JPH0724119B2 - 光記録ディスクの製造方法 - Google Patents

光記録ディスクの製造方法

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JPH0724119B2
JPH0724119B2 JP60032364A JP3236485A JPH0724119B2 JP H0724119 B2 JPH0724119 B2 JP H0724119B2 JP 60032364 A JP60032364 A JP 60032364A JP 3236485 A JP3236485 A JP 3236485A JP H0724119 B2 JPH0724119 B2 JP H0724119B2
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Description

【発明の詳細な説明】 I 発明の背景 <技術分野> 本発明は、光記録ディスク、特にヒートモードの光記録
ディスクの製造方法に関する。
<先行技術> 光記録ディスクは、媒体と書き込みないし読み出しヘッ
ドが非接触であるので、記録ディスク摩耗劣化しないと
いう特徴をもち、このため、種々の光記録ディスクの開
発研究が行われている。
このような光記録ディスクのうち、暗室による現像処理
が不要である等の点で、ヒートモード光記録ディスクの
開発が活発になっている。
このヒートモードの光記録ディスクは、記録光を熱とし
て利用する光記録ディスクであり、その一例として、レ
ーザー等の記録光で媒体の一部を融解、除去等して、ピ
ットと称される小穴を形成して書き込みを行い、このピ
ットにより情報を記録し、このピットを読み出し光で検
出して読み出しを行うピット形成タイプのものがある。
このようなピット形成タイプのディスク、特にそのう
ち、装置を小型化できる半導体レーザーを光源とするも
のにおいては、これまで、Teを主体とする材料を記録層
とするものが大半をしめている。
しかし、近年、Te系材料が有害であること、そしてより
高感度化する必要があること、より製造コストを安価に
する必要があることから、Te系にかえ、色素を主とした
有機材料系の記録層を用いる媒体についての提案や報告
が増加している(特願昭59−019715号)。このような光
記録ディスクでは、基板上に設層された記録層の表面に
ホコリ、ゴミ等の異物が付着するのを防止するために、
記録層を密封し、保護する必要がある。
この場合、例えば樹脂製等の保護板を用いて、この保護
板の平坦面と記録層の表面とを密着させて記録層を密封
した光記録ディスクでは、S/N比および感度等が低下し
てしまうという不都合が生じる。従って、このような光
記録ディスクでは、第3図に示されるようにいわゆるエ
アーサンドイッチ構造とすることが好ましい。
第3図において、基板2は通常アクリル樹脂等の剛性体
から形成される。
基板2の上に設層される記録層4は、色素または色素組
成物を含有した塗膜であり、通常スピンナーコートで設
層される。
このような基板2の上に設層された記録層4の平坦面と
ほぼ平行に対向するように保護板3が、基板2の内周部
および外周部にリング状のスペーサー5,6を介して基板
2と、固着一体化されて記録層4は密封されている。
記録層4を設層する基板2の表面には、通常、トラッキ
ング制御を行いながら、書き込み、読み出し等を行うた
めに、スパイラル状ないしリング状の凹部形状の溝から
構成されるグルーブ31が設けられている。
従って、このグルーブ31を有する基板2の表面上に記録
層をスピンナーコートで設層する場合、記録層用塗布組
成物の中に含有される溶剤等のためにグルーブが損傷し
てしまうなどの問題が生じている。
またスピンナーコート法それ自体は、いわゆるバッチ式
の塗布方法であり、一般のテープ状の磁気記録媒体の製
造等で用いられる連続式のグラビアコート法等に比べ
て、生産性は著しく劣る。
II 発明の目的 本発明の目的は、記録層の設層の際に発生するグルーブ
の損傷を防止し、しかも記録層の設層および密封が容易
で生産性、量産性がきわめて高い光記録ディスクを提供
することにある。
III 発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、長尺の可とう性基板上に、連続的
に色素または色素組成物の塗布液を塗布して記録層を形
成し、 その後これをディスク状に打ち抜いてディスク体を得、 表面にグルーブを形成したディスク状の剛性の保護板の
グルーブ凸部の実質的に全てを、前記ディスク体の記録
層に固着して一体化し、グルーブの凹部と記録層との間
