JPH0724118Y2 - ロープ緊張装置 - Google Patents
ロープ緊張装置Info
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- JPH0724118Y2 JPH0724118Y2 JP12966388U JP12966388U JPH0724118Y2 JP H0724118 Y2 JPH0724118 Y2 JP H0724118Y2 JP 12966388 U JP12966388 U JP 12966388U JP 12966388 U JP12966388 U JP 12966388U JP H0724118 Y2 JPH0724118 Y2 JP H0724118Y2
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- drum
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- shaft
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はロープ緊張装置、詳しくは主として建設現場な
どの高所作業で作業者の墜落を防止する親ロープを緊張
状態で保持するためのロープ緊張装置に関する。
どの高所作業で作業者の墜落を防止する親ロープを緊張
状態で保持するためのロープ緊張装置に関する。
(従来の技術) 従来、此種ロープ緊張装置として、例えば、実公昭58-4
5713号公報に示されるごとく、一対の相対向するベース
プレート間に、周面にロープ溝をもったドラムをドラム
軸を介して回転自由に支持し、該ドラム軸の軸端に操作
レバーの取付部を設けて、前記操作レバーによるドラム
の回転操作により前記ロープ溝に掛設するロープを緊張
すべく成す一方、前記ドラムで緊張したロープの緊張状
態を維持する緊張手段を設け、かつ、前記ベースプレー
トのうち、一方のベースプレーを他方ベースプレートに
対し枢支軸を介して開閉自在に取付け、前記枢支軸に取
付けるナットの弛緩操作により一方のベースプレートを
開いて前記ドラム部の一側方を開放し、前記ドラムに親
ロープを任意の途中位置からでもセットできるように構
成したものが知られている。
5713号公報に示されるごとく、一対の相対向するベース
プレート間に、周面にロープ溝をもったドラムをドラム
軸を介して回転自由に支持し、該ドラム軸の軸端に操作
レバーの取付部を設けて、前記操作レバーによるドラム
の回転操作により前記ロープ溝に掛設するロープを緊張
すべく成す一方、前記ドラムで緊張したロープの緊張状
態を維持する緊張手段を設け、かつ、前記ベースプレー
トのうち、一方のベースプレーを他方ベースプレートに
対し枢支軸を介して開閉自在に取付け、前記枢支軸に取
付けるナットの弛緩操作により一方のベースプレートを
開いて前記ドラム部の一側方を開放し、前記ドラムに親
ロープを任意の途中位置からでもセットできるように構
成したものが知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、前記した従来の緊張装置にあっては、前記ド
ラムにロープをセットするに際しての前記ナットの弛緩
及び緊着操作によるベースプレートの開閉作業が非常に
面倒で手間を要し、親ロープのドラムへの掛設作業に時
間を要する問題があった。
ラムにロープをセットするに際しての前記ナットの弛緩
及び緊着操作によるベースプレートの開閉作業が非常に
面倒で手間を要し、親ロープのドラムへの掛設作業に時
間を要する問題があった。
本考案の目的は、一つのベースプレートにドラムを片持
支持して、ロープのドラムへのセットが簡単容易に、か
つ、迅速に行えると共に、ロープの抜出し防止体を用い
て、前記ロープのドラムからの抜出しを確実に防止で
き、かつ、該抜出し防止体へのセットも簡単迅速に行え
るロープ緊張装置を提供するにある。
支持して、ロープのドラムへのセットが簡単容易に、か
つ、迅速に行えると共に、ロープの抜出し防止体を用い
