JPH04126734A - デンプン・キトサン系の微生物分解性発泡体及びその製造方法 - Google Patents
デンプン・キトサン系の微生物分解性発泡体及びその製造方法Info
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- JPH04126734A JPH04126734A JP24826790A JP24826790A JPH04126734A JP H04126734 A JPH04126734 A JP H04126734A JP 24826790 A JP24826790 A JP 24826790A JP 24826790 A JP24826790 A JP 24826790A JP H04126734 A JPH04126734 A JP H04126734A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、生鮮食品用トレーなど便用後速やかに分解さ
れる必要のある種々の発泡体の用途に利用される。本発
明は発泡ポリスチレン等に代わる発泡体及びその製造方
法に関するものであり、更に詳しく言えば、本発明はキ
トサン及びデンプンを複合させた天然多糖からなる発泡
複合素材であり、人畜に完全に無害で、さらに使用後は
土壌中の微生物によって完全に分解されうる発泡体及び
その製造方法に関するものである。
れる必要のある種々の発泡体の用途に利用される。本発
明は発泡ポリスチレン等に代わる発泡体及びその製造方
法に関するものであり、更に詳しく言えば、本発明はキ
トサン及びデンプンを複合させた天然多糖からなる発泡
複合素材であり、人畜に完全に無害で、さらに使用後は
土壌中の微生物によって完全に分解されうる発泡体及び
その製造方法に関するものである。
従来技術及びその問題点
従来、発泡成形体はポリスチレンが最も一般的であるが
、そのほかポリウレタンやポリエチレンも用いられてい
る。しかしこのような素材は安全に燃焼させにくく、ま
た微生物分解性を持たないため、使い捨ての用途に用い
るには問題が多い。
、そのほかポリウレタンやポリエチレンも用いられてい
る。しかしこのような素材は安全に燃焼させにくく、ま
た微生物分解性を持たないため、使い捨ての用途に用い
るには問題が多い。
そこで微生物分解性を持ち、安全に燃焼できる素材から
発泡体を製造する意義は大きいが、現在その要求を満足
させるような発泡体は開発されていない。例えば、デン
プンのみから発泡体を製造することが考えられるが、強
度的に弱く、使用に耐えない。またキトサンのみでは発
泡しない。
発泡体を製造する意義は大きいが、現在その要求を満足
させるような発泡体は開発されていない。例えば、デン
プンのみから発泡体を製造することが考えられるが、強
度的に弱く、使用に耐えない。またキトサンのみでは発
泡しない。
本発明は新規複合発泡体とその製造方法に関するもので
あり、本発明によって容易に原料を調製でき、また強度
ある発泡体を成形できる。原料には食品添加物として認
められている天然多糖類のみを用いるため、人畜に対し
てまったく無害であり、廃棄後は無公害に分解する発泡
ポリスチレン等に代わる複合発泡体及びその製造方法を
提供するものである。このような複合発泡体を調製した
例は未だないし、また応用した例もない。
あり、本発明によって容易に原料を調製でき、また強度
ある発泡体を成形できる。原料には食品添加物として認
められている天然多糖類のみを用いるため、人畜に対し
てまったく無害であり、廃棄後は無公害に分解する発泡
ポリスチレン等に代わる複合発泡体及びその製造方法を
提供するものである。このような複合発泡体を調製した
例は未だないし、また応用した例もない。
発明が解決しようとする問題点
人間生活において身近に用いられている発泡成形体のう
ち、使用期間は短期間で廃棄後速やかに分解することを
望まれる材料は多い。本発明は、一定期間後に海洋を含
む水中あるいは土壌中の微生物によって安全に分解され
、燃焼もできる新規な発泡成形体及びその製造の方法を
提供するものである。
ち、使用期間は短期間で廃棄後速やかに分解することを
望まれる材料は多い。本発明は、一定期間後に海洋を含
む水中あるいは土壌中の微生物によって安全に分解され
、燃焼もできる新規な発泡成形体及びその製造の方法を
提供するものである。
問題５壱を解決するための手段
本発明者らは、微生物分解性のある成形用素材について
鋭！研究を行った結果、適切な微生物分解性を持つデン
プン・キトサン系の新規な複合素材及びその製造方法を
見いだし、特許を出願した（出願番号 ２−６２３９８
．２−１２１４８８）。本発明はさらにこれを進展させ
、発泡体及びその製造法を完成させるに至ったものであ
る。
鋭！研究を行った結果、適切な微生物分解性を持つデン
プン・キトサン系の新規な複合素材及びその製造方法を
見いだし、特許を出願した（出願番号 ２−６２３９８
．２−１２１４８８）。本発明はさらにこれを進展させ
、発泡体及びその製造法を完成させるに至ったものであ
る。
本発明の主眼は、デンプン・キトサン基の混合原料を水
蒸気によって発泡成形させることにある。
蒸気によって発泡成形させることにある。
７７１７粒を水と加熱するとゲル化する。このゲル化デ
ンプンとキトサン塩水溶液とは相溶性がよく、攪拌によ
って均一に混合できる。水分含有率約７０％の高濃度で
もニーダ−やイクストルーダー等を用いれば容易に均一
混合化が可能である。
ンプンとキトサン塩水溶液とは相溶性がよく、攪拌によ
って均一に混合できる。水分含有率約７０％の高濃度で
もニーダ−やイクストルーダー等を用いれば容易に均一
混合化が可能である。
混合したのち、水蒸気発泡に適した水分量とするため、
