JPH07241107A - 田植機の溝深さ検出装置 - Google Patents

田植機の溝深さ検出装置

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JPH07241107A
JPH07241107A JP3403394A JP3403394A JPH07241107A JP H07241107 A JPH07241107 A JP H07241107A JP 3403394 A JP3403394 A JP 3403394A JP 3403394 A JP3403394 A JP 3403394A JP H07241107 A JPH07241107 A JP H07241107A
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posture
float
groove
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depth detecting
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JP3403394A
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Inventor
Yoshio Watanabe
誉夫 渡辺
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行機体の旋回時や後進時における溝跡深さ
検出手段の破損を防止する。 【構成】 フロート21の泥面通過後に形成された溝跡
の深さを検出する溝跡深さ検出手段32を、前記フロー
ト21後方の泥面通過跡に接地作用する作用姿勢と、前
記フロート21の後端よりも前方で、かつ、上方に格納
する格納姿勢とに姿勢変更する姿勢切換機構Zを設けて
ある田植機の溝深さ検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロートの泥面通過後
に形成された溝跡の深さを検出する溝跡深さ検出手段を
備えた田植機の溝深さ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような田植機の溝深さ検出装置と
しては、例えば、圃場の泥表面に接地して圃場の泥表面
レベルを上下揺動変位量として検出する接地体と、フロ
ートの泥面通過後に形成される溝跡の底面に接地して溝
跡の底面レベルを上下揺動変位量として検出する接地体
とによって溝跡深さ検出手段を構成し、この溝跡深さ検
出手段によって検出された夫々の上下揺動変位量を、ポ
テンショメータの本体と操作軸の夫々の回動操作量とし
て変換伝達し、それに伴うポテンショメータの本体と操
作軸の相対回動変位により得られた電圧レベルを溝跡の
深さとして出力するようにしたものがある。溝跡深さ検
出手段を構成する接地体のうち、フロートの泥面通過後
に形成される溝跡の底面レベルを検出する接地体は、そ
の機能のため、フロートの後端よりも後方に突出するよ
うに構成されている。また、圃場の泥表面レベルを検出
する接地体においても、フロートの泥面通過後に形成さ
れる溝跡の底面レベルを検出する接地体と並設するため
にフロートの後端よりも後方に突出するように構成され
たものがある。
【0003】従来では、それらの接地体により構成され
る溝跡深さ検出手段は、圃場の泥表面レベルを検出する
接地体、あるいは、圃場の泥表面レベルを検出する接地
体と溝跡の底面レベルを検出する接地体の双方が、常に
フロートの後端よりも後方に突出した状態となるように
構成されていた。
【0004】ちなみに、溝深さ検出装置から出力された
溝跡の深さとしての電圧レベルは、センサフロートから
の上下変位検出情報に基づいて、苗植付装置の対地高さ
が設定対地高さに維持されるように、走行機体に対する
苗植付装置の昇降を制御する制御装置に入力されるよう
になっている。そして、この制御装置は、入力された電
圧レベルに基づいて圃場の泥土の硬さを判断するととも
に、その判断結果に応じたセンサフロートの感知感度の
調節を行うように構成されており、それによって、圃場
泥土の硬さに応じた適切な苗植付装置の昇降制御を行え
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術のように溝跡深さ検出手段を構成すると、苗植
付装置の下降状態における走行機体の旋回時あるいは後
進時においては、接地体への横荷重や接地体の圃場泥土