て、前記ロープのドラムからの抜出しを確実に防止で
き、かつ、該抜出し防止体へのセットも簡単迅速に行え
るロープ緊張装置を提供するにある。
(課題を解決するための手段) しかして、本考案は連結具(3)を揺動可能に支持した
ベースプレート(1)の一側に、ドラム軸(5)を片持
状で、かつ、回転自由に突設支持して、このドラム軸
(5)に周面にロープ溝(4a)をもったドラム(4)を
回転自由に支持すると共に、前記ドラム軸(5)の軸端
に操作レバー(11)の取付部(50)を設けて、前記ドラ
ム(4)の回転操作により前記ロープ溝(4a)に掛設す
るロープを緊張すべく成す一方、前記ドラム(4)で緊
張したロープの緊張状態を維持する緊張維持手段を設
け、かつ、前記ロープのドラム(4)への巻込み部と引
出し部に、ロープの抜出しを防止する一端開放の抜出し
防止体(13)(14)を設けたものである。
ベースプレート(1)の一側に、ドラム軸(5)を片持
状で、かつ、回転自由に突設支持して、このドラム軸
(5)に周面にロープ溝(4a)をもったドラム(4)を
回転自由に支持すると共に、前記ドラム軸(5)の軸端
に操作レバー(11)の取付部(50)を設けて、前記ドラ
ム(4)の回転操作により前記ロープ溝(4a)に掛設す
るロープを緊張すべく成す一方、前記ドラム(4)で緊
張したロープの緊張状態を維持する緊張維持手段を設
け、かつ、前記ロープのドラム(4)への巻込み部と引
出し部に、ロープの抜出しを防止する一端開放の抜出し
防止体(13)(14)を設けたものである。
(作用) 上記構成により、前記ドラム(4)のドラム溝(4a)へ
のロープの掛設を行うに際し、前記ベースプレート
(1)にドラム軸(5)を介して片持状に支持されたド
ラム(4)のドラム溝(4a)に、ロープの一端側を直接
巻掛けてセットすることができ、その掛設作業が簡単容
易に、かつ、迅速に行うことができ、しかも、前記ドラ
ム(4)に巻掛けたロープをその巻込み側と引出し側と
を、一端開放の抜出し防止体(13)(14)にその開放部
からそれぞれ挿通することにより、前記ロープのドラム
(4)からの不用意な抜出しを防止でき、かつ、ロープ
の抜出し防止体(13)(14)のセットも簡単迅速に行え
るのである。
のロープの掛設を行うに際し、前記ベースプレート
(1)にドラム軸(5)を介して片持状に支持されたド
ラム(4)のドラム溝(4a)に、ロープの一端側を直接
巻掛けてセットすることができ、その掛設作業が簡単容
易に、かつ、迅速に行うことができ、しかも、前記ドラ
ム(4)に巻掛けたロープをその巻込み側と引出し側と
を、一端開放の抜出し防止体(13)(14)にその開放部
からそれぞれ挿通することにより、前記ロープのドラム
(4)からの不用意な抜出しを防止でき、かつ、ロープ
の抜出し防止体(13)(14)のセットも簡単迅速に行え
るのである。
(実施例) 図面は本考案に係るロープ用緊張装置の実施例を示すも
ので、第1図乃至第5図において、(1)は一枚のベー
スプレートで、該ベースプレート(1)の長さ方向一端
部には、枢支軸(2)を介して引掛部(3a)をもつ連結
具(3)を揺動可能に支持すると共に、前記ベースプレ
ート(1)の長さ方向中間部一側には、ドラム軸(4)
を片持状で、かつ、回転自由に突設支持して、このドラ
ム軸(5)に、周面にロープ溝(4a)をもったドラム
(4)を固定し、該ドラム(4)を前記ドラム軸(5)
と共に前記ベースプレート(1)に対し回転自由に支持
している。
ので、第1図乃至第5図において、(1)は一枚のベー
スプレートで、該ベースプレート(1)の長さ方向一端
部には、枢支軸(2)を介して引掛部(3a)をもつ連結
具(3)を揺動可能に支持すると共に、前記ベースプレ
ート(1)の長さ方向中間部一側には、ドラム軸(4)
を片持状で、かつ、回転自由に突設支持して、このドラ
ム軸(5)に、周面にロープ溝(4a)をもったドラム
(4)を固定し、該ドラム(4)を前記ドラム軸(5)
と共に前記ベースプレート(1)に対し回転自由に支持
している。