に空隙を形成する光記録ディスクの製造方法である。
IV 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の光記録ディスクの好適実施例が、第1図および
第2図に示されている。
光記録ディスク1は、中央に回転軸が嵌入する孔部7を
有するディスク状の可とう性基板2の上に、記録層4が
設層され、さらにこの可とう性基板2は、表面にグルー
ブ31を形成した保護板3のグルーブ凸部35と、記録層4
を介して固着して一体化される。またこれらの一体化さ
れたものを2つ用い、互いの可とう性基板をはりあわせ
て一体化したり、可とう性基板2の両面に記録層を設
け、これと2つの保護板を一体化してもよい。
さらに、本発明を詳細に説明すると、可とう性基板2は
ポリエステル(PET)、酢酸セルロース、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニ
ル等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド等の熱硬化性
樹脂などの公知の種々の樹脂等を用いればよいが、通常
はポリエステル(PET)、酢酸セルロースを用いるのが
好適である。
このような可とう性基板2は、通常12〜500μm程度の
厚さを有し、本実施例では外径8〜30cm程度のディスク
形状をなしているが、形状等は目的、用途に応じて適宜
決定すればよく、特に限定されるものではない。
この可とう性基板2の上には、色素または色素組成物か
らなる記録層4が設層される。
用いる色素としては、書き込み光および読み出し光の波
長に応じ、これを有効に吸収するもののなかから、適宜
決定すればよい。この場合、これらの光源としては、装
置を小型できる点で、半導体レーザーを用いることが好
ましいので、色素はシアニン系、フタロシアニン系、ア
ントラキノン系、アゾ系、トリフェニルメタン系、ピリ
リウムないしチアピリリウム塩系等が好ましい。
また、色素組成物を記録層とする場合、ニトロセルロー
ス等の自己酸化性の樹脂や、ポリスチレン、ナイロン等
の熱可塑性樹脂を含有させることができる。また、色素
の酸化劣化を防止するため、クエンチャーを含有させる
こともできる。さらには、この他の添加剤を含有させて
もよい。
このような場合、特に好ましくは、インドレニン系のシ
アニン色素とビスフェニルジチオール系等のクエンチャ
ーとの混合物が好ましい。
またこれらを色素のカチオンと、クエンチャーのアニオ
ンとのイオン結合体あるいはこれと色素との混合物とし
て用いるのも好ましい。
記録層の設層は、連続して搬送される一連の可とう性フ
ィルム上に、上述した記録層に含有される混合物にケト
ン系、エステル系、エーテル系、芳香族系、ハロゲン化
アルキル系、アルコール系等の一種以上の溶媒を加え
て、グラビアコート等の塗布を行えばよい。その後、所
定のディスク形状に打ち抜くことによって、記録層4を
有する所定の形状をなす可とう性基板2が得られる。
記録層4は、0.01〜10μmの厚さとすればよく、特に0.
05〜0.1μmの厚さとすることが好ましい。
従来のスピンナーコート塗布に比べると、グラビアコー
ト塗布はきわめて生産性が高く、しかも連続工程におい
て好適である。
保護板3は、記録層4を密封し、保護する目的で、記録
層4を有する可とう性基板2と固着・一体化される。こ
のような保護板3は、中央に回転軸が嵌入する孔部7を
有し上記の可とう性基板2とほぼ同一形状、同一大きさ
のディスク形状をなし、書き込み光および読み出し光に
対し、実質的に透明(好ましくは透過率80%以上)な樹
脂からなる。これにより、保護板3のグルーブ31が設け
られていない裏面側からの書き込みおよび読み出しが可
能となる。
なお、用いる樹脂材質としてはアクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ナイロン、ポリメチルペンテン、エポキ
シ樹脂、PS、PMMA、AS樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル
等いずれであってもよい。
保護板3の一方の平滑表面上には、トラッキング用の凹
部形状をした溝、いわゆるグルーブ31が、スパイラル状
ないしリング状に設けられる。なお、保護板3の外形形
状およびトラッキング用の凹部の配置形状は、上記の可
とう性基板2の場合と同様に、目的・用途に応じ適宜決
定すればよく、特に限定されるものではない。
グルーブ31の溝の深さは、一体化に際し溝が埋ずまらな
い程度であればよく、通常、0.05〜0.1μm程度とされ