への突き刺さりなどによって溝跡深さ検出手段を破損さ
せる虞があり、また、苗植付装置の上昇状態における走
行機体の旋回時あるいは後進時においても、接地体と畦
などの他物との衝突や引っ掛かりなどによって溝跡深さ
検出手段を破損させる虞があった。
【0006】本発明の目的は、走行機体の旋回時や後進
時における溝跡深さ検出手段の破損を防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、フロートの泥面通過後に形成され
た溝跡の深さを検出する溝跡深さ検出手段を、前記フロ
ート後方の泥面通過跡に接地作用する作用姿勢と、前記
フロートの後端よりも前方で、かつ、上方に格納する格
納姿勢とに姿勢変更する姿勢切換機構を設けた。
【0008】本第2発明では、上記第1発明において、
前記姿勢切換機構が、走行用の変速装置の後進操作検出
に連動して、前記溝跡深さ検出手段を前記作用姿勢から
前記格納姿勢に姿勢変更するように構成した。
【0009】本第3発明では、上記第1発明において、
前記姿勢切換機構が、植付クラッチの入り操作に連動し
て、前記溝跡深さ検出手段を前記格納姿勢から前記作用
姿勢に姿勢変更するように構成した。
【0010】
【作用】本第1発明によると、フロートの泥面通過後に
形成された溝跡の深さを検出する場合は、溝跡深さ検出
手段が作用姿勢となるように姿勢切換機構を作動させる
ことによって、溝跡深さ検出手段をフロート後方の泥面
通過跡に接地作用させることができ、また、走行機体を
旋回あるいは後進させる場合は、溝跡深さ検出手段が格
納姿勢となるように姿勢切換機構を作動させることによ
って、溝跡深さ検出手段をフロートの後端よりも前方
で、かつ、上方に格納することができるようになる。
【0011】本第2発明によると、走行用の変速装置の
後進操作が検出されると、その検出に連動して姿勢切換
機構が自動的に溝跡深さ検出手段を作用姿勢から格納姿
勢へ姿勢変更するようになるので、走行機体の後進時に
おける溝跡深さ検出手段の姿勢は、常に走行機体の後進
開始の段階からフロートの後端よりも前方で、かつ、上
方に格納された格納姿勢となる。
【0012】本第3発明によると、植付クラッチが入り
操作されると、その操作に連動して姿勢切換機構が自動
的に溝跡深さ検出手段を格納姿勢から作用姿勢へ姿勢変
更するようになるので、植え付け作業時における溝跡深
さ検出手段の姿勢は、常に植え付け作業開始の段階から
フロート後方の泥面通過跡に接地作用する作用姿勢とな
る。
【0013】
【発明の効果】従って、本第1発明によれば、走行機体
を旋回あるいは後進させる場合には、溝跡深さ検出手段
を格納姿勢に姿勢変更することによって、走行機体の旋
回時あるいは後進時における接地体への横荷重や接地体
の圃場泥土への突き刺さり、あるいは、接地体と畦など
の他物との衝突や引っ掛かりなどを回避することができ
るので、走行機体の旋回時や後進時における溝跡深さ検
出手段の破損を防止できるようになった。また、溝跡深
さ検出手段を格納して走行機体の全長を短くすることに
より、圃場における走行機体の旋回スペースを小さくす
ることができるので、従前のものに比較して圃場泥面を
有効に利用できるようになった。
【0014】本第2発明によれば、走行用の変速装置の
後進操作検出に連動させずに別操作により溝跡深さ検出
手段の姿勢変更を行う場合に比較して、走行機体を後進
させる際における溝跡深さ検出手段の格納姿勢への姿勢
変更操作の手間がない上に、走行機体を後進させる際に
おける溝跡深さ検出手段の格納姿勢への姿勢変更操作の
忘れや誤りによって溝跡深さ検出手段を破損させる虞も
ない。また、例えば、走行用の変速装置の後進作動検出
に連動させて溝跡深さ検出手段を格納姿勢に姿勢変更す
る場合のように、走行機体の後進開始後に溝跡深さ検出
手段が格納姿勢へ姿勢変更されることによって、溝跡深
さ検出手段を破損させるといった不都合もない。つま
り、操作の手間を軽減できるとともに、より好適に走行
機体の後進時における溝跡深さ検出手段の破損を防止で
きるようになった。
【0015】本第3発明によれば、植付クラッチの入り
操作と連動させずに別操作により溝跡深さ検出手段の姿
勢変更を行う場合に比較して、苗植え付け作業を行う際
における溝跡深さ検出手段の作用姿勢への姿勢変更操作
の手間がない上に、苗植え付け作業を行う際における溝
跡深さ検出手段の作用姿勢への姿勢変更操作の忘れや誤
りによって、溝深さ検出装置を機能させることができな
くなるといった虞もない。しかも、苗植え付け作業時以
外で誤って溝跡深さ検出手段を作用姿勢へ姿勢変更させ