即ち、第5図に示されるように前記ドラム軸(5)は、
その中間部が前記ベースプレート(1)に軸受(6)を
介して回転自由に支持され、該ドラム軸(5)の先端側
には、前記ドラム(4)をスプライン嵌合すると共に、
前記ドラム軸先端にナット(7)を座金(7a)を介して
螺合し、前記ドラム(4)をドラム軸(5)に固定する
一方、前記ドラム軸(5)の後端側には、ラチェットホ
イール(81)とドラム回転用操作レバー(11)の取付部
(50)を一体に設ける一方、前記ベースプレート(1)
における前記ラチェットホイール(81)の半径方向外方
に、該ホイール(81)に咬合し、その逆回転を防止する
逆回転防止爪(82)を枢支ピン(84)を介して枢着し、
該爪(82)と前記ラチェットホイール(81)とにより前
記ドラム(4)の逆転防止機構(8)を構成している。
その中間部が前記ベースプレート(1)に軸受(6)を
介して回転自由に支持され、該ドラム軸(5)の先端側
には、前記ドラム(4)をスプライン嵌合すると共に、
前記ドラム軸先端にナット(7)を座金(7a)を介して
螺合し、前記ドラム(4)をドラム軸(5)に固定する
一方、前記ドラム軸(5)の後端側には、ラチェットホ
イール(81)とドラム回転用操作レバー(11)の取付部
(50)を一体に設ける一方、前記ベースプレート(1)
における前記ラチェットホイール(81)の半径方向外方
に、該ホイール(81)に咬合し、その逆回転を防止する
逆回転防止爪(82)を枢支ピン(84)を介して枢着し、
該爪(82)と前記ラチェットホイール(81)とにより前
記ドラム(4)の逆転防止機構(8)を構成している。
(83)は前記枢支ピン(9)に支持され、一端をベース
プレート(1)に他端を逆転防止爪(82)に掛止したば
ねで、前記逆転防止爪(82)をラチェットホイール側に
常時付勢すべく装着されている。
プレート(1)に他端を逆転防止爪(82)に掛止したば
ねで、前記逆転防止爪(82)をラチェットホイール側に
常時付勢すべく装着されている。
また、前記ドラム(4)におけるロープ溝(4a)の内面
には、第2図に示すように前記ロープ溝(4a)に掛設す
るロープ(R)へ抵抗を与える突起部から成る抵抗手段
(40)を突設し、かつ、前記ドラム(4)のロープ引出
し側に、前記ロープ溝(4a)に掛設するロープの浮上が
りを防止する浮上がり防止手段(30)を設けている。
には、第2図に示すように前記ロープ溝(4a)に掛設す
るロープ(R)へ抵抗を与える突起部から成る抵抗手段
(40)を突設し、かつ、前記ドラム(4)のロープ引出
し側に、前記ロープ溝(4a)に掛設するロープの浮上が
りを防止する浮上がり防止手段(30)を設けている。
前記浮上がり防止手段(30)としては、第1,2図に示さ
れるごとく、前記引掛部(3a)の中心とを結ぶ直線に対
し前記枢支軸(2)を偏位させると共に、前記連結具
(3)から前記引掛部(3a)とは反対側に延びる一対の
延長部(31)(31)を連設し、これら延長部(31)(3
1)の端部間に、押圧ローラ(33)を支持ピン(32)を
介して回転自在に支持して、前記操作レバー(11)によ
るロープ(R)の緊張により、前記連結具(3)のロー
ラ(33)をドラム(4)のロープ溝(4a)側へ揺動さ
せ、該ローラ(33)によりロープ(R)を前記ロープ溝
(4a)の抵抗手段(40)に押圧すべく成している。
れるごとく、前記引掛部(3a)の中心とを結ぶ直線に対
し前記枢支軸(2)を偏位させると共に、前記連結具
(3)から前記引掛部(3a)とは反対側に延びる一対の
延長部(31)(31)を連設し、これら延長部(31)(3
1)の端部間に、押圧ローラ(33)を支持ピン(32)を
介して回転自在に支持して、前記操作レバー(11)によ
るロープ(R)の緊張により、前記連結具(3)のロー
ラ(33)をドラム(4)のロープ溝(4a)側へ揺動さ
せ、該ローラ(33)によりロープ(R)を前記ロープ溝
(4a)の抵抗手段(40)に押圧すべく成している。
斯くして、前記逆転防止機構(8)によるドラム(4)
