JPH07242751A - 成形物及びその製造方法 - Google Patents

成形物及びその製造方法

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JPH07242751A
JPH07242751A JP7240494A JP7240494A JPH07242751A JP H07242751 A JPH07242751 A JP H07242751A JP 7240494 A JP7240494 A JP 7240494A JP 7240494 A JP7240494 A JP 7240494A JP H07242751 A JPH07242751 A JP H07242751A
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JP
Japan
Prior art keywords
starch
methylol
added
water
etherified
Prior art date
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Pending
Application number
JP7240494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ueda
隆 上田
Toru Nakajima
徹 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NICHIDEN KAGAKU KK
Nippon Starch Chemical Co Ltd
Original Assignee
NICHIDEN KAGAKU KK
Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by NICHIDEN KAGAKU KK, Nippon Starch Chemical Co Ltd filed Critical NICHIDEN KAGAKU KK
Priority to JP7240494A priority Critical patent/JPH07242751A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 澱粉及び/または澱粉含有物にメチロールエ
ーテル化澱粉を水と共に混練後、加熱脱水成形されたも
のであることを特徴とする成形物。 【効果】 本発明の成形物は、強度も強く、良好な耐水
性を有し、生分解性の容器、梱包材として用いることが
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、澱粉及び/または澱粉
含有物を主原料とするトレイ等の使い捨て容器,梱包材
に用いることの出来る生分解性を有する成形物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】生分解性を有する成形物としては、特開
平5−320401号公報及び特開平5−39377号
公報に澱粉と水を混練したものを焼成して得る方法が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の澱粉だけからな
る成形物では、水分の多い食品等を入れたとき、表面が
溶け出し最終的には、保型しなくなる。すなわち耐水性
が悪いという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め鋭意研究した結果、澱粉及び/または澱粉含有物にメ
チロールエーテル化澱粉を水と共に混練後、加熱脱水成
形すると保型性がよく、耐水性に優れた成形物が得られ
ることを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】本発明に使用されるメチロールエーテル化
澱粉の製造方法は、アルカリ触媒下、澱粉にアクリルア
ミドを反応させた後、ホルムアルデヒドでメチロール化
する方法、アルカリ触媒下澱粉にN−メチロールアクリ
ルアミドを反応させる方法及び澱粉をホルムアルデヒド
でヘミアセタール化し、次にアルカリ触媒下にヘミアセ
タール部分にN−メチロールアクリルアミドを付加結合
させる方法等が挙げられる。
【0006】本発明に使用されるメチロールエーテル化
澱粉の置換度は、0.005以上である。置換度が0.
005より小さいと保型性及び耐水性が悪くなる。本発
明に使用されるメチロールエーテル化澱粉の原料澱粉と
しては、例えば、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ
澱粉、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、モ
チトウモロコシ澱粉、高アミロース含有トウモロコシ澱
粉等の未処理澱粉、もしくは小麦粉、タピオカ粉末、コ
ーンフラワー、米粉などの澱粉含有物が挙げられる。ま
た、これらをエーテル化、エステル化、酸化、酸処理、
酵素変性、デキストリン化を行ったものでもよい。
【0007】本発明に使用されるメチロールエーテル化
澱粉の添加量は、置換度により適宜選択されるが、対澱
粉0.5〜100%であり、0.5%以下だと充分な耐
水性が得られない。また、澱粉としてメチロールエーテ
ル化澱粉のみを用いてもよい。本発明に使用されるメチ
ロールエーテル化澱粉は、加熱脱水時にメチロール基が
縮合架橋し三次元網目構造をとり、良好な保型性と耐水
性を発現する。また、乾燥時に架橋促進剤である塩酸、
硫酸、燐酸等の無機酸、蓚酸、酢酸、無水マレイン酸、
パラトルエンスルホン酸、クエン酸等の有機酸、塩化ア
ンモニウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、
硝酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、硫酸アルミニウ
ム等の塩類の内1種または2種以上の混合物を添加して
も差し支えない。架橋促進剤は、特に添加しなくても反
