JPH07242752A - 成形物及びその製造方法 - Google Patents
成形物及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07242752A JPH07242752A JP7240594A JP7240594A JPH07242752A JP H07242752 A JPH07242752 A JP H07242752A JP 7240594 A JP7240594 A JP 7240594A JP 7240594 A JP7240594 A JP 7240594A JP H07242752 A JPH07242752 A JP H07242752A
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- JP
- Japan
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- starch
- casein
- water
- molded product
- molding
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 澱粉及び/または澱粉含有物にカゼインを水
と共に混練後、加熱脱水成形されたものであることを特
徴とする成形物。 【効果】 本発明の成形物は、強度も強く、良好な耐水
性を有し、生分解性の容器、梱包材として用いることが
出来る。
と共に混練後、加熱脱水成形されたものであることを特
徴とする成形物。 【効果】 本発明の成形物は、強度も強く、良好な耐水
性を有し、生分解性の容器、梱包材として用いることが
出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、澱粉及び/または澱粉
含有物を主原料とするトレイ等の使い捨て容器,梱包材
に用いることの出来る生分解性を有する成形物に関する
ものである。
含有物を主原料とするトレイ等の使い捨て容器,梱包材
に用いることの出来る生分解性を有する成形物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】生分解性を有する成形物としては、特開
平5−320401号公報及び特開平5−39377号
公報に澱粉と水を混練したものを焼成して得る方法が開
示されている。
平5−320401号公報及び特開平5−39377号
公報に澱粉と水を混練したものを焼成して得る方法が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の澱粉だけからな
る成形物では、水分の多い食品等を入れたとき、表面が
溶け出し最終的には、保型しなくなる。すなわち耐水性
が悪いという課題がある。
る成形物では、水分の多い食品等を入れたとき、表面が
溶け出し最終的には、保型しなくなる。すなわち耐水性
が悪いという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め鋭意研究した結果、澱粉及び/または澱粉含有物にカ
ゼインを水と共に混練後、加熱脱水成形すると保型性が
よく、耐水性に優れた成形物が得られることを見出し本
発明を完成するに至った。
め鋭意研究した結果、澱粉及び/または澱粉含有物にカ
ゼインを水と共に混練後、加熱脱水成形すると保型性が
よく、耐水性に優れた成形物が得られることを見出し本
発明を完成するに至った。
【0005】本発明に使用される澱粉としては、例え
ば、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、甘藷澱
粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、モチトウモロコ
シ澱粉、高アミロース含有トウモロコシ澱粉等が、澱粉
含有物としては小麦粉、タピオカ粉末、コーンフラワ
ー、米粉等が挙げられる。また、これらをエーテル化、
エステル化を行ったものでもよい。
ば、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、甘藷澱
粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、モチトウモロコ
シ澱粉、高アミロース含有トウモロコシ澱粉等が、澱粉
含有物としては小麦粉、タピオカ粉末、コーンフラワ
ー、米粉等が挙げられる。また、これらをエーテル化、
エステル化を行ったものでもよい。
【0006】本発明で使用されるカゼインは、乳製のも
のであるが、大豆タンパク質も好適に用いることが出来
る。カゼインの添加量は、対澱粉0.1〜10%であ
る。0.1%以下だと耐水性を発現しない。また、10
%以上になると加熱前の澱粉スラリーの作業性が悪くな
る。
のであるが、大豆タンパク質も好適に用いることが出来
る。カゼインの添加量は、対澱粉0.1〜10%であ
る。0.1%以下だと耐水性を発現しない。また、10
%以上になると加熱前の澱粉スラリーの作業性が悪くな
る。
【0007】本発明では、上記の原料に油脂類を加えて
もよい。使用できる油脂類としては、例えば、パーム
油、ヘット、ラード、羊油、肝油、オリーブ油、あまに
油、きり油などが挙げられる。油脂類の添加量にも特に
制限はないが、成形物の強度を考慮すれば5%以下が望
ましい。また、本発明に、セルロース、結晶セルロー
ス、クレー、タルク、2酸化チタン、顔料等のてん料を
加えても差し支えない。
もよい。使用できる油脂類としては、例えば、パーム
油、ヘット、ラード、羊油、肝油、オリーブ油、あまに
油、きり油などが挙げられる。油脂類の添加量にも特に
制限はないが、成形物の強度を考慮すれば5%以下が望
ましい。また、本発明に、セルロース、結晶セルロー
ス、クレー、タルク、2酸化チタン、顔料等のてん料を
加えても差し支えない。
【0008】本発明に使用される水の添加量は、製造し
ようとする成形物の硬さや密度により適宜選択される
が、通常は35〜60%が好適に用いられる。また、澱
粉スラリーに適当な粘度をもたせるためにα化澱粉を添
加してもよい。α化澱粉の添加量は、特に制限はないが
0.5〜2%が好適に用いられる。本発明の加熱温度と
しては、カゼインが分解,反応する温度であればよく、
100〜250℃、好ましくは150〜200℃であ
る。加熱時間は、完全に水蒸気が抜けきるまででよく、
加熱温度により適宜選択される。
ようとする成形物の硬さや密度により適宜選択される
が、通常は35〜60%が好適に用いられる。また、澱
粉スラリーに適当な粘度をもたせるためにα化澱粉を添
加してもよい。α化澱粉の添加量は、特に制限はないが