の逆転防止と、前記浮上がり防止手段(30)によるドラ
ム(4)の引出し側におけるロープ(R)の浮上がり防
止並びに前記ロープ溝(4a)内面に設けたロープ(R)
への抵抗手段(40)による摩擦抵抗の付与とにより前記
ドラムで緊張したロープ(R)の緊張状態を維持する緊
張手段を構成している。
の逆転防止と、前記浮上がり防止手段(30)によるドラ
ム(4)の引出し側におけるロープ(R)の浮上がり防
止並びに前記ロープ溝(4a)内面に設けたロープ(R)
への抵抗手段(40)による摩擦抵抗の付与とにより前記
ドラムで緊張したロープ(R)の緊張状態を維持する緊
張手段を構成している。
また、前記ベースプレート(1)におけるロープ(R)
のドラム(4)への巻込み部と引出し部には、ロープ
(R)の前記ロープ溝(4a)からの不用意な抜出しを防
止する一端開放の抜出し防止体(13)(14)を設けてい
る。
のドラム(4)への巻込み部と引出し部には、ロープ
(R)の前記ロープ溝(4a)からの不用意な抜出しを防
止する一端開放の抜出し防止体(13)(14)を設けてい
る。
これら抜出し防止体(13)(14)を設けるに際し、第2
図及び第4図に示すように、ベースプレート(1)の下
部位置からドラム取付側へL形状に突出する連出部(1
5)を一体に連設し、その折り曲げ先端部を前記ドラム
(4)のロープ溝(4a)の底部近くまで延長して、該先
端部端によりロープ(R)の巻込みを阻止すべく成すと
共に、該連出部(15)側端から前記ドラム(4)の巻込
み側と引出し側に延びる一端が開放した略C形状の抜出
し防止体(13)(14)をそれぞれ一体に連設し、かつ、
これら各防止体(13)(14)により前記ロープ(R)の
巻込み側と引出し側とをやゝ内側へ絞り込む如く成す一
方、前記巻込み側の抜出し防止体(13)では、ベースプ
レート側に前記ロープ(R)の挿通を許す開放部(13
a)を位置させ、また、引出し側の防止体(14)では、
反ベースプレート側にロープ(R)の挿通を許す開放部
(14a)を位置させている。
図及び第4図に示すように、ベースプレート(1)の下
部位置からドラム取付側へL形状に突出する連出部(1
5)を一体に連設し、その折り曲げ先端部を前記ドラム
(4)のロープ溝(4a)の底部近くまで延長して、該先
端部端によりロープ(R)の巻込みを阻止すべく成すと
共に、該連出部(15)側端から前記ドラム(4)の巻込
み側と引出し側に延びる一端が開放した略C形状の抜出
し防止体(13)(14)をそれぞれ一体に連設し、かつ、
これら各防止体(13)(14)により前記ロープ(R)の
巻込み側と引出し側とをやゝ内側へ絞り込む如く成す一
方、前記巻込み側の抜出し防止体(13)では、ベースプ
レート側に前記ロープ(R)の挿通を許す開放部(13
a)を位置させ、また、引出し側の防止体(14)では、
反ベースプレート側にロープ(R)の挿通を許す開放部
(14a)を位置させている。
尚、図に示す実施例では、前記抜出し防止体(13)(1
4)を備えた連出部(15)を前記ベースプレート(1)
と一体に形成したけれども、ベースプレート(1)と別
個に形成し、ビスなどの結合手段により固定しても良
い。
4)を備えた連出部(15)を前記ベースプレート(1)
と一体に形成したけれども、ベースプレート(1)と別
個に形成し、ビスなどの結合手段により固定しても良
い。
また、第2図に示すように、前記ベースプレート(1)
の前記連結具(3)の枢支部近くをドラム取付方向へ突
出するように屈曲させて、前記ドラム(4)の中心線延
長上に前記連結具(3)が位置するごとく成している。
の前記連結具(3)の枢支部近くをドラム取付方向へ突
出するように屈曲させて、前記ドラム(4)の中心線延
長上に前記連結具(3)が位置するごとく成している。
次に、本考案ロープ緊張装置を用いて親ロープ(R)を
第6図のごとく張設する場合について説明する。
第6図のごとく張設する場合について説明する。
先ず、ベースプレート(1)に枢支した連結具(3)の
引掛部(3a)を、一方の構造物(H1)に係止した台付ロ
