1乃至図3は、本発明の第1実施例とし
ての物体搬送装置を示すものである。
【0013】図示のように、当該物体搬送装置は、矩形
板状に形成された振動体1を有している。この振動体1
は例えばその中心部にてホーン2の先端に螺子3(図2
に図示)により締結されている。ただし、振動体1の形
状に関しては、平板状に限らず、その用途等に応じて適
宣可変である。また、ホーン2に対する振動体1の取付
けについても、ロウ付けや溶接など、他の種々の手段を
用いてよく、取付位置も可変である。なお、図1におい
て、ホーン2による超音波振動の振動方向を矢印Uにて
示す。このように、ホーン2は縦振動を行う。振動体1
の長さL(図2参照)及び幅Bは、ホーン2から伝達さ
れる振動に基づく撓み振動の共振長に定められ、図1に
示す撓み曲線Aのような撓み振動をする。
【0014】因に、本実施例の振動体1は、その長さL
が434mm、幅Bが154mm、厚みt(図1に図
示)が3mmとなされ、素材としてジュラルミンが用い
られている。また、ホーン2については、約19.4k
Hzで励振され、先端には振幅が32μmp−p程度の
振動がのせられる。これらの設定により、振動体1の振
動の節はその長さ方向において約54.25mm、幅方
向においては約19.25mmの間隔で現れ、格子状の
振動モードにて振動する。なお、振動体1の各寸法、共
振周波数及びその振幅並びに振動モードの形態について
は、適宣設定することができ、例えば長さLに関しては
1000mm以上とすることが可能である。
【0015】図1に示すように、ホーン2は、振動体1
に対する結合部とは反対側において振動子4と結合され
ている。この振動子4の電極4aと発振器5とが接続さ
れており、振動子4は該発振器5によって励振されて超
音波振動を発生する。ホーン2は、この振動子4が発す
る振動を機械的に増幅するものである。なお、ホーン2
にはフランジ部2bが形成されており、振動子4及び該
ホーン2を内蔵するケース6に対して該フランジ部2b
がパッキン2cを介して締結されている。
【0016】上述したホーン2と、振動子4と、発振器
5と、これらに関連する周辺の部材を、超音波励振手段
と総称する。
【0017】図2及び図3に示すように、搬送されるべ
き物体7の搬送路両側に沿って板状の音波反射部材8が
配置されており、且つ、ケース6に取り付けられてい
る。
【0018】次に、以上のような構成よりなる物体搬送
装置の作用について説明する。
【0019】まず、当該物体搬送装置が含む物体浮揚装
置としての作用について説明する。
【0020】まず、装置の作動に際し、図1に示すよう
に、振動体1が仮想水平面10に対して平行となるよう
に装置の姿勢が調整される。この状態で給電がなされ、
発振器5により振動子4が励振され、ホーン2が縦振動
して該ホーンを通じて振動体1が励振されて撓み振動を
行う。振動体1が撓み振動を行うことにより、該振動体
1より音波(図示せず)が放射される。
【0021】上記のように振動体1が振動を開始した
後、物体7を振動体1上に持ち来し、静かに手を離す。
但し、物体7は、振動体1の振動開始以前に予め振動体
1上に載置しておいてもよい。
【0022】図4は図1における部分Eを拡大したもの
であるが、該図から明らかなように、振動体1より発せ
られる音波の放射圧によって、物体7は該振動体1の表
面から距離e1 を隔てた状態で浮揚する。ここで、この
浮揚距離e1 は、未だ音波を発することなく静止した状
態の振動体1の表面を0(ゼロ)とし、これを基準とし
た距離である。また、振動体1の面積が小さければ、振
動体1は撓み振動をせずにホーン2より付与される縦振
動そのものの振動モードで振動するが、この場合も物体
7は同様に浮揚する。なお、超音波励振手段への給電を
断てば振動体1よりの音波は直ちに停止し、物体7は振
動体1に接触する。
【0023】図1乃至図4に示した物体7は、単に平板
状で比較的軽量のもの、例えば名刺や、合成樹脂製ある
いは金属製の薄板等を想定している。これらの物体は、
本実施例で示した装置を試作し、供試体として浮揚させ
てみたものであるが、この他、図5に示すような形態の
物体7についても実験を行った。すなわち、平板状のキ
ャリア7aと、該キャリア7a上に担持された重量物7
bとからなるものである。図5において、この場合のキ
ャリア7aと振動体1との距離をe2 にて示している。
