JPH0724216U - 棒状化粧料繰り出し容器 - Google Patents

棒状化粧料繰り出し容器

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JPH0724216U
JPH0724216U JP6395493U JP6395493U JPH0724216U JP H0724216 U JPH0724216 U JP H0724216U JP 6395493 U JP6395493 U JP 6395493U JP 6395493 U JP6395493 U JP 6395493U JP H0724216 U JPH0724216 U JP H0724216U
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spiral
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裕 大川
久雄 岩本
順 清水
康弘 小見
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 口紅等の棒状化粧料を収納した繰り出し容器
に於いて、繰り出し操作感を良好にする回転重みだし機
能を組み込む。 【構成】 棒状化粧料1を収嵌保持する保持筒2は、外
側壁に縦リブ3を突設する。この保持筒2の下端には、
雄ネジ5を螺設したネジ棒4を垂下する。このネジ棒4
は、螺旋筒7内に挿入する。この螺旋筒7の内壁には、
前記ネジ棒4の雄ネジ5が螺合する雌ネジ10を螺設す
る。この螺旋筒7の外側壁には、係合用凹溝15を周設
する。更にこの係合用凹溝15の上方には、側壁を切り
欠いて弾性部16を構成し、この弾性部16に弾性突部
17を突設する。スリーブ20には、前記保持筒2を上
下摺動自在に内装し、かつ螺旋筒7の上部を下端より、
前記弾性突部17が内壁に弾性を有して摺接した状態で
挿入する。このスリーブ内壁と弾性との摺動摩擦抵抗に
より繰出し操作感に重みを生ぜさせる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、口紅等の棒状化粧料繰り出し容器の改良に関するものであり、小径 長寸の容器形態の繰り出し容器に於いて、必要最小限の容器長の中に、繰り出し 操作感を良好にする回転重みだし機能を組み込んだ棒状化粧料繰り出し容器に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、口紅等の棒状化粧料繰り出し容器は、螺旋繰り出し機構を内装した 容器に収納されていた。この螺旋繰り出し機構は、螺旋溝の螺設されたネジ部材 、棒状化粧料を収嵌保持する保持部材、この保持部材の回動を阻止する案内部材 、等複数の部材の組み合わせで構成されていた。この螺旋繰り出し機構を棒状化 粧料の下方に配置した場合、小径長寸の容器を構成する事ができた。そして使用 時には、容器を回転操作する事によって、螺旋繰り出し機構を作動させ、棒状化 粧料を繰り出していた。従って、回転繰り出し操作時には、各部材間に擦れ合い が生じ、この擦れ合いの摺動抵抗が回転操作時の抵抗となり、この抵抗が繰り出 し操作時の操作感となっていた。この繰り出し操作感は、棒状化粧料繰り出し容 器に高級感を付与していた。
【0003】 そこで、実開平2−25925号公報に於いて、繰り出し機構を棒状化粧料の 下方に配置した小径長寸の棒状化粧料繰り出し容器の、相対回転する筒部材とね じ部材との間に弾性部材を配置した構成が提案されている。この構成の場合、容 器を回転繰り出し操作すると、弾性部材が相対回転する筒部材とねじ部材の双方 に弾性を有して摺接しているため、この部分に摺動摩擦抵抗が生じ、この摺動抵 抗によって容器の繰り出し操作感を良好なものに調節していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記構成は、ねじ部材に係合凹部を周設し、筒部材にこの係合凹部と 係合する係合部を設けてねじ部材と筒部材を回動自在に連結していた。この係合 凹部と弾性部材は、ねじが螺設された部分には設ける事ができないため、ネジ棒 の下方に筒部材支持軸を設け、この筒部材支持軸に係合凹部と弾性部材を配置し ていた。従って、小径長寸の容器外形状が筒部材支持軸の分だけ必要以上に長く なってしまった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