応は進行するが、架橋を迅速に行うには、用いてpH3
〜4.5に調整した方がよい。
【0008】本発明に使用される澱粉としては、例え
ば、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、甘藷澱
粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、モチトウモロコ
シ澱粉、高アミロース含有トウモロコシ澱粉等が、澱粉
含有物としては小麦粉、タピオカ粉末、コーンフラワ
ー、米粉等が挙げられる。また、これらをエーテル化、
エステル化を行ったものでもよい。
【0009】本発明では、上記の原料にカゼイン及び/
または油脂類を加えてもよい。カゼインの添加量には特
に制限はないが、加熱脱水前の澱粉スラリーの作業性を
考慮すれば10%以下が望ましい。本発明に使用できる
油脂類としては、例えば、パーム油、ヘット、ラード、
羊油、肝油、オリーブ油、あまに油、きり油などが挙げ
られる。油脂類の添加量にも特に制限はないが、成形物
の強度を考慮すれば5%以下が望ましい。また、本発明
に、セルロース、結晶セルロース、クレー、タルク、2
酸化チタン、顔料等のてん料を加えても差し支えない。
【0010】本発明に使用される水の添加量は、製造し
ようとする成形物の硬さや密度により適宜選択される
が、通常は35〜60%が好適に用いられる。また、澱
粉スラリーに適当な粘度をもたせるためにα化澱粉を添
加してもよい。α化澱粉の添加量は、特に制限はないが
0.5〜2%が好適に用いられる。本発明の加熱温度と
しては、縮合反応が進行する温度であればよく、100
〜250℃、好ましくは150〜200℃である。加熱
時間は、完全に水蒸気が抜けきるまででよく、加熱温度
により適宜選択される。
【0011】本発明の成形物は、通常用いられる成形機
により成形することが出来る。本発明の成形物は、澱粉
及び天然物を主剤としてなるので、生分解性を有し、ゴ
ミ問題等の公害問題が起こらずに使い捨て容器、梱包材
等に用いることが出来る。
【0012】
【実施例】
(参考例1)水8.8lに芒硝1.88kg、水酸化ナ
トリウム75gを溶解し、澱粉5kgを投入した。これ
にアクリルアミドを投入し、45〜50℃で16時間反
応させた。反応液を30℃まで冷却後、アクリルアミド
に対して60%のホルムアルデヒドを入れ、3時間反応
させた。これをpH7〜8に中和、濾過、水洗、乾燥し
て各種置換度のメチロールエーテル化澱粉を得た。 (参考例2)水8.8lに芒硝1.88kg、水酸化ナ
トリウム75gを溶解し、澱粉5kgを投入した。これ
にホルムアルデヒドを滴下し40℃で1時間反応させた
後、N−メチロールアクリルアミドを入れ、16時間反
応させた。これをpH7〜8に中和、濾過、水洗、乾燥
して各種置換度のメチロールエーテル化澱粉を得た。 (参考例3)水8.8lに芒硝1.88kg、水酸化ナ
トリウム75gを溶解し、澱粉5kgを投入した。これ
に、N−メチロールアクリルアミドを入れ、40℃で2
4時間反応させた。これをpH7〜8に中和、濾過、水
洗、乾燥して各種置換度のメチロールエーテル化澱粉を
得た。
【0013】(実施例1)澱粉または澱粉含有物、参考
例1〜3で得たメチロールエーテル化澱粉、クエン酸、
α化澱粉及び水を表1の配合比で混合した。得られた澱
粉スラリーを型にいれ、175℃、5分間加熱して直径
5cmの円板状の成形物を得た。(実施例2)実施例1
で得た成形物を水に浸漬し、10分後の保型性及び表面
の状態を表1に示した。また、成形物の曲げ強さ(N/
mm)を測定し(JISK 6911)、表1に示し
た。
【表1】
【表2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 澱粉及び/または澱粉含有物にメチロー
    ルエーテル化澱粉を水と共に混練後、加熱脱水成形され
    たものであることを特徴とする成形物。
  2. 【請求項2】 該メチロールエーテル化澱粉の添加量
    が、0.5〜100%である請求項1記載の成形物。
  3. 【請求項3】 澱粉及び/または澱粉含有物にメチロー
    ルエーテル化澱粉及びカゼイン及び/または油脂類を水
    と共に混練後、加熱脱水成形されたものであることを特
    徴とする請求項1記載の成形物。
  4. 【請求項4】 該カゼインの添加量が、対澱粉0.1〜
    10%であり、該油脂類の添加量が、0.05〜5%で
    ある請求項3記載の成形物。
  5. 【請求項5】 澱粉及び/または澱粉含有物にメチロー
    ルエーテル化澱粉を水と共に混練後、加熱脱水成形する
    ことを特徴とする成形物の製造方法。
  6. 【請求項6】 澱粉及び/または澱粉含有物にメチロー
    ルエーテル化澱粉及びカゼイン及び/または油脂類を水
    と共に混練後、加熱脱水成形することを特徴とする成形
    物の製造方法。
JP7240494A 1994-03-03 1994-03-03 成形物及びその製造方法 Pending JPH07242751A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056206A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Matsutani Chem Ind Ltd デンプン系水溶性フィルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056206A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Matsutani Chem Ind Ltd デンプン系水溶性フィルム
JP4743690B2 (ja) * 2005-08-26 2011-08-10 松谷化学工業株式会社 デンプン系水溶性フィルム

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