ープ(16)に取付る一方、他方の構造物(H2)に親ロー
プ(R)の一端を係止した状態で、この親ロープ(R)
の他端を前記緊張装置の前記ドラム(4)のロープ溝
(4a)に掛設する。
引掛部(3a)を、一方の構造物(H1)に係止した台付ロ
ープ(16)に取付る一方、他方の構造物(H2)に親ロー
プ(R)の一端を係止した状態で、この親ロープ(R)
の他端を前記緊張装置の前記ドラム(4)のロープ溝
(4a)に掛設する。
この掛設を行う場合、前記ドラム(4)は前記ベースプ
レート(1)にドラム軸(5)を介して片持支持されて
いるので、前記ベースプレート(1)が何ら邪魔になる
ことなく、前記ドラム(4)のドラム溝(4a)に親ロー
プ(R)の他端を直接巻掛けてセットすることができ、
その掛設作業が簡単容易に、かつ、迅速に行える。
レート(1)にドラム軸(5)を介して片持支持されて
いるので、前記ベースプレート(1)が何ら邪魔になる
ことなく、前記ドラム(4)のドラム溝(4a)に親ロー
プ(R)の他端を直接巻掛けてセットすることができ、
その掛設作業が簡単容易に、かつ、迅速に行える。
そして、前記ドラム(4)に巻掛けた親ロープ(R)の
巻込み側と引出し側とを前記抜出し防止体(13)(14)
に、各開放部(13a)(14a)からそれぞれ挿通して、親
ロープ(R)の前記ドラム(4)からの不用意な抜出し
を防止するのである。
巻込み側と引出し側とを前記抜出し防止体(13)(14)
に、各開放部(13a)(14a)からそれぞれ挿通して、親
ロープ(R)の前記ドラム(4)からの不用意な抜出し
を防止するのである。
このとき、前記巻込み側の抜出し防止体(13)では、前
記ロープの挿通を許す開放部(13a)をベースプレート
(1)側に位置させているので、親ロープ(R)の抜出
しを前記ベースプレート(1)により規制して出来るだ
け抜出し難くすることができるのであり、また、引出し
側の防止体(14)では、その開放部(14a)を反ベース
プレート側に位置させているので、親ロープ(R)の前
記にベースプレート(1)と浮上がり防止手段(30)と
の間に入り込んで噛み込むのを防止することができるの
である。
記ロープの挿通を許す開放部(13a)をベースプレート
(1)側に位置させているので、親ロープ(R)の抜出
しを前記ベースプレート(1)により規制して出来るだ
け抜出し難くすることができるのであり、また、引出し
側の防止体(14)では、その開放部(14a)を反ベース
プレート側に位置させているので、親ロープ(R)の前
記にベースプレート(1)と浮上がり防止手段(30)と
の間に入り込んで噛み込むのを防止することができるの
である。
然かる後、記逆転防止爪(82)をラチェットホイール
(81)から解除した状態で、親ロープ(R)の引出し側
を引張って予め親ロープ(R)をある程度引き締める。
(81)から解除した状態で、親ロープ(R)の引出し側
を引張って予め親ロープ(R)をある程度引き締める。
次いで、前記ドラム軸(5)の取付部にラチェットレン
チなどの操作レバー(11)を取付けて、該レバー(11)
の回転操作によりドラム軸(5)をドラムと共に回転さ
せ、親ロープ(R)を緊張させるのである。
チなどの操作レバー(11)を取付けて、該レバー(11)
の回転操作によりドラム軸(5)をドラムと共に回転さ
せ、親ロープ(R)を緊張させるのである。
そして、操作レバー(11)による親ロープ(R)の緊張
を停止したときには、前記ラチェットホイール(81)に
逆転防止爪(82)が咬合して、前記ドラム(4)の逆回
転が防止される一方、前記ロープ(R)の緊張で前記浮
上がり防止手段(30)のローラ(33)が前記ロープ溝
(4a)の底部側に揺動して、前記ドラム(4)の引出し
側における親ロープ(R)の前記ロープ溝(4a)からの
浮上がりを防止するのである。
を停止したときには、前記ラチェットホイール(81)に
逆転防止爪(82)が咬合して、前記ドラム(4)の逆回
転が防止される一方、前記ロープ(R)の緊張で前記浮