棒状化粧料1を収嵌保持する保持筒2は、外側壁に縦リブ3を突設する。この 保持筒2の下端には、雄ネジ5を螺設したネジ棒4を垂下する。このネジ棒4は 、螺旋筒7内に挿入する。この螺旋筒7の内壁には、前記ネジ棒4の雄ネジ5が 螺合する雌ネジ10を螺設する。この螺旋筒7の外側壁には、係合用凹溝15を 周設する。更にこの係合用凹溝15の上方には、側壁を切り欠いて弾性部16を 構成し、この弾性部16に弾性突部17を突設する。スリーブ20には、前記保 持筒2を上下摺動自在に内装し、かつ螺旋筒7の上部を下端より、前記弾性突部 17が内壁に弾性を有して摺接した状態で挿入する。このスリーブ20の下端部 には、外部より内方向に前記螺旋筒7の係合用凹溝15に係合する係合用リブ2 3を突設して螺旋筒7を回動自在に脱落不能に連結する。更にスリーブ20の内 壁には、前記保持筒2の縦リブ3が係合して保持筒2を回動不能に案内するガイ ド溝24を軸線方向に長く刻設する。前記螺旋筒7の下端は、外筒26内に止着 し、外筒26と前記スリーブ20とを回動自在に連結する。この外筒26内には 、中筒25を止着する。この中筒25には、キャップ27が抜脱可能に嵌合する 嵌合部28を設ける。本考案は以上構成の棒状化粧料繰り出し容器である。
【0006】
【作用】
スリーブ20を保持して外筒26を回転操作すると、外筒26内に止着された 螺旋筒7が回転し、スリーブ20の内壁に設けられたガイド溝24に縦リブ3が 係合した保持筒2が回転しないため、保持筒2より垂下したネジ棒4の雄ネジ5 と螺旋筒7の雌ネジ10の螺合作用によって保持筒2及び棒状化粧料1が昇降動 する。この時、係合用凹溝15と係合用リブ23が係合しているスリーブ20と 螺旋筒7は相対回転している。スリーブ20内に侵入した螺旋筒7の弾性突部1 7は、弾性部16の弾発力によってスリーブ20内壁に弾性を有して摺接してい る。従って、スリーブ20と螺旋筒7の相対回転によって摺動摩擦抵抗が発生す る。この摺動摩擦抵抗が棒状化粧料1の繰り出し操作感を良好なものにする。
【0007】
【実施例】
口紅等の棒状化粧料1を収嵌保持した保持筒2は、外側壁に複数の縦リブ3が 上下に突出している。この保持筒2の下端には、ネジ棒4を垂下している。この ネジ棒4の側壁には、雄ネジ5が螺設されている。また、ネジ棒4の下端には、 鍔部6が周設されている。
【0008】 このネジ棒4は、螺旋筒7内に挿入されている。この螺旋筒7には、前記ネジ 棒4が挿入される貫通孔8が上下に貫通して穿設されている。この貫通孔8は、 前記ネジ棒4の鍔部6が上下摺動可能の内径をしており、ネジ棒4が螺旋筒7の 上端より出没可能となっている。なお、貫通孔8の上部には、内径が縮小した段 部9が設けられ、ネジ棒4の鍔部6が当接して保持筒2の上死点となっている。 この段部9の上方には、前記ネジ棒4の雄ネジ5が螺合する雌ネジ10が螺設さ れている。この螺旋筒7の上部は、前記保持筒2の縦リブ3の内接円径とほぼ同 じ外径をした保持部12となっている。この保持部12の下方は、外径が拡大し た止着部13となっており、間に段状の当接部11を構成している。また、螺旋 筒7の保持部12には、上端より一対の切り欠き14が設けられ、螺旋筒7の上 端を拡開させ、ネジ棒4の鍔部6を上方より挿入できるようになっている。更に 、螺旋筒7の保持部12の止着部13付近には、係合用凹溝15が周設されてい る。この係合用凹溝15より上方の外側壁には、切りかかれて弾性を有した弾性 部16が設けられている。この弾性部16の側壁には、弾性突部17が突出して いる。
【0009】 なお、この弾性部16及び弾性突部17は、図3に示すように、螺旋筒7の保 持部12の係合用凹溝15より上方に、金属薄板製のコップ状の摺接部材18を 嵌合し、この摺接部材18の側壁を切り欠いて弾性部16を構成し、この弾性部 16に弾性突部17を突設してもよい。この場合、金属薄板が有している強じん な弾性を半永久的に利用できる。また、弾性部16の背後に位置する保持部12 には、弾性部16の変形時の逃げ部19を刻設しておくとよい。
【0010】 この保持筒2及び螺旋筒7の保持部12は、スリーブ20の下端より挿入され 、螺旋筒7の当接部11にスリーブ20の下端が当接している。このスリーブ2 0の下端の、螺旋筒7の保持部12が挿入される部位は連結部21となり、棒状 化粧料1及び保持筒2が収納される部位は収納部22となっている。スリーブ2 0の連結部21は、保持部12よりも僅かに大径の内径をしており、螺旋筒7の 弾性突部17が弾性を有して当接している。更にこの連結部21には,外部より 内方向に、保持部12の係合用凹溝15に回動自在に脱落不能に係合する係合用 リブ23を突設している。この係合用リブ23によって、スリーブ20と螺旋筒 7を回動自在に連結している。また、スリーブ20と螺旋筒7を相対回転させる と、螺旋筒7の弾性突部17がスリーブ20の内壁に弾性を有して摺接してしる ため、摺動摩擦抵抗が発生するようになっている。またスリーブ20の収納部2 2は、保持筒2の外径よりも僅かに大径の内径をしており、内側壁に保持筒2の 縦リブ3が係合して保持筒2を回動不能に上下摺動自在に案内するガイド溝24 が軸線と平行に長く刻設されている。このガイド溝24の下端は、下方の連結部 21に開溝しており、上端は保持筒2の上死点の位置まで刻設されている。その 結果、保持筒2はスリーブ20の下部よりは挿入可能となり、スリーブ20の上 端よりは脱落不能となっている。