て溝跡深さ検出手段を破損させる虞もない。つまり、操
作の手間を軽減できるとともに、より好適に溝跡深さ検
出手段の破損を防止でき、その上、苗植え付け作業時に
おいては確実に溝深さ検出装置を機能させて、圃場泥土
の硬さに応じた適切な苗植付装置の昇降制御を行うこと
ができるようになった。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、乗用型田植機の全体側面が示されてお
り、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1と、走行
機体1の後部に平行四連リンク機構2を介して油圧式の
リフトシリンダ3により昇降自在に、かつ、電動式のロ
ーリングモータ4により前後軸芯周りでローリング自在
に連結された苗植付装置5によって構成されている。
【0017】走行機体1の前部にはエンジン6が搭載さ
れており、エンジン6からの動力は、ベルト式の無段変
速装置7、及び、ミッションケース8に内装された走行
用の変速装置としての主変速装置8A、などを介して前
後車輪9,10へ伝達されるとともに、変速後の動力が
植付クラッチ11を介して断続操作自在に苗植付装置5
へ伝達されるようになっている。主変速装置8Aはギア
シフト式に構成されており、図2に示す主変速レバー8
aを植え付け作業用の前進一速位置F1、路上走行用の
前進二速位置F2、中立位置N、あるいは、後進位置R
に揺動操作することによって、夫々のギア連結状態が得
られるようになっている。図2に示すように、主変速レ
バー8aの後進位置Rには、主変速レバー8aが後進位
置Rに揺動操作されたことを検出する後進操作検出スイ
ッチRSが備えられている。
【0018】図1及び図2に示すように、植付クラッチ
11は、ステアリングハンドル12の左下側に備えられ
た中立復帰型の操作レバー13の下方への揺動操作によ
り、植付クラッチ11の入り操作検出用のクラッチスイ
ッチ11Sを押圧操作することによって、マイクロコン
ピュータを備えた制御装置H、リレー回路14、正逆転
型の電動式クラッチモータ15、及び、ギア式減速機構
16、などを介して入り操作されるように構成されてい
る。ちなみに、操作レバー13を上方へ揺動操作する
と、苗植付装置5の昇降操作検出用の昇降検出スイッチ
5Sが押圧操作されるようになっており、この昇降検出
スイッチ5Sの押圧操作ごとに、苗植付装置5を圃場泥
面に接地させる下降操作と、苗植付装置5を最大上昇位
置に位置させる上昇操作とが交互に行われるようになっ
ている。また、昇降検出スイッチ5Sによる苗植付装置
5の上昇操作においては、植付クラッチ11が連動して
切り操作されるようになっている。
【0019】図1及び図3に示すように、苗植付装置5
は、エンジン6からの動力が伝達されるフィードケース
17、フレーム兼用の植付伝動ケース18、夫々の植付
伝動ケース18の後部に軸支された左右一対の植付機構
19、植付伝動ケース18に対して一定のストロークで
往復横移動する苗載台20、及び、夫々の植付伝動ケー
ス18の下方に装備された整地用のフロート21、など
によって構成されている。
【0020】図3〜図6に示すように、夫々の植付伝動
ケース18の前部には、左右の植付伝動ケース18に亘
って横架されたフロート支点パイプ22が、その軸芯P
1周りで回動自在となるように枢支連結されている。フ
ロート支点パイプ22には、夫々の植付伝動ケース18
の下方においてフロート支点パイプ22と一体回動する
揺動アーム23が後方に向けて延設されている。夫々の
揺動アーム23の揺動端には、フロート21が軸芯P2
周りで上下揺動自在に連結されている。フロート支点パ
イプ22には、フロート支点パイプ22と一体回動自在
な操作レバー24が走行機体1に向けて延設されてい
る。フィードケース17には、操作レバー24との係合
により操作レバー24を任意の位置で係止保持する係止
具25が設けられている。つまり、操作レバー24を、
フロート支点パイプ22の軸芯P1周りで回動操作する
とともに係止具25にて任意の位置に係止保持すること
によって、植付伝動ケース18に対するフロート21の
相対高さを変更できるようになっており、それによっ
て、圃場泥土の硬さに応じた苗の植え付け深さの調節を
行えるようにしている。
【0021】図4及び図5に示すように、各フロート2
1のうちの中央に位置するセンターフロート21Aの前
部上方には、接地圧の変動に基づくセンターフロート2
1Aの上下揺動変位量をリンク機構26を介して検出す
るポテンショメータ型のフロートセンサSが備えられて