なお、このようなキャリア7aを必要とする重量物7b
としては、球形に近いものあるいは凹凸を有するものな
ど自体のみにては浮揚し得ない物体や、容器に収容した
状態の粉体又は液体等が挙げられる。但し、自体の底面
が平坦であればキャリア7aを外して該重量物7bのみ
にても浮揚する故、そのような重量物7bについては自
体のみの浮揚実験をも行った他、種々の物体についても
実験を行った。この実験の実際及び該実験により得られ
た諸データ等については後述する。
【0024】上記の実験の結果、浮揚に供する供試体の
材質には何等制約されることがなく、どのような物体で
も浮揚することが判明した。また、軽量なものから重い
ものに亘り幅広く実験を行ったが、軽量物については勿
論浮揚し、重量物に関しては実験中最大のもので直径が
約140mm、重量が約3.26Kgの金属製の物体が
浮揚し、これから、振動体1よりの音波の放射圧によっ
て物体が受ける最大浮力を計算すると21.4g/cm
2 となった。よって、振動体1の表面積よりこの数値を
換算すると、仮に振動体1の全面に亘って延在するよう
な物体であれば、その物体の重量が14.3Kgでも浮
揚可能となる。ただし、比較的軽量の物体を浮揚させる
際は装置に加える振動系への入力電力は130Wで済ん
だが、上記のように重い物体を浮揚させる場合には16
0Wを要した。
【0025】また、前述したように、浮揚実験にはさま
ざまな材質の物体が供されたが、振動体1の表面と対向
する底面の平面精度が高いものほど、重量が大きくとも
浮揚することが判明した。ただし、振動体1の表面の平
面精度が高いこと、また、装置全体の安定性が重要であ
ることも確認された。
【0026】上記から明らかなように、本発明に係る装
置においては、磁性体であるや否やなど、扱う物体の材
質等の制約を受けることがなく、また、磁界中におくこ
とができないもの等、あらゆる物体を浮揚させ、後述の
ように搬送することができる。また、扱う物体の重量及
び寸法が比較的大きくとも、浮揚させ、搬送することが
できるものである。
【0027】続いて、上述した物体浮揚装置を含む物体
搬送装置の作用について説明する。この物体搬送装置
は、前述した物体浮揚装置の構成に、浮揚した状態の物
体7を走行させる走行手段を付加させたものである。
【0028】この走行のための手段の一例として、図6
に示すような構成を採用している。すなわち、振動体1
の表面が仮想水平面10に対して角度θ1 だけ傾斜する
ようになされる。この傾斜θ1 により、物体7に重力に
基づく加速度が生じ、走行する訳である。但し、角度θ
1 については実験では1〜5°に設定された。かかる構
成の場合、物体7を走行させるための駆動源を特に必要
とせず、単に装置を傾けるだけでよいため、装置全体と
しての小型化及びコストの低減が図り易くなっている。
なお、前述したように、超音波励振手段への給電を断て
ば物体7は瞬時に振動体1に接触し、摩擦抵抗により停
止する。
【0029】ところで、上記のようにして物体7が搬送
される際、下記の作用によって搬送路からの逸脱が防止
される。
【0030】すなわち、図2及び図3に示すように、該
搬送路の両側に沿って音波反射部材8が配設されてい
る。図3から明らかなように、これらの音波反射部材8
は振動体1とは非接触の状態であり、図において矢印に
て示すように振動体1の下面より放射される音波を反射
しつつ上記搬送路の側方へと導く。搬送路の側方にはこ
のように導かれた音波が存在することとなるため、これ
が壁となり、物体7が搬送路から逸脱しようとするとこ
れを押し戻す作用をなす。よって物体7が搬送路から逸
脱することがない。また、かかる構成によれば、物体7
は音波反射部材8と接触することがない。但し、このよ
うな音波反射部材8を設けずとも、振動体1の縁からは
み出そうとした物体7が、該振動体1自体が放射する音
波の作用によって内側に引き戻される作用があることが
確認されている。
【0031】次に、上述のように重力を利用して物体7
を走行させる形式とは異なる走行手段を夫々備えた他の
物体搬送装置について説明する。なお、これら各物体搬
送装置は、以下に説明する部分以外は図1乃至図3並び
に図6に示した第1実施例としての物体搬送装置と同様
に構成されているので、装置全体としての説明は重複す
る故に省略し、要部のみの説明に留める。また、以下の
説明において。図1乃至図3並びに図6に示した物体搬