上がり防止手段(30)のローラ(33)が前記ロープ溝
(4a)の底部側に揺動して、前記ドラム(4)の引出し
側における親ロープ(R)の前記ロープ溝(4a)からの
浮上がりを防止するのである。
これにより、該ドラム(4)のロープ溝(4a)内面に設
けた突起部(40)による親ロープ(R)への摩擦抵抗を
確実に作用させて、該摩擦抵抗により親ロープ(R)に
大きな押圧力を作用させることなく、この逆転防止され
た前記ドラム(4)のロープ溝(4a)からの前記ロープ
の逆戻りを阻止するのである。
けた突起部(40)による親ロープ(R)への摩擦抵抗を
確実に作用させて、該摩擦抵抗により親ロープ(R)に
大きな押圧力を作用させることなく、この逆転防止され
た前記ドラム(4)のロープ溝(4a)からの前記ロープ
の逆戻りを阻止するのである。
つまり、前記ドラム(4)の逆回転を前記逆回転防止機
構(8)で防止することにより、前記ローラ(33)で
は、前記ドラム(4)の逆回転を防止するための押圧力
をかける必要がなくなり、この結果、単に前記ロープ
(R)が前記ドラム(4)のロープ溝(4a)から浮き上
がるのを防止して、前記ドラム(4)のロープ溝(4a)
に形成した抵抗手段(40)による親ロープ(R)の逆戻
り阻止機能が確実に作用するように押圧力を与えれば良
いのである。
構(8)で防止することにより、前記ローラ(33)で
は、前記ドラム(4)の逆回転を防止するための押圧力
をかける必要がなくなり、この結果、単に前記ロープ
(R)が前記ドラム(4)のロープ溝(4a)から浮き上
がるのを防止して、前記ドラム(4)のロープ溝(4a)
に形成した抵抗手段(40)による親ロープ(R)の逆戻
り阻止機能が確実に作用するように押圧力を与えれば良
いのである。
斯くして、前記操作レバー(11)による親ロープ(R)
の緊張操作時には、前記ロープ(R)に作用する押圧力
は小さく、かつ、前記ローラ(33)が親ロープ(R)の
移動と共に回転することから、前記操作レバー(11)に
よる緊張操作が軽くて楽に行えるのである。
の緊張操作時には、前記ロープ(R)に作用する押圧力
は小さく、かつ、前記ローラ(33)が親ロープ(R)の
移動と共に回転することから、前記操作レバー(11)に
よる緊張操作が軽くて楽に行えるのである。
また、親ロープ(R)の緊張状態からの解除に際して
も、前記操作レバー(11)を緊張方向へ少し回転させた
状態で前記逆転防止爪(82)を前記ばね(83)の弾性力
のみに抗して外せばよいのであり、前記ドラム(4)の
逆転防止爪(82)の解除操作を簡単容易に行うことがで
きるのである。
も、前記操作レバー(11)を緊張方向へ少し回転させた
状態で前記逆転防止爪(82)を前記ばね(83)の弾性力
のみに抗して外せばよいのであり、前記ドラム(4)の
逆転防止爪(82)の解除操作を簡単容易に行うことがで
きるのである。
そして、前記操作レバー(11)を巻取方向と逆方向に回
転操作を行うことにより親ロープ(R)は弛み前記緊張
時と反対の操作をすることによって、前記構造物から取
り外すことができるのである。
転操作を行うことにより親ロープ(R)は弛み前記緊張
時と反対の操作をすることによって、前記構造物から取
り外すことができるのである。
また、前記ロープ(R)の緊張時においては、前記ドラ
ム(4)のロープ溝(4a)に掛設されたロープ部分の略
全体に抵抗を分散させて、前記ロープ(R)の逆戻りを
維持させられるので、前記ロープ(R)に局部的に大き
な押圧力が作用することもなく、親ロープ(R)を傷つ
けたりするのを防止できるのである。
ム(4)のロープ溝(4a)に掛設されたロープ部分の略
全体に抵抗を分散させて、前記ロープ(R)の逆戻りを
維持させられるので、前記ロープ(R)に局部的に大き
な押圧力が作用することもなく、親ロープ(R)を傷つ
けたりするのを防止できるのである。
尚、前記緊張手段としては、前記した如く逆転防止機構
(8)と浮上がり防止手段(30)と前記抵抗手段(40)
により構成する他、例えば前記ベースプレート(1)