0.5〜2%が好適に用いられる。本発明の加熱温度と
しては、カゼインが分解,反応する温度であればよく、
100〜250℃、好ましくは150〜200℃であ
る。加熱時間は、完全に水蒸気が抜けきるまででよく、
加熱温度により適宜選択される。
【0009】本発明の成形物は、通常用いられる成形機
により成形することが出来る。本発明の成形物は、澱粉
及び天然物を主剤としてなるので、生分解性を有し、ゴ
ミ問題等の公害問題が起こらずに使い捨て容器、梱包材
等に用いることが出来る。
により成形することが出来る。本発明の成形物は、澱粉
及び天然物を主剤としてなるので、生分解性を有し、ゴ
ミ問題等の公害問題が起こらずに使い捨て容器、梱包材
等に用いることが出来る。
【0010】
(実施例1)澱粉または澱粉含有物、カゼイン、α化澱
粉及び水を表1の配合比で混合した。得られた澱粉スラ
リーを型にいれ、175℃、5分間加熱して直径5cm
の円板状の成形物を得た。 (実施例2)実施例1で得た成形物を水に浸漬し、10
分後の保型性及び表面の状態を表1に示した。また、成
形物の曲げ強さ(N/mm2)を測定し(JISK 6
911)、表1に示した。
粉及び水を表1の配合比で混合した。得られた澱粉スラ
リーを型にいれ、175℃、5分間加熱して直径5cm
の円板状の成形物を得た。 (実施例2)実施例1で得た成形物を水に浸漬し、10
分後の保型性及び表面の状態を表1に示した。また、成
形物の曲げ強さ(N/mm2)を測定し(JISK 6
911)、表1に示した。
【表1】
【0011】(実施例3)澱粉または澱粉含有物、カゼ
イン、α化澱粉、パーム油及び水を表2の配合比で混合
した。得られた澱粉スラリーを型にいれ、175℃、5
分間加熱して直径5cmの円板状の成形物を得た。 (実施例4)実施例3で得た成形物を水に浸漬し、10
分後の保型性及び表面の状態を表2に示した。また、成
形物の曲げ強さ(N/mm2)を測定し(JISK 6
911)、表2に示した。
イン、α化澱粉、パーム油及び水を表2の配合比で混合
した。得られた澱粉スラリーを型にいれ、175℃、5
分間加熱して直径5cmの円板状の成形物を得た。 (実施例4)実施例3で得た成形物を水に浸漬し、10
分後の保型性及び表面の状態を表2に示した。また、成
形物の曲げ強さ(N/mm2)を測定し(JISK 6
911)、表2に示した。
【表2】
【0014】
【発明の効果】実施例より、本発明の成形物は、従来品
に比べて強度に優れ、充分な耐水性を示すことが解っ
た。よって、本発明の成形物は、水分の多い食品の容器
や梱包材として用いることが出来る。
に比べて強度に優れ、充分な耐水性を示すことが解っ
た。よって、本発明の成形物は、水分の多い食品の容器
や梱包材として用いることが出来る。
【0014】(実施例3)澱粉または澱粉含有物、参考
例1〜3で得たメチロールエーテル化澱粉、クエン酸、
α化澱粉、カゼイン及び/またはパーム油及び水を表2
の配合比で混合した。得られた澱粉スラリーを型にい
れ、175℃、5分間加熱して直径5cmの円板状の成
形物を得た。 (実施例4)実施例3で得た成形物を水に浸漬し、10
分後の保型性及び表面の状態を表2に示した。また、成
形物の曲げ強さ(N/mm2)を測定し(JISK 6
911)、表2に示した。
例1〜3で得たメチロールエーテル化澱粉、クエン酸、
α化澱粉、カゼイン及び/またはパーム油及び水を表2
の配合比で混合した。得られた澱粉スラリーを型にい
れ、175℃、5分間加熱して直径5cmの円板状の成
形物を得た。 (実施例4)実施例3で得た成形物を水に浸漬し、10
分後の保型性及び表面の状態を表2に示した。また、成
形物の曲げ強さ(N/mm2)を測定し(JISK 6
911)、表2に示した。
【表2】
【0014】
【発明の効果】実施例より、本発明の成形物は、従来品
に比べて強度に優れ、充分な耐水性を示すことが解っ
た。よって、本発明の成形物は、水分の多い食品の容器
や梱包材として用いることが出来る。
に比べて強度に優れ、充分な耐水性を示すことが解っ
た。よって、本発明の成形物は、水分の多い食品の容器
や梱包材として用いることが出来る。
Claims (6)
- 【請求項1】 澱粉及び/または澱粉含有物にカゼイン
を水と共に混練後、加熱脱水成形されたものであること
を特徴とする成形物。 - 【請求項2】 該カゼインの添加量が、0.1〜10%
である請求項1記載の成形物。 - 【請求項3】 澱粉及び/または澱粉含有物にカゼイン
及び油脂類を水と共に混練後、加熱脱水成形されたもの
であることを特徴とする請求項1記載の成形物。 - 【請求項4】 該油脂類の添加量が、0.05〜5%で
ある請求項3記載の成形物。 - 【請求項5】 澱粉及び/または澱粉含有物にカゼイン
を水と共に混練後、加熱脱水成形することを特徴とする
成形物の製造方法。 - 【請求項6】 澱粉及び/または澱粉含有物にカゼイン
及び油脂類を水と共に混練後、加熱脱水成形することを
特徴とする成形物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7240594A JPH07242752A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 成形物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7240594A JPH07242752A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 成形物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07242752A true JPH07242752A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=13488350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7240594A Pending JPH07242752A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 成形物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07242752A (ja) |
-
1994
- 1994-03-03 JP JP7240594A patent/JPH07242752A/ja active Pending
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