送装置の構成部材と同一の構成部材については同じ参照
符号を用いて示している。
【0032】図7に、本発明の第2実施例としての物体
搬送装置の要部を示す。
【0033】図示のように、当該物体搬送装置において
は、振動体1が、仮想水平面10に対して平行となされ
ている。そして、物体7を走行させる走行手段が、該物
体7が走行すべき方向に沿って互いに所定間隔を隔てて
並設された複数のノズル15を有している。これらのノ
ズル15は例えば振動体1の上方に配設され、斜め後方
より物体7に向けて圧搾空気を噴出する。物体7はこの
噴出する圧搾空気によって加速され、搬送される。これ
らのノズル15と、該ノズル15に圧搾空気を供給する
コンプレッサ(図示せず)等とによって、上記走行手段
として作用する気体噴射手段が構成されている。なお、
加圧して噴射される気体は、空気に限らず、用途に応じ
て、また、雰囲気等の環境に及ぼす影響が許容されるな
らば、種々のものが使用可能である。
【0034】図8は、本発明の第3実施例としての物体
搬送装置の要部を示すものである。上記第2実施例とし
ての物体搬送装置においては気体の噴射によって物体7
を走行させているが、当該装置においては物体7に対し
て超音波を放射し、これを推進力として走行させる。
【0035】すなわち、図示のように、振動体1の上方
に、物体7が走行すべき方向に沿って複数の超音波放射
器20が等間隔にて並べて設けられている。そしてこれ
らの超音波放射器20は、各々が具備した振動板20a
より放射する超音波21が斜め前下方に指向するように
傾斜した状態に設置されている。
【0036】かかる構成においては、物体7は各超音波
放射器20より発せられる音波の放射圧により加速さ
れ、搬送される。
【0037】図9に、本発明の第4実施例としての物体
搬送装置の要部を示す。図8に示した第3実施例として
の物体搬送装置においては物体7の推進のために超音波
放射器20を設けているが、本実施例においては振動体
1自体が発する音波を物体推進用として活用している。
【0038】図示のように、本実施例においては、振動
体1の上方に、物体7が走行すべき方向に沿って複数の
平板状の反射部材25が並べて設けられている。各反射
部材25は振動体1の表面に対してθ2 の角度をなすよ
うに、且つ前方が高くなるように傾けて設置されてい
る。よって、振動体1より上方に向けて放射された音波
26aはこれら反射部材25にて反射し、斜め前下方向
に向って進む。物体7はこの反射波26bにより加速さ
れ、搬送される。
【0039】なお、本実施例においては複数の反射部材
25を個別に設けたが、この他、複数の傾斜部を波状に
形成した長尺の反射部材(図示せず)を1つのみ設ける
構成としてもよい。
【0040】また、図7乃至図9に夫々示した第2乃至
第4実施例においては、ノズル15、超音波放射器20
及び反射部材25を物体搬送路に沿って各々複数並べて
設けているが、これらを単一として、搬送すべき物体7
を追うように移動させる構成とすることも可能である。
【0041】図10は、本発明の第5実施例としての物
体搬送装置を示すものである。当該物体搬送装置におい
ては、物体7を走行させる走行手段が下記のように構成
されている。
【0042】図示のように、振動体1を励振する超音波
励振手段30が該振動体1の右端側に設置され、左端側
に、該超音波励振手段30とほぼ同様の構成を有するエ
ネルギー変換手段31が配置されている。このエネルギ
ー変換手段31は、超音波励振手段30により励振され
た振動体1が発する超音波のエネルギーを再び電気エネ
ルギーに戻すべく変換するものである。具体的には、該
エネルギー変換手段31が具備する振動子4の電極4a
に、抵抗R及びコイルLからなる回路が接続されてお
り、機械的エネルギーとしての超音波エネルギーより変
換された電気エネルギーはこの回路を経ることにより更
にジュール熱に変換され、放散される。
【0043】かかる構成においては、超音波励振手段と
同時にこのエネルギー変換手段31を作用させれば、矢
印Sにて示すように、振動体1に生ずる撓み振動の波が
進行波となる。物体7は、この進行波に載る状態にて走
行する。
【0044】図11に、本発明の第6実施例としての物
体搬送装置の要部を示す。
【0045】図示のように、当該物体搬送装置において
は、物体7の走行のための手段として、物体1の走行方