に、先端に止爪をもち、基端部に引掛部(3a)をもった
ロープ止め体(図示せず)を用い、該ロープ止め体の中
間部を前記ベースプレート(1)に枢支軸を介して揺動
可能に支持すると共に、前記枢支軸を前記引掛部の中心
とドラム軸(5)の中心とを結ぶ直線に対し偏位させ
て、ロープの緊張力を利用し前記ロープ止め部材の止爪
を前記ドラムのロープ溝の底部側へ揺動させ、該止爪に
より親ロープを前記ロープ溝の底部へ押さえ付けて親ロ
ープを強く掴むことによりロープの逆戻りを防止するよ
うに構成してもよい。
(8)と浮上がり防止手段(30)と前記抵抗手段(40)
により構成する他、例えば前記ベースプレート(1)
に、先端に止爪をもち、基端部に引掛部(3a)をもった
ロープ止め体(図示せず)を用い、該ロープ止め体の中
間部を前記ベースプレート(1)に枢支軸を介して揺動
可能に支持すると共に、前記枢支軸を前記引掛部の中心
とドラム軸(5)の中心とを結ぶ直線に対し偏位させ
て、ロープの緊張力を利用し前記ロープ止め部材の止爪
を前記ドラムのロープ溝の底部側へ揺動させ、該止爪に
より親ロープを前記ロープ溝の底部へ押さえ付けて親ロ
ープを強く掴むことによりロープの逆戻りを防止するよ
うに構成してもよい。
また以上の実施例では、本考案緊張装置を親ロープ
(R)の張設に用いたものについて説明したけれども親
ロープの張設のみならず、適宜ロープの張設時に用いる
ことが可能である。
(R)の張設に用いたものについて説明したけれども親
ロープの張設のみならず、適宜ロープの張設時に用いる
ことが可能である。
(考案の効果) 以上の如く、本考案は連結具(3)を揺動可能に支持し
たベースプレート(1)の一側に、ドラム軸(5)を片
持状で、かつ、回転自由に突設支持して、このドラム軸
(5)に周面にロープ溝(4a)をもったドラム(4)を
固定すると共に、前記ドラム軸(5)の軸端に操作レバ
ー(11)の取付部(50)を設けて、前記ドラム(4)の
回転操作により前記ロープ溝(4a)に掛設するロープを
緊張すべく成す一方、前記ドラム(4)で緊張したロー
プの緊張状態を維持する緊張維持手段を設け、かつ、前
記ロープのドラム(4)への巻込み部と引出し部に、ロ
ープの抜出しを防止する一端開放の抜出し防止体(13)
(14)を設けたものであるから、前記ドラム(4)のド
ラム溝(4a)へのロープの掛設を行うに際し、従来のよ
うにベースプレートを開放操作したりする必要がなく、
前記ドラム(4)のドラム溝(4a)にロープの端部側を
直接巻掛けてセットすることができ、その掛設作業が簡
単容易に、かつ、迅速に行うことができ、しかも、前記
ドラム(4)に巻掛けた親ロープ(R)をその巻込み側
と引出し側とを、一端開放の抜出し防止体(13)(14)
にその開放部からそれぞれ挿通することにより、前記ロ
ープのドラム(4)からの不用意な抜出しを防止でき、
その上、前記抜出し防止体(13)(14)へのロープのセ
ットも簡単迅速に行うことができるのである。
たベースプレート(1)の一側に、ドラム軸(5)を片
持状で、かつ、回転自由に突設支持して、このドラム軸
(5)に周面にロープ溝(4a)をもったドラム(4)を
固定すると共に、前記ドラム軸(5)の軸端に操作レバ
ー(11)の取付部(50)を設けて、前記ドラム(4)の
回転操作により前記ロープ溝(4a)に掛設するロープを
緊張すべく成す一方、前記ドラム(4)で緊張したロー
プの緊張状態を維持する緊張維持手段を設け、かつ、前
記ロープのドラム(4)への巻込み部と引出し部に、ロ
ープの抜出しを防止する一端開放の抜出し防止体(13)
(14)を設けたものであるから、前記ドラム(4)のド
ラム溝(4a)へのロープの掛設を行うに際し、従来のよ
うにベースプレートを開放操作したりする必要がなく、
前記ドラム(4)のドラム溝(4a)にロープの端部側を
直接巻掛けてセットすることができ、その掛設作業が簡
単容易に、かつ、迅速に行うことができ、しかも、前記
ドラム(4)に巻掛けた親ロープ(R)をその巻込み側
と引出し側とを、一端開放の抜出し防止体(13)(14)