いる。このフロートセンサSは、フィードケース17に
対して上下揺動自在に支持された上下一対のリンク27
の先端に支持されたブラケット28に固定されている。
また、上下一対のリンク27のうちの上側のリンク27
は、操作レバー24より延設されたピン24Aと係合さ
れており、操作レバー24の操作により植付伝動ケース
18に対するフロート21の相対高さが変更されるのに
伴って、植付伝動ケース18に対するフロートセンサS
の相対高さも同様に変更されるようになっている。そし
て、この田植機は、図2に示すように、フロートセンサ
Sにより検出される検出値と、走行機体1の操縦部に備
えられたポテンショメータ型の設定器29により設定さ
れた制御目標値とが合致するように、制御装置Hが、リ
フトシリンダ3への作動油の流れを切り換える電磁制御
弁30の作動を制御することによって、植え付け作業中
における苗植付装置5の対地高さを設定対地高さに維持
する昇降制御が行えるようになっている。
【0022】つまり、センターフロート21A、リンク
機構26、及び、フロートセンサSによって、苗植付装
置5の対地高さを検出するセンサフロートSFが構成さ
れている。
【0023】図2に示すように、センサフロートSFの
感知感度は、圃場の泥土の硬さに応じて設定器29を人
為操作することによって調節されるようになっている。
【0024】例えば、圃場の泥土が硬い場合は、その硬
さに応じて設定器29を「硬」側へ人為操作することに
よって、フロートセンサSの制御目標値が図2及び図4
におけるa方向側に変更され、その変更後の制御目標値
に基づいて、制御装置Hが、フロートセンサSの検出値
と設定器29の制御目標値とが合致するように電磁制御
弁30の作動を制御する。そして、その作動制御によっ
て、センターフロート21Aの基準姿勢が変更後の制御
目標値に応じた前上がり姿勢に変更されるとともに、そ
の基準姿勢の変更によって、センターフロート21Aを
地面側に付勢する圧縮バネ31(フロートセンサSを固
定するブラケット28とセンサフロートSFのリンク機
構26との間に介装されたもの)が、変更後の制御目標
値に応じた比較的に強い圧縮状態(センターフロート2
1Aの接地圧力が変更後の制御目標値に応じて比較的に
大きくなる状態)となり、これによって、センサフロー
トSFの感知感度が鈍感側に変更されるのである。
【0025】一方、圃場の泥土が柔らかい場合は、その
柔らかさに応じて設定器29を「軟」側へ人為操作する
ことによって、フロートセンサSの制御目標値が図2及
び図4におけるb方向側に変更され、その変更後の制御
目標値に基づいて、制御装置Hが、フロートセンサSの
検出値と設定器29の制御目標値とが合致するように電
磁制御弁30の作動を制御する。そして、その作動制御
によって、センターフロート21Aの基準姿勢が変更後
の制御目標値に応じた前下がり姿勢に変更されるととも
に、その基準姿勢の変更によって、センターフロート2
1Aを地面側に付勢する圧縮バネ31が、変更後の制御
目標値に応じた比較的に弱い圧縮状態(センターフロー
ト21の接地圧力が変更後の制御目標値に応じて比較的
に小さくなる状態)となり、これによって、センサフロ
ートSFの感知感度が敏感側に変更されるのである。
【0026】つまり、制御装置Hには、設定器29の人
為操作により制御目標値として設定された圃場の硬軟に
応じてセンサフロートSFの感知感度を調節する感度手
動調節手段Haが制御プログラムとして備えられてい
る。
【0027】また、図2に示すように、センサフロート
SFの感知感度は、設定器29を「自動」に設定するこ
とによって、圃場の泥表面のレベルを検出する接地体3
2Aと、フロート21のうちの左右に位置するサイドフ
ロート21Bの泥面通過後に形成される溝跡の底面レベ
ルを検出する接地体32Bとからなる溝跡深さ検出手段
32、及び、溝跡深さ検出手段32により得られた夫々
の検出情報に基づいて溝跡の深さを検知する溝深さ検知
手段33によって構成される溝深さ検出装置34からの
検知情報に基づいて自動調節されるようになっている。
【0028】図3、図6及び図7に示すように、溝跡深
さ検出手段32を構成する夫々の接地体32A,32B
は、左右夫々のサイドフロート21Bの後端部に設けら
れた横軸35に、その軸芯P3周りで上下揺動自在に枢
支されている。夫々の接地体32A,32Bの上下揺動
変位により検出された泥表面レベル及び溝跡底面レベル
は、溝跡深さ検出手段32からの検出情報として溝深さ
検知手段33に伝達されるようになっている。図7に示