向側に重り32を搭載させることが行われる。このよう
に重りを載せると、物体7は該物体の走行方向側とその
反対方向側とで重量配分が異なり浮揚した状態にて傾斜
する。すると、振動体1より上方に向けて放射された音
波(図示せず)は物体7の下面にて反射し、その反射波
(図示せず)が斜め後下方向に向かって進む。物体7は
この反射波による推進力によって加速され、走行する。
なお、このような重り32を用いず、物体7自体につい
て走行方向側とその反対方向側との厚さを変えるなどし
て重量配分を異ならしめて傾斜させてもよい。
【0046】図12は、本発明の第7実施例としての物
体搬送装置の要部を示すものである。
【0047】図示するように、この物体搬送装置におい
ては、物体7を走行させるための手段として、物体7の
後部下面に凹凸7dが形成されている。図13から明ら
かなように、この凹凸7dは例えば、該物体7が走行す
べき方向において鉛直面7e及び傾斜面7fとを交互に
且つ連続的に形成することによりなる。そして、該傾斜
面7fは、振動体1の表面に対してθ3 の角度をなすよ
うに、且つ前方が低くなるように形成されている。よっ
て、振動体1より上方に向けて放射された音波26aは
これら傾斜面7fにて反射し、斜め後下方向に向って進
む。物体7はこの反射波26bによる推進力によって加
速され、走行する。
【0048】ところで、図2及び図3に示すように、前
述した各実施例の物体搬送装置においては、物体7の搬
送路からの逸脱を防止するために、搬送路に沿って音波
反射部材8を設け、振動体1の下面側より発せられて該
音波反射部材8に沿って反射された音波を壁として作用
させている。かかる構成により、ある程度の質量までの
物体に対処し得るのであるが、物体7の質量がかなり大
きくなると搬送路外に逸脱しようとする時の慣性も大き
く、音波の壁のみにてはこれを規制することは困難であ
る。そこで図14に示す構成を付加することが行われ
る。
【0049】図14に示すように、重量が大きい物体7
(例えば重量物7bのみからなる)の搬送路の両側に、
平板状の逸脱防止部材35を配設している。よって、物
体7は搬送路から逸脱しようとするとこの逸脱防止部材
35の内側面に極く軽く接触し、逸脱が回避される。
【0050】前述した各実施例においては、1台の物体
搬送装置について示したが、図15に示すように、2台
またはそれ以上の物体搬送装置を、その各々の搬送路が
連続するように直列に並べて設置することができる。こ
のように、搬送路の長さを自在に設定することができ、
自由度が大きく、汎用性に優れている。
【0051】ここで、前述した実験の実際についてその
一部を説明する。
【0052】この実験のため、図16に示すような測定
装置を用意した。この測定装置は振動体1上における各
種物体7の浮揚距離eを測定するものである。図示のよ
うに、レーザ変位計37と、該レーザ変位計37による
測定値を表示するオシロスコープ38と、該レーザ変位
計37より発せられる信号の増幅等を行ってオシロスコ
ープ38に表示させるべく両者間に介在する変位計本体
39とを有している。
【0053】上記レーザ変位計37は、物体7の直上か
ら該物体の上面に向けてレーザ37aを照射し、その反
射光等を利用して距離を測定するためのものであるが、
種々ある公知の測定原理のものが採用され得る。測定
は、具体的には下記のように行われる。
【0054】まず、振動体1を振動させることなく静止
状態とし、該振動体1上に物体7を載置する。この状態
で上記測定装置を作動させ、静止状態の物体7の上面ま
での距離を浮揚距離測定の基準すなわち0(ゼロ)とす
べくリセットさせる。次いで、振動体1を励振させて物
体7を浮揚させる。この浮揚状態にて再び測定装置を作
動させ、測定を行う。ここで得られる測定値は上記基準
よりの距離であるから、該測定値がすなわち浮揚距離e
となる。なお、物体7が金属の場合、非浮揚状態におい
て物体7と振動体1とに通電して相互の導通状態を得て
おき、この導通状態が消えて非導通状態となったことを
以て物体7が浮揚したことを確認することも行われた。
【0055】本実験においては、図17乃至図23に示
す各種形態の供試体を用意し、これらの供試体につき浮
揚距離の測定を行った。
【0056】図17に示す供試体41は、半導体(IC
チップ)を製造する際の一次製品としてのシリコンウェ
ハーであり、直径が約100mm(4インチ)のものを