水分含有率６０％以下、すなわち固形分濃度として４０
％以上になるまで乾燥する。乾燥は送風あるいは加熱に
よって行うが、高温で長時間乾燥すると着色する場合が
ある。
水分含有率６０％以下、すなわち固形分濃度として４０
％以上になるまで乾燥する。乾燥は送風あるいは加熱に
よって行うが、高温で長時間乾燥すると着色する場合が
ある。
水分調整した混合原料は、金型中に密閉し、加熱して加
圧水蒸気を発生させ、急激に圧力を解放することによっ
て発泡体を成形させる。このような装置としてイクスパ
ングー等が知られており、これらの装置を使用すること
ができる。
圧水蒸気を発生させ、急激に圧力を解放することによっ
て発泡体を成形させる。このような装置としてイクスパ
ングー等が知られており、これらの装置を使用すること
ができる。
具体的にはキトサンをゲル化デンプンに対し５〜３０％
となるようキトサン塩水溶液の形で混合し、十分攪拌す
る。キトサンとデンプン粒を混合した後加熱しゲル化を
行っても良いが、相溶させるために加熱後さらに混合を
行うことが望ましい。
となるようキトサン塩水溶液の形で混合し、十分攪拌す
る。キトサンとデンプン粒を混合した後加熱しゲル化を
行っても良いが、相溶させるために加熱後さらに混合を
行うことが望ましい。
混合原料の水分含有率は均一相溶のしやすさと次の乾燥
工程を考慮して３０〜４０％程度が好ましいが、この範
囲に限定されない。また、この混合原料中に填料、グリ
セリンなどの可塑剤、補強材等を添加することも妨げる
ものではない。
工程を考慮して３０〜４０％程度が好ましいが、この範
囲に限定されない。また、この混合原料中に填料、グリ
セリンなどの可塑剤、補強材等を添加することも妨げる
ものではない。
この混合物原料を水分含有率６０％以下に乾燥し、金型
に充填し易いように粗砕してデンプン・キトサン系の発
泡体原料が完成する。金型に当該原料を充填し、プレス
すると共に密閉下で加熱を行って、蒸気を発生させ、発
泡体を成形させる。
に充填し易いように粗砕してデンプン・キトサン系の発
泡体原料が完成する。金型に当該原料を充填し、プレス
すると共に密閉下で加熱を行って、蒸気を発生させ、発
泡体を成形させる。
加熱による蒸気発生及び発泡化には、少なくとも１２０
℃以上は必要である。 本発明で用いる材料のうち、
デンプンについては種々の植物由来のデンプン粒がある
が、いずれも本発明の原料として使用できる。但しデン
プン粒の種類によってゲル化温度が異なる。例えばコー
ンスターチは１２０℃、ポテトスターチは８０℃程度で
ゲル化する。
℃以上は必要である。 本発明で用いる材料のうち、
デンプンについては種々の植物由来のデンプン粒がある
が、いずれも本発明の原料として使用できる。但しデン
プン粒の種類によってゲル化温度が異なる。例えばコー
ンスターチは１２０℃、ポテトスターチは８０℃程度で
ゲル化する。
一方キチノ質は甲殻類の殻や菌糸体等に含まれる含窒素
高分子物質であり、このうち脱アセチル化度が高く、希
酸に溶けるものがキトサンと称されているが、本発明に
はキトサンを使用する。キトサンは由来や分子量によっ
て特に使用を限定されない。本発明ではキトサンを溶解
するため酢酸や乳酸などの希薄水溶液に溶解して用いる
が、装置の腐食を防ぐ観点から酸の使用量はできるだけ
少ない方が好ましい。
高分子物質であり、このうち脱アセチル化度が高く、希
酸に溶けるものがキトサンと称されているが、本発明に
はキトサンを使用する。キトサンは由来や分子量によっ
て特に使用を限定されない。本発明ではキトサンを溶解
するため酢酸や乳酸などの希薄水溶液に溶解して用いる
が、装置の腐食を防ぐ観点から酸の使用量はできるだけ
少ない方が好ましい。
発明の効果
本発明の方法でｍ製した発泡成形体は人畜に無害であり
、廃棄後は海洋・河川中あるいは土壌中で容易に微生物
分解され、且つ分解された後に有害物質を生じない。ま
たこの発泡成形体は十分な強度を有する。このため発泡
成形体の種々の用途に利用でき、使用後無公害に廃棄処
理できる。焼却処理の場合でも、燃焼熱は約４０００ｃ
ａｌ／ｇ （ポリエチレンの半分）と低く、有害ガス
は生じない。
、廃棄後は海洋・河川中あるいは土壌中で容易に微生物
分解され、且つ分解された後に有害物質を生じない。ま
たこの発泡成形体は十分な強度を有する。このため発泡
成形体の種々の用途に利用でき、使用後無公害に廃棄処
理できる。焼却処理の場合でも、燃焼熱は約４０００ｃ
ａｌ／ｇ （ポリエチレンの半分）と低く、有害ガス
は生じない。
このことから本発明の素材を発泡成形体として用いるこ
とにより、現在深刻化しているプラスチック廃棄物公害
に対する問題の解決になる。
とにより、現在深刻化しているプラスチック廃棄物公害
に対する問題の解決になる。
実施例
次に実施例により、本発明の複合素材及びその製造方法
を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではな
い。
を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではな
い。
実施例１
コーンスターチ粒に対し２０％の蟹殻由来のキトサンを
酢酸水溶液に溶解した後、コーンスターチ粒と混合した
。固形分濃度は３０％であった。
酢酸水溶液に溶解した後、コーンスターチ粒と混合した
。固形分濃度は３０％であった。
十分混合したのち、オートクレーブで１２０℃、２０分
間加熱しデンプン粒のゲル化を行った。これをさらにニ
ーグーで十分混練したのち、取り出して乾燥し、破砕を
行い、発泡体原料とした。発泡体原料の水分含有量は１
０〜９０％に調整した。
間加熱しデンプン粒のゲル化を行った。これをさらにニ
ーグーで十分混練したのち、取り出して乾燥し、破砕を