る。また、溝の巾は、0.8μm程度とされる。
保護板3の表面上に、このような凹部形状を有するグル
ーブ31を設けた結果として保護板3の表面上に形成され
た凸部は、記録層4が設層された可とう性基板2と固着
・一体化され、本発明の光記録ディスク1が形成され
る。このような形成方法によって、保護板3の凹部に位
置する記録層4の記録部分は保護板3と密着することな
く空隙をもって密封することができる。そして、このよ
うな記録部分を記録トラック部として、書き込み光およ
び読み出し光を、通常、保護板3の平滑な裏面側から照
射する。
このように構成することにより、書き込み感度と読み出
しのS/N比が向上し、しかもトラッキングの制御信号は
大きくなる。
記録層4が設層された可とう性基板2と、保護板3との
固着・一体化は超音波等を用い、融着等の方法で行えば
よい。この場合、可とう性基板2と保護板3の材質は互
いに融着可能な材質を選定する必要がある。そして、記
録層が色素を含むものとすれば、熱圧着性が良好であ
る。
また、保護板3の凸部接着面上および/または記録層4
と可とう性基板2の間に接着層を設けて融着して固定し
てもよい。こうすることによって使用可能な材質の組合
せの範囲は拡大される。
このようにして、保護板3のグルーブの凸部と記録層と
を直接または間接的に密着一体化する。またグルーブの
凹部と記録層との間には空隙を形成する。このように構
成して始めて、良好な感度、S/N比およびトラッキング
制御信号が得られる。
なお保護板3は、通常ある程度の厚さと剛性を持った、
樹脂、ガラス等の剛性基板を用いることが好ましい。
V 発明の具体的作用 本発明の光記録ディスクは、例えば、回転下、書き込み
光を保護板裏面側から照射する。これにより、保護板の
溝凹部に位置する記録層の記録トラック部にピットがト
ラック状に形成される。
このように形成されたピットは、例えば回転下、保護板
裏面側から読み出し光を照射して、その反射光を検出す
ることによって検出される。
また、トラッキングの制御を行うには、通常、書き込み
および読み出しを行いながら、その反射光を分割して、
2分割した一対のセンサーに導入する。このとき、ビー
ムスポットが記録トラック部をはずれかけると、溝の段
差で位相差による干渉効果による一次光が一方のセンサ
ー側にかたよるので、両センサーの信号を検出して、ト
ラックエラー信号が検出される。
なお、記録層を熱可塑性樹脂を含む色素または色素組成
物から形成すれば、一旦形成したピットを、光または熱
によって消去して、再び書き込みを行うことができる。
また、書き込みおよび読み出しに用いる光源としては、
各種レーザーを用いることができるが、特に半導体レー
ザーを用いることが好ましい。
VI 発明の具体的効果 本発明によれば、従来、発生していた記録層に含有され
る溶剤等によるグルーブの損傷等の問題はなく、しかも
グラビアコート等による連続的な工程で容易に記録層が
層設できる。
また、記録層の密封は、グルーブ凹部の記録部分を密着
させることがないので感度の低下がない。
さらに、グルーブの精度を必要としないので、製造上有
利である。
また従来のいわゆるエアーサンドイッチ構造に比べて、
記録ディスクの全体を厚みを薄くでき、しかも強度も高
い。そして操作使用時の回転むらも生じにくい。
従って、本発明の光記録ディスクは、従来のエアーサン
ドイッチ構造に比べて、きわめて、製造容易な構成をな
しているために、生産性が著しく向上し、しかも製品の
品質も優れているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の光記録ディスクの実施例を示す切断
端面図である。 第2図は、第1図の光記録ディスクの組み立て前を示す
切断端面図である。 第3図は、従来の光記録ディスクの一例を示す切断端面
図である。 符号の説明 1……光記録ディスク、2……可とう性基板、 3……保護板、31……グルーブ、35……保護板のグルー
ブ凸部、4……記録層、7……孔部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺の可とう性基板上に、連続的に色素ま
    たは色素組成物の塗布液を塗布して記録層を形成し、 その後これをディスク状に打ち抜いてディスク体を得、 表面にグルーブを形成したディスク状の剛性の保護板の
    グルーブ凸部の実質的に全てを、前記ディスク体の記録
    層に固着して一体化し、グルーブの凹部と記録層との間
    に空隙を形成する光記録ディスクの製造方法。
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