選定した。また、図18に示す供試体42はベークライ
トを素材とする矩形板であり、図示の寸法にて形成され
ている。但し、この図18において、供試体42の厚さ
を実寸法ではなく符号t1 にて示したのは、厚さが夫々
異なる複数枚、この場合8枚の供試体42が用意された
ためであり、下記の表2において、これら8枚の供試体
各々につき参照符号41a乃至41hを付し、夫々の厚
さを示している。なお、該各供試体41a乃至41hは
各々ベークライト製ではあるが、夫々の比重量は異な
る。
【0057】次に、図19乃至図23に示した各供試体
43乃至47は、夫々ジュラルミンを素材としてなり、
各図に示す寸法にて形成されている。但し、図20にお
いて、供試体44につきその厚さを符号t2 にて示した
のは、互いに厚さが異なる2枚の供試体44が用意され
たためである。また、図22に示す供試体46は、この
2枚の供試体を結合させたものである。これら2枚の供
試体につき、図22において参照符号44a、44bを
各々付して示している。
【0058】上述した各供試体について、その重量、該
重量を底面積で除した数値を下記の表1に示す。
【表1】
【表2】
【0059】上記表1に、上記の各供試体について測定
した浮揚距離を示している。そして、図24に、各供試
体の単位面積当りの重量と浮揚距離との関係をグラフと
してして示している。このグラフから、単位面積当りの
重量と浮揚距離とは反比例することが判明した。但し、
該グラフから明らかなように、単位面積当りの重量がか
なり大きくなると浮揚距離の変化率は小さくなる。
【0060】続いて、上述した各供試体のうち3つの供
試体41、42c及び43を選び、これらの供試体夫々
について振動体1の振幅を変化させ、各振幅における浮
揚距離を測定することを行った。なお、振幅の変化は8
段階に設定され、各振幅値については図示しないダイヤ
ルゲージを使用して確認した。この測定結果を下記の表
3に示す。そして、各振幅とそれらに対応する浮揚距離
との関係をグラフとして図25に示している。このグラ
フから明らかなように、振幅と浮揚距離は比例関係にあ
るものの、振幅値がある程度大きくなると飽和状態とな
って浮揚距離が一定量を越えることがなくなることがわ
かる。これは、浮揚距離が大きくなると音波の放射圧が
逃げ、浮揚効率が低下するためであると推測される。
【表3】
【0061】上記までの説明は、供試体として種々の物
体を選定し、試作した物体浮揚装置による浮揚実験をこ
れら各物体について行った結果に基づくものであるが、
実用化の一例として、図26に示す構成を考えた。
【0062】この構成において搬送されるべき物体は、
半導体(ICチップ)を製造する際の一次製品としての
シリコンウェハー50であり、該シリコンウェハー50
を例えば矩形板状に形成したキャリア51上に搭載させ
た状態で前述の物体搬送装置により浮揚させ、搬送する
ことを行う。
【0063】図から明らかなように、キャリア51に
は、略円形のシリコンウェハー50が挿通されるべき円
形の凹部51aが設けられている。この凹部51aの内
周面には例えば4つの突起51bが等間隔にて形成され
ており、シリコンウェハー50は凹部51a内において
これら突起51b上に載置されるようになされている。
そして、キャリア51の両側には、凹部51aに連通す
る切欠部51cが形成されている。この切欠部51c
は、シリコンウェハー50を上記突起51b上に載置し
た状態において該切欠部51cの底面とシリコンウェハ
ー50の下面との間に所定の間隙が生ずる程度の深さを
有している。すなわち、図示しないロボットハンド等が
このシリコンウェハー50を凹部51a内に挿入したり
取り出す際に、上記切欠部51cを通じてシリコンウェ
ハー50を保持するようになされている。
【0064】なお、かかるキャリア51を使用せずに、
直接シリコンウェハー50を搬送することも可能であ
る。
【0065】また、本発明は、前述した各実施例の構成
に限らず、これら各実施例のいずれか2以上の構成をそ
の一部ずつでも互いに組み合わせることなどにより、多
岐に亘る構成を実現できることは勿論である。
【0066】また、前述の各実施例においては、振動体
1の素材としてジュラルミンが使用されているが、他
に、炭素鋼及びその合金鋼であるステンレス鋼や、チタ
ン合金等、種々の材質が採用可能である。