行い、発泡体原料とした。発泡体原料の水分含有量は１
０〜９０％に調整した。
発泡体原料をイクスパングー豐成形ｍ＜宰相工業製：
ポン煎餅焼成機）を用いて発泡成形し、厚さ ５ｍｍ、
直径１００■ｌの円盤型成形サンプルを得た。
ポン煎餅焼成機）を用いて発泡成形し、厚さ ５ｍｍ、
直径１００■ｌの円盤型成形サンプルを得た。
この発泡体原料の水分量と、成形したサンプルの試験片
（長さ２０ ｘ Ｉ４＋５１厚さ５ｍｍ）の強度、発泡
成形の状態、及び、土中に埋めて２力月後の分解状態の
関係を表１に示す。
（長さ２０ ｘ Ｉ４＋５１厚さ５ｍｍ）の強度、発泡
成形の状態、及び、土中に埋めて２力月後の分解状態の
関係を表１に示す。
表１
実施例 ２
実施例１と同様の条件でサンプル成形を行った。
但し、デンプン粒だけのゲル化を先に行い、これにキト
サンの酢酸水溶液を混練した。キトサン量はデンプンの
０〜４０％とし、発泡体原料の水分量は３０％に調整し
た。得られた発泡体サンプルの性質を表２に示す。
サンの酢酸水溶液を混練した。キトサン量はデンプンの
０〜４０％とし、発泡体原料の水分量は３０％に調整し
た。得られた発泡体サンプルの性質を表２に示す。
表２
Claims (3)
- （１）デンプンとキトサンからなる原料を水蒸気発泡さ
せて成る微生物分解性発泡体。 - （２）加熱ゲル化させたデンプン粒とキトサン塩水溶液
を混合相溶し、水分含有率を６０％以下に調整した原料
を加圧加熱によって可塑化し、水蒸気発泡成形させる特
許請求の範囲第１項記載の微生物分解性発泡体の製造方
法。 - （３）デンプンに対するキトサンの量を５〜３０％とす
ることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の微生物
分解性発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24826790A JPH04126734A (ja) | 1990-09-17 | 1990-09-17 | デンプン・キトサン系の微生物分解性発泡体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24826790A JPH04126734A (ja) | 1990-09-17 | 1990-09-17 | デンプン・キトサン系の微生物分解性発泡体及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04126734A true JPH04126734A (ja) | 1992-04-27 |
| JPH0565536B2 JPH0565536B2 (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=17175591
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24826790A Granted JPH04126734A (ja) | 1990-09-17 | 1990-09-17 | デンプン・キトサン系の微生物分解性発泡体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04126734A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003022887A1 (de) * | 2001-09-04 | 2003-03-20 | Heppe Gmbh | Werkstoffe aus modifizierten polysacchariden und verfahren zu ihrer herstellung |
| JP2007238825A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Aicello Chemical Co Ltd | 水蒸気処理したキトサン系成形体およびその製造方法 |
| CN105254931A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-01-20 | 保龄宝生物股份有限公司 | 壳聚糖引入交联-乙酰化淀粉颗粒改善其性质的新产品的开发 |
-
1990
- 1990-09-17 JP JP24826790A patent/JPH04126734A/ja active Granted
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003022887A1 (de) * | 2001-09-04 | 2003-03-20 | Heppe Gmbh | Werkstoffe aus modifizierten polysacchariden und verfahren zu ihrer herstellung |
| JP2007238825A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Aicello Chemical Co Ltd | 水蒸気処理したキトサン系成形体およびその製造方法 |
| CN105254931A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-01-20 | 保龄宝生物股份有限公司 | 壳聚糖引入交联-乙酰化淀粉颗粒改善其性质的新产品的开发 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0565536B2 (ja) | 1993-09-17 |
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