すように、溝深さ検知手段33は、フロート支点パイプ
22の両端部に設けられたポテンショメータによって構
成されている。溝深さ検知手段33の本体33Aは、フ
ロート支点パイプ22にベアリング36を介して回動自
在に支持された筒状体37に固定支持されており、この
筒状体37と溝跡底面レベルを検出する接地体32Bと
がプッシュプルワイヤ38を介して連係されている。一
方、溝深さ検知手段33の操作軸33Bと泥表面レベル
を検出する接地体32Aとがプッシュプルワイヤ39を
介して連係されている。つまり、夫々の接地体32A,
32Bの上下揺動変位量が、溝深さ検知手段33の本体
33Aと操作軸33Bの回動操作量として溝深さ検知手
段33へ伝達され、それらの回動操作により得られた本
体33Aと操作軸33Bとの相対回動変位量を溝跡の深
さとして溝深さ検知手段33が検知するようになってい
る。また、図2に示すように、溝深さ検知手段33で検
知された溝跡の深さは、溝深さ検出装置34からの検知
情報として制御装置Hへ出力されるようになっている。
そして、制御装置Hは、その検知情報に基づいて圃場泥
土の硬さを判断してその判断結果に応じたフロートセン
サSの制御目標値を自動的に設定するとともに、フロー
トセンサSの検出値と制御目標値とが合致するように電
磁制御弁30の作動を制御することによって、センサフ
ロートSFの感知感度の自動調節を行うようになってい
る。
【0029】つまり、制御装置Hには、溝深さ検出装置
34からの検知情報に基づいてセンサフロートSFの感
知感度を調節する感度自動調節手段Hbが制御プログラ
ムとして備えられている。また、制御装置Hは、左右夫
々の溝深さ検出装置34から入力された検知情報を比較
して、その比較差が設定範囲を超えると、ローリングモ
ータ4の作動を制御して苗植付装置5を設定ローリング
姿勢に維持するローリング制御が行えるようにプログラ
ムされている。
【0030】図6に示すように、溝跡深さ検出手段32
を構成する夫々の接地体32A,32Bは、サイドフロ
ート21B後方の泥面通過跡あるいは泥表面に接地作用
する作用姿勢と、サイドフロート21Bの後端よりも前
方で、かつ、上方に格納される格納姿勢とに、軸芯P3
周りの上下揺動で姿勢変更自在に構成されている。詳述
すると、夫々の接地体32A,32Bのボス部32aに
は操作アーム32bが立設されている。これらの操作ア
ーム32bには、夫々の接地体32A,32Bの枢支点
となる軸芯P3を原点とした円弧状の長孔32cが形成
されている。サイドフロート21Bの後部にはブラケッ
ト21aが立設されている。このブラケット21aに
は、電動シリンダ40がその後端部とブラケット21a
の一側縁との接当により下方への揺動が規制された状態
で枢支連結されており、この電動シリンダ40の操作ロ
ッド40Aが、夫々の接地体32A,32Bの上下揺動
を許容する状態で両接地体32A,32Bの長孔32c
に係止されている。電動シリンダ40は、昇降検出スイ
ッチ5Sによる苗植付装置5の上昇操作検出、あるい
は、後進操作検出スイッチRSによる主変速装置8Aの
後進操作検出に連動して短縮作動を行い、また、クラッ
チスイッチ11Sによる植付クラッチ11の入り操作検
出に連動して伸長作動を行うように制御装置Hによって
作動制御されている。
【0031】つまり、制御装置Hには、昇降検出スイッ
チ5S、クラッチスイッチ11S、あるいは、後進操作
検出スイッチRSからの検出情報に基づいて電動シリン
ダ40の作動を制御する作動制御手段Hcが制御プログ
ラムとして備えられており、溝跡深さ検出手段32は、
圃場での枕地旋回や路上走行などを行う際の苗植付装置
5の上昇操作、あるいは、圃場枕地で条合わせなど行う
際の苗植付装置5下降状態での主変速装置8Aの後進操
作が検出されると、作動制御手段Hcの制御作動に基づ
いた電動シリンダ40の短縮作動により、作用姿勢から
格納姿勢に姿勢変更され、また、苗植え付け作業を行う
際の植付クラッチ11の入り操作が検出されたときにの
み、作動制御手段Hcの制御作動に基づいた電動シリン
ダ40の伸長作動により、格納姿勢から作用姿勢に姿勢
変更されることによって、苗植付装置5の上昇操作時、
及び、走行機体1の旋回走行時などにおける他物との衝
突や引っ掛かり、あるいは、走行機体1の後進時におけ
る泥土への突き刺さり、などによる破損が防止されるよ
うになっている。そして、制御装置Hの作動制御手段H
cと電動シリンダ40によって、溝跡深さ検出手段32
を、サイドフロート21B後方の泥面通過跡あるいは泥