【0067】ところで、前述した実験の様子を写真撮影
したので、その一部を参考までに参考写真1乃至参考写
真8として添付した。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁性体であるや否やなど、扱う物体の材質等の制約を受
けることがなく、また、磁界中におくことができないも
の等、あらゆる物体を浮揚させ、搬送することができ、
しかも、物体の重量及び寸法が比較的大きくとも対処可
能であるという効果がある。また、装置に関しては、実
質的に、振動体とこれを励振する超音波励振手段のみを
最小限設けるだけでよいから、小型化及びコストの低減
が達成されるという効果が得られると共に、消費電力も
極めて少なくて済み、省エネルギー化に寄与するもので
ある。更に、電気エネルギーを変換した音波の放射圧に
よる浮揚作用であるため、作業者の安全性についても容
易に確保し得ると共に、給電及びその断をなすことによ
り簡単に制御できる利点を有する。そして、用途に応じ
て振動体の形状を適宜変更し得、また、物体を長距離搬
送するためには装置を並べればよいなど、その自由度が
非常に大きく、且つ汎用性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての物体搬送
装置の、一部断面を含む正面図である。
【図2】図2は、図1に示した物体搬送装置の平面図で
ある。
【図3】図3は、図1に関するD−D矢視図である。
【図4】図4は、図1における部分Eの拡大図である。
【図5】図5は、図1乃至図3に示した物体搬送装置に
よって搬送されるべき物体の他の構成を示す図である。
【図6】図6は、図1乃至図3に示した物体搬送装置の
動作説明図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施例としての物体搬送
装置の要部の正面図である。
【図8】図8は、本発明の第3実施例としての物体搬送
装置の要部の正面図である。
【図9】図9は、本発明の第4実施例としての物体搬送
装置の要部の正面図である。
【図10】図10は、本発明の第5実施例としての物体
搬送装置の、一部断面を含む正面図である。
【図11】図11は、本発明の第6実施例としての物体
搬送装置の要部の正面図である。
【図12】図12は、本発明の第7実施例としての物体
搬送装置の要部の正面図である。
【図13】図13は、図12における部分Gの拡大図で
ある。
【図14】図14は、図1乃至図13に示した各実施例
の物体搬送装置に関し、その一部の変形例を示す側面図
である。
【図15】図15は、物体搬送装置を複数台並べた状態
を示す、一部断面を含む正面図である。
【図16】図16は、本発明に係る物体浮揚装置の要部
と該装置に関する測定を行う測定装置の概略を示す正面
図である。
【図17】図17は、図16に示した測定装置による測
定に供される供試体の斜視図である。
【図18】図18は、図16に示した測定装置による測
定に供される供試体の斜視図である。
【図19】図19は、図16に示した測定装置による測
定に供される供試体の斜視図である。
【図20】図20は、図16に示した測定装置による測
定に供される供試体の斜視図である。
【図21】図21は、図16に示した測定装置による測
定に供される供試体の斜視図である。
【図22】図22は、図16に示した測定装置による測
定に供される供試体の斜視図である。
【図23】図23は、図16に示した測定装置による測
定に供される供試体の斜視図である。
【図24】図24は、図16に示した測定装置により得
られた測定結果を示すグラフである。
【図25】図25は、図16に示した測定装置により得
られた測定結果を示すグラフである。
【図26】図26は、図1乃至図13に示した各実施例
の物体搬送装置により搬送されるべきシリコンウェハー
と、該シリコンウェハーを搭載するキャリアの斜視図で
ある。
【図27】図27は、従来の物体浮揚装置の概略を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 振動体 2 ホーン 4 振動子 5 発振器 6 ケース 7 物体 8 音波反射部材 10 仮想水平面 20 超音波放射器 25 反射部材 30 超音波励振手段 31 エネルギー変換手段 35 逸脱防止部材 37 レーザ変位計 38 オシロスコープ 39 変位計本体 41,42,43,44, 45,46,47 供試体 50 シリコンウェハー 51 キャリア