にその開放部からそれぞれ挿通することにより、前記ロ
ープのドラム(4)からの不用意な抜出しを防止でき、
その上、前記抜出し防止体(13)(14)へのロープのセ
ットも簡単迅速に行うことができるのである。
第1図は本考案に係る緊張装置の実施例を示す正面図、
第2図は同側面図、第3図は同一部省略背面図、第4図
は同一部省略底面図、第5図は同要部の縦断面図、第6
図は本考案の緊張装置を用いて親ロープを張設する場合
の概略図である。 (1)……ベースプレート (3)……連結具 (4)……ドラム (4a)……ドラム溝 (5)……ドラム軸 (8)……逆転防止機構 (13)(14)……抜出し防止体
第2図は同側面図、第3図は同一部省略背面図、第4図
は同一部省略底面図、第5図は同要部の縦断面図、第6
図は本考案の緊張装置を用いて親ロープを張設する場合
の概略図である。 (1)……ベースプレート (3)……連結具 (4)……ドラム (4a)……ドラム溝 (5)……ドラム軸 (8)……逆転防止機構 (13)(14)……抜出し防止体
Claims (1)
- 【請求項1】連結具(3)を揺動可能に支持したベース
プレート(1)の一側に、ドラム軸(5)を片持状で、
かつ、回転自由に突設支持して、このドラム軸(5)に
周面にロープ溝(4a)をもったドラム(4)を固定する
と共に、前記ドラム軸(5)の軸端に操作レバー(11)
の取付部(50)を設けて、前記ドラム(4)の回転操作
により前記ロープ溝(4a)に掛設するロープを緊張すべ
く成す一方、前記ドラム(4)で緊張したロープの緊張
状態を維持する緊張維持手段を設け、かつ、前記ロープ
のドラム(4)への巻込み部と引出し部に、ロープの抜
出しを防止する一端開放の抜出し防止体(13)(14)を
設けたことを特徴とするロープ緊張装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12966388U JPH0724118Y2 (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | ロープ緊張装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12966388U JPH0724118Y2 (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | ロープ緊張装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02114064U JPH02114064U (ja) | 1990-09-12 |
JPH0724118Y2 true JPH0724118Y2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=31384143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12966388U Expired - Lifetime JPH0724118Y2 (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | ロープ緊張装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724118Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5170773B2 (ja) * | 2009-02-10 | 2013-03-27 | 株式会社イング | ワイヤロープ緊張装置 |
-
1988
- 1988-10-03 JP JP12966388U patent/JPH0724118Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02114064U (ja) | 1990-09-12 |
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