表面に接地作用する作用姿勢と、サイドフロート21B
の後端よりも前方で、かつ、上方に格納される格納姿勢
とに姿勢変更する姿勢切換機構Zが構成されているので
ある。
【0032】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列
記する。 田植機としては、例えば、四条植え、五条植え、六
条植え、あるいは、八条植えのいずれの形態のものであ
ってもよい。 溝跡深さ検出手段32を構成する夫々の接地体32
A,32Bのうち、泥表面レベルを検出する接地体32
Aの配置箇所としては、泥表面レベルを検出できる位置
であれば種々の変更が可能であり、例えば、夫々のフロ
ートの間に配置するようにしてもよい。この場合、溝底
面レベルを検出する接地体32Bのみが、姿勢切換機構
Zの作動によりサイドフロート21B後方の泥面通過跡
に接地作用する作用姿勢と、サイドフロート21Bの後
端よりも前方で、かつ、上方に格納する格納姿勢とに姿
勢変更する構成としてもよく、また、溝底面レベルを検
出する接地体32Bの作用姿勢と格納姿勢との姿勢変更
に伴って、泥表面レベルを検出する接地体32Aが、泥
表面に接地する作用姿勢と泥表面から離間する格納姿勢
とに姿勢変更する構成としてもよい。 溝跡深さ検出手段32を構成する夫々の接地体32
A,32Bのうち、溝底面レベルを検出する接地体32
Bを、センタフロート21A後方の泥面通過跡に接地作
用するように配設してもよい。 姿勢切換機構Zの構成としては種々の変更が可能な
ものであり、例えば、電動シリンダ40に代えて、電磁
制御弁と油圧シリンダ、あるいは、電動モータを採用す
るようにしてもよい。 溝跡深さ検出手段32の作用姿勢と格納姿勢との姿
勢変更を、軸芯P3周りの上下揺動で行うのに代えてス
ライド移動で行うようにしてもよい。この場合における
溝跡深さ検出手段32のスライド構造としては、溝跡深
さ検出手段32がサイドフロート21B後方の泥面通過
跡に接地作用する作用位置と、溝跡深さ検出手段32が
サイドフロート21Bの後端よりも前方で、かつ、上方
に格納される格納位置とに亘るスライドレールなどで構
成するようにすればよい。また、この場合の姿勢切換機
構Zとしては、作動制御手段Hcと電動シリンダ40、
作動制御手段Hcと電磁制御弁と油圧シリンダ、あるい
は、作動制御手段Hcと電動モータとラックアンドピニ
オン機構、で構成したものなどを採用すればよい。 溝跡深さ検出手段32の姿勢変更を指令する姿勢変
更指令スイッチを走行機体1の操縦部に設けて、姿勢変
更指令スイッチの手動操作に基づいて溝跡深さ検出手段
32を作用姿勢あるいは格納姿勢に姿勢変更するように
してもよい。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の平面図
【図3】センサフロートの構成を示す苗植付装置下部の
縦断側面図
【図4】センサフロートの構成を示す苗植付装置の部分
正面図
【図5】溝跡深さ検出手段の作用状態と格納状態を示す
苗植付装置下部の縦断側面図
【図6】制御構成を示すブロック図
【図7】溝深さ検出装置の構成を示す一部切り欠き背面
【符号の説明】
8A 変速装置 11 植付クラッチ 21 フロート 32 溝跡深さ検出手段 Z 姿勢切換機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロート(21)の泥面通過後に形成さ
    れた溝跡の深さを検出する溝跡深さ検出手段(32)
    を、前記フロート(21)後方の泥面通過跡に接地作用
    する作用姿勢と、前記フロート(21)の後端よりも前
    方で、かつ、上方に格納する格納姿勢とに姿勢変更する
    姿勢切換機構(Z)を設けてある田植機の溝深さ検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記姿勢切換機構(Z)が、走行用の変
    速装置(8A)の後進操作検出に連動して、前記溝跡深
    さ検出手段(32)を前記作用姿勢から前記格納姿勢に
    姿勢変更するように構成してある請求項1記載の田植機
    の溝深さ検出装置。
  3. 【請求項3】 前記姿勢切換機構(Z)が、植付クラッ
    チ(11)の入り操作に連動して、前記溝跡深さ検出手
    段(32)を前記格納姿勢から前記作用姿勢に姿勢変更
    するように構成してある請求項1記載の田植機の溝深さ
    検出装置。
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