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体と、該振動体を励振する超音波励
    振手段とを備え、振動体の音波の放射圧により該振動体
    の表面上において物体を浮揚させることを特徴とする物
    体浮揚装置。
  2. 【請求項2】 前記振動体は撓み振動又は縦振動を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の物体浮揚装置。
  3. 【請求項3】 前記振動体は平板状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の物体浮揚
    装置。
  4. 【請求項4】 振動体と、該振動体を励振する超音波励
    振手段と、該振動体を走行させる走行手段とを備え、該
    振動体の音波の放射圧により該振動体の表面上において
    物体を浮揚させ、走行させることを特徴とする物体搬送
    装置。
  5. 【請求項5】 前記振動体は前記表面が仮想水平面に対
    して傾斜して設けられ、この傾斜により前記物体が走行
    することを特徴とする請求項4記載の物体搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記走行手段は、前記物体に対して気体
    を噴射する気体噴射手段を有することを特徴とする請求
    項4又は請求項5記載の物体搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記走行手段は、前記物体に対して超音
    波を放射する超音波放射手段を有することを特徴とする
    請求項4乃至請求項6のうちいずれか1記載の物体搬送
    装置。
  8. 【請求項8】 前記走行手段は、前記振動体より放射さ
    れた超音波を前記物体に向けて反射する反射部材を有す
    ることを特徴とする請求項4乃至請求項7のうちいずれ
    か1記載の物体搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記走行手段は、前記超音波励振手段が
    発する超音波エネルギーを電気エネルギーに変換するこ
    とにより該超音波を前記物体が移動すべき方向に進む進
    行波とするエネルギー変換手段を有することを特徴とす
    る請求項4乃至請求項8のうちいずれか1記載の物体搬
    送装置。
  10. 【請求項10】 前記物体は該物体の走行方向側とその
    反対方向側とで重量配分が異なるようにし、前記振動体
    より放射されて該物体の下面にて反射した反射波による
    推進力を以て該物体を走行させることを特徴とする請求
    項4乃至請求項9のうちいずれか1記載の物体搬送装
    置。
  11. 【請求項11】 前記物体の下面に凹凸を形成し、前記
    振動体より放射されて該凹凸にて反射した反射波による
    推進力を以て該物体を走行させることを特徴とする請求
    項4乃至請求項10のうちいずれか1記載の物体搬送装
    置。
  12. 【請求項12】 前記物体の搬送路両側に沿って音波反
    射部材を配置し、前記振動体より放射されて該音波反射
    部材にて反射した音波によって、前記物体の前記搬送路
    からの逸脱を防止したことを特徴とする請求項4乃至請
    求項11のうちいずれか1記載の物体搬送装置。
  13. 【請求項13】 前記物体の前記搬送路からの逸脱を防
    止する逸脱防止部材を、前記振動体から離間して設けた
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項12のうちいずれ
    か1記載の物体搬送装置。
  14. 【請求項14】 物体の搬送路が連続するように複数台
    並設されたことを特徴とする請求項4乃至請求項13の
    うちいずれか1記載の物体搬送装置。
  15. 【請求項15】 振動体を励振し、該振動体の音波の放
    射圧により該振動体の表面上において物体を浮揚させる
    ことを特徴とする物体浮揚方法。
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