【0011】 螺旋筒7の止着部13は、中筒25の下端に止着されている。この中筒25は 、外筒26に止着され、螺旋筒7が中筒25を介して外筒26に止着された状態 となっている。また、中筒25の上部は、外筒26よりも突出してキャップ27 が抜脱可能に嵌合する嵌合部28となっている。
【0012】
【考案の効果】 本考案は以上のように、棒状化粧料1を保持した保持筒2より雄ネジ5を螺設 したネジ棒4を垂下し、この雄ネジ5に螺合する雌ネジ10を螺設した螺旋筒7 をスリーブ20に回動自在に連結し、保持筒2をスリーブ20内に回動不能に内 装したため、螺旋筒7の外側壁にスリーブ20との係合部分を設けることが可能 となり、特別に係合部分を設ける必要もなく、容器全長を短くする事ができる。 しかも、この螺旋筒7の側壁には、スリーブ20の内壁に摺接する弾性部16を 設けたため、必要最小限の全長の中に良好な繰り出し操作感を得る回転重み出し 機能を追加する事ができる。
【0013】 しかも、螺旋筒7に金属薄板製の摺接部材18を嵌合し、この摺接部材18に 、スリーブ20内壁に摺接して摺動摩擦抵抗を発生させる弾性部16を設けた構 成は、金属薄板が有している強じんな弾性を利用できるため、合成樹脂製の弾性 部16のように、長時間使用している間に弾性部16の弾性が減退してしまった り、弾性部16が磨耗してしまったりする様な事なく、半永久的にその弾性を維 持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の棒状化粧料繰り出し容器の分解
正面断面図。
【図2】本考案実施例の棒状化粧料繰り出し容器の正面
断面図。
【図3】本考案その他の実施例の棒状化粧料繰り出し容
器の正面断面図。
【符合の説明】
1 棒状化粧料 2 保持筒 3 縦リブ 4 ネジ棒 5 雄ネジ 7 螺旋筒 10 雌ネジ 15 係合用凹溝 16 弾性部 17 弾性突部 20 スリーブ 23 係合用リブ 24 ガイド溝 25 中筒 26 外筒 27 キャップ 28 嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩本 久雄 神奈川県小田原市本町4丁目10番15号 (72)考案者 清水 順 神奈川県小田原市北ノ窪149番1号 (72)考案者 小見 康弘 東京都墨田区立花5丁目29番10号 吉田工 業株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状化粧料1を収嵌保持し、外側壁に縦
    リブ3を突設し、下端に雄ネジ5を螺設したネジ棒4を
    垂下した保持筒2と、 該保持筒2のネジ棒4が挿入され、内壁に雄ネジ5が螺
    合する雌ネジ10を螺設し、外側壁に係合用凹溝15を
    周設し、更に該係合用凹溝15の上方に側壁を切り欠い
    て弾性部16を構成し、該弾性部16に弾性突部17を
    突設した螺旋筒7と、 前記保持筒2が上下摺動自在に内装され、かつ螺旋筒7
    の上部が下端より、前記弾性突部17が内壁に弾性を有
    して摺接した状態で挿入され、下端部に外部より内方向
    に前記螺旋筒7の係合用凹溝15に係合する係合用リブ
    23を突設して螺旋筒7を回動自在に脱落不能に連結
    し、内壁に前記保持筒2の縦リブ3が係合して保持筒2
    を回動不能に案内するガイド溝24を軸線方向に長く刻
    設したスリーブ20と、 前記螺旋筒7の下端が止着され、前記スリーブ20と回
    動自在に連結した外筒26と、 該外筒26内に止着され、キャップ27が抜脱可能に嵌
    合する嵌合部28を設けた中筒25と、よりなる事を特
    徴とする棒状化粧料繰り出し容器。
  2. 【請求項2】 弾性を有した薄肉金属版より成形された
    摺接部材18を、前記螺旋筒7の係合用凹溝15より上
    方に嵌合止着し、該摺接部材18の側壁に弾性部16を
    構成し、該弾性部16に弾性突部17を突設し、該弾性
    突部17を前記スリーブ20の内壁に弾性を有した摺接
    させた事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の棒状化粧料繰り出し容器。
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